JP2538666Y2 - 電子ピック装置及び弦楽器 - Google Patents
電子ピック装置及び弦楽器Info
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- JP2538666Y2 JP2538666Y2 JP1052190U JP1052190U JP2538666Y2 JP 2538666 Y2 JP2538666 Y2 JP 2538666Y2 JP 1052190 U JP1052190 U JP 1052190U JP 1052190 U JP1052190 U JP 1052190U JP 2538666 Y2 JP2538666 Y2 JP 2538666Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、外部操作力を感知可能な外部操作感知手段
を有すると共に、弦楽器の弾弦用に用いるピックを着脱
自在に支持する支持部を有する電子ピック装置、および
それを用いた弦楽器に関する。
を有すると共に、弦楽器の弾弦用に用いるピックを着脱
自在に支持する支持部を有する電子ピック装置、および
それを用いた弦楽器に関する。
弾弦操作(ピッキング)された弦の振動を電磁気的に
検出して、この検出信号を楽音信号として出力する電器
弦楽器や、弾弦操作を検知して各弦のフレット操作位置
に対応する音高を電子的に発生させる電子弦楽器等の弦
楽器を演奏する際、エフェクタにより、その弦楽器の演
奏により得られる楽音に対して各種エフェクトを付加し
て、演奏表現を豊かにすることが行われている。
検出して、この検出信号を楽音信号として出力する電器
弦楽器や、弾弦操作を検知して各弦のフレット操作位置
に対応する音高を電子的に発生させる電子弦楽器等の弦
楽器を演奏する際、エフェクタにより、その弦楽器の演
奏により得られる楽音に対して各種エフェクトを付加し
て、演奏表現を豊かにすることが行われている。
上記エフェクトには、音の立ち上がりを軽くしてその
音を柔らかく伸ばす効果を出すコンプレッサや、信号入
力に負荷をかけて音に歪みを加えるディストーション
や、このディストーション効果に少し柔らか味を持たせ
たオーバー・ドライブや、原音を時間的に遅延させて、
その遅延した音と原音とを合成して発音させてリバーブ
効果を出すディレイや、遅延時間が1秒程度で規則的に
変化する複数のディレイ音と原音とをミックスさせて発
生し、音に奥行と厚みを持たせたコーラス効果や、原音
を位相変化させた間接音と原音とを混成させて、音に回
転感や広がり・奥行を持たせるフェイザーや、原音を1m
s〜10ms程度でわずかに遅延させ、その遅延音を原音と
混成して出力し、ジェット機の上昇下降音のような響き
を出すフランジャー、及び所定の周波数帯域を強調した
り減衰させて発生されるイコライザ等の多種のエフェク
トがあり、このようなエフェクトを付加して楽音を発生
させることにより、弦楽器による演奏をより多彩かつ表
現豊かに行うことができる。
音を柔らかく伸ばす効果を出すコンプレッサや、信号入
力に負荷をかけて音に歪みを加えるディストーション
や、このディストーション効果に少し柔らか味を持たせ
たオーバー・ドライブや、原音を時間的に遅延させて、
その遅延した音と原音とを合成して発音させてリバーブ
効果を出すディレイや、遅延時間が1秒程度で規則的に
変化する複数のディレイ音と原音とをミックスさせて発
生し、音に奥行と厚みを持たせたコーラス効果や、原音
を位相変化させた間接音と原音とを混成させて、音に回
転感や広がり・奥行を持たせるフェイザーや、原音を1m
s〜10ms程度でわずかに遅延させ、その遅延音を原音と
混成して出力し、ジェット機の上昇下降音のような響き
を出すフランジャー、及び所定の周波数帯域を強調した
り減衰させて発生されるイコライザ等の多種のエフェク
トがあり、このようなエフェクトを付加して楽音を発生
させることにより、弦楽器による演奏をより多彩かつ表
現豊かに行うことができる。
しかしながら、上記各種エフェクトの設定は、一般に
演奏者が演奏前に、予めエフェクトの調整用スイッチを
操作することによって行われており、演奏中におけるエ
フェクトの選択や音量調整等は、一般にフットスイッチ
を足で操作することにより行っていた。
演奏者が演奏前に、予めエフェクトの調整用スイッチを
操作することによって行われており、演奏中におけるエ
フェクトの選択や音量調整等は、一般にフットスイッチ
を足で操作することにより行っていた。
しかしながら、フットスイッチでの操作では、エフェ
クトを微調整することは難しく、演奏者が演奏中の雰囲
気に合わせてエフェクトの切換を行ったり、エフェクト
の深さや、ディレータイムを微妙に調整する操作は殆ど
不可能であった。
クトを微調整することは難しく、演奏者が演奏中の雰囲
気に合わせてエフェクトの切換を行ったり、エフェクト
の深さや、ディレータイムを微妙に調整する操作は殆ど
不可能であった。
本考案は、演奏中に容易な操作で瞬時に各種エフェク
トを付加することが可能な電子ピック装置及びそれを用
いた弦楽器を提供することを目的とする。
トを付加することが可能な電子ピック装置及びそれを用
いた弦楽器を提供することを目的とする。
先ず、第1の考案である支持部材はピックと圧力検出
部材とホルダを夫々積層して、これらを外側両面から挟
むように支持する支持部材である。
部材とホルダを夫々積層して、これらを外側両面から挟
むように支持する支持部材である。
押圧部材は前記支持部材の一方の面側の部材であっ
て、前記ピックの一方の面側に外部からの押圧力を受け
てピックを介して圧力検出部材を押圧する。
て、前記ピックの一方の面側に外部からの押圧力を受け
てピックを介して圧力検出部材を押圧する。
圧力検出部材は前記押圧部材がピックを押圧する面の
他面側に設けられた圧力センサであって、外部から受け
た押圧力は前記押圧部材からピックを介してこの圧力検
出部材に伝達される。圧力検出部材はこの伝達された押
圧力の強さに応じてセンス信号を出力する。
他面側に設けられた圧力センサであって、外部から受け
た押圧力は前記押圧部材からピックを介してこの圧力検
出部材に伝達される。圧力検出部材はこの伝達された押
圧力の強さに応じてセンス信号を出力する。
ホルダは一方の面側は前記支持部材の背面側の部材に
装着して固定され、他面側は前記圧力検出部材を支持す
る部分と前記ピックを当接する支持面を有しており、ピ
ックは前記押圧部材と当ホルダの支持面によって着脱自
在に挟持されている。
装着して固定され、他面側は前記圧力検出部材を支持す
る部分と前記ピックを当接する支持面を有しており、ピ
ックは前記押圧部材と当ホルダの支持面によって着脱自
在に挟持されている。
次に、第2の考案である請求項2記載の電子ピック装
置は、上記請求項1記載のホルダの圧力検出部材を支持
する面側に突起部が設けられ、このホルダの突起部側の
面に対応する前記圧力検出部材には該突起部に嵌合する
凹部が設けられている。
置は、上記請求項1記載のホルダの圧力検出部材を支持
する面側に突起部が設けられ、このホルダの突起部側の
面に対応する前記圧力検出部材には該突起部に嵌合する
凹部が設けられている。
次に、第3の考案である請求項3記載の弦楽器は上記
第1の考案である電子ピック装置に加え、該電子ピック
装置から出力されるセンス信号に基づいて、発生する楽
音に付加するエフェクトの深さやレベルを変えたり付加
するエフェクトを他のエフェクトに切り換えたり等のエ
フェクトに係わる制御を行う楽音制御手段を具備してい
る。
第1の考案である電子ピック装置に加え、該電子ピック
装置から出力されるセンス信号に基づいて、発生する楽
音に付加するエフェクトの深さやレベルを変えたり付加
するエフェクトを他のエフェクトに切り換えたり等のエ
フェクトに係わる制御を行う楽音制御手段を具備してい
る。
[作用] 第1の考案である電子ピック装置の各部材の作用は次
の通りである。
の通りである。
電子ピック装置は、弦楽器の弦を弾奏する為のピック
と、前記ピックを着脱可能に収納する支持部材とから成
り、該支持部材は前記ピックの一方の面側に外部からの
押圧力を受けて該ピックを押圧する押圧部材と、該ピッ
クの他面側には該ピックを介して付与された前記押圧力
の強さに応じてセンス信号を出力する圧力検出部材と、
前記圧力検出部材を保持するホルダと、を具備してお
り、演奏者はピックで演奏しながら、同時に押圧部材に
外部押圧力を付加することによって、圧力検出部材に外
部押圧の強さに応じたセンス信号を演奏中に容易かつ微
妙な変化として出力できるので、その外部押圧力の強さ
に応じて出力されるセンス信号を各エフェクタの制御信
号として利用することが可能となる。
と、前記ピックを着脱可能に収納する支持部材とから成
り、該支持部材は前記ピックの一方の面側に外部からの
押圧力を受けて該ピックを押圧する押圧部材と、該ピッ
クの他面側には該ピックを介して付与された前記押圧力
の強さに応じてセンス信号を出力する圧力検出部材と、
前記圧力検出部材を保持するホルダと、を具備してお
り、演奏者はピックで演奏しながら、同時に押圧部材に
外部押圧力を付加することによって、圧力検出部材に外
部押圧の強さに応じたセンス信号を演奏中に容易かつ微
妙な変化として出力できるので、その外部押圧力の強さ
に応じて出力されるセンス信号を各エフェクタの制御信
号として利用することが可能となる。
次に第2の考案である電子ピック装置のホルダと圧力
検出部材の作用は次の通りである。
検出部材の作用は次の通りである。
ホルダには突起部が設けられ、圧力検出部材には該突
起部に嵌合する凹部を設けたので、演奏者がピックで強
い力で弾弦操作をしたとしても、圧力検出部材はホルダ
から離脱することなく確実に保持されている。
起部に嵌合する凹部を設けたので、演奏者がピックで強
い力で弾弦操作をしたとしても、圧力検出部材はホルダ
から離脱することなく確実に保持されている。
次に第3の考案である弦楽器の楽音制御手段の作用は
次の通りである。
次の通りである。
楽音制御手段は、電子ピック装置から出力される前記
センス信号に基づいて、楽音発生手段から発生される楽
音に加える各種エフェクタの深さやレベルの調整や、付
加するエフェクタの切り換え等の制御を行うことができ
るので、演奏者は演奏中に楽音に付加する各種エフェク
タの深さやレベル等を微妙に調整したり、換えたりする
等の制御を容易に行うことができる。
センス信号に基づいて、楽音発生手段から発生される楽
音に加える各種エフェクタの深さやレベルの調整や、付
加するエフェクタの切り換え等の制御を行うことができ
るので、演奏者は演奏中に楽音に付加する各種エフェク
タの深さやレベル等を微妙に調整したり、換えたりする
等の制御を容易に行うことができる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本考案の実施例について説
明する。
明する。
{構成} 第1図は、本考案に係る一実施例の外観図である。同
図に示すように、楽器本体は胴部6a、ネック6b及びヘッ
ド6cから成っており、ヘッド6cからネック6b及び胴部6a
の上部はその楽器本体の長手方向に6本の弦7が張設さ
れている。胴部6aの上面下方には着脱コネクタ1cを有し
ており、この着脱コネクタ1cに対して、ピックセンサ
(電子ピック装置)1が信号伝導コード1bを介して接続
されている。
図に示すように、楽器本体は胴部6a、ネック6b及びヘッ
ド6cから成っており、ヘッド6cからネック6b及び胴部6a
の上部はその楽器本体の長手方向に6本の弦7が張設さ
れている。胴部6aの上面下方には着脱コネクタ1cを有し
ており、この着脱コネクタ1cに対して、ピックセンサ
(電子ピック装置)1が信号伝導コード1bを介して接続
されている。
このピックセンサ1は後述する圧力センサ13を装着し
ており、かつ弾弦用のピック10を後述するピック支持装
置12により支持することができる。
ており、かつ弾弦用のピック10を後述するピック支持装
置12により支持することができる。
また、胴部6aの中央部よりやや左方には、上記ピック
センサ1から出力されるセンス信号に基づいて演奏中に
切り換えを行う2種のエフェクトを、予め設定するため
の、エフェクト設定スイッチ2a,2bが設けられている。
センサ1から出力されるセンス信号に基づいて演奏中に
切り換えを行う2種のエフェクトを、予め設定するため
の、エフェクト設定スイッチ2a,2bが設けられている。
さらに、胴部6aの端部には、外部の音源装置に接続す
るための出力端子4が設けられている。さらに胴部6aの
中央部の弦7の下方には、弦7の弦振動をその弦振動に
対応する電気信号に変換するピックアップ5が、各弦7
に1対1に対応して設けられている。また胴部6a内には
図中において破線で示している電子回路部3が内蔵され
ており、この電子回路部3は同図には示していないが、
前記着脱コネクタ1cや、エフェクト設定スイッチ2a及び
2bや、出力端子4及びピックアップ5に接続されてい
る。
るための出力端子4が設けられている。さらに胴部6aの
中央部の弦7の下方には、弦7の弦振動をその弦振動に
対応する電気信号に変換するピックアップ5が、各弦7
に1対1に対応して設けられている。また胴部6a内には
図中において破線で示している電子回路部3が内蔵され
ており、この電子回路部3は同図には示していないが、
前記着脱コネクタ1cや、エフェクト設定スイッチ2a及び
2bや、出力端子4及びピックアップ5に接続されてい
る。
第2図は、前記ピックセンサ1の全体を示す外観図で
ある。同図において、略H型のクリップ11は2つの挟み
部11a,11bを有しており、この挟み部11aにホルダ12が装
着されている。また、他方の挟み部11bは、その先端部
分が内側にU字状に曲げられており、その先端部分が、
ホルダ12のピック支持面12aに対向するようになってい
る。そして、その挟み部11bのU字状に曲げられている
先端部とホルダ12のピック支持面12aは、クリップ11の
その先端部の付勢力で、常時当接されるようになってい
る。また、ホルダ12には、例えば押圧力に応じて抵抗値
が変化するカーボン粉入りウレタンゴム等の導電性ゴム
等を有し、その変化する抵抗値に対応する電圧値をセン
ス信号として出力する圧力センサ13が装着されている。
該圧力センサ13には2つの孔13a,13aが設けられてお
り、この2つの13a,13aにホルダ12が有する2個の突起
部12aが嵌合するようになっている。そして圧力センサ1
3が、同図において、矢印Aに示す方向の力を受けたと
きに、圧力センサ13がホルダ12から脱嵌されないように
なっている。また、上記圧力センサ13は、ホルダ12との
接触面が、ホルダ12に対して、接着剤で接着されてい
て、圧力センサ13がホルダ12から脱離しないよう、より
強固に固定されている。またホルダ12には溝12bが形成
されており、この溝12b内に圧力センサ13の出力する信
号を伝送するためのコード1bが埋設されている。
ある。同図において、略H型のクリップ11は2つの挟み
部11a,11bを有しており、この挟み部11aにホルダ12が装
着されている。また、他方の挟み部11bは、その先端部
分が内側にU字状に曲げられており、その先端部分が、
ホルダ12のピック支持面12aに対向するようになってい
る。そして、その挟み部11bのU字状に曲げられている
先端部とホルダ12のピック支持面12aは、クリップ11の
その先端部の付勢力で、常時当接されるようになってい
る。また、ホルダ12には、例えば押圧力に応じて抵抗値
が変化するカーボン粉入りウレタンゴム等の導電性ゴム
等を有し、その変化する抵抗値に対応する電圧値をセン
ス信号として出力する圧力センサ13が装着されている。
該圧力センサ13には2つの孔13a,13aが設けられてお
り、この2つの13a,13aにホルダ12が有する2個の突起
部12aが嵌合するようになっている。そして圧力センサ1
3が、同図において、矢印Aに示す方向の力を受けたと
きに、圧力センサ13がホルダ12から脱嵌されないように
なっている。また、上記圧力センサ13は、ホルダ12との
接触面が、ホルダ12に対して、接着剤で接着されてい
て、圧力センサ13がホルダ12から脱離しないよう、より
強固に固定されている。またホルダ12には溝12bが形成
されており、この溝12b内に圧力センサ13の出力する信
号を伝送するためのコード1bが埋設されている。
そして、上記構成のホルダ12に対して、ピック10は脱
着自在になっており、ピック10をホルダ12に装着する場
合には、クリップ11の11c、11dの各部分を指等によりつ
まんで押圧部11bと、ホルダ12のピック支持面12aとの間
に空隙を作り、その空隙に、ピック10(図においてピッ
クは一点鎖線で示されている)を挿入することにより、
ピック10は、クリップ11の挟み部11bの先端部分の付勢
力により、挟み部11bとホルダ12のピック支持面12aとの
間に固定される。そして圧力センサ13は、上述のように
して固定されたピック10の下面に密着される。
着自在になっており、ピック10をホルダ12に装着する場
合には、クリップ11の11c、11dの各部分を指等によりつ
まんで押圧部11bと、ホルダ12のピック支持面12aとの間
に空隙を作り、その空隙に、ピック10(図においてピッ
クは一点鎖線で示されている)を挿入することにより、
ピック10は、クリップ11の挟み部11bの先端部分の付勢
力により、挟み部11bとホルダ12のピック支持面12aとの
間に固定される。そして圧力センサ13は、上述のように
して固定されたピック10の下面に密着される。
ピックセンサ1が、上記のような構成となっているの
で、演奏者は、演奏中に挟み部11bとピック10とを押圧
することにより前記圧力センサ13に押圧力が加わり、そ
の押圧力に対応するセンス信号が圧力センサ13から出力
される。
で、演奏者は、演奏中に挟み部11bとピック10とを押圧
することにより前記圧力センサ13に押圧力が加わり、そ
の押圧力に対応するセンス信号が圧力センサ13から出力
される。
上記押圧力に対応する圧力センサ13のセンス信号は、
コード1b及び第1図に示す脱着コネクタ4を介して電子
回路部3に出力される。
コード1b及び第1図に示す脱着コネクタ4を介して電子
回路部3に出力される。
第3図(a),(b)は、それぞれ第1図で示したエ
フェクト設定スイッチ2a,2bの詳細図である。
フェクト設定スイッチ2a,2bの詳細図である。
エフェクト設定スイッチ2a,2bは回転型式のスイッチ
であり、その周囲には、エフェクトの機能を示す名称
が、その設定位置を示す目盛りに対応して、刻印又は文
字印刷されている。
であり、その周囲には、エフェクトの機能を示す名称
が、その設定位置を示す目盛りに対応して、刻印又は文
字印刷されている。
同図(a)に示すエフェクト設定スイッチ2aには、そ
の周囲に、楽音に付加すべき各エフェクトの名称が、時
計回りに、それぞれDIS(ディストーション)、DIS+DE
L(ディストーションとディレイの混合効果音響)、・
・・、FL(フランジャー)と8種類刻印又は文字印刷さ
れており、同図(b)に示すエフェクト設定スイッチ2b
には、その周囲に、RV(リヴァーブ)、RIV+DIS(リバ
ーブとデストーションの混合効果音響)、・・・、FL
(フランジャ)と8種類設けられている。
の周囲に、楽音に付加すべき各エフェクトの名称が、時
計回りに、それぞれDIS(ディストーション)、DIS+DE
L(ディストーションとディレイの混合効果音響)、・
・・、FL(フランジャー)と8種類刻印又は文字印刷さ
れており、同図(b)に示すエフェクト設定スイッチ2b
には、その周囲に、RV(リヴァーブ)、RIV+DIS(リバ
ーブとデストーションの混合効果音響)、・・・、FL
(フランジャ)と8種類設けられている。
この2つのエフェクト設定スイッチ2a,2bは、後述す
るように、演奏者が演奏中に切り換える2種のエフェク
トを、予め設定しておくためのスイッチである。
るように、演奏者が演奏中に切り換える2種のエフェク
トを、予め設定しておくためのスイッチである。
次に、第4図は本考案の一実施例のシステム構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
以下同図について説明すると、ピックセンサ1は、前
述した第2図に示す構造になっており、そのピックセン
サ1に貼着されている圧力センサ13に対して、演奏者が
演奏中、弾弦して楽音を演奏しながら押圧操作を行う
と、ピックセンサ1はその圧力センサ1に加わる押圧力
に対応するエフェクタ制御信号(センス信号)を、電子
回路部30内の制御部31に出力する。スイッチ部2は第4
図に示すエフェクト設定スイッチ2a,2b等のスイッチを
有しており、制御部31は、スイッチ部2の上記エフェク
ト設定スイッチ2a,2bの設定位置を、所定の周期で検出
しており、その検出したエフェクト設定スイッチ2a,2b
の設定位置に基づいて、エフェクト設定スイッチ2a,2b
により設定された最新のエフェクトを判別し、そのエフ
ェクトの種類を示すエフェクト指示データを特に図示し
ていないRAM(ランダム・アクセス・メモリ)又はレジ
スタに記憶している。制御部31は、この記憶されている
エフェクト指示データとピックセンサ13から出力される
前記センス信号とに基づいて、エフェクト制御回路32に
発生される楽音に付加すべきエフェクトの種類を指示す
る制御信号やその付加されるエフェクトの深さを変えた
り、またエフェクトの切換のタイミング等を指示する制
御信号を出力する。さらに、出力制御回路33に出力レベ
ルを指示する制御信号を出力する。
述した第2図に示す構造になっており、そのピックセン
サ1に貼着されている圧力センサ13に対して、演奏者が
演奏中、弾弦して楽音を演奏しながら押圧操作を行う
と、ピックセンサ1はその圧力センサ1に加わる押圧力
に対応するエフェクタ制御信号(センス信号)を、電子
回路部30内の制御部31に出力する。スイッチ部2は第4
図に示すエフェクト設定スイッチ2a,2b等のスイッチを
有しており、制御部31は、スイッチ部2の上記エフェク
ト設定スイッチ2a,2bの設定位置を、所定の周期で検出
しており、その検出したエフェクト設定スイッチ2a,2b
の設定位置に基づいて、エフェクト設定スイッチ2a,2b
により設定された最新のエフェクトを判別し、そのエフ
ェクトの種類を示すエフェクト指示データを特に図示し
ていないRAM(ランダム・アクセス・メモリ)又はレジ
スタに記憶している。制御部31は、この記憶されている
エフェクト指示データとピックセンサ13から出力される
前記センス信号とに基づいて、エフェクト制御回路32に
発生される楽音に付加すべきエフェクトの種類を指示す
る制御信号やその付加されるエフェクトの深さを変えた
り、またエフェクトの切換のタイミング等を指示する制
御信号を出力する。さらに、出力制御回路33に出力レベ
ルを指示する制御信号を出力する。
エフェクタ制御回路32は、制御部31から出力される制
御信号に基づき、楽音に付加すべきエフェクトの指定や
エフェクトのレベルを指示する制御信号をエフェクタ回
路34に出力する。
御信号に基づき、楽音に付加すべきエフェクトの指定や
エフェクトのレベルを指示する制御信号をエフェクタ回
路34に出力する。
エフェクタ回路34は、ピックアップ5から入力される
弦振動に対応する楽音信号に対し、上記エフェクタ制御
回路32から加わる制御信号により指示されるエフェクト
を付加し、ミキサ35に出力する。また、エフェクトの深
さやレベル等のエフェクトに係わる各種パラメータの大
きさを指示する制御信号も、ミキサ35に出力する。出力
制御回路33は制御部31から加わる制御信号に応じて、ピ
ックアップ5から出力される楽音信号の出力レベルを調
整するための制御信号をミキサ35に出力する。ミキサ35
は、ピックアップ5から出力される楽音信号(原音)に
エフェクタ回路34から出力されるエフェクトが付加され
た楽音信号の出力レベルを、出力制御回路33から出力さ
れる楽音信号の音量レベルを指示する制御信号に基づい
て制御し、その結果得られた楽音信号を出力端子4に出
力する。このミキサー35から出力される楽音信号は、例
えばエフェクタ回路34により生成される、ピックアップ
5から弾弦操作に対応して出力されるその弾弦された弦
のフレット操作位置に対応する音高の楽音信号(原音)
と、その原音を遅延させた結果得られる楽音信号とを合
成して出力するディレイ効果が付加された楽音信号であ
る。
弦振動に対応する楽音信号に対し、上記エフェクタ制御
回路32から加わる制御信号により指示されるエフェクト
を付加し、ミキサ35に出力する。また、エフェクトの深
さやレベル等のエフェクトに係わる各種パラメータの大
きさを指示する制御信号も、ミキサ35に出力する。出力
制御回路33は制御部31から加わる制御信号に応じて、ピ
ックアップ5から出力される楽音信号の出力レベルを調
整するための制御信号をミキサ35に出力する。ミキサ35
は、ピックアップ5から出力される楽音信号(原音)に
エフェクタ回路34から出力されるエフェクトが付加され
た楽音信号の出力レベルを、出力制御回路33から出力さ
れる楽音信号の音量レベルを指示する制御信号に基づい
て制御し、その結果得られた楽音信号を出力端子4に出
力する。このミキサー35から出力される楽音信号は、例
えばエフェクタ回路34により生成される、ピックアップ
5から弾弦操作に対応して出力されるその弾弦された弦
のフレット操作位置に対応する音高の楽音信号(原音)
と、その原音を遅延させた結果得られる楽音信号とを合
成して出力するディレイ効果が付加された楽音信号であ
る。
出力端子4は特に図示していないが、コネクタを介し
て外部に設置される音源装置等に接続される。
て外部に設置される音源装置等に接続される。
{動作} 次に、上記構成の実施例の動作を説明する。
先ず、演奏者がピックセンサ1に装着されているピッ
ク10を用いてピッキング演奏している最中に、上記ピッ
クセンサ1に貼設されている圧力センサ13に対して、指
等によって押圧力を加えると、圧力センサ13からその押
圧力に対応するセンス信号が制御部31に出力される。
ク10を用いてピッキング演奏している最中に、上記ピッ
クセンサ1に貼設されている圧力センサ13に対して、指
等によって押圧力を加えると、圧力センサ13からその押
圧力に対応するセンス信号が制御部31に出力される。
制御部31は、スイッチ部2のエフェクト設定スイッチ
2aまたはエフェクト設定スイッチ2bにより設定されたエ
フェクトを指示する制御信号をエフェクタ制御回路32に
出力しており、エフェクタ制御回路32はその加わる制御
信号に基づいて、エフェクタ回路34を制御し、上記スイ
ッチ操作により指示されたエフェクトをピックアップ5
から出力される楽音信号に付加してミキサ35に出力して
いる。そして、所定周期でサンプリングするエフェクト
の深さやレベル等を指示する信号をリアルタイムでエフ
ェクタ制御回路34に出力する。また、制御回路31は、同
じく、所定周期でサンプリングするセンス信号に基づい
て、出力制御回路33に対し音量レベルを指示する制御信
号を出力する。
2aまたはエフェクト設定スイッチ2bにより設定されたエ
フェクトを指示する制御信号をエフェクタ制御回路32に
出力しており、エフェクタ制御回路32はその加わる制御
信号に基づいて、エフェクタ回路34を制御し、上記スイ
ッチ操作により指示されたエフェクトをピックアップ5
から出力される楽音信号に付加してミキサ35に出力して
いる。そして、所定周期でサンプリングするエフェクト
の深さやレベル等を指示する信号をリアルタイムでエフ
ェクタ制御回路34に出力する。また、制御回路31は、同
じく、所定周期でサンプリングするセンス信号に基づい
て、出力制御回路33に対し音量レベルを指示する制御信
号を出力する。
エフェクタ制御回路32は、上記制御回路31から加わる
上記制御信号に基づきエフェクタ回路34に対して、エフ
ェクトの種類やエフェクトの深さ等を指示する制御信号
を出し、その制御信号に応じてエフェクタ制御回路34
は、楽音に付加するエフェクトの深さやレベルを調整す
る。
上記制御信号に基づきエフェクタ回路34に対して、エフ
ェクトの種類やエフェクトの深さ等を指示する制御信号
を出し、その制御信号に応じてエフェクタ制御回路34
は、楽音に付加するエフェクトの深さやレベルを調整す
る。
そして、その生成したエフェクトが付加された楽音信
号をミキサ35に出力する。このエフェクタ回路34が、ミ
キサ35に出力するエフェクトが付加された楽音信号につ
いては、後述する。
号をミキサ35に出力する。このエフェクタ回路34が、ミ
キサ35に出力するエフェクトが付加された楽音信号につ
いては、後述する。
また出力制御回路33は、上記制御部31から加わる制御
信号に基づいて、出力する楽音信号の音量レベルを指示
する制御信号をミキサ35に対し出力する。
信号に基づいて、出力する楽音信号の音量レベルを指示
する制御信号をミキサ35に対し出力する。
ミキサ35は、ピックアップ5から出力される原音の楽
音信号に、エフェクタ回路34から出力されるエフェクト
が付加された楽音信号を合成し、さらに、その合成によ
り得られた楽音信号の音量レベルを出力制御回路33から
出力される音量レベル指示信号に基づいて制御して、第
1図に示す出力端子4に出力する。
音信号に、エフェクタ回路34から出力されるエフェクト
が付加された楽音信号を合成し、さらに、その合成によ
り得られた楽音信号の音量レベルを出力制御回路33から
出力される音量レベル指示信号に基づいて制御して、第
1図に示す出力端子4に出力する。
このように、演奏者は、演奏中にピックセンサ1のク
リップ11とホルダ12の下面を押圧することにより、ピッ
クセンサ1から出力されるセンス信号の大きさを可変制
御でき、このことにより、演奏中に容易に弦7の弾弦操
作に応じて出力される楽音に付加するエフェクトの深さ
や、レベル等を微妙に調整することができる。
リップ11とホルダ12の下面を押圧することにより、ピッ
クセンサ1から出力されるセンス信号の大きさを可変制
御でき、このことにより、演奏中に容易に弦7の弾弦操
作に応じて出力される楽音に付加するエフェクトの深さ
や、レベル等を微妙に調整することができる。
次に、ピックセンサ1から出力されるセンス信号に基
づいて、ピックアップ5から出力される楽音信号に付加
されるエフェクトの例を第5図を参照しながら説明す
る。
づいて、ピックアップ5から出力される楽音信号に付加
されるエフェクトの例を第5図を参照しながら説明す
る。
第5図において、同図(a)は演奏者が演奏する譜面
を示すもので、この例では8音の楽音で構成されてい
る。尚、この譜面においてはリズムのみを示し、メロデ
ィは示していない。
を示すもので、この例では8音の楽音で構成されてい
る。尚、この譜面においてはリズムのみを示し、メロデ
ィは示していない。
また同図(b)乃至(e)は、上記(a)の譜面に示
すリズムで演奏する際、演奏者がピックセンサ1を前述
のように操作して、ピックセンサ1から出力されるセン
ス信号の大きさを調整することにより、得られるエフェ
クトの例を示したものである。同図(b)乃至同図
(e)において、横軸は時間tを示し、縦軸はピックセ
ンサ1から出力されるセンス信号の大きさpを示してい
る。
すリズムで演奏する際、演奏者がピックセンサ1を前述
のように操作して、ピックセンサ1から出力されるセン
ス信号の大きさを調整することにより、得られるエフェ
クトの例を示したものである。同図(b)乃至同図
(e)において、横軸は時間tを示し、縦軸はピックセ
ンサ1から出力されるセンス信号の大きさpを示してい
る。
まず、同図(b)には、エフェクト設定スイッチ2aの
操作によりディストーションを選択したときの例を示し
たものである。前半の4音の楽音に対して、演奏者は初
めの1音の楽音を発生させる弾弦操作を行うと同時に圧
力センサ13を強く押圧する。そして、次に第2音目では
弾弦操作においては圧力センサ13を押圧せず、続く第3
音目に再び強く圧力センサ13を押圧する。そして、第4
音目には圧力センサ13を押圧せず後半の第5音目以降の
演奏では、弾弦操作毎に徐々に圧力センサ13に加える押
圧を強くしていく。このような操作を行うことにより、
デストーションの付加は第1音目と第3音目の楽音には
加わるが、第2音目と第4音目の楽音には加わらない
(弾弦操作に対応する楽音がそのまま発生される)。そ
して第3音目以降、原音に付加されるデストーションの
大きさがしだいに大きくなる。
操作によりディストーションを選択したときの例を示し
たものである。前半の4音の楽音に対して、演奏者は初
めの1音の楽音を発生させる弾弦操作を行うと同時に圧
力センサ13を強く押圧する。そして、次に第2音目では
弾弦操作においては圧力センサ13を押圧せず、続く第3
音目に再び強く圧力センサ13を押圧する。そして、第4
音目には圧力センサ13を押圧せず後半の第5音目以降の
演奏では、弾弦操作毎に徐々に圧力センサ13に加える押
圧を強くしていく。このような操作を行うことにより、
デストーションの付加は第1音目と第3音目の楽音には
加わるが、第2音目と第4音目の楽音には加わらない
(弾弦操作に対応する楽音がそのまま発生される)。そ
して第3音目以降、原音に付加されるデストーションの
大きさがしだいに大きくなる。
次に、同図(c)はエフェクト設定スイッチ2bの操作
によりリバーブのエフェクトを選択したときの一例を示
したものであり、演奏者は8音の楽音の初めの1音はか
すかに、後になる程連続的に徐々に大きくなるように圧
力センサ13を押圧操作して演奏を行ったものである。こ
のような押圧操作を行うことにより、ピックアップ5か
ら出力される楽音信号(原音)に加わるリバーブのエフ
ェクトは、初めは弱くそして徐々に強く、原音に対して
加えられる。
によりリバーブのエフェクトを選択したときの一例を示
したものであり、演奏者は8音の楽音の初めの1音はか
すかに、後になる程連続的に徐々に大きくなるように圧
力センサ13を押圧操作して演奏を行ったものである。こ
のような押圧操作を行うことにより、ピックアップ5か
ら出力される楽音信号(原音)に加わるリバーブのエフ
ェクトは、初めは弱くそして徐々に強く、原音に対して
加えられる。
同図(d)は、ピックセンサ1から出力されるセンス
信号を楽音の音量をコントロールする音量制御に利用し
た例を示したものである。演奏者は、必ずしもリズムの
タイミングに合わせて圧力センサ13の押圧操作を行う必
要はなく、この図に示すように、任意の強弱の押圧操作
を連続的に行うことで、ピックアップ5から出力される
楽音の音量レベルを変化させる例である。また、このよ
うなセンス信号を用いて、バンド・パス・フィルタのピ
ークとなる周波数を変化させることで、ピーク付近にあ
る高調波を強調して音色を変化させるワウ・ワウ・ワウ
のエフェクトを付加するようにしてもよい。
信号を楽音の音量をコントロールする音量制御に利用し
た例を示したものである。演奏者は、必ずしもリズムの
タイミングに合わせて圧力センサ13の押圧操作を行う必
要はなく、この図に示すように、任意の強弱の押圧操作
を連続的に行うことで、ピックアップ5から出力される
楽音の音量レベルを変化させる例である。また、このよ
うなセンス信号を用いて、バンド・パス・フィルタのピ
ークとなる周波数を変化させることで、ピーク付近にあ
る高調波を強調して音色を変化させるワウ・ワウ・ワウ
のエフェクトを付加するようにしてもよい。
上記第5図(b),(c),(d)は、演奏者の圧力
センサ13に対して行う押圧の強さに比例してエフェクト
や音量に変化させる例であるが、上記ピックセンサ1か
ら出力されるセンス信号をエフェクトの切り換え信号と
して動作させることも出来る。この例を第5図(e)に
示す。
センサ13に対して行う押圧の強さに比例してエフェクト
や音量に変化させる例であるが、上記ピックセンサ1か
ら出力されるセンス信号をエフェクトの切り換え信号と
して動作させることも出来る。この例を第5図(e)に
示す。
第5図(e)は、上記第5図(b)乃至(d)と同様
に横軸を時間,圧力センサ13に対して行われた演奏者の
押圧操作に対応するセンス信号の強さを縦軸に示す図で
あり、前半の4音は圧力センサ13に押圧操作は行わず、
そのセンス信号は、ほとんど「0」であり、後半の第5
音目で、圧力センサ13に強い押圧力を加え、最後の第8
音目までその押圧力を持続した例である。これは、第3
図で説明したエフェクト設定スイッチ2a,2bを用いて演
奏者が予め2種のエフェクトを設定しておく場合の例で
あり、第3図に示す例では、エフェクト設定スイッチ2a
で「CH+RV(コーラスとリバーブの混合エフェクト)」
を、エフェクト設定設定スイッチ2bで「RIV+DIS(リバ
ーブとデストーションの混合エフェクト)」を設定して
いる。そして、第5図(e)に示すような圧力センサ13
に対する押圧操作を行った場合、初めの4音ではエフェ
クト設定スイッチ4aにより設定されたコーラスとリバー
ブの混合エフェクトが原音に付加して発音され、第5音
目の楽音発生と同時に、付加されるエフェクトが直ちに
エフェクト設定スイッチ4bにより設定されたリバーブと
デストーョンの混合エフェクトに切り換えられ、その切
り換えられた上記混合エフェクトが原音に付加されて発
音される。
に横軸を時間,圧力センサ13に対して行われた演奏者の
押圧操作に対応するセンス信号の強さを縦軸に示す図で
あり、前半の4音は圧力センサ13に押圧操作は行わず、
そのセンス信号は、ほとんど「0」であり、後半の第5
音目で、圧力センサ13に強い押圧力を加え、最後の第8
音目までその押圧力を持続した例である。これは、第3
図で説明したエフェクト設定スイッチ2a,2bを用いて演
奏者が予め2種のエフェクトを設定しておく場合の例で
あり、第3図に示す例では、エフェクト設定スイッチ2a
で「CH+RV(コーラスとリバーブの混合エフェクト)」
を、エフェクト設定設定スイッチ2bで「RIV+DIS(リバ
ーブとデストーションの混合エフェクト)」を設定して
いる。そして、第5図(e)に示すような圧力センサ13
に対する押圧操作を行った場合、初めの4音ではエフェ
クト設定スイッチ4aにより設定されたコーラスとリバー
ブの混合エフェクトが原音に付加して発音され、第5音
目の楽音発生と同時に、付加されるエフェクトが直ちに
エフェクト設定スイッチ4bにより設定されたリバーブと
デストーョンの混合エフェクトに切り換えられ、その切
り換えられた上記混合エフェクトが原音に付加されて発
音される。
上記に述べたように、演奏者は第5図(b)乃至
(d)に示すセンス信号が出力されるように圧力センサ
13を押圧操作することにより、発音中のエフェクトのデ
プス,レベル等の強弱を自由に変化させることが出来
る。しかも、上記圧力センサ13は、弾弦用のピック10と
共に、ピックセンサ1に装着されているので演奏中にお
いて、その圧力センサ1に加える押圧力を容易に可変す
ることができ、エフェクトをリアルタイムでかつ微妙に
可変制御することができる。
(d)に示すセンス信号が出力されるように圧力センサ
13を押圧操作することにより、発音中のエフェクトのデ
プス,レベル等の強弱を自由に変化させることが出来
る。しかも、上記圧力センサ13は、弾弦用のピック10と
共に、ピックセンサ1に装着されているので演奏中にお
いて、その圧力センサ1に加える押圧力を容易に可変す
ることができ、エフェクトをリアルタイムでかつ微妙に
可変制御することができる。
また、演奏者は第5図(e)に示すようなセンス信号
が得られるように、圧力センサ13を押圧操作することに
より、演奏中に付加中のエフェクトを他のエフェクトに
瞬時に切り換えることが出来る。
が得られるように、圧力センサ13を押圧操作することに
より、演奏中に付加中のエフェクトを他のエフェクトに
瞬時に切り換えることが出来る。
尚、圧力センサ13に対する押圧操作の仕方は第5図
(b)から(e)に示す操作に限定されることなく、種
々あって、例えば短い断続的な押圧操作でビブラートの
ような効果を発生させることも可能である。
(b)から(e)に示す操作に限定されることなく、種
々あって、例えば短い断続的な押圧操作でビブラートの
ような効果を発生させることも可能である。
また本実施例では圧力センサ13に、カーボン粉入りウ
レタンゴムに2枚の伝導板を両側より密着させて構成す
る圧力センサを使用しているが、この型に限定されるこ
となく、ポリイミド等のフィルムの内側に圧力センサを
ラミネートした、市販されている他の圧力センサを用い
てもよい。また、押圧力を多段階に設定出来る薄形スイ
ッチや、フォトカプラ、ホール素子等のセンサをピック
センサ1上に装着するように設定してもよい。
レタンゴムに2枚の伝導板を両側より密着させて構成す
る圧力センサを使用しているが、この型に限定されるこ
となく、ポリイミド等のフィルムの内側に圧力センサを
ラミネートした、市販されている他の圧力センサを用い
てもよい。また、押圧力を多段階に設定出来る薄形スイ
ッチや、フォトカプラ、ホール素子等のセンサをピック
センサ1上に装着するように設定してもよい。
なお、ピックセンサ1に装着するピックは一般に市販
されているものを使用でき、摩耗したときはピックを簡
単に変換できるようになっている。また、上記のような
制御方法に限定されることなく、例えばセンス信号の大
きさに基づいて、出力端子からエフェクト制御用のMIDI
(Musical Instrument Interface)規格に沿ったMIDI信
号を外部のMIDI機器に出力するようにして、楽音に付加
するエフェクトを制御することも可能である。
されているものを使用でき、摩耗したときはピックを簡
単に変換できるようになっている。また、上記のような
制御方法に限定されることなく、例えばセンス信号の大
きさに基づいて、出力端子からエフェクト制御用のMIDI
(Musical Instrument Interface)規格に沿ったMIDI信
号を外部のMIDI機器に出力するようにして、楽音に付加
するエフェクトを制御することも可能である。
請求項1記載の考案である電子ピック装置によれば、
弦楽器の弦を弾奏する為のピックと、前記ピックを着脱
可能に収納する支持部材とから成り、該支持部材は前記
ピックの一方の面側に外部からの押圧力を受けて該ピッ
クを押圧する押圧部材と、該ピックの他面側には該ピッ
クを介して付与された前記押圧力の強さに応じてセンス
信号を出力する圧力検出部材と、前記圧力検出部材を保
持するホルダと、を具備しているので演奏者は演奏して
いる最中でも押圧部材を押圧操作することによって、エ
フェクト音の制御指示等に用いるセンス信号を可変制御
できるので、容易かつリアルタイムにエフェクタを可変
操作するためのセンス信号を出力できる。
弦楽器の弦を弾奏する為のピックと、前記ピックを着脱
可能に収納する支持部材とから成り、該支持部材は前記
ピックの一方の面側に外部からの押圧力を受けて該ピッ
クを押圧する押圧部材と、該ピックの他面側には該ピッ
クを介して付与された前記押圧力の強さに応じてセンス
信号を出力する圧力検出部材と、前記圧力検出部材を保
持するホルダと、を具備しているので演奏者は演奏して
いる最中でも押圧部材を押圧操作することによって、エ
フェクト音の制御指示等に用いるセンス信号を可変制御
できるので、容易かつリアルタイムにエフェクタを可変
操作するためのセンス信号を出力できる。
また、そのセンス信号も指先等により極めて微妙に可
変制御可能であるから、ピックで演奏しながら上記セン
ス信号を微妙に調整できる。また請求項2記載の考案に
よる電子ピック装置によれば、ホルダには突起部が設け
られ、圧力検出部材には該突起部に嵌合する凹部を設け
たので、演奏者がピックで強い力で弾弦操作をしたとし
ても、圧力検出部材はホルダから離脱することなく確実
に保持されている。
変制御可能であるから、ピックで演奏しながら上記セン
ス信号を微妙に調整できる。また請求項2記載の考案に
よる電子ピック装置によれば、ホルダには突起部が設け
られ、圧力検出部材には該突起部に嵌合する凹部を設け
たので、演奏者がピックで強い力で弾弦操作をしたとし
ても、圧力検出部材はホルダから離脱することなく確実
に保持されている。
また請求項3記載の考案による弦楽器によれば、楽音
制御手段は、電子ピック装置から出力される前記センス
信号に基づいて、楽音発生手段から発生される楽音に加
える各種エフェクタの深さやレベルの調整や、付加する
エフェクタの切り換え等の制御を行うことができるの
で、演奏者は演奏中に楽音に付加する各種エフェクタの
深さやレベル等を微妙に調整したり、換えたりする等の
制御を容易に行うことができ、多彩で音楽表現の豊かな
演奏が可能となる。
制御手段は、電子ピック装置から出力される前記センス
信号に基づいて、楽音発生手段から発生される楽音に加
える各種エフェクタの深さやレベルの調整や、付加する
エフェクタの切り換え等の制御を行うことができるの
で、演奏者は演奏中に楽音に付加する各種エフェクタの
深さやレベル等を微妙に調整したり、換えたりする等の
制御を容易に行うことができ、多彩で音楽表現の豊かな
演奏が可能となる。
第1図は本考案の一実施例の外観図、 第2図は第1図のピックセンサの全体を示す外観図、 第3図はエフェクト設定スイッチ2aと2bの外観図、 第4図は本考案の一実施例のシステム構成を示すブロッ
ク図、 第5図(a)は譜面を示す図、 第5図(b),(c),(d),(e)はピックセンサ
により出力されるセンス信号の時間的変化を示す図であ
る。 1……ピックセンサ、1b……信号伝導コード、1c……着
脱コネクタ、2a,2b……エフェクト設定スイッチ、3…
…電子回路部、4……出力端子、5……ピックアップ、
6a……胴部、6b……ネック、6c……ヘッド、7……弦、
10……ピック、11……クリップ、12……ホルダ、13……
圧力センサ、31……制御部、32……エフェクタ制御回
路、33……出力制御回路、34……エフェクタ回路、35…
…ミキサ.
ク図、 第5図(a)は譜面を示す図、 第5図(b),(c),(d),(e)はピックセンサ
により出力されるセンス信号の時間的変化を示す図であ
る。 1……ピックセンサ、1b……信号伝導コード、1c……着
脱コネクタ、2a,2b……エフェクト設定スイッチ、3…
…電子回路部、4……出力端子、5……ピックアップ、
6a……胴部、6b……ネック、6c……ヘッド、7……弦、
10……ピック、11……クリップ、12……ホルダ、13……
圧力センサ、31……制御部、32……エフェクタ制御回
路、33……出力制御回路、34……エフェクタ回路、35…
…ミキサ.
Claims (3)
- 【請求項1】弦楽器の弦を弾奏する為のピックと、 前記ピックを着脱可能に収納する支持部材とから成り、 該支持部材は前記ピックの一方の面側に外部からの押圧
力を受けて該ピックを押圧する押圧部材と、 該ピックの他面側には該ピックを介して付与された前記
押圧力の強さに応じてセンス信号を出力する圧力検出部
材と、 前記圧力検出部材を保持するホルダと、 を具備することを特徴とする電子ピック装置。 - 【請求項2】前記ホルダには突起部が設けられ、前記圧
力検出部材には該突起部に嵌合する凹部を設けたことを
特徴とする請求項第1項記載の電子ピック装置。 - 【請求項3】弦楽器の弦を弾奏する為のピックと 前記ピックを着脱可能に収納する支持部材とから成り、 該支持部材は前記ピックの一方の面側に外部からの押圧
力を受けて該ピックを押圧する押圧部材と、 該ピックの他面側には該ピックを介して付与された前記
押圧力の強さに応じてセンス信号を出力する圧力検出部
材と、 前記圧力検出部材を保持するホルダと、を具備し、 前記弦が前記ピックにより弾奏されることにより生ずる
弦振動に対応した楽音信号を出力するピックアップと、 前記圧力検出部材が出力する前記センス信号に基づい
て、前記楽音信号の特性を制御する楽音制御手段と、 を具備することを特徴とする弦楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1052190U JP2538666Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 電子ピック装置及び弦楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1052190U JP2538666Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 電子ピック装置及び弦楽器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03103499U JPH03103499U (ja) | 1991-10-28 |
JP2538666Y2 true JP2538666Y2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=31514083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1052190U Expired - Lifetime JP2538666Y2 (ja) | 1990-02-07 | 1990-02-07 | 電子ピック装置及び弦楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538666Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-07 JP JP1052190U patent/JP2538666Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03103499U (ja) | 1991-10-28 |
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