JPH0765077B2 - 高嵩密度洗剤組成物の製法 - Google Patents

高嵩密度洗剤組成物の製法

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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、高嵩密度の粒状洗剤組成物を工業的に容易な
プロセスで製造する方法に関する。
従来の技術 従来の洗剤は、溶解性を良好にする目的で、噴霧乾燥に
より平均粒径200〜800μm程度のビーズ状中空粒子とし
ている。その結果、嵩密度が0.3g/cc程度と低くなり、
輸送コストがかさむばかりか保管、陳列にもかなりのス
ペースをさかなければならないという欠点があった。ま
た、これに加えて一般家庭においても置き場所に困った
り、計量しにくいなどの問題点があった。
さらにこの噴霧乾燥法は、酵素等を除く界面活性剤、ビ
ルダーなどの洗剤成分の殆ど総てと添加水とを混合して
水分35〜50wt%のスラリー状としたのち、このスラリー
を加熱して噴霧乾燥し粒状物とするものであるため、乾
燥により30〜40%の水分を除去する必要があり、多大の
エネルギーを消費するという問題があった。
そこで、このような現在の噴霧乾燥洗剤の欠点を解決
し、少ない洗剤使用量で洗浄が可能な高嵩密度洗剤の開
発がまたれていた。
噴霧乾燥法によらない粒状洗剤の製造方法としては、特
公昭46-7586号公報、特開昭49-74703号公報、特公昭55-
49535号公報などに、原料として予め結晶水を有する物
質や加熱により容易に溶融化する物質などを用い、熱的
操作を加えて結晶水の放出あるいは溶融化物の溶融を起
させ、これをバインダーとして数個〜数10個を凝集造粒
させる方法がある。
しかし、これらの方法では、得られる粒状洗剤の粒度分
布が広かったり、水への溶解性が劣るなどの弊害があ
り、実用的な方法とは言えなかった。
また、特開昭53-43710号公報には、無機ビルダーを主体
とする多孔質ビーズにノニオン界面活性剤を噴霧すると
いう高嵩密度洗剤の製法が示されている。しかし、この
洗剤はノニオン界面活性剤を主体としているために低泡
性であり、日本のように高発砲性が要求される洗剤とし
て不適である。
特開昭60-72998号公報、同60-72999号公報には、スルホ
ン酸を水の存在下で炭酸ナトリウムにより中和、混練し
たのち、粉末ゼオライトを粉体混合する方法が記載され
ている。しかし、この方法で得られた洗剤は冷水への分
散溶解性が劣り、また、製品の発塵性が著しく商品価値
も劣る。さらに、アルキルエトキシ硫酸やアルキル硫酸
は安定性に劣り、経日で油分が増加し、また、不完全な
中和も油分の増加を招き、安定性の点で問題があった。
本発明者らは、先に洗剤組成物を緊密捏和、混合して得
た捏和物を解砕したのち、平均一次粒径10μm以下の水
不溶性微粉体でコーティングする高嵩密度洗剤の製造法
を提案した(特開昭60-96698号公報)。
しかしながら、この方法は工業的な生産性の点でいっそ
うの改善がまたれていた。ニーダや破砕機をスムーズに
運転するためには、得られる捏和物の水分量をある程度
少なく抑えることが必要である。水分量が多すぎると捏
和物が柔らかくなりすぎ、ニーダや破砕機の器壁に付着
してスムーズな運転が不可能となり、ついには運転不能
となってしまう。適当な水分量は、洗剤組成物原料の組
成にも依るが、5〜20重量%程度である。
一方、所望の洗浄特性を与えるには、洗剤組成物中にア
ニオン界面活性剤を配合することが必要である。しか
し、アニオン界活性剤の高濃度水性スラリーは粘度が高
くハンドリングが困難である。濃度が高くない、たとえ
ば有効成分濃度40%程度のアニオン界面活性剤の水性ス
ラリーはハンドリングが容易であるが、このような水性
スラリーを捏和原料として用いると、捏和物の水分含量
が高くなってしまい、破砕が困難となる。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸は、アニオン界面活性
剤の中でも例外的に高濃度中和が比較的容易で中和物も
取扱い可能であり、この特性を利用した製造プロセスに
ついては、既にいくつかの提案をした(特願昭59-23853
2号、特願昭60-116033号)。
しかし、所望の洗剤特性を付与するためには、他の界面
活性剤の使用が必要なことが多い。
そこで、α−オレフィンスルホン酸塩等の他のアニオン
界面活性剤は粉末として捏和に供されることになるが、
アニオン界面活性剤を単独で粉体化することは、熱安定
性の面から困難を伴ないコストの上昇を招き、また、粉
体特性も劣る場合が多く、工業的な生産の上で問題があ
る。
発明の目的 本発明は、アニオン界面活性剤を高濃度に含む高嵩密度
洗剤組成物を工業的に容易に製造する方法を提供するも
のである。
発明の構成 本発明の高嵩密度洗剤組成物の製法は、洗剤組成物原料
を捏和、混合して得られた固形洗剤を解砕し、嵩密度0.
5g/cc以上の粒状洗剤とする高嵩密度洗剤組成物の製法
において固形分濃度の70重量%以上を、(a)アニオン
界面活性剤および(b)ゼオライトが占め、かつ、重量
比で(a)/(b)=1/1〜1/5の範囲で含む水性スラリ
ーを乾燥して乾燥粉体とし、この乾燥粉体を前記洗剤組
成物原料の15〜60重量%の範囲で使用し、この乾燥粉体
とアニオン界面活性剤スラリーおよび他の洗剤組成物原
料とを捏和、混合して、アニオン界面活性剤を20重量%
以上含む高嵩密度洗剤組成物を製造することを特徴とす
る。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明においては、捏和される洗剤組成物原料の15〜60
重量%として、水性スラリーから得た乾燥粉体が用いら
れる。この水性スラリーは、(a)アニオン界面活性剤
および(b)ゼオライトを含み、これら両者でスラリー
中の固形分(水を除く成分)の70重量%以上を占める。
この量が70重量%未満では、乾燥工程で除かれる水分の
量が洗剤組成物中に持ち込まれるアニオン界面活性剤の
量に対して多くなり、消費エネルギーの増大を招く。ま
た、水性スラリー中に(a)アニオン界面活性剤と
(b)ゼオライトとは、重量比で(a)/(b)=1/1
〜1/5の範囲で含まれる。アニオン界面活性剤の含量が
多くなり過すぎると、得られる乾燥粒子の粉体物性が悪
くなる。また、ゼオライトを多くし過ぎると、最終的な
洗剤組成物におけるアニオン界面活性剤の含有量を高く
することができない。
アニオン界面活性剤としては、たとえば、 平均炭素数10〜20のオレフィンスルホン酸塩、 平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、 平均炭素数10〜20のアルコールに平均0.5〜8モルのエ
チレンオキサイドを付加させたアルキルエーテル硫酸
塩、 飽和脂肪酸エステル(C6〜C22)低級アルキルエステル
スルホン化物の塩 などが例示される。これらアニオン界面活性剤における
塩としては、ナトリウム、カリウム、エタノールアミ
ン、アンモニウム塩等が使用できる。
また、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩も使用しうる
が、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩の濃厚スラリー
溶液として捏和時に添加するか、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸として添加しNaOH,KOHなどのアルカリ剤で捏
和時に中和することが好ましい。この結果、スラリー水
分の蒸発のために必要な熱エネルギーが少なくなり、省
エネルギーとなる。
乾燥粉体は、アニオン界面活性剤の水性スラリーとゼオ
ライトスラリーとを混合し、さらに必要に応じて、螢光
剤、色素、亜硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホ
ン酸中和用の水酸化ナトリウムまたはカリウムを添加し
た原料スラリーを、噴霧乾燥法、ドラム乾燥法、箱型乾
燥法などにより乾燥することにより得られる。この乾燥
は、水分5〜20重量%となる程度に行うことが好まし
い。なお、合成ゼオライトは元来スラリーとして得られ
るので、このまま使用した方が得策であるが、粉体を使
用することもできる。担し、粉体を使用した場合はスラ
リーの粘度が上昇するので、噴霧乾燥をする際には注意
を要する。
得られた乾燥粉体と、不飽和脂肪酸低級アルキルエステ
ルスルホン化物のナトリウム塩、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸(捏和時に中和されて塩となる)などのアニ
オン界面活性剤スラリーおよび他の洗剤成分とは、ニー
ダなどで均一に捏和混合される。他の洗剤組成分として
はノニオン界面活性剤;ゼオライト、クエン酸、クエン
酸塩などのキレート剤や、炭酸塩、珪酸塩などのビルダ
ー;あるいは漂白剤、色素、香料、酵素などの通常の洗
剤成分を用いることができる。
アニオン界面活性剤の中で不飽和脂肪酸低級アルキルエ
ステルスルホン化物の塩(典展的にはNa塩)は、熱によ
り分解を受けやすいので、乾燥粉体とは別途にスラリー
として添加することが望ましい。
また、アニオン界面活性剤のうちアルキルベンゼンスル
ホン酸塩は、濃厚スラリーとして取り扱ったり、ニーダ
内で中和することができるので、そのようにして配合す
ることにより捏和原料に持ち込まれる水分を抑えること
ができる。アルキルベンゼンスルホン酸塩の中和をプロ
セス内に組みこんだ高嵩密度洗剤の製造方法としては、
本出願人は既に以下の(A)法および(B)法を提案し
ている。
(A)アルキルベンゼンスルホン酸と他の洗剤成分(濃
アルカリ水溶液を含む)とを密封型ニーダに導入し、捏
和と同時に中和反応を完結させる(特願昭59-238532
号)。
(B)アルキルベンゼンスルホン酸と水酸化カリウムと
を、スタティックミキサー等であらかじめ反応、中和さ
せ、これと他の洗剤成分とを捏和、解砕する方法(特願
昭60-116033号)。
しかし、(A)法ではニーダ内で中和熱による温度上昇
が相当あるため、捏和物の水分の量が多くなると捏和物
が柔かくなり、付着性が大きくなる。また、後工程での
破砕もそれだけ困難となる。
また、(B)法ではニーダ内での発熱がないため、捏
和、破砕工程での問題はないが、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸の高濃度中和品は粘度が比較的高く、取扱い
にくくなる(他のアニオン界面活性剤と比較すれば容易
である)。
そこで、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS-H)と
濃厚NaOHおよび/またはKOH水溶液とを、モル比で LAS-H/(NaOHおよび/またはKOH)=1/0.8〜1/0.2とな
る範囲まで、捏和に先立って予備中和(部分中和)を行
い、残りの中和を他の洗剤成分(アルカリ剤を含む)と
一緒に、ニーダ内で捏和と同時に完結させることが望ま
しい。1/0.8を超えて予備中和すると、中和物の粘度が
高過ぎて取扱い、特にスムーズな定量供給が難しくな
る。また、1/0.2未満の予備中和とすると、上記(A)
法での弊害が現われてくる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩は、高嵩密度洗剤組成物
中に10重量%以上、好ましくは15〜30重量%配合するこ
とが適当である。
また、アニオン界面活性剤は総量で、高嵩密度洗剤組成
物中に20重量%以上、好ましくは25〜40重量%配合する
ことが適当である。
さらに、ノニオン界面活性剤として、以下の(a)およ
び/または(b)を配合することにより、得られる洗剤
組成物の溶解性を改善することができる。ノニオン界面
活性剤の配合量は、0〜10重量%程度が好ましい。
(a):炭素数8〜18の一級または二級アルコールにエ
チレンオキサイドを平均8〜30モル付加したEO付加型ノ
ニオン界面活性剤、 (b):炭素数8〜18の一級または二級アルコールにエ
チレンオキサイドを平均8〜20モルおよびプロピレンオ
キサイドを平均3〜15モル付加したEO-PO付加型ノニオ
ン界面活性剤 洗剤組成物原料は、ニーダなどで均一捏和され、水分5
〜20%程度の固形洗剤とされる。ついで、解砕機により
解砕されて造粒される。解砕時には、摩擦熱により砕料
の温度が上がるので、冷風を解砕機に導入して処理する
ことが好ましい。
解砕は、解砕機自体にスクリーン分級、風力分級などの
分級機能を具えた解砕機を用いるか、あるいは解砕物を
篩などで分級して目的外粒度物をリサイクルするなどし
て、狭い範囲の粒度分布に造粒することが望ましく、た
とえば、平均粒径が300〜3000μmに造粒される。解砕
機としては、多段の回転解砕刃を有し、砕料が360°解
放スクリーンを通して排出されるようなものが用いられ
る。このタイプの解砕機は、スクリーンの目開きの調整
により任意の上限粒径を設定することができ、かつ、砕
料の解砕室内での滞留時間を短くすることにより過粉砕
を防止し、微粉量が著しく少ないシャープな粒度分布を
得ることができる。また、捏和物を押出し、次いで切断
することによっても、解砕造粒することができる。
解砕によって得られた造粒品は、ついで、水不溶性微粉
体でコーティングすることが望ましい。
水不溶性微粉体としては、平均一次粒径10μm以下、好
ましくは4μm以下のものが用いられる。
コーティング装置としては転動式、流動層式、混合式な
どのいずれもが用いられ、造粒品の表面に水不溶性微粉
体が付着する。コーテイングに際しての水不溶性微粉体
の添加量は、造粒品に対して0.5〜5重量%が好適であ
る。水不溶性微粉体の具体例としては、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸マグネシウム、A型ゼオライト
などのアルミノ珪酸塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、珪酸マグネシウム、二酸化珪素(ホワイトカーボ
ン)、二酸化チタンなどが挙げられる。このようにコー
ティングすることにより、洗剤粒子間の付着が抑制され
て保存によるブロッキングが防止される。
さらに、得られた解砕物をマルメライザー(不二パウダ
ル(株))などの機械的整粒機や、気流に同伴させてサ
イクロン状の装置に導き壁面と接触させる風力式整粒機
(特願昭60-141092号参照)などにより整粒し、粒子形
状を略球状に均一化してもよい。この整粒処理と上記の
コーティング処理は同時に行うこともできる。
発明の効果 本発明によれば、まず、アニオン界面活性剤とゼオライ
トを含む水性スラリーを乾燥して乾燥粉体とし、これと
アニオン界面活性剤スラリーおよび他の洗剤成分とを捏
和、解砕して高嵩密度の粒状洗剤とすることにより、水
溶液系以外では中和が難しいアニオン界面活性剤を含有
する洗剤組成物を、捏和−解砕プロセスに余分な水分を
持ち込むことなく製造することができるので、容易に捏
和、解砕を行うことができる。すなわち一部のアニオン
界面活性剤はスラリーとして捏和時に導入される。ま
た、一部は予じめ乾燥粉体とされるが乾燥粉体を得るの
に必要な水分の乾燥エネルギーは、殆ど全部の洗剤成分
を含んだ水性スラリーを乾燥する噴霧乾燥法と比較して
少なく、省エネルギー的である。
また、アニオン界面活性剤とゼオライトとを一緒に乾燥
して乾燥粉体とすることにより、乾燥粉体における熱的
安定性の問題が解決され、しかも、得られた粉体は、良
好な粉体物性を有し、取扱いも容易である。
このように本発明の製造方法は高嵩密度洗剤の工業的な
製法として好適である。
実施例1 平均炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸ナトリウ
ム(AOS-Na)の水性スラリー(有効成分濃度:38%、固
形分濃度:39%)131.6kgと、ゼオライトの水性スラリー
(有効成分濃度:44.5%、固形分濃度:45.4%)224.7kg
と、螢光剤2.1kgとで混合スラリーを調製し、向流式噴
霧乾燥塔で乾燥粉体を製造した。この乾燥粉体の水分は
15重量%で非常に流動性が良いものであった(安息角45
°)。
この乾燥粉体193.8kg、炭酸カリウム26.5kg、粉体珪曹
(Na2O/SiO2=1/2.2、水分含量22.5%)88.3kg、炭酸ナ
トリウム(軽灰)38.0kgおよび亜硫酸ナトリウム10.6kg
をリボンミキサーで均一に混合し、粉体定量供給機に投
入し、粉体混合物とした。
一方、高濃度ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムを、
下記割合で無脈動ポンプを使用し、スタティックミキサ
ー(東レ製、SWJ25-12)にて中和、製造した。
ドデシルベンゼンスルホン酸 (有効成分96%) 17.8kg/hr 水酸化カリウム (50%水溶液) 6.6kg/hr ついで、上記原料とノニオン界面活性剤(炭素数12〜13
の一級アルコールにエチレンオキサイドを12モル付加)
を下記割合で、連続ニーダ(栗本鉄工、KRCニーダ#2
型)に導入し、緻密で均一な捏和物(固形洗剤)を得
た。
粉体混合物 71.4kg ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム 24.4kg ノニオン界面活性剤 4.2kg ついで、得られた固形洗剤を解砕機(岡田精工、スピー
ドミルND-30)に定量フィードした。解砕機は径15cmの
カッターをクロス4段で有しており、3000rpmで回転
し、スクリーンで2mmφ、開孔率20%のパンチングメタ
ルを用いた。
解砕された固形洗剤は嵩密度0.65g/ccの粒状物であっ
た。この粒子をサイクロン形状の風力式整粒機に導入
し、嵩密度および形状の向上を図った。このとき同時
に、ゼオライトの微粒子を3kg/hrの割合で添加した。整
粒機通過後の洗剤粒子は、嵩密度0.85g/cc、平均粒径約
1000μmで、流動性が非常に良いものであった。
実施例2 以下の組成の水性スラリーを噴霧乾燥して、水分12重量
%で流動性が良好な乾燥粉体を得た。
AOS-Naスラリー(実施例1と同じ) 131.6kg ゼオライトスラリー(実施例1と同じ) 168.5kg NaOH水溶液(48%) 8.4kg 螢光剤 2.1kg この乾燥粉体と以下のビルダー等を混合して粉体原料を
調製した。
乾燥粉体 161.3kg 炭酸カリウム 63.6kg 炭酸ナトリウム 69.2kg 炭酸水素ナトリウム 21.2kg 硫酸水素ナトリウム 10.6kg ゼオライト(水分20%) 33.1kg 一方、ドデシルベンゼンスルホン酸(LAS-H)と水酸化
カリウムとを下記割合で実施例1と同様にして中和し、
部分中和物を得た。
LAS-H 19.2kg/hr KOH 4.7kg/hr 4.7kg/hrのKOHに見合うLAS-Hは12.7kg/hrであり、過剰
のLAS-Hは後工程で粉体原料中のNaOHとニーダ内で中和
される。この部分中和物は、実施例1の完全中和物より
も粘度が低く、扱いやすいものであった。
ついで、上記の粉体原料、LAS-H部分中和物およびノニ
オン界面活性剤(実施例1に同じ)を、実施例1と同様
にして連続ニーダに導入して均一な捏和物(固形洗剤)
を得た。
粉体原料 71.8kg/hr LAS-H部分中和物 23.9kg/hr ノニオン界面活性剤 4.2kg/hr ついで、得られた捏和物を、解砕機のパンチングメタル
のスクリーン径を3mmφとする以外は実施例1と同様に
して解砕、整粒して高嵩密度の粒状洗剤組成物を得た。
捏和物は実施例1のものよりも固く、解砕され易いもの
であった。
得られた洗剤組成物は、嵩密度0.67g/cc、平均粒径950
μmで流動性が良好であった。
実施例3 飽和脂肪酸(C14〜C18)メチルエステルスルホン化物の
ナトリウム塩の水性スラリー(有効成分濃度40%、固形
分濃度46%)32.5kgとゼオライト粉末(有効成分濃度79
%、固形分濃度80%)21.5kgとを、ドラム乾燥機で混合
しながら、水分8重量%まで130℃の温度で乾燥した。
得られた乾燥粉体および下記の成分を原料とし、連続ニ
ーダに供給し、捏和、混合して固形洗剤を得た。
乾燥粉体:35.0kg/hr ケイ酸ナトリウム(Na2O/SiO2=1/2.2、水分22.5%):3
8.7kg/hr 不飽和脂肪酸(C16〜C18)メチルエステルスルホン化物
のナトリウム塩スラリー:20kg/hr(有効成分:65%、固
形分濃度:85%) 得られた固形洗剤を実施例1と同様にして解砕、整粒
し、平均粒径900μm、嵩密度0.78g/ccの粒状洗剤組成
物を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗剤組成物原料を捏和、混合して得られた
    固形洗剤を解砕し、嵩密度0.5g/cc以上の粒状洗剤とす
    る高嵩密度洗剤組成物の製造方法において、(a)アニ
    オン界面活性剤と(b)ゼオライトとを重量比で(a)
    /(b)=1/1〜1/5の範囲で含み、かつ、固形分の70重
    量%以上が(a)アニオン界面活性剤と(b)ゼオライ
    トとで占められる水性スラリーを乾燥して得た乾燥粉体
    を、前記洗剤組成物原料の15〜60重量%の範囲で使用
    し、この乾燥粉体とアニオン界面活性剤スラリーおよび
    他の洗剤組成物原料とを捏和、混合することを特徴とす
    る、アニオン界面活性剤を20重量%以上含む高嵩密度洗
    剤組成物の製法。
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