JP3225891U - リード取付構造および楽器部品 - Google Patents

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正明 石原
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【課題】初心者でもシングルリード楽器から音を出し易くすることが可能なリード取付構造および楽器部品を提供する。【解決手段】リガチャー4とリード3との間に楽器部品10を介在させてシングルリード楽器のマウスピース2にリード3が取り付けられているリード取付構造において、楽器部品10を、直交する二辺のそれぞれの長さが25mm〜40mmの四角形で、板厚が0.3mm〜0.5mmのステンレス鋼板で構成し、リード3に沿って円弧状に湾曲させる。リガチャーを締め付けると、楽器部品によりリードをマウスピースに対して均一に押し付けることができる。リードが安定するため、使用者がシングルリード楽器を吹く時の口の形など(アンブシュア)が不完全であっても、ある程度の意図したような音を出すことができる。【選択図】図2

Description

本考案は、シングルリード楽器のマウスピースにリードを取り付けるためのリード取付構造および楽器部品に関するものである。
サクソフォンやクラリネットのようなシングルリード楽器では、音を出すための一つのリードがリガチャーによってマウスピースに取り付けられている。シングルリード楽器における音の出し易さや音色などは、マウスピースやリードの違いにより大きく左右されることが知られており、更には、リガチャーの違いによっても左右されることが知られている。
リガチャーは、マウスピースの外周に巻き付けたベルトを、ネジを回すことにより締め付ける形態のものである。そして、マウスピースの外周面に当接させたリードを、マウスピースと一緒にリガチャーによって締め付けることにより、リードがマウスピースに取り付けられている。
そして、リガチャーは、真鍮のような比較的柔らかい素材で形成されているため、ベルトの形状やベルトに対するネジの位置などの違いにより、ネジを締め付けた時にリードにおけるマウスピースに押し付けられる部位が区々となる。このようなことから、リガチャーの違いにより、音の出し易さや音色の感じなどが異なるものとなり、音が出し易いと詠われているリガチャーが市販されている。
しかしながら、音が出し易いと詠われているようなリガチャーは、比較的高価であり、気軽に購入できるものではなかった。また、初心者が高価なリガチャーを使用しても、音を出し易くなるとは限らなかった。
そこで、本考案は、上記の実情に鑑み、初心者でもシングルリード楽器から音を出し易くすることが可能なリード取付構造および楽器部品の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本考案のリード取付構造は、
「リガチャーとリードとの間に楽器部品を介在させてシングルリード楽器のマウスピースに前記リードが取り付けられているリード取付構造であって、
前記楽器部品は、
直交する二辺のそれぞれの長さが25mm〜40mmの四角形で、板厚が0.3mm〜0.5mmのステンレス鋼板からなり、前記リードに沿って円弧状に湾曲している」ものである。
ところで、従来の技術は、リガチャーの改良に重点を置いたものばかりであった。これに対して、本考案者は、誠意研究を重ねた結果、リガチャーとリードとの間に楽器部品を介在させることで、音が出し易くなることを知見し、本考案の構成に至ることとなった。
本構成によれば、リガチャーとリードとの間にステンレス鋼板からなる楽器部品を介在させているため、リガチャーを締め付けると、楽器部品によりリードをマウスピースに対して均一に押し付けることができる。これにより、リードが安定するため、使用者がシングルリード楽器を吹く時の口の形など(アンブシュア)が不完全であっても、ある程度の意図したような音を出すことができると共に、アンブシュアだけでなく呼気を効率よく音にすることができ、初心者でもシングルリード楽器から音を出し易くすることができる。
次に、本考案の楽器部品は、
「上記のリード取付構造に使用される楽器部品であって、
直交する二辺のそれぞれの長さが25mm〜40mmの四角形で、板厚が0.3mm〜0.5mmのステンレス鋼板からなり、円弧状に湾曲している」ものである。
本構成の楽器部品は、シングルリード楽器のマウスピースにリードを取り付けているリガチャーとリードとの間に介在させて使用するものである。この構成の楽器部品を使用して上記構成のリード取付構造を構築することにより、上記の作用効果が発揮される。
以上のように、本考案によれば、初心者でもシングルリード楽器から音を出し易くすることが可能なリード取付構造および楽器部品を提供することができる。
本考案の一実施形態である楽器部品をマウスピースに取り付けてリード取付構造を構築した状態で示すシングルリード楽器の斜視図である。 図1におけるマウスピースの部位のみを示す斜視図である。 図2における要部を概略で示す断面図である。 楽器部品の斜視図である。
以下、本考案の具体的な実施形態である楽器部品10について、図面を参照して説明する。図1では、シングルリード楽器1としてアルトサクソフォンを示している。また、図2乃至図4では、上下を図1とは逆にして示している。シングルリード楽器1のマウスピース2には、音を出すための一枚のリード3がリガチャー4によって取り付けられている。リガチャー4とリード3との間には、楽器部品10が挟まれている。
楽器部品10は、四角形の板材を円弧状に湾曲させたものである。詳述すると、楽器部品10は、外形が正方形で四隅にR面取りが加工されている平板状のステンレス鋼板を、湾曲させたものである。湾曲の曲率は、後述するリード3におけるヒール部3aの表面の曲率と同じである。
楽器部品10の大きさは、マウスピース2やリード3のサイズに対応したものであれば良く、一辺の長さが25mm〜40mmの範囲内とすることができる。この範囲内に限定する理由は、一辺が25mmよりも短いと、リード3を十分に押し付けることができなくなる恐れがあるためである。また、一辺が40mmよりも長いと、楽器部品10が無駄に大きくなりすぎるためである。
楽器部品10の板厚は、0.3mm〜0.5mmの範囲内とすることができる。この範囲内に限定する理由は、板厚が0.3mmよりも薄いと、加工が難しくなって楽器部品10にかかるコストが増加すると共に、曲がり易くなることで楽器部品10による作用効果を十分に発揮することができなくなる恐れがあるためである。また、板厚が0.5mmよりも厚いと、楽器部品10による作用効果の向上がこれ以上は望めないためである。なお、板厚を0.4mm〜0.5mmの範囲内にすると、加工が容易でありコストを低減させることができる。
本実施形態の楽器部品10は、平らなステンレス鋼板を、打抜加工やレーザー加工により外形を形成した後に、プレス加工により湾曲させて製造されている。本実施形態の楽器部品10は、直交する二辺のそれぞれの長さが30mm×30mmであり、厚さが0.3mmであり、四隅のRは5mmである。また、SUS304のステンレス鋼板を使用している。
シングルリード楽器1のマウスピース2は、円筒状に形成されており外周面の一部に平坦な当接部2aを有している。マウスピース2は、エボナイト、合成樹脂、金属、などにより形成されている。
リード3は、帯板状に形成されており、長手方向へ一定の断面形状で延びているヒール部3aと、ヒール部3aから先端へ向かって薄くなっているカット部3bと、を有している。リード3は、一方の面(裏面)が平坦な同一面に形成されているのに対して、他方の面(表面)がヒール部3aとカット部3bとで異なっている。ヒール部3aの表面は、幅方向の中央が円弧状に膨出した湾曲面に形成されている。リード3は、クルミ、葦(ケーン)、竹、合成樹脂(レジェール)、複合材、などにより形成されている。
リガチャー4は、環状に曲げられている帯板状のベルト4aと、ベルト4aの一方の端部に設けられている筒状の筒部4bと、ベルト4aの他方の端部に設けられており雌ネジが貫通しているナット部4cと、筒部4bを通してナット部4cにねじ込まれているネジ4dと、を有している。リガチャー4は、ネジ4dを回転させる方向によって、環状のベルト4aの直径を大きくしたり小さくしたりすることができる。リガチャー4は、真鍮により形成されている。
次に、本実施形態の楽器部品10の使用方法について説明する。まず、リガチャー4の環状のベルト4aにマウスピース2を挿入する。続いて、マウスピース2の当接部2aに、リード3のヒール部3aの裏面が当接するように、マウスピース2とリガチャー4との間にリード3を挿入し、ヒール部3aを当接部2aに当接させる。
そして、ヒール部3aとリガチャー4との間に楽器部品10を挿入し、当接部2a、ヒール部3a、楽器部品10、およびベルト4aが重なった状態にする。この状態で、リガチャー4のネジ4dを回してベルト4aを締め付けることにより、マウスピース2にリード3と一緒に楽器部品10が取り付けられた状態となる。これにより、リード取付構造が構築される。
本実施形態によれば、リガチャー4とリード3との間にステンレス鋼板からなる楽器部品10を介在させているため、リガチャー4のベルト4aを締め付けると、楽器部品10によりリード3のヒール部3aをマウスピース2の当接部2aに対して均一に押し付けることができる。これにより、リード3のヒール部3aが安定するため、使用者がシングルリード楽器1を吹く時の口の形など(アンブシュア)が不完全であっても、ある程度の意図したような音を出すことができると共に、アンブシュアだけでなく呼気を効率よく音にすることができ、初心者でもシングルリード楽器1の音を出し易くすることができる。
また、本実施形態によれば、楽器部品10がステンレス鋼板を湾曲させたものであるため、楽器部品10の製造にかかるコストを抑制することができ、楽器部品10を比較的安価に提供することが可能となる。これにより、高価なリガチャーを購入しなくても、既存のリガチャーとリードとの間に安価な本楽器部品10を介在させるだけで、音を出し易くすることができるため、演奏にかかるコストを抑制させることができると共に、初心者でも気軽に演奏を楽しむことが可能となる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案は上記の実施形態に限定するものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、楽器部品10を、SUS304のステンレス鋼板で形成したものを示したが、これに限定するものではなく、ステンレス鋼板としてSUS303、SUS316、SUS410、SUS430、などにより形成しても良い。
また、上記では、二辺の長さが30mm×30mmとした楽器部品10を示したが、これに限定するものではなく、34mm×34mm、30mm×37mm、のように、一辺の長さが25mm〜40mmの範囲内であれば、正方形でも長方形でも良い。
また、上記では、シングルリード楽器1として、アルトサクソフォンを示したが、これに限定するものではなく、ソプラノソクサフォン、テナーサクソフォン、バリトンサクソフォン、のようなその他のサクソフォン、B♭/Aクラリネット、バスクラリネット、アルトクラリネット、ドイツクラリネット、のようなクラリネット、としても良い。
1 シングルリード楽器
2 マウスピース
2a 当接部
3 リード
3a ヒール部
3b カット部
4 リガチャー
4a ベルト
4b 筒部
4c ナット部
4d ネジ
10 楽器部品

Claims (2)

  1. リガチャーとリードとの間に楽器部品を介在させてシングルリード楽器のマウスピースに前記リードが取り付けられているリード取付構造であって、
    前記楽器部品は、
    直交する二辺のそれぞれの長さが25mm〜40mmの四角形で、板厚が0.3mm〜0.5mmのステンレス鋼板からなり、前記リードに沿って円弧状に湾曲している
    ことを特徴とするリード取付構造。
  2. 請求項1に記載のリード取付構造に使用される楽器部品であって、
    直交する二辺のそれぞれの長さが25mm〜40mmの四角形で、板厚が0.3mm〜0.5mmのステンレス鋼板からなり、円弧状に湾曲している
    ことを特徴とする楽器部品。
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