JP2001100755A - 電気楽器 - Google Patents

電気楽器

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JP2001100755A
JP2001100755A JP27582899A JP27582899A JP2001100755A JP 2001100755 A JP2001100755 A JP 2001100755A JP 27582899 A JP27582899 A JP 27582899A JP 27582899 A JP27582899 A JP 27582899A JP 2001100755 A JP2001100755 A JP 2001100755A
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Hideo Suzuki
秀雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 豊かな演奏表現を実現可能な電気楽器を提供
する。 【解決手段】 本発明に係る電気バイオリンは、弦23
と、この弦23に対して振動を与えるための弓1と、弦
23から本体側振動信号を取得して出力する本体側ピッ
クアップ20と、上記弓1から弓側振動信号を取得して
出力する弓側ピックアップ10と、本体側振動信号およ
び弓側振動信号のうちのいずれか一方の信号により、他
方の信号を周波数変調して出力する信号処理部3と、こ
の信号処理部3から出力された信号を音として出力する
スピーカ6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弓等の駆動部材に
よって弦等の発音源を駆動させて演奏を行う電気バイオ
リン等の電気楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】弓による擦弦動作によって生じる弦の振
動を、駒に埋設されたピックアップで検出し、その検出
信号から楽音信号を生成する電気バイオリンが各種提供
されている。また、バイオリンの本体を構成する響胴内
部にマイクロフォンを設け、このマイクロフォンによっ
て検出される電気信号に対して何等かの処理を施して出
力する、といった構成の電気バイオリンも提供されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の電気バイオリンは、弓による擦弦動作に応じ
て生じた弦の振動を、駒を介してピックアップしたり、
響胴の共鳴により生じた振動を検出する、といった構成
であった。ここで、ピックアップやマイクロフォンによ
って検出される振動は、弦に生じた振動に対して駒や響
胴に対応したフィルタリングを施した後の振動となる。
従って、この検出された振動に基づいて生成される楽音
は、立ち上がりが緩やかで、高調波成分がカットされた
楽音となってしまうため、演奏者が意図する多様な演奏
表現を充分に実現することが困難であるといった問題が
生じていた。この問題は、バイオリンのような擦弦楽器
のみならず、管楽器や打楽器など、発音源(弦、パッ
ド、マウスピース等)と、これを駆動するための部材
(弓、スティック、リード等)との相互作用により楽音
を発生する全ての電気楽器に共通の問題である。
【0004】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、豊かな演奏表現を実現可能な電気楽器
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、発音源と、前記発音源を駆動するため
の駆動部材と、前記発音源から信号を取得して出力する
発音源側信号生成手段と、前記駆動部材から信号を取得
して出力する駆動部材側信号生成手段と、前記発音源側
信号生成手段から出力された信号および前記駆動部材側
信号生成手段から出力された信号のうちのいずれか一方
の信号により、他方の信号を周波数変調して出力する変
調手段と、前記変調手段から出力された信号を音として
出力する出力手段とを具備することを特徴とする電気楽
器を提供するものである。ここで、上記電気楽器におい
ては、前記変調手段は、前記発音源側信号および駆動部
材側信号のうちの一方の信号を記憶するメモリと、前記
発音源側信号および駆動部材側信号のうちの他方の信号
に基づいてアドレス信号を生成するとともに、前記メモ
リに記憶された信号のうち、当該アドレス信号によって
指定されたアドレスに記憶された信号を読み出して出力
する読出手段とを具備するものとしてもよい。また、上
記電気楽器においては、前記発音弦側信号生成手段から
出力される信号と、前記駆動部材側信号生成手段から出
力される信号とをミキシングして出力する第1ミキシン
グ手段と、前記第1ミキシング手段から出力された信号
と前記変調手段から出力された信号とをミキシングして
出力する第2ミキシング手段とを具備し、前記出力手段
は、前記第2ミキシング手段から出力された信号を音と
して出力するようにしてもよい。
【0006】また、本発明は、発音源と、前記発音源を
駆動するための駆動部材と、前記発音源から信号を取得
して出力する発音源側信号生成手段と、前記駆動部材か
ら信号を取得して出力する駆動部材側信号生成手段と、
前記発音源側信号生成手段から出力された信号と、前記
駆動部材側信号生成手段から出力された信号とを乗算し
て出力する乗算手段と、前記乗算手段から出力された信
号を音として出力する出力手段とを具備することを特徴
とする電気楽器を提供するものである。ここで、上記電
気楽器においては、前記発音弦側信号生成手段から出力
される信号と、前記駆動部材側信号生成手段から出力さ
れる信号とをミキシングして出力する第1ミキシング手
段と、前記第1ミキシング手段から出力された信号と、
前記乗算手段から出力された信号とをミキシングして出
力する第2ミキシング手段とを具備し、前記出力手段
は、前記第2ミキシング手段から出力された信号を音と
して出力するようにしてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。なお、以下では、本発明を
電気バイオリンに適用した場合を例に説明する。かかる
実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この
発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に
変更可能である。
【0008】A:第1実施形態 A−1:第1実施形態の構成 図1は、本発明の第1実施形態である電気バイオリンの
全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、
この電気バイオリンは、弓1、バイオリン本体2、信号
処理部3、操作部4、アンプ5およびスピーカ6により
構成されている。この電気バイオリンの演奏者は、通常
の自然楽器のバイオリンと同様に、弓1によってバイオ
リン本体2の弦23を擦弦等することによって演奏を行
う。
【0009】図2(a)は、本実施形態にかかる電気バ
イオリンの弓1の構成を示す平面図である。同図に示す
ように、この弓1は、発音源である電気バイオリン本体
2の弦23に対して振動を与えるための駆動部材として
機能するものであり、弓身11、弓毛12およびフロッ
グ(毛箱)13により概ね構成されている。詳述する
と、弓身11の一端に、直方体の形状をなすフロッグ1
3が固設されるとともに、弓毛12が弓身11の他端で
ある弓先14とフロッグ13との間に、張力を与えられ
た状態で支持された構成となっている。以上の構成は自
然バイオリンの弓の構成と同様であるが、本実施形態に
かかる電気バイオリンの弓1は、これらの各部の他、弓
側ピックアップ10(駆動部材側信号生成手段)を備え
た構成となっている。
【0010】ここで、図2(b)は、図2(a)に示し
た弓1のうち、上述したフロッグ13付近の拡大図であ
る。この図2(b)に示すように、本実施形態にかかる
弓1は、フロッグ13の側面であって弓毛12の近傍の
位置に、弓側ピックアップ10が装着された構成となっ
ている。この弓側ピックアップ10は、例えば、圧電素
子により構成される加速度ピックアップである。ここ
で、演奏者が弓1によってバイオリン本体2の弦23を
擦弦すると、弓毛12にも振動が生じる。この振動は、
弓側ピックアップ10にも伝播する。弓側ピックアップ
10は、この振動に応じた電気信号(以下、「弓側振動
信号」という)を生成して出力するものである。なお、
この弓側ピックアップ10は、弓に生じた振動に対応し
た振動信号を生成できるものであればよく、上述した加
速度ピックアップの他、例えば速度または変位検出用の
ピックアップや、力検出用のフォースゲージ等を用いる
こともできる。
【0011】次に、図3(a)は、本実施形態にかかる
電気バイオリン本体2の外観を示す平面図である。同図
に示すように、電気バイオリン本体2は、中空の箱体で
ある響胴21と、この響胴21から延出した姿勢で響胴
21に固定されたネック22と、4本の弦(発音源)2
3とを有している。そして、ネック22の先端部近傍に
設けられた糸巻24と、響胴21を構成する表板25に
固定された緒止板26とが、これら4本の弦23を張力
を与えた状態で支持している。さらに、響胴21を構成
する表板25と弦23との間には駒27が挟持されてお
り、これにより、弦23に生じた振動が駒27を介して
響胴21に伝達されるようになっている。このようにし
て伝達された振動によって、響胴21に共鳴が起こる。
【0012】図3(b)は、図3(a)に示した電気バ
イオリン本体2を、図3中の矢印Aの方向から見た場合
の、駒27付近の拡大図である。図3(b)に示すよう
に、この電気バイオリン本体2は、響胴21の表板25
上の駒27が接触する位置に、本体側ピックアップ20
が埋設された構成となっている。この本体側ピックアッ
プ20は、上述した弓側ピックアップ10と同様の加速
度ピックアップであり、弦23から駒27を介して伝達
された振動と響胴21の共鳴による振動とを受け、この
振動に対応した振動信号(以下、「本体側振動信号」と
いう)を出力する。なお、本体側ピックアップ20の電
気バイオリン本体2への組込位置は、図3(b)に示す
位置に限られるものではない。例えば、ネック22や響
胴21に接触する位置に配置し、弦23から駒27を介
してこれらの各部に伝達された振動を検出するものであ
ってもよい。
【0013】再び図1において、信号処理部3は、上述
した本体側振動信号および弓側振動信号に対して各種の
処理を施して出力する。本実施形態においては、信号処
理部3は、弓側振動信号を本体側振動信号によって周波
数変調する機能を有している。また、操作部4は、各種
のキーや摘み等を備えている。ユーザは、これらの摘み
等を操作することにより、上記信号処理部3において用
いられる各種の係数(パラメータ)を任意に調節するこ
とができる。アンプ7は振動信号処理部3の出力信号を
増幅して出力する。アンプ7によって増幅された信号
は、スピーカ8から出力される。なお、図1に示したス
ピーカ8の代わりにヘッドフォンを設けた構成としても
よい。
【0014】次に、図4を参照して、信号処理部3の詳
細な構成について説明する。同図に示すように、信号処
理部3は、タイミング信号発生回路301、A/D(ア
ナログ/ディジタル)コンバータ311および321、
BPF(帯域フィルタ)312および322、オーバー
サンプリング部313および323、メモリ304、オ
ーバーフローリミット部327、LPF(低域フィル
タ)308、ダウンサンプリング部309、D/A(デ
ィジタル/アナログ)コンバータ310、乗算器31
4、324、315、325、328および306、加
算器305、307、329および330、除算器32
6、アドレスカウンタ302ならびにセレクタ303に
より構成されている。
【0015】タイミング信号発生回路301は、各種の
タイミング信号やクロック信号などを生成して出力する
装置である。ここで、図5を参照して、このタイミング
信号発生回路301によって生成される信号について説
明する。
【0016】a.サンプリングクロック信号SCK サンプリングクロック信号SCKは、オーバーサンプリ
ング部313および323に供給され、サンプリングの
タイミングを指定する信号である。また、このサンプリ
ングクロック信号SCKは、アドレスカウンタ302に
も供給される。なお、以下では、図5(a)に示すよう
に、サンプリングクロック信号SCKの1周期をサンプ
リング周期TSと呼ぶ。 b.セレクタ制御信号SS セレクタ制御信号SSは、セレクタ303に供給される
信号である。このセレクタ制御信号SSは、図5(b)
に示すように、上記サンプリング周期TSの前半部分に
おいてHレベルとなる一方、後半部分においてLレベル
となる。 c.書込指示信号SW 書込指示信号SWは、メモリ304に供給され、当該メ
モリ304へのデータ書込みのタイミングを指定するた
めの信号である。この書込指示信号SWは、図5(d)
に示すように、サンプリング周期TSの前半部分におい
てHレベルとなる部分を有している。 d.読出指示信号SR 読出指示信号SRは、メモリ304に供給され、当該メ
モリ304からのデータ読出しのタイミングを指定する
ための信号である。この読出指示信号SRは、図5
(e)に示すように、サンプリング周期TSの前半部分
においてLレベルとなる一方、後半部分においてHレベ
ルとなる。以上がタイミング信号発生回路301によっ
て生成される信号の概要である。
【0017】再び図4において、A/Dコンバータ31
1および321は、それぞれ入力された本体側振動信号
および弓側振動信号を所定のサンプリング周波数でディ
ジタル信号に変換する。BPF312および322は、
入力される信号のうち、予め設定された帯域幅に属する
周波数成分のみを通過させる。オーバーサンプリング部
313および323は、BPF312および322の出
力信号を、供給されるサンプリングクロック信号SCK
によって指定されるタイミングでサンプリングして出力
する。ここで、上述したサンプリングクロック信号SC
Kは、オーバーサンプリング部313および323にお
けるサンプリングが、上記A/Dコンバータ311およ
び321のサンプリング周波数よりも高いサンプリング
周波数(例えば、A/Dコンバータ311および321
のサンプリング周波数の8倍の周波数)で行われるよう
に設定されている。
【0018】各乗算器314、324、315、32
5、328および306は、入力された信号に対して所
定の係数を乗じて出力するためのものである。
【0019】乗算器325、除算器326、オーバーフ
ローリミッタ部327、乗算器328ならびに加算器3
29および330は、データを読み出すべきメモリ30
4内のアドレスを指定する読出アドレス信号ARを生成
するためのものである。
【0020】乗算器325は、オーバーサンプリング部
323からの出力信号に対して係数MSを乗算して出力
する。ここで、係数MSは、弓側振動信号が周波数変調
に寄与する程度を決定するための係数である。また、除
算器326は、入力されたデータを、係数MRで除算し
てオーバーフローリミット部327に出力する。オーバ
ーフローリミット部327は、除算器326から供給さ
れるデータを「1」〜「−1」の範囲内のデータとなる
ように調節する。具体的には、オーバーフローリミット
部327は、「1」を超える信号をクリップして「1」
とし、「−1」〜「1」の範囲にある信号はそのまま出
力し、「−1」よりも小さい信号をクリップして「−
1」とする。乗算器328は、このオーバーフローリミ
ット部327からの出力信号に対して係数T/2を乗算
して出力する。加算器329は、この出力信号に係数T
/2を加算して出力する。
【0021】アドレスカウンタ302は、タイミング信
号発生回路301から出力されるサンプリングクロック
信号SCKを順次カウントし、そのカウント値に応じた
アドレス信号AWを出力する。すなわち、このアドレス
信号AWは、サンプリングクロック信号SCKの発生タ
イミングに同期して変化する。このアドレス信号AW
は、セレクタ303および加算器330に出力される。
【0022】加算器330は、アドレスカウンタ302
から出力されるアドレス信号AWと加算器329から出
力される信号とを加算し、読出アドレス信号ARとして
出力する。
【0023】セレクタ303は、タイミング信号発生回
路301から供給されるセレクタ制御信号SSに基づい
て、アドレスカウンタ302から供給されるアドレス信
号AWおよび加算器330から供給される読出アドレス
信号ARのうちのいずれかを選択して出力する。
【0024】メモリ304には、乗算器315から供給
されるデータが、タイミング信号発生回路301から供
給される書込指示信号SWによって指定されるタイミン
グで順次書込まれる。一方、メモリ304に書込まれた
データは、タイミング信号発生回路301から供給され
る読出指示信号SRに従って順次読み出される。データ
の書込みおよび読出しを行うメモリ304内のアドレス
は、セレクタ303から出力されるアドレス信号AWま
たは読出アドレス信号ARによって指定される。
【0025】乗算器306は、メモリ304から読み出
された信号に対して係数OSを乗算して出力する。加算
器307は、乗算器305および306からの出力信号
を加算して出力する。
【0026】LPF308は、供給された信号のうち、
遮断周波数以下の周波数成分のみを通過させる。これに
より、楽音として不要な周波数成分を除去することがで
きる。ダウンサンプリング部309は、LPF308か
らの出力信号を、上記オーバーサンプリング部313に
よるサンプリング周波数よりも低いサンプリング周波数
でサンプリングして出力する。この出力信号は、D/A
コンバータ310を介してアナログ信号に変換された
後、上述したアンプ5に出力される。
【0027】A−2:第1実施形態の動作 次に、本実施形態に係る電気バイオリンの動作を説明す
る。まず、演奏者が弓1を用いて弦23を擦弦すると、
この擦弦動作に伴って弦23が振動する。この弦23に
生じた振動は、駒27を介して響胴21に伝達され、こ
の振動により響胴21の共鳴が起こる。これにより、響
胴21の表板25には、駒27を介して伝達された弦2
3の振動と、響胴21の共鳴による振動とが生じること
となる。本体側ピックアップ20は、表板21に生じる
このような振動を検出し、これらの振動の波形に相似し
た電気信号である本体側振動信号を生成して信号処理部
3に出力する。なお、響胴21の共鳴により、楽音が放
射されることとなるが、この放射音は、図示しない音量
制御装置によって消音することが可能である。
【0028】一方、上述した擦弦動作に伴って、弓1に
張設された弓毛12も振動する。そして、弓側ピックア
ップ10は、この振動の波形に相似した電気信号である
弓側振動信号を生成して、信号処理部3に出力する。
【0029】信号処理部3は、本体側ピックアップ20
から供給される本体側振動信号によって、弓側ピックア
ップ10から供給される弓側振動信号を周波数変調して
出力する。具体的には、以下の通りである。
【0030】まず、本体側振動信号は、A/Dコンバー
タ311によって所定のサンプリング周波数でディジタ
ル信号に変換されてBPF312に供給される。そし
て、BPF312によって所定の帯域幅に属する周波数
成分のみがオーバーサンプリング部313に出力され
る。オーバーサンプリング部313は、タイミング信号
発生回路301から供給されるサンプリングクロック信
号SCKによって指定されるタイミング(例えば、サン
プリングクロック信号SCKの立ち上がりタイミング)
で、BPF312から供給される信号をサンプリングし
直して出力する。この出力信号は、乗算器314および
315に供給される。乗算器314は供給された信号に
対して係数CMSを乗算して出力する。乗算器315
は、供給された信号に対して係数CSを乗算してメモリ
304に出力する。
【0031】一方、弓側振動信号は、A/Dコンバータ
321により所定のサンプリング周波数でディジタル信
号に変換された後、BPF322に供給される。そし
て、BPF322によって所定の帯域幅に属する周波数
成分のみがオーバーサンプリング部323に出力され
る。オーバーサンプリング部323は、タイミング信号
発生回路301から供給されるサンプリングクロック信
号SCKによって指定されるタイミングで、BPF32
2から供給される信号をサンプリングし直して出力す
る。このように、オーバーサンプリング部313におい
て本体側振動信号を、オーバーサンプリング部323に
おいて弓側振動信号を、それぞれ高いサンプリング周波
数でサンプリングするのは、この後に本体側振動信号お
よび弓側振動信号を用いて行われる周波数変調によって
生じる高調波成分が折り返しノイズとならないように、
サンプリング周波数を十分に高くするためである。
【0032】オーバーサンプリング部323から出力さ
れた信号は、乗算器324および325に供給される。
乗算器324は、供給された信号に対して係数MMSを
乗算して出力する。加算器305は、この乗算器324
からの出力信号と、上述した乗算器314からの出力信
号を加算して加算器307に出力する。つまり、上述し
た係数CMSおよびMMSは、それぞれ弓側振動信号と
本体側振動信号とのミキシングレベルを指定する係数で
ある。
【0033】一方、乗算器325は、供給された信号に
対して係数MSを乗算して除算器326に出力する。除
算器326は、供給された信号を係数MRによって除算
して出力する。除算器326からの出力信号は、オーバ
ーフローリミット部327において「1」〜「−1」の
範囲となるように調節される。具体的には、オーバーフ
ローリミット部327は、除算器326から供給された
データが「1」よりも大きい場合には、当該データを
「1」として出力し、供給されたデータが「−1」〜
「1」の範囲内にある場合には、当該データをそのまま
出力し、供給されたデータが「−1」よりも小さい場合
には、当該データを「−1」として出力する。このオー
バーフローリミット部327からの出力信号は、乗算器
328によってT/2が乗算された後、加算器329に
おいてT/2が加算されて出力される。
【0034】一方、アドレスカウンタ302は、タイミ
ング信号発生回路301から供給されるサンプリングク
ロック信号SCKを順次カウントし、このカウント値に
応じたアドレス信号AWを出力する。このアドレス信号
AWは、セレクタ303および加算器330に供給され
る。加算器330は、加算器329からの出力信号にア
ドレス信号AWを加算してセレクタ303に出力する。
【0035】セレクタ303は、セレクタ制御信号SS
の信号レベルに応じて、アドレス信号AWおよび読出ア
ドレス信号ARのうちのいずれかを選択して出力する。
具体的には、タイミング信号発生回路301からHレベ
ルのセレクタ制御信号SSが供給されている間は、アド
レス信号AWを選択して出力する一方、Lレベルのセレ
クタ制御信号SSが供給されている間は、読出アドレス
信号ARを選択して出力する。前掲図5(c)に示した
ように、セレクタ制御信号SSは、サンプリング周期T
Sの前半部分においてHレベルとなり、後半部分におい
てLレベルとなる。従って、図5(c)に示すように、
サンプリング周期TSの前半部分においては、アドレス
信号AWがメモリ304に出力される一方、後半部分に
おいては読出アドレス信号ARがメモリ304に出力さ
れる。
【0036】さて、上述した乗算器315からの出力信
号は、書込指示信号SWに従って順次メモリ304に書
込まれる。一方、メモリ304に書込まれたデータは、
読出指示信号SRに従って順次メモリ304から読み出
される。以下、データ書込み動作およびデータ読出し動
作について詳述する。
【0037】a.データ書込み メモリ304には、乗算器315から供給される信号
が、書込指示信号SWによって指定されるタイミングで
順次書込まれる。このデータを書込むアドレスは、セレ
クタ303からの出力信号によって指定される。詳述す
ると、以下の通りである。上述したように、セレクタ3
03は、サンプリング周期TSの前半部分においてはア
ドレス信号AWを選択してメモリ304に出力する。一
方、メモリ304に供給される書込指示信号SWは、前
掲図5(d)に示したように、サンプリング周期TSの
前半部分においてHレベルとなる部分を有している。結
局、オーバーサンプリング部313からサンプリングク
ロック信号SCKに従ってメモリ304に順次供給され
る信号は、サンプリング周期TSの前半部分において、
メモリ304内のアドレス信号AWによって指定される
アドレスに順次書込まれることとなる。
【0038】b.データ読出し メモリ304に書込まれたデータは、読出指示信号SR
によって指定されるタイミングで順次読み出される。こ
の読出アドレスは、セレクタ303から供給される信号
によって指定される。詳述すると、以下の通りである。
上述したように、セレクタ303は、サンプリング周期
TSの後半部分においてはアドレス信号ARを選択して
メモリ304に出力する。一方、メモリ304に供給さ
れる読出指示信号SRは、前掲図5(e)に示したよう
に、サンプリング周期TSの後半部分においてHレベル
となる。結局、サンプリング周期TSの後半部分におい
ては、読出アドレス信号ARによって指定されるアドレ
スに記憶された情報がメモリ304から読み出されるこ
ととなる。
【0039】ここで、読出アドレス信号ARは、オーバ
ーフローリミット部327からの出力信号(「1」〜
「−1」)に係数T/2を乗算し、T/2を加算した
後、アドレス信号AWを加算することによって得られる
信号である。従って、この読出アドレス信号ARによっ
て指定されるアドレスは、アドレス信号AWによって指
定されるアドレスからT/2で示される値だけ離れたア
ドレスを中心とし、かつ、係数Tによって指定される幅
を有する範囲内において、弓側振動信号に応じて決定さ
れるアドレスとなる。
【0040】具体的には、オーバーフローリミット部3
27から出力された信号が「1」である場合、読出アド
レス信号ARは、1×T/2+T/2+AW=AW+T
となるから、当該時点における書込アドレスAWからT
で示される値だけ離れたアドレスを指定することとな
る。また、オーバーフローリミット部327からの出力
信号が「0」である場合、読出アドレス信号ARは、0
×T/2+T/2+AW=AW+T/2となるから、当
該時点における書込アドレスAWからT/2で示される
値だけ離れたアドレスを指定することとなる。同様に、
オーバーフローリミット部327から出力された信号が
「−1」である場合、読出アドレス信号ARは、(−
1)×T/2+T/2+AW=AWとなるから、当該時
点における書込みアドレスと同じアドレスを指定するこ
ととなる。
【0041】この結果、メモリ304から読み出された
信号は、本体側振動信号を、弓側振動信号によって周波
数変調した信号となる。なお、乗算器325における係
数MSおよび除算器326における係数MRは、オーバ
ーフローリミット部327によって「1」または「−
1」にクリップされるデータの範囲を決定することとな
る。従って、係数MSおよびMRは、周波数変調の深さ
を決定する係数ということができる。
【0042】メモリ304から読み出されたデータは、
乗算器306において係数OSが乗算され、加算器30
7に出力される。加算器307は、この乗算器306か
らの出力信号と、加算器305からの出力信号(すなわ
ち、本体側振動信号と弓側振動信号とをミキシングした
信号)とを加算して出力する。
【0043】加算器307からの出力信号は、折り返し
ノイズ発生防止のため、後述するダウンサンプリング部
309のサンプリング周波数の1/2よりも低い遮断周
波数を有するLPF308によって高域周波数成分がカ
ットされる。そして、LPF308の出力信号は、ダウ
ンサンプリング部309においてオーバーサンプリング
部313におけるサンプリング周波数よりも低いサンプ
リング周波数によってサンプリングされて出力される。
【0044】ダウンサンプリング部309からの出力信
号は、D/Aコンバータ310によってアナログ信号に
変換された後、アンプ5によって増幅され、スピーカ6
から出力される。
【0045】ここで、図6(a)は、本体側ピックアッ
プ20から出力された本体側振動信号の波形を例示する
図であり、図6(b)は、弓側ピックアップ10から出
力された弓側振動信号の波形を例示する図である。ま
た、図6(c)は、上記(a)に示した本体側振動信号
と(b)に示した弓側振動信号とを信号処理部3に入力
した結果、信号処理部3から出力された信号の波形を例
示する図である。なお、図6(c)に示した信号は、信
号処理部3における各係数を、CMS=0dB、MS=
−5dB、CMS=−96dB、MMS=−96dB、
MR=−16dB、OS=0dB、T=20msec、
とした場合の出力波形である。すなわち、図6(c)に
示した波形は、加算器305による本体側振動信号と弓
側振動信号とのミキシング結果を何ら反映させず、本体
側振動信号を、弓側振動信号によって周波数変調して得
られた信号のみの波形を示している。
【0046】このように、本実施形態によれば、本体側
振動信号を、弓側振動信号によって周波数変調して出力
するため、従来の電気バイオリンのように、本体側振動
信号に基づいて楽音のみを出力する場合と比較して、豊
かな演奏表現を実現することができる。
【0047】また、信号処理部において用いられる各係
数をユーザが任意に調節することができるから、ユーザ
の好みにより合った楽音を出力することができる。
【0048】B:第2実施形態 B−1:第2実施形態の構成 次に、本発明の第2実施形態の構成について説明する。
本実施形態に係る電気バイオリンは、上記第1実施形態
に係る電気バイオリンの信号処理部3に代えて、信号処
理部3’が設けられている。それ以外の部分は、前掲図
1に示した上記第1実施形態における各部と同様である
ので、その説明を省略する。
【0049】図7は、本実施形態に係る電気バイオリン
の信号処理部3’の構成を示すブロック図である。な
お、図7に示した各部のうち、前掲図4に示した信号処
理部3の各部と共通する部分には同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。この信号処理部3’は、本体側振動
信号と弓側振動信号を乗算するとともに、本体側振動信
号と弓側振動信号とを加算し、これらの乗算結果および
加算結果を加算して出力する機能を有している。具体的
には、この信号処理部3’は、上記第1実施形態におけ
る除算器326、オーバーフローリミット部327、乗
算器328、加算器329および330、アドレスカウ
ンタ302、セレクタ303ならびにメモリ304の代
わりに、乗算器340が設けられた構成となっている。
この乗算器340は、乗算器315および325からの
出力信号を乗算して乗算器306に出力するものであ
る。
【0050】B−2:第2実施形態の動作 次に本実施形態における動作を説明する。まず、信号処
理部3’に入力された本体側振動信号は、A/Dコンバ
ータ311、BPF312およびオーバーサンプリング
部313を介して乗算器314および315に供給され
る。乗算器314は、供給された信号に対して係数CM
Sを乗算して出力する。また、乗算器315は、供給さ
れた信号に対して係数CSを乗算して出力する。
【0051】一方、信号処理部3’に入力された弓側振
動信号は、A/Dコンバータ321、BPF322およ
びオーバーサンプリング部323を介して乗算器324
および325に供給される。乗算器324は、供給され
た信号に対して係数MMSを乗算して出力する。加算器
305は、この乗算器324からの出力信号と、上述し
た乗算器314からの出力信号とを加算して加算器30
7に出力する。
【0052】また、乗算器325は、オーバーサンプリ
ング部323から供給された信号に対して係数MSを乗
算して出力する。
【0053】乗算器340は、この乗算器325からの
出力信号と、上述した乗算器315からの出力信号とを
乗算して出力する。この信号は、乗算器306によって
係数OSを乗算された後、加算器307に出力される。
【0054】加算器307は、この加算器307からの
出力信号と、上述した加算器305からの出力信号とを
加算して出力する。この出力信号は、LPF308、ダ
ウンサンプリング部309およびD/Aコンバータ31
0を介してアンプ5に出力され、スピーカ6から出力さ
れる。
【0055】ここで、図8(a)は、本体側ピックアッ
プ20によって検出された本体側振動信号の波形を例示
する図であり、図8(b)は、弓側ピックアップ10に
よって検出された弓側振動信号の波形を例示する図であ
る。また、図8(c)は、上記(a)に示した本体側振
動信号と(b)に示した弓側振動信号とを信号処理部
3’に入力した結果、信号処理部3’から出力された信
号の波形を例示する図である。なお、図8(c)に示し
た信号は、信号処理部3’における各係数を、CS=0
dB、MS=0dB、CMS=−96dB、MMS=−
96dB、OS=0dB、とした場合の出力波形であ
る。すなわち、図8(c)においては、加算器305に
よる本体側振動信号と弓側振動信号とのミキシング結果
を何ら反映させることなく、本体側振動信号と弓側振動
信号とを乗算して得られた信号のみの波形を示してい
る。
【0056】このように、本実施形態によれば、本体側
振動信号と弓側振動信号とを乗算して出力するため、従
来の電気バイオリンのように、本体側振動信号の基づい
て楽音のみを出力する場合と比較して、豊かな演奏表現
を実現することができる。また、上記第1実施形態と同
様、信号処理部3’において用いられる各係数をユーザ
が任意に調節することができるから、ユーザの好みによ
り合った楽音を出力することが可能となる。
【0057】C:変形例 以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実
施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対して
は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加
えることができる。変形例としては、例えば以下のよう
なものが考えられる。
【0058】<変形例1>上記第1実施形態において
は、本体側振動信号を弓側振動信号によって周波数変調
して出力するようにしたが、逆に、弓側振動信号を本体
側振動信号によって周波数変調して出力するようにして
もよい。この場合、例えば、図4において、弓側振動信
号をA/Dコンバータ311に入力するとともに、本体
側振動信号をA/Dコンバータ321に入力するように
すればよい。
【0059】また、本体側振動信号および弓側振動信号
のうち、いずれを変調信号(すなわち、読出アドレス信
号ARを生成するための信号)として用い、いずれを被
変調信号(すなわち、メモリ304に書込まれる信号)
として用いるのかを、ユーザが任意に切換えることがで
きるようにしてもよい。この場合には、例えば、弓側ピ
ックアップ10から出力される弓側振動信号および本体
側ピックアップ20から出力される本体側振動信号の各
々を、A/Dコンバータ311および321のうちのい
ずれに入力するかを切換えるスイッチを設ければよい。
【0060】<変形例2>上記各実施形態においては、
本発明を電気バイオリンに適用した場合を例に説明した
が、本発明を、弓を用いて弦を振動させる楽器、例え
ば、ビオラ、チェロまたはコントラバス等に適用しても
よいことはもちろんである。
【0061】また、本発明は、弓を用いて弦を振動させ
ることによって楽音を発生させる楽器のみに適用が限定
されるものではなく、何らかの駆動部材を用いて発音源
を駆動することにより楽音を発生させる楽器であれば、
どのような楽器についても適用可能である。例えば、駆
動部材たるスティックによって発音源たるパッドを打撃
することにより振動を与えるドラムに本発明を適用した
場合、パッドの振動に対応した発音源側振動信号の他、
スティックの振動に対応した駆動部材側振動信号を検出
し、いずれか一方の信号によって他方の信号を周波数変
調したり、各信号を乗算して出力するといった構成とし
てもよい。同様に、駆動部材たるリードによって発音源
たるマウスピースに振動を与えるサクソフォンやクラリ
ネット等に本発明を適用した場合、リードの振動に応じ
た駆動部材側振動信号の他、まうすぴーすの振動に応じ
た発音源側振動信号を検出し、いずれか一方の信号によ
って他方の信号を周波数変調したり、各信号を乗算して
出力するといった構成としてもよい。
【0062】<変形例3>上記各実施形態においては、
本体側振動信号および弓側振動信号をD/Aコンバータ
311によってディジタル信号に変換してから各種処理
(周波数変調および各信号の乗算等)を行うようにした
が、これに限らず、アナログ信号のまま処理を行うよう
にしてもよいことはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弦に生じた振動に応じた本体側振動信号の他、弓に生じ
た振動に応じた弓側振動信号を反映させた楽音を出力す
ることができるので、従来の電気バイオリンと比較し
て、より豊かな演奏表現を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る電気バイオリン
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)は同電気バイオリンの弓の全体構成を
示す図であり、(b)は上記(a)に示した弓のフロッ
グ付近の拡大図である。
【図3】 (a)は同電気バイオリンの本体の全体構成
を示す図であり、(a)は上記(a)に示した電気バイ
オリンの本体の駒付近を拡大して示す断面図である。
【図4】 同電気バイオリンの信号処理部の構成を示す
ブロック図である。
【図5】 同電気バイオリンのタイミング発生回路にお
いて生成される各信号のレベル変化を例示するタイミン
グチャートである。
【図6】 (a)は、同電気バイオリンの弓側振動信号
の波形を例示する図であり、(b)は本体側振動信号の
波形を例示する図であり、(c)は信号処理部の出力信
号の波形を例示する図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る電気バイオリン
の信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図8】 (a)は、同電気バイオリンの弓側振動信号
の波形を例示する図であり、(b)は本体側振動信号の
波形を例示する図であり、(c)は信号処理部の出力信
号の波形を例示する図である。
【符号の説明】
1……弓(駆動部材)、2……バイオリン本体、3,
3’……信号処理部(変調手段)、4……操作部、5…
…アンプ、6……スピーカ(出力手段)、10……弓側
ピックアップ(駆動部材側信号生成手段)、11……弓
身、12……弓毛、13……フロッグ、14……弓先、
20……本体側ピックアップ(発音源側信号生成手
段)、21……響胴、22……ネック、23……弦(発
音源)、24……糸巻、25……表板、26……緒止
板、27……駒、311,321……A/Dコンバー
タ、312,322……BPF、313,323……オ
ーバーサンプリング部、314,324,315,32
5,328,306……乗算器、340……乗算器(乗
算手段)、329……加算器、305……加算器(第1
ミキシング手段)、307……加算器(第2ミキシング
手段)、301……タイミング信号発生回路、302…
…アドレスカウンタ、303……セレクタ、304……
メモリ、308……ローパスフィルタ、309……ダウ
ンサンプリング部、310……D/Aコンバータ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音源と、 前記発音源を駆動するための駆動部材と、 前記発音源から発音源側信号を取得して出力する発音源
    側信号生成手段と、 前記駆動部材から駆動部材側信号を取得して出力する駆
    動部材側信号生成手段と、 前記発音源側信号および前記駆動部材側信号のうちのい
    ずれか一方の信号により、他方の信号を周波数変調して
    出力する変調手段と、 前記変調手段から出力された信号を音として出力する出
    力手段とを具備することを特徴とする電気楽器。
  2. 【請求項2】 前記変調手段は、 前記発音源側信号および駆動部材側信号のうちの一方の
    信号を記憶するメモリと、 前記発音源側信号および駆動部材側信号のうちの他方の
    信号に基づいてアドレス信号を生成するとともに、前記
    メモリに記憶された信号のうち、当該アドレス信号によ
    って指定されたアドレスに記憶された信号を読み出して
    出力する読出手段とを具備することを特徴とする請求項
    1に記載の電気楽器。
  3. 【請求項3】 前記発音弦側信号と前記駆動部材側信号
    とをミキシングして出力する第1ミキシング手段と、 前記第1ミキシング手段から出力された信号と前記変調
    手段から出力された信号とをミキシングして出力する第
    2ミキシング手段とを具備し、 前記出力手段は、前記第2ミキシング手段から出力され
    た信号を音として出力することと特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電気楽器。
  4. 【請求項4】 発音源と、 前記発音源を駆動するための駆動部材と、 前記発音源から信号を取得して出力する発音源側信号生
    成手段と、 前記駆動部材から信号を取得して出力する駆動部材側信
    号生成手段と、 前記発音源側信号生成手段から出力された信号と、前記
    駆動部材側信号生成手段から出力された信号とを乗算し
    て出力する乗算手段と、 前記乗算手段から出力された信号を音として出力する出
    力手段とを具備することを特徴とする電気楽器。
  5. 【請求項5】 前記発音弦側信号生成手段から出力され
    る信号と、前記駆動部材側信号生成手段から出力される
    信号とをミキシングして出力する第1ミキシング手段
    と、 前記第1ミキシング手段から出力された信号と、前記乗
    算手段から出力された信号とをミキシングして出力する
    第2ミキシング手段とを具備し、 前記出力手段は、前記第2ミキシング手段から出力され
    た信号を音として出力することを特徴とする請求項4に
    記載の電気楽器。
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EP00103723A EP1031962B1 (en) 1999-02-26 2000-02-22 Electric musical instrument
DE60014728T DE60014728T2 (de) 1999-02-26 2000-02-22 Elektronisches Musikinstrument
US09/510,848 US6288320B1 (en) 1999-02-26 2000-02-23 Electric musical instrument

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109545169A (zh) * 2018-12-17 2019-03-29 王曦 一种弦乐演奏系统
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