JP2003027093A - 洗剤粒子のバッチ式製造方法 - Google Patents

洗剤粒子のバッチ式製造方法

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JP2003027093A
JP2003027093A JP2001212994A JP2001212994A JP2003027093A JP 2003027093 A JP2003027093 A JP 2003027093A JP 2001212994 A JP2001212994 A JP 2001212994A JP 2001212994 A JP2001212994 A JP 2001212994A JP 2003027093 A JP2003027093 A JP 2003027093A
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slurry
weight
detergent particles
mixture
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Mitsuharu Tsukino
光治 月野
Torayuki Takeuchi
虎之 竹内
Yasuhiro Kubota
泰弘 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノンスプレープロセスにより、節水、省エネ
ルギー、製造工程を省略し、最終製品のコストダウンを
達成し、さらに保存安定性を高めることのできる洗剤粒
子のバッチ式製造方法を提供する。 【解決手段】 下記工程i)引き続いて工程ii)を同一装
置内で行う洗剤粒子のバッチ式製造方法である。工程
i);撹拌混合装置で、a)アルキルベンゼンスルホン酸、
b)高級脂肪酸、c)成分a)および成分b)の中和に必要な量
よりも多いアルカリ物質、d)必要量の水を混合し、スラ
リー状またはペースト状の中和混合物を得る。工程i
i);i)で得た中和混合物に粉体ビルダーを段階的に加え
全体を混合して粒状化し、含水率が0.1〜8重量%で
成分a)の塩がアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムと
して1〜25重量%含まれる洗剤粒子を得る 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撹拌混合装置内で均一
なスラリー状またはペースト状の中和混合物を調製し、
引き続いてこれを同一装置内で粒子化する洗剤粒子のバ
ッチ式製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、最終製品洗剤のコストに影響す
る、消費資源、消費エネルギー、製造工程管理コストの
低減を追求する製造方法が研究されて来ている。
【0003】従来の洗剤粒子製造方法では、アニオン界
面活性剤の酸前駆体物質(代表例としてアルキルベンゼ
ンスルホン酸、高級脂肪酸、アルキル硫酸エステルなど
が挙げられる)を水酸化ナトリウム水溶液で中和し、得
られた中和混合物にノニオン界面活性剤およびビルダー
を配合し、調製された含水率30〜50重量%の洗剤濃
厚液(スラリー)を噴霧乾燥処理し、得られた低嵩密度
の粒子(含水率10重量%以下)に液体バインダーおよ
びその他原料を添加して、粒子を造粒装置で高密度化さ
せる。
【0004】しかし、この方法では、まずスラリーを調
製し、次いでこれを乾燥して水分を蒸発させるため、水
を無駄に使い、かつ噴霧乾燥工程で多大な熱エネルギー
を消費してしまうだけでなく、乾燥時に発生する多量の
微粉が噴霧乾燥塔の内壁に層状に付着してトラブルの原
因になる。また、内壁への付着物の除去や微粉回収装置
(サイクロン)の掃除を行わなければならないため、定
期的にスプレーの運転を中断せざるを得ない。そのた
め、噴霧乾燥装置を用いる製造法では、最終製品のコス
ト低減には限界がある。
【0005】この限界を克服すべく、噴霧乾燥装置を用
いないで洗剤粒子を製造するいわゆるノンスプレープロ
セスが幾つか提案されている(特開昭60−72998
号、特開昭60−72999号、特開平3−14659
9号、特開平4−363398号、特開平5−8640
0号、特開平9−100499号、特開平11−140
498号各公報など)。この方法では、アニオン界面活
性剤の酸前駆体に分類される物質を粉体ビルダーや水分
と共に混合中和し、直接、塊状の固体化または粒状化し
た中和物を得る。しかし、この方法では、中和混合物の
スラリーを調製しないので、保存安定性に寄与するケイ
酸ナトリウムやポリエチレングリコールなどのビルダー
が製品中に均一化されず、そのため洗剤粒子の保存安定
性を高める手段を講じることができない。
【0006】洗剤粒子の保存安定性を高める手段として
は、上述した成分を界面活性剤と共に均一に混合してス
ラリー状またはペースト状の混合物を調製しこれを粒状
化することで、界面活性剤の柔らかさが原因となる自重
による粒子の崩壊、流動性の悪化、界面活性剤のにじみ
だしによるケーキングを防止する方法が挙げられる。
【0007】上記ノンスプレープロセスの例として特開
昭60−72999号には、「未中和のスルホン化物又
は/及び硫酸化物を、該未中和物1モルに対し2〜10
モルの炭酸ナトリウム及び1〜10モルの水分と共に強
力剪断装置内で中和・混合し、40℃以下に冷却後、粉
末状ゼオライト及びその他の洗剤配合物と共に粉砕ない
しは解砕して造粒する超濃縮粉末洗剤の製法。」(請求
項1)が記載されている。しかし、この手法では、直
接、塊状の固体化または粒状化した中和物を得るため、
ケイ酸ナトリウム成分と界面活性剤を均一に混合できな
い。
【0008】スラリーを粒状化するノンスプレープロセ
スとしては、特開平2−86700に、「界面活性剤活
性成分量少なくとも40%を有する有効量の水性界面活
性剤ペーストおよび乾燥洗浄性ビルダーを混合して得ら
れる均一なドウを15〜35℃温度で調整し、さらに−
25℃〜20℃に冷却して特定のミキサーで微細分散混
合を行い、造粒する製法。」(請求項1)が記載されて
いる。この手法では、造粒時に20℃以下のドウ温度が
必要であるが、アニオン界面活性剤の酸前駆体を多量中
和してしまうと、ドウ温度が50℃を越えてしまうの
で、毎回20℃以下まで冷却する必要がある。したがっ
て、この方法は、コストが高くつき冷却時間も長く掛る
ので、実生産には適しない。
【0009】特開平11−172279号には、「アニ
オン界面活性剤の液体酸前駆体を粒状アルカリビルダー
で中和する工程及び造粒工程を経て高嵩密度粒状洗剤を
製造する際に、該液体酸前駆体の中和に必要な量よりも
多い粒状アルカリビルダーを含有する粉体層に該液体酸
前駆体の層を接触させ、該液体酸前駆体の少なくとも一
部が粉体層に含浸した後、攪拌混合により中和と造粒と
を同時に行うことを特徴とする高嵩密度粒状洗剤の製造
方法。」(請求項1)が記載されている。この手法は、
予め別釜で調製しておいたアニオン界面活性剤の酸前駆
体の水性スラリーを粉体層に接触させることになってい
るため、スラリー調製から粒状化までの工程を引き続い
て同一装置内で行うものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術の上述のような問題を克服することができる洗剤粒
子のバッチ式製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、まず撹拌混合装置
内においてスラリー状またはペースト状の中和混合物を
得、引き続いて同一装置内で中和混合物に粉体ビルダー
を段階的に加え全体を混合して粒状化する方法が、上記
課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに到
った。
【0012】すなわち、本発明による洗剤粒子のバッチ
式製造方法は、下記工程(i) 引き続いて工程(ii)を同一
装置内で行うことを特徴とする製造方法である; 工程(i) 撹拌混合装置内において、下記(a) 〜(d) の
成分を混合し、スラリー状またはペースト状の中和混合
物を得る工程、 (a) アルキルベンゼンスルホン酸 (b) 高級脂肪酸 (c) 成分(a) および成分(b) の中和に必要な量よりも
多いアルカリ物質 (d) 均一なスラリー状またはペースト状の中和混合物
を調製するのに必要な量の水 工程(ii) 工程(i) で得られた中和混合物に粉体ビルダ
ーを段階的に加え全体を混合して粒状化し、含水率が
0.1〜8重量%で成分(a) の塩がアルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムとして1〜25重量%含まれる洗剤
粒子を得る工程。
【0013】工程(i) では、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルを、中和混合物をスラリー状またはペースト
状に維持しながら、混合することが好ましい。
【0014】工程(i) では、ケイ酸ナトリウムを、中和
混合物をスラリー状またはペースト状に維持しながら、
混合することが好ましい。
【0015】工程(i) では、また、分子量3000〜3
0000のポリエチレングリコールを、中和混合物をス
ラリー状またはペースト状に維持しながら、混合するこ
とが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0017】工程(i) で用いるアルキルベンゼンスルホ
ン酸(a) は、炭素数10〜16のアルキル基を有する直
鎖状または分枝状の公知のものである。洗剤粒子中のア
ルキルベンゼンスルホン酸(a) の配合量は好ましくは1
〜25重量%、より好ましくは5〜25重量%である。
この配合量が25重量%を越えると、粒子径1700μ
mを越える粗粒子ができ易すくなり、後工程で用いる粗
粒子粉砕機の負荷が高まるきらいがある。
【0018】高級脂肪酸(b) は、炭素数好ましくは10
〜22の、飽和および不飽和の、直鎖状または分枝状も
のである。脂肪酸は混合物であってもよい。洗剤粒子中
の高級脂肪酸(b) の配合量は、ナトリウム塩として好ま
しくは1〜10重量%、より好ましくは2〜5重量%で
ある。
【0019】アルカリ物質(c) は、工程(i) において高
級脂肪酸を完全に中和するために投入されるものであ
り、好ましい例は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
軽質炭酸ナトリウム、重質炭酸ナトリウム、結晶性アル
ミノケイ酸アルカリ塩、ケイ酸ナトリウムである。これ
らはそのまま用いてもよいし水溶液で用いてもよい。特
に好ましいのは濃度48〜49重量%程度の水酸化ナト
リウム水溶液である。アルカリ物質(c) は成分(a) およ
び成分(b) の中和に必要な量よりも多い量、すなわち中
和に必要な理論量の1倍以上、好ましくは1.05〜
1.20倍用いられる。
【0020】水(d) は、均一なスラリー状またはペース
ト状の中和混合物を調製するのに必要な量で用いられ
る。他の成分を水溶液で用いる場合は、水を添加する必
要がないこともある。
【0021】工程(i) で場合により用いられるポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ケイ酸ナトリウムおよび
ポリエチレングリコールは、工程(ii)で得られる洗剤粒
子の保存安定性を高めるものである。
【0022】ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、
炭素数好ましくは10〜18、より好ましくは12〜1
4の直鎖状または分枝状のもので、1級または2級のア
ルコールのエチレンオキサイド平均付加モル数が好まし
くは6〜50、より好ましくは8〜12であるものであ
る。ポリオキシエチレンアルキルエーテルはそのまま用
いてもよいし水溶液で用いてもよい。洗剤粒子中の純分
としての配合量は好ましくは20重量%以下、より好ま
しくは5〜10重量%である。
【0023】ケイ酸ナトリウムは、例えばJIS1号、
JIS2号ケイ酸ナトリウムが挙げられる。これはその
まま用いてもよいし水溶液で用いてもよい。好ましくは
JIS2号ケイ酸ナトリウム水溶液を用いる。洗剤粒子
中の純分としての配合量は好ましくは15.0重量%以
下、より好ましくは2.0〜5.0重量%である。
【0024】ポリエチレングリコールは、分子量好まし
くは3000〜30000、より好ましくは8000〜
10000を有するものである。使用時の形態は、粉体
のまま使用してもよいが、加熱溶解によりペースト化し
たものまたはその水溶液を使用する方が、中和混合物中
により早く均一化させることができる。洗剤粒子中の純
分としての配合量は好ましくは6.0重量%以下、より
好ましくは2.0〜5.0重量%である。
【0025】工程(i) で得られるスラリー状またはペー
スト状の中和混合物の温度は、50℃を越えてもよく、
特に温度管理をせずに引き続いて同一装置内で工程(ii)
を実施できるので、この方法は実生産性に優れている。
【0026】工程(ii)で用いる粉体ビルダーは、工程
(i) で調製されたスラリー状またはペースト状の中和混
合物を工程(ii)において粒状化するためのものであり、
例えば軽質炭酸ナトリウム、重質炭酸ナトリウム、結晶
性アルミノケイ酸塩、硫酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウ
ム等の粉体ビルダーが挙げられる。これらは単独で用い
てもよいし2以上の組み合わせで用いてもよい。好まし
くは軽質炭酸ナトリウムおよび結晶性アルミノケイ酸塩
の混合物を用いる。軽質炭酸ナトリウムの粒径は、好ま
しくは45〜100μmである。好ましい結晶性アルミ
ノケイ酸塩は、A型で一次粒径0.3〜12.2μmの
合成ゼオライトである。軽質炭酸ナトリウムおよび結晶
性アルミノケイ酸塩の混合物を用いる場合、軽質炭酸ナ
トリウムに対する結晶性アルミノケイ酸塩の重量比率
は、好ましくは1/9〜5/4である。中和混合物に粉
体ビルダーを段階的に加えるとは、使用する粉体ビルダ
ーの全量を複数回、好ましくは2〜5回に分けて添加す
ることである。
【0027】工程(ii)で得られる洗剤粒子の含水率は、
好ましくは0.1〜8重量%であり、8重量%を越える
と、流動性や保存安定性が悪化したり、粒子径1700
μmを越える粗粒子ができ易すくなり、後工程の粗粒子
粉砕機の負荷が高まる。工程(ii)で得られる洗剤粒子中
にアルキルベンゼンスルホン酸塩はアルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムとして1〜25重量%含まれる。
【0028】本発明に用いる装置として具体的には、傾
斜配置された回転パン(釜)、軸が天井部に位置してい
るアジテーター(羽根)、パン内壁の付着物を掻き取る
固定スクレーバー(掻き取り棒)を有するミキサー、例
えばEirich社製のアイリッヒミキサーが適してい
る。このミキサーによれば、傾斜配置された回転パン
が、成分(a) 〜(d) の混合と得られたスラリー状または
ペースト状の中和混合物の粒状化を効率良く行うことが
できる。工程(i) でスラリー状またはペースト状の中和
混合物の調製を撹拌混合で行うためにアジテーターの軸
がパンの側面および/または底面に位置しているミキサ
ー、例えば深江工業社製のハイスピードミキサーや、マ
ツボー社製のレーディゲミキサーは、スラリーが軸穴部
分に堆積固着し摩擦が生じてモーターへの負荷を高める
ため、アジテーターの軸は天井部に位置していることが
必要である。工程(ii)ではスラリーを粒子化するため、
パン内壁に付着したスラリーを効率良く掻き取る固定ス
クレーバーが有効である。
【0029】上記成分に加えて、工程(i) では、蛍光
剤、ポリアクリル酸ナトリウム等を必要に応じて配合す
ることができる。
【0030】上記成分に加えて、工程(ii)では、香料、
色素、酵素、過炭酸ナトリウム、漂白活性化剤等を必要
に応じて配合することができる。
【0031】次に実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定す
るものではない。
【0032】実施例1 工程(i) 水道水、水酸化ナトリウム水溶液(純分48.5重量
%)、重質炭酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン
酸(アルキル基の平均炭素数12、平均分子量322、
純分96重量%、遊離硫酸1.5重量%以下、含水率1
重量%以下)、予め60℃に加熱溶解した高級脂肪酸
(アルキル基の炭素数10〜22、平均分子量273、
不飽和27〜29重量%、純分99重量%以上)をそれ
ぞれ、表3に示す有姿配合率でミキサー(Eirich
社製のアイリッヒミキサー、形式:R02、容量5L)
に投入し、パン:周速1m/秒、アジテーター:950
rpmで、360秒間均一に混合をした。得られたスラ
リーの温度は57℃であった。
【0033】工程(ii) 引き続いて同一装置内に、表5に示す有姿配合率で、段
階1として、無水軽質炭酸ナトリウム(粒径45〜10
0μm)の半量を投入し、パン:周速1m/秒、アジテ
ーター:3800rpmで、15秒間混合をした。粉温
47℃の流動性のない湿った粒状物が得られた。次いで
段階2として、無水軽質炭酸ナトリウムの残り半量を投
入し、パン:周速1m/秒、アジテーター:3800r
pmで、15秒間混合をした。粉温43℃の流動性のあ
る粒状物が得られた。最後に段階3として、結晶性アル
ミノケイ酸塩(A型、一次粒径0.3〜12.2μm、
合成ゼオライト、含水率7重量%)を投入し、パン:周
速1m/秒、アジテーター:3800rpmで、10秒
間混合をした。粉温40℃の流動性良好な粒状物が得ら
れた。
【0034】全仕込み量は2.5kgであった。上記操
作条件を表1にまとめて示す。
【0035】実施例2〜6、比較例1〜4 工程(i) の各成分の有姿配合率を表3および表4に示す
値に変え、工程(ii)の各成分の有姿配合率を表5および
表6に示す値に変え、操作条件を表1および表2に示す
ように変えた以外、実施例1と同様の操作を行った。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】上記表中、水酸化ナトリウムは、純分4
8.5%のものである。
【0043】重質炭酸ナトリウムは、実質上無水で、粒
子径100〜710μmのものである。
【0044】アルキルベンゼンスルホン酸は、アルキル
基の平均炭素数12、平均分子量322、純分96重量
%、遊離硫酸1.5重量%以下、含水率1重量%以下の
ものである。
【0045】高級脂肪酸は、アルキル基の炭素数10〜
22、不飽和27〜29重量%、平均分子量273、純
分99重量%以上のものである。
【0046】ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、
アルキル基の炭素数12〜14、エチレンオキサイド付
加モル数平均10モルのものであり、予め30℃に加熱
溶解したものを投入して、さらに180秒間均一に混合
している。
【0047】JIS2号ケイ酸ナトリウム水溶液は、純
分40重量%のものであり、工程(i) の混合時間180
秒後の中和混合物スラリーに投入して、さらに180秒
間均一に混合している。
【0048】PEGは、ポリエチレングリコールの略で
あり、工程(i) の混合時間180秒後の中和後のスラリ
ーに、予め70℃に加熱溶解したものを投入して、さら
に180秒間均一に混合している。
【0049】M.W.は、平均分子量の略である。
【0050】軽質炭酸ナトリウムは、実質上無水で、粒
子径45〜100μmのものである。
【0051】結晶性アルミノケイ酸塩は、A型合成ゼオ
ライトであり、含水率7重量%で一次粒径0.3〜1
2.2μmのものである。
【0052】評価試験 上記実施例および各比較例で得られた洗剤粒子の純分組
成を分析し、また洗剤粒子に対し下記の項目について評
価試験を行った。これらの結果を表7および表8に示
す。
【0053】a)粗粉率 篩振とう機(エンデコット・リミテッド社製、型名:オ
クタゴン200)を用いて、目開き1700μmの篩で
5分間振とうした後、篩上の粗粒子の割合を次式から算
出する(単位:%)。
【0054】
【数1】
【0055】洗剤粒子の粗粉率は、後工程の粗粒子粉砕
機の負荷の点から、20重量%以下であることが好まし
い。
【0056】b)嵩密度 目開き1700μmの篩を通過させた洗剤粒子の嵩密度
を、JIS K 3362に準じて測定する(単位:g
/ml)。洗剤粒子の嵩密度は、0.6〜1.0g/m
lであることが好ましい。
【0057】c)流動性 目開き1700μmの篩を通過させた洗剤粒子を、JI
S K 3362に規定された嵩密度用の漏斗から10
0ml流出するのに要する時間を測定し、流動性を評価
する(単位:秒)。洗剤粒子の流動性は、粒子の取扱い
性の点から、10秒以下であることが好ましく、8秒以
下であることがより好ましい。
【0058】d)保存安定性 崩壊荷重 洗剤粒子を内径5.0cm×高さ5.1cmのシリンダ
ー内に入れる。続いて、シリンダー内の洗剤粒子上に3
kgの錘を乗せる。2分後に錘を取り除き、シリンダー
の壁を取り外す。次に、得られた圧縮洗剤粒子の円柱状
体の頂部に次第に大きい荷重を加え、円柱状体が崩壊す
るときの重さを測定する(単位:g)。洗剤粒子の崩壊
加重は、保存安定性の点から、200g以下であること
が好ましい。
【0059】ケーキング率 東洋ろ紙No.2で長さ10.2cm×巾6.2cm×
高さ4cmの天井部のない箱を作る。次に箱の外側から
線幅0.7mmの油性赤色マジックペン(UCHIDA
社製、型名:M700−T2赤)で底面および各側面に
十文字の赤線を引く。この箱に洗剤粒子100g入れ、
その上にアクリル樹脂板と錘を合わせて260gになる
ように置く。これを温度35℃、湿度80%の恒温恒湿
槽内に7日間保存する。保存後の洗剤粒子を目開き2m
mの篩上に静かに置き、篩上に残った割合を次式から算
出する(単位:%)。
【0060】
【数2】
【0061】洗剤粒子のケーキング率は、保存安定性の
点から、10重量%以下であることが好ましい。
【0062】にじみ度合い ケーキング率の測定方法と同様に恒温恒湿槽内に7日間
保存後、ろ紙箱に引かれた赤線のにじみ度合いを以下の
基準で評価する。
【0063】 0:保存前と変化なし −1:底面の赤線だけが、2〜3箇所にじんでいる −2:底面の赤線だけが、ほとんどにじんでいる。
【0064】 −3:各面の赤線が、にじんでいる。
【0065】洗剤粒子のにじみ度合いは、保存安定性の
点から、0〜−1点であることが好ましい。
【0066】
【表7】
【0067】
【表8】
【0068】上記表中のLASは、アルキルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムの略であり、前記アルキルベンゼン
スルホン酸が、前記水酸化ナトリウム水溶液に中和され
て得られたものである。
【0069】高級脂肪酸ナトリウムは、前記高級脂肪酸
が前記水酸化ナトリウム水溶液に中和されて得られたも
のである。
【0070】PEGは、ポリエチレングリコールの略で
ある。
【0071】硫酸ナトリウムは、前記アルキルベンゼン
スルホン酸の原料中に含まれる遊離硫酸が前記水酸化ナ
トリウム水溶液に中和されて得られたものである。
【0072】不明分は、得られた洗剤粒子を100重量
%としたとき、検出された合計成分との差分である。
【0073】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、成分(a)
〜(d) からスラリー状またはペースト状の中和混合物を
得、引き続いて同一装置内で該中和混合物に粉体ビルダ
ーを段階的に加え全体を粒状化し洗剤粒子を得るので、
節水、省エネルギー、工程管理の簡略化を達成すること
ができ、その結果、最終製品のコスト低減を果たすこと
ができる。
【0074】請求項2〜4記載の発明によれば、さらに
界面活性剤、ケイ酸ナトリウムおよび/またはポリエチ
レングリコールを含むスラリー状またはペースト状の中
和混合物を調製することで、得られた洗剤粒子の保存安
定性を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/37 C11D 3/37 17/06 17/06 (72)発明者 久保田 泰弘 大阪府大阪市鶴見区横堤2丁目5番106号 ニッサン石鹸株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB03 AB19 AC08 BA10 CA20 DA01 EA12 EA15 EA16 EA28 EB36 FA16 FA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程(i) 引き続いて工程(ii)を同一
    装置内で行うことを特徴とする洗剤粒子のバッチ式製造
    方法; 工程(i) 撹拌混合装置内において、下記(a) 〜(d) の
    成分を混合し、スラリー状またはペースト状の中和混合
    物を得る工程、 (a) アルキルベンゼンスルホン酸 (b) 高級脂肪酸 (c) 成分(a) および成分(b) の中和に必要な量よりも
    多いアルカリ物質 (d) 均一なスラリー状またはペースト状の中和混合物
    を調製するのに必要な量の水 工程(ii) 工程(i) で得られた中和混合物に粉体ビルダ
    ーを段階的に加え全体を混合して粒状化し、含水率が
    0.1〜8重量%で成分(a) の塩がアルキルベンゼンス
    ルホン酸ナトリウムとして1〜25重量%含まれる洗剤
    粒子を得る工程。
  2. 【請求項2】 工程(i) で、ポリオキシエチレンアルキ
    ルエーテルを、中和混合物をスラリー状またはペースト
    状に維持しながら、混合する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 工程(i) で、ケイ酸ナトリウムを、中和
    混合物をスラリー状またはペースト状に維持しながら、
    混合する請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 工程(i) で、分子量3000〜3000
    0のポリエチレングリコールを、中和混合物をスラリー
    状またはペースト状に維持しながら、混合する請求項1
    〜3のいずれかに記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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