JPH0765409A - 光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置

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JPH0765409A
JPH0765409A JP5227932A JP22793293A JPH0765409A JP H0765409 A JPH0765409 A JP H0765409A JP 5227932 A JP5227932 A JP 5227932A JP 22793293 A JP22793293 A JP 22793293A JP H0765409 A JPH0765409 A JP H0765409A
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optical
objective lens
thickness
lens
semiconductor laser
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JP5227932A
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Inventor
Hiroshi Goto
博志 後藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め設計された対物レンズと異なる基板厚さ
の光ディスクが挿入されたとき、挿入された光ディスク
の厚さを検知し、設計された対物レンズと異なる光ディ
スクのときは、球面収差が「ゼロ」となるように補正し
て正確な再生動作を可能にする。 【構成】 半導体レーザからの光を対物レンズによって
集光させ、光ディスク上に微小な光スポットを形成して
情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置において、
光ディスクの基板の厚さが所定値より大のとき、対物レ
ンズと半導体レーザとの間に凸レンズを挿入する。 【効果】 基板の厚さが1.2mmと0.6mmの両方
の光ディスクを、正確かつ安定に再生することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予め設計された対物
レンズの条件と異なる基板厚さの光ディスクが挿入され
たときでも、正確で安定した再生信号が得られるように
した光情報記録再生装置の改良に係り、特に、挿入され
た光ディスクの厚さを検知して、設計された対物レンズ
の条件と異なる光ディスクのときは、球面収差が「ゼ
ロ」となるようにして正確な再生動作を可能にした光情
報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の情報記憶媒体として、光ディス
クが使用されている。現在多く市販されている光ディス
クは、基板の厚み1.2mmで、波長780nmを使用
して情報の記録/再生動作が行われている。
【0003】この光ディスクを大容量化するためには、
トラックピッチを狭くすることが有効であり、そのため
には、スポット径をさらに小さくする必要がある。そし
て、スポットの小径化には、半導体レーザの短波長化
や、対物レンズの開口数NAを大きくすることが有効で
ある。
【0004】この場合に、開口数NAの対物レンズによ
って、波長λのレーザ光を集光したときに形成されるス
ポットの径ωは、 ω=K*(λ/NA) …… (1) で与えられる。
【0005】ここで、定数Kは、半値全幅の径(=0.
5)では0.6であり、また、1/e2 径では1であ
る。例えば、開口数NA=0.5の対物レンズによっ
て、波長λ=780nmのレーザ光を集光したときに形
成されるスポットの径ωは、上記の式(1) から、 ω(0.5)=0.94μm ω(1/e2 )=1.56μm になる。この場合の光ディスクのトラックピッチは、
1.6μmである。
【0006】ここで、波長を短かくして、例えば、波長
λ=680nmのレーザ光を集光したときに形成される
スポットの径ωを計算すると、同じく上記の式(1) か
ら、 ω(0.5)=0.82μm ω(1/e2 )=1.36μm となる。この場合の光ディスクのトラックピッチは、
1.4μmである。
【0007】また、開口数NAを変化させて、開口数N
A=0.6の対物レンズによって、波長λ=680nm
のレーザ光を集光したときに形成されるスポットの径ω
は、同じく上記の式(1) から、 ω(0.5)=0.68μm ω(1/e2 )=1.13μm となる。この場合の光ディスクのトラックピッチは、
1.1μmである。
【0008】このように、半導体レーザから出射される
光の短波長化や、対物レンズの開口数NAを大きくする
ことによって、トラックピッチを狭くすることができ、
光ディスクの大容量化が可能になる。ところで、波長λ
=680nm、対物レンズの開口数NA=0.6で、ピ
ックアップを構成すると、ディスクの傾きに弱い、とい
う問題がある。
【0009】その理由は、ディスクの傾きによって発生
する収差は、開口数NAの3乗に反比例するため、先の
対物レンズの開口数NA=0.6におけるディスクの傾
き許容値は、開口数NA=0.5に比較して0.57倍
になる。したがって、ディスクの基板の厚さ1.2mm
では、実現することはできなかった。
【0010】しかし、ディスクの基板の厚さを薄くすれ
ば、ディスクの傾き許容値が拡大するので、基板の厚さ
0.6mmの光ディスクが提案されている。すなわち、
基板の厚さが異なる1.2mmと、0.6mmの光ディ
スクとが混在している。
【0011】そのため、ディスクの基板厚さ0.6mm
用のドライブ装置においても、従来から使用されている
基板の厚さ0.6mmの光ディスクの再生が行えるよう
にすることは、コンパチビリティの上からも重要な問題
である。この場合に、光ピックアップの対物レンズは、
ディスクの基板の厚さを考慮して設計されている。
【0012】したがって、基板厚さ0.6mm用の対物
レンズによって、基板厚さ1.2mmの光ディスクを再
生すると、収差が増大しスポットの径が大きくなるの
で、満足な再生信号を得ることができない、という不都
合を生じる。このような不都合を解決する従来の一つの
方法として、基板厚さ1.2mm用の対物レンズを使用
し、基板厚さが0.6mmの光ディスクが挿入された場
合に発生する収差を補正するために、対物レンズとディ
スクとの間に平行平板を挿入する光学式ヘッド装置が提
案されている(例えば、特開昭62−66433号公
報)。
【0013】なお、この光学式ヘッド装置では、同時
に、平行光束でない場合、レーザダイオードと対物レン
ズとの間に平行平板を挿入する方法も提案している。こ
こで、この従来の光情報記録再生装置について、その光
学系の要部構成を説明する。
【0014】図7は、従来の光情報記録再生装置につい
て、その光学系の要部構成の一例を示す図である。図に
おいて、1は半導体レーザ、2はコリメートレンズ、3
は第1のビームスプリッタ、4は対物レンズ、5は光情
報記録担体の光ディスク、6は集光レンズ、7は第2の
ビームスプリッタ、8はトラック検出用の受光素子、9
はシリンドリカルレンズ、10はフォーカス検出用の受
光素子、11はカバーガラスを示す。
【0015】この図7に示す光情報記録再生装置で、対
物レンズ4は、基板の厚さ1.2mm用として設計され
ており、基板の厚さ0.6mmの光ディスク5がドライ
ブに挿入されたときは、厚さ0.6mmのカバーガラス
11が、対物レンズ4と光ディスク5との間に挿入され
る構成である。図7の光情報記録再生装置で、半導体レ
ーザ1から出射された光は、コリメートレンズ2により
平行光にされ、第1のビームスプリッタ3へ入射され
る。
【0016】そして、P偏光成分がこの第1のビームス
プリッタ3を透過し、次の対物レンズ4へ入射される。
この対物レンズ4によって集光された光は、カバーガラ
ス11を介して光情報記録担体である光ディスク5の記
録面上に約0.6μmの微小な光スポットを形成され
て、情報の記録、再生、消去が行われる。
【0017】また、光ディスク5からの反射光は、再び
カバーガラス11、対物レンズ4を通過し、第1のビー
ムスプリッタ3へ入射される。その後、光は、この第1
のビームスプリッタ3で反射されて、集光レンズ6へ入
射される。
【0018】この集光レンズ6で絞られた光束は、第2
のビームスプリッタ7で、一部の光束が反射されて、ト
ラック検出用の受光素子8へ入射される。他方、第2の
ビームスプリッタ7を透過した光束は、そのまま直進
し、シリンドリカルレンズ9を通過してフォーカス検出
用の受光素子10へ入射する。
【0019】このようにして、半導体レーザ1から出射
された光の一部が、トラック検出用の受光素子8と、フ
ォーカス検出用の受光素子10とによって、それぞれ受
光される。トラック検出は、公知のプッシュプル法で、
また、フォーカス検出は、同じく公知のナイフエッジ法
で行われる。
【0020】すでに述べたように、この図7で、対物レ
ンズ4は、基板の厚さ1.2mm用として設計されてお
り、基板の厚さ0.6mmの光ディスク5がドライブに
挿入されたときは、厚さ0.6mmのカバーガラス11
が、対物レンズ4と光ディスク5との間に挿入される。
したがって、カバーガラス11と光ディスク5の合計の
厚さが1.2mmとなるので、収差は良い。
【0021】しかしながら、この場合の対物レンズ4と
光ディスク5との間の距離(差動距離)は、1.0mm
〜1.3mm程度と狭いので、この間に厚さ0.6mm
のカバーガラス11を挿入することは、差動距離が狭く
なり過ぎるので、新たな問題が生じる。例えば、光ディ
スク5の面ブレによって、カバーガラス11と光ディス
ク5とがぶつかる、という不都合があった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、基板の
厚さが、1.2mmと0.6mmの2種類の光ディスク
が混在するため、従来の光情報記録再生装置では、対物
レンズの設計と異なる基板厚さのディスクが挿入された
場合、正確に再生することができない、という不都合を
解決し、基板の厚さ0.6mmの新しい光ディスクと、
従来の厚さ1.2mmの光ディスクとの両方の光ディス
クがセットされても、常に正確な再生信号が得られるよ
うにした光情報記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
半導体レーザからの光を対物レンズによって集光させ、
光ディスク上に微小な光スポットを形成して情報の記
録、再生を行う光情報記録再生装置において、前記光デ
ィスクの基板の厚さが所定値より大のとき、前記対物レ
ンズと半導体レーザとの間に凸レンズを挿入するように
構成している。
【0024】第2に、半導体レーザからの光を対物レン
ズによって集光させ、光ディスク上に微小な光スポット
を形成して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置
において、前記光ディスクの基板の厚さが所定値より小
のとき、前記対物レンズと半導体レーザとの間に凹レン
ズを挿入するように構成している。
【0025】第3に、半導体レーザからの光を対物レン
ズによって集光させ、光ディスク上に微小な光スポット
を形成して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置
において、前記対物レンズと半導体レーザとの間に、電
気光学素子を備え、前記光ディスクの基板の厚さが所定
値より大のとき、前記電気光学素子に電圧を印加して凸
レンズ作用をもたせるように構成している。
【0026】第4に、半導体レーザからの光を対物レン
ズによって集光させ、光ディスク上に微小な光スポット
を形成して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置
において、前記光ディスクの基板の厚さが所定値より大
のとき、前記対物レンズと半導体レーザとの間に負の球
面収差を有する収差補正板を挿入する構成である。
【0027】第5に、半導体レーザからの光を対物レン
ズによって集光させ、光ディスク上に微小な光スポット
を形成して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置
において、前記光ディスクの基板の厚さが所定値より小
のとき、前記対物レンズと半導体レーザとの間に正の球
面収差を有する収差補正板を挿入する構成である。
【0028】
【作用】この発明では、予め設計された0.6mm用あ
るいは1.2mm用の対物レンズに対して、異なる基板
厚さの光ディスクが挿入されたとき、その基板厚さを検
知し、光ディスクの厚さの方が大のときは、対物レンズ
と半導体レーザとの間に凸レンズを挿入することによっ
て、球面収差のない再生が行えるようにしている(請求
項1の発明)。次に、光ディスクの厚さの方が小のとき
は、対物レンズと半導体レーザとの間に凹レンズを挿入
することによって、球面収差のない再生が行えるように
している(請求項2の発明)。
【0029】また、対物レンズと半導体レーザとの間
に、電気光学素子を設けておき、光ディスクの基板の厚
さが所定値より大のときは、電気光学素子に電圧を印加
して凸レンズ作用をもたせることにより、同様に、球面
収差のない再生が行えるようにしている(請求項3の発
明)。さらに、光ディスクの基板の厚さが所定値より大
のときは、対物レンズと半導体レーザとの間に負の球面
収差を有する収差補正板を、光ディスクの基板の厚さが
所定値より小のときは、対物レンズと半導体レーザとの
間に正の球面収差を有する収差補正板を、それぞれ挿入
することによって、球面収差のない再生が行えるように
している(請求項4と請求項5の発明)。
【0030】
【実施例1】この実施例は、主として、請求項1の発明
に対応しているが、基本原理は、請求項2から請求項5
の発明にも関連している。この実施例では、従来の基板
の厚さが0.6mm用に設計された対物レンズを使用
し、基板の厚さが1.2mmの光ディスクが挿入された
とき、光路に凸レンズを挿入して球面収差を「ゼロ」と
する点に特徴を有している。
【0031】図1は、この発明の光情報記録再生装置に
ついて、その光学系の要部構成の一実施例を示す図であ
る。図における符号は図7と同様であり、また、21は
基板厚さ1.2mmの光ディスク、22は基板厚さ0.
6mm用の対物レンズ、23は凸レンズ、24はディス
クの種類を検出する種類検出手段、25はレンズを駆動
するレンズ駆動手段を示す。
【0032】この図1で、新たに付加されたブロック
は、凸レンズ23と、ディスクの種類を検出する種類検
出手段24と、凸レンズ23を駆動するレンズ駆動手段
25であり、また、基板厚さ0.6mm用の対物レンズ
22が設けられている。その他の構成と動作は、従来例
として説明した先の図7と同様である。
【0033】この図1では、光ディスクとして、厚さが
1.2mmの光ディスク21を挿入した場合を示してい
る。この場合には、種類検出手段24が、光ディスク2
1の種類を検知して、基板の厚さが1.2mmの光ディ
スクが挿入されたことを判断すると、その種類を示す信
号を出力する。
【0034】この種類を示す信号がレンズ駆動手段25
へ与えられると、レンズ駆動手段25が作動して、凸レ
ンズ23を、第1のビームスプリッタ3と対物レンズ2
2の間の光路方向へ移動させる。また、厚さ0.6mm
の光ディスク5が挿入されたときは、同じく種類検出手
段24によってその種類が検知され、その種類を示す信
号によって、レンズ駆動手段25が作動し、凸レンズ2
3を光路からはずれる方向へ移動させる。この状態を示
すと、次の図2のようになる。
【0035】図2は、図1に示したこの発明の光情報記
録再生装置において、基板の厚さが0.6mmの光ディ
スクを装着した場合のレンズ位置を示す図である。図に
おける符号は、図1および図7と同様である。
【0036】先の図1において、種類検出手段24が、
挿入された光ディスク(5)の種類を検知すると、この
図2に示すように、レンズ駆動手段25が作動されて、
第1のビームスプリッタ3と対物レンズ22の間に存在
しないように、凸レンズ23を光路外へ移動させる。こ
のように、基板の厚さが1.2mmの光ディスク21が
挿入されると、第1のビームスプリッタ3と対物レンズ
22の間へ凸レンズ23を挿入し、また、厚さが0.6
mmの光ディスク5が挿入されたときは、凸レンズ23
を両者の間から退避させる。
【0037】すでに述べたように、対物レンズ(4,2
2)は、光ディスクの基板の厚さを考慮して設計されて
いる。そして、球面の凸レンズは、大きな負の球面収差
を発生し、基板は平行平板であるから、正の球面収差を
発生する。
【0038】しかし、全体としては、負の球面収差が残
るので、対物レンズ(4,22)を非球面化して、球面
収差を「ゼロ」にする。また、図1のように、基板の厚
さが0.6mmの光ディスク(5)用として設定されて
いる対物レンズ22に対して、基板の厚さが1.2mm
の光ディスク21が挿入されると、基板が厚くなること
によって正の球面収差を発生する。
【0039】そこで、負の球面収差を発生する凸レンズ
23を光路へ挿入すれば、全体として、球面収差を「ゼ
ロ」にすることが可能になる。以上のように、基板の厚
さが0.6mmの光ディスク用として設定されている対
物レンズ22に対し、実際にセットされた光ディスクの
種類に応じて凸レンズ23を移動させることにより、球
面収差を「ゼロ」とすることができ、ディスクの面ブレ
に対しても安定した再生動作が可能になるので、正確な
再生信号が得られる。
【0040】
【実施例2】この実施例は、主として、請求項2の発明
に対応している。先の第1の実施例では、基板の厚さが
0.6mm用として設定されている対物レンズ22を使
用し、凸レンズ23を移動させる場合を説明したが、こ
の第2の実施例では、従来と同様に、基板の厚さが1.
2mm用として設定されている対物レンズ(4)を使用
して、凹レンズを移動させる場合である。
【0041】図3は、この発明の光情報記録再生装置に
ついて、その光学系の要部構成の第2の実施例を示す図
である。図における符号は図1および図7と同様であ
り、26は凹レンズを示す。
【0042】この図3では、先の図2と同様に、第1の
ビームスプリッタ3と対物レンズ4の近傍について示し
ている。この対物レンズ4は、先の図7と同様に、基板
の厚さが1.2mm用に設計されている。
【0043】したがって、従来の基板厚さ1.2mmの
光ディスク(21)が挿入されたときは、凹レンズ26
は移動されない。逆に、厚さ0.6mmの光ディスク5
が挿入されると、種類検出手段24によってその旨が検
知され、レンズ駆動手段25が作動されて、この図3に
示すように、第1のビームスプリッタ3と対物レンズ4
の間の光路に、凹レンズ26が移動される。
【0044】基板の厚さが0.6mmの光ディスク5の
場合、厚さ1.2mmの光ディスク(21)に比べて、
正の球面収差が不足する。そこで、正の球面収差を発生
する凹レンズ26を、光路へ挿入することによって、全
体として球面収差を「ゼロ」にする。
【0045】
【実施例3】この実施例は、主として、請求項3の発明
に対応している。先の第1と第2の実施例では、凸レン
ズ23や凹レンズ26を使用して、光路へ挿入したり、
逆に光路外へ移動させることによって、挿入された光デ
ィスクの厚さの差によって生じる球面収差が「ゼロ」と
なるようにした。
【0046】この第3の実施例では、凸レンズ23や凹
レンズ26の代りに、電気光学素子を使用する点に特徴
を有している。なお、電気光学素子は、従来から公知で
あり、電圧を印加すると、凸レンズとして作用する。
【0047】図4は、この発明の光情報記録再生装置に
ついて、その光学系の要部構成の第6の実施例を示す図
で、(1) は基体の厚さ1.2mmの光ディスクが挿入さ
れた場合、(2) は厚さ0.6mmの光ディスクが挿入さ
れた場合である。図における符号は図1および図7と同
様であり、31は電気光学素子、32は電気光学素子3
1の駆動手段を示す。
【0048】この図4(1) と(2) に示す実施例では、対
物レンズ22は、基板厚さ0.6mm用に設計されてお
り、この対物レンズ22と第1のビームスプリッタ3と
の間の光路に、電気光学素子31が設けられている。そ
して、図4(1) に示すように、基板厚さ1.2mmの光
ディスク21が挿入されたときは、ディスクの種類を検
出する種類検出手段24からの検知信号によって、電気
光学素子31の駆動手段32が作動する。
【0049】すなわち、駆動手段32から電気光学素子
31へ駆動電圧が印加され、電気光学素子31が凸レン
ズとして作用する。逆に、図4(2) に示すように、基板
厚さ0.6mmの光ディスク21が挿入されたときは、
種類検出手段24からは、不作動を指示する信号(実際
上は無出力の状態)が出力され、電気光学素子31は平
行板として作用する。
【0050】すなわち、この電気光学素子31を透過し
た光は、平行光のままであり、球面収差の問題も、発生
されない。以上のように、電気光学素子31を光路に配
置しておき、基板厚さ1.2mmの光ディスク21が挿
入されたときのみ、電気光学素子31へ電圧を印加し、
凸レンズとして作用させることにより、ディスクの基板
厚さに関係なく、安定した再生信号が得られる。
【0051】
【実施例4】この実施例は、主として、請求項4と請求
項5の発明に対応している。以上の各実施例では、レン
ズ作用を有する部材が、基板の厚さに応じて挿入された
り(請求項1と請求項2の発明)、機能している場合で
あった(請求項3の発明)。そのため、焦点距離が変化
し、フォーカス検出感度の変化が生じた。
【0052】この第4の実施例では、収差補正板を使用
する点に特徴を有している。具体的にいえば、対物レン
ズが、基板厚さ1.2mm用に設計されているときに、
厚さ0.6mmの光ディスクが挿入された場合、正の球
面収差を発生する収差補正板を光路に挿入し、逆に、基
板厚さ0.6mm用に設計されているとき、厚さ1.2
mmの光ディスクが挿入された場合には、負の球面収差
を発生する収差補正板を光路に挿入する。
【0053】図5は、この発明の光情報記録再生装置に
ついて、その光学系の要部構成の第4の実施例を示す図
で、(1) は対物レンズが厚さ1.2mm用の場合、(2)
は厚さ0.6mm用の場合である。図における符号は図
1および図7と同様であり、41は正の球面収差を発生
する収差補正板、42は負の球面収差を発生する収差補
正板を示す。
【0054】図5(1) に示す正の球面収差を発生する収
差補正板41は、その光軸近傍は平面で、外周では凹面
になるような非球面に形成されている。したがって、こ
の収差補正板41の焦点距離は無限大であり、対物レン
ズ22と収差補正板41の合成焦点距離は、対物レンズ
22の焦点距離である。
【0055】また、この図5(1) では、対物レンズ22
は、厚さ1.2mm用に設計されている。基板厚さが
0.6mmの光ディスク5の場合、基板厚さ1.2mm
の光ディスク(21)に比べて、正の球面収差が不足し
ている。
【0056】そこで、基板厚さ0.6mmの光ディスク
5が挿入されると、種類検出手段24が、光ディスク
(5)の種類を検知して、その種類を示す信号を出力す
る。この種類を示す信号がレンズ駆動手段25へ与えら
れると、レンズ駆動手段25が作動して、正の球面収差
を発生する収差補正板41を、第1のビームスプリッタ
3と対物レンズ22の間の光路方向へ移動させる。
【0057】したがって、全体として球面収差が補正さ
れて「ゼロ」となり、合成焦点距離が基板の厚さに影響
されず一定になる上、フォーカス検出感度も変化しな
い、という効果が得られる。次の図5(2) では、対物レ
ンズ4は、厚さ0.6mm用に設計されている。また、
負の球面収差を発生する収差補正板42は、その光軸近
傍は平面で、外周では凸面になるような非球面に形成さ
れている。
【0058】この収差補正板42の焦点距離も無限大で
あり、対物レンズ4と収差補正板42の合成焦点距離
は、対物レンズ4の焦点距離である。この図5(2) の場
合には、基板厚さが1.2mmの光ディスク21が挿入
されると、種類検出手段24が、光ディスク(21)の
種類を検知して、その種類を示す信号を出力する。
【0059】この種類を示す信号がレンズ駆動手段25
へ与えられると、レンズ駆動手段25が作動して、負の
球面収差を発生する収差補正板42を、第1のビームス
プリッタ3と対物レンズ4の間の光路方向へ移動させ
る。基板厚さが1.2mmの光ディスク21の場合、基
板厚さ0.6mmの光ディスク(5)に比べて、負の球
面収差が不足している。
【0060】そこで、基板厚さ1.2mmの光ディスク
21が挿入されたときは、負の球面収差を発生する収差
補正板42を、第1のビームスプリッタ3と対物レンズ
4の間の光路方向へ移動させれる。したがって、全体と
して球面収差が補正されて「ゼロ」となり、合成焦点距
離が基板の厚さに影響されず一定になる上、フォーカス
検出感度も変化しない、という効果が得られる。
【0061】
【実施例5】この実施例は、この発明の光情報記録再生
装置で使用するカートリッジに関連している。すなわ
ち、以上に述べた各実施例では、ドライブに光ディスク
が装着されたとき、光ディスクの種類を検出する必要が
ある。光ディスクは、通常カートリッジに収納されてい
るので、カートリッジにディスクの種類を示す情報を付
加しておけば、内蔵されている光ディスクの種類を検知
することができる。
【0062】図6は、この発明の光情報記録再生装置で
使用するのに好適なカートリッジについて、その一実施
例を示す示す正面図である。図において、51はカート
リッジ、52は種類識別用の孔部を示す。
【0063】この図6に正面図で示すように、カートリ
ッジ51の一部に、種類識別用の孔部52を設ける。以
上の第1から第4の実施例では、光ディスクの種類は、
基板厚さが、0.6mmと1.2mmの2種類であるか
ら、1ビットの情報だけで区別することができる。
【0064】例えば、基板厚さが、0.6mmの光ディ
スクを内蔵したカートリッジ51の方に、種類識別用の
孔部52を設け、1.2mmの光ディスクを内蔵したカ
ートリッジ51には、何も設けないようにすればよい。
また、逆に決めてもよい。なお、この種類識別用の孔部
52は、正面でなく、裏面でもよい。
【0065】要するに、基板の厚さを示す情報であれ
ば、直接判別できるものでも、間接的に判別できるもの
でもよい。例えば、基板の厚さの代りに、波長780n
m用とか、波長680nm用のように、光ディスクの種
類が識別できれば十分である。
【0066】このような光ディスクの種類を示す情報の
識別手段としては、公知の反射型ホトインターラプタ
や、接触式のスイッチその他の識別手段を、光情報記録
再生装置に付加すれば、容易に検知可能である。先に述
べた図1から図5の実施例では、このような構成の種類
検出手段24を使用する。
【0067】
【発明の効果】請求項1と請求項2の光情報記録再生装
置によれば、基板の厚さが1.2mmと0.6mmの両
方の光ディスクを、正確かつ安定に再生することができ
る。また、請求項3の光情報記録再生装置によれば、同
様に、基板の厚さが1.2mmと0.6mmの両方の光
ディスクを、正確かつ安定に再生することが可能になる
上、電気的に切り換えることにより、応答性も向上され
る。
【0068】請求項4と請求項5の光情報記録再生装置
によれば、同じく基板の厚さが1.2mmと0.6mm
の両方の光ディスクを、正確かつ安定に再生することが
できる。さらに、レンズの代りに焦点距離が無限大の収
差補正板を用いることにより、合成焦点距離が基板の厚
さに影響されず一定になる上、フォーカス検出感度も変
化しない、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光情報記録再生装置について、その
光学系の要部構成の一実施例を示す図である。
【図2】図1に示したこの発明の光情報記録再生装置に
おいて、基板の厚さが0.6mmの光ディスクを装着し
た場合のレンズ位置を示す図である。
【図3】この発明の光情報記録再生装置について、その
光学系の要部構成の第2の実施例を示す図である。
【図4】この発明の光情報記録再生装置について、その
光学系の要部構成の第6の実施例を示す図である。
【図5】この発明の光情報記録再生装置について、その
光学系の要部構成の第4の実施例を示す図である。
【図6】この発明の光情報記録再生装置で使用するのに
好適なカートリッジについて、その一実施例を示す示す
正面図である。
【図7】従来の光情報記録再生装置について、その光学
系の要部構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 2 コリメートレンズ 3 第1のビームスプリッタ 4 対物レンズ 5 光情報記録担体の光ディスク 6 集光レンズ 7 第2のビームスプリッタ 8 トラック検出用の受光素子 9 シリンドリカルレンズ 10 フォーカス検出用の受光素子 11 カバーガラス 21 基板厚さ1.2mmの光ディスク 22 基板厚さ0.6mm用の対物レンズ 23 凸レンズ 24 ディスクの種類を検出する種類検出手段 25 レンズ駆動手段 26 凹レンズ 31 電気光学素子 32 電気光学素子駆動手段 41 正の球面収差を発生する収差補正板 42 負の球面収差を発生する収差補正板 51 カートリッジ 52 種類識別用の孔部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザからの光を対物レンズによ
    って集光させ、光ディスク上に微小な光スポットを形成
    して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置におい
    て、 前記光ディスクの基板の厚さが所定値より大のとき、前
    記対物レンズと半導体レーザとの間に凸レンズを挿入す
    ることを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 半導体レーザからの光を対物レンズによ
    って集光させ、光ディスク上に微小な光スポットを形成
    して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置におい
    て、 前記光ディスクの基板の厚さが所定値より小のとき、前
    記対物レンズと半導体レーザとの間に凹レンズを挿入す
    ることを特徴とする光情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 半導体レーザからの光を対物レンズによ
    って集光させ、光ディスク上に微小な光スポットを形成
    して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置におい
    て、 前記対物レンズと半導体レーザとの間に、電気光学素子
    を備え、 前記光ディスクの基板の厚さが所定値より大のとき、前
    記電気光学素子に電圧を印加して凸レンズ作用をもたせ
    ることを特徴とする光情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 半導体レーザからの光を対物レンズによ
    って集光させ、光ディスク上に微小な光スポットを形成
    して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置におい
    て、 前記光ディスクの基板の厚さが所定値より大のとき、前
    記対物レンズと半導体レーザとの間に負の球面収差を有
    する収差補正板を挿入することを特徴とする光情報記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 半導体レーザからの光を対物レンズによ
    って集光させ、光ディスク上に微小な光スポットを形成
    して情報の記録、再生を行う光情報記録再生装置におい
    て、 前記光ディスクの基板の厚さが所定値より小のとき、前
    記対物レンズと半導体レーザとの間に正の球面収差を有
    する収差補正板を挿入することを特徴とする光情報記録
    再生装置。
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