JPH10154348A - 光電検出センサ - Google Patents

光電検出センサ

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Publication number
JPH10154348A
JPH10154348A JP8326163A JP32616396A JPH10154348A JP H10154348 A JPH10154348 A JP H10154348A JP 8326163 A JP8326163 A JP 8326163A JP 32616396 A JP32616396 A JP 32616396A JP H10154348 A JPH10154348 A JP H10154348A
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JP
Japan
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light
dvd
light receiving
optical disk
target optical
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Pending
Application number
JP8326163A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Shinohara
正幸 篠原
Shigeru Aoyama
茂 青山
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP8326163A priority Critical patent/JPH10154348A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVDとCDの光ディスク判別を速やかに、
かつ確実に行なえるようにすると共に、同じ構成によっ
てDVDの傾き検出も行なえるようにする。 【解決手段】 発光素子22から出射され、投光レンズ
23でコリメートされたコリメート光r0を対象光ディ
スクに斜めに投射する。光ディスクのトラックピッチに
よってDVDとCDとでは異なった方向に1次回折光r
1や2次回折光r2を生じる。2分割受光素子25はDV
Dの1次回折光を受光し、CDの回折光を受光しない位
置に配置する。従って、2分割受光素子25が受光すれ
ばDVD、受光しなければCDと判断する。また、2分
割受光素子25における受光位置によってDVDの傾き
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電検出センサに関
する。特に、DVDとCDとを種類判別すると共に少な
くともDVDの傾きを検出可能な光電検出センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】新しい記録メディアとしてDVD(Degi
tal Video Disk)が実用化され、市販されている。DV
Dを利用するためには、DVD用の光ディスクプレーヤ
ー(DVDプレーヤー)や光ディスクドライブ装置(D
VDドライブ装置)が必要となるが、このような光ディ
スクプレーヤーや光ディスクドライブ装置などは、従来
から用いられているCD−ROM(読出し専用CD)や
CD−R(追記型CD)等のCD(Compact Disk)も同
一の装置で使用できるようにすることが望まれる。
【0003】しかし、図1(a)に示すように、CDは
厚さT=1.2mmのプラスチック円板1の背面に記録
層2が形成されているのに対し、図2(a)に示すよう
に、DVDは厚さt=0.6mmのプラスチック円板3
を2枚貼り合わせ、そのプラスチック円板3の間に記録
層4を形成したものであり、CDもDVDも同じT=2
t=1.2mmの厚みを有しているが、CDとDVDと
では記録層2,4の位置が異なっている。
【0004】このようにCDが単板構造であるのに対
し、DVDが2枚貼り合わせ構造になっており、記録層
2,4の位置が異なっているので、DVDでは表面から
記録層4までの透明な保護層(プラスチック円板)の厚
みがCDの半分となっており、DVDとCDとでは、光
ピックアップを変える必要がある。
【0005】また、CDでは、ピット5のパターンが図
1(b)に示すようになっており、トラックピッチがP
=1.6μm、最短ピット長がL=0.9μmである。こ
れに対し、DVDでは、ピット6のパターンが図2
(b)に示すようになっており、トラックピッチがp=
0.74μm、最短ピット長がl=0.4μmとなってお
り、DVDではCDに比べてピットパターンが微細にな
っている。
【0006】このようにDVDでは、ピットパターンが
微細になったので、それを正確に読み取るためには、光
ピックアップのレーザー光を細く絞り込む必要があり、
そのためにレーザー光の波長を短くし、レーザー光を細
く絞り込むため、光ピックアップの対物レンズの開口数
(NA)も大きくしている。
【0007】従って、光ディスクプレーヤーや光ディス
クドライブ装置において、DVDを用いる場合とCDを
用いる場合とでは、光ピックアップを変える必要があ
る。光ピックアップを変える最も単純な方法は、図3
(a)(b)に示すように、光ピックアップに用いられ
ている対物レンズを、CD用の対物レンズ7とDVD用
の対物レンズ8に機械的に切り換える方式である。
【0008】しかし、この方式では、いずれかの対物レ
ンズ7,8を通して対象光ディスクにレーザー光Aを照
射して対象光ディスクからの信号を読んでみて、光ピッ
クアップが異なっている場合には、対物レンズ7,8を
交換するようにしているので、適正な光ピックアップを
用いてCDもしくはDVDを読み取るのに時間が掛かる
という欠点がある。
【0009】また、図4(a)(b)に示すものは、対
物レンズ9に対向させてホログラム素子10を配置した
方式である。これは、ホログラム素子10の有無でレー
ザー光Aの屈折率が変化することを利用し、1つの光ピ
ックアップでDVDの記録層4とCDの記録層2に2つ
の焦点を結ぶようにし、2種類の光ディスクを読み取り
できるようにしたものである。
【0010】しかしながら、この方式では、DVDであ
ると判断してCD−Rにレーザー光Aを照射した場合に
は、DVD読み取り用のレーザー光はCD読み取り用の
レーザー光に比較してパワーが高いので、CD−Rの記
録データを誤って消去する恐れがある。
【0011】また、図5(a)(b)に示すものは、対
物レンズ9に対向させて液晶シャッター11を配置する
方式である。この方式では、図5(a)のように液晶シ
ャッター11全体を透明にした場合には、大きな開口数
でレーザー光Aが対物レンズ9を通過するので、DVD
の記録層4にレーザー光Aの焦点が一致する。また、図
5(b)のように液晶シャッターの外周部(図5(b)
で斜線を施した領域)を暗くして外周部のレーザー光A
を遮断した場合には、レーザー光Aが対物レンズの中央
部を小さな開口数で通過するので、CDの記録層2にレ
ーザー光Aの焦点が一致する。そして、DVDとCDの
いずれか一方の光ディスクであると判断して対象光ディ
スクにレーザー光Aを照射して信号を読み取った結果、
判断した対象光ディスクと異なっていた場合には、液晶
シャッター11を開閉して切り換える。
【0012】しかし、この方式では、電気的に液晶シャ
ッター11を開閉するだけでよいので、機械的に対物レ
ンズを動かして交換する方式に比較して動作が速くなる
が、十分な動作速度とはいえない。
【0013】また、この方式でも、DVDであると判断
してCD−Rにレーザー光Aを照射した場合には、DV
D読み取り用のレーザー光はCD読み取り用のレーザー
光に比較してパワーが高いので、CD−Rの記録データ
を誤って消去する恐れがある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、速やかに光ディスクの種類がDVDか、CDか
を判別することができ、しかも追記型のCD−Rの場合
にも書込まれた情報を消去する恐れのない光電検出セン
サを提供することにある。
【0015】
【発明の開示】請求項1に記載の光電検出センサは、対
象光ディスクに向けて光ビームを出射する発光素子と、
対象光ディスクで反射した回折光を受光する受光素子
と、前記受光素子で受光した回折光の受光領域から前記
対象光ディスクがDVDかCDかを判別する種類判別手
段と、前記受光素子で受光した回折光の受光位置から前
記対象光ディスクの傾きを検出する傾き検出手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0016】DVDとCDとでは、トラックピッチがい
ずれも1μm前後であるから、ここに光ビームを照射す
ると、反射光が干渉を起こす。しかも、DVDとCDと
ではトラックピッチが異なっているので、互いに異なっ
た方向で1次回折光や2次回折光などが生じる。従っ
て、例えばDVDで反射した回折光が入射する領域に受
光素子を配置すれば、受光素子が受光したか否かによっ
て対象光ディスクがDVDかCDかを判別することがで
きる。あるいは、CDで反射した回折光が入射する領域
に受光素子を配置すれば、受光素子が受光したか否かに
よって対象光ディスクがCDかDVDかを判別すること
ができる。
【0017】また、対象光ディスクが傾くと、当該対象
光ディスクで反射した回折光の受光位置も変化するの
で、その受光位置から対象光ディスクの傾きも検出する
ことができる。
【0018】従って、本発明の光電検出センサによれ
ば、対象光ディスクがDVDかCDかを速やかに判断す
ると共に対象光ディスクの傾きも速やかに検出すること
ができる。また、対象光ディスクがCD−Rの場合に
も、書込まれているデータが誤って消去される恐れもな
い。さらに、光ディスクの種類を判別するための構成を
利用して光ディスクの傾きを検出できるので、構成を簡
略にすることができる。
【0019】請求項2に記載の実施態様は、請求項1記
載の光電検出センサにおいて、前記発光素子から出射さ
れる光ビームはコリメート光であることを特徴としてい
る。
【0020】特に、投光ビームとしてコリメート光を用
いることにより、光ディスクの傾き検出精度を向上させ
ることができる。
【0021】請求項3に記載の実施態様は、請求項1記
載の光電検出センサにおいて、前記種類判別手段は、前
記受光素子が、DVDで反射した光の1次回折光の受光
領域で受光したか否かによって、対象光ディスクがDV
DかCDかを判別し、前記傾き検出手段は、DVDで反
射した光の1次回折光の受光位置に基づいてDVDの傾
きを検出することを特徴としている。
【0022】請求項3に記載の実施態様にあっては、D
VDの1次回折光を受光することによって光ディスクの
種類判別と傾き検出を行なっているので、受光系の構成
を簡略化することができる。
【0023】請求項4に記載の実施態様は、請求項1記
載の光電検出センサにおいて、前記種類判別手段は、前
記受光素子が、DVDで反射した光の1次回折光の受光
領域で受光したかCDで反射した2次回折光の受光領域
で受光したかによって、対象光ディスクがDVDかCD
かを判別し、前記傾き検出手段は、DVDで反射した1
次回折光の受光位置に基づいてDVDの傾きを検出する
ことを特徴としている。
【0024】DVDの1次回折光とCDの2次回折光と
は回折角が接近している。従って、DVDの1次回折光
とCDの2次回折光とを用いて光ディスクの種類判別を
行なわせることにより、DVDの1次回折光の受光領域
とCDの2次回折光の受光領域とを接近させることがで
き、光電検出センサを小型化することができる。さら
に、DVDの1次回折光を受光することによって光ディ
スクの種類判別と傾き検出を行なっているので、受光系
の構成を簡略化することができる。
【0025】請求項5に記載の実施態様は、請求項3又
は4記載の光電検出センサにおいて、前記発光素子から
出射される光ビームを対象光ディスクに垂直な方向に対
して斜めに入射させるようにし、対象光ディスクで反射
した光の回折光のうち入射光と同じ方向に斜めに傾いた
回折光を前記受光素子で受光するようにしたことを特徴
としている。
【0026】請求項5に記載の実施態様にあっては、発
光素子と受光素子を接近させることができるので、光電
検出センサをより小型化することができる。
【0027】請求項6に記載の実施態様は、請求項3又
は4に記載の光電検出センサにおいて、前記発光素子か
ら出射される光の波長は、800nm以上であることを
特徴としている。
【0028】DVDとCDの傾きの許容度(各±2度)
を考慮すると、DVDとCDの回折角は少なくとも4度
以上隔たっている必要がある。そのためには、使用する
光の波長は800nm以上とするのが望ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図6、図7及
び図8は本発明の一実施形態による光ディスク種類判別
装置(光電検出センサ)21であって、この光ディスク
種類判別装置21によれば、DVDとCD(CD−RO
M、CD−R)を判別でき、さらにDVDのトラック方
向における傾き(反り)を検出することができる。以
下、この光ディスク種類判別装置21を説明する。
【0030】この光ディスク種類判別装置21は、発光
素子22、投光レンズ23、受光レンズ24、2分割受
光素子25から構成されており、ケーシング26内に納
められている。発光素子22としては、発光ダイオード
(LED)を用いているが、光ディスクの記録層に影響
を与えない程度に発光パワーが小さく、光ディスクのト
ラックピッチの数倍のビーム径を有する半導体レーザー
素子(LD)を用いてもよい。2分割受光素子25と
は、2分割フォトダイオードのように受光面が2つに分
割されていて各受光面25a,25bで独立に受光量を
検出することができるものであって、受光レンズ24の
焦点位置に配置されている。また、2分割受光素子25
の受光面25a,25bは、光ディスクのトラック方向
で2つに分割されるように配置されている。この光ディ
スク種類判別装置21は、光ディスクプレーヤーや光デ
ィスクドライブ装置などにおいて、光ディスクの近傍に
配置されている。
【0031】図9は光ディスク種類判別装置21の構成
を示す図であって、投光系と受光系を有している。投光
系は、発光素子22、投光レンズ23及び発光素子駆動
回路27からなり、発光素子駆動回路27を駆動する
と、発光素子22から出射された光は投光レンズ23で
コリメートされ、光ディスクに照射される。投光レンズ
23から出射されたコリメート光r0のスポット径は、
DVD及びCDのトラックピッチP,pの数倍以上とな
っている。DVD及びCDのピット5,6は、トラック
方向においては、それぞれt=0.74μm及びT=1.
6μmのトラックピッチで配列しているから、ここにコ
リメート光r0を照射すると、ピット5,6で反射した
光とピット5,6外で反射した光とが干渉し、0次回折
光や1次回折光、2次回折光(以下、それぞれ0次光、
1次光、2次光という)などを生じる。
【0032】図10は波長0.6328μmの光をDV
D、CD−ROM及びCD−Rに垂直照射した場合の回
折角[度]と回折効率[%]との関係を測定した結果を
示す図である。図10においては、CD−ROM、CD
−R及びDVDの各0次光が回折角0度の方向に、CD
−ROM及びCD−Rの1次光が回折角約23度の方向
に、CD−ROM及びCD−Rの2次光が回折角約52
度の方向に生じ、DVDの1次光が約58度の方向に生
じている。
【0033】受光レンズ24及び2分割受光素子25
は、DVDで反射された1次光r1が受光レンズ24に
より2分割受光素子25の受光面25a,25b上に集
光され、かつ、CD(CD−ROM及びCD−R)で反
射した光(特に、DVDの1次光r1に接近しているC
D−ROM及びCD−Rの2次光r2)が受光レンズ2
4を通過して2分割受光素子25に入射しないように配
置されている。特に、2分割受光素子25は、その受光
面25a,25b間の境界部分にDVDで反射した1次
光r1が集光するように配置するのが好ましい。
【0034】光ディスク種類判別装置21の受光系は、
図9に示すように、受光レンズ24、2分割受光素子2
5、増幅回路28,29、加算回路30、差分回路3
1、種類判別部32及び傾き検出部33からなる。受光
レンズ24を通して2分割受光素子25の各受光面25
a,25bで回折光が受光されると、各受光面25a,
25bからは各受光量に応じた光電流I1,I2が流れ
る。この光電流I1,I2は増幅回路28,29で増幅さ
れると共に電圧信号V1,V2に変換された後、加算回路
30で和V1+V2を演算される。
【0035】対象光ディスクがDVDである場合には、
図6に示すように、DVDで反射された1次光r1が2
分割受光素子25に入射するので、加算回路30の出力
1+V2が大きくなる。これに対し、対象光ディスクが
CDである場合には、図7に示すように、CDで反射さ
れた2次光r2は2分割受光素子25に入射しないの
で、加算回路30の出力V1+V2は変化しない。従っ
て、種類判別部32は、この電圧信号の和V1+V2を所
定のしきい値Vthと比較することにより、DVDである
か、あるいはCDであるかを判別することができ、その
判別結果を種類判別信号として出力する。
【0036】また、2つの増幅回路28,29から出力
された電圧信号V1,V2は、差分回路31により差V1
−V2を演算される。出射光としてはコリメート光r0
用いられており、DVDがトラック方向で傾くと、図8
に示すように、DVDで反射した1次光r1の受光レン
ズ24への入射角が変化するので、入射角の変化に応じ
て2分割受光素子25の受光面25a,25b上への光
の照射位置が変化し、2つの受光面25a,25bにお
ける受光量の比が変化する。一方、DVDの面ぶれ(記
録層4の平行移動)によっては、2分割受光素子25上
への照射位置は変化しない。従って、傾き検出部33
は、この電圧信号の差V1−V2の値から、DVDの傾き
を求めることができ、その判別結果を傾き検出信号とし
て出力する。そして、DVDの傾きが検出されると、光
ピックアップはDVDの傾きに応じて位置及び姿勢を調
整される。
【0037】なお、DVDの傾き検出には、差分回路3
1から出力される信号V1−V2と加算回路30から出力
される信号V1+V2との比(V1−V2)/(V1+V2
を用いてもよい。あるいは、差分回路31を用いること
なく、直接増幅器28,29の出力比V1/V2を演算し
てDVDの傾き検出を行なってもよい。
【0038】ここで、発光素子22から出射される光の
波長としては、800nm以上が好ましい。特に、93
0nmの光が好ましい。その理由は次のとおりである。
いま、DVDの傾きの許容角度が±2度、CDの傾きの
許容角度も±2度であるとすると、DVDの1次光r1
とCDの2次光r2の回折角は互いに4度以上隔たって
いる必要がある。そのためには、光の波長は800nm
以上とする必要があるためである。
【0039】また、発光素子22から出射する光は、図
11に示す実施形態の光ディスク種類判別装置34のよ
うに対象光ディスクにコリメート光r0を垂直入射させ
てもよいが、この実施形態では、対象光ディスクに対し
て斜め入射させている。これは光ディスク種類判別装置
21を小型化するためである。つまり、垂直入射させた
場合には、DVDで反射した1次光r1はθ4=約60度
の方向へ反射するので、図11に示すように、発光素子
22と2分割受光素子25との距離が大きくなり、光デ
ィスク種類判別装置34が大きくなる。これに対し、発
光素子22及び投光レンズ23を通して出射されるコリ
メート光r0の方向を対象光ディスクに対してθ1=約3
0度傾ければ、DVDから反射する1次光r1はθ2=約
52度の角度で受光レンズ24に入射(CDで反射する
2次光r2はθ3=約43度の角度で入射)するので、発
光素子22及び投光レンズ23と2分割受光素子25及
び受光レンズ24とを接近させて配置することができ、
光ディスク種類判別装置21を小型化することができ
る。
【0040】なお、上記実施形態では、受光素子として
2分割フォトダイオードのような2分割受光素子を用い
ているが、2つの個別な受光素子やPSD(Position S
ensitive Device)のような光位置検出素子を用いても
よい。
【0041】(第2の実施形態)図12及び図13は本
発明のさらに別な実施形態による光ディスク種類判別装
置41を示す概略断面図である。この光ディスク種類判
別装置41においては、受光素子として3分割された受
光面42a,42b,42cを有する3分割フォトダイ
オードのような3分割受光素子42を用いており、DV
Dで反射した1次光r1がその2つの受光面42a,4
2bで受光され、CDで反射した2次光r2が残りの1
つの受光面42cで受光されるように3分割受光素子4
2が配置されている。
【0042】しかして、対象光ディスクがDVDである
場合には、図12に示すように、DVDで反射した1次
光r1が2つの受光面42a,42bで受光され、対象
光ディスクがCDである場合には、図13に示すよう
に、CDで反射された2次光r2が受光面42cで受光
されるように、3分割受光素子42が配置されている。
さらに、通常のDVDのトラック方向における傾きによ
っては、DVDで反射した1次光r1は、2つの受光面
42a,42b間で移動し、各受光面42a,42bで
受光する受光量が変化するようになっている。
【0043】図14はこの光ディスク種類判別装置41
の構成を示す機能ブロック図である。この光ディスク種
類判別装置41にあっては、第1及び第2の受光面42
a,42bから出力された光電流I1,I2は増幅器2
8,29で増幅され、増幅器28,29から出力された
電圧信号V1,V2が加算回路30で演算されてV1+V2
が出力され、一方、第3の受光面42cから出射された
光電流I3は増幅器43で増幅され、加算回路30から
の出力V1+V2と増幅器43からの出力V3との差V1
2−V3が差分回路44で演算される。種類判別部32
は、差分回路44の出力V1+V2−V3が所定のしきい
値Vth以上であれば対象光ディスクがDVDであると判
断し、差分回路44の出力V1+V2−V3がしきい値Vt
h以下であれば対象光ディスクがCDであると判断す
る。
【0044】また、2つの受光面42a,42bから出
力され増幅器28,29で増幅された電圧信号V1,V2
の差V1−V2が差分回路31で演算される。傾き検出部
33は、この差分回路31の出力V1−V2の値から、D
VDの傾きを求めることができ、その判別結果を傾き検
出信号として出力する。そして、DVDの傾きが検出さ
れると、光ピックアップはDVDの傾きに応じて位置及
び姿勢を調整される。
【0045】なお、上記実施形態では、受光素子として
3分割フォトダイオードのような3分割受光素子を用い
ているが、3つの個別な受光素子を用いてもよい。ある
いは、2分割受光素子(又はPSD)と通常の(受光面
が1つの)受光素子を用いてもよい。
【0046】この実施形態では、DVDの1次光r1
けでなく、CDの2次光r2も受光するようにしている
ので、光ディスクの種類判別において、CDの検出確度
を向上させることができる。
【0047】また、コリメート光r0と同じ側に生じる
DVDの1次光r1とCDの2次光r2を用いているの
で、コリメート光r0の方向と1次光r1及び2次光r2
の方向との角度差が小さく、そのためDVDの1次光r
1を集光するためのレンズとCDの2次光r2を集光する
ためのレンズとを共用して1枚の受光レンズ23で済ま
せることができ、部品点数を減らすことができる。ま
た、受光レンズ24及び3分割受光素子42と発光素子
22及び投光レンズ23を接近させて配置することがで
きるので、光電検出センサ41を小型化することができ
る。
【0048】なお、CDからの2次光r2の受光領域に
おいても、受光面を2つにすれば、CDの傾き検出も可
能になる。また、この実施形態でも、信号の差V1+V2
−V3の代りに、商(V1+V2)/V3を用いてもよい。
【0049】(第3の実施形態)図15及び図16は本
発明のさらに別な実施形態による光ディスク種類判別装
置51を示す概略断面図である。この実施形態において
は、発光素子22及び投光レンズ23から出射されるコ
リメート光r0を対象光ディスクに対してθ5=約5度の
角度傾けて対象光ディスクに照射している。また、DV
D及びCDの記録層4,2で反射した0次光R0を受光
する方向(入射角θ6=約5度)に受光レンズ52と2
分割受光素子25を配置し、CDの記録層2で反射した
1次光R1を受光する方向(入射角θ7=約15度)に受
光レンズ53とフォトダイオードのような受光素子54
を配置している。
【0050】図17はこの光ディスク種類判別装置51
の構成を示す機能ブロック図である。2分割受光素子2
5の2つの受光面25a,25bから出力される光電流
1,I2は増幅器28,29で増幅された後、その出力
1,V2は加算回路30で加算されてV1+V2が出力さ
れ、この出力V1+V2は種類判別部32に入力される。
また、受光素子54からの光電流I3も増幅器43で増
幅された後、その出力V3が種類判別部32に入力され
る。対象光ディスクがDVDの場合には、図15に示す
ように、DVDの0次光R0のみが2分割受光素子25
で受光されるので、増幅器28,29の後の加算回路3
0からの出力V1+V2がしきい値Vth以上で、増幅器4
3からの出力V3がしきい値Vth以下の場合には、種類
判別部は対象光ディスクがDVDであると判断する。
【0051】また、対象光ディスクがCDの場合には、
図16に示すように、0次光R0と1次光R1がそれぞれ
2分割受光素子25と受光素子54によって受光される
ので、加算回路30からの出力V1+V2と増幅器43か
らの出力V3とがいずれもしきい値Vth以上の場合に
は、種類判別部32は対象光ディスクがCDであると判
断する。
【0052】また、2分割受光素子25の各受光面25
a,25bからの信号V1,V2は差分回路31によって
差V1−V2を演算され、その値からDVD又はCDの傾
きが求められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はCDのトラック方向における一部破断
した断面図、(b)はCDのピットパターンを示す図で
ある。
【図2】(a)はDVDのトラック方向における一部破
断した断面図、(b)はDVDのピットパターンを示す
図である。
【図3】(a)(b)はDVDとCDの読み取りを切り
替える従来方法を示す図である。
【図4】(a)(b)はDVDとCDを読み取る別な従
来方法を示す図である。
【図5】(a)(b)はDVDとCDの読み取りを切り
換えるさらに別な従来方法を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による光ディスク種類判別
装置によりDVDを検出している状態を示す、トラック
方向における概略断面図である。
【図7】同上の光ディスク種類判別装置によりCDを検
出している状態を示す、トラック方向における概略断面
図である。
【図8】同上の光ディスク種類判別装置によりDVDの
傾きを検出している状態を示す、トラック方向における
概略断面図である。
【図9】同上の光ディスク種類判別装置の構成を示す機
能ブロック図である。
【図10】DVD、CD−ROM及びCD−Rの回折角
と回折効率との関係を示す図である。
【図11】比較のために示す別な実施形態による光ディ
スク種類判別装置の構成を示す、トラック方向における
概略断面図である。
【図12】本発明のさらに別な実施形態による光ディス
ク種類判別装置によりDVDを検出している状態を示
す、トラック方向における概略断面図である。
【図13】同上の光ディスク種類判別装置によりCDを
検出している状態を示す、トラック方向における概略断
面図である。
【図14】同上の光ディスク種類判別装置の構成を示す
機能ブロック図である。
【図15】本発明のさらに別な実施形態による光ディス
ク種類判別装置によりDVDを検出している状態を示
す、トラック方向における概略断面図である。
【図16】同上の光ディスク種類判別装置によりCDを
検出している状態を示す、トラック方向における概略断
面図である。
【図17】同上の光ディスク種類判別装置の構成を示す
機能ブロック図である。
【符号の説明】
2 CDの記録層 4 DVDの記録層 22 発光素子 23 投光レンズ 24 受光レンズ 25 2分割受光素子 25a,25b 2分割受光素子の受光面 30 加算回路 31 差分回路 32 種類判別部 33 傾き検出部 42 3分割受光素子 42a,42b,42c 3分割受光素子の受光面 44 差分回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象光ディスクに向けて光ビームを出射
    する発光素子と、 対象光ディスクで反射した回折光を受光する受光素子
    と、 前記受光素子で受光した回折光の受光領域から前記対象
    光ディスクがDVDかCDかを判別する種類判別手段
    と、 前記受光素子で受光した回折光の受光位置から前記対象
    光ディスクの傾きを検出する傾き検出手段と、を備えた
    ことを特徴とする光電検出センサ。
  2. 【請求項2】 前記発光素子から出射される光ビームは
    コリメート光であることを特徴とする、請求項1に記載
    の光電検出センサ。
  3. 【請求項3】 前記種類判別手段は、前記受光素子が、
    DVDで反射した1次回折光の受光領域で受光したか否
    かによって、対象光ディスクがDVDかCDかを判別
    し、前記傾き検出手段は、DVDで反射した1次回折光
    の受光位置に基づいてDVDの傾きを検出することを特
    徴とする、請求項1に記載の光電検出センサ。
  4. 【請求項4】 前記種類判別手段は、前記受光素子が、
    DVDで反射した1次回折光の受光領域で受光したかC
    Dで反射した2次回折光の受光領域で受光したかによっ
    て、対象光ディスクがDVDかCDかを判別し、前記傾
    き検出手段は、DVDで反射した1次回折光の受光位置
    に基づいてDVDの傾きを検出することを特徴とする、
    請求項1に記載の光電検出センサ。
  5. 【請求項5】 前記発光素子から出射される光ビームを
    対象光ディスクに垂直な方向に対して斜めに入射させる
    ようにし、対象光ディスクで反射した回折光のうち入射
    光と同じ方向に斜めに傾いた回折光を前記受光素子で受
    光するようにしたことを特徴とする、請求項3又は4に
    記載の光電検出センサ。
  6. 【請求項6】 前記発光素子から出射される光の波長
    は、800nm以上であることを特徴とする、請求項3
    又は4に記載の光電検出センサ。
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