JPH076470Y2 - ロールスクリーン付きブラインド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ブラインドのヘッドボックスの前にロールス
クリーンを平行にとりつけて成るロールスクリーン付き
ブラインドに関するものである。

〔従来の技術〕

近年、ブラインドにロールスクリーンを組合せた型式の
ロールスクリーン付きブラインドが使用されるようにな
ってきた。これは意匠的に優れたもので、また、ブライ
ンドとロールスクリーンを選択的に使用でき、或いは両
者を併用して、任意に遮光或いは断熱効果を得ることが
できて、実用上の見地からも優れたものである。

このようなロールスクリーン付きブラインドにおいて
は、両者の端にサイドプレートを配してこれにより両者
を平行に連結することが考えられる。このようなサイド
プレートにロールスクリーンの芯軸を支持する軸受部を
設けることによって、従来のロールスクリーンをそのま
まロールスクリーン付きブラインドに適用できるが、こ
のようなサイドプレートをブラインドのヘッドボックス
にとりつけるには、従来のブラインドのヘッドボックス
をそのまま使用することはできない。すなわち、上記の
ようなサイドプレートをブラインドのヘッドボックスに
とりつけるためには、取付ネジによってサイドプレート
をヘッドボックスに固定することが最も確実で容易な方
法であるが、このように取付ネジによってサイドプレー
トをヘッドボックスに固定するためには、従来のヘッド
ボックスをそのまま使用することはできず、取付ネジを
受入れる雌ネジ部を予め形成したヘッドボックス或いは
取付ネジとしてタッピングネジを使用する場合には、タ
ッピングホール部を予め形成したヘッドボックスを製作
する必要があり、これはロールスクリーン付きブライン
ドのコストの上昇を来たすこととなる。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、従来のロールスクリーンおよび従来のブライ
ンドのヘッドボックスを変型する必要なく、従来使用さ
れているロールスクリーンおよびブラインドのヘッドボ
ックスをそのまま使用して、ロールスクリーンとブライ
ンドのヘッドボックスを連結できるようにしたロールス
クリーン付きブラインドを提供しようとするものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、上記の課題を解決する手段として、ブライン
ドのヘッドボックスの前に、ロールスクリーンを平行に
とりつけて成るロールスクリーン付きブラインドにおい
て、ブラインドのヘッドボックスとロールスクリーンと
を、その両端に配した一対のサイドプレートによって連
結するようにし、各サイドプレートの前部にはロールス
クリーンの芯軸をとりつける軸受部を形成し、該サイド
プレートの後部には、ブラインドのヘッドボックスの相
対する内壁間の間隔よりもやや狭い間隔を隔てて少くと
も一対の取付ネジ挿通孔を形成し、該取付ネジ挿通孔に
対応する位置で該ヘッドボックスの内壁との間に狭い空
隙を形成する連結ブロックを、ブラインドのヘッドボッ
クスの端に嵌装した上、上記の狭い空隙よりも大きい直
径をもつタッピングネジを、上記の取付ネジ挿通孔を通
って、ヘッドボックスの内壁と連結ブロックの外壁との
間の空隙にネジ込み、ヘッドボックスの内壁と該連結ブ
ロックにネジ立てしつつ該タッピングネジをヘッドボッ
クスに固定し、これにより該サイドプレートをブライン
ドのヘッドボックスに固定したことを特徴とするロール
スクリーン付きブラインドを提供する。

〔作用〕

本考案のロールスクリーン付きブラインドの構造によれ
ば、一対のサイドプレートをブラインドのヘッドボック
スの両端に配し、その前部の軸受部の間にロールスクリ
ーンを装着し、該サイドプレートの取付ネジ挿通孔の各
々にタッピングネジを挿通し、これをヘッドボックス内
壁と連結ブロックとの間の空隙に、ネジ立てしつつネジ
込むことによって、サイドプレートをヘッドボックスに
固定し、これによりロールスクリーンをブラインドのヘ
ッドボックスに確実に固定できる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本考案を説明する。

図中、１はブラインド、２はブラインドの前に平行にと
りつけられたロールスクリーンを示す。ブラインド１
は、上下に所定の間隔を隔てて水平に配置された複数の
スラット1Aおよびその上端に設けられたヘッドボックス
1Bを有している。また、ロールスクリーン２は、生布2
A、これを巻取る巻取パイプ2B、およびその芯軸2Cを有
している。ブラインド１は、第２図および第３図に示す
ように、ヘッドボックス1B内に、操作ギヤ1C、回転シャ
フト1Dを備え、操作コード1Eの操作によって、ラダーコ
ード1Fおよび昇降コード1Gを介して、スラット1Aの昇降
および傾動操作をコントロールする。これらの構造は周
知のものであるので、その詳細な説明は省略する。ま
た、ロールスクリーン２は、生布2Aの下端にウェイトバ
ー2Dを有している。

上記のブラインドのヘッドボックスとロールスクリーン
とを連結するために、その両端に一対のサイドプレート
３が配される。サイドプレート３の前部にはロールスク
リーン２の芯軸2Cをとりつける軸受部3Aが形成される。
また、サイドプレート３の後部には、ブラインドのヘッ
ドボックス1Bの相対する内壁間の間隔Ｄよりもやや狭い
間隔ｄを隔てて少くとも一対の取付ネジ挿通孔3Bが形成
される。

ヘッドボックス１の端に、サイドプレートに固定され、
且つヘッドボックスの形状に対応する連結ブロック４が
嵌装される。この連結ブロック４には、ヘッドボックス
の内壁との間に狭い空隙を形成する凹部4Aが形成されて
いる。

ブラインド１にロールスクリーン２を連結する際には、
一対のサイドプレート３をヘッドボックス1Bの両端に配
し、その前部の軸受部3Aの間にロールスクリーンの芯軸
2Cを装着し、サイドプレート３の取付ネジ挿通孔3Bの各
々に、上記のヘッドボックス1Bの内壁と連結ブロック４
の間との間に形成される空隙より大きい直径をもつタッ
ピングネジ５が挿通され、上記のヘッドボックスの内壁
と連結ブロックの間の上記の空隙にネジ込まれる。タッ
ピングネジ５は、ヘッドボックス1Bの内壁と連結ブロッ
ク４の凹部4Aの外壁にネジ立てしつつネジ込まれて、サ
イドプレート３をヘッドボックス1Bの端に固定する。

図示の実施例においては、連結ブロック４とサイドプレ
ート３の連結を正確且つ確実にするために、連結ブロッ
ク４に凸部4Bが形成され、サイドプレートには該凸部を
受入れる嵌合孔3Cが形成され、また、サイドプレートと
連結ブロックとを連結するリベット６が設けられる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ブラインドにロールスクリーンを連結
するために、特別なヘッドボックスおよびロールスクリ
ーンを製作する必要なしに、従来のヘッドボックスの端
に嵌合する連結ブロックを設け、タッピングネジを該連
結ブロックとヘッドボックスとの間にネジ込むことによ
ってロールスクリーンをブラインドのヘッドボックスに
確実にとりつけることができる。然して、従来のヘッド
ボックスとは異なるネジ取付孔をもつヘッドボックス
を、新たに型を起こして製作する必要がなく、従来のヘ
ッドボックスをそのまま使用できるので、経済的にも極
めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロールスクリーン付きブラインド
の一実施例を示す分解斜視図、第２図はロールスクリー
ン付きブラインドを上方からみた平面図、第３図はその
側面図、第４図はヘッドボックスとサイドプレートの連
結部を示す断面図である。 １……ブラインド、２……ロールスクリーン、３……サ
イドプレート、４……連結ブロック、５……タッピング
ネジ、６……リベット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ブラインドのヘッドボックスの前に、ロー
   ルスクリーンを平行にとりつけて成るロールスクリーン
   付きブラインドにおいて、ブラインドのヘッドボックス
   とロールスクリーンとを、その両端に配した一対のサイ
   ドプレートによって連結するようにし、各サイドプレー
   トの前部にはロールスクリーンの芯軸をとりつける軸受
   部を形成し、該サイドプレートの後部には、ブラインド
   のヘッドボックスの相対する内壁間の間隔よりもやや狭
   い間隔を隔てて少くとも一対の取付ネジ挿通孔を形成
   し、該取付ネジ挿通孔に対応する位置で該ヘッドボック
   スの内壁との間に狭い空隙を形成する連結ブロックを、
   ブラインドのヘッドボックスの端に嵌装した上、上記の
   狭い空隙より大きい直径をもつタッピングネジを、上記
   の取付ネジ挿通孔を通って、ヘッドボックスの内壁と連
   結ブロックの外壁の間の空隙にネジ込み、ヘッドボック
   スの内壁と該連結ブロックにネジ立てしつつ該タッピン
   グネジをヘッドボックスに固定し、これにより、該サイ
   ドプレートをブラインドのヘッドボックスに固定したこ
   とを特徴とするロールスクリーン付きブラインド。