JPH0764542A - 管楽器のマウスピースにリードを固定するためのリガチャー - Google Patents

管楽器のマウスピースにリードを固定するためのリガチャー

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JPH0764542A
JPH0764542A JP5245878A JP24587893A JPH0764542A JP H0764542 A JPH0764542 A JP H0764542A JP 5245878 A JP5245878 A JP 5245878A JP 24587893 A JP24587893 A JP 24587893A JP H0764542 A JPH0764542 A JP H0764542A
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JP
Japan
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reed
contact
ligature
mouthpiece
lead
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Pending
Application number
JP5245878A
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English (en)
Inventor
Hideo Oshita
秀郎 大下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード及び、マウスピースとの接触部分の不
安定さを取り除き、リードの振動を妨げることなく固定
することで、従来に無い音、吹奏感が得られるリガチャ
ー。 【構成】 一組の平行な、リードとの接触部を持ち、リ
ガチャー本体に取り付けられた圧着部材によってのみマ
ウスピースと接触固定されるリガチャー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は単一リードを有する管
楽器において、リードをマウスピースヘ固定するための
リガチャーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】代表的な単一リードの管楽器であるサッ
クスホーンとクラリネットにおいてリガチャーは、リー
ドをマウスピースに固定する働き以外にも、リードとマ
ウスピースの接触面を通して直接伝達されてない振動
を、リガチャーを介して間接的にマウスピースヘ伝達す
る働きをしている。リードの振動エネルギーの一部であ
るリガチャーへの入射エネルギーは、リードとリガチャ
ーの接触面において再びリードに戻される反射エネルギ
ーと、リガチャーによって消費される吸収エネルギー
と、マウスピースへ伝達される透過エネルギーに分解さ
れる。これらのエネルギーの比率はリガチャーの質量、
硬度、リードやマウスピースとの接触状態等により決定
していると考えられる。従来のリガチャーは本発明に比
べて 質量が軽い。リガチャー単体での、外部圧力
による形状変化が大きい。(柔軟性がある) リード
やマウスピースとの接触面で、圧着してない部分が多
い。等のいずれかに該当している。このことから、従来
のリガチャーは、本発明に比べて反射エネルギーが小さ
いと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リガチャーにて消費さ
れる吸収エネルギーを減少させて、反射エネルギーを増
加させることで、周波数特性、音量の直線性、正確な応
答性、吹奏感の向上を図る。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1図、第2図、第3図
において、リガチャー本体3とつながった互いに平行で
十分な質量のある、リードとの接触部5・6を持ち、圧
着部材4によりマウスピース1をリード2に押し付けて
固定する構造のリガチャーとした。尚リードとの接触部
5・6は、リードの形状に合わせて直径28mm〜32
mm程度の円弧形に削り取ってある。
【0005】
【作用】まず、リードとの接触部5について第2図を用
いて説明する。リードの振動を海の波にたとえると、リ
ードとの接触部5は防波堤に相当し、沖からの波をいか
に大きさを変えずに再び沖に向かってはね返せるかが、
反射エネルギーを大きくする鍵になっている。従って、
リードとの接触部5はリードの先端から見て垂直にリー
ドを押さえていて、リードの振動に対してぐらつかない
質量と安定性が必要となる。本発明はこの条件を満たす
ものである。リードとの接触部6は、リードとの接触部
5で完全に遮断しきれなかった振動によるリードのあば
れを減少させている。また、リードの形状バラツキによ
り、第3図においてリードとの接触部5・6の円弧形部
分と、リード2の接触部分の形状が一致しないことがあ
る。これはリガチャーをマウスピースへ装着した時の圧
着部材4による圧力を受けてそのすき間はなくなり、実
用上の支障にはならない。つぎに、リガチャーとマウス
ピースの関係について第3図を用いて説明する。圧着部
材4によりリガチャーはマウスピース内部へ向って三方
向から圧力をかけることで安定した状態を確保してい
る。又その部分以外ではマウスピースと接触していない
ため、不完全な接触による音の濁りを減少させている。
【0006】
【実施例】本発明のリガチャー本体ならびにリードとの
接触部は、使用時に変形しない程度の強度が必要とされ
る。第4図、第6図、第8図において、リードとの接触
部5・6はその形状により音が変化するので、必要に応
じて円弧形に削り取られた部分の側面を斜めに削るなど
して、音色を調整することができる。又、リードとの接
触面に複数個の溝7を作ることにより、演奏中にリガチ
ャー全体がマウスピースからずれることを防止できる。
さらに確実なマウスピースへの固定を希望するならば、
マウスピースに圧着部材4が圧着する部分に0.5mm
程度のくぼみを作る方法もある。第4図に示す実施例
は、リードとの接触部5・6を個別部品とし、リガチャ
ー本体3へ圧着部品8で取り付ける方法である。この方
法では、リードとの接触部の材質を自由に選べ、音色を
演奏者の趣向に合わせて選択できる利点がある。さらに
第6図に示す実施例では、リードとの接触部5・6の片
方、あるいは両方を2種類以上の複合部材とすること
で、より細かな音色調整が可能になる。その他の実施例
としては、第8図に示す様に圧着部品10・11を指で
圧着具合を変化できる構造にして、リードとの接触部5
・6とリガチャー本体3との圧着程度の違いによる音の
変化を積極的に利用したリガチャーがある。圧着具合を
弱くすると、リードとの接触部5・6はリードの振動に
より共振をはじめる。さらにその共振はリードを再び振
動させる。この振動エネルギーのフィードバック効果に
より、使用しているマウスピースよりもフェイシングの
長いマウスピースを使用した時に似た音を出すことがで
きる。
【0007】
【発明の効果】本発明のリガチャーは、リードの振動の
吸収が従来のリガチャーに比べて少なく、波形変化の少
ない反射エネルギーに変換できていると思われる。その
結果、低音階から高音階まで非常に優れた周波数特性を
示す。特に最低音階から2オクターブ以上高い音階にお
いても音量が低下しないため、今までに無い新しい表現
領域を得ることができる。またリードの振動の様子が唇
や歯に直接感じ取ることができ、吹き込んだ息やアンプ
ッシャーの変化にも正確に反応する理想的な吹奏感が得
られた。第8図に示すリードとの接触部を共振させてフ
ィードバック効果による音色変化が可能な機構を持った
実施例では、演奏者が曲の演奏中でも音色を変えたり、
又元の音色に戻したりといったことができ、リードとの
接触部の材質選択による音色調整と併せて、サックスホ
ーン、クラリネット等の可能性を広げるのに有効なリガ
チャーである。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本発明の第一実施例をマウスピースに装着し
た時の斜視図である。
【第2図】第1図に示した実施例の底面図である。
【第3図】第1図に示した実施例の正面図である。
【第4図】本発明の第二実施例の斜視図である。
【第5図】第4図a−a′線による一部拡大断面図であ
る。
【第6図】本発明の第三実施例の斜視図である。
【第7図】第6図b−b′線による一部拡大断面図であ
る。
【第8図】本発明の第四実施例の斜視図である。
【第9図】第8図c−c′線による一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 マウスピース 2 リード 3 リガチャ
ー本体 4 圧着部材 5 リードとの接触部 6 リ
ードとの接触部 7 溝 8 圧着部品 9 圧着部品 1
0 圧着部品 11 圧着部品 12 圧着部品止め具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一リードを有する管楽器において、平
    行な一組みの、リードとの接触部分があり、マウスピー
    スに対して2個以内の圧着部材によってのみ接触固定さ
    れるリガチャー。
JP5245878A 1993-08-24 1993-08-24 管楽器のマウスピースにリードを固定するためのリガチャー Pending JPH0764542A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5245878A JPH0764542A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 管楽器のマウスピースにリードを固定するためのリガチャー

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JP5245878A JPH0764542A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 管楽器のマウスピースにリードを固定するためのリガチャー

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JPH0764542A true JPH0764542A (ja) 1995-03-10

Family

ID=17140150

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5245878A Pending JPH0764542A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 管楽器のマウスピースにリードを固定するためのリガチャー

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JP (1) JPH0764542A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030004278A (ko) * 2002-12-17 2003-01-14 조성임 관악기의 리드 취부장치
US8940988B1 (en) * 2013-08-22 2015-01-27 Joel N Harrison Single reed woodwind ligature system adjusts to fit most mouthpiece sizes with excellent responsiveness through isolation of ligature from reed and mouthpiece vibrations
JP6183937B1 (ja) * 2016-11-13 2017-08-23 駿 熊谷 ワイヤーリガチャー
JP6442658B1 (ja) * 2018-03-09 2018-12-19 駿 熊谷 楽器用リガチャー
USD982071S1 (en) * 2020-09-17 2023-03-28 Wanne Inc. Ligature screw for instrument mouthpiece

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JP6442658B1 (ja) * 2018-03-09 2018-12-19 駿 熊谷 楽器用リガチャー
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