JP6126296B1 - レゾナンスブリッヂ - Google Patents

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【課題】 本発明はサクソフォーンの歌口に本器具を新たに加えることで、歌口に生じた振動と共振を歌口受けコルクに吸音され減衰されることなく演奏者が探求する音量の増大と音質の変化をもたらすレゾナンスブリッヂを演奏者に提供する事を目的としている。【解決手段】 本発明は、リードとネックに接する長さでリードの幅に満たない細長い金属製の板であって、リード側がリードのリガチャーに接する湾曲面に密接する湾曲した形状に加工され、リガチャーによってリードとリガチャーの間に挟み込んで固定して、前記の固定された湾曲面よりネックに向かって先細りする形状でかつ、マウスピースと歌口受けコルクに接しない形に曲げてネックに圧接するように一体的に加工して形成することを特徴とするサクソフォーンの演奏を補助する器具であるレゾナンスブリッヂを構成している。【選択図】図1

Description

本発明は、サクソフォーンにおける、リードに生じた振動に起因する共振をネックに直接伝達することを目的としたサクソフォーンの演奏を補助する器具に関する。
サクソフォーンの構造は、大きく分類すると、息を吹込む方向から順に歌口、ネック、二番管、一番管、ベルで構成される。
歌口は、リードとマウスピースとリガチャーで構成されており、リードをリガチャーでマウスピースに締め付けて固定する。ネックは、吹込み側先端に歌口受けコルクが巻き付けて接着されており、歌口を歌口受けコルクに差し込んで空気が漏れないように密着して固定する。
サクソフォーンは、演奏者から吹き込まれた息によってリードに振動を生じさせて、マウスピースにおいて発音し、主にネックへ空気振動によって音を伝搬する。
演奏者から吹き込まれた息によってリードが振動して、マウスピースにおいて発音する際にマウスピースとリガチャーに生じる共振は、歌口受けコルクに吸音され減衰される。
サクソフォーンの発音については、特許文献1や特許文献2にみられるような、リガチャーによって共振を止めることにより、リードの振動による純粋な音をマウスピースによって発音させることで軽やかで濁りのない音色を得ることを目的とする発明もなされてきたが、現代音楽である、ジャズやロックなどのジャンルにおいては、濁り、硬さ、迫力を感じる音色などが、サクソフォーンの演奏において、求められる機会も多くなっている。
演奏者は、リードやリガチャーやマウスピースを選択して組み合わせて用いるほか、特許文献3や特許文献4にみられるような、補助器具などを用いることで好みの音質を探求している。
特開2006−163382号公報 特開2009−300674号公報 特開2007−047548号公報 特開2010−112971号公報
本発明は、以上のように演奏者が、演奏曲に応じて多種多様な音質や、音量の増大を探求している点に鑑み、歌口をネックの歌口受けコルクに固定することで、歌口に生じた、振動と共振を歌口受けコルクに吸音され減衰しているため、歌口で発音した音は主に歌口からネックへ空気振動によって伝搬されていることに着目した。本発明は、歌口を構成するリードとリガチャーとマウスピースに本器具を新たに加えて、リードに生じた振動に起因する共振を、ネックに直接伝える経路を設けることで、リードに生じた振動と共振を有効に活用して音量の増大と音質の変化をもたらすレゾナンスブリッヂを通じて演奏者に提供する事を目的としている。
本発明は、上記課題を解決するために、リードとネックに接する長さでリードの幅に満たない細長い金属製の板を加工して、リード側の端部であるリードと重ねて当接する部分をリガチャーとリードの間に挟んで固定し、ネック方向に延伸した金属板のネック側の先端をネックに、当接させることによってリードに生じた振動に起因する共振を、ネックに直接伝搬する経路を設けることを特徴とする器具である。
本発明は、1枚の金属製の板を加工して一体的に形成することで、振動の伝達過程における振動の減衰を削減する。
本発明は、リードがマウスピースに当接する平滑面の裏側の湾曲した面であるリガチャーの接する面に、リードの湾曲面に合わせた湾曲を形成するように曲げ、リードに密着させた状態で、リガチャーで挟み込んで固定する。
前述のリードにリガチャーによって固定された一方から延伸された金属製の板のネック側の端部に向けて幅を狭めて先細りする形状にして、リードから受振した共振を細くなった先端に集約させる。
前述のリードにリガチャーによって固定された一方から延伸された金属製の板は、マウスピースと歌口受けコルクに接しない形状で、ネックに向けて先端がネックに当接するよう曲げてさらにネックの接点において湾曲した面を形成しネックに圧接するように加工することで、リードの振動を減衰することなく集約して効率よくネックまで直接的に伝搬する。
本発明の器具に用いる金属の板の素材には、金、銀、洋白、銅、真鍮、チタン、プラチナ、アルミ、ステンレスなどの何れか1つまたはその合金を用いることを特徴とする。
本発明の器具に用いる金属の板の素材の仕上げには、素地の研磨加工やメッキ加工、また、塗装を施したもののいずれかを採用する。
本発明は、リード側端部をリガチャーとリードの間に挟んで固定して、ネック方向に延伸した金属板のネック側の先端をネックに、当接させることによってリードに生じた振動に起因する共振を、ネックに直接的に伝搬することで、音量の増大と音質の変化を提供する。
本発明は、1枚の金属板を加工して一体的に形成することで、振動の伝達過程における減衰を削減し、音量の増大と音質の変化を効率よく提供する。
本発明は、リードがマウスピースに当接する平滑面の裏側の湾曲した面であるリガチャーの接する面に、リードの湾曲面に合わせた湾曲を形成するように曲げ、リードに密着させることでリードに本器具の厚さを加えた状態で最小限の厚さの状態で、リガチャーで挟み込んで固定することで、リガチャーの内径が拡径する、許容範囲内にリードと本器具の厚さがを維持されることで多様なリガチャーに対応することを可能にして、演奏者の選択の幅を広げるとともに、リードからの振動の受振を効率よく行い、音量の増大と音質の変化を提供する。
前述のリードにリガチャーによって固定された一方から延伸された金属製の板のネック側の端部に向けて幅を狭めて先細りする形状にして、リードから受振した共振を細くなった先端面に集約させることで、音量の増大と音質の変化を提供する。
前述のリードにリガチャーによって固定された一方から延伸された金属製の板は、マウスピースと歌口受けコルクに接しない形状で、ネックに向けて先端がネックに当接するよう曲げてさらにネックの接点において湾曲した面を形成しネックに圧接するように加工することで、ネックへの損傷を防ぎながらリードの振動を減衰することなく集約して効率よくネックまで直接的に伝搬することで、音量の増大と音質の変化を提供する。
本発明の器具に用いる金属製の板の素材には、金、銀、洋白、銅、真鍮、チタン、プラチナ、アルミ、ステンレス何れか1つまたはその合金を用いることで、素材の違いによる音質の変化を提供する
本発明の器具に用いる金属製の板の素材の仕上げには、素地の研磨加工やメッキ加工、また、塗装を施したもののいずれかを採用することで、仕上げに応じた音質の変化を提供する。
本器具を装着した実施例を示す斜視図 本器具を装着した実施例をリード先端側から見た平面図 本器具を装着した実施例を側面から見た平面図 本器具の斜視図
以下に図面を参照して、本発明を実施するための形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の記載に示される構成要素は、あくまでも例示とし、本発明の技術範囲を例示の通り限定するものではない。
図1、図2、図3、図4を用いて、本発明の実施形態としての本器具の構成を説明する。図1は、本器具を装着した実施例を示す斜視図である。図2は、本器具を装着した実施例をリード先端側から見た平面図である。図3は、本器具を装着した実施例を側面から見た平面図である。図4は、本器具の斜視図である。
図1に示す6の本器具は、3のマウスピースに当接した5のリードに7のリードと本器具の当接する面を覆うように密着させ、4のリガチャーのよって圧接されてリードと一体的に固定される。6の本器具は、3のマウスピースと2の歌口受けコルクに接しないように迂回してネック方向に曲げられ、8の本器具とネックの接点に向けて幅を狭める形状にして、8の本器具とネックの接点において湾曲した面に加工されてネックと接する。
従来のサクソフォーンにおける音の伝搬は、演奏者が息を吹込んで5のリードが振動して、3のマウスピースで発音された音の空気振動が1のネックに伝わる空気伝搬と、5のリードと3のマウスピースに生じた共振を4のリガチャーや2の歌口受けコルクに吸音されながら減衰して振動を伝搬する。6の本器具は、それら従来の伝搬に加えて、図1や図3に示すとおり、5のリードに生じた振動に起因する共振を7のリードと本器具の当接する面で受振して6の本器具を通じて直接8の本器具とネックの接点から1のネックに伝搬することで、楽器本体を反響させ、従来よりも大きな音量を得ることができる。また、音質においては、濁り、硬さ、迫力を感じる、はっきりとした輪郭のある音色を提供することができる。
6の本器具に用いる金属製の板の素材には、金、銀、洋白、銅、真鍮、チタン、プラチナ、アルミ、ステンレスの何れか1つまたはその合金を用いて、さらにメッキ加工などを施したものでも良い。純銀を用いた素材においては、重厚感のある遠鳴りする特色ある音質を提供し、銅性においては、透明感のある優しい感じの音色を提供し、また、真鍮においては、はっきりとしながらも柔らかな感じの音色を提供し、さらに仕上げの加工の違いによって音質の変化を提供する。
図2に示すとおり、6の本器具は、7のリードと本器具の当接する面で5のリードを薄い金属板で覆い密接することにより、従来のリガチャーの拡径範囲において、5のリードを固定することが出来るため、多様なリガチャーの使用を可能にすることで、演奏者はマウスピース、リード、リガチャーの選択範囲を広げながら、本器具を採用できる。
6の本器具は、上下反転して、3マウスピース上部に4のリガチャーで挟み込んでネック上部に8の本器具とネックの接点が当接するように取り付けることによっても、音量の増大と音色の変化を得ることができる。
6の本器具の取り付け方法は、5のリードを3のマウスピースに当接した状態で、4のリガチャーで固定して、3のマウスピースを2の歌口受けコルクに差し込んで、1のネックに固定して、4のリガチャーのネジを緩めて拡径状態にして、4のリガチャーの1のネック側より、7のリードと本器具の当接する面を差し込んでリードを覆いながらリガチャーで締め付けて、8の本器具とネックの接点が1のネックに当接するようにして固定する。
サクソフォーン全体に用いることが可能である。
1 ネック
2 歌口受けコルク
3 マウスピース
4 リガチャー
5 リード
6 本器具
7 リードと本器具が当接する面
8 ネックと本器具が当接する接点

Claims (2)

  1. リードとネックに接する長さでリードの幅に満たない細長い金属製の板であって、リード側がリードのリガチャーに接する湾曲面に密接する湾曲した形状に加工され、リガチャーによってリードとリガチャーの間に挟み込んで固定して、前記の固定された湾曲面よりネックに向かって先細りする形状でかつ、マウスピースと歌口受けコルクに接しない形に曲げてネックに圧接するように一体的に加工して形成することを特徴とするサクソフォーンの演奏を補助する器具。
  2. 金属製の板に用いる素材には、金、銀、洋白、銅、真鍮、チタン、プラチナ、アルミ、ステンレスの何れか1つまたはその合金を用いることを特徴とするもので、前記の素材の仕上げには、素地の研磨加工、メッキ加工、塗装を施したものの、いずれかを用いることを特徴とする請求項1に記載サクソフォーンの演奏を補助する器具。
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