JPH0764083A

JPH0764083A - 照明装置，バックライト，液晶表示装置および表示用照明装置

Info

Publication number: JPH0764083A
Application number: JP5216089A
Authority: JP
Inventors: Yuji Azuma; 祐二我妻
Original assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Current assignee: Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date: 1993-08-31
Filing date: 1993-08-31
Publication date: 1995-03-10

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単な構成により輝度均斉度と輝度とを共に高
める。【構成】ランプケース１２内に例えばＵ字形等の蛍光ラ
ンプ１３を内蔵する。ランプケース１２の開口端に、そ
の開口を閉じるように固定される拡散板１４の出光面上
に、矩形の凹部１４ａを形成する。この凹部１４ａ内に
矩形の拡散シート１５を接着せずに単に遊嵌せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置パネルの背
面等を照明するバックライト等に好適な照明装置，バッ
クライト，液晶表示装置および表示用照明装置に係り、
特に、輝度と輝度均斉度の向上を図った照明装置，バッ
クライト，液晶表示装置および表示用照明装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の照明装置の一例としては
例えば図５に示すものがある。この照明装置１はいわゆ
る直射方式と言われるものであり、ほぼ全内面を反射面
２ａに形成した有底角筒状のランプケース２の内底面上
に例えばＵ字形の蛍光ランプ３を配設している。

【０００３】そして、ランプケース２の開口端部上に矩
形板状の拡散板４を載置固定して、この拡散板４上に配
設される液晶表示パネル等の被照明体を面状に照明する
ようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の照明装置１では、拡散板４のみで蛍光ランプ
３からの光を拡散するので、拡散率が高くなく、輝度均
斉度が高くないという課題がある。

【０００５】そこで、例えば拡散板４の内外面の一方
に、例えば図示しない拡散シートを、その外縁部を接着
剤により接着することにより重ね合せ、蛍光ランプ３か
らの光を拡散板４と拡散シートにより２重に拡散するこ
とにより輝度均斉度を高めることが考えられる。

【０００６】しかし、これでは板状の拡散板４とこれよ
り薄いシート状の拡散シートの熱膨張率が異なる上に、
拡散シートが拡散板４に接着されているので、蛍光ラン
プ３からの放熱により拡散板４と拡散シートが加熱され
ると、拡散シートがカールしたり、波打つ等の変形を生
ずる場合があり、却って輝度均斉度を低下せしめるとい
う課題がある。

【０００７】そこで本発明は前記事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、簡単な構成により輝度均斉度と
輝度とを共に高めることができる照明装置，バックライ
ト，液晶表示装置および表示用照明装置を提供すること
にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。

【０００９】本願の請求項１に記載の発明（以下、第１
の発明という）は、光源と、この光源からの光を拡散せ
しめる拡散板を有する照明装置において、前記拡散板
は、その一面に凹部を形成し、この凹部内に、拡散シー
トを嵌入せしめてなることを特徴とする。

【００１０】本願の請求項２に記載の発明（以下、第２
の発明という）は、請求項１記載の照明装置により、被
照明体を背面から照明するように構成したことを特徴と
する。

【００１１】本願の請求項３に記載の発明（以下、第３
の発明という）は、被照明体が液晶表示パネルであるこ
とを特徴とする。

【００１２】本願の請求項４に記載の発明（以下、第４
の発明という）は、被照明体が避難誘導表示板や看板等
の表示板であることを特徴とする。

【００１３】

【作用】

〈第１の発明〉光源からの光を拡散板と拡散シートとに
より２重に拡散するので、拡散率を高めて輝度均斉度を
高めると共に、輝度を高めることができる。

【００１４】また、拡散シートを拡散板の凹部内に接着
せずに単に遊嵌するので、これら拡散シートと拡散板が
光源の発熱により加熱されても、拡散シートがカールし
たり、波打つ等の変形を未然に防止することができる。
このために、拡散シートの変形による輝度均整度と輝度
の低下を防止することができる。

【００１５】〈第２〜第４の発明〉簡単な構成により輝
度均斉度と輝度を共に高めることができる照明装置を、
バックライトや液晶表示装置、または表示用照明装置に
組み込むので、バックライトや液晶表示装置または表示
用照明装置としての輝度均斉度と輝度を共に高めること
ができる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図４に基づい
て説明する。なお、図１〜図４中同一または相当部分に
は同一符号を付している。

【００１７】図１は本発明の一実施例の分解斜視図であ
り、図において、照明装置１１は、いわゆる直射方式と
言われるものであり、ほぼ全内面を反射面１２ａに形成
した有底角筒状のランプケース１２の内底面上に、例え
ばＵ字形等の蛍光ランプ１３を載置固定している。

【００１８】そして、ランプケース１２は、その開口端
部上に載置固定する拡散板１４の例えば図中上面に、矩
形の凹部１４ａを形成し、この凹部１４ａ内に、拡散板
１４よりも薄い矩形の拡散シート１５を接着せずに、単
に遊びを持たせて嵌入せしめている。凹部１４ａの深さ
は拡散シート１５の厚みよりも若干深くしてもよいが、
拡散板１４の上面とほぼ面一になるように形成する方が
望ましい。

【００１９】したがって、この実施例によれば、蛍光ラ
ンプ１３からの光を拡散板１４と拡散シート１５とによ
り２重に拡散するので、拡散板１４のみの場合に比して
拡散率を高めて拡散シート１５の上面上の輝度均斉度を
高めると共に、輝度を例えば約１０％程度高めることが
できる。

【００２０】また、拡散シート１５を拡散板１４の凹部
１４ａ内に、接着せずに単に遊嵌しているので、これら
１４，１５が蛍光ランプ１３の発熱により加熱されて
も、拡散シート１５がカールしたり、外縁が波打つ等の
変形により、輝度均斉度と輝度が低下するのを未然に防
止することができる。つまり、輝度均斉度と輝度とを共
に高めることができる。

【００２１】図２は本発明の他の実施例の縦断面図であ
り、図において、照明装置２１は、いわゆるサイド（エ
ッジ）ライト方式といわれるものであり、有底筒状のラ
ンプケース２２内に、アクリル樹脂製等の矩形板状の導
光体２３と、この導光体２３の図中左右端の側方にそれ
ぞれ配置される例えば直状の左右一対の蛍光ランプ２４
ａ，２４ｂとをそれぞれ内蔵している。各蛍光ランプ２
４ａ，２４ｂは図１中、紙面の表裏方向にそれぞれ直状
に延びている。

【００２２】ランプケース２２はそのほぼ全内面を反射
面２２ａに形成し、その図中上面に開口２２ｂを形成す
る一方、内底面上に、導光体２３とほぼ同形同大のシー
ト状の反射シート２２ｃを被着している。

【００２３】導光体２３は、その図中上面の出光面２３
ａの殆どをランプケース２２の開口２２ｂに臨ませ、出
光面２３ａ上には拡散板２５を載置固定している。

【００２４】そして、拡散板２５の図中上面には矩形の
凹部２５ａを形成し、この凹部２５ａ内に、拡散板２５
よりも薄い矩形の拡散シート２６を接着せずに、若干の
遊びを持たせて単に嵌入せしめている。なお、凹部２５
ａの深さは拡散シート２６の厚みよりも若干深くてもよ
いが、拡散板２５の図中上面とほぼ面一になる深さが望
ましい。また、図３に示すように、導光体２３の底面２
３ｂに、膜厚がほぼ均一の連続反射膜２７等を全面的に
形成してもよい。

【００２５】したがって、この実施例によれば、導光体
２３がその側方にある一対の蛍光ランプ２４ａ，２４ｂ
からの光を受光して出光面２３ａで面状に発光する。さ
らに、この発光は拡散板２５と拡散シート２６とにより
２重に拡散されて、拡散シート２６上に配設される液晶
表示パネル等の被照明体を面状に照明する。

【００２６】したがって、この実施例においても、導光
体２３からの光を拡散板２５と拡散シート２６とにより
２重に拡散するので、拡散率を高めることができ、その
結果、拡散シート２６の出光面の輝度均斉度と輝度とを
共に高めることができる。

【００２７】また、拡散シート２６を拡散板２５の凹部
２５ａ内に接着せずに、単に遊嵌しているので、これら
２５，２６が一対の蛍光ランプ２４ａ，２４ｂの発熱に
より加熱されても、拡散シート２６がカールしたり波打
つ等の変形を生じて輝度均斉度と輝度が低下するのを未
然に防止することができる。

【００２８】図４は本発明の他の実施例を一部断面で示
す斜視図であり、これは図２で示す照明装置２１をバッ
クライトとして液晶表示装置（ＬＣＤ）３１に適用した
場合の一実施例を示している。

【００２９】つまり、この液晶表示装置３１は、図２で
示す照明装置２１の拡散シート２６の出光面上に横長矩
形板状のＬＣＤ（液晶表示）パネル３２を密着させて、
ランプケース２２の開口端部２２ｂにより保持させ、一
対の蛍光ランプ２４ａ，２４ｂをランプケース２２の上
下端部内にそれぞれ収容している。

【００３０】したがって本実施例によれば、拡散シート
２６の出光面上の高輝度かつ高輝度均斉度の出光によ
り、ＬＣＤパネル３２の背面を、全面的かつ均等に照明
することができる。

【００３１】なお、ＬＣＤパネル３２を、文字や図形等
により所要の表示をした誘導板等の表示板や看板等に置
換して、薄型避難誘導灯や導光板式看板等に構成しても
よい。また、図１で示す照明装置１１では、光源として
Ｕ字形の蛍光ランプ１３を使用し、図２で示す照明装置
２１では直状の２本の蛍光ランプ２４ａ，２４ｂを使用
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
光源の種類や本数，形状には限定されない。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように本願第１の発明は、
光源からの光を拡散板と拡散シートとにより２重に拡散
するので、拡散率を高めて輝度均斉度と輝度とを共に高
めることができる。

【００３３】また、拡散シートを拡散板の凹部内に接着
せずに単に遊嵌するので、光源の発熱により拡散板と拡
散シートが加熱されても、拡散シートのカールや波打ち
等の変形による輝度均整度と輝度の低下とを共に防止す
ることができる。

【００３４】また、本願第２〜第４の発明は、輝度均斉
度と輝度を共に高めることができる照明装置をバックラ
イトとして液晶表示装置や表示用照明装置に組み込むの
で、これら液晶表示装置と表示用照明装置としての輝度
均斉度と輝度とを共に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の分解斜視図。

【図２】本発明の他の実施例の縦断面図。

【図３】図２で示す実施例の変形を示す縦断面図。

【図４】図２で示す照明装置をバックライトとして内蔵
する液晶表示装置の一実施例の一部を断面で示す斜視
図。

【図５】従来の直射方式の照明装置の分解斜視図。

【符号の説明】

１１，２１照明装置１２，２２ランプケース１２ａ，２２ａ反射面１３Ｕ字形蛍光ランプ１４，２５拡散板１４ａ，２５ａ凹部１５，２６拡散シート２４ａ，２４ｂ一対の蛍光ランプ２７連続反射膜３１液晶表示装置３２液晶表示パネル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】光源と、この光源からの光を拡散せしめ
る拡散板を有する照明装置において、前記拡散板は、そ
の一面に凹部を形成し、この凹部内に、拡散シートを嵌
入せしめてなることを特徴とする照明装置。
【請求項２】請求項１記載の照明装置により、被照明
体を背面から照明するように構成したことを特徴とする
バックライト。
【請求項３】被照明体が液晶表示パネルであることを
特徴とする請求項２記載の液晶表示装置。
【請求項４】被照明体が避難誘導表示板や看板等の表
示板であることを特徴とする請求項２記載の表示用照明
装置。