JPH0765361B2 - 壁パネルの取付構造 - Google Patents

壁パネルの取付構造

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JPH0765361B2
JPH0765361B2 JP62216377A JP21637787A JPH0765361B2 JP H0765361 B2 JPH0765361 B2 JP H0765361B2 JP 62216377 A JP62216377 A JP 62216377A JP 21637787 A JP21637787 A JP 21637787A JP H0765361 B2 JPH0765361 B2 JP H0765361B2
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拓文 渡辺
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建物の帳壁を構成するコンクリート系壁パネ
ルの取付構造に関するものである。
〔従来技術〕
コンクリート系壁パネルは大型でかつ重量があるため、
その取付構造は、層間変位に追随できるとともに、現場
での施工性に優れたものであることが要望され、従来も
種々の構造のものが提案実施されている。
近年建物の軽量化からプレキヤスト壁パネルとして、軽
量コンクリート製、又は、ACL製が採用されることが多
い。
軽量コンクリート製の一品型枠製造のものは、コンクリ
ート打設時に、パネル内部にナツト又はボルト等を埋設
し、これにフアスナー金具を連結し、フアスナー金具を
スライド又は、ロツキング又は、ばね構造として、層間
変位に追随できる構造としたものが全んどである。
この様にコンクリート打設時に金物(ナツト又はボルト
等)を埋設する技術においては、その埋設位置精度を出
すことが難かしく、かつ構造躯体の大きい誤差を吸収す
るには、フアスナーに特別を配慮する必要があり、又は
施工現場における設計変更にも対応できないという問題
があった。
また層間変位が生じた場合の可動部であるフアスナー金
具が梁部材上部に取付けられることが多いが、床スラブ
との取合部である為、フアスナー周辺に、耐火材を充填
する必要があり、ここに、安価な耐火材として汎用され
ているコンクリートやモルタル等を充填することは、可
動部を固定することになる問題である。またこの可動部
は、パネルより露出している為発錆等により、可動しな
くなる恐れがあつた。
ALC製壁パネルにおいても全く同様な問題があつた。
〔本発明の目的〕
本発明は、以上述べた従来技術の問題点を一挙に解決す
ることを目的としたものであり、 (1)施工現場で構造躯体の状況等に応じて壁パネルの
任意の位置に、簡便な工具で容易に取付けられ、 (2)壁パネル取付用フアスナーをパネル室内側表面に
おいて大きく可動させることなく、層間変位に追随でき
る優れた壁パネルの取付構造を提供することを目的とす
るものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の壁パネルの取付構造は、壁パネルの小口面1dに
その面と垂直方向に長孔1fを設け、壁パネル室内側表面
1cから該長孔1fに連通する座掘孔1eを設け、基端に係合
孔3a、先端に係止用ネジ3bを有する取付金具3の基端を
前記座掘孔1eへ差し込み、該長孔1fに差し込んだ係止杆
2を該取付金具3の係合孔3aに差通して取付金具3を係
止し、該取付金具3の先端係止用ねじ3bを壁パネル取付
部材11に連結してある構造であって、前記長孔1fと前記
係止杆2との全面的な間隙には充填物が用いられず、か
つ、前記取付金具3の基端の外径Bがその基端と先端間
の軸部径Aより大きく、前記の座掘孔1eは前記取付金具
3の基端が挿入できる大きさの径であり、該座掘孔1eと
前記取付金具3との間隙に何ら充填物を用いず、かつ壁
パネル取付部材11に面内方向に回転可能に連結されてい
ることを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下その詳細を図示した実施例によつて説明する。
第1図は、本発明の実施例による壁パネルの斜視図、第
2図は、その要部の破断斜視図、第3図は、本発明の要
部の構成を施工手順により説明する説明図である。
壁パネル取付現場において壁パネル1の長辺小口面1dの
所定の位置にその面と垂直方向に長孔1fをあけ、パネル
室内側表面1cからこの面と垂直方向に長孔1fに達する略
円柱型の座掘孔1eをあける。
この長孔1fと座掘孔1eは、施工現場で汎用されているハ
ンデイタイプの電気ドリルで容易に穿孔可能である。
また長孔1f、座掘孔1eの位置がパネル製造時に決定して
おり現場変更等のない場合には、工場において型枠内で
パネルを製造するときに、コンクリート又はモルタル打
設前に棒状のものを差し込んでおき、所定強度の時に、
これを引く抜くことにより形成された穴を利用すること
もできる。
そして次に座掘孔1eに取付金具3を挿入する。
この取付金具3は、基端に係合孔3a、先端に係止用ネジ
3bを有しており、座掘孔1eに係合孔3aを先にして長孔1f
まで挿入し、一方係止杆2は長孔1fに挿入し、係合孔3a
を貫通して取付金具3と係合する。
このように取付金具3は、係止杆2と係合されているの
で、座掘孔1eの位置は長孔1f内の係止杆2と組合せて任
意の位置に調整することができる。
なお長孔1f、座掘孔1eには、モルタルおよび接着材等の
充填物は用いない。
第4図は、取付金具3の例である。
取付金具3の形状は、基端に略円形の係合孔3aを有し、
先端に係止用ネジ3bを有し、その軸部3cの外径Aより、
基端部の外径Bの方が大きい構造であれば良く、パネル
係止用ネジ3bは、雄ネジであつても、雌ネジであつて
も、又係合孔3aは、第3図(a)の様に環状であつて
も、第3図(b)の様に環状の一部が欠除していても、
係止杆2を係合保持できる形状であれば良い。
また係止杆2は外形が略円形で取付金具3の係合孔に差
通できる太さのものであれば、棒状のものでも管状のも
のでも良い。
第5図は、取付金具3を用いて壁パネル1を構造躯体10
に取り付けた例を示すものである。
1aはパネル下部、1bはパネル上部、10は構造躯体、11は
壁パネル取付部材である。
壁パネル取付部材11は、取付金具3が貫通する貫通孔を
上下に設けた取付プレート11aと構造躯体10に固着され
る通し若しくはピースのアングル材11bよりなり、取付
プレート11aがアングル材11bに固着されて構成されてい
る。
上層パネルの下部1aと下層パネルの上部1bのパネルに係
合した取付金具3の係止用ネジ3bが、壁パネル取付部材
11を貫通してナツト12で取り付けられている。また、自
重受8が必要に応じて設けられるが、好ましくは、中央
部に設けられる。必ずしも1ケ所である必要はない。
第6図(a)は、前述の構造を用いて、取付金具3パネ
ル1枚当り4ケ所に用いた壁パネルが構造躯体の変形を
受けた場合のパネルの動きを示す説明図であり、第6図
(b),(c)は、その要部の変形状態を示す説明図で
ある。
壁パネルの目的部は、必要に応じて緩衝材及びシーリン
グ材を充填し、壁パネル同士相互に連結されておらず第
6図(b)に示す様に取付金具3は、係止杆2を中心に
座掘径と取付金具3の軸部3cの外径との間の範囲におい
て回転可能で、かつ第6図(c)に示す様に取付金具3
はその材軸を中心に回転可能であるため、地震時の構造
躯体の変形に対して、壁パネルは第6図(a)の様にロ
ツキング変形をする。なお取付金具3に取り付けるナツ
ト12はバネ座金と共に用いることが望ましい。
この様に地震時の構造躯体の変形に対して取付金具の2
方向回転のみで追随し、フアスナーがスライドする様な
ことがない為、パネルと床スラブとの間に、モルタル等
を充填しても変形機構を損うことがなく、かつ金物の発
錆によつてスライドしなくなる恐れもない優れた免震機
構といえる。この様なロツキング変形は、各層毎にパネ
ル上部若しくは、下部をスライド(スウエイ)させる構
造に比べ、目地部シーリング材に発生する応力が小さ
く、シーリング材に大きな変形が加わらず信頼性の高い
防水目地構造を得ることができる。
以上パネル1枚当り4点止めについて説明したが、以上
若しくは、左右の2点止めにも用いられることは明らか
である。
本構造は、長孔1f、座掘孔1eを現場穴あけするとすれ
ば、母材強度の低いALC等の軽量気孔コンクリートに最
適である。長孔1fは、長辺小口から設けた実施例により
説明したが、必要に応じて短辺小口面から設けてもよ
い。
また実施例で述べてきた様に、パネル表面に何ら傷つけ
ることなく施工でき、かつ何ら外側に露出する金物類が
ない為、壁パネル表面に吹付け、塗料塗り等の仕上げを
施したものや、金属板等による複合パネルにも用いるこ
とができる。
なお押出しセメント板の様な空中パネルにも用いるれ
る。
〔発明の効果〕
本発明は以上の通りであり、実施上次のような効果をも
たらすものである。
壁パネルの小口面1dにその面と垂直方向に長孔1fを
設け、壁パネル室内側表面1cから該長孔1fに連通する座
掘孔1eを設け、基端に係合孔3a、先端に係止用ネジ3bを
有する取付金具3の基端を前記座掘孔1eへ差し込み、該
長孔1fに差し込んだ係止杆2を該取付金具3の係合孔3a
に差通して取付金具3を係止し、該取付金具3の先端係
止用ネジ3bを壁パネル取付部材11に連結してある構造で
あって、前記長孔1fと前記係止杆2との全面的な間隙に
は充填物が用いられず、かつ、前記の座掘孔1eと前記取
付金具3との間隙に何ら充填物を用いない構造に成って
いるので、構造躯体の状況に応じて、長孔位置や座掘孔
位置を任意に変更できるので、取付金具3の位置が構造
躯体の状況に応じてパネルの任意の位置に取付可能であ
り、 前記長孔1fと前記係止杆2との全面的な間隙には充
填物が用いられず、かつ、前記取付金具3の基端の外径
Bがその基端と先端間の軸部径Aより大きく、前記の座
掘孔1eが前記取付金具3の基端が挿入できる大きさの径
であり、該座掘孔1eと前記取付金具3との間隙に何ら充
填物を用いず、かつ壁パネル取付部材11に面内方向に回
転可能に連結されていることにより、取付金具3が2方
向回転構造となり、優れた免震性を有し、 パネルより突出した部分がスライドすることなく構
造躯体の変形に追随する為、発錆により変形吸収性を欠
うことなくかつ床スラブとの取合部にモルタル等の耐火
充填材を用いることもでき、 しかもパネルのロツキング変形により、パネル相互
の目地部のずれが小さいので、シーリング材に加わる変
形が小さく、信頼性の高い防水目地が得られる。
また、パネル表面を傷つけることなくかつ何ら露出
することがない為、仕上げ済パネルの取付構造に適す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例による壁パネルの斜視図、第
2図は、その要部の破断斜視図、第3図は、その要部の
構成の施工手順の説明図、第4図は各々取付金具の例
図、第5図は、本実施例により壁パネルを構造躯体に取
り付けた縦断面図、第6図(a)は本発明の取付構造に
よりパネルを構造躯体に取り付けた状態で、地震等の変
形を受けた時のパネルの動きを説明する外観図、第6図
(b),(c)は、その要部の変形機構を説明する説明
図である。 1…壁パネル、1e…座掘孔、1f…長孔、2…係止杆、3
は取付金具、3a…係合孔、3b…係止用ネジ、10…構造躯
体、11…取付部材、12…ナツト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁パネルの小口面1dにその面と垂直方向に
    長孔1fを設け、壁パネル室内側表面1cから該長孔1fに連
    通する座掘孔1eを設け、基端に係合孔3a、先端に係止用
    ネジ3bを有する取付金具3の基端を前記座掘孔1eへ差し
    込み、該長孔1fに差し込んだ係止杆2を該取付金具3の
    係合孔3aに差通して取付金具3を係止し、該取付金具3
    の先端係止用ねじ3bを壁パネル取付部材11に連結してあ
    る構造であって、前記長孔1fと前記係止杆2との全面的
    な間隙には充填物が用いられず、かつ、前記取付金具3
    の基端の外径Bがその基端と先端間の軸部径Aより大き
    く、前記の座掘孔1eは前記取付金具3の基端が挿入でき
    る大きさの径であり、該座掘孔1eと前記取付金具3との
    間隙に何ら充填物を用いず、かつ壁パネル取付部材11に
    面内方向に回転可能に連結されていることを特徴とする
    壁パネルの取付構造。
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JPS582309B2 (ja) * 1979-08-29 1983-01-14 東急建設株式会社 多層pc版先付け工法
JPS5914568U (ja) * 1982-07-21 1984-01-28 加藤 博 漁網用重錘

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