JPH0765384A - ディスクプレーヤのトラックカウント方法、およびそのためのトラックカウンタ回路 - Google Patents

ディスクプレーヤのトラックカウント方法、およびそのためのトラックカウンタ回路

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JPH0765384A
JPH0765384A JP11136794A JP11136794A JPH0765384A JP H0765384 A JPH0765384 A JP H0765384A JP 11136794 A JP11136794 A JP 11136794A JP 11136794 A JP11136794 A JP 11136794A JP H0765384 A JPH0765384 A JP H0765384A
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JP
Japan
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sensor
output
pulse
beam spot
signal
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Withdrawn
Application number
JP11136794A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Takagi
直之 高木
Osamu Ota
修 太田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクプレーヤのトラック検索モードにお
いて、ピックアップが横断したトラックの数を正確にカ
ウントできるようにする。 【構成】 メインビームによって形成されたビームスポ
ットからの反射光をセンサ11によって検知し、それに
基づき差動増幅器14およびゼロクロス検出器16によ
って複数の横断パルスからなるゼロクロス信号ZC1を
生成し、OR回路18へ供給する。サブビームによって
形成された2つのビームスポットからの反射光をセンサ
12および13によって検出し、それに基づいてオペア
ンプ15およびゼロクロス検出器17によって複数の横
断パルスからなるゼロクロス信号ZC2を生成し、OR
回路18へ供給する。これにより、ゼロクロス信号ZC
1に欠けている横断パルスをゼロクロス信号ZC2によ
って補完し、その補完された信号をカウンタ26によっ
てカウントするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスクプレーヤの
トラックカウント方法、およびそのためのトラックカウ
ンタ回路に関し、さらに詳しくは、複数のレーザビーム
で光ディスクをそのトラックを横断する方向に走査する
光学式ディスクプレーヤにおいて、ピックアップが横断
するトラックの数を正確にカウントする方法、およびそ
のための回路に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば複数の曲が記録されている音楽
用コンパクトディスクから所望の曲を選択的に再生する
ためには、ピックアップをその所望の曲が記録されてい
る最初のトラック上へ速やかに移動しなければならな
い。このようにピックアップをディスク上の所定位置に
移動するため、ピックアップをトラックの横断方向に移
動しながら再生ビームによって得られる再生出力を検出
し、その検出された再生信号のレベル変化に応答してピ
ックアップが横断したトラックの数がカウントされる。
カウントされたトラックの数が所定数に達したときピッ
クアップを停止すれば、ピックアップをその所望の曲が
記録されている最初のトラック上へ速やかに移動するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合ピックアップが高速で移動し、しかもトラック上のピ
ットは断続的に形成されているため、再生ビームがピッ
ト上に照射されることなく、ピットの間を通り抜けるこ
とがある。このとき、ピックアップが横断したトラック
の数は誤ってカウントされることになるため、ピックア
ップを所望の位置に正確に停止することができないとい
う問題があった。
【0004】なお、このような問題を解決するため、1
989年秋季第50回応用物理学会学術講演会講演予稿
集第3分冊(Extended Abstracts
(The 50th Auntumn Meetin
g,1989);The Japan Society
of Applied Physics,No.3)
第97頁には、再生信号のレベル変化に応答して生成さ
れるトラック横断パルスの周期性に着目し、その横断パ
ルスが欠落してその周期性が乱れているときその欠落し
たパルスを補う方式が開示されている。しかしながら、
ピックアップのアクセス速度が速い場合は横断パルスが
連続して欠落することも多いため、欠落パルスを完全に
補うことはできないであろう。
【0005】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、ディスクに記録された複数の情報
の中から所望の情報を迅速に検索することができるディ
スクプレーヤを提供することを目的とする。
【0006】この発明の他の目的は、ディスクに記録さ
れた複数の情報の中から所望の情報を正確に検索するこ
とができるディスクプレーヤを提供することである。
【0007】この発明のさらに他の目的は、ピックアッ
プが横断したトラックの数を正確にカウントすることが
できるトラックカウンタ回路を提供することである。
【0008】この発明のさらに他の目的は、ピックアッ
プのアクセス速度が速い場合であっても、ピックアップ
が横断したトラックの数を正確にカウントすることがで
きるトラックカウンタ回路を提供することである。
【0009】この発明のさらに他の目的は、光ビームが
ピットの間を通り抜けたために欠落したトラック横断パ
ルスを完全に補うことである。
【0010】この発明のさらに他の目的は、上記のよう
なトラックカウンタ回路を単純な回路で実現することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
従うと、この発明はディスクのトラック数をカウントす
るトラックカウント方法であって、複数の光ビームでデ
ィスクをそのトラックを横断する方向に走査するステッ
プ、複数の光ビームによってディスク面上に形成された
複数のビームスポットのうち1つから第1の反射光を受
けるステップ、複数のビームスポットのうち他の1つか
ら第2の反射光を受けるステップ、第1の反射光に応答
して複数のパルスからなる第1の信号を生成するステッ
プ、第2の反射光に応答して複数のパルスからなる第2
の信号を生成するステップ、第1の信号があるパルスを
含まずかつ第2の信号がそのあるパルスに対応するパル
スを含むとき第2の信号が含むそのパルスで第1の信号
を補完するステップ、およびその補完された第1の信号
をカウントするステップを含む。
【0012】この発明の他の局面に従うと、この発明は
複数の光ビームでディスクをそのトラックを横断する方
向に走査するディスクプレーヤのトラックカウンタ回路
であって、第1および第2の受光素子、第1および第2
の信号生成器、補完素子、およびカウンタを含む。第1
の受光素子は、複数の光ビームによってディスク面上に
形成された複数のビームスポットのうち少なくとも1つ
から反射光を受ける。第2の受光素子は、複数のビーム
スポットのうち少なくとも他の1つから反射光を受け
る。第1の信号生成器は、第1の受光素子に応答して複
数のパルスからなる第1の信号を生成する。第2の信号
生成器は、第2の受光素子に応答して複数のパルスから
なる第2の信号を生成する。補完素子は、第1の信号が
あるパルスを含まずかつ第2の信号がそのあるパルスに
対応するパルスを含むとき第2の信号が含むそのパルス
で第1の信号を補完する。カウンタは、補完素子によっ
て補完された第1の信号のパルスをカウントする。
【0013】上記トラックカウンタ回路において、好ま
しくは、第1の受光素子は第1および第2のセンサを含
む。第1および第2のセンサは、複数のビームスポット
のうち第1のビームスポットから反射光を受ける。第1
のセンサは第1のビームスポットのうちディスク外側寄
りの半分から反射光を受ける。第2のセンサは第1のビ
ームスポットのうちディスク内側寄りの半分から反射光
を受ける。第2の受光素子は第3および第4のセンサを
含む。第3のセンサは、第1のビームスポットとトラッ
クが延びる一方の方向に一定間隔をおきさらにトラック
を横断する一方の方向に一定間隔をおいたところに位置
する第2のビームスポットから反射光を受ける。第4の
センサは、第1のビームスポットとトラックが延びる他
方の方向に一定間隔をおきさらにトラックを横断する他
方の方向に一定間隔をおいたところに位置する第3のビ
ームスポットから反射光を受ける。第1の信号生成器
は、第1の比較器および第1のゼロクロス検出回路を含
む。第1の比較器は、第1のセンサの出力と第2のセン
サの出力とを比較する。第1のゼロクロス検出回路は、
第1の比較器に応答して第1のセンサの出力が減少しか
つ第2のセンサの出力が増加して第1および第2のセン
サの出力が互いに等しくなったときかあるいは第1のセ
ンサの出力が増加しかつ第2のセンサの出力が減少して
第1および第2のセンサの出力が互いに等しくなったと
きかに1つのパルスを生成する。第2の信号生成器は、
第2の比較器および第2のゼロクロス検出回路を含む。
第2の比較器は、第3のセンサの出力と第4のセンサの
出力とを比較する。第2のゼロクロス検出回路は、第2
の比較器に応答して第3のセンサの出力が減少しかつ第
4のセンサの出力が増加して第3および第4のセンサの
出力が互いに等しくなったときかあるいは第3のセンサ
の出力が増加しかつ第4のセンサの出力が減少して第3
および第4のセンサの出力が互いに等しくなったときか
に1つのパルスを生成する。
【0014】上記トラックカウンタ回路はさらに、好ま
しくは、第3の受光素子および第3の信号生成器を含
む。第3の受光素子は、複数のビームスポットのうち少
なくともさらに他の1つから反射光を受ける。第3の信
号生成器は、第3の受光素子に応答して複数のパルスか
らなる第3の信号を生成する。補完素子はさらに、第1
の信号があるパルスを含まずかつ第3の信号がそのある
パルスに対応するパルスを含むとき第3の信号が含むそ
のパルスで第1の信号を補完する。
【0015】また、上記トラックカウンタ回路におい
て、好ましくは、第1の受光素子は第1および第2のセ
ンサを含む。第1および第2のセンサは、複数のビーム
スポットのうち第1のビームスポットから反射光を受け
る。第1のセンサは第1のビームスポットのうちディス
ク外側寄りの半分から反射光を受ける。第2のセンサは
第1のビームスポットのうちディスク内側寄りの半分か
ら反射光を受ける。第2の受光素子は、第3のセンサを
含む。第3のセンサは、第1のビームスポットとトラッ
クが延びる一方の方向に一定間隔をおきさらにトラック
が横断する一方の方向にトラックピッチの4分の1の間
隔をおいたところに位置する第2のビームスポットから
反射光を受ける。第1の信号生成器は、第1の比較器、
および第1のゼロクロス検出回路を含む。第1の比較器
は、第1のセンサの出力と第2のセンサの出力とを比較
する。第1のゼロクロス検出回路は、第1の比較器に応
答して第1のセンサの出力が減少しかつ第2のセンサの
出力が増加して第1および第2のセンサの出力が互いに
等しくなった第1の時期かあるいは第1のセンサの出力
が増加しかつ第2のセンサの出力が減少して第1および
第2のセンサの出力が互いに等しくなった第2の時期か
に1つのパルスを生成する。第2の信号生成器は、第1
のフィルタおよび第2のゼロクロス検出回路を含む。第
1のフィルタは、第3のセンサの出力から直流成分を取
除く。第2のゼロクロス検出回路は、第1のゼロクロス
検出回路が第1の時期にパルスを生成する第1の場合は
第1のフィルタの出力が増加してゼロになったとき1つ
のパルスを生成し、第1のゼロクロス検出回路が第2の
時期にパルスを生成する第2の場合は第1のフィルタの
出力が減少してゼロになったとき1つのパルスを生成す
る。第3の受光素子は第4のセンサを含む。第4のセン
サは、第1のビームスポットとトラックが延びる他方の
方向に一定間隔をおきさらにトラックを横断する他方の
方向にトラックピッチの4分の1の間隔をおいたところ
に位置する第3のビームスポットから反射光を受ける。
第3の信号生成器は、第2のフィルタおよび第3のゼロ
クロス検出回路を含む。第2のフィルタは、第4のセン
サの出力から直流成分を取除く。第3のゼロクロス検出
回路は、第1の場合は第2のフィルタの出力が減少して
ゼロになったとき1つのパルスを生成し、第2の場合は
第2のフィルタの出力が増加してゼロになったとき1つ
のパルスを生成する。
【0016】また、上記トラックカウンタ回路におい
て、好ましくは、第1の受光素子は第1および第2のセ
ンサを含む。第1および第2のセンサは、複数のビーム
スポットのうち第1のビームスポットから反射光を受け
る。第1のセンサは第1のビームスポットのうちディス
ク外側寄りの半分から反射光を受ける。第2のセンサは
第1のビームスポットのうちディスク内側寄りの半分か
ら反射光を受ける。第2の受光素子は、第3および第4
のセンサを含む。第3および第4のセンサは、複数のビ
ームスポットのうち第2のビームスポットから反射光を
受ける。第3のセンサは第2のビームスポットのうちデ
ィスク外側寄りの半分から反射光を受ける。第4のセン
サは第2のビームスポットのうちディスク内側寄りの半
分から反射光を受ける。第1の信号生成器は、第1の比
較器および第1のゼロクロス検出回路を含む。第1の比
較器は、第1のセンサの出力と第2のセンサの出力とを
比較する。第1のゼロクロス検出回路は、第1の比較器
に応答して第1センサの出力が減少しかつ第2のセンサ
の出力が増加して第1および第2のセンサの出力が互い
に等しくなったときかあるいは第1のセンサの出力が増
加しかつ第2のセンサの出力が減少して第1および第2
のセンサの出力が互いに等しくなったときかに1つのパ
ルスを生成する。第2の信号生成器は、第2の比較器お
よび第2のゼロクロス検出回路を含む。第2の比較器
は、第3のセンサの出力と第4のセンサの出力とを比較
する。第2のゼロクロス検出回路は、第2の比較器に応
答して第3センサの出力が減少しかつ第4のセンサの出
力が増加して第3および第4のセンサの出力が互いに等
しくなったときかあるいは第3のセンサの出力が増加し
かつ第4のセンサの出力が減少して第3および第4のセ
ンサの出力が互いに等しくなったときかに1つのパルス
を生成する。
【0017】上記トラックカウンタ回路において、さら
に好ましくは、第1のビームスポットは、第2のビーム
スポットとトラックが延びる方向に一定間隔をおいたと
ころに位置する。
【0018】また、上記トラックカウンタ回路におい
て、さらに好ましくは、第1のビームスポットは、第2
のビームスポットとトラックを横断する方向に1または
2以上のトラックピッチの間隔をおいたところに位置す
る。
【0019】上記トラックカウンタ回路において、さら
に好ましくは、補完素子は、第1および第2の信号を受
ける論理和回路を含む。
【0020】また、上記トラックカウンタ回路におい
て、さらに好ましくは、補完素子は、第1ないし第3の
信号を受ける論理和回路を含む。
【0021】上記トラックカウンタ回路はさらに、好ま
しくは除去回路を含む。除去回路は、補完素子によって
補完された第1の信号が所定期間内に2つのパルスを含
むときその一方を除去する。
【0022】
【作用】この発明によれば、第1の信号生成器によって
生成された第1の信号があるパルスを含まず、かつ第2
の信号生成器によって生成された第2の信号がそのある
パルスに対応するパルスを含むとき、第2の信号が含む
そのパルスで第1の信号が補完される。これにより、た
とえ一方の光ビームがピットの間を通り抜けたとして
も、ピックアップが横断したトラックの数は正確にカウ
ントされる。
【0023】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して詳
しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部
分を示す。
【0024】[実施例1]図1は、この発明の実施例1
によるディスクプレーヤのトラックカウンタ回路の全体
構成を示すブロック図である。このトラックカウンタ回
路は、いわゆるスリービーム方式のコンパクトディスク
プレーヤに本発明を適用したものである。以下の実施例
では、コンパクトディスクプレーヤに本発明を適用した
ものを説明するが、本発明は光磁気ディスクプレーヤな
どにも適用することができる。
【0025】スリービーム方式のディスクプレーヤにお
いては、半導体レーザ装置(図示せず)によって生成さ
れた1つのレーザビームが、回折格子(図示せず)によ
って1つのメインビームと2つのサブビームとに分離さ
れる。
【0026】図2に示されるように、光ディスクの各ト
ラック上には、複数のピットPが不連続に形成されてい
る。通常再生モードにおいてメインビームはトラックの
中心に照射され、これによりビームスポットB1が形成
される。一方のサブビームはメインビームの前方(図上
上側)であってトラックの中央から4分の1トラックピ
ッチD/4だけ内側(図上右側)へずれた位置に照射さ
れ、これによりビームスポットB2が形成される。他方
のサブビームはメインビームの後方(図上下側)であっ
てトラックの中央から4分の1トラックピッチD/4だ
け外側(図上左側)へずれた位置に照射され、これによ
りビームスポットB3が形成される。
【0027】通常再生モードでは、メインビームによる
ビームスポットB1からの反射光に応答して再生信号が
生成される。一方、サブビームによるビームスポットB
2およびB3からの反射光は、差動増幅されてトラッキ
ングエラー信号が生成される。ここで、もしビームスポ
ットB1〜B3が内側へずれると、ビームスポットB2
からの反射光が増加しかつビームスポットB3からの反
射光が減少する。このときに生成されるトラッキングエ
ラー信号に応答して、ビームスポットB1はトラックの
中央へ戻される。また、もしビームスポットB1〜B3
が外側へずれると、ビームスポットB2からの反射光は
減少しかつビームスポットB3からの反射光は増加す
る。このときに生成されるトラッキングエラー信号に応
答して、ビームスポットB1はトラックの中央へ戻され
る。したがって、通常再生モードではメインビームによ
るビームスポットB1は常にトラックの中央をトレース
することができる。
【0028】次に、実施例1によるトラックカウンタ回
路の構成を説明する。図1を参照して、このトラックカ
ウンタ回路は、3つの光センサ11〜13を有するピッ
クアップ10と、これらセンサ11〜13とそれぞれ接
続された差動増幅器14および15と、これらの差動増
幅器14,15とそれぞれ接続されたゼロクロス検出器
16および17とを備える。
【0029】センサ11は、2つのセンサ11Aおよび
11Bに分割されている。分割センサ11Aは、図2に
示されたビームスポットB1の外側半分からの反射光を
レンズ(図示せず)を介して受ける。分割センサ11B
は、ビームスポットB1の内側半分からの反射光をレン
ズ(図示せず)を介して受ける。
【0030】センサ12は、図2に示されたビームスポ
ットB2からの反射光をレンズ(図示せず)を介して受
ける。センサ13は、図2に示されたビームスポットB
3からの反射光をレンズ(図示せず)を介して受ける。
【0031】分割センサ11Aの出力信号S1Aは差動
増幅器14の非反転入力端子(+)に与えられ、分割セ
ンサ11Bの出力信号S1Bは差動増幅器14の反転入
力端子(−)に与えられる。センサ12の出力信号S2
は差動増幅器15の反転入力端子(−)に与えられ、セ
ンサ13の出力信号S3は差動増幅器15の非反転入力
端子(+)に与えられる。
【0032】差動増幅器14の出力信号OP1は、ゼロ
クロス検出器16に与えられる。ゼロクロス検出器16
は、この差動増幅器14の出力信号OP1が減少してゼ
ロになったとき1つのパルスを生成する。このようにし
て生成された複数のパルスは、ゼロクロス信号ZC1と
してOR回路18の一方の入力端子に与えられる。
【0033】一方、差動増幅器15の出力信号OP2は
ゼロクロス検出器17に与えられる。ゼロクロス検出器
17は、この差動増幅器15の出力信号OP2が減少し
てゼロになったとき1つのパルスを生成する。このよう
にして生成された複数のパルスはゼロクロス信号ZC2
としてOR回路18の他方の入力端子に与えられる。
【0034】このトラックカウンタ回路はさらに、OR
回路18の出力信号OR1が連続した2つのパルスを含
むときその一方のパルスを除去する重複パルス除去部1
9を備える。重複パルス除去部19は、AND回路20
と、単安定マルチバイブレータ(ワンショットマルチバ
イブレータ)21とを備える。
【0035】OR回路18の出力信号OR1はAND回
路20の一方の入力端子に与えられ、AND回路20の
出力信号ANは単安定マルチバイブレータ21に与えら
れる。単安定マルチバイブレータ21の一方の出力信号
/Q1は、AND回路20の他方の入力端子に与えられ
る。ここで、「/」は負論理を示し、図では上線に対応
する。
【0036】このトラックカウンタ回路はさらに、単安
定マルチバイブレータ21の他方の出力信号Q1が一定
の周期性を保つようにその出力信号Q1に所定のパルス
を補う周期性パルス補完部22を備える。この周期性パ
ルス補完部22は、リトリガブル(再トリガ可能な)単
安定マルチバイブレータ23と、単安定マルチバイブレ
ータ24と、OR回路25とを備える。
【0037】リトリガブル単安定マルチバイブレータ2
3は、バイブレータ21の出力信号Q1に応答して所定
時間Lレベルになる出力信号/Q2を単安定マルチバイ
ブレータ24へ供給する。単安定マルチバイブレータ2
4は、このバイブレータ23の出力信号/Q2に応答し
て1つの短いパルスを生成する。この生成されたパルス
は、出力信号Q3としてOR回路25の一方の入力端子
に与えられる。バイブレータ21の出力信号Q1は、O
R回路25の他方の入力端子にも与えられる。
【0038】このトラックカウンタ回路はさらに、OR
回路25の出力信号OR2に含まれるパルスの数をカウ
ントするカウンタ26を備える。
【0039】次に、このトラックカウンタ回路の動作を
図3ないし図5を参照して説明する。図3および図4
は、トラック検索モードにおいて3つのビームスポット
がトラックを横断する状態を時系列的に示す。図5は、
図3および図4の各状態に対応して図1に示された各出
力信号の波形を示すタイミングチャートである。
【0040】図3(a)の時刻t1においては、ビーム
スポットB1の左半分がピットPの間、つまりディスク
の鏡面上にあるため、そこから大量の反射光が分割セン
サ11Aへ入射する。そのため、分割センサ11Aの出
力S1Aは十分に大きい。ビームスポットB1の右半分
はピットP上にあるため、そこから少量の反射光が分割
センサ11Bへ入射する。そのため、分割センサ11B
の出力信号S1Bは十分に小さい。したがって、差動増
幅器14からは最大の出力信号OP1が導出される。
【0041】一方、ビームスポットB2はピットPの真
上にあるため、センサ12からの出力信号S2は最小で
ある。ビームスポットB3はピットPの間にあるため、
センサ13の出力信号S3は最大である。したがって、
差動増幅器15からは最大の出力信号OP2が導出され
る。
【0042】続いて図3(b)の時刻t2においては、
ビームスポットB1がピットPの真上にあるため、差動
増幅器14の出力信号OP1は0になる。このとき、ゼ
ロクロス検出器16は1つの短いパルスP1を生成す
る。したがって、ゼロクロス検出器16は、差動増幅器
14の出力信号OP1が減少して0になったときに生成
される複数のパルスからなるゼロクロス信号ZC1をO
R回路18へ供給する。
【0043】図6は、ゼロクロス検出器16の構成を詳
細に示すブロック図である。図6を参照して、ゼロクロ
ス検出器16は、コンパレータ161と、単安定マルチ
バイブレータ162とを備える。
【0044】コンパレータ161の反転入力端子(−)
にはグランド電位が常に与えられ、その非反転入力端子
(+)には差動増幅器の出力信号OP1が与えられる。
したがって、図7のタイミングチャートに示されるよう
に、コンパレータ161の出力OP1aは、差動増幅器
の出力信号OP1が正の間だけHレベルとなる。
【0045】単安定マルチバイブレータ162は、この
コンパレータ出力OP1aの立下りに応答して短いパル
スを生成する。これらのパルス列はゼロクロス信号ZC
1としてゼロクロス検出器16から導出される。
【0046】再び図3(b)および図5を参照して、時
刻t2においては、ビームスポットB2がピットPの内
側の境界線上にあるため、センサ10の出力信号S2は
中間レベルとなる。ビームスポットB3はピットPの外
側の境界線上にあるため、センサ13の出力信号S3も
中間レベルとなる。したがって、差動増幅器15の出力
信号OP2は0になる。ゼロクロス検出器17は、この
ように差動増幅器の出力信号OP2が減少して0になっ
たとき1つの短いパルスP2を生成する。
【0047】このゼロクロス検出器17も、図6に示さ
れたゼロクロス検出器16と同様に構成されている。し
たがって、ゼロクロス検出器17からも、複数のパルス
からなるゼロクロス信号ZC2が導出される。これらの
ゼロクロス信号ZC1,ZC2はOR回路18へ与えら
れるため、このOR回路18からは1つの短いパルスが
OR出力信号OR1として導出される。
【0048】続いて図3(c)の時刻t3においては、
ビームスポットB1の左半分がピットPの上にあり、そ
の右半分がピットPの間にあるため、差動増幅器14か
らは最小の出力信号OP1が導出される。また、ビーム
スポットB2はピットPの間にあり、かつビームスポッ
トB3はピットPの真上にあるため、差動増幅器15か
らも最小の出力信号OP2が導出される。
【0049】上記のように、メインビームによるビーム
スポットB1がピットPを横断するたびに、ゼロクロス
検出器16から1つの短いトラック横断パルスが導出さ
れる。また、サブビームによるビームスポットB2およ
びB3がピットPを横断するごとにも、ゼロクロス検出
器17から1つの短いトラック横断パルスが導出され
る。複数の横断パルスからなるゼロクロス信号ZC1お
よびZC2はともに、OR回路18に供給される。これ
らのゼロクロス信号ZC1,ZC2に含まれるパルスは
同期しているため、OR回路18からはこれらのゼロク
ロス信号ZC1,ZC2と同期した複数のトラック横断
パルスからなる出力信号OR1が導出される。
【0050】次に、図4および図5を参照してメインビ
ームによるビームスポットB1がピットPの間を通り抜
ける場合について説明する。
【0051】図4(a)の時刻t4においては、ビーム
スポットB1がピットPの間にあるため、分割センサ1
1Aおよび11Bの出力信号S1AおよびS1Bはとも
に最大である。したがって、差動増幅器の出力信号OP
1は0である。ビームスポットB2はピットPの真上に
あり、かつビームスポットB3はピットPの間にあるた
め、差動増幅器の出力信号OP2の出力は最大である。
【0052】続いて図4(b)の時刻t5においては、
ビームスポットB1は上記と同様にピットPの間にある
ため、差動増幅器の出力信号OP1は0のままである。
【0053】このとき、もしビームスポットB1がピッ
トPの上にあるならば、図5において点線で示されるよ
うに、差動増幅器の出力信号OP1は減少して0になる
はずである。したがって、このとき1つの短いパルスL
Pが生成され、ゼロクロス検出器16からゼロクロス信
号ZC1として導出されるはずである。しかしながら、
このとき差動増幅器の出力信号OP1は0のまま維持さ
れているため、そのようなパルスLPは生成されない。
【0054】一方、このときビームスポットB2および
B3はともにそれぞれピットPの境界線上にあるため、
差動増幅器の出力信号OP2は0になる。そのため、ゼ
ロクロス検出器17は1つの短いパルスP2を生成し、
これをゼロクロス信号ZC2として導出する。
【0055】このとき、OR回路18の一方の入力端子
には横断パルスが与えられないが、他方の入力端子には
横断パルスが与えられるため、その与えられるパルスに
応答して1つの横断パルスがOR回路18から出力信号
OR1として導出される。
【0056】続いて図4(c)の時刻t6においては、
ビームスポットB1は上記と同様にピットPの間にある
ため、差動増幅器の出力信号OP1は0ままである。一
方、ビームスポットB2はピットPの間にあり、ビーム
スポットB3はピットPの真上にあるため、差動増幅器
の出力信号OP2は最小になる。
【0057】上記のように、メインビームによるビーム
スポットB1がピットPの間を通り抜ける場合は、ビー
ムスポットB1がトラックを横断しているにもかかわら
ず、それに対応する横断パルスが生成されない。しかし
ながら、サブビームによるビームスポットB2およびB
3がピットPをそれぞれ横断しているため、それに対応
する横断パルスが生成される。したがって、このような
パルスLPの欠落したゼロクロス信号ZC1が、ゼロク
ロス信号ZC2に含まれる対応の横断パルスP2によっ
て補完され、その補完された信号OR1がOR回路18
から導出される。
【0058】以上、ゼロクロス信号ZC1,ZC2に含
まれる横断パルスが互いに完全に一致している場合につ
いて説明したが、これらの横断パルスを完全に同期させ
ることは困難で、実際は図8のタイミングチャートに示
されるように、OR出力信号OR1として連続した2つ
の横断パルスが出力されることがある。もしこのような
出力信号OR1がカウンタ26に与えられると、トラッ
クの数が誤ってカウントされることになる。
【0059】重複パルス除去部19は、このような問題
を解消するために設けられている。すなわち、単安定マ
ルチバイブレータ21の一方の出力信号/Q1がHレベ
ルの間にOR出力信号OR1が立上ると、それに応答し
てAND回路20の出力信号ANが立上る。この出力信
号ANの立上りに応答して単安定マルチバイブレータ2
1の一方の出力信号/Q1が立下って一定期間Lレベル
となり、他方の出力信号Q1が立上って一定期間Hレベ
ルとなる。この出力信号/Q1の立下りに応答して、A
ND回路20の出力信号ANは立下る。
【0060】再びOR回路18の出力信号OR1が立上
ってもAND回路20の一方の入力端子に与えられてい
る出力信号/Q1がLレベルであるため、AND回路2
0の出力信号ANは立上らない。したがって、OR回路
18から連続的に横断パルスが導出されたとしても、重
複パルス除去部19からはそれら2つのパルスに対応す
る1つのパルスが導出される。
【0061】以上の構成により、重複パルス除去部19
からは完全な横断パルス列からなる信号Q1が導出され
るであろうが、それでもなお横断パルスが欠落している
場合は周期性パルス補完部22によってそのような不完
全な信号Q1が補完される。すなわち、出力信号Q1に
含まれる横断パルスは、図9に示されるように一定の周
期T1を持っている。したがって、周期性パルス補完部
22はこのような周期性に従って本来現れるべき横断パ
ルスが現れないときそのパルスを追加する。図9のタイ
ミングチャートを参照して、出力信号Q1が立上ると、
リトリガブル単安定マルチバイブレータ23の出力信号
/Q2が一定時間T2の間Lレベルとなる。この一定時
間T2は、横断パルスの周期T1よりも長くなるように
設定されている。したがって、通常は出力信号/Q2が
Hレベルに戻る前に出力信号Q1が再び立上るため、出
力信号/Q2は横断パルスが周期的に与えられている間
はLレベルのまま維持される。
【0062】したがって、もしある横断パルスが生成さ
れたときから一定時間T2が経過してもなおその次の横
断パルスが生成されないならば、出力信号/Q2はHレ
ベルになる。この出力信号/Q2の立上りに応答して、
単安定マルチバイブレータ24の出力信号Q3が立上
る。これらの出力信号Q1およびQ3はともにOR回路
25に与えられるため、OR回路25からは完全な横断
パルスが出力信号OR2として導出される。OR回路2
5の出力信号OR2はカウンタ26に与えられ、カウン
タ26はこの出力信号OR2に含まれる横断パルスの数
をカウントする。
【0063】以上のように、この実施例1はスリービー
ム方式のディスクプレーヤにおける3つのセンサ11〜
13を流用しているため、単純な構成のカウンタ回路を
実現することができる。また、メインビームによって得
られた横断パルス列が1つまたはそれ以上の横断パルス
を欠いている場合であっても、サブビームによって得ら
れた横断パルス列によってそのようなパルス列が補完さ
れるため、ピックアップ10が横断したトラックの数を
正確にカウントすることができる。
【0064】さらに、重複パルス除去部19が設けられ
ているため、OR回路18から連続して2つの横断パル
スが導出されたとしてもピックアップ10が横断したト
ラックの数をさらに正確にカウントすることができる。
しかも、周期性パルス補完部22がさらに設けられてい
るため、メインビームおよびサブビームによって得られ
た両方の横断パルス列が同じタイミングで横断パルスを
欠いている場合であっても、その周期性に従って欠落し
た横断パルスを追加することができ、ピックアップ10
が横断したトラックの数をさらに正確にカウントするこ
とができる。
【0065】この実施例1において、重複パルス除去部
19および周期性パルス補完部22は別段設けられてい
なくてもよい。つまり、OR回路18の出力信号OR1
がカウンタ26に直接与えられていてもよい。また、ゼ
ロクロス検出器16は差動増幅器の出力信号OP1が減
少してゼロになったとき1つの横断パルスを生成し、ゼ
ロクロス検出器17は差動増幅器の出力信号OP2が減
少してゼロになったとき1つの横断パルスを生成する
が、ゼロクロス検出器16は差動増幅器の出力信号OP
1が増加してゼロになったとき1つの横断パルスを生成
し、ゼロクロス検出器17は差動増幅器の出力信号OP
2が増加してゼロになったとき1つの横断パルスを生成
するように構成されていてもよい。
【0066】なお、この実施例1におけるセンサ11は
第1の受光手段に対応する。センサ12および13は第
2の受光手段に対応する。差動増幅器14およびゼロク
ロス検出器16は第1の信号生成手段に対応する。差動
増幅器15およびゼロクロス検出器17は第2の信号生
成手段に対応する。OR回路18は補完手段に対応す
る。重複パルス除去部19は除去手段に対応する。
【0067】[実施例2]図10は、この発明の実施例
2によるディスクプレーヤのトラックカウンタの全体構
成を示すブロック図である。図10を参照して、このト
ラックカウンタ回路が上記実施例1と異なるところは、
センサ12の出力信号S2がDCカットフィルタ27を
介してゼロクロス検出器17へ与えられ、さらにゼロク
ロス検出器17の出力信号ZC2が3入力OR回路30
の1つの入力端子に与えられている点と、センサ13の
出力信号S3がDCカットフィルタ28を介してゼロク
ロス検出器29へ与えられ、さらにゼロクロス検出器2
9の出力信号ZC3がOR回路30の他の1つの入力端
子に与えられている点である。
【0068】DCカットフィルタ27はキャパシタ27
1と抵抗272とから構成され、センサ12の出力信号
S2の中の直流成分だけを遮断する。つまり、出力信号
S2の中の交流成分だけがゼロクロス検出器17に供給
される。
【0069】DCカットフィルタ28はキャパシタ28
1と抵抗282とから構成され、センサ13の出力信号
S3の中の直流成分だけを遮断する。つまり、出力信号
S3の中の交流成分だけがゼロクロス検出器29へ供給
される。このゼロクロス検出器29は、ゼロクロス検出
器16と同様に構成されている。
【0070】次に、このカウンタ回路の動作を図11な
いし図13を参照して説明する。図11は、3つのビー
ムスポットのすべてがピットを横断する状態を時系列的
に示したものである。図11(a)の時刻t1において
は、ビームスポットB1がピットPの外側の境界線上に
あるため、差動増幅器14の出力信号OP1は最大にな
る。ビームスポットB2はピットPの真上にあるため、
センサ12の出力信号S2は最小となる。ビームスポッ
トB3はピットPの間にあるため、センサ13の出力信
号S3は最大となる。
【0071】続いて図11(b)の時刻t2において
は、ビームスポットB1がピットPの真上にあるため、
差動増幅器14の出力信号OP1は0になる。ビームス
ポットB2はピットPの内側の境界線上にあるため、セ
ンサ12の出力信号S2は中間レベルになる。ビームス
ポットB3はピットPの外側の境界線上にあるため、セ
ンサ13の出力信号S3も中間レベルになる。
【0072】続いて図11(c)の時刻t3において
は、ビームB1がピットPの境界線上にあるため、差動
増幅器14の出力信号OP1は最小となる。ビームスポ
ットB2はピットPの間にあるため、センサ12の出力
信号S2は最大となる。ビームスポットB3はピットP
の真上にあるため、センサ13の出力信号S3は最小と
なる。
【0073】ゼロクロス検出器16は、出力信号OP1
が減少して0になった時刻t2において1つの短いパル
スP1を生成する。したがって、このようなパルスはピ
ックアップ10がトラックを横断する度に生成される。
このようなトラック横断パルス列からなるゼロクロス信
号ZC1はOR回路30へ与えられる。
【0074】ここで、ビームスポットB2はビームスポ
ットB1よりも4分の1トラックピッチD/4だけ内側
に照射されかつビームスポットB3はビームスポットB
1よりも4分の1トラックピッチD/4だけ外側に照射
されているため、センサ12の出力信号S2の位相は、
センサ13の出力信号S3の位相よりも2分の1周期だ
け進んでいる。
【0075】センサ12の出力信号S2は、DCカット
フィルタ27によってその直流成分DCが取り除かれて
ゼロクロス検出器17へ供給される。センサ13の出力
信号S3は、DCカットフィルタ28によってその直流
成分DCが取り除かれてゼロクロス検出器29へ供給さ
れる。したがって、差動増幅器14の出力信号OP1が
減少して0になったとき、DCカットフィルタ27の出
力信号(図示せず)は増加して0になり、DCカットフ
ィルタ28の出力信号(図示せず)は減少して0にな
る。
【0076】ゼロクロス検出器17は、DCカットフィ
ルタ27の出力信号が増加して0になったとき1つの短
い横断パルスP2を生成する。ゼロクロス検出器17に
よって生成された横断パルス列は、ゼロクロス信号ZC
2としてOR回路30に供給される。ゼロクロス検出器
29は、DCカットフィルタ28の出力信号が減少して
0になったとき1つの短い横断パルスP3を生成する。
ゼロクロス検出器29によって生成された横断パルス列
は、ゼロクロス信号ZC3としてOR回路30に供給さ
れる。したがって、ゼロクロス信号ZC1ないしZC3
の横断パルスは、すべて同じタイミングで生成される。
【0077】図12は、メインビームによってビームス
ポットがピットの間を通り抜ける状態を時系列的に示し
たものである。図12(a)の時刻t4においては、ビ
ームスポットB1はピットPの間にあるため、差動増幅
器14の出力信号OP1は0である。ビームスポットB
2はピットPの真上にあるため、センサ12の出力信号
S2は最小である。ビームスポットB3はピットPの間
にあるため、センサ13の出力信号S3は最大である。
【0078】続いて図12(b)の時刻t5において
は、ビームスポットB1はピットPの間にあるため、差
動増幅器14の出力信号OP1は0のまま維持される。
ビームスポットB2はピットPの内側の境界線上にある
ため、センサ12の出力信号S2は中間レベルになる。
ビームスポットB3はピットPの外側の境界線上にある
ため、センサ13の出力信号S3は中間レベルになる。
【0079】続いて図12(c)の時刻t6において
は、ビームスポットB1はピットPの間にあるため、差
動増幅器14の出力信号OP1は0のまま維持される。
ビームスポットB2はピットPの間にあるため、センサ
12の出力信号S2は最大になる。ビームスポットB3
はピットPの真上にあるため、センサ13の出力信号S
3は最小となる。
【0080】この場合、ビームスポットB1はトラック
を横断しているにも拘らず、ピットPの間を通り抜けて
いるため、生成されるべき横断パルスLPが生成されな
い。しかしながら、ビームスポットB2がトラックを横
断したときにゼロクロス検出器17によって対応する横
断パルスP2が生成される。また、ビームスポットB3
がトラックを横断したときにもゼロクロス検出器29に
よって対応する横断パルスP3が生成される。
【0081】ゼロクロス検出器16,17,29の出力
信号ZC1,ZC2,ZC3はOR回路30に与えられ
ているため、それらゼロクロス信号ZC1〜ZC3のう
ちいずれかに横断パルスが含まれていれば、そのOR回
路30からは対応する1つの横断パルスが導出される。
このOR回路30からの横断パルス列は、OR出力信号
OR2として重複パルス除去部19へ供給される。
【0082】重複パルス除去部19および周期性パルス
補完部22は上記実施例1と同様であるので、その詳細
な説明は省略する。この実施例2は、センサ12の出力
信号S2がDCカットフィルタ27およびゼロクロス検
出器17を介してOR回路30に与えられているため、
たとえメインビームによって形成されたビームスポット
B1がピットPの間を通り抜けた場合であっても、ピッ
クアップ10が横断したトラックの数を正確にカウント
することができる。
【0083】また、この実施例2は、センサ13の出力
信号がDCカットフィルタ28およびゼロクロス検出器
29を介してOR回路30に与えられているため、たと
えビームスポットB1がピットPの間を通り抜けかつサ
ブビームによって形成されたビームスポットB2もピッ
トPの間を通り抜けた場合においても、ピックアップ1
0が横断したトラックの数を正確にカウントすることが
できる。
【0084】この実施例2におけるセンサ13、DCカ
ットフィルタ28およびゼロクロス検出器29は別段設
けられていなくても、ピックアップ10が横断したトラ
ックの数は従来より正確にカウントされ得る。また同様
に、センサ12、DCカットフィルタ27およびゼロク
ロス検出器17は別段設けられていなくてもよい。また
同様に、センサ11、差動増幅器14およびゼロクロス
検出器16は別段設けられていなくてもよい。すなわ
ち、少なくとも2つのビームスポットの反射光に応答し
て生成された横断パルス列がOR回路に与えられていれ
ばよい。
【0085】また、この実施例2においては、ゼロクロ
ス検出器16は差動増幅器の出力信号OP1が減少して
ゼロになったとき1つの横断パルスを生成し、ゼロクロ
ス検出器17はDCカットフィルタ27の出力信号が増
加してゼロになったとき1つの横断パルスを生成し、か
つゼロクロス検出器29はDCカットフィルタ28の出
力信号が減少してゼロになったとき1つの横断パルスを
生成するが、ゼロクロス検出器16は差動増幅器の出力
信号OP1が増加してゼロになったとき1つの横断パル
スを生成し、ゼロクロス検出器17はDCカットフィル
タ27の出力信号が減少してゼロになったとき1つの横
断パルスを生成し、かつゼロクロス検出器29はDCカ
ットフィルタ28の出力信号が増加してゼロになったと
き1つの横断パルスを生成するように構成されていても
よい。
【0086】この実施例2において、センサ11は第1
の受光手段に対応する。センサ12は第2の受光手段に
対応する。センサ13は第3の受光手段に対応する。差
動増幅器14およびゼロクロス検出器16は第1の信号
生成手段に対応する。DCカットフィルタ27およびゼ
ロクロス検出器17は第2の信号生成手段に対応する。
DCカットフィルタ28およびゼロクロス検出器29は
第3の信号生成手段に対応する。
【0087】[実施例3]図14は、この発明の実施例
3によるディスクプレーヤのトラックカウンタ回路の全
体構成を示すブロック図である。この実施例3は、ツー
ビーム方式のディスクプレーヤに本発明を適用したもの
である。
【0088】ツービーム方式のディスクプレーヤにおい
ては、図15に示されるように同一トラック上に2つの
ビームスポットB4およびB5が形成される。先行のビ
ームスポットB4はピットPを記録するためのもので、
後続のビームスポットB5はその記録されたピットPを
モニタするためのものである。
【0089】図14および図15を参照して、ビームス
ポットB4およびB5は、トラックが延びる方向(Y方
向)に一定間隔をおいて照射されている。ピックアップ
10のセンサ11は、ビームスポットB4からの反射光
を受ける。センサ12はビームスポットB5からの反射
光を受ける。
【0090】センサ11は、2つのセンサ11Aおよび
11Bに分割されている。分割センサ11Aは、ビーム
スポットB4の外側半分から反射光を受ける。分割セン
サ11Bは、ビームスポットB4の内側半分から反射光
を受ける。
【0091】センサ12は2つのセンサ12Aおよび1
2Bに分割されている。分割センサ12Aは、ビームス
ポットB5の外側半分から反射光を受ける。分割センサ
12Bは、ビームスポットB5の内側半分から反射光を
受ける。
【0092】分割センサ11Aの出力信号S1Aは、差
動増幅器14の非反転入力端子(+)に与えられる。分
割センサ11Bの出力信号S1Bは、差動増幅器14の
反転入力端子(−)に与えられる。分割センサ12Aの
出力信号S2Aは、差動増幅器15の非反転入力端子
(+)に与えられる。分割センサ12Bの出力信号S2
Bは、差動増幅器15の反転入力端子(−)に与えられ
る。
【0093】ゼロクロス検出器16,17、OR回路1
8、重複パルス除去部19、周期性パルス補完部22お
よびカウンタ26は上記実施例1と同様であるので、そ
の詳細な説明は省略する。
【0094】次に、このパルスカウンタ回路の動作を図
16ないし図18を参照して説明する。図16および図
17は、2つのビームスポットがトラックを横断する状
態を時系列的に示したものである。図18は、図16お
よび図17に示された各状態に対応する各出力信号の波
形を示すタイミングチャートである。
【0095】図16は、両方のビームスポットB4およ
びB5がピットPを横断する場合を示す。図16(a)
の時刻t1においては、ビームスポットB4がピットP
の外側の境界線上にあるため、差動増幅器14の出力信
号OP1は最大である。ビームスポットB5もピットP
の外側の境界線上にあるため、差動増幅器15の出力信
号OP2も最大である。
【0096】続いて図16(b)の時刻t2において
は、ビームスポットB4は、ピットPの真上にあるた
め、差動増幅器14の出力信号OP1は0になる。ビー
ムスポットB5はピットPの真上にあるため、差動増幅
器15の出力信号OP2も0になる。
【0097】続いて図16(c)の時刻t3において
は、ビームスポットB4が、ピットPの内側の境界線上
にあるため、差動増幅器14の出力信号OP1は最小に
なる。ビームスポットB5もピットPの内側の境界線上
にあるため、差動増幅器15の出力信号OP2も最小と
なる。
【0098】ゼロクロス検出器16は、差動増幅器14
の出力信号OP1が減少して0になると1つの短い横断
パルスP1を生成する。このような横断パルスはビーム
スポットB4がピットPを横断する度に生成される。ゼ
ロクロス検出器16によって生成された横断パルス列
は、ゼロクロス信号ZC1としてOR回路18へ供給さ
れる。
【0099】ゼロクロス検出器17は、差動増幅器15
の出力信号OP2が減少して0になると1つの短い横断
パルスP2を生成する。このような横断パルスは、ビー
ムスポットB5がピットPを横断する度に生成される。
ゼロクロス検出器17によって生成された横断パルス列
は、ゼロクロス信号ZC2としてOR回路18ヘ供給さ
れる。
【0100】図17は、一方のビームスポットB4がト
ラックを横断するにも拘らずピットPの間を通り抜ける
場合を示す。図17(a)の時刻t4においては、ビー
ムスポットB4はピットPの間にあるため、差動増幅器
14の出力信号OP1は0である。ビームスポットB5
はピットPの外側の境界線上にあるため、差動増幅器1
5の出力信号OP2は最大である。
【0101】続いて図17(b)の時刻t5において
は、ビームスポットB4はピットPの間にあるため、差
動増幅器14の出力信号OP1は0のまま維持される。
ビームスポットB5はピットPの真上にあるため、差動
増幅器15の出力信号OP2は0になる。
【0102】続いて図18(c)の時刻t6において
は、ビームスポットB4はピットPの間にあるため、差
動増幅器14の出力信号OP1は0のまま維持される。
ビームスポットB5はピットPの内側の境界線上にある
ため、差動増幅器15の出力信号OP2は最小になる。
【0103】上記のようにビームスポットB4はトラッ
クを横断するにも拘らずピットPの間を通り抜けるた
め、差動増幅器14の出力信号OP1は0のまま維持さ
れる。したがって、時刻t5においてゼロクロス検出器
16によって生成されるべき横断パルスLPが生成され
ない。しかしながら、ビームスポットB5はピットPを
横断するため、差動増幅器15の出力信号OP2が減少
して0になったときゼロクロス検出器17は1つの短い
横断パルスP2を生成する。
【0104】ゼロクロス検出器16,17の出力信号Z
C1,ZC2はともにOR回路18に与えられているた
め、横断パルスLPを欠いているゼロクロス信号ZC1
は、ゼロクロス信号ZC2によって補完される。この補
完されたゼロクロス信号ZC1は、OR回路18からO
R出力信号OR1として導出される。このOR信号OR
1は、重複パルス除去部19および周期性パルス補完部
22を介してカウンタ26へ供給される。重複パルス除
去部19および周期性パルス補完部22の動作は上記実
施例1と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0105】この実施例3におけるセンサ11および1
2はツービーム方式のディスクプレーヤのものを流用し
たものであるので、単純な構成のトラックカウンタ回路
が実現される。また、2つのセンサ11および12に応
答してそれぞれ生成されたゼロクロス信号ZC1および
ZC2がOR回路18に供給されているため、一方のビ
ームスポットB4またはB5がトラックを横断したにも
拘らずピットPの間を通り抜け、それにより一方のゼロ
クロス信号ZC1またはZC2に横断パルスの欠落が生
じたとしても、そのゼロクロス信号は他方のゼロクロス
信号によって補完されるため、ピックアップ10が横断
したトラックの数は正確にカウントされ得る。
【0106】なお、この実施例3におけるセンサ11は
第1の受光手段に対応する。センサ12は第2の受光手
段に対応する。
【0107】[実施例4]図19は、この発明の実施例
4によるディスクプレーヤのトラックカウンタ回路の全
体構成を示すブロック図である。このトラックカウンタ
回路は、本発明を2つのチャンネルを同時に再生するこ
とができるディスクプレーヤに適用したものである。
【0108】このような2チャンネル再生方式のディス
クプレーヤにおいては、図20に示されるように、1つ
のトラック上へ再生用のレーザビームが照射されてビー
ムスポットB6が形成されるとともに、それに隣接する
トラック上にも再生用のレーザビームが照射されてビー
ムスポットB7が形成される。
【0109】センサ11および12はこれらビームスポ
ットB6およびB7からの反射光をそれぞれ受ける。こ
こで、ビームスポットB6およびB7は互いにトラック
を横断する方向(X方向)に1トラックピッチDの間隔
をおいて照射されている。これにより、通常再生モード
においては2つのトラックに記録された情報が同時に再
生される。ビームスポットB6およびB7は、2トラッ
クピッチ2D、3トラックピッチまたはそれ以上のトラ
ックピッチの間隔をおいて照射されていてもよい。
【0110】この実施例4が上記実施例3と異なるとこ
ろは、ビームスポットB6およびB7がトラックが延び
る方向(Y方向)に照射されているのではなく、トラッ
クを横断する方向(X方向)に照射されている点であ
る。
【0111】次に、このトラックカウンタ回路の動作を
図21ないし図23を参照して説明する。図21および
図22は、検索モードにおいて2つのビームスポットが
トラックを横断する状態を時系列的に示したものであ
る。図23は、図21および図22に示された各状態に
対応して各出力信号の波形を示すタイミングチャートで
ある。
【0112】両方のビームスポットB6およびB7がピ
ットPを横断する場合は、まず図21(a)の時刻t1
において、ビームスポットB6がピットPの外側の境界
線上にあるため、差動増幅器14の出力信号OP1は最
大になる。ビームスポットB7も隣接するピットPの外
側の境界線上にあるため、差動増幅器15の出力信号O
P2も最大になる。続いて図21(b)の時刻t2にお
いて、ビームスポットB6はピットPの真上にあるた
め、差動増幅器14の出力信号OP1は0になる。ビー
ムスポットB7も隣接するピットPの真上にあるため、
差動増幅器15の出力信号OP2も0になる。
【0113】続いて図21(c)の時刻t3において、
ビームスポットB6はピットPの内側の境界線上にある
ため、差動増幅器14の出力信号OP1は最小になる。
ビームスポットB7も隣接するピットPの内側の境界線
上にあるため、差動増幅器15の出力信号OP2も最小
になる。
【0114】ゼロクロス検出器16は、差動増幅器14
の出力信号OP1が減少して0になったとき1つの横断
パルスP1を生成する。このようにゼロクロス検出器1
6によって生成された複数の横断パルスは、ゼロクロス
信号ZC1としてOR回路18へ与えられる。
【0115】ゼロクロス検出器17は、差動増幅器15
の出力信号OP2が減少して0になったとき1つの横断
パルスP2を生成する。このようにゼロクロス検出器1
7によって生成された複数の横断パルスは、ゼロクロス
信号ZC2としてOR回路18へ与えられる。
【0116】次に、一方のビームスポットがピットの間
を通り抜ける場合、図22(a)の時刻t4において、
ビームスポットB6はピットPの間にあるため、差動増
幅器14の出力信号OP1は0である。ビームスポット
B7はピットPの外側の境界線上にあるため、差動増幅
器15の出力信号OP2は最大である。
【0117】続いて図22(b)の時刻t5において、
ビームスポットB6はピットPの間にあるため、差動増
幅器14の出力信号OP1は0のまま維持される。ビー
ムスポットB7はピットPの真上にあるため、差動増幅
器15の出力信号OP2は0になる。
【0118】続いて図22(c)の時刻t6において、
ビームスポットB6はピットPの間にあるため、差動増
幅器14の出力信号OP1は0のまま維持される。ビー
ムスポットB7はピットPの内側の境界線上にあるた
め、差動増幅器15の出力信号OP2は最小になる。
【0119】ビームスポットB6がピットを横断する場
合は図23中の点線で示されるように時刻t5において
差動増幅器14の出力信号OP1が減少して0になるた
め、ゼロクロス検出器16は1つの横断パルスLPを生
成するはずである。しかしながら、ビームスポットB6
はピットPの間を通り抜けるため、ゼロクロス検出器1
6は時刻t5において横断パルスLPを生成しない。
【0120】一方、ビームスポットB7はピットPを横
断するため、差動増幅器15の出力信号OP2は時刻t
5において減少して0になる。そのため、ゼロクロス検
出器17は時刻t5において1つの横断パルスP2を生
成する。
【0121】したがって、OR回路18は、いずれかの
ビームスポットがトラックを横断するたびに1つの横断
パルスを導出する。OR回路18からの複数の横断パル
スはOR出力信号として重複パルス除去部19および周
期性パルス補完部22を介してカウンタ26へ供給され
る。重複パルス除去部19および周期性パルス補完部2
2の動作は上記実施例1と同様であるので、その詳細な
説明は省略する。
【0122】このトラックカウンタ回路におけるセンサ
11,12は、2チャンネル再生方式のディスクプレー
ヤにおけるセンサが流用されているため、単純な構成の
トラックカウンタ回路が実現され得る。また、一方のビ
ームスポットがピットPの間を通り抜けて対応する横断
パルスが生成されない場合でも、他方のビームスポット
がピットを横断したときに生成される横断パルスによっ
てその欠落した横断パルスが補完されるので、ピックア
ップ10が横断したトラックの数を正確にカウントする
ことができる。
【0123】なお、この実施例4におけるセンサ11は
第1の受光手段に対応する。センサ12は第2の受光手
段に対応する。
【0124】
【発明の効果】この発明によるトラックカウンタ回路
は、少なくとも2つのビームスポットからの反射光に応
答してトラック横断パルスが生成され、一方のビームス
ポットがピットの間を通り抜けたために対応するトラッ
ク横断パルスが生成されなかった場合でも、他方のビー
ムスポットがピットを横断したときに生成されたトラッ
ク横断パルスによってその欠落したトラック横断パルス
が補完されるため、ビームスポットが横断したトラック
の数を正確にカウントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施例1によるトラックカ
ウンタ回路の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、スリービーム方式のディスクプレーヤ
において、3つのビームスポットが照射されたディスク
の一部を示す平面図である。
【図3】図1に示されたトラックカウンタ回路の動作を
説明するためのものであって、メインビームによるビー
ムスポットがピットを横断する場合のディスク表面を時
系列的に示す平面図である。
【図4】図1に示されたトラックカウンタ回路の動作を
説明するためのものであって、メインビームによるビー
ムスポットがピットの間を通り抜ける場合のディスク表
面を時系列的に示す平面図である。
【図5】図3および図4に示された各状態に対応して、
図1に示されたトラックカウンタ回路の各出力信号の波
形を示すタイミングチャートである。
【図6】図1に示されたトラックカウンタ回路における
ゼロクロス検出器の詳細な構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図6に示されたゼロクロス検出器の動作を示す
タイミングチャートである。
【図8】図1に示されたトラックカウンタ回路における
重複パルス除去部の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】図1に示されたトラックカウンタ回路における
周期性パルス補完部の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図10】この発明の実施例2によるトラックカウンタ
回路の全体構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示されたトラックカウンタ回路の動
作を説明するためのものであって、メインビームによる
ビームスポットがピットを横断する場合のディスク表面
を時系列的に示す平面図である。
【図12】図10に示されたトラックカウンタ回路の動
作を説明するためのものであって、メインビームによる
ビームスポットがピットの間を通り抜ける場合のディス
ク表面を時系列的に示す平面図である。
【図13】図11および図12に示された各状態に対応
して、図10に示されたトラックカウンタ回路の各出力
信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図14】この発明の実施例3によるトラックカウンタ
回路の全体構成を示すブロック図である。
【図15】ツービーム方式のディスクプレーヤにおい
て、2つのビームスポットが照射されたディスクの一部
を示す平面図である。
【図16】図14に示されたトラックカウンタ回路の動
作を説明するためのものであって、両方のビームスポッ
トがピットを横断する場合のディスク表面を時系列的に
示す平面図である。
【図17】図14に示されたトラックカウンタ回路の動
作を説明するためのものであって、一方のビームスポッ
トがピットの間を通り抜ける場合のディスク表面を時系
列的に示す平面図である。
【図18】図16および図17に示された各状態に対応
して、図14に示されたトラックカウンタ回路の各出力
信号の波形を示すタイミングチャートである。
【図19】この発明の実施例4によるトラックカウンタ
回路の全体構成を示すブロック図である。
【図20】2チャンネル再生方式のディスクプレーヤに
おいて、2つのビームスポットが照射されたディスクの
一部を示す平面図である。
【図21】図19に示されたトラックカウンタ回路の動
作を説明するためのものであって、両方のビームスポッ
トがピットを横断する場合のディスク表面を時系列的に
示す平面図である。
【図22】図19に示されたトラックカウンタ回路の動
作を説明するためのものであって、一方のビームスポッ
トがピットの間を通り抜ける場合のディスク表面を時系
列的に示す平面図である。
【図23】図21および図22に示された各状態に対応
して、図19に示されたトラックカウンタ回路の各出力
信号の波形を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11〜13 センサ 11A,11B,12A,12B 分割センサ 14,15 差動増幅器 16,17,29 ゼロクロス検出器 18,30 OR回路 19 重複パルス除去部 22 周期性パルス補完部 26 カウンタ 27,28 DCカットフィルタ B1〜B7 ビームスポット P ピット D 1トラックピッチ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクのトラック数をカウントするデ
    ィスクプレーヤのトラックカウント方法であって、 複数の光ビームでディスクをそのトラックを横断する方
    向に走査するステップと、 前記複数の光ビームによってディスク面上に形成された
    複数のビームスポットのうち1つから第1の反射光を受
    けるステップと、 前記複数のビームスポットのうち他の1つから第2の反
    射光を受けるステップと、 前記第1の反射光に応答して複数のパルスからなる第1
    の信号を生成するステップと、 前記第2の反射光に応答して複数のパルスからなる第2
    の信号を生成するステップと、 前記第1の信号があるパルスを含まずかつ前記第2の信
    号がそのあるパルスに対応するパルスを含むとき前記第
    2の信号が含むそのパルスで前記第1の信号を補完する
    ステップと、 その補完された第1の信号のパルスをカウントするステ
    ップとを含むディスクプレーヤのトラックカウント方
    法。
  2. 【請求項2】 複数の光ビームでディスクをそのトラッ
    クを横断する方向に走査するディスクプレーヤのトラッ
    クカウンタ回路であって、 前記複数の光ビームによってディスク面上に形成された
    複数のビームスポットのうち少なくとも1つから反射光
    を受ける第1の受光手段と、 前記複数のビームスポットのうち少なくとも他の1つか
    ら反射光を受ける第2の受光手段と、 前記第1の受光手段に応答して複数のパルスからなる第
    1の信号を生成する第1の信号生成手段と、 前記第2の受光手段に応答して複数のパルスからなる第
    2の信号を生成する第2の信号生成手段と、 前記第1の信号があるパルスを含まずかつ前記第2の信
    号がそのあるパルスに対応するパルスを含むとき前記第
    2の信号が含むそのパルスで前記第1の信号を補完する
    補完手段と、 前記補完手段によって補完された第1の信号のパルスを
    カウントするカウント手段とを備えたディスクプレーヤ
    のトラックカウンタ回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の受光手段は、前記複数のビー
    ムスポットのうち第1のビームスポットから反射光を受
    ける第1および第2のセンサを含み、前記第1のセンサ
    は前記第1のビームスポットのうちディスク外側寄りの
    半分から反射光を受け、前記第2のセンサは前記第1の
    ビームスポットのうちディスク内側寄りの半分から反射
    光を受け、 前記第2の受光手段は、前記第1のビームスポットとト
    ラックが延びる一方の方向に一定間隔をおきさらにトラ
    ックを横断する一方の方向に一定間隔をおいたところに
    位置する第2のビームスポットから反射光を受ける第3
    のセンサ、および前記第1のビームスポットとトラック
    が延びる他方の方向に一定間隔をおきさらにトラックを
    横断する他方の方向に一定間隔をおいたところに位置す
    る第3のビームスポットから反射光を受ける第4のセン
    サを含み、 前記第1の信号生成手段は、前記第1のセンサの出力と
    前記第2のセンサの出力とを比較する第1の比較手段、
    および前記第1の比較手段に応答して前記第1のセンサ
    の出力が減少しかつ前記第2のセンサの出力が増加して
    前記第1および第2のセンサの出力が互いに等しくなっ
    たときかあるいは前記第1のセンサの出力が増加しかつ
    前記第2のセンサの出力が減少して前記第1および第2
    のセンサの出力が互いに等しくなったときかに1つのパ
    ルスを生成する第1のゼロクロス検出手段を含み、 前記第2の信号生成手段は、前記第3のセンサの出力と
    前記第4のセンサの出力とを比較する第2の比較手段、
    および前記第2の比較手段に応答して前記第3のセンサ
    の出力が減少しかつ前記第4のセンサの出力が増加して
    前記第3および第4のセンサの出力が互いに等しくなっ
    たときかあるいは前記第3のセンサの出力が増加しかつ
    前記第4のセンサの出力が減少して前記第1および第2
    のセンサの出力が互いに等しくなったときかに1つのパ
    ルスを生成する第2のゼロクロス検出手段を含むことを
    特徴とする請求項2に記載のディスクプレーヤのトラッ
    クカウンタ回路。
  4. 【請求項4】 前記複数のビームスポットのうち少なく
    ともさらに他の1つから反射光を受ける第3の受光手段
    と、 前記第3の受光手段に応答して複数のパルスからなる第
    3の信号を生成する第3の信号生成手段とをさらに備
    え、 前記補完手段はさらに、前記第1の信号があるパルスを
    含まずかつ前記第3の信号がそのあるパルスに対応する
    パルスを含むとき前記第3の信号が含むそのパルスで前
    記第1の信号を補完することを特徴とする請求項2に記
    載のディスクプレーヤのトラックカウンタ回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の受光手段は、前記複数のビー
    ムスポットのうち第1のビームスポットから反射光を受
    ける第1および第2のセンサを含み、前記第1のセンサ
    は前記第1のビームスポットのうちディスク外側寄りの
    半分から反射光を受け、前記第2のセンサは前記第1の
    ビームスポットのうちディスク内側寄りの半分から反射
    光を受け、 前記第2の受光手段は、前記第1のビームスポットとト
    ラックが延びる一方の方向に一定間隔をおきさらにトラ
    ックを横断する一方の方向にトラックピッチの4分の1
    の間隔をおいたところに位置する第2のビームスポット
    から反射光を受ける第3のセンサを含み、 前記第1の信号生成手段は、前記第1のセンサの出力と
    前記第2のセンサの出力とを比較する第1の比較手段、
    および前記第1の比較手段に応答して前記第1のセンサ
    の出力が減少しかつ前記第2のセンサの出力が増加して
    前記第1および第2のセンサの出力が互いに等しくなっ
    た第1の時期かあるいは前記第1のセンサの出力が増加
    しかつ前記第2のセンサの出力が減少して前記第1およ
    び第2のセンサの出力が互いに等しくなった第2の時期
    かに1つのパルスを生成する第1のゼロクロス検出手段
    を含み、 前記第2の信号生成手段は、前記第3のセンサの出力か
    ら直流成分を取除く第1のフィルタ手段、および前記第
    1のゼロクロス検出手段が第1の時期にパルスを生成す
    る第1の場合は前記第1のフィルタ手段の出力が増加し
    てゼロになったとき1つのパルスを生成し、前記第1の
    ゼロクロス検出手段が第2の時期にパルスを生成する第
    2の場合は前記第1のフィルタ手段の出力が減少してゼ
    ロになったとき1つのパルスを生成する第2のゼロクロ
    ス検出手段を含み、 前記第3の受光手段は、前記第1のビームスポットとト
    ラックが延びる他方の方向に一定間隔をおきさらにトラ
    ックを横断する他方の方向にトラックピッチの4分の1
    の間隔をおいたところに位置する第3のビームスポット
    から反射光を受ける第4のセンサを含み、 前記第3の信号生成手段は、前記第4のセンサの出力か
    ら直流成分を取除く第2のフィルタ手段、および前記第
    1の場合は前記第2のフィルタ手段の出力が減少してゼ
    ロになったとき1つのパルスを生成し、前記第2の場合
    は前記第2のフィルタ手段の出力が増加してゼロになっ
    たとき1つのパルスを生成する第3のゼロクロス検出手
    段を含むことを特徴とする請求項4に記載のディスクプ
    レーヤのトラックカウンタ回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の受光手段は、前記複数のビー
    ムスポットのうち第1のビームスポットから反射光を受
    ける第1および第2のセンサを含み、前記第1のセンサ
    は前記第1のビームスポットのうちディスク外側寄りの
    半分から反射光を受け、前記第2のセンサは前記第1の
    ビームスポットのうちディスク内側寄りの半分から反射
    光を受け、 前記第2の受光手段は、前記複数のビームスポットのう
    ち第2のビームスポットから反射光を受ける第3および
    第4のセンサを含み、前記第3のセンサは前記第2のビ
    ームスポットのうちディスク外側寄りの半分から反射光
    を受け、前記第4のセンサは前記第2のビームスポット
    のうちディスク内側寄りの半分から反射光を受け、 前記第1の信号生成手段は、前記第1のセンサの出力と
    前記第2のセンサの出力とを比較する第1の比較手段、
    および前記第1の比較手段に応答して前記第1のセンサ
    の出力が減少しかつ前記第2のセンサの出力が増加して
    前記第1および第2のセンサの出力が互いに等しくなっ
    たときかあるいは前記第1のセンサの出力が増加しかつ
    前記第2のセンサの出力が減少して前記第1および第2
    のセンサの出力が互いに等しくなったときかに1つのパ
    ルスを生成する第1のゼロクロス検出手段を含み、 前記第2の信号生成手段は、前記第3のセンサの出力と
    前記第4のセンサの出力とを比較する第2の比較手段、
    および前記第2の比較手段に応答して前記第3のセンサ
    の出力が減少し前記第4のセンサの出力が増加して前記
    第3および第4のセンサの出力が互いに等しくなったと
    きかあるいは前記第3のセンサの出力が増加しかつ前記
    第4のセンサの出力が減少して前記第3および第4のセ
    ンサの出力が互いに等しくなったときかに1つのパルス
    を生成する第2のゼロクロス検出手段を含むことを特徴
    とする請求項2に記載のディスクプレーヤのトラックカ
    ウンタ回路。
  7. 【請求項7】 前記第1のビームスポットは、前記第2
    のビームスポットとトラックが延びる方向に一定間隔を
    おいたところに位置することを特徴とする請求項6に記
    載のディスクプレーヤのトラックカウンタ回路。
  8. 【請求項8】 前記第1のビームスポットは、前記第2
    のビームスポットとトラックを横断する方向に1または
    2以上のトラックピッチの間隔をおいたところに位置す
    ることを特徴とする請求項6に記載のディスクプレーヤ
    のトラックカウンタ回路。
  9. 【請求項9】 前記補完手段は、前記第1および第2の
    信号を受ける論理和回路を含むことを特徴とする請求項
    3、請求項7または請求項8に記載のディスクプレーヤ
    のトラックカウンタ回路。
  10. 【請求項10】 前記補完手段は、前記第1から第3ま
    での信号を受ける論理和回路を含む請求項5に記載のデ
    ィスクプレーヤのトラックカウンタ回路。
  11. 【請求項11】 前記補完手段によって補完された第1
    の信号が所定期間内に2つのパルスを含むときその一方
    を除去する除去手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項3、請求項5、請求項7または請求項8に記載のデ
    ィスクプレーヤのトラックカウンタ回路。
JP11136794A 1993-06-15 1994-05-25 ディスクプレーヤのトラックカウント方法、およびそのためのトラックカウンタ回路 Withdrawn JPH0765384A (ja)

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