JPH0765363A - 磁気記録媒体および磁気記録装置およびその製法 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録装置およびその製法

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JPH0765363A
JPH0765363A JP21157893A JP21157893A JPH0765363A JP H0765363 A JPH0765363 A JP H0765363A JP 21157893 A JP21157893 A JP 21157893A JP 21157893 A JP21157893 A JP 21157893A JP H0765363 A JPH0765363 A JP H0765363A
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JP21157893A
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Inventor
Kyo Akagi
協 赤城
Reijirou Tsuchiya
鈴二朗 土屋
Yoshifumi Matsuda
好文 松田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現状より高い精度でサーボ情報を書き込める
ようにする。 【構成】 基板S上に形成された磁性膜Fのサーボ情報
領域10に、非磁性領域としてのピット14をデータト
ラック幅方向に間隔をおいて配置する。隣接するピット
14の間に、サーボ情報を磁気的に記録した磁気信号領
域15をピット14に到達するように形成し、磁気信号
領域15のデータトラック幅方向の両エッジがピット1
4によって形成されるようにする。 【効果】 磁気ディスクに従来より高い精度でサーボ情
報を書き込むことができる。磁気ヘッドのトラック追従
精度が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気記録媒体および
磁気記録装置およびその製法に関し、さらに詳しく言え
ば、データ面にサーボ情報が書き込まれた磁気記録媒体
と、その磁気記録媒体を用いて構成される、優れたトラ
ック追従精度を持つ磁気記録装置およびその製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】いわゆる「データ面サーボ」方式の磁気
ディスク装置は、磁気ヘッドを磁気ディスクの所望デー
タトラックに追従させるためのサーボ情報を磁気ディス
クのデータ面に書き込んだものである。この方式に用い
る磁気ディスクでは、そのデータ面に、サーボ情報を記
録する複数のサーボセクタとデータを記録する複数のデ
ータセクタとが交互に配置されている(例えば、特公昭
55−20302号公報参照)。
【0003】従来のこの種磁気ディスク装置では、磁気
ディスクへのサーボ情報の記録すなわち「物理フォーマ
ット」は、磁気ディスク、スピンドル、磁気ヘッド等の
各構成要素を組み立てた後にサーボトラック・ライタ
(STW)を用いて行なわれる。すなわち、磁気ディス
クを固定したスピンドルを回転させ、その状態で外部よ
り位置を測定しながら磁気ディスクのデータ面に、書き
込み用磁気ヘッドでサーボ情報を書き込む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフォーマッ
ト方法では、サーボ情報の書き込み作業が比較的容易で
ある反面、サーボ情報の書き込み精度が磁気ディスク装
置自体の持つ機械的精度および特性に依存するため、書
き込み精度に限界があるという問題がある。この問題を
図17を用いて説明する。
【0005】図17は、磁気ディスクのあるデータトラ
ックに属する2つのサーボセクタ間に生じるトラック中
心線(目標位置)のずれを模式的に示している。図15
において、k番サーボセクタのトラック中心線111の
位置は、その中心線111の両側に千鳥状に配置された
一対の磁気信号領域101aにより規定される。同様
に、(k+x)番サーボセクタのトラック中心線112
の位置は、その中心線112の両側に千鳥状に配置され
た一対の磁気信号領域101bにより規定される。デー
タ記録/再生用の磁気ヘッドは、一対の磁気信号領域1
01aまたは101bに記録されたサーボ情報(トラッ
ク追従情報)を読み出して中心線111または112上
に位置決めされ、中心線111または112に追従す
る。
【0006】図15に示すように、k番セクタのトラッ
ク中心線111と(k+x)番セクタのトラック中心線
112との間には、偏差eが生じている。したがって、
k番セクタのサーボ情報により位置決めされる場合と
(k+x)番セクタのサーボ情報により位置決めされる
場合とで、磁気ヘッドの目標位置にずれが生じる。
【0007】前記偏差eは、磁気信号領域101aおよ
び101bを書き込む際に、磁気ディスクの回転機構や
磁気ヘッドの移動機構の微小振動あるいは偏心などによ
り生じるものである。このため、前記の物理フォーマッ
ト方法を採用する限り、サーボ情報の書き込み精度をそ
の磁気ディスク装置の機械的精度以上に向上することは
できない。
【0008】目標位置の変動は、磁気記録の特性や誤差
などによっても生じる。例えば、磁気ヘッドによって磁
性膜に形成される磁気信号領域101aおよび101b
のエッジ102aおよび102bは、磁性膜内の粒界構
造などに起因して必ずしも直線的にはならず、多少なり
とも凹凸が存在する。このため、前述のように、エッジ
102aおよび102bを検知して磁気ヘッドが追従す
る場合、その追従は不正確となりやすい。
【0009】さらに、何らかの原因で磁気信号領域10
1aまたは101bのエッジ102aおよび102b
に、図15のような磁気信号領域の突出部103が形成
されることもある。この場合、この突出部103によっ
ても目標位置が変動し、磁気ヘッドの追従が不正確とな
る。
【0010】以上のように、従来の磁気ディスク装置で
は、サーボ情報の書き込み精度を現状よりも向上するこ
とが困難であるという問題がある。
【0011】そこで、この発明の目的は、現状より高い
精度でサーボ情報を書き込むことができる磁気記録媒体
を提供することにある。
【0012】この発明の他の目的は、磁気ヘッドの追従
精度が従来より良好な磁気記録装置およびその製法を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明の磁気記録媒体は、基材上に形成され
た磁性膜を備え、その磁性膜には複数のデータトラック
と、サーボ情報が記録されるサーボ情報領域と、データ
が磁気的に記録されるデータ領域とが形成されている磁
気記録媒体において、前記サーボ情報領域が、前記デー
タトラックに直交する方向に間隔をおいて配置された複
数の非磁性領域を含んでおり、しかも、それら非磁性領
域の間の領域には、前記非磁性領域に到達するように前
記サーボ情報を磁気的に記録することが可能であること
を特徴とする。
【0014】前記非磁性領域は、好ましくは、前記磁性
膜に形成された透孔または窪みにより形成される。
【0015】好ましくは、前記非磁性領域の列が前記デ
ータトラック方向に複数列配置され、前記データトラッ
クの各々について、前記列にそれぞれ属する複数の前記
非磁性領域が前記データトラック方向に千鳥状に配置さ
れる。
【0016】好ましくは、前記非磁性領域の列が前記デ
ータトラック方向に複数列配置され、前記非磁性領域の
間の領域に磁気的に記録された前記サーボ情報により、
前記データトラックの各々について、位相が異なる複数
の磁気ヘッドの位置誤差信号を生成可能とする。
【0017】前記サーボ情報領域が、n(nは正の整
数)相のサーボ情報を記録可能である場合、前記データ
トラックの各々について、m(mは正の整数で、m≦
n)相分のサーボ情報を生成するように前記非磁性領域
が形成されているのが好ましい。前記非磁性領域は、磁
気ヘッドの位置誤差を示す位置誤差信号を前記データト
ラックの各々について複数個生成するように形成されて
いてもよい。この場合、前記データトラックの各々につ
いて、複数の前記位置誤差信号の位相が互いにずれて生
成されるのが好ましい。
【0018】前記非磁性領域の前記データトラック方向
の長さは、前記データトラックに直交する方向に沿って
変化していても、変化していなくてもよい。変化してい
る場合、その長さの変化に基づいて磁気ヘッドの位置誤
差信号を生成することが可能である。
【0019】前記データトラック方向に互いに隣接する
前記非磁性領域は、互いに独立していてもよいし、互い
に連結されていてもよい。互いに連結されている場合、
前記サーボ情報を書き込む際に前記非磁性領域を検知す
ることが不要であるという利点がある。
【0020】前記非磁性領域の前記データトラックに直
交する方向の長さは、前記データトラックのピッチより
も大きくすることができる。この場合、前記非磁性領域
の前記長さに依存することなく、前記データトラックの
ピッチを小さくすることが可能となる。
【0021】前記サーボ情報領域は通常、同期用情報が
記録される同期用情報領域と、アドレスを示す情報が記
録されるアドレス用情報領域と、磁気ヘッドの前記デー
タトラックへの追従を制御する情報が記録される追従制
御用情報領域とを含んでいる。この場合、前記非磁性領
域の間の領域に磁気的に記録される情報を、前記追従用
制御情報とするのが好ましい。
【0022】この場合、前記同期用情報および前記アド
レス用情報の少なくとも一方が、前記磁性膜に形成され
た第2の非磁性領域によって記録されているのが好まし
い。前記同期用情報や前記アドレス用情報を磁気的に書
き込むことが不要となる。
【0023】前記第2の非磁性領域は、前記磁性膜に形
成された透孔により形成されるのが好ましい。前記第2
の非磁性領域を前記非磁性領域と同じ工程で形成するこ
とができる。
【0024】前記データトラックのピッチは、1μm以
下とするのが好ましい。
【0025】位置決めの基準となる外部から観察可能な
位置決め用マークを備えているのが好ましい。この磁気
記録媒体を複数個スピンドルに固定する際に、それらの
位置合わせが容易となる。
【0026】(2) この発明の磁気記録装置は、前記
(1)に記載の磁気記録媒体のいずれかと、当該磁気記
録媒体を固定して回転せしめられるスピンドルと、前記
磁気記録媒体にデータを記録し且つ記録されたデータを
再生する磁気ヘッドとを備えてなることを特徴とする。
【0027】前記磁気記録媒体は、前記サーボ情報を磁
気的に記録した磁気信号領域を前記非磁性領域の間の領
域に備えているのが好ましい。この場合、前記サーボ情
報は、前記非磁性領域によって形成された前記磁気信号
領域のエッジを利用して再生されるのが好ましい。
【0028】前記磁気記録媒体の前記データトラック方
向に互いに隣接する前記非磁性領域および前記磁気信号
領域は、それぞれ互いに連結されていても独立していて
もよいが、連結されているのが好ましい。連結されてい
ると、前記サーボ情報を書き込む際に、前記非磁性領域
の位置を検知することが不要となる。
【0029】前記磁気記録媒体を複数個備えており、そ
れら磁気記録媒体が位置決め用マークを有している場
合、それら磁気記録媒体は、前記位置決め用マークを利
用して前記スピンドルに整合して固定されているのが好
ましい。
【0030】前記磁気記録媒体を複数個備えている場
合、それら磁気記録媒体の各々の前記非磁性領域の間の
位置ずれを補正すべく、それら磁気記録媒体の各々につ
いて設けられた前記磁気ヘッドを前記データトラックに
直交する方向に微動させる微動用アクチュエータを備え
ているのが好ましい。複数の前記磁気記録媒体の固定位
置が整合していなくても、その位置ずれを容易に補正す
ることができる。
【0031】(3) この発明の磁気記録装置の製法
は、前記(2)に記載の磁気記録装置の製法であって、
光リソグラフィーおよびエッチング技術を用いて前記
(1)に記載のいずれかの磁気記録媒体を作製する第1
工程と、前記磁気記録媒体を前記スピンドルおよび前記
磁気ヘッドと共に組み立てる第2工程と、前記データト
ラックのピッチよりも大きいトラック幅を持つ書き込み
用磁気ヘッドを用いて、前記磁気記録媒体の磁性膜に磁
界を印加し、前記サーボ情報領域に前記サーボ情報を書
き込む第3工程とを備えてなることを特徴とする。
【0032】前記サーボ情報を書き込む工程は、好まし
くは、一様磁界を印加して前記磁性膜の全面の情報を消
去する工程と、消去後の前記磁性膜から発生する磁束を
利用して前記非磁性領域の位置を検知しながら前記サー
ボ情報を前記磁性膜に書き込む工程とを含む。
【0033】他方、前記サーボ情報を書き込む工程は、
前記非磁性領域の位置を検知しながら前記サーボ情報を
前記磁性膜に書き込む工程を含み、前記磁性膜の全面の
情報を消去する工程を含んでいなくてもよい。
【0034】前記サーボ情報を書き込む工程は、前記磁
性膜にバースト状磁気信号を印加して行なわれるのが好
ましい。
【0035】前記サーボ情報は、前記データトラック方
向の前記非磁性領域の配置状況に同期して書き込まれる
のが好ましい。
【0036】
【作用】この発明の磁気記録媒体では、サーボ情報が磁
気的に記録される領域のエッジが非磁性領域によって形
成されるので、その非磁性領域を所望形状に形成すれ
ば、前記エッジをサーボ情報の読み出しに適した形状に
することができ、また前記エッジに磁気的な突起が生じ
ることもない。したがって、前記エッジを用いて前記サ
ーボ情報を読み取って、選択された前記データトラック
上にデータ記録/再生用の磁気ヘッドを位置決めするよ
うにすれば、その位置決めおよび追従は極めて正確なも
のになる。
【0037】また、前記非磁性領域は、例えば、高精度
に非磁性領域のパターンを形成したマスクを用いて磁性
膜に転写することにより、極めて高精度に形成すること
ができる。その結果、磁気記録装置の機械的精度および
特性に依存せずに、極めて高い精度でサーボ情報を書き
込むことが可能である。
【0038】この発明の磁気記録装置は、極めて高い精
度でサーボ情報が書き込まれた磁気記録媒体を備えてい
るので、所望データトラック上にへの磁気ヘッドの位置
決めおよびその追従は極めて正確なものになる。その結
果、トラック追従精度を従来よりも大幅に向上させるこ
とができる。
【0039】この発明の磁気記録装置の製法では、光リ
ソグラフィーおよびエッチング技術を用いて前記磁気記
録媒体を作製した後、前記データトラックのピッチより
も大きいトラック幅を持つ書き込み用磁気ヘッドを用い
て前記サーボ情報を書き込むので、前記磁気記録装置を
容易に製造することができる。
【0040】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。
【0041】[磁気記録媒体の第1実施例]図1、2お
よび6は、この発明の磁気記録媒体の第1実施例を示
す。図6に示すように、この磁気ディスク1のデータ記
録用の磁性膜のデータ面には、同心円状に複数のデータ
トラックが形成されている。このデータ面は、等間隔に
形成された複数のデータセクタ2に分割されており、各
データセクタ2に隣接してサーボセクタ3が形成されて
いる。すなわち、データ面には、データトラックに沿っ
てデータセクタ2とサーボセクタ3とが交互に配置され
ている。各サーボセクタ3には、データトラック毎にサ
ーボ情報領域10が形成されている。
【0042】図6では、簡単化するため、n番データト
ラック4と(n+x)番データトラックのみが描かれ、
他のデータトラックは省略されている。n番トラック4
の各データセクタ2に関するサーボ情報は、それらデー
タセクタ2に隣接するn番トラック4の各サーボ情報領
域10に書き込まれている。(n+x)番データトラッ
クについても同様である。
【0043】サーボ情報領域10に2相あるいはそれ以
上の多相のサーボ情報が記録される場合は、データトラ
ックの各々に属するすべてのサーボセクタ3にサーボ情
報領域10を設けなくてもよい。例えば、n番トラック
4については、そのトラック4に沿う複数のサーボセク
タ3に1個おきにサーボ情報領域10を設け、(n+
x)番トラック5については、n番トラック4のサーボ
情報領域10が設けられていないサーボセクタ3に、1
個おきにサーボ情報領域10を設けてもよい。
【0044】図1(a)は図6のサーボセクタ3のサー
ボ情報領域10の全体構成を示し、図1(b)および図
1(c)は図1(a)のA−A線に沿った断面を示す。
【0045】図1(a)に示すように、サーボ情報領域
10は、同期用情報が記録される同期用情報領域11
と、そのセクタのアドレスを示す情報が記録されるアド
レス用情報領域12と、データ記録/再生用磁気ヘッド
のデータトラックへの位置決めおよび追従を制御する情
報が記録される追従制御用情報領域13とから構成され
ている。16は、当該サーボ情報領域10に隣接するデ
ータセクタ2のデータトラックの中心線を示す。
【0046】この実施例では、追従制御用情報は、デー
タトラック幅方向(換言すれば、データトラックに直交
する方向)に等間隔で磁性膜Fに形成された複数の矩形
のピット14と、隣接するピット14の間で磁性膜Fに
形成された矩形の磁気信号領域15とにより記録されて
いる。ここでは、ピット14と磁気信号領域15の列は
データトラック幅方向に2列配置されており、第1列1
3aの各ピット14は第2列13bの各ピット14に対
してデータトラック幅方向にずれている。
【0047】各ピット14は、図1(b)に示すような
矩形断面、あるいは図1(c)に示すような台形断面を
持つ。すなわち、この磁気ディスクは、基板Sとその上
に形成された磁性膜Fとを備えて構成され、各ピット1
4が形成されている箇所では磁性膜Fおよび基板Sが選
択的に除去されている。各ピット14の底部は、磁性膜
Fを貫通して基板Sの内部まで達している。このため、
ピット14が形成されている箇所は非磁性領域となって
いる。ピット14の深さは、その箇所が非磁性領域とな
れば足り、例えば50nm以上とする。
【0048】各磁気信号領域15は、隣接するピット1
4の間の領域に形成されており、そのトラック方向の長
さはピット14のそれよりも短くなっている。各磁気信
号領域15には、数kHz〜数MHzの周波数のバース
ト状信号が磁気的に書き込まれている。
【0049】図2に詳細に示すように、第1列13aお
よび第2列13bの各ピット14の幅(データトラック
幅方向の長さ)はいずれもPwであり、データトラック
のピッチはTpである。ここでは、トラックピッチTp
はピット幅Pwの(1/2)に等しい。第1列13aの
ピット14および磁気信号領域15は、第2列13bの
ピット14および磁気信号領域15に対して、データト
ラック幅方向(上下方向)にトラックピッチTpの(1
/2)すなわちピット幅Pwだけずれて配置されてい
る。したがって、第1列13aの各磁気信号領域15
は、第2列13bの隣接する2つの磁気信号領域15の
間に位置している。
【0050】この実施例では、各磁気信号領域15のト
ラック方向の幅を各ピット14のトラック方向の幅より
も狭くしているが、これは再生時に情報を検出しやすく
なるからである。
【0051】同期用情報は、図1(a)に示すように、
データトラック幅方向に延びる2本の溝17により記録
されている。アドレス用情報は、データトラック幅方向
に延びる長さの異なる3本の溝18により記録されてい
る。これらの溝17および18は、ピット14と同様
に、図1(b)または図1(c)に示す断面を持つ。こ
れらの溝17および18の深さも、例えば50nm以上
とする。なお、溝17および18を形成せずに、磁性膜
Fに磁気信号を記録して溝17および18と同様のパタ
ーンの磁気信号領域を形成してもよい。
【0052】磁気ヘッドの追従制御用情報は、各データ
トラックの中心線16に対して千鳥状に配置された、第
1列13aの1つの磁気信号領域15と第2列13bの
1つの磁気信号領域15との組が提供する。すなわち、
図2に示すように、第1列13aの磁気信号領域15の
下側エッジ15aと第2列13bの磁気信号領域15の
上側エッジ15aとが、当該データトラックのトラック
中心線16の位置を規定する。データ記録/再生用の磁
気ヘッドは、これら両エッジ15aを基準として当該デ
ータトラック上に位置決めされ、当該データトラックに
追従する。
【0053】この実施例では、磁気ヘッドの位置誤差信
号は図2に示す波形19を持つ。図2より分かるよう
に、磁気ヘッドがデータトラック中心線16上に正確に
位置していれば、位置誤差信号は0を示し、磁気ヘッド
がデータトラック幅方向(上方または下方)にずれる
と、それに伴って位置誤差信号は+または−の方向に変
化する。よって、位置誤差信号が常に0になるようにフ
ィードバック制御すれば、磁気ヘッドをデータトラック
中心線16上に正確に位置決めして追従させることがで
きる。
【0054】この磁気ディスクでは、後述のように、2
つの列13aおよび13bに属するピット14が光リソ
グラフィーおよびエッチング技術により形成されるの
で、ピット14と同様のパターンを磁気記録で形成する
従来の精度に比べて、ピット14の形状ならびに配置の
精度は極めて高い。各磁気信号領域15の上下両エッジ
15aは、ピット14の上または下のエッジ14aによ
って形成されるため、極めて正確にトラック中心線16
に平行な直線状になっており、しかも、従来のような磁
性膜Fの磁化の不規則性に起因する凹凸や磁化領域の突
出部が存在する恐れもない。このため、磁気ヘッドはデ
ータトラック中心線16上により正確に位置決めされる
ことが可能となる。
【0055】この点を実験により確認した結果、位置誤
差信号に含まれる、機械的特性などに起因する数kHz
〜十数kHzの成分の振れが、従来の場合に比べて格段
に小さくなっていた。また、トラック幅方向の磁気信号
領域のエッジの変動がなくなっていた。
【0056】ピット14の上下両エッジ14aの形状
は、磁気信号領域15を区画するため、正確に直線状で
あることが必要であるが、ピット14の左右両エッジ1
4bの形状は任意である。また、磁気信号領域15の左
右両エッジ15bの形状も任意である。
【0057】[磁気記録媒体の第2実施例]図3は、こ
の発明の磁気記録媒体の第2実施例を示す。この磁気デ
ィスクでは、第1実施例と同じ第1列23aおよび第2
列23bのピット24および磁気信号領域25に加え、
これと同じパターンを持つ第3列23cおよび第4列2
3dのピット34および磁気信号領域35が、追従制御
用情報領域23に配置されている。第3列23cおよび
第4列23dのピット34および磁気信号領域35は、
第1列23aおよび第2列23bのピット34および磁
気信号領域35に対して、データトラック幅方向にトラ
ックピッチTpの(1/4)(ピット幅Pwの(1/
2))だけずれて配置されている。
【0058】サーボ情報領域10の他の領域すなわち、
同期用情報領域11とアドレス用情報領域12の構成
は、図示していないが、第1実施例の場合と同じであ
る。
【0059】図3のn番データトラックの中心線16
は、千鳥状に配置された、第1列23aおよび第2列2
3bの磁気信号領域25の上下両エッジ25aによって
規定される。この場合、第3列23cおよび第4列23
dの磁気信号領域25は使用されない。データトラック
が、図3のn’番データトラックのように、n番トラッ
クに対して上方にトラックピッチTpの(1/4)だけ
ずれて形成されている場合は、第1列23aおよび第2
列23bの磁気信号領域25に代えて、第3列23cお
よび第4列23dの磁気信号領域25を使用すればよ
い。
【0060】このように、第2実施例の磁気ディスクで
は、第1列23aおよび第2列23b、あるいは第3列
23cおよび第4列23dの磁気信号領域25を選択し
て使用することができる利点がある。
【0061】この磁気ディスクでは、磁気信号領域25
または35によって位置誤差信号波形27aまたは27
bが得られる。波形27aおよび27bはいずれも波形
17と同じであり、磁気ヘッドがデータトラック中心線
16上に正確に位置していれば位置誤差信号は0を示
し、磁気ヘッドがデータトラック幅方向にずれると、そ
れに伴って位置誤差信号は+または−の方向に変化す
る。磁気ヘッドの位置は、いずれかの位置誤差信号が常
に0になるようにフィードバック制御される。
【0062】この磁気ディスクでは、磁気信号領域25
および35の両方を使用して磁気ヘッドの位置決めを行
なってもよい。この場合、磁気信号領域25および35
によって、2つの位置誤差信号波形27aおよび27b
が同時に得られる。波形27aおよび27bは、トラッ
クピッチTpの(1/4)だけ互いに位相がずれている
ため、位相が90゜だけずれた「2相」の位置誤差信号
が得られることになる。この場合、データトラックの各
々に属するすべてのサーボセクタ3にサーボ情報領域1
0を設けなくてもよいという利点が生じる。
【0063】位置誤差信号波形27b(27a)は、位
置誤差信号波形27a(27b)の線形性補償用として
使用してもよい。
【0064】[磁気記録媒体の第3実施例]図4は、こ
の発明の磁気記録媒体の第3実施例を示す。この磁気デ
ィスクでは、追従制御用情報領域43に、第1実施例の
ピット14および磁気信号領域15と同じパターンを持
つ第1列〜第6列のピット44および磁気信号領域45
が形成されている。これらのピットの幅Pwはトラック
ピッチTpの(1/2)である。隣接する各列のピット
および磁気信号領域は、データトラック幅方向にトラッ
クピッチTpの(1/6)だけ互いにずれている。図4
では、第1列43a、第2列43b、第3列43cおよ
び第4列43dのピット44および磁気信号領域45の
みが描かれており、第5列および第6列のピット44お
よび磁気信号領域45は省略されている。
【0065】図4のn1番データトラックの中心線16
の位置は、第1列43aの磁気信号領域45の上側エッ
ジ45aと第4列43dの磁気信号領域45の下側エッ
ジ45aによって規定される。n1番データトラックに
対してトラックピッチTpの(1/6)だけ下方にずれ
ているn2番データトラックの中心線16の位置は、第
2列43bの磁気信号領域45の上側エッジと図示しな
い第5列の磁気信号領域25の下側エッジによって規定
される。n2番データトラックに対してトラックピッチ
Tpの(1/6)だけ下方にずれているn3番データト
ラックの中心線16の位置は、第3列43cの磁気信号
領域45の下側エッジと図示しない第6列の磁気信号領
域25の上側エッジによって規定される。
【0066】n4番データトラックと図示しないn5番
およびn6番データトラックについても、これと同様で
ある。すなわち、n4番データトラックの中心線16の
位置は、第1列43aの磁気信号領域45の下側エッジ
45aと第4列43dの磁気信号領域45の上側エッジ
45aによって規定される。n4番データトラックに対
してトラックピッチTpの(1/6)だけ下方にずれて
いるn5番データトラックの中心線(図示せず)の位置
は、第2列43bの図示しない磁気信号領域45の下側
エッジと図示しない第5列の磁気信号領域25の上側エ
ッジによって規定される。n5番データトラックに対し
てトラックピッチTpの(1/6)だけ下方にずれてい
るn6番データトラックの中心線(図示せず)の位置
は、第3列43cの図示しない磁気信号領域45の下側
エッジと図示しない第6列の磁気信号領域25の上側エ
ッジによって規定される。
【0067】したがって、磁気ヘッドをn1番トラック
上に位置決めしたい場合は、第1列43aと第4列43
dのピット44と磁気信号領域45の組み合わせを使用
すればよい。n2番,n3番,n4番,n5番(図示せ
ず)およびn6番(図示せず)の各データトラック上に
位置決めしたい場合は、同様に、適当な2つの列のピッ
ト44と磁気信号領域45の組み合わせを使用すればよ
い。このように、第3実施例の磁気ディスクでも、第2
実施例と同様に、データトラックの位置に応じて、各列
の磁気信号領域45を選択して使用することができる。
【0068】この第3実施例の磁気ディスクでは、各列
の磁気信号領域45によって、6つの位置誤差信号波形
が得られる。図4には、n1番,n2番およびn3番の
データトラックに関する位置誤差信号波形47a,47
bおよび47cが描かれているが、n4番,n5番およ
びn6番のデータトラックに関する位置誤差信号も同様
の波形を持つ。磁気ヘッドの位置は、いずれかの位置誤
差信号が常に0になるようにフィードバック制御され
る。
【0069】6列の磁気信号領域45のすべてを使用し
て磁気ヘッドの位置決めを行なってもよい。この場合、
図4のような6つの位置誤差信号波形が同時に得られ
る。これらの波形は、いずれも第1実施例の位置誤差信
号波形17と同じ形状を持つが、波形47a,47bお
よび47cで示しているように、トラックピッチTpの
(1/6)だけ互いに位相がずれているため、トラック
幅方向には位相が60゜だけずれた「6相」の位置誤差
信号が得られる。
【0070】前述の第2実施例およびこの第3実施例か
ら分かるように、この発明の磁気記録媒体では、データ
トラック幅方向に並列されたピットと磁気信号領域から
なる列を適当数、データトラック方向に配置することに
より、図3のデータトラックnおよびn’、図4のデー
タトラックn1,n2,n3,・・・のように、トラッ
クピッチTpをピット幅Pwより小さく設定しても、ピ
ット幅Pwより大きい場合と同様の位置誤差信号が得ら
れる。したがって、トラックピッチTpをピットの形成
精度の限界まで小さくしても、磁気ヘッドを正確に位置
決めおよび追従させることができるという利点がある。
【0071】[磁気記録媒体の第4実施例]図5は、こ
の発明の磁気記録媒体の第4実施例を示す。この磁気デ
ィスクは、第3実施例の各データトラックを規定する、
データトラック方向(図では左右方向)に並んだ6個の
ピット44同士および6個の磁気信号領域45同士を、
それぞれ互いに連結したものに相当する。
【0072】第3実施例の6列のピットは、トラック方
向に沿うピットエッジが直線的になっていれば、トラッ
ク幅方向に沿うエッジはいかなる形状でもよい。この磁
気ディスクは、この点を考慮し、追従制御用情報領域5
3に、各列のピット同士をトラック方向に連結して単一
のピット54を形成したものである。それに対応して、
各列の磁気信号領域もトラック方向に連結され、単一の
磁気信号領域55となっている。したがって、磁気信号
領域55は、隣接するピット54間の領域全体に分布し
ている。
【0073】この磁気ディスクでは、磁気信号領域55
へのバースト信号パターンの書き込みの際に、第1〜第
3実施例のように、各列のピットの位置を検知する必要
がなく、ピット54とほぼ同じ幅でトラック方向に一様
に書き込むことができるため、磁気信号領域55の形成
が容易であるという利点がある。
【0074】[磁気記録媒体の第5実施例]図7は、こ
の発明の磁気記録媒体の第5実施例を示す。この磁気デ
ィスクは、追従制御用情報領域63に、データトラック
の位置に応じてデータトラック方向の長さが変化するピ
ット64を形成し、その周囲に磁気信号領域65を形成
したものである。図7(a)に示すように、ピット64
は、平面形状が直角三角形であり、直角を挟む2辺をデ
ータトラック方向およびデータトラック幅方向にそれぞ
れ平行に形成されている。ピット64は、データトラッ
ク幅方向にその1つの頂点を直角の頂点に接触させて複
数個、配置されている。磁気信号領域65は、それらピ
ット64の列の周囲に一定の幅でデータトラック幅方向
に延びている。
【0075】n1番データトラック上では、ピット64
の長さはL1であり、n2番データトラック上ではL2
であり、n3番データトラック上ではL3である。した
がって、磁気ヘッドは、n1番データトラック上を通過
する際には、ピット64の長さがL1であると認識す
る。同様に、n2番およびn3番データトラック上を通
過する際は、それぞれL2およびL3と認識する。
【0076】磁気ディスクは定速回転しているから、図
7(b)に示すように、n1番トラック上のピット通過
時間はt1、n2番トラック上の通過時間はt2、n3
番トラック上の通過時間はt3となり、ピット64の長
さに応じて順に短くなる。この変化は線形であり、その
変化率はピット64の斜辺部分の傾斜角度に依存する。
そこで、これら通過時間を検知してそれに応じた位置誤
差信号波形が得られるようにすれば、磁気ヘッドを任意
のデータトラック上に位置決めし、当該データトラック
に追従させることができる。
【0077】この実施例では、ピット64の長さすなわ
ち通過時間の変化に基づいて磁気ヘッドの位置誤差を検
知するので、その通過時間を示す信号の時間分解能の限
界まで、トラックn1,n2,n3・・・の間隔を狭め
ることが可能となる。
【0078】[磁気記録装置の第1実施例]図8は、こ
の発明の磁気記録装置の第1実施例を模式的に示す。こ
の磁気記録装置は、図8(a)に示すように、4枚のこ
の発明の磁気ディスク71a,71b,71cおよび7
1dを間隔をおいてスピンドル76に積層・固定してな
るものである。これら以外の構成要素、すなわち、スピ
ンドル76を回転させる回転手段、各磁気ディスク71
a,71b,71cおよび71dの各データ面に対向し
て設けられるデータ記録/再生用の磁気ヘッド、磁気ヘ
ッドを各磁気ディスク71a,71b,71cおよび7
1dの半径方向に移動させて所定のデータトラック上に
位置決めする磁気ヘッド移動手段、各磁気ディスク71
a,71b,71cおよび71dにデータを記録する記
録信号と、各磁気ディスク71a,71b,71cおよ
び71dに記録されているデータを再生する再生信号と
を処理する記録/再生信号処理系、これらの要素を収容
するケーシングなどは、従来のものを使用できるので、
ここでは省略している。
【0079】各磁気ディスク71a,71b,71cお
よび71dの表面には、それぞれ位置決めマーク72
a,72b,72cおよび72dが形成されている。こ
れらのマーク72a,72b,72cおよび72dは、
各磁気ディスク71a,71b,71cおよび71dの
中心に対して同じ位置にある。マーク72a,72b,
72cおよび72dは、いずれも図8(b)に示すよう
なL字型の平面形状を持つピットであり、データトラッ
ク方向のエッジ73とデータトラック幅方向のエッジ7
4とが互いに直交している。エッジ73はデータトラッ
クの方向に、エッジ74はデータトラック幅方向にそれ
ぞれ平行である。
【0080】磁気ディスク71a,71b,71cおよ
び71dをスピンドル76に固定する場合、各磁気ディ
スク71a,71b,71cおよび71dのサーボ情報
領域には予め、前述した第1〜第5実施例の磁気ディス
クのようなピットが形成されているため、積層された磁
気ディスク71a,71b,71cおよび71d相互間
でデータトラックの中心が一致しない「偏心」の問題や
回転の位相が一致しない「位相ずれ」の問題が生じやす
い。しかし、位置決めマーク72a,72b,72cお
よび72dによりそのトラック方向とトラック幅方向と
が明示されているので、顕微鏡75を用いてマーク72
a,72b,72cおよび72dを監視しながら、それ
らのエッジ73および74が互いに一致するように固定
すれば、前述の問題は解決される。
【0081】位置決めマーク72a,72b,72cお
よび72dの形状や数などは、磁気ディスクの組込時の
前述の問題を解決できるものであれば、任意に変更可能
である。
【0082】[磁気ディスク装置の第2実施例]図9
は、この発明の磁気記録装置の第2実施例を模式的に示
す。この磁気記録装置は、磁気ディスクに第1実施例の
ような位置決めマークを形成せず、それに代えて、前述
の偏心や位相ずれの問題を補正する手段を磁気ディスク
とは別個に設けたものである。
【0083】この磁気記録装置は、第1実施例の磁気記
録装置と同様に、4枚のこの発明の磁気ディスク81
a,81b,81cおよび81dを間隔をおいてスピン
ドル86に積層・固定してなるものである。各磁気ディ
スク81a,81b,81cおよび81dの各データ面
に対向して、データ記録/再生用の磁気ヘッド82a,
82b,82cおよび82dがそれぞれ設けられてい
る。磁気ヘッド82a,82b,82cおよび82dの
支持部材には、それぞれ、磁気ヘッド82a,82b,
82cおよび82dを微小移動させるため、ピエゾ抵抗
素子などからなる微動アクチュエータ83a,83b,
83cおよび83dがそれぞれ設けられている。磁気ヘ
ッド82a,82b,82cおよび82dは、ボイスコ
イルモータなどからなる粗動アクチュエータ84により
一体的に移動され、磁気ディスク81a,81b,81
cおよび81dの所定のデータトラック上にアクセスさ
れる。その他の構成は、図8の第1実施例と同じであ
る。
【0084】この実施例では、各磁気ディスク81a,
81b,81cおよび81dに記録されたサーボトラッ
クが互いに偏心して固定されていても、また、固定の不
具合により回転の位相ずれが存在していても、微動アク
チュエータ83a,83b,83cおよび83dにより
各磁気ヘッド毎に補正することができる。
【0085】[磁気記録装置の製法の第1実施例]図1
0および図12は、この発明の磁気記録装置の製法の第
1実施例を示す。図10に示すように、まず、従来方法
により磁気ディスク用の基板S上にデータ記録用の磁性
膜Fを形成する(ステップS1)。他方、フォトレジス
トを塗布した基材にレーザ光を照射し、図2、図3また
は図4のパターンのピットが得られるようにパターンカ
ッティングを行なった後、この基材を現像およびエッチ
ングする。こうして、前記基材により、所定のピット・
パターンを持つピット形成用マスクを作製する(ステッ
プS2)。
【0086】次に、前記磁性膜Fの上にフォトレジスト
を塗布した後、前記マスクを使用して露光する。フォト
レジストを現像した後、通常の方法で前記磁性膜Fをエ
ッチングすると、磁性膜Fに前記ピット・パターンが転
写された磁気ディスクが得られる(ステップS3)。そ
の後、磁性膜Fからフォトレジストを除去する。
【0087】ここでは、ステップS1〜S3で磁性膜F
にピット・パターンを転写しているが、同様のピット・
パターンを有する基板Sを製作した後、その上に磁性膜
Fを形成するようにしてもよい。
【0088】こうして得られたピット・パターン付きの
磁気ディスクは、例えば図8のようにスピンドルに積層
されて、磁気ヘッドなどと共に組み立てられる(ステッ
プS4)。
【0089】次に、磁気ディスク装置の外部より、サー
ボ情報書き込み用磁気ヘッドにより、前記磁性膜Fの全
面のデータを直流(DC)消去法で消去する(ステップ
S5)。その後、磁気ディスク装置のデータ記録/再生
用磁気ヘッドを用いて、同期用情報領域のピットを基準
としてバースト信号のパターンを磁性膜Fに磁気的に書
き込み、磁気信号領域を形成する。こうして、サーボ情
報の書き込みが終了する(ステップS6)。
【0090】以上の工程を図12を用いて詳細に説明す
ると、次の通りである。ここでは、前述した第1実施例
の磁気ディスク(図1および図2のピット・パターンを
持つ)を使用した場合について述べる。
【0091】ステップS3で、図1および図2のピット
・パターンを転写された磁性膜の各サーボ情報領域10
は、図12(a)のようになっている。すなわち、同期
用情報領域11には同期用情報を記録する溝17が、ア
ドレス用情報領域12にはアドレス用情報を記録する溝
18が、追従制御用情報領域13にはピット14がそれ
ぞれ記録されている。
【0092】ステップS4でスピンドルに磁気ヘッドな
どと共に組み立てられた磁気ディスクは、データトラッ
クのピッチよりも幅の広いトラック幅を持つサーボ情報
書込み用の磁気ヘッド90により、その磁性膜が全面に
わたって一方向に(データトラック方向に)直流消去法
で消去される。このステップにより磁性膜は一様に磁化
されるので、この時のトラック方向の磁化状態は図12
(b)のようになっている。図12(b)において、9
1は磁性膜Fから生じた磁束を示す。
【0093】磁束91を検知することにより、書込み用
の磁気ヘッド90で同期用情報領域11の溝17のエッ
ジ部を認識することができる。そこで、この位置Aを基
準として距離L11だけ離れた位置と、そこからさらに
距離L12だけ離れた位置とに追従制御用情報領域13
のピット14が存在することが分かっているので、位置
Aから距離L11および距離L12だけ離れた箇所に、
それぞれバースト信号を所定パターンで磁気的に書き込
む。こうして、追従制御用情報領域13の各ピット14
間に、図1および図2に示すパターンを持つ磁気信号領
域15が形成される。
【0094】磁性膜Fに予め溝17および18が形成さ
れていないで、同期用情報あるいはアドレス情報が磁気
的に記録される場合は、磁気信号領域15と同時にそれ
らの情報も記録される。
【0095】[磁気記録装置の製法の第2実施例]図1
1は、この発明の磁気記録装置の製法の第2実施例を示
す。図10の第1実施例の製法では、基板上に形成され
た磁性膜Fにピット・パターンを転写しているが、この
製法では、光ディスクのように、基板にピット・パター
ンを転写した後、その基板上に磁性膜Fを形成する。
【0096】まず、磁気ディスクの基板Sを形成し(ス
テップS1’)、その基板SにステップS2’で形成し
たマスクからピット・パターンを転写する(ステップS
3’)。これにより、基板Sの表面に図1(b)または
図1(c)に示すようなピットが形成される。その後、
基板Sのピットが形成されている面に磁性膜Fを形成す
る(ステップS4’)。これにより、磁性膜Fには、基
板Sのピットを反映したピット・パターンが形成され
る。
【0097】ここでは、ステップS1’〜S3’で基板
Sにピット・パターンを転写しているが、同様のピット
・パターンを有する基板Sを製作した後、転写工程を経
ることなくその上に磁性膜Fを形成するようにしてもよ
い。
【0098】次に、こうして得られたピット・パターン
付きの磁気ディスクを組み立て(ステップS5’)た
後、磁性膜Fの全面のDC消去(ステップS6’)、サ
ーボ情報の書き込み(ステップS7’)が行なわれる。
これらの工程は、図10の第1実施例の場合と同じであ
る。
【0099】[磁気記録装置の製法の第3実施例]図1
3、図15および図16は、この発明の磁気記録装置の
製法の第3実施例を示す。図13に示すように、磁気デ
ィスク用の基板S上にデータ記録用の磁性膜Fを形成す
る工程(ステップS11)、所定のピット・パターンを
持つピット形成用マスクを作製する工程(ステップS1
2)、ピット・パターンが転写された磁性膜を得る工程
(ステップS13)、および、こうして得られたピット
・パターン付きの磁気ディスクを組み立てる工程(ステ
ップS14)は、図10の第1実施例の場合と同じであ
る。
【0100】ここでも、ステップS11〜S13で磁性
膜Fにピット・パターンを転写しているが、同様のピッ
ト・パターンを有する基板Sを製作した後、その上に磁
性膜Fを形成するようにしてもよい。
【0101】この第3実施例では、前記磁性膜Fの全面
のデータを直流消去法で消去する工程(図10のステッ
プS5と図11のステップS6’)が存在しない。組み
立てられた磁気ディスクの磁性膜Fに直ちに、サーボ情
報書き込み用磁気ヘッドを用いてバースト信号を所定パ
ターンで磁気的に書き込む(ステップS15)。
【0102】この方法は、第4実施例の磁気ディスク
(図5参照)に適用される。この磁気ディスクでは、図
15に示すように、予め、サーボ情報領域50同期用情
報領域51には溝57により同期用情報が記録され、ア
ドレス用情報領域52には溝58によりアドレス用情報
が記録され、追従制御用情報領域53にはピット54に
より追従制御用情報が記録されている。ステップS15
では、トラックピッチよりも幅の広いトラック幅を持つ
サーボ情報書き込み用磁気ヘッド92をトラック方向に
走行させ、磁性膜Fの全面にバースト信号を所定パター
ンで書き込み、磁気信号領域55を形成する。
【0103】この製法では、第1実施例および第2実施
例の製法のようなバースト信号書き込み時の厳密な時間
管理が不要である利点がある。
【0104】図15のように、n1番データトラック上
を記録/再生用磁気ヘッド93が走行すると、図16の
ように、同期用情報94、アドレス用情報95および追
従制御用情報96および97を含む一連の電気信号が観
測される。追従制御用情報96および97により、磁気
ヘッド93をn1番データトラック上に位置決めし、追
従させることが可能である。
【0105】[磁気記録装置の製法の第4実施例]図1
4は、この発明の磁気記録装置の製法の第4実施例を示
す。この実施例は、図11の第2実施例と同様に、基板
にピット・パターンを転写した後、その基板上に磁性膜
Fを形成する。
【0106】まず、磁気ディスクの基板Sを形成し(ス
テップS11’)、その基板SにステップS12’で形
成したマスクからピット・パターンを転写する(ステッ
プS13’)。これにより、基板Sの表面に図1(b)
または図1(c)に示すようなピットが形成される。そ
の後、基板Sのピットが形成されている面に磁性膜Fを
形成する(ステップS14’)。これにより、磁性膜F
には、基板Sのピットを反映したピット・パターンが形
成される。
【0107】ここでも、ステップS11’〜S13’で
基板Sにピット・パターンを転写しているが、同様のピ
ット・パターンを有する基板Sを製作した後、転写工程
を経ることなくその上に磁性膜Fを形成するようにして
もよい。
【0108】次に、こうして得られたピット・パターン
付きの磁気ディスクを組み立て(ステップS15’)た
後、直ちにサーボ情報の書き込み(ステップS16’)
が行なわれる。これらの工程は、図10の第1実施例の
場合と同じである。
【0109】前述した第1〜第4の実施例の製法では、
非磁性領域となるピットのパターンを磁気ディスクの磁
性膜や基板に転写した後、その磁性膜にサーボ情報を磁
気的に記録することにより、所定のサーボ情報が書き込
まれた磁気ディスクを得ている。このため、従来のよう
な、サーボ情報を書き込む際の機械的構成の振動などに
よる問題はまったく生じなくなる。
【0110】
【発明の効果】この発明の磁気記録媒体によれば、従来
より高い精度でサーボ情報を書き込むことができる。
【0111】この発明の磁気記録装置およびその製法に
よれば、磁気ヘッドのトラック追従精度が改善された磁
気記録装置が得られる。このため、記録密度をいっそう
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の磁気記録媒体の第1実施例
のサーボ情報領域の構成を示す要部平面図、(b)
(c)はその部分断面図である。
【図2】図1の磁気記録媒体の詳細構成を示す平面図で
ある。
【図3】この発明の磁気記録媒体の第2実施例のサーボ
情報領域の構成を示す要部平面図である。
【図4】この発明の磁気記録媒体の第3実施例のサーボ
情報領域の構成を示す要部平面図である。
【図5】この発明の磁気記録媒体の第4実施例のサーボ
情報領域の構成を示す要部平面図である。
【図6】この発明の磁気記録媒体の全体構成を示す平面
図である。
【図7】(a)はこの発明の磁気記録媒体の第5実施例
のサーボ情報領域の構成を示す要部平面図、(b)はそ
の信号波形図である。
【図8】(a)は複数の磁気記録媒体を積層する場合に
おいて各磁気記録媒体の位置を一致させて組み立てる方
法を示す斜視図、(b)は各磁気記録媒体に形成される
位置決めマークの平面図である。
【図9】複数の磁気記録媒体を積層する場合において各
磁気記録媒体の偏心を補正して組み立てる方法を示す斜
視図である。
【図10】この発明の磁気記録媒体の製法の第1実施例
を示すフローチャートである。
【図11】この発明の磁気記録媒体の製法の第2実施例
を示すフローチャートである。
【図12】(a)はこの発明の磁気記録媒体の製法の第
1および第2実施例により製造される磁気記録媒体のサ
ーボ情報領域の要部平面図、(b)は各情報領域に記録
された情報に基づいてデータトラック位置を検知する方
法を示す説明図である。
【図13】この発明の磁気記録媒体の製法の第3実施例
を示すフローチャートである。
【図14】この発明の磁気記録媒体の製法の第4実施例
を示すフローチャートである。
【図15】この発明の磁気記録媒体の製法の第3および
第4実施例により製造される磁気記録媒体のサーボ情報
領域の要部平面図である。
【図16】この発明の磁気記録媒体の製法の第3および
第4実施例により製造される磁気記録媒体のサーボ情報
領域から得られる位置誤差信号を示す概念図である。
【図17】従来の磁気ディスク装置において、同じデー
タトラックのn番セクタと(n+x)番セクタでの目標
位置の変動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク F 磁性膜 S 基板 2 データセクタ 3 サーボセクタ 4 n番データトラック 5 (n+x)番データトラック 10 サーボ情報領域 11 同期用情報領域 12 アドレス用情報領域 13 追従制御用情報領域 13a ピットおよび磁気信号領域の第1列 13b ピットおよび磁気信号領域の第2列 14 ピット 14a ピットのデータトラック方向のエッジ 14b ピットのデータトラック幅方向のエッジ 15 磁気信号領域 15a 磁気信号領域のデータトラック方向のエッジ 15b 磁気信号領域のデータトラック幅方向のエッジ 16データトラックの中心線 17,18 溝 19 位置誤差信号波形 Pw ピット幅 Tp データトラックのピッチ 23 追従制御用情報領域 23a ピットおよび磁気信号領域の第1列 23b ピットおよび磁気信号領域の第2列 24 ピット 24a ピットのデータトラック方向のエッジ 24b ピットのデータトラック幅方向のエッジ 25 磁気信号領域 25a 磁気信号領域のデータトラック方向のエッジ 25b 磁気信号領域のデータトラック幅方向のエッジ 29a,29b 位置誤差信号波形 33 追従制御用情報領域 33a ピットおよび磁気信号領域の第3列 33b ピットおよび磁気信号領域の第4列 34 ピット 34a ピットのデータトラック方向のエッジ 34b ピットのデータトラック幅方向のエッジ 35 磁気信号領域 35a 磁気信号領域のデータトラック方向のエッジ 35b 磁気信号領域のデータトラック幅方向のエッジ 43 追従制御用情報領域 43a ピットおよび磁気信号領域の第1列 43b ピットおよび磁気信号領域の第2列 43c ピットおよび磁気信号領域の第3列 43d ピットおよび磁気信号領域の第4列 44 ピット 44a ピットのデータトラック方向のエッジ 44b ピットのデータトラック幅方向のエッジ 45 磁気信号領域 45a 磁気信号領域のデータトラック方向のエッジ 45b 磁気信号領域のデータトラック幅方向のエッジ 49a,49b,49c 位置誤差信号波形 53 追従制御用情報領域 54 ピット 54a ピットのデータトラック方向のエッジ 54b ピットのデータトラック幅方向のエッジ 55 磁気信号領域 55a 磁気信号領域のデータトラック方向のエッジ 63 追従制御用情報領域 64 ピット 65 磁気信号領域 71a,71b,71c,71d 磁気ディスク 72a,72b,72c,72d 位置決めマーク 73 位置決めマークのデータトラック方向のエッジ 74 位置決めマークのデータトラック幅方向のエッジ 75 顕微鏡 76 スピンドル 81a,81b,81c,81d 磁気ディスク 82a,82b,82c,82d 磁気ヘッド 83a,83b,83c,83d 微動アクチュエータ 84 粗動アクチュエータ 86 スピンドル 90 サーボ情報書き込み用磁気ヘッド 91 磁束 92 サーボ情報書き込み用磁気ヘッド 93 データ記録/再生用磁気ヘッド 94 同期用情報 95 アドレス用情報 96,97 追従制御用情報 101a,101b 磁気信号領域 102a,102b 磁気信号領域のエッジ 103a,103b 磁気信号領域の突出部 111 k番セクタのトラック中心線 112 (k+x)番セクタのトラック中心線

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に形成された磁性膜を備え、その
    磁性膜には複数のデータトラックと、サーボ情報が記録
    されるサーボ情報領域と、データが磁気的に記録される
    データ領域とが形成されている磁気記録媒体において、 前記サーボ情報領域が、前記データトラックに直交する
    方向に間隔をおいて配置された複数の非磁性領域を含ん
    でおり、しかも、それら非磁性領域の間の領域には、前
    記非磁性領域に到達するように前記サーボ情報を磁気的
    に記録することが可能であることを特徴とする磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記非磁性領域が、前記磁性膜に形成さ
    れた透孔または窪みにより形成されている請求項1に記
    載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記非磁性領域の列が、前記データトラ
    ック方向に複数列配置されており、前記データトラック
    の各々について、前記列にそれぞれ属する複数の前記非
    磁性領域が前記データトラック方向に千鳥状に配置され
    ている請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記非磁性領域の列が、前記データトラ
    ック方向に複数列配置されており、前記非磁性領域の間
    の領域に磁気的に記録された前記サーボ情報により、前
    記データトラックの各々について、位相が異なる複数の
    磁気ヘッドの位置誤差信号を生成可能である請求項1〜
    3のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記サーボ情報領域が、n(nは正の整
    数)相のサーボ情報を記録可能であり、前記データトラ
    ックの各々について、m(mは正の整数で、m≦n)相
    分のサーボ情報を生成するように前記非磁性領域が形成
    されている請求項1〜4のいずれかに記載の磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記非磁性領域が、磁気ヘッドの位置誤
    差を示す位置誤差信号を前記データトラックの各々につ
    いて複数個生成するように形成されている請求項1〜4
    のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記データトラックの各々について、複
    数の前記位置誤差信号の位相が互いにずれて生成される
    請求項6に記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記非磁性領域の前記データトラック方
    向の長さが、前記データトラックに直交する方向に沿っ
    て変化している請求項1〜7のいずれかに記載の磁気記
    録媒体。
  9. 【請求項9】 前記データトラック方向に互いに隣接す
    る前記非磁性領域が、互いに連結されている請求項3〜
    8のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記非磁性領域の前記データトラック
    に直交する方向の長さが、前記データトラックのピッチ
    よりも大きい請求項1〜9のいずれかに記載の磁気記録
    媒体。
  11. 【請求項11】 前記サーボ情報領域が、同期用情報が
    記録される同期用情報領域と、アドレスを示す情報が記
    録されるアドレス用情報領域と、磁気ヘッドの前記デー
    タトラックへの追従を制御する情報が記録される追従制
    御用情報領域とを含んでおり、前記非磁性領域の間の領
    域に磁気的に記録される情報が、前記追従用制御情報で
    ある請求項1〜10のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記同期用情報および前記アドレス用
    情報の少なくとも一方が、前記磁性膜に形成された第2
    の非磁性領域によって記録されている請求項11に記載
    の磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記第2の非磁性領域が、前記磁性膜
    に形成された透孔により形成されている請求項12に記
    載の磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記データトラックのピッチが1μm
    以下である請求項1〜13のいずれかに記載の磁気記録
    媒体。
  15. 【請求項15】 位置決めの基準となる外部から観察可
    能な位置決め用マークを備えている請求項1〜14のい
    ずれかに記載の磁気記録媒体。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載の磁
    気記録媒体と、当該磁気記録媒体を固定して回転せしめ
    られるスピンドルと、前記磁気記録媒体にデータを記録
    し且つ記録されたデータを再生する磁気ヘッドとを備え
    てなることを特徴とする磁気記録装置。
  17. 【請求項17】 前記磁気記録媒体が、前記サーボ情報
    を磁気的に記録した磁気信号領域を前記非磁性領域の間
    の領域に備えている請求項16に記載の磁気記録装置。
  18. 【請求項18】 前記サーボ情報が、前記非磁性領域に
    よって形成された前記磁気信号領域のエッジを利用して
    再生される請求項17に記載の磁気記録装置。
  19. 【請求項19】 前記磁気記録媒体の前記データトラッ
    ク方向に互いに隣接する前記非磁性領域および前記磁気
    信号領域が、それぞれ互いに連結されている請求項16
    〜18のいずれかに記載の磁気記録装置。
  20. 【請求項20】 前記位置決め用マークを有する前記磁
    気記録媒体を複数個備えており、それら磁気記録媒体
    は、前記位置決め用マークを利用してスピンドルに整合
    して固定されている請求項16〜19のいずれかに記載
    の磁気記録装置。
  21. 【請求項21】 前記磁気記録媒体を複数個備えてお
    り、さらに、それら磁気記録媒体の各々の前記非磁性領
    域の間の位置ずれを補正すべく、それら磁気記録媒体の
    各々について設けられた前記磁気ヘッドを前記データト
    ラックに直交する方向に微動させる微動用アクチュエー
    タを備えている請求項16〜20のいずれかに記載の磁
    気記録装置。
  22. 【請求項22】 請求項16に記載の磁気記録装置の製
    法であって、 光リソグラフィーおよびエッチング技術を用いて請求項
    1〜15のいずれかに記載の磁気記録媒体を作製する第
    1工程と、 前記磁気記録媒体を前記スピンドルおよび前記磁気ヘッ
    ドと共に組み立てる第2工程と、 前記データトラックのピッチよりも大きいトラック幅を
    持つ書き込み用磁気ヘッドを用いて、前記磁気記録媒体
    の磁性膜に磁界を印加し、前記サーボ情報領域に前記サ
    ーボ情報を書き込む第3工程とを備えてなることを特徴
    とする磁気記録装置の製法。
  23. 【請求項23】 前記サーボ情報を書き込む工程が、一
    様磁界を印加して前記磁性膜の全面の情報を消去する工
    程と、消去後の前記磁性膜から発生する磁束を利用して
    前記非磁性領域の位置を検知しながら前記サーボ情報を
    前記磁性膜に書き込む工程とを含んでいる請求項22に
    記載の製法。
  24. 【請求項24】 前記サーボ情報を書き込む工程が、前
    記非磁性領域の位置を検知しながら前記サーボ情報を前
    記磁性膜に書き込む工程を含み、前記磁性膜の全面の情
    報を消去する工程を含んでいない請求項22に記載の製
    法。
  25. 【請求項25】 前記サーボ情報を書き込む工程が、前
    記磁性膜にバースト状磁気信号を印加して行なわれる請
    求項22〜24のいずれかに記載の製法。
  26. 【請求項26】 前記サーボ情報が、前記データトラッ
    ク方向の前記非磁性領域の配置状況に同期して書き込ま
    れる請求項22〜25のいずれかに記載の製法。
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