JPH0764441A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
- Publication number
- JPH0764441A JPH0764441A JP23249493A JP23249493A JPH0764441A JP H0764441 A JPH0764441 A JP H0764441A JP 23249493 A JP23249493 A JP 23249493A JP 23249493 A JP23249493 A JP 23249493A JP H0764441 A JPH0764441 A JP H0764441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- pressure
- image forming
- temperature
- heater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】定着装置において、定着温度に応じて、ヒータ
に対する加圧ローラの加圧力を変化させて、定着を良好
に行う。 【構成】定着装置のヒータ55とローラにフィルム56
を掛け渡す。ヒータ55の下方から加圧ローラ52を押
圧させてフィルム56との間に定着ニップ部Nを形成す
る。ニップ部Nに転写材を挿通させて、画像形成部にて
転写された未定着のトナー像を加熱加圧して定着する。
このときモータ53bによって歯車53hを回転させ、
これに噛合する歯車53fにより、連結棒53dを昇降
させて、加圧ローラ52の加圧力を調整する。例えば、
定着温度が多少低い場合でも、加圧力を高めることによ
って、定着条件を満たして良好な定着を行うことが可能
となる。
に対する加圧ローラの加圧力を変化させて、定着を良好
に行う。 【構成】定着装置のヒータ55とローラにフィルム56
を掛け渡す。ヒータ55の下方から加圧ローラ52を押
圧させてフィルム56との間に定着ニップ部Nを形成す
る。ニップ部Nに転写材を挿通させて、画像形成部にて
転写された未定着のトナー像を加熱加圧して定着する。
このときモータ53bによって歯車53hを回転させ、
これに噛合する歯車53fにより、連結棒53dを昇降
させて、加圧ローラ52の加圧力を調整する。例えば、
定着温度が多少低い場合でも、加圧力を高めることによ
って、定着条件を満たして良好な定着を行うことが可能
となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成部において転
写材上に転写された未定着トナーを、熱及び圧力によっ
て転写材上に定着する定着装置を備えた画像形成装置に
関する。
写材上に転写された未定着トナーを、熱及び圧力によっ
て転写材上に定着する定着装置を備えた画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、レーザプリンタ等の画像
形成装置に装着される定着装置は、転写材上のトナーを
加熱加圧することによって、転写材上に定着させるのが
一般的である。この定着装置は、例えば、加熱部材に対
して所定の加圧力で加圧ローラを押し付けて両者の間に
定着ニップ部(以下適宜「定着部」という。)を形成
し、この定着部に、表面に未定着のトナー像を担持した
転写材を通過させることにより、トナー像を加熱加圧し
て転写材上に溶融固着させている。
形成装置に装着される定着装置は、転写材上のトナーを
加熱加圧することによって、転写材上に定着させるのが
一般的である。この定着装置は、例えば、加熱部材に対
して所定の加圧力で加圧ローラを押し付けて両者の間に
定着ニップ部(以下適宜「定着部」という。)を形成
し、この定着部に、表面に未定着のトナー像を担持した
転写材を通過させることにより、トナー像を加熱加圧し
て転写材上に溶融固着させている。
【0003】なお、良好な定着を行うためには、定着温
度と加圧力とを主条件とする定着条件を適宜なものとす
る必要があるが、これら定着温度と加圧力との間には後
に詳述するように相関関係がある。
度と加圧力とを主条件とする定着条件を適宜なものとす
る必要があるが、これら定着温度と加圧力との間には後
に詳述するように相関関係がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術で説明したように、加熱部材に対する加圧部
材の加圧力が一定の場合、この一定の加圧力に対して、
良好な定着を行うための定着温度(以下「所定温度」と
いう。)が一義的に決定される。したがって、例えば画
像形成装置の起動時、加圧部材の定着部における温度が
所定温度に達しないと、コピー(画像形成)を開始する
ことができないでウォームアップ時間が長びくおそれが
あった。また、起動時ばかりでなく、コピー動作中にお
いても、例えば連続通紙によって加熱部材の熱が転写材
に奪われ、加熱部材に対する給電を最大にしても定着部
が所定温度に到達しないで、画像不良が発生するという
問題もあった。なお、所定温度を低く設定した場合であ
っても、それに見合う分だけ加圧力を増加させれば良好
な定着を行うことができるが、加圧力が高くなると、今
度は、加圧部材等の耐久性が悪くなるなどの新たな問題
が発生する。
従来の技術で説明したように、加熱部材に対する加圧部
材の加圧力が一定の場合、この一定の加圧力に対して、
良好な定着を行うための定着温度(以下「所定温度」と
いう。)が一義的に決定される。したがって、例えば画
像形成装置の起動時、加圧部材の定着部における温度が
所定温度に達しないと、コピー(画像形成)を開始する
ことができないでウォームアップ時間が長びくおそれが
あった。また、起動時ばかりでなく、コピー動作中にお
いても、例えば連続通紙によって加熱部材の熱が転写材
に奪われ、加熱部材に対する給電を最大にしても定着部
が所定温度に到達しないで、画像不良が発生するという
問題もあった。なお、所定温度を低く設定した場合であ
っても、それに見合う分だけ加圧力を増加させれば良好
な定着を行うことができるが、加圧力が高くなると、今
度は、加圧部材等の耐久性が悪くなるなどの新たな問題
が発生する。
【0005】そこで、本発明は、加熱部材に対する加圧
部材の加圧力を可変とすることによって、ウォームアッ
プ時間を短縮し、また、定着温度が低いことに起因する
画像不良を低減するとともに、加熱部材、加圧部材等の
耐久を向上させるようにした画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
部材の加圧力を可変とすることによって、ウォームアッ
プ時間を短縮し、また、定着温度が低いことに起因する
画像不良を低減するとともに、加熱部材、加圧部材等の
耐久を向上させるようにした画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、画像形成部にて転写材に転
写された未定着のトナー像を、加熱加圧して転写材に溶
融固着させる定着装置を備えた画像形成装置において、
前記定着装置が、前記転写材上の未定着のトナー像を加
熱する加熱部材と、該加熱部材に所定の加圧力で押圧さ
れ該加熱部材との間に定着ニップ部を形成する加圧部材
と、前記定着ニップ部における前記加熱部材の温度を検
出する温度検出手段と、前記加熱部材に対する通電を制
御する通電制御手段と、前記温度検出手段が検出する温
度に応じて、前記加熱部材に対する前記加圧部材の加圧
力を制御する加圧力制御手段と、を備える、ことを特徴
とする。
みてなされたものであって、画像形成部にて転写材に転
写された未定着のトナー像を、加熱加圧して転写材に溶
融固着させる定着装置を備えた画像形成装置において、
前記定着装置が、前記転写材上の未定着のトナー像を加
熱する加熱部材と、該加熱部材に所定の加圧力で押圧さ
れ該加熱部材との間に定着ニップ部を形成する加圧部材
と、前記定着ニップ部における前記加熱部材の温度を検
出する温度検出手段と、前記加熱部材に対する通電を制
御する通電制御手段と、前記温度検出手段が検出する温
度に応じて、前記加熱部材に対する前記加圧部材の加圧
力を制御する加圧力制御手段と、を備える、ことを特徴
とする。
【0007】この場合、前記加圧力制御手段が、前記加
圧力の上限を規制するリミッタを有するようにしてもよ
い。
圧力の上限を規制するリミッタを有するようにしてもよ
い。
【0008】また、前記加圧力制御手段は、前記温度検
出手段が検出する温度が所定値以下の場合に、前記加圧
力を最大に設定するようにしてもよい。
出手段が検出する温度が所定値以下の場合に、前記加圧
力を最大に設定するようにしてもよい。
【0009】
【作用】以上構成に基づき、例えば、加熱部材に対する
加圧部材の加圧力を高くすることによって、良好な定着
を行うのに必要な温度、つまり所定温度を低くすること
ができるので、画像形成装置に電源を投入してから定着
装置の定着部が画像形成可能な所定温度に達するまでの
ウォームアップ時間が短縮される。
加圧部材の加圧力を高くすることによって、良好な定着
を行うのに必要な温度、つまり所定温度を低くすること
ができるので、画像形成装置に電源を投入してから定着
装置の定着部が画像形成可能な所定温度に達するまでの
ウォームアップ時間が短縮される。
【0010】また、画像形成動作中において、例えば、
連続通紙によって定着部の熱が転写材に奪われて定着部
の温度が低くなりがちな場合には、上述と同様に加圧力
を高めることによって、低い温度でも良好な定着が行え
るようにする。
連続通紙によって定着部の熱が転写材に奪われて定着部
の温度が低くなりがちな場合には、上述と同様に加圧力
を高めることによって、低い温度でも良好な定着が行え
るようにする。
【0011】さらに、定着部の温度が高い場合には、加
圧力を弱めても良好な定着が実現できるので、加圧力を
低減して、例えば加圧部材の耐久を向上させることがで
きる。
圧力を弱めても良好な定着が実現できるので、加圧力を
低減して、例えば加圧部材の耐久を向上させることがで
きる。
【0012】上述のいずれの場合も、定着温度と加圧力
のうち一方が変化した、または一方を変化させたとき
に、これに応じて他方を調整することにより、全体とし
ての定着条件を満たすようにしている。
のうち一方が変化した、または一方を変化させたとき
に、これに応じて他方を調整することにより、全体とし
ての定着条件を満たすようにしている。
【0013】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
としての複写機の概略構成を示す縦断面図である。
て説明する。 〈実施例1〉図1は、本発明に係る画像形成装置の一例
としての複写機の概略構成を示す縦断面図である。
【0014】同図に示す画像形成装置Mは、大きく分け
て、光学系1、画像形成部2、給紙搬送部3、定着装置
5によって構成されている。
て、光学系1、画像形成部2、給紙搬送部3、定着装置
5によって構成されている。
【0015】光学系1は、装置本体の上面に水平に配置
された原稿ガラス10、この原稿ガラス10上に原稿画
像を下方に向けて載置した原稿Dを上方から押えるカバ
ー11、原稿Dの原稿画像を下方から照射する露光ラン
プ12、原稿画像からの反射光を上述の画像形成部2に
導く6個のミラー、すなわち第1、第2、第3、第4、
第5、第6のミラー13a、13b、13c、13d、
13e、13f、第3のミラー13cと第4のミラー1
3dとの間の光路L中に配置されたズームレンズ15を
備えている。
された原稿ガラス10、この原稿ガラス10上に原稿画
像を下方に向けて載置した原稿Dを上方から押えるカバ
ー11、原稿Dの原稿画像を下方から照射する露光ラン
プ12、原稿画像からの反射光を上述の画像形成部2に
導く6個のミラー、すなわち第1、第2、第3、第4、
第5、第6のミラー13a、13b、13c、13d、
13e、13f、第3のミラー13cと第4のミラー1
3dとの間の光路L中に配置されたズームレンズ15を
備えている。
【0016】また、同図中、ズームレンズ15の右斜め
上方には、駆動切り換えソレノイド16を介して、露光
ランプ系(露光ランプ12と、第1、第2、第3のミラ
ー13a、13b、13cとをいう。なお、これらは、
移動可能な走査台(不図示)に搭載されている。)と、
ズームレンズ15とを選択的に駆動するステッピングモ
ータ17が配置されている。ステッピングモータ17
は、図2に示すように、駆動切り換えソレノイド16の
操作によって異なる2つの負荷を選択的に駆動する構成
になっている。一つの負荷は露光ランプ系であり、もう
一つの負荷はズームレンズ15を構成するユニットであ
る。ステッピングモータ17の出力軸に固定されたギヤ
17aに噛合する切り換えギヤ17bは、ガイド17c
によって矢印K1、K2方向に移動自在に支持されてい
る。切り換えギヤ17bは、上述のソレノイド16に通
電のない自然状態においては、圧縮ばね17dに付勢さ
れて矢印K1方向に移動し、露光ランプ系を駆動するワ
イヤ12aが巻回されたランプ駆動ギヤ12bに噛合す
る。一方、切り換えギヤ17bは、ソレノイド16に通
電されると、矢印K4方向に短縮されたプランジャ16
aによって、軸16bを中心にアーム16cが揺動し、
これにより矢印K2方向に移動してレンズ駆動ギヤ15
aに噛合する。レンズ駆動ギヤ15aには、ズームレン
ズ15を駆動するワイヤ15bが巻回されている。これ
ら同期した駆動が不要な負荷(露光ランプ系、ズームレ
ンズ15)は上述のように、共通のモータ17で駆動す
ることが可能である。
上方には、駆動切り換えソレノイド16を介して、露光
ランプ系(露光ランプ12と、第1、第2、第3のミラ
ー13a、13b、13cとをいう。なお、これらは、
移動可能な走査台(不図示)に搭載されている。)と、
ズームレンズ15とを選択的に駆動するステッピングモ
ータ17が配置されている。ステッピングモータ17
は、図2に示すように、駆動切り換えソレノイド16の
操作によって異なる2つの負荷を選択的に駆動する構成
になっている。一つの負荷は露光ランプ系であり、もう
一つの負荷はズームレンズ15を構成するユニットであ
る。ステッピングモータ17の出力軸に固定されたギヤ
17aに噛合する切り換えギヤ17bは、ガイド17c
によって矢印K1、K2方向に移動自在に支持されてい
る。切り換えギヤ17bは、上述のソレノイド16に通
電のない自然状態においては、圧縮ばね17dに付勢さ
れて矢印K1方向に移動し、露光ランプ系を駆動するワ
イヤ12aが巻回されたランプ駆動ギヤ12bに噛合す
る。一方、切り換えギヤ17bは、ソレノイド16に通
電されると、矢印K4方向に短縮されたプランジャ16
aによって、軸16bを中心にアーム16cが揺動し、
これにより矢印K2方向に移動してレンズ駆動ギヤ15
aに噛合する。レンズ駆動ギヤ15aには、ズームレン
ズ15を駆動するワイヤ15bが巻回されている。これ
ら同期した駆動が不要な負荷(露光ランプ系、ズームレ
ンズ15)は上述のように、共通のモータ17で駆動す
ることが可能である。
【0017】本実施例においては、ステッピングモータ
17によって、ズームレンズ15の位置制御、および露
光ランプ系の速度制御による多段階の倍率選択機能、ま
た原稿ガラス10面に載置された原稿Dの反射光を検知
する光センサS1 (図1参照)によって自動的に濃度選
択を行う機能、外部装置(不図示)との接続による(通
信手段を有する)複写倍率の自動選択機能、また、万が
一紙詰まりなどの異常が発生したときの各種状態、例え
ば残り枚数、倍率値、異常情報等を記憶するメモリバッ
クアップ機能、さらにはステッピングモータ17によっ
て露光ランプ12の位置を制御することによるページ連
写機能、また、さらには後述の現像ユニットを交換する
ことにより複数の色画像が形成可能で、現像ユニットの
交換を検知するスイッチを設けることにより、この状態
によって制御を切り替える機能等を有している。
17によって、ズームレンズ15の位置制御、および露
光ランプ系の速度制御による多段階の倍率選択機能、ま
た原稿ガラス10面に載置された原稿Dの反射光を検知
する光センサS1 (図1参照)によって自動的に濃度選
択を行う機能、外部装置(不図示)との接続による(通
信手段を有する)複写倍率の自動選択機能、また、万が
一紙詰まりなどの異常が発生したときの各種状態、例え
ば残り枚数、倍率値、異常情報等を記憶するメモリバッ
クアップ機能、さらにはステッピングモータ17によっ
て露光ランプ12の位置を制御することによるページ連
写機能、また、さらには後述の現像ユニットを交換する
ことにより複数の色画像が形成可能で、現像ユニットの
交換を検知するスイッチを設けることにより、この状態
によって制御を切り替える機能等を有している。
【0018】図1中、第4ミラー13dの右方には、コ
ントロール部19が配置されており、後述するマイクロ
コンピュータQ1 、拡張IC負荷制御部Q2 等を含む駆
動回路を備えている。なお、マイクロコンピュータQ1
の拡張IC負荷制御部Q2 により励磁駆動方式が選択的
に指定されると、ステッピングモータ17の各相A、A
*、B、B*に印加する相励磁信号を出力する。また、
本実施例では励磁駆動方式は付加に設定される速度情報
により、ステッピングモータ17を2相励磁方式、1−
2相励磁方式の2種類に切り替えている。
ントロール部19が配置されており、後述するマイクロ
コンピュータQ1 、拡張IC負荷制御部Q2 等を含む駆
動回路を備えている。なお、マイクロコンピュータQ1
の拡張IC負荷制御部Q2 により励磁駆動方式が選択的
に指定されると、ステッピングモータ17の各相A、A
*、B、B*に印加する相励磁信号を出力する。また、
本実施例では励磁駆動方式は付加に設定される速度情報
により、ステッピングモータ17を2相励磁方式、1−
2相励磁方式の2種類に切り替えている。
【0019】画像形成部2は、同図中、時計回りに回転
する感光体20を備えている。感光体20の周囲には、
その回転方向に沿って順に、感光体20表面を一様に帯
電する一次帯電器21、上述の光学系1の露光によって
感光体20表面に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せてトナー像を形成する現像ユニット22、給紙搬送部
3によって搬送されてきた転写材に感光体20上のトナ
ー像を転写する転写ユニット23、転写後の感光体20
上の残留トナーを除去するクリーニングユニット25、
そして残留電位を除去する前露光ランプ26が配設され
ている。
する感光体20を備えている。感光体20の周囲には、
その回転方向に沿って順に、感光体20表面を一様に帯
電する一次帯電器21、上述の光学系1の露光によって
感光体20表面に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せてトナー像を形成する現像ユニット22、給紙搬送部
3によって搬送されてきた転写材に感光体20上のトナ
ー像を転写する転写ユニット23、転写後の感光体20
上の残留トナーを除去するクリーニングユニット25、
そして残留電位を除去する前露光ランプ26が配設され
ている。
【0020】給紙搬送部3は、給紙カセット30に収納
された転写材、または手差し部31にセットされた転写
材を選択的に給紙搬送する。給紙カセット30から給紙
の場合、給紙カセット30の有無を検知するスイッチお
よび給紙カセット30のサイズを検知するスイッチ群3
0aと給紙カセット30内の転写材の有無を検知するス
イッチ30bにより状態が管理されており、これらスイ
ッチ30a、30bで異常を検出した場合には、その異
常を後述する表示部に表示する。種々のサイズの転写材
をマルチ手差しする場合、手差し部31の状態を検知す
るスイッチ31aによって状態を管理し、異常を検出す
ると同様に後述の表示部に表示する。給紙カセット30
内の転写材は、給紙ローラ32、搬送ローラ33、33
を介してレジストローラ35に、また手差し部31の転
写材は、搬送ローラ33を介してレジストローラ35に
それぞれ搬送される。さらに給紙搬送部3は、転写材
を、レジストローラ35から感光体20に同期させて画
像形成部2に供給し、ここでトナー像が転写された転写
材を搬送ベルト36で定着装置5に搬送するように構成
されている。
された転写材、または手差し部31にセットされた転写
材を選択的に給紙搬送する。給紙カセット30から給紙
の場合、給紙カセット30の有無を検知するスイッチお
よび給紙カセット30のサイズを検知するスイッチ群3
0aと給紙カセット30内の転写材の有無を検知するス
イッチ30bにより状態が管理されており、これらスイ
ッチ30a、30bで異常を検出した場合には、その異
常を後述する表示部に表示する。種々のサイズの転写材
をマルチ手差しする場合、手差し部31の状態を検知す
るスイッチ31aによって状態を管理し、異常を検出す
ると同様に後述の表示部に表示する。給紙カセット30
内の転写材は、給紙ローラ32、搬送ローラ33、33
を介してレジストローラ35に、また手差し部31の転
写材は、搬送ローラ33を介してレジストローラ35に
それぞれ搬送される。さらに給紙搬送部3は、転写材
を、レジストローラ35から感光体20に同期させて画
像形成部2に供給し、ここでトナー像が転写された転写
材を搬送ベルト36で定着装置5に搬送するように構成
されている。
【0021】定着装置5は、駆動ローラ50、テンショ
ンローラ51、加圧ローラ(加圧部材)52の3個のロ
ーラを備えている。さらに加圧ローラ52は加圧制御機
構(加圧力制御手段)53により加圧制御される。加圧
ローラ52が圧接される加熱部材としては、セラミック
基板上に抵抗体を印刷したヒータ55が使用され、この
ヒータ55は耐熱性のプラスチックサポータ55aに保
持されている。さらにプラスチックサポータ55aには
金属のステーを取り付け、強固にしている。また、駆動
ローラ50、テンションローラ51、ヒータ55には、
エンドレスのフィルム56が掛け渡されている。上述の
金属ステーには温度検出手段としての温度検出素子(サ
ーミスタ)57が取り付けられており、これら温度検出
素子57は直接、ヒータ55の裏面に接触させてある。
もう一つの温度検出素子58も、温度検出素子57と同
様に金属ステーに取り付けてある。加圧制御機構53
は、ヒータ55、プラスッチクサポータ55a、金属ス
テーで構成されているヒータ部とエンドレスフィルム5
6に対し、加圧ローラ52を下方から適度な加圧力で押
圧されている(加圧力については後述する)。すなわ
ち、定着装置5では、エンドレスフィルム56と加圧ロ
ーラ52との間に定着ニップ部(定着部)Nを形成し、
この定着ニップ部Nに転写材を通過させることにより、
画像形成部2にて転写材上に転写された未定着状態のト
ナー像を転写材上に溶融固着して定着するようになって
いる。
ンローラ51、加圧ローラ(加圧部材)52の3個のロ
ーラを備えている。さらに加圧ローラ52は加圧制御機
構(加圧力制御手段)53により加圧制御される。加圧
ローラ52が圧接される加熱部材としては、セラミック
基板上に抵抗体を印刷したヒータ55が使用され、この
ヒータ55は耐熱性のプラスチックサポータ55aに保
持されている。さらにプラスチックサポータ55aには
金属のステーを取り付け、強固にしている。また、駆動
ローラ50、テンションローラ51、ヒータ55には、
エンドレスのフィルム56が掛け渡されている。上述の
金属ステーには温度検出手段としての温度検出素子(サ
ーミスタ)57が取り付けられており、これら温度検出
素子57は直接、ヒータ55の裏面に接触させてある。
もう一つの温度検出素子58も、温度検出素子57と同
様に金属ステーに取り付けてある。加圧制御機構53
は、ヒータ55、プラスッチクサポータ55a、金属ス
テーで構成されているヒータ部とエンドレスフィルム5
6に対し、加圧ローラ52を下方から適度な加圧力で押
圧されている(加圧力については後述する)。すなわ
ち、定着装置5では、エンドレスフィルム56と加圧ロ
ーラ52との間に定着ニップ部(定着部)Nを形成し、
この定着ニップ部Nに転写材を通過させることにより、
画像形成部2にて転写材上に転写された未定着状態のト
ナー像を転写材上に溶融固着して定着するようになって
いる。
【0022】トナー像が定着された転写材は排紙ローラ
59によって定着装置5から排出され、排紙トレイ37
上に排出される。
59によって定着装置5から排出され、排紙トレイ37
上に排出される。
【0023】さらに、定着装置5の少し上流側には、メ
イン駆動源としてのACシンクロナスモータ(メイン駆
動モータ)39が配置されており、給紙搬送部3、感光
体20、定着装置5等の駆動を行うように構成されてい
る。
イン駆動源としてのACシンクロナスモータ(メイン駆
動モータ)39が配置されており、給紙搬送部3、感光
体20、定着装置5等の駆動を行うように構成されてい
る。
【0024】以上で、光学系1、画像形成部2、給紙搬
送部3、定着装置5の説明を終える。なお、これらにつ
いては、後に適宜詳述する。
送部3、定着装置5の説明を終える。なお、これらにつ
いては、後に適宜詳述する。
【0025】次に、図3の操作パネル6及び図1を参照
しながら、画像形成装置Mの動作について説明する。操
作パネル6は、装置本体の上面に配置されており、電源
スイッチ6aの1側(右側)を押すと装置本体に電源が
供給されると同時に電源表示ランプ6bが点灯表示され
る。電源投入時、操作パネル6の表示は標準モードとし
て以下のように設定されている。枚数表示器6cは1を
表示、倍率表示器6dは等倍率表示、自動濃度調整表示
器6eはAが点灯する。
しながら、画像形成装置Mの動作について説明する。操
作パネル6は、装置本体の上面に配置されており、電源
スイッチ6aの1側(右側)を押すと装置本体に電源が
供給されると同時に電源表示ランプ6bが点灯表示され
る。電源投入時、操作パネル6の表示は標準モードとし
て以下のように設定されている。枚数表示器6cは1を
表示、倍率表示器6dは等倍率表示、自動濃度調整表示
器6eはAが点灯する。
【0026】また、スタートキー6fの表示部は電源投
入時の初期設定(レンズを等倍位置に移動させる等)の
とき、およびコピー中に赤色表示となっており、通常は
緑色表示で複写動作可能であることを示す。
入時の初期設定(レンズを等倍位置に移動させる等)の
とき、およびコピー中に赤色表示となっており、通常は
緑色表示で複写動作可能であることを示す。
【0027】なお、定着装置5の温調温度は、現像ユニ
ット22の種類によって異なり、現像ユニット22に設
けたスイッチ22aにより現像ユニット22の種類を判
別して設定温度を切り換える。
ット22の種類によって異なり、現像ユニット22に設
けたスイッチ22aにより現像ユニット22の種類を判
別して設定温度を切り換える。
【0028】次に、電源投入後の光学駆動系の動作に関
して説明する。露光ランプ系は原稿ガラス10上の原稿
Dの原稿画像を図1の左端から右方向に走査移動し、原
稿画像を第1、第2、第3のミラー13a、13b、1
3c、ズームレンズ15、第4、第5、第6のミラー1
3d、13e、13fを介して感光体20への原稿露光
を実行する。つまり、移動の開始点を左端に設定する。
この位置をホームポジション(以下「HP」という。)
とする。HPを検出するためにHPセンサS2が設けら
れている。電源投入時において、HPセンサS2 が露光
ランプ12の位置を検出していない場合、図4に示すワ
ンチップマイクロコンピュータQ1 による制御部は、ス
テッピングモータ17を回転制御して露光ランプ系をH
P側に移動する。上記回転制御の開始を図2で説明する
と、まず駆動切り換えソレノイド16がオフ状態のとき
切り換えギヤ17bはばね力によって矢印K1方向に移
動する。これによりステッピングモータ17の出力は切
り換えギヤ17bを介してランプ駆動ギヤ12bに伝達
され、露光ランプ系が駆動される。このランプ駆動ギヤ
12bの連結時において、切り換えギヤ17bとランプ
駆動ギヤ12bの噛合時は充分、ステッピングモータ1
7の回転数を下げるように制御する。
して説明する。露光ランプ系は原稿ガラス10上の原稿
Dの原稿画像を図1の左端から右方向に走査移動し、原
稿画像を第1、第2、第3のミラー13a、13b、1
3c、ズームレンズ15、第4、第5、第6のミラー1
3d、13e、13fを介して感光体20への原稿露光
を実行する。つまり、移動の開始点を左端に設定する。
この位置をホームポジション(以下「HP」という。)
とする。HPを検出するためにHPセンサS2が設けら
れている。電源投入時において、HPセンサS2 が露光
ランプ12の位置を検出していない場合、図4に示すワ
ンチップマイクロコンピュータQ1 による制御部は、ス
テッピングモータ17を回転制御して露光ランプ系をH
P側に移動する。上記回転制御の開始を図2で説明する
と、まず駆動切り換えソレノイド16がオフ状態のとき
切り換えギヤ17bはばね力によって矢印K1方向に移
動する。これによりステッピングモータ17の出力は切
り換えギヤ17bを介してランプ駆動ギヤ12bに伝達
され、露光ランプ系が駆動される。このランプ駆動ギヤ
12bの連結時において、切り換えギヤ17bとランプ
駆動ギヤ12bの噛合時は充分、ステッピングモータ1
7の回転数を下げるように制御する。
【0029】露光ランプ系がHPに位置している場合に
は、ステッピングモータ17はズームレンズ15を移動
する。前述したように電源投入時は標準モードとして等
倍率値が選択される。またズームレンズのホームポジシ
ョン(Z−HP)は等倍位置に設定してあるので、電源
投入時ズームレンズ15の位置がZ−HPに対してどち
ら側にあるのか不明である。そこで、電源が切られる前
に、ズームレンズ15の位置がZ−HPに対してどちら
にあるのかを記憶する不揮発性メモリに格納しておく。
図2により動作説明する。
は、ステッピングモータ17はズームレンズ15を移動
する。前述したように電源投入時は標準モードとして等
倍率値が選択される。またズームレンズのホームポジシ
ョン(Z−HP)は等倍位置に設定してあるので、電源
投入時ズームレンズ15の位置がZ−HPに対してどち
ら側にあるのか不明である。そこで、電源が切られる前
に、ズームレンズ15の位置がZ−HPに対してどちら
にあるのかを記憶する不揮発性メモリに格納しておく。
図2により動作説明する。
【0030】駆動切り換えソレノイド16をオンする。
それによりソレノイド16のプランジャ16aが矢印K
4方向に移動する。これにより、切り換えギヤ17bは
ばね力に抗して矢印K2方向に移動する。この移動によ
り切り換えギヤ17bとランプ駆動ギヤ12bの噛合は
外れる。さらに矢印K2方向に移動することにより、切
り換えギヤ17bはレンズ駆動ギヤ15aと噛合するこ
とになる。切り換えギヤ17bの噛合時の回転制御は前
述と同様である。
それによりソレノイド16のプランジャ16aが矢印K
4方向に移動する。これにより、切り換えギヤ17bは
ばね力に抗して矢印K2方向に移動する。この移動によ
り切り換えギヤ17bとランプ駆動ギヤ12bの噛合は
外れる。さらに矢印K2方向に移動することにより、切
り換えギヤ17bはレンズ駆動ギヤ15aと噛合するこ
とになる。切り換えギヤ17bの噛合時の回転制御は前
述と同様である。
【0031】ズームレンズ15はZ−HPセンサを基準
位置としてレンズ位置がZ−HPセンサの位置にある場
合は等倍で、Z−HPより光学系HP側にある場合は拡
大であり、逆にある場合は縮小である。拡大率200%
から縮小率50%の範囲内において位置制御を行ってい
る。
位置としてレンズ位置がZ−HPセンサの位置にある場
合は等倍で、Z−HPより光学系HP側にある場合は拡
大であり、逆にある場合は縮小である。拡大率200%
から縮小率50%の範囲内において位置制御を行ってい
る。
【0032】ズームレンズ駆動開始時においてはZ−H
Pの状態によって以下のように動作がわかれる。 Z−HPセンサによってズームレンズ15の位置が
検知されている場合 −1 一度ズームレンズ15を光学系HP側に移動
し、Z−HPセンサが検知しない範囲に出して停止。 −2 右側に移動しZ−HPセンサが検知した時点か
ら所定の距離移動して停止。 Z−HPセンサによってズームレンズ15の位置が
検知されていない場合 −1 不揮発性メモリに記憶してあるズームレンズ1
5の位置によりズームレンズ15の移動方向(Z−HP
センサ側)を決定し、ズームレンズ15を移動させる。 −2 右側に移動させる場合 Z−HPセンサが検知した時点から所定の距離移動して
停止 −3 左側に移動させる場合 一度ズームレンズ15を光学系HP側に移動し、Z−H
Pセンサが検知しない範囲に出して停止。
Pの状態によって以下のように動作がわかれる。 Z−HPセンサによってズームレンズ15の位置が
検知されている場合 −1 一度ズームレンズ15を光学系HP側に移動
し、Z−HPセンサが検知しない範囲に出して停止。 −2 右側に移動しZ−HPセンサが検知した時点か
ら所定の距離移動して停止。 Z−HPセンサによってズームレンズ15の位置が
検知されていない場合 −1 不揮発性メモリに記憶してあるズームレンズ1
5の位置によりズームレンズ15の移動方向(Z−HP
センサ側)を決定し、ズームレンズ15を移動させる。 −2 右側に移動させる場合 Z−HPセンサが検知した時点から所定の距離移動して
停止 −3 左側に移動させる場合 一度ズームレンズ15を光学系HP側に移動し、Z−H
Pセンサが検知しない範囲に出して停止。
【0033】右側に移動しZ−HPセンサが検知した時
点から所定の距離移動して停止。
点から所定の距離移動して停止。
【0034】上記動作はギヤ類のバックラッシュによる
設定位置誤差を防ぐために必要な制御である。
設定位置誤差を防ぐために必要な制御である。
【0035】この後、駆動切り換えソレノイド16をオ
フする。このことにより、前述したように切り換えギヤ
17bは、ランプ駆動ギヤ12bと噛合する方向に移動
する。しかし、円滑に噛合するためにはすでに述べたよ
うに切り換えギヤ17bを回転させる必要がある。この
時点で露光ランプ系はHPに位置している。そこで、ス
テッピングモータ17は露光ランプ系を右方向に移動さ
せる方向に回転させる。この結果、露光ランプ系がHP
センサS2 から外れた時点(切り換えギヤ17bとラン
プ駆動ギヤ12bとの噛合は終了)で回転を停止し、再
度逆方向に回転させ、HPセンサS2 が検知後に所定位
置で停止させる。
フする。このことにより、前述したように切り換えギヤ
17bは、ランプ駆動ギヤ12bと噛合する方向に移動
する。しかし、円滑に噛合するためにはすでに述べたよ
うに切り換えギヤ17bを回転させる必要がある。この
時点で露光ランプ系はHPに位置している。そこで、ス
テッピングモータ17は露光ランプ系を右方向に移動さ
せる方向に回転させる。この結果、露光ランプ系がHP
センサS2 から外れた時点(切り換えギヤ17bとラン
プ駆動ギヤ12bとの噛合は終了)で回転を停止し、再
度逆方向に回転させ、HPセンサS2 が検知後に所定位
置で停止させる。
【0036】以上説明した光学駆動系の初期動作の終了
によって画像形成装置Mの複写動作準備は完了する。
によって画像形成装置Mの複写動作準備は完了する。
【0037】次に給紙カセット30からの給紙による複
写動作を説明する。
写動作を説明する。
【0038】コピースタートキー6fが押されると、カ
セットサイズを検知するスイッチ群30aの入力信号に
よる転写材サイズデータ、置数キー6gによって設定さ
れる枚数データ、倍率選択キー6hによる倍率データ、
その他各種のモード選択手段によるデータに基づいて複
写動作がスタートする。
セットサイズを検知するスイッチ群30aの入力信号に
よる転写材サイズデータ、置数キー6gによって設定さ
れる枚数データ、倍率選択キー6hによる倍率データ、
その他各種のモード選択手段によるデータに基づいて複
写動作がスタートする。
【0039】コピースタートキー6fを受け付けると、
表示は緑色から赤色に切り換わり、置数キー6g、倍率
選択キー6h等のモード切り替えキーは入力禁止され
る。メイン駆動モータ39が回転開始し、搬送ローラ3
3、感光体20、搬送ベルト36、定着装置5等へ駆動
力が伝達される。
表示は緑色から赤色に切り換わり、置数キー6g、倍率
選択キー6h等のモード切り替えキーは入力禁止され
る。メイン駆動モータ39が回転開始し、搬送ローラ3
3、感光体20、搬送ベルト36、定着装置5等へ駆動
力が伝達される。
【0040】メイン駆動モータ39の回転開始から0.
5秒後に給紙ソレノイド(不図示)が動作し、それに伴
って給紙ローラ32が回転し、給紙カセット30内の転
写材を搬送ローラ33に向けて送り出す。給紙ローラ3
2の転写材送り量はカセットサイズデータによって制御
される。つまり転写材が所定値より大きい場合、送り量
を多くする。転写材が搬送ローラ33に達すると転写材
は、この搬送ローラ33によってレジストストローラ3
5まで送られ到達した時点で停止している。搬送ローラ
33とレジストローラ35との間に設置されている手差
しスイッチ31aは転写材の送り状態を検知する。
5秒後に給紙ソレノイド(不図示)が動作し、それに伴
って給紙ローラ32が回転し、給紙カセット30内の転
写材を搬送ローラ33に向けて送り出す。給紙ローラ3
2の転写材送り量はカセットサイズデータによって制御
される。つまり転写材が所定値より大きい場合、送り量
を多くする。転写材が搬送ローラ33に達すると転写材
は、この搬送ローラ33によってレジストストローラ3
5まで送られ到達した時点で停止している。搬送ローラ
33とレジストローラ35との間に設置されている手差
しスイッチ31aは転写材の送り状態を検知する。
【0041】転写材が給紙路上を送られてレジストロー
ラ35に到達するまでの所定のタイミングにおいて、露
光ランプ系の原稿走査開始が許可される。このとき、露
光ランプ12はHPセンサS2 によって検知される位置
にある。さらに詳しく述べると、初期動作時ないしはコ
ピー動作の後進時において、HPセンサS2 を検知した
位置から、その時点での選択倍率に応じた距離だけ後進
した位置で停止している。
ラ35に到達するまでの所定のタイミングにおいて、露
光ランプ系の原稿走査開始が許可される。このとき、露
光ランプ12はHPセンサS2 によって検知される位置
にある。さらに詳しく述べると、初期動作時ないしはコ
ピー動作の後進時において、HPセンサS2 を検知した
位置から、その時点での選択倍率に応じた距離だけ後進
した位置で停止している。
【0042】原稿走査の開始により、光学系駆動源であ
るステッピングモータ17は、露光ランプ系が前進する
方向(右方向)に、選択された倍率値に応じた行動パル
スレートに到達するまで、パルスレートは漸増する(以
下「スローアップ制御」という。)。つまり、移動速度
は徐々に加速され目標速度に到達することになる。特に
図示しないが本実施例のパルスモータ駆動回路は、定電
流制御方式を採用し、かつ駆動電流値を複数段階(本実
施例では2段階)に切換え可能な構成をとっている(図
4に示す光学駆動用パルスモータ制御信号のうちのPB
4出力信号により選択している)。
るステッピングモータ17は、露光ランプ系が前進する
方向(右方向)に、選択された倍率値に応じた行動パル
スレートに到達するまで、パルスレートは漸増する(以
下「スローアップ制御」という。)。つまり、移動速度
は徐々に加速され目標速度に到達することになる。特に
図示しないが本実施例のパルスモータ駆動回路は、定電
流制御方式を採用し、かつ駆動電流値を複数段階(本実
施例では2段階)に切換え可能な構成をとっている(図
4に示す光学駆動用パルスモータ制御信号のうちのPB
4出力信号により選択している)。
【0043】一般にパルスモータの特性は、高パルスレ
ートになるに従いプルイントルクは低下していく。この
ため、定電流設定値を切り替える手段を設け、必要に応
じて電流値を切り換える。
ートになるに従いプルイントルクは低下していく。この
ため、定電流設定値を切り替える手段を設け、必要に応
じて電流値を切り換える。
【0044】本実施例では、移動開始から比較的低パル
スレートの間は、設定電流を下げておき、速度が所定値
を超える時点から設定電流値を上げるように制御し、目
標速度に達した後、所定時間の経過により再び設定電流
値を下げる制御を実施している。これは主にパルスモー
タの騒音、昇温および脱調現象の防止を目的としてい
る。
スレートの間は、設定電流を下げておき、速度が所定値
を超える時点から設定電流値を上げるように制御し、目
標速度に達した後、所定時間の経過により再び設定電流
値を下げる制御を実施している。これは主にパルスモー
タの騒音、昇温および脱調現象の防止を目的としてい
る。
【0045】次に、図5を参照して、画像先端部の余白
形成方法と転写材との先端合わせ方法を説明する。
形成方法と転写材との先端合わせ方法を説明する。
【0046】非画像域でのトナー付着を防止する手段と
して、LEDランプ、ヒューズランプ等の光源による除
電手段が一般に使われているが、本実施例では一次帯電
器21に設けたグリッド21aの電圧値をコントローラ
することによって同様の効果を実現している。これは装
置の小型化によって感光体回りに複数の部材の配置が困
難になっている現状においては重要な方法である。露光
点LE とグリッド21a間の距離L5 が、HPセンサS
2 と原稿突き当て位置間の距離L2 に比較して十分短く
配置できないことに基づき、原稿の先端余白2mmを形
成するために露光ランプ12の移動開始時点から倍率選
択値に応じた所定時間後にグリッド21aをLレベルか
ら所定の電圧に切り換える。つまりグリッド電圧がLレ
ベルの時は感光体20に電位が帯電しないためにトナー
像が形成されず、上記の所定電圧に切り換わったタイミ
ングから画像が形成されることになり、このことにより
画像先端部に余白を形成している。
して、LEDランプ、ヒューズランプ等の光源による除
電手段が一般に使われているが、本実施例では一次帯電
器21に設けたグリッド21aの電圧値をコントローラ
することによって同様の効果を実現している。これは装
置の小型化によって感光体回りに複数の部材の配置が困
難になっている現状においては重要な方法である。露光
点LE とグリッド21a間の距離L5 が、HPセンサS
2 と原稿突き当て位置間の距離L2 に比較して十分短く
配置できないことに基づき、原稿の先端余白2mmを形
成するために露光ランプ12の移動開始時点から倍率選
択値に応じた所定時間後にグリッド21aをLレベルか
ら所定の電圧に切り換える。つまりグリッド電圧がLレ
ベルの時は感光体20に電位が帯電しないためにトナー
像が形成されず、上記の所定電圧に切り換わったタイミ
ングから画像が形成されることになり、このことにより
画像先端部に余白を形成している。
【0047】次に、転写材との画像先端合わせに関し
て、露光点LE と転写部P間の距離L 3 は、レジストロ
ーラ35と転写部P間の距離L4 に比較して短くしてい
る。このために実際に原稿先端の画像が感光体20上に
露光される以前に、前述したレジストローラ35部に待
機している転写材を再給紙して転写部P方向に送り込む
必要がある。
て、露光点LE と転写部P間の距離L 3 は、レジストロ
ーラ35と転写部P間の距離L4 に比較して短くしてい
る。このために実際に原稿先端の画像が感光体20上に
露光される以前に、前述したレジストローラ35部に待
機している転写材を再給紙して転写部P方向に送り込む
必要がある。
【0048】本実施例では露光ランプ12が移動開始し
て露光ランプ12が目標速度に到達する時点では、まだ
HPセンサS2 に検知されている。HPセンサS2 を通
過したタイミングから距離L2 +2mmの値を選択され
ている倍率による速度で割った値が、HPセンサS2 を
通過してから白板端部に露光ランプ12が到達するのに
要する時間であり、この時間をxとする。
て露光ランプ12が目標速度に到達する時点では、まだ
HPセンサS2 に検知されている。HPセンサS2 を通
過したタイミングから距離L2 +2mmの値を選択され
ている倍率による速度で割った値が、HPセンサS2 を
通過してから白板端部に露光ランプ12が到達するのに
要する時間であり、この時間をxとする。
【0049】また、レジストローラ35による再給紙開
始から転写材が転写部Pへ到達するまでの時間から、感
光体20の露光点LE での像が転写部Pまで到達するの
に要する時間を引いた値をyとし、このyに転写材を2
mm送るのに要する時間(2mm÷100mm/s=
0.02sec …搬送速度=100mm/s)を加える。
以上の数値を次の式により計算する。
始から転写材が転写部Pへ到達するまでの時間から、感
光体20の露光点LE での像が転写部Pまで到達するの
に要する時間を引いた値をyとし、このyに転写材を2
mm送るのに要する時間(2mm÷100mm/s=
0.02sec …搬送速度=100mm/s)を加える。
以上の数値を次の式により計算する。
【0050】x−(y+0.02)=Z(sec ) つまり、HPセンサS2 を通過した時点から上式の値Z
を経過したタイミングでレジストローラ35を動作さ
せ、再給紙を実行すれば、選択された倍率に応じて余白
を2mm形成した転写材画像が得られる。
を経過したタイミングでレジストローラ35を動作さ
せ、再給紙を実行すれば、選択された倍率に応じて余白
を2mm形成した転写材画像が得られる。
【0051】露光ランプ系の走査距離はカセットサイズ
データ、倍率データ等に応じて所定の距離を移動し、目
標位置に達した時点でパルスレートを漸滅し(以下「ス
ローダウン制御」という。)、停止後、再びHPセンサ
S2 方向にスローアップ制御および低速制御し後進させ
る。そしてHPセンサS2 を検知した時点で、選択され
ている倍率に応じた位置に停止させるためのスローダウ
ン制御が行われ露光ランプ系は停止する。
データ、倍率データ等に応じて所定の距離を移動し、目
標位置に達した時点でパルスレートを漸滅し(以下「ス
ローダウン制御」という。)、停止後、再びHPセンサ
S2 方向にスローアップ制御および低速制御し後進させ
る。そしてHPセンサS2 を検知した時点で、選択され
ている倍率に応じた位置に停止させるためのスローダウ
ン制御が行われ露光ランプ系は停止する。
【0052】また、上記転写材の後端信号により原稿走
査距離の制御も実行する。以上説明した制御動作は、図
4に示すワンチップマイクロコンピュータQ1 により制
御される。図4のQ1 はROM、RAM内蔵のワンチッ
プマイクロコンピュータを示している。図6はこのマイ
クロコンピュータQ1 を動作させるためのプログラムの
基本構成である。なお、図6の詳細な説明は省略する。
査距離の制御も実行する。以上説明した制御動作は、図
4に示すワンチップマイクロコンピュータQ1 により制
御される。図4のQ1 はROM、RAM内蔵のワンチッ
プマイクロコンピュータを示している。図6はこのマイ
クロコンピュータQ1 を動作させるためのプログラムの
基本構成である。なお、図6の詳細な説明は省略する。
【0053】次に、図7、図8を参照して、露光ランプ
12の制御について説明する。露光ランプ12にハロゲ
ンランプを使用し、ハロゲンランプの点灯電圧が一定に
なるようにAC電源を位相制御する(ランプ・レギュレ
ータ(不図示))。このランプ・レギュレータは、AC
入力電圧が変化したとしても、また、電源周波数が変化
してもランプ点灯電圧VC が一定なるように制御してい
る。そこで、このランプ・レギュレータから位相制御の
ための露光ランプ12のトリガ信号を出力し、コントロ
ーラに入力している。この露光ランプ12のトリガ信号
は、露光ランプ12が点灯するしないにかかわらず常に
出力されている。
12の制御について説明する。露光ランプ12にハロゲ
ンランプを使用し、ハロゲンランプの点灯電圧が一定に
なるようにAC電源を位相制御する(ランプ・レギュレ
ータ(不図示))。このランプ・レギュレータは、AC
入力電圧が変化したとしても、また、電源周波数が変化
してもランプ点灯電圧VC が一定なるように制御してい
る。そこで、このランプ・レギュレータから位相制御の
ための露光ランプ12のトリガ信号を出力し、コントロ
ーラに入力している。この露光ランプ12のトリガ信号
は、露光ランプ12が点灯するしないにかかわらず常に
出力されている。
【0054】さらに、ゼロクロス発生回路にて作成した
ゼロクロス信号をコントローラに入力し、マイクロコン
ピュータQ1 に接続する。ゼロクロス信号から露光ラン
プ12のトリガ信号までの時間TC を監視することで入
力電圧の変化を読み取ることが可能となる。
ゼロクロス信号をコントローラに入力し、マイクロコン
ピュータQ1 に接続する。ゼロクロス信号から露光ラン
プ12のトリガ信号までの時間TC を監視することで入
力電圧の変化を読み取ることが可能となる。
【0055】この装置は、装置ごとに感光体20面上の
照度が一定になるようにランプ点灯電圧VC が調整さ
れ、ランプ点灯電圧VC を不揮発性メモリに記憶させて
いる。記憶したランプ点灯電圧VC とゼロクロス信号か
ら露光ランプ12のトリガ信号までの時間TC により下
式から、AC入力電圧Emax を求めることが可能であ
る。
照度が一定になるようにランプ点灯電圧VC が調整さ
れ、ランプ点灯電圧VC を不揮発性メモリに記憶させて
いる。記憶したランプ点灯電圧VC とゼロクロス信号か
ら露光ランプ12のトリガ信号までの時間TC により下
式から、AC入力電圧Emax を求めることが可能であ
る。
【0056】 Erms2={∫0 TEmax 2 sin2(2π/T)tdt}×(1/T) =Emax 2 /2 Emax :AC入力電圧のピーク電圧 VC 2 ={∫TC T/2 Emax 2 sin2(2π/T)tdt}×(1/T) =(Emax 2 /2)×{1−2TC /T +(1/2π) sin(4πTC /T)} 2つの式より、 Erms2/VC 2 =1/{1−2TC /T+(1/2π) sin(4πTC /T)}… 式によりゼロクロス信号から露光ランプ12のトリガ
信号までの時間TC を入力することによって、Erms2/
VC 2を求め、不揮発性メモリに記憶したランプ点灯電圧
VC からAC入力電圧Erms を求めることができる。
信号までの時間TC を入力することによって、Erms2/
VC 2を求め、不揮発性メモリに記憶したランプ点灯電圧
VC からAC入力電圧Erms を求めることができる。
【0057】本実施例ではROMに格納したテーブルに
よりTC からErms2/VC 2を求めている。
よりTC からErms2/VC 2を求めている。
【0058】次に、図9を参照して、定着装置5におけ
るヒータ55の温度制御について説明する。このヒータ
55は前述したようにセラミック基板上に抵抗体を印刷
したヒータであり、熱応答性に大変優れている。このた
め、通常のON/OFF制御では温調温度に対してリッ
プルが大きくなったり、ヒータ55に電力がかかりすぎ
たりして、ヒータ55にダメージを与えてしまう。この
ためにこの制御には、一定な電力がかかるような電力制
御をしている。また、リップルを小さくするため、サー
ミスタ57、58で検知した温度に応じて電力を切り換
えるという制御も行っている。
るヒータ55の温度制御について説明する。このヒータ
55は前述したようにセラミック基板上に抵抗体を印刷
したヒータであり、熱応答性に大変優れている。このた
め、通常のON/OFF制御では温調温度に対してリッ
プルが大きくなったり、ヒータ55に電力がかかりすぎ
たりして、ヒータ55にダメージを与えてしまう。この
ためにこの制御には、一定な電力がかかるような電力制
御をしている。また、リップルを小さくするため、サー
ミスタ57、58で検知した温度に応じて電力を切り換
えるという制御も行っている。
【0059】ここで、ヒータ55の電力制御について説
明する。ヒータ55の電力制御も露光ランプ12の制御
と同様に位相制御で行っている。ヒータ55は純粋に抵
抗負荷であるので電力Wは W=VH 2/R VH :ヒータ55に与える電圧 R :ヒータ55の抵抗値 で求めることができる。
明する。ヒータ55の電力制御も露光ランプ12の制御
と同様に位相制御で行っている。ヒータ55は純粋に抵
抗負荷であるので電力Wは W=VH 2/R VH :ヒータ55に与える電圧 R :ヒータ55の抵抗値 で求めることができる。
【0060】ヒータ55の抵抗値Rは個々の画像形成装
置Mごとに不揮発性メモリに格納してあり、ヒータ55
に供給する電力も予めわかっているので、ヒータ55に
かかる電圧VH は上式より VH 2=R×W … また実効電圧の式からヒータ55に与える電圧VH は、 VH =〔{∫TH T/2 Emax2 sin2 (2π/T)tdt}/(T/2)〕1/2 VH 2=(Erms2/2)×{1−2TH /T +(1/2π) sin(4πTH /T)} Erms2/VH 2 =1/{1−2TH /T+(1/2π) sin(4πTH /T)}… 式からVH 2を計算し、式からErms2を求め、Erms2
/VH 2を計算することによって、式よりゼロクロス信
号からヒータ55へのトリガ信号までの時間TH を求め
ることができる。
置Mごとに不揮発性メモリに格納してあり、ヒータ55
に供給する電力も予めわかっているので、ヒータ55に
かかる電圧VH は上式より VH 2=R×W … また実効電圧の式からヒータ55に与える電圧VH は、 VH =〔{∫TH T/2 Emax2 sin2 (2π/T)tdt}/(T/2)〕1/2 VH 2=(Erms2/2)×{1−2TH /T +(1/2π) sin(4πTH /T)} Erms2/VH 2 =1/{1−2TH /T+(1/2π) sin(4πTH /T)}… 式からVH 2を計算し、式からErms2を求め、Erms2
/VH 2を計算することによって、式よりゼロクロス信
号からヒータ55へのトリガ信号までの時間TH を求め
ることができる。
【0061】なお、本実施例ではテーブルを用いてErm
s2/VH 2からTH を求めている。
s2/VH 2からTH を求めている。
【0062】以上、説明したようなアルゴリズムによっ
てヒータ55の電力制御を行っている。このヒータ55
の電力制御は、コピー期間中常に行いヒータ55の温度
が一定になるようにしている。
てヒータ55の電力制御を行っている。このヒータ55
の電力制御は、コピー期間中常に行いヒータ55の温度
が一定になるようにしている。
【0063】次に、図10に、定着装置5における電装
部のブロック図を示す。53aは各負荷(モータ53
b、53c、センサS3 等)を制御するコントローラ部
(通電制御手段)であり、S3 は加圧ローラ52のホー
ムポジション位置を検知させるセンサ(以下「加圧ロー
ラHPセンサ」という。)、53bは加圧ローラ52の
加圧力を制御するためのパルスモータ、53cは各ロー
ラを回転駆動させるDCモータ、55は熱を発生させる
ヒータで、57、58は定着ニップ部(定着部)Nの温
度を検出するための温度検出素子(サーミスタ)であ
る。
部のブロック図を示す。53aは各負荷(モータ53
b、53c、センサS3 等)を制御するコントローラ部
(通電制御手段)であり、S3 は加圧ローラ52のホー
ムポジション位置を検知させるセンサ(以下「加圧ロー
ラHPセンサ」という。)、53bは加圧ローラ52の
加圧力を制御するためのパルスモータ、53cは各ロー
ラを回転駆動させるDCモータ、55は熱を発生させる
ヒータで、57、58は定着ニップ部(定着部)Nの温
度を検出するための温度検出素子(サーミスタ)であ
る。
【0064】次に、図11に定着装置5の加圧制御機構
53の構成の概略を示す。なお、55aはヒータ55の
サポータ、56はフィルム、52は加圧ローラである。
ヒータ55は前述したセラミックヒータで、フィルム5
6と加圧ローラ52との間に形成される定着ニップ部N
に挿通される転写材、すなわち画像形成部2でトナー像
が転写された未定着のトナー像を担持搬送する転写材に
熱を与える。加圧ローラ52はある程度弾力を持ったゴ
ムローラである。53dは歯車53fの位置に応じて加
圧ローラ52をフィルム56に押しつける連結棒でその
連結棒には旗53gが取り付けられ、歯車53fがHP
位置(予め設定)にあるとき加圧ローラHPセンサS3
に検知されるようにする。また、加圧ローラ52は、歯
車53fに噛合するとともに、モータ53bと一体に正
転・逆転する歯車53hを介して上下に移動し、これに
応じて加圧ローラ52の加圧力が変化する。
53の構成の概略を示す。なお、55aはヒータ55の
サポータ、56はフィルム、52は加圧ローラである。
ヒータ55は前述したセラミックヒータで、フィルム5
6と加圧ローラ52との間に形成される定着ニップ部N
に挿通される転写材、すなわち画像形成部2でトナー像
が転写された未定着のトナー像を担持搬送する転写材に
熱を与える。加圧ローラ52はある程度弾力を持ったゴ
ムローラである。53dは歯車53fの位置に応じて加
圧ローラ52をフィルム56に押しつける連結棒でその
連結棒には旗53gが取り付けられ、歯車53fがHP
位置(予め設定)にあるとき加圧ローラHPセンサS3
に検知されるようにする。また、加圧ローラ52は、歯
車53fに噛合するとともに、モータ53bと一体に正
転・逆転する歯車53hを介して上下に移動し、これに
応じて加圧ローラ52の加圧力が変化する。
【0065】図12は、連結棒53dの一部を示す拡大
縦断面図である。連結棒53dはシリンダ53Aとピス
トン53Bとを有する。シリンダ53Aには、ガス室5
3Cが形成されており、内部は高圧ガスGで満たされて
いる。シリンダ53Aがピストン53Bをフィルム56
に向けて上方に押しあげる力が大きいと、ガス室53C
内の高圧ガスGが圧縮される。これを利用して加圧ロー
ラ52がフィルム56を介してヒータ55を押圧する加
圧力が所定値を超えるのを防止している。
縦断面図である。連結棒53dはシリンダ53Aとピス
トン53Bとを有する。シリンダ53Aには、ガス室5
3Cが形成されており、内部は高圧ガスGで満たされて
いる。シリンダ53Aがピストン53Bをフィルム56
に向けて上方に押しあげる力が大きいと、ガス室53C
内の高圧ガスGが圧縮される。これを利用して加圧ロー
ラ52がフィルム56を介してヒータ55を押圧する加
圧力が所定値を超えるのを防止している。
【0066】実際の動作は、まず予め定着部Nの温度と
加圧ローラ52の加圧力の各々に対して、転写材に対す
るトナー像の定着性を実験で求め、そのデータを図13
のようにグラフ化する。同図の横軸は、定着部Nの温度
を示し、TH 、TL はそれぞれ良好な定着を行うための
最高温度、最低温度を示している。また、縦軸は、加圧
ローラ52の加圧力を示し、PH 、PL はそれぞれ良好
な定着を行うための加圧力の最大値、最小値を示す。こ
の定着部温度と加圧ローラ加圧力とは、同図に示すよう
な相関関係があり、斜線部の領域において良好な定着が
行われる。すなわち定着条件が満たされる。例えば定着
温度が低くてTL に近い場合には、加圧ローラ52の加
圧力を増加させることによって、定着条件を満足するよ
うにすることが可能である。加圧制御機構53のコント
ローラ53aは、予め図13に示すようなグラフを数値
化したデータをメモリ(図示せず)に記憶しておき、定
着部温度および加圧力がこの斜線内に入るようにヒータ
55および加圧用のモータ53bを制御する。加圧ロー
ラ52の加圧力はヒータ55の強度等からその最大値は
予め決められ、それ以上の加圧力は加わらないようにプ
ログラムでリミッタをかけるとともに機構的に圧力が所
定値以上加わらないように上述の図12に示すような構
成がとられている。
加圧ローラ52の加圧力の各々に対して、転写材に対す
るトナー像の定着性を実験で求め、そのデータを図13
のようにグラフ化する。同図の横軸は、定着部Nの温度
を示し、TH 、TL はそれぞれ良好な定着を行うための
最高温度、最低温度を示している。また、縦軸は、加圧
ローラ52の加圧力を示し、PH 、PL はそれぞれ良好
な定着を行うための加圧力の最大値、最小値を示す。こ
の定着部温度と加圧ローラ加圧力とは、同図に示すよう
な相関関係があり、斜線部の領域において良好な定着が
行われる。すなわち定着条件が満たされる。例えば定着
温度が低くてTL に近い場合には、加圧ローラ52の加
圧力を増加させることによって、定着条件を満足するよ
うにすることが可能である。加圧制御機構53のコント
ローラ53aは、予め図13に示すようなグラフを数値
化したデータをメモリ(図示せず)に記憶しておき、定
着部温度および加圧力がこの斜線内に入るようにヒータ
55および加圧用のモータ53bを制御する。加圧ロー
ラ52の加圧力はヒータ55の強度等からその最大値は
予め決められ、それ以上の加圧力は加わらないようにプ
ログラムでリミッタをかけるとともに機構的に圧力が所
定値以上加わらないように上述の図12に示すような構
成がとられている。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
定着装置において、加熱部材に対する加圧部材の加圧力
を制御することにより、例えば定着部の定着温度が多少
低い場合であっても、加圧力を高くすることで定着を良
好に行うための定着条件を満たすことができるので、電
源投入後、画像形成(定着)可能となるまでの時間(ウ
ォーミングアップ時間)を短縮することができる。ま
た、連続画像形成等の、定着温度が低くなりがちな場合
も、加圧力を高くして良好な定着を行うことが可能とな
る。また、反対に、画像形成動作中に定着温度が高くな
りがちな場合には、加圧力を低くして、加熱部材、加圧
部材等の耐久を向上させることができる。
定着装置において、加熱部材に対する加圧部材の加圧力
を制御することにより、例えば定着部の定着温度が多少
低い場合であっても、加圧力を高くすることで定着を良
好に行うための定着条件を満たすことができるので、電
源投入後、画像形成(定着)可能となるまでの時間(ウ
ォーミングアップ時間)を短縮することができる。ま
た、連続画像形成等の、定着温度が低くなりがちな場合
も、加圧力を高くして良好な定着を行うことが可能とな
る。また、反対に、画像形成動作中に定着温度が高くな
りがちな場合には、加圧力を低くして、加熱部材、加圧
部材等の耐久を向上させることができる。
【図1】画像形成装置としての複写機の概略を示す縦断
面図。
面図。
【図2】光学駆動系の構成を示す平面図。
【図3】表示部を示す平面図。
【図4】マイクロコンピュータの機能を示す図。
【図5】感光体と画像先端部との位置関係を示す図。
【図6】マイクロコンピュータに記述されている制御手
段を示すフローチャート。
段を示すフローチャート。
【図7】露光ランプの駆動制御に用いられるトリガ信号
と露光ランプに印加されている点灯電圧とを示す図。
と露光ランプに印加されている点灯電圧とを示す図。
【図8】露光ランプの電力制御に用いられるゼロクロス
信号と露光ランプに印加される点灯電圧とを示す図。
信号と露光ランプに印加される点灯電圧とを示す図。
【図9】ヒータの電力制御に用いられるゼロクロス信号
とヒータへのトリガ信号とを示す図。
とヒータへのトリガ信号とを示す図。
【図10】定着装置の電装部を示すブロック図。
【図11】加圧ローラの加圧制御機構の構成を示す図。
【図12】加圧制御機構の連結棒の構成を示す拡大断面
図。
図。
【図13】定着部温度と加圧力との関係を示す図。
1 光学系 2 画像形成部 3 給紙搬送部 5 定着装置 52 加圧部材(加圧ローラ) 53 加圧力制御手段(加圧力制御機構) 53a 通電制御手段(コントローラ部) 53C ガス室(リミッタ) 55 加熱部材(ヒータ) 57、58 温度検出手段(温度検出素子、サーミス
タ) N 定着部(定着ニップ部)
タ) N 定着部(定着ニップ部)
Claims (3)
- 【請求項1】 画像形成部にて転写材に転写された未定
着のトナー像を、加熱加圧して転写材に溶融固着させる
定着装置を備えた画像形成装置において、 前記定着装置が、前記転写材上の未定着のトナー像を加
熱する加熱部材と、 該加熱部材に所定の加圧力で押圧され該加熱部材との間
に定着ニップ部を形成する加圧部材と、 前記定着ニップ部における前記加熱部材の温度を検出す
る温度検出手段と、 前記加熱部材に対する通電を制御する通電制御手段と、 前記温度検出手段が検出する温度に応じて、前記加熱部
材に対する前記加圧部材の加圧力を制御する加圧力制御
手段と、を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記加圧力制御手段は、前記加圧力の上
限を規制するリミッタを有する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記加圧力制御手段は、前記温度検出手
段が検出する温度が所定値以下の場合に、前記加圧力を
最大に設定する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像形
成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23249493A JPH0764441A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23249493A JPH0764441A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0764441A true JPH0764441A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16940205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23249493A Pending JPH0764441A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0764441A (ja) |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP23249493A patent/JPH0764441A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4998121A (en) | Image forming apparatus | |
JP5473763B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JPH06348172A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008191333A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2003217793A (ja) | ヒータ制御装置、定着装置及び画像形成装置 | |
JPH04322286A (ja) | 定着装置 | |
JPH0764441A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4413470B2 (ja) | 画像形成装置及びその初期化制御方法 | |
JP4659195B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP3416585B2 (ja) | 定着装置 | |
JPH0535012A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0619346A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001109316A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH07199721A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH06202522A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH06194993A (ja) | 画像形成装置及び定着装置 | |
JPH0527617A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3048491B2 (ja) | 定着装置の温度制御装置 | |
JPH0676140A (ja) | 部品寿命監視システム | |
JPH0535149A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH05119667A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH07199718A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH06161175A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2000155494A (ja) | 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置 | |
JP2688218B2 (ja) | 画像処理装置 |