JPH0765629A - 導電性透明体ならびにその製造方法 - Google Patents

導電性透明体ならびにその製造方法

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JPH0765629A
JPH0765629A JP5326896A JP32689693A JPH0765629A JP H0765629 A JPH0765629 A JP H0765629A JP 5326896 A JP5326896 A JP 5326896A JP 32689693 A JP32689693 A JP 32689693A JP H0765629 A JPH0765629 A JP H0765629A
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JP
Japan
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conductive
catalyst
end surface
transparent body
base portion
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Application number
JP5326896A
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English (en)
Inventor
Masami Okuda
正己 奥田
Isamu Arai
勇 荒井
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FUJI PRINT KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
FUJI PRINT KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に外部導線を導電線と接続することがで
き、しかも、大電流を通電することができる導電性透明
体を供給する。 【構成】 透明電気絶縁材料からなる基体部11に、複
数の導電線が互いに短絡しないように編み込まれた導電
メッシュ12が埋設され、前記基体部11の端面に、前
記導電線の端面と電気的に接続されたメッキ層15が、
間隔を置いて複数設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置などに好適な
導電性透明体に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開平3−269959
号公報に記載されているように、表示装置などに好適な
導電性透明体を提案している。この導電性透明体は、透
明電気絶縁材料からなる基体部に、複数の導電線を短絡
しないように並列に埋設させて構成している。
【0003】また、ここで使用されている導電線は、導
電性透明体の透明度をできるだけ損なわないように、直
径 100μm 以下の非常に細いものである。そのため、導
電線と外部導線とを電気的に接続させるにあたって、導
電線に外部導線を半田付けしたり、導電線に外部導線を
接触させたりして、直接的に接続するのは非常に困難で
ある。
【0004】そこで、この導電性透明体内にある導電線
と外部導線とを電気的に接続させ易くするために、特願
平2−70586号公報に記載のように、導電性透明体
の基体部に導電線の端面が露出する孔を設け、その孔の
内面に導電性ペーストを塗布し、更に、導電性のピンを
孔の内部に挿入して導電性ペーストと電気的に接続させ
た。つまり、外部導線と孔内のピンを接続させることに
よって、外部導線がピンと導電性ペーストを介して導電
線と接続されるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、導電性ペーストを介して導電線と外部導線と
が接続されるようにすると、導電線の端面と導電性ペー
ストとの接触部の抵抗値が高いため、通電の際に導電線
の端部と導電性ペーストが発熱し、導通不良を起こし易
い。そのために、導電線には、導通不良を起こさない程
度の小さい電流しか流すことができなかった。
【0006】また、外部導線を任意の導電線と接続でき
るようにするためには、基体部に多数の穴を開け、各孔
の内面に導電性ペーストを塗布する必要があるために、
その作業に多くの時間を費やさなければならないという
問題もあった。
【0007】本発明は、上記のような問題に着目し、容
易に外部導線を導電線と接続することができ、しかも、
大電流を通電することができる導電性透明体を提供する
ことを第1の目的とし、その導電性透明体の製造方法を
提供することを第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明請求項1記載の導電性透明体は、透明
電気絶縁材料からなる基体部に、複数の導電線が互いに
短絡しないように埋設されている導電性透明体におい
て、前記基体部の端面に、前記導電線の端面と電気的に
接続されたメッキ層が、間隔を置いて複数設けられてい
る手段とした。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明請求項2記載の導電性透明体の製造方法は、複数
の導電線が互いに短絡しないように埋設され、端面には
前記導電線の端面が露出している基体部を透明電気絶縁
材料で形成した後、導電線の端面が露出している基体部
の端面全体に無電解メッキ用触媒を付着させ、その触媒
付着面の導電線の端面間に常温硬化型樹脂を塗布するこ
とにより、樹脂塗布部によって分離された複数の触媒露
出部を形成し、前記樹脂塗布部を含む触媒付着面全体に
無電解メッキすることにより、各触媒露出部に、導電線
の端面と電気的に接続されたメッキ層を形成する方法と
した。
【0010】同様に、上記第2の目的を達成するため
に、本発明請求項3記載の導電性透明体の製造方法は、
複数の導電線が互いに短絡しないように埋設され、端面
には前記導電線の端面が露出している基体部を透明電気
絶縁材料で形成した後、基体部の端面の導電線の端面間
に粘着テープを貼ることにより、粘着テープによって分
離された複数の端面露出部を形成し、その粘着テープを
含む基体部の端面全体に無電解メッキ用触媒を付着さ
せ、前記粘着テープを基体部の端面から剥離することに
より、互いに分離された複数の触媒付着部を形成し、そ
の触媒付着部を含む基体部の端面全体を無電解メッキす
ることにより、各触媒付着部に、導電線の端面と電気的
に接続されたメッキ層を形成する方法とした。
【0011】同様に、上記第2の目的を達成するため
に、本発明請求項4記載の導電性透明体の製造方法は、
複数の導電線が互いに短絡しないように埋設され、端面
に前記導電線の端面が露出している凹部が間隔を置いて
複数設けられている基体部を透明電気絶縁材料で形成し
た後、前記凹部を含む基体部の端面全体に無電解メッキ
用触媒を付着させ、その触媒付着面全体を無電解メッキ
することにより基体部の端面全体に導電線の端面と電気
的に接続されたメッキ層を形成し、凹部内以外の部分の
メッキ層を切削することによってメッキ層を複数分割す
る方法とした。
【0012】
【作用】請求項1記載の導電性透明体では、基体部の端
面に設けられているメッキ層に外部導線を半田付けなど
により接続すると、それだけで、外部導線は、メッキ層
を介して導電線と接続される。また、メッキ層は、導電
線の端面と比べて遥かに面積が大きいため、外部導線
は、容易にメッキ層と接続させることができる。
【0013】また、導電線とメッキ層との密着部は、導
電線と導電性ペースト層との密着部に比べると抵抗値が
低いため、大電流の通電が可能である。また、各メッキ
層は分離して絶縁されているので、それぞれ異なる電流
を流すこともできる。
【0014】請求項2,3,4記載の導電性透明体の製
造方法では、基体部の端面に無電解メッキ用触媒を付着
させる作業、ならびに、基体部の端面に無電解メッキす
る作業を一度しか行なわずに、複数のメッキ層を同時に
形成することができる。
【0015】
【実施例】まず、図1〜図3に基づいて第1実施例の導
電性透明体の構成を説明する。図1は本実施例の導電性
透明体を示す斜視図、図2は該導電性透明体の要部断面
図で、この導電性透明体1は、無色透明な基体部11の
内部に導電メッシュ12を埋設して構成されている。
【0016】前記基体部11は、厚さ約10mmのアクリル
樹脂板で形成されている。なお、基体部11は、アクリ
ル樹脂製のものの他、ガラス製のものなど電気絶縁材料
からなるものであれば何でも使用することができ、ま
た、無色透明に限らず、有色透明のものを使用してもよ
い。
【0017】前記導電メッシュ12は、図3に示すよう
に、電気絶縁線14を組材として、複数の導電線13が
相互に短絡しないように2mmのピッチで網状に組み込ま
れて構成されている。そして、ここでは、導電線13は
直径40μm の銅線が使用されており、電気絶縁線14は
直径40μm のポリエステル線が使用されている。な
お、この他、導電線13としては、金線、銀線、亜鉛
線、ステンレス線などの金属素線や、ポリエステル線な
どの樹脂素線の表面に金属を蒸着もしくはメッキしたも
のを使用することができ、電気絶縁線14としては、ナ
イロン線などの樹脂素線を使用することができる。ま
た、前記導電線13及び電気絶縁線14は、基体部11
の透明度を損なわないように、直径または幅が0.1mm 以
下の極細素線であれば、直径40μm 以外のものを使用す
ることができる。ただし、導電線13ならびに電気絶縁
線14は、素線の直径または幅によって素線のピッチを
設定することが好ましく、具体的には、直径0.1mm 程度
の素線を用いる場合には10mm以上にピッチを粗く設定す
るのが好ましく、直径20μm 程度の素線を用いる場合に
は1mm程度にピッチを密に設定するのが好ましい。
【0018】また、この導電性透明体1は、基体部11
の端面に、導電線13の端面と電気的に接続されたメッ
キ層15が複数形成されている。なお、これらのメッキ
層15は、10mm×0.5mm の面積で2mmピッチに形成され
ている。
【0019】図4は、基体部11の端面に設けられてい
るメッキ層15に外部導線2を低温半田3によって半田
付けし、外部導線2を、メッキ層15を介して導電線1
3と接続させた状態を示している。
【0020】つまり、本実施例の導電性透明体1では、
メッキ層15に外部導線2を半田付けするだけで導電性
透明体1の導電線13と外部導線2とを電気的に接続す
ることができる。しかも、外部導線2の半田付け作業
は、10mm×1.5mm の面積で形成されたメッキ層15に対
して行なえばよいので、導電線13の端面に対して直接
行なうよりも非常に容易である。
【0021】また、導電線13とメッキ層15との密着
部は、導電線13と導電性ペースト層との密着部に比べ
ると抵抗値が低いため、大電流の通電が可能である。ち
なみに、上記導電性透明体1の抵抗値は、導電線13の
抵抗値を除くと、全て 0.5Ω以下であり、通電できる電
流値は、導電線13一本当り最大800mA であった。
【0022】また、各メッキ層15間は絶縁されている
ので、それぞれ異なる大きさの電流を流すこともでき
る。
【0023】図5は、前記導電性透明体1の製造方法I
の説明図である。
【0024】以下、図5に基づいて、導電性透明体1の
製造方法Iについて説明する。
【0025】まず、上記導電メッシュ12を間に挿入し
て厚さ5mm弱の2枚の無色透明なアクリル樹脂板を貼り
合せ、それを適宜の大きさに切断して厚さ約10mmの基体
部11を形成する。アクリル樹脂板を切断する時に、導
電メッシュ12の導電線13と平行になる向きと、導電
メッシュ12の電気絶縁線14と平行になる向きに切断
し、図5の(i)に示すように、一つの端面に導電線1
3の端面と電気絶縁線14の端面が両方露出しないよう
にする。
【0026】次に、図5の(ii)に示すように、導電線
13の端面が露出している基体部11の端面11a全体
に無電解銅メッキ用の触媒を付着し、その触媒の活性化
を行なって乾燥させる。なお、必要に応じて、活性化処
理の前に、適宜、従来から行われている増感化処理を施
してもよい。
【0027】その次に、その触媒付着面11bの導電線
13の端面と端面との間に、常温硬化型エポキシ樹脂を
高さ10mm、幅 0.5mm、ピッチ2mmでスクリーン印刷で塗
布することにより、図5の(iii) に示すように、樹脂塗
布部11cによって分離された複数の触媒露出部11d
を形成する。なお、このとき、スクリーン印刷の面積な
らびにピッチによって、各樹脂塗布部11cは、10mm×
0.5mm の面積に形成され、各触媒露出部11dは、10mm
×1.5mm の面積に形成される。
【0028】常温硬化型エポキシ樹脂が硬化したら、樹
脂塗布部11cを含む触媒付着面11b全体を無電解銅
メッキ液に約15分間浸漬し、図5の(iv)に示すよう
に、各触媒露出部11dに、導電線13の端面と電気的
に接続させたメッキ層15を形成して、導電性透明体1
を完成する。なお、メッキ層15は、触媒露出部11d
全体に形成されるので、10mm×0.5mm の面積で2mmピッ
チに形成され、メッキ層15間には 1.5mm幅の隙間が設
けられる。また、メッキ層15の厚さは、薄すぎると強
度不足になり、厚すぎると基体部11との密着性が不十
分になるので、0.1μm 〜20μm が好ましい。
【0029】図6は、前記導電性透明体1の製造方法II
の説明図である。
【0030】以下、図6に基づいて、導電性透明体1の
製造方法IIについて説明する。
【0031】まず、製造方法Iと同様にして基体部11
を形成する。
【0032】次に、導電線13の端面が露出している基
体部11の端面に、10mm×1.5mm のスリット41がピッ
チ2mmで形成された15mm幅の粘着テープ4を貼る。そし
て、粘着テープ4を貼る時に、図5の(i)に示すよう
に、各スリット41の中央に導電線13の端面が露出す
るようにし、基体部11の端面に、粘着テープ4によっ
て分離された複数の端面露出部11eを形成する。
【0033】その次に、図4の(ii)に示すように、粘
着テープ4を含む基体部11の端面全体に無電解銅メッ
キ用の触媒を付着し、その触媒の活性化を行なった後に
乾燥させる。
【0034】それから、図5の(iii) に示すように、前
記粘着テープ4を基体部11の端面から剥離し、互いに
分離された複数の触媒付着部11fを形成する。なお、
触媒付着部11fは、粘着テープ4のスリット41とほ
ぼ等しい大きさに形成されるので、10mm×0.5mm の面積
で2mmピッチに形成される。
【0035】次に、触媒付着部11fを含む基体部11
の端面全体を無電解銅メッキ液に約15分間浸漬するこ
とにより、図5の(iv)に示すように、各触媒付着部1
1fに、導電線13の端面と電気的に接続されたメッキ
層15を形成して、導電性透明体1を完成する。なお、
このとき、メッキ層15は、触媒付着部11f全体に形
成されるので、10mm×0.5mm の面積で2mmピッチに形成
され、メッキ層15間には 1.5mm幅の隙間が設けられ
る。
【0036】このように、上記製造方法Iならびに製造
方法IIでは、基体部11の端面に無電解銅メッキ用触媒
を付着させる作業、ならびに、基体部11の端面に無電
解銅メッキする作業を一度しか行なわずに、複数のメッ
キ層15を同時に形成することができるので、前記導電
性透明体1を安定した品質で効率よく製造することがで
きる。
【0037】次に、図7ならびに図8に基づいて、第2
実施例の導電性透明体の構成を説明する。図7は本実施
例の導電性透明体を示す斜視図、図2は該導電性透明体
の要部断面図で、この導電性透明体1Aは、無色透明な
基体部11の内部に、第1実施例で示した導電メッシュ
12と同一のものを埋設して構成されている。
【0038】前記基体部11は、厚さ10mmのアクリル樹
脂板で形成されており、その端面には、凹部16が間隔
を置いて複数設けられており、各凹部16の内面には、
導電線15の端面と電気的に接続されたメッキ層17が
設けられている。なお、前記凹部16は、幅が1.5mm 、
深さが0.7mm 、長さが板厚と等しい10mmの溝形に形成さ
れており、導電線13のピッチと同じ2mmピッチで設け
られている。
【0039】つまり、本実施例の導電性透明体1Aで
は、メッキ層17に外部導線を半田付けするだけで導電
性透明体1Aの導電線13と外部導線とを電気的に接続
することができ、しかも、外部導線の半田付け作業は、
幅1.5mm 、深さ0.7mm 、長さ10mmの凹部16内に設けら
れているメッキ層17に対して行なえばよいので、導電
線13の端面に対して直接行なうよりも非常に容易であ
る。
【0040】また、導電線13とメッキ層17との密着
部は、導電線13と導電性ペースト層との密着部に比べ
ると抵抗値が低いため、大電流の通電が可能である。ち
なみに、導電性透明体1Aの抵抗値は、導電線13の抵
抗値を除くと、全て 0.5Ω以下であり、通電できる電流
値は、導電線13一本当り最大800mA であった。
【0041】更に、本実施例の導電性透明体1Aでは、
メッキ層17が凹部16内に設けられているので、取り
扱い中にメッキ層17が傷ついたり剥離したりするのを
防止できる。
【0042】図9〜図12は、前記導電性透明体1Aの
製造方法の説明図である。
【0043】以下、図9〜図12に基づいて、導電性透
明体1Aの製造方法について説明する。なお、図9〜図
12は、それぞれ導電性透明体1Aを正面からみた図
(イ)と平面から見た図(ロ)とを示している。
【0044】まず、第1実施例の製造方法Iと同様にし
て、図9に示すような基体部11を形成する。
【0045】そして、図10に示すように、導電線13
の端面が露出している基体部11の端面11aに、導電
線13の端面が露出している凹部16を間隔を置いて複
数設ける。前記凹部16は、エンドミルを使用し、幅が
1.5mm 、深さが0.7mm 、長さが10mmの溝形となるように
2mmピッチで設ける。
【0046】次に、凹部16が設けられている基体部1
1の端面11a全体に無電解銅メッキ用の触媒を付着す
る。そして、その触媒の活性化を行なってから、その触
媒付着面全体を無電解銅メッキ液に約30分間浸漬し、
図11に示すように、端面全体に導電線13の端面と電
気的に接続させたメッキ層17を形成する。
【0047】次に、図12に示すように、凹部16内以
外の部分のメッキ層17を切削することによってメッキ
層17を複数分割する。そのための手段としては、メッ
キ層17が形成された基体部11の端面11aを、平面
上に置いたサンドペーパーで切削するのが最も簡単であ
る。切削厚さは約0.1mm である。すなわち、凹部16内
のメッキ層17は導電線13と導通状態のまま残り、隣
り合う凹部16の間は絶縁状態となる。
【0048】このように、上記製造方法は、基体部11
の端面に無電解銅メッキ用触媒を付着させる作業、なら
びに、基体部11の端面11aに無電解銅メッキする作
業を一度しか行なわずに、複数のメッキ層17を同時に
形成することができるので、前記導電性透明体1Aを安
定した品質で効率よく製造することができる。
【0049】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。
【0050】例えば、メッキ層の幅を太くして2本以上
の導電線と電気的に接続させてもよい。
【0051】また、実施例では、無電解銅メッキを用い
たが、無電解ニッケルメッキを使用しても良い。更に、
実施例では、無電解メッキのみでメッキ層を形成した
が、反対側の導電線露出面全体にも無電解メッキを施
し、それに負極を接続すれば、無電解メッキの上に電気
メッキを施すことができる。このように、電気メッキを
施せば、銅、ニッケル、金などの様々の金属をメッキす
ることができるので、導電性透明体の用途に応じて使い
分けることができる。
【0052】また、基体部は、無色透明アクリル樹脂板
の上に接着剤を塗布すると共に導電メッシュを重ね、そ
の接着剤が硬化した後に接着剤層の上に液状の透明電気
絶縁材料を流し込んで固化させ、それを適宜の大きさに
切断して形成してもよい。
【0053】更に、第2実施例では、凹部が溝形に形成
されている導電性透明体を示したが凹部は正方形あるい
は円形であってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載の導電性透明体では、導電線の端面を露出させた基体
部の端面に、導電線の端面と電気的に接続させたメッキ
層を、互いに接触しないように分離させて複数設けたの
で、容易に外部導線を導電線と接続することができ、し
かも、大電流を通電することができるという効果が得ら
れる。
【0055】また、請求項2、3、4記載の各導電性透
明体の製造方法では、無電解メッキ用触媒を付着させる
作業、ならびに、無電解メッキする作業を一度しか行な
わずに、基体部の端面に複数のメッキ層を同時に形成す
ることができるので、請求項1に記載したような新規の
導電性透明体を、安定した品質で効率よく製造すること
ができるという効果が得られる。
【0056】更に、請求項4記載の各導電性透明体の製
造方法では、メッキ層が凹部内に設けられていて、取り
扱い中にメッキ層が傷ついたり剥離したりし難い導電性
透明体を製造することができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の導電性透明体を示す斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の導電性透明体を示す断面図であ
る。
【図3】導電性メッシュを示す平面図である。
【図4】第1実施例の導電性透明体に外部導線を接続し
た状態を示す断面図である。
【図5】第1実施例の導電性透明体の製造方法Iの説明
図である。
【図6】第1実施例の導電性透明体の製造方法IIの説明
図である。
【図7】第2実施例の導電性透明体を示す斜視図であ
る。
【図8】第2実施例の導電性透明体を示す断面図であ
る。
【図9】第2実施例の導電性透明体の製造方法の説明図
である。
【図10】第2実施例の導電性透明体の製造方法の説明
図である。
【図11】第2実施例の導電性透明体の製造方法の説明
図である。
【図12】第2実施例の導電性透明体の製造方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 導電性透明体 11 基体部 13 導電線 15 メッキ層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電気絶縁材料からなる基体部に、複
    数の導電線が互いに短絡しないように埋設されている導
    電性透明体において、前記基体部の端面に、前記導電線
    の端面と電気的に接続されたメッキ層が、間隔を置いて
    複数設けられていることを特徴とする導電性透明体。
  2. 【請求項2】 複数の導電線が互いに短絡しないように
    埋設され、端面に前記導電線の端面が露出している基体
    部を透明電気絶縁材料で形成した後、導電線の端面が露
    出している基体部の端面全体に無電解メッキ用触媒を付
    着させ、その触媒付着面の導電線の端面間に常温硬化型
    樹脂を塗布することにより、樹脂塗布部によって分離さ
    れた複数の触媒露出部を形成し、前記樹脂塗布部を含む
    触媒付着面全体に無電解メッキすることにより、各触媒
    露出部に、導電線の端面と電気的に接続されたメッキ層
    を形成することを特徴とする導電性透明体の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の導電線が互いに短絡しないように
    埋設され、端面には前記導電線の端面が露出している基
    体部を透明電気絶縁材料で形成した後、基体部の端面の
    導電線の端面間に粘着テープを貼ることにより、粘着テ
    ープによって分離された複数の端面露出部を形成し、そ
    の粘着テープを含む基体部の端面全体に無電解メッキ用
    触媒を付着させ、前記粘着テープを基体部の端面から剥
    離することにより、互いに分離された複数の触媒付着部
    を形成し、この触媒付着部を含む基体部の端面全体を無
    電解メッキすることにより、各触媒付着部に、導電線の
    端面と電気的に接続されたメッキ層を形成することを特
    徴とする導電性透明体の製造方法。
  4. 【請求項4】 複数の導電線が互いに短絡しないように
    埋設され、端面に前記導電線の端面が露出している凹部
    が間隔を置いて複数設けられている基体部を透明電気絶
    縁材料で形成した後、前記凹部を含む基体部の端面全体
    に無電解メッキ用触媒を付着させ、その触媒付着面全体
    を無電解メッキすることにより基体部の端面全体に導電
    線の端面と電気的に接続されたメッキ層を形成し、凹部
    内以外の部分のメッキ層を切削することによってメッキ
    層を複数分割することを特徴とする導電性透明体の製造
    方法。
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