JP2001092368A - バックライト装置および液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】小形、軽量化された直下方式のバックライト装
置および液晶表示装置を提供する。 【解決手段】前面および背面が開口している枠体２およ
び枠体２の前面側開口に平行な向きで蛍光ランプ５を支
持する支持部３を有するランプ支持体４と、ランプ支持
体４の背面側開口に蛍光ランプ５から放射された光を反
射させる反射シート６を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、バックライト装置
および液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】バックライト装置は、直下方式とサイド
ライト方式とがある。そして、小型・薄型用液晶表示装
置には、サイドライト方式が比較的多く採用されている
が、１５インチを超える大型液晶表示装置には直下方式
も採用されている。

【０００３】従来、直下方式のバックライト装置は、例
えば特開平２−２６０８８１号公報に記載されているよ
うに、蛍光ランプをユニットケース内に収納すると共
に、ユニットケースの開口背面側に反射板を配設して構
成されている。図５は、このバックライト装置を示す側
断面図（ａ）、正面図（ｂ）であり、バックライト装置
３０は、有底の矩形箱状のユニットケース３１内に角皿
状の反射板３２を内蔵しており、この反射板３２の内底
部上には、直管状の４本の蛍光ランプ３３，…，３３が
支持されている。

【０００４】ユニットケース３１は、反射板３２の開口
端側方にて透光性を有する透光プレート３４を配設して
おり、この透光プレート３４の外面には拡散板等を介し
て液晶表示パネル３５を配置し、この液晶表示パネル３
５の背面をバックライト装置３０により照射するように
なっている。

【０００５】そして、反射板３２は角皿状に型成形し、
その角皿内面には銀やアルミ等より成る被膜を被着して
反射面３２ａを形成している。

【０００６】また、反射板３２の内底面上の長手方向両
端部には、各蛍光ランプ３３の軸方向両端部をそれぞれ
径方向に弾性的に挟持する上下一対の舌片状のホルダ３
７ａ，３７ｂ，…が突設されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のバックライ
ト装置３０は、有底の矩形箱状のユニットケース３１内
に形成された反射板３２が内蔵されているので、この反
射板３２がバックライト装置３０の外形および重量に与
える影響は大きい。特に、バックライト装置３０の照射
面が大形傾向にあり、バックライト装置の部品の小形
化、軽量化が望まれている。

【０００８】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、小形化、軽量化された直下方式のバックライト装置
および液晶表示装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載のバック
ライト装置の発明は、直管状の蛍光ランプと；前面およ
び背面が開口している枠体およびこの枠体の前面側開口
に平行な向きで蛍光ランプを支持する支持部を有するラ
ンプ支持体と；蛍光ランプから放射された光が枠体の前
面側開口に反射するようにランプ支持体の背面側開口に
配設された反射シートと；蛍光ランプからの直接光およ
び反射シートで反射された反射光が拡散透過するように
ランプ支持体の前面側開口に配設された拡散板と；を具
備している。

【００１０】本請求項および以下の各請求項において、
特に言及しない限り用語の定義および技術的意味は次の
とおりとする。

【００１１】直管状の蛍光ランプは、光を放射する発光
部が直管状を有していればよく、したがって、Ｕ字状の
蛍光ランプも包含される。

【００１２】本発明によれば、前面および背面が開口し
ている枠体およびこの枠体の前面側開口に平行な向きで
蛍光ランプを支持する支持部を有するランプ支持体と、
ランプ支持体の背面側開口に配設した反射シートとを備
えているので、バックライト装置を小形、軽量化するこ
とができる。

【００１３】請求項２に記載のバックライト装置の発明
は、請求項１記載のバックライト装置において、ランプ
支持体の支持部は、複数の蛍光ランプが離間して平行に
配置されるように支持している。

【００１４】本発明によれば、複数の蛍光ランプが離間
して平行に配置されているので、ランプ支持体の前面側
開口の照度を均一化することができる。

【００１５】請求項３に記載のバックライト装置の発明
は、請求項１または２記載のバックライト装置におい
て、反射シートは０．３ｍｍ以下の厚さである。

【００１６】反射シートは０．３ｍｍ以下の厚さにおい
て、多少の反り、たわみなどが発生してもバックライト
装置の光学特性に影響しないものであれば許容される。

【００１７】本発明によれば、反射シートは０．３ｍｍ
以下の厚さであるので、バックライト装置を軽量化する
ことができる。

【００１８】請求項４に記載の液晶表示装置の発明は、
請求項１ないし３いずれか一記載のバックライト装置
と；このバックライト装置の拡散板上に配設された液晶
ユニットと；を具備している。

【００１９】拡散板と液晶ユニットとの間には、集光シ
ートなどの光学部品が配置されていてもよい。

【００２０】本発明によれば、バックライト装置が小
形、軽量であるので、小形、軽量化された液晶表示装置
を提供することができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて、図１〜図４を参照して説明する。

【００２２】図１は、本発明の第１の実施形態を示すバ
ックライト装置の（ａ）正面図、（ｂ）側断面図、図２
は、同じく、分解斜視図である。図中、１はバックライ
ト装置、２は枠体、３は支持部、４はランプ支持体、５
は蛍光ランプ、６は反射シート、７は拡散板、８は上蓋
ケースを示す。

【００２３】図２において、ランプ支持体４は、前面お
よび背面が開口している矩形状の枠体２と、支持部３と
を含んで構成されている。枠体２の側面２ａ，２ａには
図示しない貫通孔が形成されており、直管状の蛍光ラン
プ５をこの貫通孔に貫通させる。支持部３は、枠体２の
前面側開口に平行な向きで配設される蛍光ランプ５を装
着するランプホルダ９と貫通孔から構成されている。そ
して、蛍光ランプ５の図示しない口金部にランプホルダ
９を装着し、ランプホルダ９を貫通孔に戴置、固定する
ことにより、蛍光ランプ５はランプ支持体４に取り付け
られる。そして、５本の蛍光ランプ５が、離間して平行
に枠体２内に配置されている。すなわち、ランプ支持体
４の支持部３は、複数（５本）の蛍光ランプ５が、離間
して平行に配置されるように支持している。蛍光ランプ
５が離間して平行に配置されているので、前面側開口の
照度は均一化される。

【００２４】また、枠体２の前面側には外方に突出した
鍔状の縁部２ｂ，２ｂ，２ｃ，２ｃが形成されており、
この縁部２ｂ，２ｂ，２ｃ，２ｃの中央部には、四角形
状の凸部１０，…，１０が形成されている。凸部１０，
…，１０内には拡散板７が配設され、拡散板７は縁部２
ｂ，２ｂ，２ｃ，２ｃ上に戴置される。そして、凸部１
０，…，１０は拡散板７を固定する。また、縁部２ｂ，
２ｂにはネジ穴１１，…，１１が形成されている。この
ネジ穴１１，…，１１は、枠体２（ランプ支持体４）と
上蓋ケース８とをネジで固定するためのものである。ま
た、枠体２の側面２ａ，２ａ側には取付片２ｄが形成さ
れている。この取付片２ｄは孔１２を介して後述の液晶
表示装置の本体などにネジで固定され、枠体２（ランプ
支持体４）は液晶表示装置内に固定される。また、ラン
プホルダ９の端面からは、蛍光ランプ５の図示しないラ
ンプリード線が導出されて図示しない点灯装置に接続さ
れている。蛍光ランプ５は点灯装置によって点灯され
る。

【００２５】反射シート６はコ字形に形成され、枠体２
（ランプ支持体４）の背面側開口に配設されている。す
なわち、立ち上り部６ａ，６ａが枠体２の側面２ｅの内
側に接着またはネジ止めされており、立ち上り部６ａ，
６ａの高さＨ１は枠体２の側面２ｅの高さＨ２内であ
る。反射シート６は、例えば、白色ポリエステルシート
（東レ（株）製Ｅ−６０Ｌ）であり、その反射面６ｂ
は、蛍光ランプ５から放射された光が前面側開口に反射
するように形成されている。

【００２６】反射シート６は薄いので、アルミニウム等
の反射板に比べて重量が小さい。また、反射面６ｂに多
少の反りやたわみなどが生じることがあるが、反射シー
ト６の反射作用に影響しないようにその厚さを０．３ｍ
ｍ以下とすることが好ましい。反射シート６の厚さが
０．３ｍｍ以下であると、立ち上り部６ａ，６ａの形成
などの加工性や反射シート６の重量を小さくすることが
でき、バックライト装置１が軽量化できる。

【００２７】また、反射シート６は薄く、枠体２内の空
間を占有することがないので、枠体２の高さＨ２を低く
することができる。すなわち、枠体２を小形化すること
ができ、付随してバックライト装置１が小形化される。

【００２８】拡散板７は、酸化チタン系の顔料を含有す
る乳白色のアクリルもしくはポリカーボネート樹脂で形
成された２〜３ｍｍの厚さを有する四角板であり、枠板
２の縁部２ｂ，２ｂ，２ｃ，２ｃ上に戴置されることに
より、ランプ支持体４の前面側開口に配設されている。
そして、拡散板７には、蛍光ランプ５からの直射光およ
び反射シート６からの反射光が入射され、拡散板７は、
直射光および反射光を拡散して透過させる。これによ
り、透過面７ａ側の明るさがほぼ均一化される。

【００２９】上蓋ケース８はアルミニウム製であり、開
口部８ａおよび開口部８ａの周回に内側が拡散板７の厚
さとほぼ同じ高さを有する段部８ｂが形成されている。
開口部８ａは、後述の液晶表示装置の液晶表示パネルを
照射する所定の大きさに形成されている。そして、段部
８ｂ内には、拡散板７が収納される。また、縁部８ｃに
は、枠体２の縁部２ｂ，２ｂのネジ穴１１，…，１１に
対向して孔１３，…，１３が形成されている。上蓋ケー
ス８は、拡散板７がランプ支持体４の前面側開口に配設
された後に、枠体２の縁部２ｂ，２ｂ，２ｃ，２ｃ上に
戴置され、孔１３，…，１３を介してネジ穴１１，…，
１１にネジ止めされる。すなわち、上蓋ケース８は、ラ
ンプ支持体４に取り付けられる。

【００３０】上蓋ケース８がランプ支持体４に取り付け
られると、拡散板７は枠体２の縁部２ｂ，２ｂ，２ｃ，
２ｃと上蓋ケース８の段部８ｂによって挟持され、ま
た、枠体２の凸部１０，…，１０によって固定される。
また、前面および背面が開口している矩形状の枠体２
は、それ自体変形しやすいが、凸部１０，…，１０内に
拡散板７が固定され、また、上蓋ケース８とネジ止めさ
れているので、拡散板７および上蓋ケース８と一体化さ
れ変形しにくくなる。

【００３１】また、枠体２の背面に反射シート６を取り
付けることにより、枠体２の強度は低下するが、枠体２
（ランプ支持体４）を液晶表示装置の本体に取り付け、
固定することによって枠体２の強度は上昇する。したが
って、枠体２は前面および背面を開口することができ
て、枠体２の重量を軽量化することができるので、バッ
クライト装置１の重量を軽量化できる。

【００３２】図１（ｂ）は、蛍光ランプ５が装着された
ランプ支持体４、反射シート６、拡散板７および上蓋ケ
ース８が組み立てられたバックライト装置１の断面図を
示す。蛍光ランプ５が点灯すると、拡散板７に蛍光ラン
プ５からの直射光および反射シート６からの反射光が入
射され、直射光および反射光は拡散されて透過される。
透過光は、上蓋ケース８の開口８ａから図示しない液晶
表示パネルの背面に出射される。

【００３３】また、図１（ａ）は、複数の蛍光ランプ５
がランプ支持体４に離間して平行に支持されている状態
を示す。蛍光ランプ５を離間して平行に支持するので、
支持部３の構造が簡素になり、また、上蓋ケース８の開
口８ａから均一な光が出射される。

【００３４】上述したように、ランプ支持体４は、前面
および背面が開口している矩形状の枠体２および枠体２
の前面側開口に平行な向きで蛍光ランプ５を支持する支
持部３を有すると共に、背面側開口に反射シート６を配
設しているので、小形、軽量化されたバックライト装置
１を提供することができる。

【００３５】次に、本発明の第２の実施形態について述
べる。

【００３６】図３は、本発明の第２の実施形態を示すラ
ンプ支持体の斜視図である。なお、図１および図２と同
一部分には同一符号を付して説明は省略する。また、ラ
ンプ支持体以外の他の構成は、図１および図２と同様で
あるので、同じく、省略する。

【００３７】図３に示すランプ支持体１４は、前面およ
び背面が開口している矩形状の枠体１５内にＵ字状の蛍
光ランプ１６が前面側開口に平行な向きで２本配設され
ている。そして、蛍光ランプ１６の図示しない電極部は
ランプホルダ１７，１７に装着され、曲部１６ａはラン
プホルダ１８，１８に装着されている。そして、ランプ
ホルダ１７，１７は、側面１５ａに形成された支持部１
９，１９に、ランプホルダ１８，１８は側面１５ｂに形
成された支持部２０，２０に支持されている。

【００３８】Ｕ字状の蛍光ランプ１６は、その直管部１
６ｂがランプ支持体１４内に離間して平行になるように
して配置されている。したがって、前面側開口での照度
は均一化されている。

【００３９】上述したように、蛍光ランプは、直管状の
蛍光ランプ５に限らず、Ｕ字状の蛍光ランプ１６であっ
てもよい。

【００４０】次に、本発明の第３の実施形態について述
べる。

【００４１】図４は、本発明の第３の実施形態を示す液
晶表示装置の断面図である。なお、図１および図２と同
一部分には同一符号を付して説明は省略する。

【００４２】液晶表示装置２１は、液晶ユニット２２と
バックライト装置１とを含んで構成されている。液晶ユ
ニット２２は、バックライト装置１の拡散板７上に配設
されている。そして、バックライト装置１の前面より出
射された均一光は液晶ユニット２２内の画面が形成され
る液晶表示パネル２３の背面に照射される。

【００４３】バックライト装置１は小形、軽量化されて
いるので、液晶表示装置２１を小形、軽量化することが
できる。

【００４４】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、前面および背
面が開口している枠体および枠体の前面側開口に平行な
向きで蛍光ランプを支持する支持部を有するランプ支持
体と、ランプ支持体の背面側開口に配設した反射シート
とを備えているので、バックライト装置を小形、軽量化
することができる。

【００４５】請求項２の発明によれば、複数の蛍光ラン
プが離間して平行に配置されているので、ランプ支持体
の前面側開口の照度を均一化することができる。

【００４６】請求項３の発明によれば、反射シートは
０．３ｍｍ以下の厚さであるので、バックライト装置を
軽量化することができる。

【００４７】請求項４の発明によれば、バックライト装
置が小形、軽量であるので、小形、軽量化された液晶表
示装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態を示すバックライト装
置の構成図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は側断面
図。

【図２】同じく、バックライト装置の分解斜視図。

【図３】本発明の第２の実施形態を示すランプ支持体の
斜視図。

【図４】本発明の第３の実施形態を示す液晶表示装置の
断面図。

【図５】従来技術のバックライト装置の構成図を示し、
（ａ）は側断面図、（ｂ）は正面図。

【符号の説明】

１……バックライト装置 ５，１６……蛍光ランプ ４，１４……ランプ支持体 ６……反射シート ７……拡散板 ２１……液晶表示装置 ２２……液晶ユニット

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 直管状の蛍光ランプと；前面および背面
   が開口している枠体およびこの枠体の前面側開口に平行
   な向きで蛍光ランプを支持する支持部を有するランプ支
   持体と；蛍光ランプから放射された光が枠体の前面側開
   口に反射するようにランプ支持体の背面側開口に配設さ
   れた反射シートと；蛍光ランプからの直接光および反射
   シートで反射された反射光が拡散透過するようにランプ
   支持体の前面側開口に配設された拡散板と；を具備して
   いることを特徴とするバックライト装置。
2. 【請求項２】 ランプ支持体の支持部は、複数の蛍光ラ
   ンプが離間して平行に配置されるように支持しているこ
   とを特徴とする請求項１記載のバックライト装置。
3. 【請求項３】 反射シートは０．３ｍｍ以下の厚さであ
   ることを特徴とする請求項１または２記載のバックライ
   ト装置。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３いずれか一記載のバッ
   クライト装置と；このバックライト装置の拡散板上に配
   設された液晶ユニットと；を具備していることを特徴と
   する液晶表示装置。