JPH0764507B2

JPH0764507B2 - エレベータの乗場三方枠装置

Info

Publication number: JPH0764507B2
Application number: JP63282240A
Authority: JP
Inventors: 玉一近藤
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1988-11-08
Filing date: 1988-11-08
Publication date: 1995-07-12
Anticipated expiration: 2010-07-12
Also published as: JPH02127387A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、乗場の出入口を三方から囲むエレベータの乗
場三方枠装置に関し、特に、個人住宅等に設置される低
階床用の小型エレベータにおいて、内部に制御盤を収納
した乗場三方枠装置に関するものである。

［従来の技術］従来、この種の低階床用の小型エレベータとして、第４
図及び第５図に示す乗場三方枠装置を挙げることができ
る。

第４図は従来のエレベータの乗場三方枠装置を示す横断
面図、また、第５図は第４図の乗場三方枠装置の正面図
である。

図において、（１）は個人住宅等に設置される低階床用
の小型エレベータのかご、（２）は前記かご（１）が昇
降する昇降路、（３）は乗場の戸、（４）は乗場の敷
居、（５）は乗場の出入口である。

（６）は前記出入口（５）を上方、左方及び右方から囲
む三方枠の全体を示し、この三方枠（６）は、上側枠
（７）、板状の左側枠（８）、及び、四角中空柱状の右
側枠（９）から構成されている。前記右側枠（９）の左
側面は左側板（10）で、また、右側枠（９）の右側面は
右側板（11）でそれぞれ覆われている。更に、右側枠
（９）の前面は、前記左側板（10）の前方折曲部（10
a）と、右側板（11）の前方折曲部（11a）と、扉（12）
とにより覆われている。そして、前記扉（12）は、その
右側縁にて蝶番（13）を介して右側板（11）の前方折曲
部（11a）に回動可能に支持されている。

また、（14）は前記右側枠（９）の内部に収納された制
御盤であり、左側板（10）と右側板（11）との後部間に
架設された支持杆（15）に固定されている。

（16）は前記左側枠（８）の前面に装着された意匠材、
（17）は前記左側板（10）の前方折曲部（10a）の前面
に装着された意匠材、（18）は前記右側板（11）の前方
折曲部（11a）の前面に装着された意匠材、（19）は前
記扉（12）の前面に装着された意匠材、（20）は左右の
建物の壁（21）の前面にそれぞれ装着された意匠材であ
る。

そして、上記のように構成されたエレベータの乗場三方
枠装置においては、前記右側枠（９）の扉（12）を第４
図の二点鎖線位置に開放した状態で、制御盤（14）及び
昇降路（２）内の機器の保守点検作業が行われる。

［発明が解決しようとする課題］ところが、従来のエレベータの乗場三方枠装置において
は、上記のように、制御盤（14）が昇降路（２）と扉
（12）との間の位置に固定されているため、保守点検時
の作業スペースが狭く、しかも、制御盤（14）が妨げに
なって昇降路（２）の内部が見づらく、この部分の保守
点検作業に支障をきたすことがあった。

また、個人住宅等では、三方枠（６）の前面が居住空間
の壁面の一部を構成するので、その美観が重要視され
る。しかしながら、従来のエレベータの乗場三方枠装置
においては、三方枠（６）の右側枠（９）の前面が、左
側板（10）の意匠材（17）と、右側板（11）の意匠材
（18）と、扉（12）の意匠材（19）とから三分割して構
成されているため、第５図に示すように、扉（12）の左
右両側に表れた上下に延びる隙間（22）により三方枠
（６）の美観が損われていた。

なお、従来の種の低階床用の小型エレベータとして、特
公昭62−60353号公報に記載の技術が知られているが、
ここでは乗場三方枠装置について開示されていない。

そこで、本発明は、制御盤及び昇降路の保守点検作業を
容易に行なうことができるエレベータの三方枠装置の提
供を課題とするものである。

［課題を解決するための手段］本発明にかかるエレベータの乗場三方枠装置は、乗場の
出入口の左側方または右側方に配置された昇降路側の後
面が開放された中空柱状の側枠と、その側枠の前面に上
下に延びる軸線の周りで回動可能に支持された扉とを有
し、その扉と昇降路側の後面との間の中空柱状の他側枠
の内部に、扉の回動軸線と平行な軸線の周りで回動可能
に支持された制御盤を収納したものである。

［作用］本発明においては、側枠の扉と制御盤とをそれぞれ開放
すれば、昇降路が見やすくなるとともに、そこに広い作
業スペースが確保されるため、制御盤及び昇降路内の機
器の保守点検作業を容易に行なうことができる。

［実施例］以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例によるエレベータの乗場三方
枠装置を示す横断面図、第２図は第１図の乗場三方枠装
置の正面図、第３図は本発明の別の実施例によるエレベ
ータの乗場三方枠装置を示す部分横断面図である。な
お、従来例と同一または相当する構成部分については、
図面に従来例と同一の符号を付して、重複する説明を省
略する。

図において、（24）は乗場の出入口（５）の右側に配置
された四角中空柱状の右側枠であり、その右側面は右側
板（25）で覆われている。また、右側枠（24）の前面
は、前記右側板（25）の前方折曲部（25a）と、扉（2
6）とで覆われている。更に、右側枠（24）の左側面
は、前記扉（26）の左方折曲部（26a）と、左側板（2
7）とで覆われている。前記左側板（27）の内面には支
持片（28）が前方に突出するように固着されている。

そして、前記支持片（28）の前端には、前記扉（26）の
左側縁が上下に延びる軸線を有する蝶番（29）を介して
回動可能に支持されている。（30）は前記扉（26）の前
面に装着された意匠材であり、前記右側板（25）の前方
折曲部（25a）を含む右側枠（24）の前面全域を覆い得
る面積を有している。

（31）は右側枠（24）の前記左側板（27）と右側板（2
5）との間に架設された支持杆、（32）は扉（26）と昇
降路（２）との間において右側枠（24）の内部に収納さ
れた制御盤であり、その右側面後縁は蝶番（33）を介し
て前記支持杆（31）に対し回動可能に支持されている。

次に、上記のように構成された本実施例のエレベータの
乗場三方枠装置の動作について説明する。

制御盤（32）を保守点検する際には、扉（26）を蝶番
（29）の周りで乗場の出入口（５）側にほぼ90度回動し
て、第１図の二点鎖線位置に開放配置する。一方、昇降
路（２）内の機器を保守点検する場合は、制御盤（32）
を蝶番（33）の周りで前記扉（26）とは反対側にほぼ90
度回動して、第１図の二点鎖線位置に開放配置する。こ
うすれば、開放された扉（26）と昇降路（２）との間に
視界を妨げるものがなくなるため、昇降路（２）の保守
点検作業を極めて容易に行なうことができる。しかも、
この場合、扉（26）及び制御盤（32）の開放方向がそれ
ぞれ逆であるため、右側枠（24）の内部の限られた空間
に広い作業スペースを確保することができる。

また、扉（26）に装着された意匠材（30）は、右側板
（25）の前方折曲部（25）の前面をも含む右側枠（24）
の前面全域を覆っているので、第２図に示すように、扉
（26）と右側枠（25）との接合部分の隙間が隠蔽され、
個人住宅等の居住空間の壁面の意匠性を向上することが
できる。

このように、本実施例のエレベータの乗場三方枠装置
は、乗場の出入口（５）の上方に配置された上側枠
（７）と、乗場の出入口（５）の左方に配置された左側
枠（８）と、乗場の出入口（５）の右方に配置され、昇
降路（２）側の後面が開放された四角中空柱状の右側枠
（24）と、その右側枠（24）の前面に上下に延びる軸線
の周りで回動可能に支持された扉（26）と、その扉（2
6）と昇降路（２）との間において中空柱状の右側枠（2
4）の内部に収納されるとともに、扉（26）の回動軸線
とは左右反対の軸線の周りで回動可能に支持された制御
盤（32）とから構成され、前記扉（26）には右側枠（2
4）の前面全域を覆う意匠材（30）を装着したものであ
る。

したがって、本実施例においては、扉（26）と制御盤
（32）とをそれぞれ反対方向に開放すれば、扉（26）と
昇降路（２）との間に視界を妨げるものがなくなり、し
かも、右側枠（24）の内部に広い点検スペースが確保さ
れるため、制御盤（32）及び昇降路（２）内の機器の保
守点検作業を容易に行なうことができる。また、右側枠
（24）の前面全域を覆う意匠材（30）により、個人住宅
等の居住空間の壁面の意匠性を向上することができる。

続いて、本発明の別の実施例を第３図に従って説明す
る。

図において、（35）は前記支持杆（31）に前方に突出す
るように固着された支持突片、（36）は前記制御盤（3
2）の右側後面に固着されたＬ字形の支持金具、（37）
は前記支持金具（36）の前方突出部と前記支持突片（3
5）の前端面との間に介装された蝶番であり、これらの
支持突片（35）、支持金具（36）及び蝶番（37）を介し
て制御盤（32）がその右端の前後ほぼ中央部にて支持杆
（31）に対し回動可能に支持されている。そして、前記
支持突片（35）の右方において右側枠（24）の内部は、
制御盤（32）に接続される制御ケーブル、動力線等の電
線（図示略）の収納スペース（39）となっている。な
お、（38）は前記扉（26）が開放されたときにエレベー
タを停止させる扉スイッチであり、その接触子（38a）
が閉鎖状態の扉（26）の内面に係合するように、制御盤
（32）の左側面前部に装着されている。

上記のように構成されたエレベータの乗場の三方枠装置
においても、前記実施例と同様、扉（26）を開放した状
態で、蝶番（37）の周りで制御盤（32）を第３図の二点
鎖線位置までほぼ90度回動して、昇降路（２）内の機器
の点検が行なわれる。この場合、制御盤（32）がその右
側面の前後中央部にて蝶番（37）を介して支持杆（31）
に回動可能に支持されているため、制御盤（32）を開放
した状態で、右側枠（24）の右端部内に制御ケーブル、
動力線、または安全装置用電線等を収納する比較的大き
な収納スペース（39）を確保できる。

また、扉（26）が開放されたとき、扉スイッチ（38）の
接触子（38a）が扉（26）から離れ、これにより、扉（2
6）の開放状態が検出されて、その検出信号に応答して
エレベータの駆動系統への送電が停止される。そして、
この場合、扉スイッチ（38）は制御盤（32）側に装着さ
れているので、制御盤（32）を回動しても扉スイッチ
（38）から延びる電線が引張られるおそれがない。

なお、上記各実施例では、扉（26）及び制御盤（32）が
三方枠（６）の右側枠（24）側に設けられているが、本
発明を実施する場合はこれに限定されるものではなく、
三方枠（６）の左側枠（８）を中空柱状に構成して、そ
の左側枠（８）に扉及び制御盤を設けてもよい。この場
合も前記実施例と同様な作用効果を得ることができる。

［発明の効果］以上詳述したように、本発明のエレベータの乗場三方枠
装置は、乗場の出入口の上方に配置された上側枠と、乗
場の出入口の左側方または右側方に配置された昇降路側
の後面が開放された中空柱状の側枠と、その側枠の前面
に上下に延びる軸線の周りで回動可能に支持された扉と
を有し、前記扉と昇降路側の後面との間の中空柱状の他
側枠の内部に、扉の回動軸線と平行な軸線の周りで回動
可能に支持された制御盤を収納したものであるから、扉
と制御盤とをそれぞれ開放し、昇降路を見やすくすると
ともに、広い作業スペースを確保した状態で、制御盤及
び昇降路内の機器の保守点検作業を容易に行なうことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるエレベータの乗場三方
枠装置を示す横断面図、第２図は第１図の乗場三方枠装
置の正面図、第３図は本発明の別の実施例によるエレベ
ータの乗場三方枠装置を示す部分横断面図、第４図は従
来のエレベータの乗場三方枠装置を示す横断面図、第５
図は第４図の乗場三方枠装置の正面図である。図において 2:昇降路、5:出入口、 6:三方枠、7:上側枠、 8:左側枠、24:右側枠、 26:扉、29,33,37:蝶番、 30:意匠材、32:制御盤である。なお、図中、同一符号及び同一記号は、同一または相当
部分を示すものである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】乗場の出入口の上方に配置された上側枠
と、乗場の出入口の左側方または右側方に配置された一方の
側枠と、乗場の出入口の右側方または左側方に配置され、昇降路
側の後面が開放された中空柱状の他方の側枠と、前記他方の側枠の前面の上下に延びる軸線の周りで回動
可能に支持された扉と、前記扉と前記昇降路側の後面との間の前記中空柱状の側
枠の内部に収納されるとともに、前記扉の回動軸線と平
行な軸線の周りで回動可能に支持された制御盤とを具備することを特徴とするエレベータの乗場三方枠装
置。