JPH0765049B2 - コ−クス炉炭化室のカ−ボン除去方法及び装置 - Google Patents

コ−クス炉炭化室のカ−ボン除去方法及び装置

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JPH0765049B2
JPH0765049B2 JP14975487A JP14975487A JPH0765049B2 JP H0765049 B2 JPH0765049 B2 JP H0765049B2 JP 14975487 A JP14975487 A JP 14975487A JP 14975487 A JP14975487 A JP 14975487A JP H0765049 B2 JPH0765049 B2 JP H0765049B2
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    • C10B33/00Discharging devices; Coke guides
    • C10B33/08Pushers, e.g. rams
    • C10B33/10Pushers, e.g. rams for horizontal chambers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コークス炉の炭化室幅から、炭化室側壁各部
の付着カーボン厚さを測定し、測定データに基づき噴射
ノズルからの空気噴射量を制御するコークス炉炭化室の
カーボン除去方法及びこれを実施する装置に関する。
〔従来技術〕
一般にコークス炉は、炭化室に装入された石炭を、高温
下でコークスに乾留し、乾留したコークスを押出機で窯
の外へ排出したのち、装炭口から再び常温に近い石炭を
装入するといった、温度変化の大きい苛酷な条件下で操
業され、また築炉してから20年以上という長期間にわた
って使用される。このような状況下にあっては、コーク
ス炉の炭化室と燃焼室とを仕切る、レンガ等によって構
築された隔壁の、特に炭化室側壁面に、石炭を乾留する
過程において炭化水素の分解により発生するカーボンが
付着・成長して厚く層を形成する。これを放置すると、
コークスの押し詰りが発生して、隔壁レンガに亀裂,目
地切れ,欠損等の損傷を生じ、また燃焼室からの熱伝導
率が低下するため、操業を中止して付着したカーボンを
空気による酸化作用で焼き落とさねばならなくなり、操
業計画に狂いが生じる。従って、定期的に壁面のカーボ
ン焼き落しを行なうべく計画をたてればよいが、カーボ
ンの壁面付着・成長する量及び状態が一定ではないた
め、その焼き落しの頻度を予め決定することは困難であ
る。
このような問題点を解決すべく、付着カーボン量により
変化する炭化室幅を高温下にて測定し、壁面状態を推測
する装置が提案されている。例えば特開昭57-53612号に
開示される如く、炭化室から乾留されたコークスを押し
出した後、コークス押出機のプッシャービーム上または
先端のラムヘッド近くに測定装置を設置し、装置内から
バネ等の付勢手段により細い棒状のガイドを出し、ガイ
ド先端に付設したローラを壁面に接触させ、ガイド末端
に設けた機構により、プッシャーから壁面までの距離を
測定する装置が一般的である。
また、付着カーボンの総量と押出機の押出電流値との間
に一定の関係が見られる点に注目し、押出電流値が予め
定めた基準値を超えた際に、炭化室の上面または側面の
一部を外気に開放して装入車によりノズルを挿入して空
気等を噴射し、付着カーボンを焼き落とす方法が開示さ
れている(特開昭61-231086号)。
ところで、壁面に付着するカーボンの成長速度は、壁面
の温度の影響が大きく、その壁面温度が均一ではない炭
化室では、付着するカーボンの厚さは均一ではない。ま
た、付着カーボンは発生ガスの燃焼室への漏れ込みを防
ぐ壁面レンガ目地のシール機能を有しており、このシー
ル機能を果たすべく全面均一に、且つ押し詰まりが発生
しない程度に厚さ約1〜3mmのカーボンが壁面に付着し
ている状態が理想的である。
しかし、特開昭61-231086号に開示される如く、付着カ
ーボンの総量に基づきカーボン焼き落としを均一的に実
行すると、焼き落とし後のカーボン残存量にばらつきが
生じるのみならず、焼き落としが過剰となって壁面の地
肌が露出する部分が生じ、目地のシール機能が果たされ
ず、炭化室から燃焼室へのガス漏れによる黒煙の発生を
招く。
従って、特開昭61-231084号では、炭化室内付着カーボ
ンの厚さが均一でない点に着目し、付着カーボン量の分
布を測定し、測定値に基づいてノズルからの空気噴射量
を調節する方法が開示されている。しかし付着カーボン
厚さを測定する装置及び測定方法に関しては、適用可能
な一般的装置名及び測定方法が例示されているのみであ
って、具体的な開示は見られない。
さらに、上記開示例では、空気噴射ノズルを、コークス
押出機とは別に設けた装入車により炭化室へ挿入する構
成であるため、装入車に空気噴射ノズルと挿入のための
機構を付加する必要があり、装置が大がかりとなる。し
かも、長手方向に3〜5個の装炭口という構成が一般的
な炭化室において、装炭口間の距離は2m以上あり、装炭
口と装炭口との間のカーボン焼き落としが充分に行われ
得ないといった問題点があった。
また、カーボン付着量を検出すべく炭化室幅を測定する
装置として、特開昭57-53612号の如きガイドを用いた接
触式の測定装置では、炭化室壁面のレンガに欠落,目地
切れ等の欠損があると、ガイドの先端部がこれらの凹部
に引っかかり、または引っかかりの衝撃によりガイドが
変形して測定が不可能となる。また、ガイド先端の接触
子がローラでは、ローラ径より小さい幅寸法の凹部等に
は入り込めず、それだけ測定の精度が低いということに
なる。
また炭化室の隔壁は長期間の稼動により全体的に傾くこ
ともあり、炭化室幅が夫々の炭化室で異なることがあ
る。従って炭化室幅を精密に測定することによって直ち
にカーボン付着量が判明するわけではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
のであって、コークス炉の炭化室壁面に付着したカーボ
ンを、コークス乾留作業に支障なく、少ない設備で効果
的に燃焼除去する方法及びこれを実施する装置の提供を
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明方法は、コークス炉の炭化室壁面に付着するカー
ボン量の分布に応じてカーボン除去量を調整するカーボ
ン除去方法において、押出機ラムヘッド部に設置した変
調光による光三角法を用いた測定装置によって炭化室幅
を測定すると共に、測定した位置を検出し、同一の炭化
室を測定したデータの時間的変化からカーボン付着量の
分布を解析し、解析したデータをこの炭化室におけるデ
ータとして記憶しておき、さらに記憶した該解析データ
に基づき、押出機ラム部に設置したノズルから噴射する
カーボン除去用の気体噴射量を制御し、カーボン除去量
を調整することを特徴とし、またコークス炉の炭化室壁
面に付着するカーボン量の分布に応じてカーボン除去量
を調整するカーボン除去装置であって、押出機ラム部に
設置され、カーボン除去用の気体を噴射するノズルと、
押出機ラムヘッド部に設置され、炭化室幅を測定する変
調光による光三角法を用いた幅測定装置と、炭化室幅の
測定位置を検出する位置検出器と、測定した炭化室幅と
測定位置とからカーボン付着量の分布を解析する解析装
置と、検出したカーボン付着量の分布を該炭化室におけ
る分布データとして記憶しておく記憶装置と、記憶装置
の分布データに基づきノズルからの気体噴射量を制御す
る噴射量制御器とを備えたことを特徴とする。
本発明でいう同一炭化室を測定したデータの時間的変化
からのカーボン付着量分布の解析は、長時間カーボンを
焼き落としてほぼ完全にカーボンが除去された直後の炭
化室幅測定値を基準値とし、入力される測定値との差か
ら付着カーボン分布を測定する方法、あるいはコークス
の押出しの都度測定して得られる炭化室幅の測定値の時
間的変化からカーボン付着分布を測定する方法である。
〔作用〕
本発明方法は、押出機ラムヘッド部に設置した光三角法
を用いた測定装置によって炭化室幅を測定し、また位置
検出器が測定した位置を検出し、解析装置が炭化室幅を
測定したデータの時間的変化からカーボン付着量の分布
を解析し、記憶装置が、解析したデータを該炭化室に係
るデータとして記憶しておき、さらに噴射量制御器が、
記憶してある解析データに基づき、押出機ラムヘッド部
に設置したノズルから噴射するカーボン除去用の気体噴
射量を制御し、カーボン除去量を調整して壁面のカーボ
ン付着量を均一に保つ。
なお、光三角法を用いた測定装置は外部の光の影響を排
除するために光の強度を変調した変調光を用いている
が、それ自体は周知のものである。
〔実施例〕
以下、本発明をその実施例を示す図面に基づき詳述す
る。第1図は本発明に係るコークス炉の正面断面図であ
る。図中1は炭化室であって、幅35〜55cm、高さ4〜7
m、長さ10〜17mを有し、コークス炉は、この炭化室1と
耐火レンガ等からなる隔壁2を隔てて設けられた燃焼室
3とを交互に多数備える。炭化室1天井部には、複数の
装炭口11,11,…が設けられており、各装炭口から投入さ
れた石炭が、燃焼室3から間接的に熱せられて、十数時
間を要し約1000℃まで昇温する間に乾留が行われる。
次に、第2図に示す炭化室1の側断面図の如く、乾留後
に残ったコークス4が、第2図右側のマシンサイドか
ら、そのラムヘッド62背面であって、炭化室1壁面のカ
ーボン除去位置に相当する高さの2箇所に、夫々炭化室
幅の測定装置5a,5bを、又プッシャビーム61上であっ
て、測定装置5a,5bによる測定高さに対応する高さに、
圧縮空気の噴射口を鉛直方向に複数列設したノズル10a,
10bを設置した押出機6によって、第2図左側のコーク
サイドへ所定速度で押し出されるとともに、押出機6に
付設されたラムヘッド位置検出器12によってラムヘッド
62の位置が検出され、測定装置5a,5bによって炭化室1
の幅、即ち炭化室両側の隔壁2,2間の距離、及び壁面状
態が所定時間毎に検出され、この検出値は、前述の如く
検出されたラムヘッド62の位置に対応付けられ、炭化室
を特定する番号と共に、押出機6に設置された記憶装置
に記憶される。さらに、押し出されたコークスは、コー
クサイドに沿って自在に走行するガイド車7を介し、消
火車8に投入されたのち消火される。さらに、図示しな
いが炭化室1下部には、燃料ガス及び空気の予熱と、燃
焼後の排ガスの熱回収を行う蓄熱室が設けられている。
第3図はカーボン除去装置の構成を示すブロック図であ
って、測定装置5a,5bにより測定した炭化室幅は、ラム
ヘッド位置検出器12により検出されたラムヘッド位置の
データとともに、位置解析装置13に入力される。位置解
析装置13には、炭化室幅の基準値として長時間のカーボ
ン焼落しでほぼ完全にカーボンが除去された直後の炭化
室幅測定値が記憶されており、入力された測定値と基準
値との差から付着カーボン厚さを算出することができ
る。ほぼ完全にカーボンが除去された状態での炭化室幅
測定値が無い炭化室についてはコークス押出しのつど測
定して得られる炭化室幅の分布の時間的変化から、カー
ボンの付着量を推定する。このようにして得たカーボン
付着量分布のデータを当該炭化室を特定する番号と対応
付けて記憶装置14に記憶する。これらの解析データをノ
ズル噴射量制御器15が読み込み、ノズル10a,10bに対す
る空気量,空気圧を制御する。
次に、ノズル10a,10bにつき詳述すれば、第4図は、1
個のノズル10の一部切欠斜視図であって、鉛直方向に9
個の噴射口101,101…を有し、これら噴射口101,101…に
は、送られてくる圧縮空気を噴射口101,101…へ均等に
配分すべく2段のバッファタンク102,103が設けられ、
噴射量の均一化を図っている。この1個のノズル10は、
高さ方向約300mmの範囲に対する空気噴射が可能であ
る。
なお、ノズルの形状及び噴射口の数は、壁面に空気を均
一に噴射し得るものであれば、これに限るものではな
い。
さらに、ノズル10a,10bを設置する位置は、プッシャー
ビーム61上に限らず、ラムヘッド62背面であってもよ
い。
また、測定装置5a,5bは、いずれも第5図の正面断面図
及び第6図の側面断面図にその構成を示す如く外壁51
内,外二重箱構造に構成され、両箱間には炭化室1の外
部からプッシャービーム61に沿って配管された給水管
(図示省略)から冷却水が供給されて測定装置5a,5bの
内部を冷却する一方、この冷却水は、プッシャービーム
61に沿って配管された排水管(図示省略)へ排出され
る。外壁51の相対する2面には、後述するミラー55にて
反射される光源54aからの出射光及び炭化室内壁にて反
射される反射光を通過させ得る高さ及び大きさを有する
石英ガラスからなる窓52,52が夫々設けられ、これらの
窓52,52は夫々窓材固定治具によって壁面に保持されて
いる。また、これらの窓52,52は、前述の如き高さ及び
大きさを有し且つ外部からの輻射熱の侵入を最小に抑え
得る大きさが望ましい。さらに、プッシャービーム61に
沿って配管された給気管(図示省略)によって窒素ガス
を炭化室1の外部から箱の内部へ送り込み、内部を冷却
する一方、窒素ガスは、窓52,52周囲の間隙から外部へ
排出される。
また、内部に納められた測定機器は、正面及び側面が断
面コの字形を呈する固定枠53に固定され、固定枠53は機
器とともに外壁51内面の適宜の位置にバネ57,57…によ
って弾力的に係止され、共振周波数は極力低く抑えら
れ、測定装置5a,5bの振動による内部機器の損傷を防
ぐ。固定枠53上半部には、光源54a及び検出器54bからな
る1組の光学式距離計54が設けられており、その構成
は、光源54aがレーザ光を下方へ出射すべく配されてい
ると共に、検出器54bが、測定対象からの反射光を入射
し得る所定角度の傾きを有して配されている。さらに、
固定枠53の底部には、その反射面である平面視及び背面
視形状が長方形、また断面形状が直角二等辺三角形であ
るミラー55が、この直角を頂点として配設され、光源54
aからの出射光を窓52から外部へ反射するとともに、所
要範囲内の測定対象にて反射された光を入射し得る大き
さを有する。また、ミラー55は、図示しないシリンダの
出没により、窓52,52の鉛直方向へ摺動可能となってい
る移動台56に載置されている。さらに、本実施例では光
源54aとして波長850nmのレーザ光を用い、ミラー55に
は、この波長の光を高い反射率にて反射し得る特殊ミラ
ーを用いる。また、鉛直方向の固定枠53において、窓52
とミラー55との間に介在する部分には、窓52と同寸以上
の透明窓57を設け、反射光を透過させる。
次に、このような構成の測定装置5a,5bを用いた距離測
定の原理を、第6図及び第9図に示す光路想定図に従っ
て説明する。光源54aからミラー55の反射面における反
射点R1までの距離l0、この反射点R1から測定対象である
両壁面までの距離を夫々l1,l2とすると、同一測定位置
にてミラー55を測定対象の鉛直方向へ摺動させることに
より求まる両測定対象からの反射光の検出器54bへの入
射角からl0+l1及びl0+l2の値を三角法によって求め、こ
れらの値から一定値l0を減算してl1+l2を算出すれば、
対向する2測定対象間の距離が求まる。
以上の如き構成及び原理に基づく炭化室幅の測定方法を
説明する。測定装置5a,5bを、第2図に示す如く、経験
的に得られたカーボンが付着し易い高さに、夫々その窓
52,52を両隔壁2,2に向けて設置し、各配管を通して冷却
用の水及び窒素ガスを測定装置5a,5bへ供給する。押出
機6が、プッシャービーム61を20m/min、のスピードで
炭化室1内へ進入せしめ、先端のラムヘッド62によって
乾留コークスを押し出す一方、測定装置5a,5bが0.2秒毎
にミラー55を摺動させ、両側の隔壁までの距離l1及びl2
をレーザ光(例えば16kHzで強度変調されたレーザ光)
を用いた三角法によって交互に検出する。従って、l1
びl2の検出点は、厳密には対向する位置ではないが、20
m/min、といった低スピードの動きであれば、ミラー55
が移動する0.2秒間、即ち約70mm前進する間に大きくプ
ッシャービーム61が左右に動いて、測定中心線がずれ、
両隔壁2,2への距離の合計が炭化室幅を示し得なくなる
といった懸念はない。
以上のような光学式距離計を用いた測定装置5a,5bで
は、測定精度が0.1〜0.5mmといった高精度の距離測定が
行なわれ、炭化室1の壁面状態が定量的に捉えられ、そ
の状況の推定が容易である。
さらに、光学式測定装置では、反射光を利用して測定を
行なうため、測定装置の大きさに限界があれば、固定さ
れた検出器に入射し得る反射光の範囲も限られ、検出器
の検出可能範囲に応じて、測定可能範囲が定まる。従っ
て、レーザ光の測定精度が高ければ、壁面の付着カーボ
ン焼き落し後に、壁面レンガが露出している場合等は、
レンガの目地切れ、亀裂等の微細な変化点を測定すべく
レーザ光照射が行なわれ得るが、その深さが装置の測定
の測定能力を超えるものであれば、異常値となってあら
われる。また、微細な凹部に限らず、レンガ欠落等によ
って生じた凹部であっても、その深さが測定能力を超え
るものであれば、装置は異常値を示す。これらの異常値
に対して、例えば目地切れ,亀裂等にはプラズマ溶射を
行ない、またレンガ欠落に対しては欠落部分の補充を行
なう等、その対処方法が異なる場合がある。従って、異
常値が発生した場合に、その測定点近傍の具体的状況を
把握することができれば、炭化室幅の測定のみならず、
炭化室1を保全する適切な処置を直ちに行なうことが可
能となる。そのため、壁面の具体的状況は小型TVカメラ
等によって撮像する構成とする。撮像の対象となる壁面
は800〜1000℃の温度を有するので特に光源を用いなく
ても良好な画像を得ることができる。測定装置5a,5bの
大きさは、炭化室1の幅寸法によって制限されるため、
距離測定用のミラー55に反映される壁面を撮像する構造
を用いている。即ち、第9図に示す如く、光源54aと検
出器54bとの距離が200mm,光源54bからミラー55における
光の反射点R1までの距離l0が125mmである本実施例の光
学式距離計54では、反射点R2から測定対象の壁面までの
距離l2=230mmを基準とすると、50mmの距離変化に対し
て、反射点R2のミラー55における水平方向変化量は10.2
mmといった微小な値であり、且つ反射点R1は定点であっ
て、距離測定に用いる反射面は狭い範囲である。従って
第5図,第6図に示す如く、ミラー55の両面夫々に対し
て、反射点R1,R2を含む、特殊ミラーを用いた距離測定
用のミラー55a,55aの中間部55bに、撮像用の通常ミラー
を用いて、これらを同一平面上に配する一方、中間部55
bと小型TVカメラ等の撮像装置59を対接して配し、ミラ
ー中間部55bに投影される壁面を幅測定と同時に撮影
し、この画像を外部から観察する。またVTRによって録
画する等して測定終了後に、状況検討を行なってもよ
い。さらに、距離測定用のレーザ光照射点と画像上の相
当位置とを対応付ける場合は、本実施例のレーザ光が波
長850nmであって目視ではどの位置に当たっているか分
らないのでレーザ光とその光軸を一致させ、または平行
させて可視波長のレーザ光または白色光を投光すること
により、画像内における距離測定用のレーザ光照射点を
明確にさせることもできる。
以上の如く測定を行なって炭化室1壁面の状況を炭化室
幅又は/及び画像から把握し、これに基づいて壁面カー
ボンの焼き落し及びプラズマ溶射を用いた壁面補修等を
行なう。
なお、本実施例では、1組の距離計を用いて両壁面まで
の距離を交互に測定する構成としたが、第7図及び第8
図にその構成を示す如く、前述の光学式距離計54を2台
搭載し、各壁面の測定を同時に行う構成としてもよい。
その場合、ミラーは各壁面に対して夫々所定角度を有す
る固定式のミラー55c,55cとする。
また、第7図及び第8図に示す如く距離計54を構成する
光源54a及び検出器54bを鉛直方向へ摺動させ得る可変機
構60を設ければ、距離計54により測定可能な距離範囲が
広がる。この可変機構60は、距離計54を1組搭載した本
実施例の場合にも適用が可能である。
さらに、本実施例ではレーザ光を用いた三角法により距
離を測定したが、レーザ光を強度変調して出射し、その
飛行時間に基づき距離を測定する方法またはその他の光
学的測距法を用いることも可能である。
また、本実施例では、撮像用ミラーを距離測定用ミラー
の一部に設ける構成としたが、距離測定用ミラー近傍の
同一平面上であれば、別途設けてもよい。
さらに、本実施例では、光源からの光を反射するミラー
を摺動可能な構成としたが、第10図に示す如く、光源54
aからの出射光光軸から所定角度に回転し得る板状の回
転型両面ミラー55dを用いて反射光の方向を変える構成
としても同様の効果が得られる。
次に、本発明に係るカーボン除去方法につき説明する。
即ち、コークス押出しは、20〜24時間毎に行われるが、
炭化室幅の測定を、押出機6がコークスを押し出す期
間、または押出し終了後にラムを初期位置に引戻す期間
に行い、測定したデータに基づき炭化室水平方向の付着
カーボン量分布の解析及び解析に基づく形状作図は、押
出機6が次の炭化室へ移動する間に行う。全炭化室に対
するコークス押出し及び炭化室幅測定を終了し、次のコ
ークス押出しを行う際に、炭化室単位にて、解析データ
に基づき、付着カーボン量が所定量以上の壁面に対し
て、付着カーボン量に応じた量,圧力の空気をノズル10
a,10bから噴射し、カーボンを焼き落とす。従って周期
的に繰り返されるコークス押出しの際に、測定と除去が
交互に行われ、測定と除去との間には20〜24時間の時間
差はあるが、20〜24時間で付着するカーボン量は、経験
的に0.1mm程度であることが知られており、時間遅れの
影響は考えなくてもよい。
なお、本実施例では、炭化室幅測定後のデータ解析を次
の炭化室への移動中に行うこととしたが、コークス押出
し期間に測定及び解析を行い、押出し終了後、ラムを引
戻す期間に、解析データに基づく空気の噴射を行ってカ
ーボンを焼き落としてもよい。
また、本実施例では、カーボンが付着し易い2箇所の高
さに対して測定装置及びノズルを設置したが、2箇所に
限るものではなく、設置する数を増し、より均一なカー
ボン付着量分布を実現することが可能である。
〔効果〕
本発明方法は、付着カーボン量に応じてカーボンを除去
することが可能となって押詰まりを防止し、押詰まりに
より炉壁に加えられる圧力にて生ずる炉壁の段差,変形
の発生を防ぎ炉命の延長を図るとともに、壁面のカーボ
ン付着量を均一に保ち、隔壁レンガの目地をシールし、
炭化室から燃焼室へのガス漏れによる黒煙発生を防ぐと
いった優れた効果を奏する。
また、本発明装置は、コークス押出機に設置することに
より、炭化室壁面の長手方向に対し、万遍なくカーボン
除去が行えるとともに、除去装置の挿入に特別な設備を
必要とせず、生産効率を高めるといった優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るコークス炉の構成を示す概略図、
第2図は炭化室の側断面図、第3図は本発明装置の構成
を示すブロック図、第4図はノズルの一部切欠斜視図、
第5図乃至第8図は炭化室幅測定装置の概略構造を示す
断面図、第9図は測定の原理を示す光路想定図、第10図
は、他の実施例を示す図である。 1……炭化室、2……隔壁、4……コークス、5a,5b…
…測定装置、6……押出機、10a,10b……ノズル、12…
…ラムヘッド位置検出器、13……位置解析器、14……記
憶装置、15……ノズル噴射量制御器、61……プッシャー
ビーム、62……ラムヘッド、101……噴射口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コークス炉の炭化室壁面に付着するカーボ
    ン量の分布に応じてカーボン除去量を調整するカーボン
    除去方法において、押出機ラムヘッド部に設置した強度
    変調光による光三角法を用いた測定装置によって炭化室
    幅を測定すると共に、測定した位置を検出し、同一の炭
    化室を測定したデータの時間的変化からカーボン付着量
    の分布を解析し、解析したデータをこの炭化室における
    データとして記憶しておき、さらに記憶した該解析デー
    タに基づき、押出機ラム部に設置したノズルから噴射す
    るカーボン除去用の気体噴射量を制御し、カーボン除去
    量を調整することを特徴とするコークス炉炭化室のカー
    ボン除去方法。
  2. 【請求項2】コークス炉の炭化室壁面に付着するカーボ
    ン量の分布に応じてカーボン除去量を調整するカーボン
    除去装置であって、 押出機ラム部に設置され、カーボン除去用の気体を噴射
    するノズルと、 押出機ラムヘッド部に設置され、炭化室幅を測定する強
    度変調光による光三角法を用いた幅測定装置と、 炭化室幅の測定位置を検出する位置検出器と、 測定した炭化室幅と測定位置とからカーボン付着量の分
    布を解析する解析装置と、 検出したカーボン付着量の分布を該炭化室における分布
    データとして記憶しておく記憶装置と、 記憶装置の分布データに基づきノズルからの気体噴射量
    を制御する噴射量制御器と を備えたことを特徴とするコークス炉炭化室のカーボン
    除去装置。
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