JPH0765628A - 導電性透明体ならびにその製造方法 - Google Patents

導電性透明体ならびにその製造方法

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JPH0765628A
JPH0765628A JP31765893A JP31765893A JPH0765628A JP H0765628 A JPH0765628 A JP H0765628A JP 31765893 A JP31765893 A JP 31765893A JP 31765893 A JP31765893 A JP 31765893A JP H0765628 A JPH0765628 A JP H0765628A
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JP
Japan
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hole
conductive
catalyst
electroless plating
conductive wires
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JP31765893A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Iwai
清行 岩井
Isamu Arai
勇 荒井
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FUJI PRINT KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
FUJI PRINT KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気素子の端子を確実に導電線と接続するこ
とができ、導通不良が起こらないようにすることができ
る導電性透明体を供給する。 【構成】 透明電気絶縁材料からなる基体部11に、複
数の導電線が互いに短絡しないように組み込まれた導電
メッシュ12を埋設し、前記基体部11に、2本の導電
線の端面を露出させた孔15を形成し、この孔15の内
面に、導電線の端面と電気的に接続させた一対のメッキ
層16,16が互いに短絡しないように分離して設け、
各メッキ層16,16を、孔15の内面をスリット17
で径方向に2分割した大きさに形成させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置などに好適な
導電性透明体に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開昭63−17421
6号公報に記載されているように、表示装置などに好適
な導電性透明体を提案している。この導電性透明体は、
透明電気絶縁材料からなる基体部に、複数の導電線を短
絡しないように並列に埋設させて構成している。
【0003】そして、この導電性透明体と電気素子(発
光ダイオードや電球等)の端子との接続は、例えば、特
願平4−109511号に記載されているように、基体
部に導電線の端面を露出させた孔を設け、その孔の内面
に露出した導電線の端面上にメッキ層を設け、そのメッ
キ層に電気素子の端子を接触させることにより行なって
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように、導電線の端面のみに設けられたメッキ層に対
して電気素子の端子を接触させるようにすると、電気素
子の端子とメッキ層とを接触させるのが困難なばかり
か、電気素子の端子とメッキ層との接触面積が非常に小
さくなるので、大容量の電気素子を接続した場合に、通
電の際の発熱により孔が変形してメッキ層に剥離や亀裂
が生じ易い。つまり、これらが原因で導通不良が起こり
易いという問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題に着目し、電
気素子の端子を確実に導電線と接続することができ、導
通不良が起こらないようにすることができる導電性透明
体を提供することを第1の目的とし、その導電性透明体
の製造方法を提供することを第2の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明請求項1記載の導電性透明体は、透明
電気絶縁材料からなる基体部に、複数の導電線が互いに
短絡しないように埋設され、前記基体部に、前記導電線
の端面を複数露出させた孔が形成されている導電性透明
体において、前記孔の内面に、前記導電線の端面と電気
的に接続させた一対のメッキ層が互いに短絡しないよう
に分離して設けられ、各メッキ層が、孔の内面をスリッ
トで径方向に2分割した大きさに形成されている手段と
した。
【0007】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明請求項2記載の導電性透明体の製造方法は、複数
の導電線が互いに短絡しないように埋設されている基体
部を透明電気絶縁材料で形成した後、その基体部に、前
記導電線の端面を複数露出させた孔を形成すると共に、
その孔の内面全体に無電解メッキ用触媒を付着させ、そ
れから、板状の絶縁体を前記孔に挿入させると共に、前
記絶縁体の両側面を導電線の端面間で触媒付着面に密着
させることにより、触媒付着面を2分割した後に、前記
孔の内部全体に無電解メッキすることにより、前記触媒
付着面に一対のメッキ層を分離させて設ける方法とし
た。
【0008】更に、上記第2の目的を達成するために、
本発明請求項3記載の導電性透明体の製造方法は、複数
の導電線が互いに短絡しないように埋設されている基体
部を透明電気絶縁材料で形成した後、その基体部に、前
記導電線の端面を複数露出させた孔を形成すると共に、
その孔の内面全体に無電解メッキ用触媒を付着させ、そ
れから、その触媒付着面に粘着テープを貼ることによっ
て粘着テープで前記触媒付着面を径方向に2分割し、そ
の後に前記孔の内部全体に無電解メッキすることによ
り、前記触媒付着面に一対のメッキ層を分離させて設け
る方法とした。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明請求項4記載の導電性透明体の製造方法は、複数
の導電線が互いに短絡しないように埋設されている基体
部を透明電気絶縁材料で形成した後、その基体部に、前
記導電線の端面を複数露出させた孔を形成すると共に、
その孔の内面全体に無電解メッキ用触媒を付着させ、そ
れから、その触媒付着面に常温硬化型樹脂を塗布するこ
とによって樹脂塗布部で前記触媒付着面を径方向に2分
割し、その後に前記孔の内部全体に無電解メッキするこ
とにより、前記触媒付着面に一対のメッキ層を分離させ
て設ける方法とした。
【0010】
【作用】請求項1記載の導電性透明体では、基体部の孔
に設けられているメッキ層に電気素子の端子を接触させ
ると、それだけで、電気素子の端子は、メッキ層を介し
て導電線と接続される。
【0011】このとき、メッキ層は、導電線の端面と比
べて遥かに面積が大きく形成されているため、電気素子
の端子を容易にメッキ層に接続させることができると共
に、大容量の電気素子を接続させた場合でも、通電の際
の発熱の影響を受け難い。
【0012】また、一対のメッキ層が一つの孔に分離し
て設けられているので、一つの孔内でプラス側端子の接
続とマイナス側端子の接続を行なうことができる。
【0013】請求項2〜4記載の製造方法では、無電解
メッキ用触媒を付着させる作業、ならびに、無電解メッ
キする作業を一度しか行なわなくても、一対の分離した
メッキ層を同時に一つの孔に形成することができる。
【0014】
【実施例】まず、図1〜図3に基づいて実施例の導電性
透明体の構成を説明する。図1は実施例の導電性透明体
を示す斜視図、図2は該導電性透明体の要部断面図で、
この導電性透明体1は、無色透明な基体部11の内部に
導電メッシュ12を埋設して構成されている。
【0015】前記基体部11は、アクリル樹脂板で形成
されている。なお、基体部11は、アクリル樹脂製のも
のの他、ガラス製のものなど電気絶縁材料からなるもの
であれば何でも使用することができ、また、無色透明に
限らず、有色透明のものを使用してもよい。
【0016】前記導電メッシュ12は、図3に示すよう
に、電気絶縁線14を組材として、複数の導電線13が
相互に短絡しないように所定のピッチで網状に組み込ま
れて構成されている。そして、導電線13ならびに電気
絶縁線14は、直径または幅が0.1mm 以下の極細素線に
よって形成されている。なお、導電線13は、ポリエス
テル線、金線、銀線、亜鉛線、ステンレス線などの金属
素線や、ポリエステル線などの樹脂素線の表面に金属を
蒸着もしくはメッキしたものを使用することができ、電
気絶縁線14は、ポリエステル線やナイロン線などの樹
脂素線を使用することができる。また、導電線13なら
びに電気絶縁線14は、素線の直径または幅によってピ
ッチが設定されており、具体的には、直径0.1mm 程度の
素線を用いる場合には10mm以上にピッチが粗く設定され
ており、直径20μm 程度の素線を用いる場合には0.5mm
程度にピッチが密に設定されている。
【0017】また、この導電性透明体1は、基体部11
に、2本の導電線13の端面が露出する大きさの孔15
が板厚方向に貫通して形成されており、この孔15の内
面には、前記導電線13の端面と電気的に接続させた一
対のメッキ層16が互いに短絡しないように分離して設
けられている。また、各メッキ層16は、孔15の内面
をスリット17で径方向に2分割した大きさに形成され
ている。
【0018】図4は、基体部11の孔に発光ダイオード
2を挿入し、そのプラス側端子21とマイナス側端子2
2を、各メッキ層16に接触させて接続した状態を示し
ている。
【0019】つまり、本実施例の導電性透明体1では、
メッキ層16に発光ダイオード2の各端子21,22を
各メッキ層16に接触させるだけで、導電性透明体1の
導電線13と発光ダイオード2とを電気的に接続するこ
とができる。
【0020】しかも、各メッキ層16は、導電線13の
端面よりも遥かに面積が大きく形成されているため、発
光ダイオード2の各端子21,22を接触させる作業
は、導電線13の端面の上のみに設けられたメッキ層に
対して行なわなければならなかった従来と比べて非常に
容易である。従って、導通不良が起こり難い。
【0021】また、各メッキ層16が導電線13の端面
よりも遥かに大きい面積で形成されていることにより、
従来よりも接触抵抗値が小さくなるため、大容量の発光
ダイオード2を接続させても、通電の際の発熱などによ
る影響を受け難い。つまり、メッキ層16が基体部11
から剥離したり、メッキ層16が亀裂を生じたりし難
く、導通不良が起こり難い。なお、接続できる電気素子
としては、発光ダイオード2の他に、電球、蛍光灯、ネ
オン管、マイクロミニチュアランプ、エレクトロルミネ
センスパネル、プラズマ表示パネル等の発光体の他、液
晶表示パネル、エレクトロクトミック表示、テレビ等の
表示パネル、スピーカ等の音声表示素子等がある。
【0022】また、一つの孔15内でプラス側端子21
の接続とマイナス側端子22の接続を行なうことができ
るので、発光ダイオード2の取付作業を効率よく行なう
ことができる。
【0023】図5〜図10は、請求項2に対応した導電
性透明体1の製造方法(I)の説明図、図12〜図15
は、請求項3に対応した導電性透明体1の製造方法(I
I)の説明図、図16〜図18は、請求項4に対応した
導電性透明体1の製造方法(III) の説明図である。
【0024】最初に、図5〜図10に基づいて、前記導
電性透明体1の製造方法(I)について説明する。
【0025】まず、上記導電メッシュ12を間に挿入し
て2枚の無色透明なアクリル樹脂板を貼り合せ、それを
適宜の大きさに切断して基体部11を形成する。
【0026】次に、図5に示すように、基体部11に、
2本の導電線13の端面が露出する大きさの孔15を板
厚方向に貫通させて形成する。なお、確実に導電線13
の端面が孔15に露出するようにするためには、孔15
の径を導電線13のピッチよりも大きくすればよく、上
述のように、孔15に2本の導電線13の端面を露出さ
せるためには、孔15の径を導電線13の2ピッチより
大きくすればよい。
【0027】次に、パラジウム等の貴金属触媒をコロイ
ド状に分散させた無電解メッキ用触媒溶液に前記基体部
11の孔15を浸漬し、図6に示すように、孔15の内
面全体に無電解メッキ用触媒161を付着させ、その無
電解メッキ用触媒161の活性化を行なって乾燥させ
る。なお、必要に応じて、活性化処理の前に、適宜、従
来から行なわれている増感化処理を施してもよい。
【0028】次に、図7に示すように、板状の絶縁体3
を導電線13と平行な向きで前記孔15に挿入させると
共に、前記絶縁体3の両側面を導電線13の端面間で触
媒付着面に密着させることにより、触媒付着面を2分割
する。なお、絶縁体3としては、孔15の内面との密着
性を十分に確保でき、孔15への挿入性ならびに抜き取
り性の良いゴムなどの弾性体を使用することが好まし
い。
【0029】次に、水を溶剤として硫酸銅を溶解したメ
ッキ溶液に基体部11の孔15全体を15〜30分間程
度浸漬し、化学反応により、図8に示すように、前記触
媒付着面に一対の無電解メッキ層162,162を分離
させて設ける。各無電解メッキ層162は、無電解メッ
キ用触媒161を核として、0.1 〜1μmの厚さに形成
される。なお、前記メッキ溶液には、硫酸銅を錯体状態
の溶解状態に維持するためのキレート剤及び安定剤及び
強アルカリ剤、化学反応(還元反応)に必要な還元剤な
どが溶解されている。
【0030】このようにして無電解メッキを行なった
後、図9に示すように、絶縁体3を基体部11の孔15
から抜き取る。
【0031】そして、水を溶剤として硫酸銅を溶解した
メッキ溶液に基体部11の孔15全体を15〜30分間
浸漬し、電流を流すことにより、図10に示すように、
前記無電解メッキ層162の上に厚さ5〜10μmの電気
メッキ層163を設ける。
【0032】つまり、図11に示したように、孔15の
内面には、無電解メッキ用触媒161と無電解メッキ層
162と電気メッキ層163からなるメッキ層16が形
成される。
【0033】次に、図12〜図15に基づいて、導電性
透明体1の製造方法(II)について説明する。
【0034】まず、基体部11に形成した孔15の内面
全体に無電解メッキ用触媒161を付着させるまでの作
業を製造方法(I)と同様に行なう。
【0035】その次に、図12に示すように、触媒付着
面の導電線13の端面と端面との間に粘着テープ4を貼
ることにより、その粘着テープ4によって触媒付着面を
径方向に2分割する。
【0036】次に、水を溶剤として硫酸銅を溶解したメ
ッキ溶液に基体部11の孔15全体を15〜30分間程
度浸漬し、化学反応により、図13に示すように、前記
触媒付着面に一対の無電解メッキ層162,162を分
離させて設ける。各無電解メッキ層162は、無電解メ
ッキ用触媒161を核として、0.1 〜1μmの厚さに形
成される。なお、前記メッキ溶液には、硫酸銅を錯体状
態の溶解状態に維持するためのキレート剤及び安定剤及
び強アルカリ剤、化学反応(還元反応)に必要な還元剤
などが溶解されている。
【0037】このようにして無電解メッキを行なった
後、図14に示すように、粘着テープ4を基体部11の
孔15から剥す。
【0038】そして、水を溶剤として硫酸銅を溶解した
メッキ溶液に基体部11の孔15全体を15〜30分間
浸漬し、電流を流すことにより、図15に示すように、
前記無電解メッキ層162の上に厚さ5〜10μmの電気
メッキ層163を設ける。
【0039】そうすると、図11に示したように、孔1
5の内面には、無電解メッキ用触媒161と無電解メッ
キ層162と電気メッキ層163からなるメッキ層16
が形成される。
【0040】最後に、図16〜図18に基づいて、導電
性透明体1の製造方法(III) について説明する。
【0041】まず、基体部11に形成した孔15の内面
全体に無電解メッキ用触媒161を付着させるまでの作
業を製造方法(I)と同様に行なう。
【0042】その次に、図16に示すように、触媒付着
面の導電線13の端面と端面との間に常温硬化型エポキ
シ樹脂を塗布することにより、その樹脂塗布部5によっ
て触媒付着面を径方向に2分割する。
【0043】次に、常温硬化型エポキシ樹脂が硬化した
ら、水を溶剤として硫酸銅を溶解したメッキ溶液に基体
部11の孔15全体を15〜30分間程度浸漬し、化学
反応により、図17に示すように、前記触媒付着面に一
対の無電解メッキ層162,162を分離させて設け
る。各無電解メッキ層162は、無電解メッキ用触媒1
61を核として、0.1 〜1μmの厚さに形成される。な
お、前記メッキ溶液には硫酸銅を錯体状態の溶解状態に
維持するためのキレート剤及び安定剤及び強アルカリ
剤、化学反応(還元反応)に必要な還元剤などが溶解さ
れている。
【0044】このようにして無電解メッキを行なった
後、水を溶剤として硫酸銅を溶解したメッキ溶液に基体
部11の孔15全体を15〜30分間浸漬し、電流を流
すことにより、図18に示すように、前記無電解メッキ
層162の上に厚さ5〜10μmの電気メッキ層163を
設ける。
【0045】そうすると、図11に示したように、孔1
5の内面には、無電解メッキ用触媒161と無電解メッ
キ層162と電気メッキ層163からなるメッキ層16
が形成される。
【0046】このように、上記製造方法(I)(II)(I
II) では、孔15の内面に無電解メッキ用触媒161を
付着させる作業と、触媒付着面に無電解メッキする作業
と、無電解メッキ層162の上に電気メッキする作業を
それぞれ一度しか行なわなくても、無電解メッキ用触媒
161と無電解メッキ層162と電気メッキ層163か
らなるメッキ層16を一対同時に形成させることができ
ると共に、その一対のメッキ層16を確実に分離させる
ことができるので、前記導電性透明体1を安定した品質
で効率よく製造することができる。
【0047】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。
【0048】例えば、実施例では、基体部の孔に2本の
導電線の端面を露出させたが、孔は少なくとも1本の導
電線の端面が露出する大きさであれば良く、接続する電
気素子の負荷容量に応じて設定することができる。ま
た、孔は、導電線の端面が露出する深さであれば必ずし
も基体部を貫通させる必要はない。更に、基体部は、無
色透明アクリル樹脂板の上に接着剤を塗布すると共に導
電メッシュを重ね、その接着剤が硬化した後に接着剤層
の上に液状の透明電気絶縁材料を流し込んで固化させ、
それを適宜の大きさに切断して形成してもよい。また、
上記製造方法(I)においては、電気メッキをする前に
絶縁体を孔から抜き取ったが、絶縁体は電気メッキ後に
孔から抜き取ってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載の導電性透明体では、電気素子の端子を容易にメッキ
層に接続させることができると共に、大容量の電気素子
を接続させた場合でも、通電の際の発熱の影響を受け難
くなるので、導通不良が起こり難いという効果が得られ
る。
【0050】また、一つの孔内でプラス側端子の接続と
マイナス側端子の接続を行なうことができるので、電気
素子の接続作業を効率よく行なうことができるという効
果も得られる。
【0051】また、請求項2〜4記載の導電性透明体の
製造方法では、無電解メッキ用触媒を付着させる作業な
らびに、無電解メッキする作業を一度しか行なわなくて
も、一対の分離したメッキ層を同時に一つの孔に形成す
ることができるので、請求項1に記載したような新規の
導電性透明体を、安定した品質で効率よく製造すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の導電性透明体を示す斜視図である。
【図2】実施例の導電性透明体を示す断面図である。
【図3】導電性メッシュを示す平面図である。
【図4】実施例の導電性透明体に電気素子を接続した状
態を示す断面図である。
【図5】実施例の導電性透明体の製造方法(I)の説明
図である。
【図6】実施例の導電性透明体の製造方法(I)の説明
図である。
【図7】実施例の導電性透明体の製造方法(I)の説明
図である。
【図8】実施例の導電性透明体の製造方法(I)の説明
図である。
【図9】実施例の導電性透明体の製造方法(I)の説明
図である。
【図10】実施例の導電性透明体の製造方法(I)の説
明図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】実施例の導電性透明体の製造方法(II)の説
明図である。
【図13】実施例の導電性透明体の製造方法(II)の説
明図である。
【図14】実施例の導電性透明体の製造方法(II)の説
明図である。
【図15】実施例の導電性透明体の製造方法(II)の説
明図である。
【図16】実施例の導電性透明体の製造方法(III) の説
明図である。
【図17】実施例の導電性透明体の製造方法(III) の説
明図である。
【図18】実施例の導電性透明体の製造方法(III) の説
明図である。
【符号の説明】
1 導電性透明体 11 基体部 13 導電線 15 孔 16 メッキ層 161 無電解メッキ用触媒 162 無電解メッキ層 163 電気メッキ層 3 絶縁体 4 粘着テープ 5 樹脂塗布部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電気絶縁材料からなる基体部に、複
    数の導電線が互いに短絡しないように埋設され、前記基
    体部に、前記導電線の端面を複数露出させた孔が形成さ
    れている導電性透明体において、前記孔の内面に、前記
    導電線の端面と電気的に接続させた一対のメッキ層が互
    いに短絡しないように分離して設けられ、各メッキ層
    が、孔の内面をスリットで径方向に2分割した大きさに
    形成されていることを特徴とする導電性透明体。
  2. 【請求項2】 複数の導電線が互いに短絡しないように
    埋設されている基体部を透明電気絶縁材料で形成した
    後、その基体部に、前記導電線の端面を複数露出させた
    孔を形成すると共に、その孔の内面全体に無電解メッキ
    用触媒を付着させ、それから、板状の絶縁体を前記孔に
    挿入させると共に、前記絶縁体の両側面を導電線の端面
    間で触媒付着面に密着させることにより、触媒付着面を
    2分割した後に、前記孔の内部全体に無電解メッキする
    ことにより、前記触媒付着面に一対のメッキ層を分離さ
    せて設けることを特徴とする導電性透明体の製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の導電線が互いに短絡しないように
    埋設されている基体部を透明電気絶縁材料で形成した
    後、その基体部に、前記導電線の端面を複数露出させた
    孔を形成すると共に、その孔の内面全体に無電解メッキ
    用触媒を付着させ、それから、その触媒付着面に粘着テ
    ープを貼ることによって粘着テープで前記触媒付着面を
    径方向に2分割し、その後に前記孔の内部全体に無電解
    メッキすることにより、前記触媒付着面に一対のメッキ
    層を分離させて設けることを特徴とする導電性透明体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 複数の導電線が互いに短絡しないように
    埋設されている基体部を透明電気絶縁材料で形成した
    後、その基体部に、前記導電線の端面を複数露出させた
    孔を形成すると共に、その孔の内面全体に無電解メッキ
    用触媒を付着させ、それから、その触媒付着面に常温硬
    化型樹脂を塗布することによって樹脂塗布部で前記触媒
    付着面を径方向に2分割し、その後に前記孔の内部全体
    に無電解メッキすることにより、前記触媒付着面に一対
    のメッキ層を分離させて設けることを特徴とする導電性
    透明体の製造方法。
JP31765893A 1993-06-15 1993-12-17 導電性透明体ならびにその製造方法 Pending JPH0765628A (ja)

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