JPH0612064A - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JPH0612064A
JPH0612064A JP4190106A JP19010692A JPH0612064A JP H0612064 A JPH0612064 A JP H0612064A JP 4190106 A JP4190106 A JP 4190106A JP 19010692 A JP19010692 A JP 19010692A JP H0612064 A JPH0612064 A JP H0612064A
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JP
Japan
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vibration
string
electric signal
instrument
converting
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Application number
JP4190106A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Nakamura
利久 中村
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然弦楽器のように楽器ごとに異なる特性の
楽音を発生させ得る電子弦楽器を提供する。 【構成】 DCA26は、A/D変換器25から入力さ
れたデジタル信号つまり弦の振動を変換したデジタル信
号を、A/D変換器27から入力されたデジタル信号つ
まりボディの振動を変換したデジタル信号により振幅変
調してD/A変換器28に出力する。D/A変換器28
に出力されたデジタル信号は、アナログ信号に変換され
た後、アンプ29により増幅されて外部に出力される。
したがって、アンプ29からの出力信号は、弦の振動を
変換した電気信号を、ボディの振動を変換した電気信号
で振幅変調したものであって、弦の振動のみに依存する
ことなく、ボディの振動に依存した特性となる。よっ
て、アンプ29からの出力信号により生成される楽音
を、弦の振動のみに依存することなく、ボディの振動に
も依存した特性にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、楽器本体に張設された
弦の振動を検出して楽音を生成するための電気信号とし
て出力する電子弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子弦楽器、例えば電子ギター
は、ボディ、ネック、ヘッド等からなる弦楽器本体と、
該弦楽器本体上に張設された複数の弦、及びボディ上で
あって弦の直下に配置されたピックアップ等で構成され
ている。そして、弦をピッキングするとピックアップに
より弦の振動が各弦ごとに検出され、ピックアップは検
出した弦振動を電気信号に変換して出力する。したがっ
て、ピックアップから出力された電気信号を増幅して音
源を駆動する等により、弦振動の周波数に応じた音高で
あって、振動波形に応じた特性の楽音を発生させること
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アコーステ
ィックギター等の自然弦楽器においては、弦が振動した
際に、共鳴空間を有する楽器本体がこれに伴って振動
し、この弦楽器本体の振動が発生する楽音の特性を大き
く左右する。しかも、弦楽器本体は木目の相違や密度の
相違、あるいは形状等により楽器ごとに振動特性が異な
ることから、弦楽器本体の振動特性の相違が発生楽音の
特性に反映し、楽器ごとに特徴のある楽音を発生させる
ことができる。しかるに、従来の電子ギターにあって
は、前述のように、単に弦の振動を検出して電気信号に
変換し、この電気信号により音源を駆動することから、
弦楽器本体の振動が発生楽音の特性に関与し得ない。よ
って、個々の電子ギターの演奏により発生する楽音が同
質的となり、自然楽器のように楽器本体の振動を音質に
反映さて、各楽器ごとに異なる特性の楽音を発生させる
ことができるものではなかった。
【0004】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたものであり、自然弦楽器のように楽器ごとに異
なる特性の楽音を発生させ得る電子弦楽器を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、弦楽器本体と、該弦楽器本体上に
張設された弦と、該弦の振動を検出して、第1の電気信
号に変換する第1の振動検出手段と、前記弦楽器本体上
に設けられ前記弦の振動に伴う弦楽器本体の振動を検出
して、第2の電気信号に変換する第2の振動検出手段
と、前記第1の弦振動検出手段により変換された第1の
電気信号を、前記第2の振動検出手段により変換された
第2の電気信号に基づいて変調して出力する変調手段と
を有している。また、前記第2の振動検出手段は、前記
楽器本体上を移動可能な構成であることが好ましく、前
記変調手段は、振幅変調しあるいは周波数変調するよう
に構成されている。
【0006】
【作用】前記構成において、弦楽器本体上に張設された
弦をピッキングすると、弦が振動するとともに、弦の振
動に伴って弦楽器本体も振動する。このとき、第1の振
動検出手段は弦の振動を検出して第1の電気信号に変換
する一方、第2の振動検出手段は弦楽器本体の振動を検
出して第2の電気信号に変換する。すると、変調手段
は、第1の電気信号つまり弦の振動を変換した電気信号
を、第2の電気信号つまり弦楽器本体の振動を変換した
電気信号により変調して出力する。
【0007】すなわち、弦の振動を変換した電気信号
を、弦楽器本体の振動を変換した電気信号で振幅変調あ
るいは周波数変調して出力すれば、その出力信号は弦の
振動のみに依存することなく、弦楽器本体の振動に依存
した特性となる。その結果、この変調した信号によって
生成される楽音も、弦のみの振動に依存することなく、
弦楽器本体の振動にも依存した特性となる。
【0008】なお、弦楽器本体はその各部において振動
特性が異なる。よって、第2の振動検出手段が弦楽器本
体上を移動すれば、その位置に応じて検出される弦楽器
本体の振動及びこれを変換した第2の電気信号の特性は
が変化する。その結果、この第2の電気振動により変調
された第1の電気信号の特性も必然的に変化する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。この実施例は、本発明を電子ギターに適用した
ものであって、図1に示したギター本体10は、木製で
あって、ボディ11と、該ボディ11の一端部に基端を
固定されたネック12、該ネック12の先端に設けられ
たヘッド13等から構成されている。前記ボディ11の
他端部には、ブリッジ14が設けられ、ブリッジ14と
ヘッド13間にはネック12に沿って延在する第1弦か
ら第6弦までの6本の弦30が張設されている。
【0010】また、ボディ11の表面には、合成樹脂製
のピックガード15が貼設されており、該ピックガード
15には、ネック12に近接した部位に設けられたフロ
ント開口部16と、ブリッジ14に近接する部位に設け
られたリア開口部17とが各々形成されている。この両
開口部16,17は共に、前記弦30に直交する方向に
長尺状の楕円形状であって、各々弦振動用ピックアップ
18,19が嵌合配置されている。
【0011】さらに、ボディ11上には、ブリッジ14
の近傍にガイドレール20が固定されており、該ガイド
レール20には、図2、3に示したように、長手方向に
沿った両側に断面半円形状の突縁20a,20aが形成
されている。このガイドレール20には、本体振動用ピ
ックアップ21が装着されており、該本体振動用ピック
アップ21は、スライダ22と圧電素子23とで構成さ
れている。スライダ22は、前記突縁20a,20aを
有するガイドレール20に摺動自在に外嵌され、圧電素
子23はボディ11の表面11aに密接するようにスラ
イダ22の下面に取り付けられている。なお、図1にお
いて、24はボリュームコントロール摘み、31はピッ
クアップ切り替え用のトグルスイッチである。
【0012】図4は、本実施例のブロック回路図であ
り、弦振動用ピックアップ18,19からの出力は、A
/D変換器25を介してDCA26に入力され、本体振
動用ピックアップ21からの信号もA/D変換器27を
介してDCA26に入力される。このDCA26から出
力された信号は、D/A変換器28を介してアンプ29
に入力され、該アンプ29により増幅されて出力端より
外部に出力される。
【0013】以上の構成にかかる本実施例において、ギ
ター本体10上に張設された弦30をピッキングする
と、ピッキングされた弦30が振動するとともに、弦3
0の振動に伴ってギター本体10も振動する。すると、
弦振動用ピックアップ18,19は弦30の振動を検出
してこれを第1の電気信号に変換し、この第1の電気信
号はA/D変換器25よりデジタル信号に変換されてD
CA26に入力される。また、本体振動用ピックアップ
21を構成する圧電素子23は、ボディ11の表面11
aの振動により押圧され、該表面11aの振動を検出し
て第2の電気信号に変換する。この本体振動用ピックア
ップ21側から出力された第2の電気信号も、A/D変
換器27によりデジタル信号に変換されて、DCA26
に入力される。
【0014】すると、DCA26は、A/D変換器25
から入力されたデジタル信号つまり弦30の振動を変換
したデジタル信号を、A/D変換器27から入力された
デジタル信号つまりボディ11の振動を変換したデジタ
ル信号により振幅変調してD/A変換器28に出力す
る。D/A変換器28に出力されたデジタル信号は、ア
ナログ信号に変換された後、アンプ29により増幅され
て外部に出力される。したがって、アンプ29からの出
力信号は、弦30の振動を変換した電気信号を、ボディ
11の振動を変換した電気信号で振幅変調したものであ
って、弦30の振動のみに依存することなく、ボディ1
1の振動に依存した特性となる。よって、アンプ29か
らの出力信号により生成される楽音も、弦30の振動の
みに依存することなく、ボディ11の振動にも依存した
特性となる。
【0015】このとき、ボディ11は木目の相違や密度
の相違、あるいは形状等により楽器ごとに振動特性が異
なることから、この楽器ごとに特性が異なるボディ11
の振動が楽音の特性に反映されることにより、個々の電
子ギターの演奏により発生する楽音が各々異質なものと
なる。その結果、電子ギターであっても、自然楽器のよ
うにボディ11の振動を音質に反映さて、各電子ギター
ごとに異なる特性の楽音を発生させることが可能とな
る。
【0016】また、ボディ11は、各部において振動特
性が異なることから、本体振動用ピックアップ21を、
ガイドレール20に沿ってスライドさせれば、スライド
させた位置に応じて、本体振動用ピックアップ21によ
り検出される振動及びこれを変換した第2の電気信号の
特性が変化する。よって、この第2の電気信号の特性が
変化する結果、DCA26により変調されて、D/A変
換器28及びアンプ29を介して出力される信号の特性
が変化し、これにより発生楽音の特性を調整することも
可能となる。
【0017】図5は、本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図であり、前述した実施例で用いたDCA26に代え
てDCF32を用いている以外は、前述した実施例と同
様の構成である。かかる第2実施例においてDCF32
は、A/D変換器25から入力されたデジタル信号つま
り弦30の振動を変換したデジタル信号を、A/D変換
器27から入力されたデジタル信号つまりボディ11の
振動を変換したデジタル信号により、周波数変調してD
/A変換器28に出力する。このD/A変換器28に出
力されたデジタル信号は、アナログ信号に変換された
後、アンプ29により増幅されて外部に出力される。
【0018】したがって、アンプ29からの出力信号
は、弦30の振動を変換した電気信号を、ボディ11の
振動を変換した電気信号で周波数変調したものであっ
て、弦30の振動のみに依存することなく、ボディ11
の振動にも依存した特性となる。よって、アンプ29か
ら出力された信号により生成される楽音も、弦30の振
動のみに依存することなく、ボディ11の振動にも依存
した特性となる。これにより、前述した実施例と同様に
楽器ごとに特性が異なるボディ11の振動を楽音の特
性に反映させて、各電子ギターごとに異なる特性の楽音
を発生させることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、弦の振動
のみならず弦楽器本体の振動を検出し、弦の振動を変換
した第1の電気信号を、弦楽器本体の振動を変換した第
2の電気信号に基づいて変調して出力するようにした。
したがって、出力された信号の特性を弦の振動のみに依
存させることなく、弦楽器本体の振動にも依存させた特
性にすることができる。よって、楽器ごとに特性が異な
る弦楽器本体の振動を楽音の特性に反映させることがで
き、その結果、電子弦楽器であっても、自然弦楽器のよ
うに弦楽器本体の振動を音質に反映させて、各電子弦楽
器ごとに異なる特性の楽音を発生させることが可能とな
る。
【0020】また、弦楽器本体の振動を検出する第2の
振動検出手段を、楽器本体上にて移動可能な構成とした
ことから、この第2の振動検出手段の位置により検出さ
れる振動の特性を変化させることができる。これによ
り、変調に用いられる電気信号の特性及び、変調後出力
される電気信号の特性を変化させ、この電気信号に基づ
き生成される楽音の特性を調整することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる電子ギターの外観平
面図である。
【図2】同実施例のガイドレールと本体振動用ピックア
ップの組み付け状態を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う矢示断面図である。
【図4】同実施例のブロック回路図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック回路図であ
る。
【符号の説明】
10 ギター本体 11 ボディ 18 弦振動用ピックアップ 19 弦振動用ピックアップ 20 ガイドレール 21 本体検出用ピックアップ 22 スライダ 23 圧電素子 30 弦 26 DCA 32 DCF

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器本体と、 該弦楽器本体上に張設された弦と、 該弦の振動を検出して、第1の電気信号に変換する第1
    の振動検出手段と、 前記弦楽器本体上に設けられ前記弦の振動に伴う弦楽器
    本体の振動を検出して、第2の電気信号に変換する第2
    の振動検出手段と、 前記第1の弦振動検出手段により変換された第1の電気
    信号を、前記第2の振動検出手段により変換された第2
    の電気信号に基づいて変調して出力する変調手段と、 を有することを特徴とする電子弦楽器。
  2. 【請求項2】 前記第2の振動検出手段は、前記楽器本
    体上を移動可能な構成であることを特徴とする請求項1
    記載の電子弦楽器。
  3. 【請求項3】 前記変調手段は、振幅変調することを特
    徴とする請求項1記載の電子弦楽器。
  4. 【請求項4】 前記変調手段は、周波数変調することを
    特徴とする請求項1記載の電子弦楽器。
JP4190106A 1992-06-24 1992-06-24 電子弦楽器 Pending JPH0612064A (ja)

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