JP2000122057A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、大画面化、狭額縁化に対応した液
晶表示装置を提供し、特にバックライトからの光漏れを
防止して表示品位を良好とした液晶表示装置を提供する
ことを課題とする。 【構成】 導光板３の側面３ｂに線状光源６を配置した
エッジライト式のバックライト装置と、このバックライ
ト装置の上に内枠７と前面枠１０間に位置決め配置され
る液晶セル２を備える液晶表示装置１において、前記バ
ックライト装置は、前記線状光源６の両端を保持すると
ともに線状光源の周囲を囲むランプハウス５を前記側面
３ｂを挟み込むように前記導光板３に装着して備え、前
記内枠７は、少なくとも前記ランプハウス５を配置する
部分に金属枠９を備え、この金属枠９の凹部分に前記ラ
ンプハウス５を位置決め配置した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、バックライト式の
液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】液晶セルの背面にバックライトを配置し
た液晶表示装置は、例えば図８にその要部断面図を示す
ように、液晶セル１００の下方にバックライト用の導光
板１０１を配置し、この導光板１０１の一側面に対面し
て線状の光源１０２を配置している。導光板１０１は、
内枠１０３に形成した凹みに填め込まれて、液晶セル１
００とともに内枠１０３によって支持されている。内枠
１０３は、例えば特許第２７６０７６１号公報に示され
ているように、樹脂成形品によって形成されている。線
状光源１０２の周囲には、反射シート１０４が導光板１
０１の一端を挟み込むようにして配置されている。反射
シートの一端１０４ａは、導光板１０１の上面に添付す
るのが光漏れを防ぐことができる点で好ましいが、狭額
縁化に対応するために、十分な貼付しろを導光板の上面
に確保することが困難になった結果、内枠のフランジ部
分１０３ａに添付している。内枠１０３に支持した液晶
セル１００は、表示用の透孔を中央に備える金属製の前
面枠１０５を内枠１０３に係止することによって固定さ
れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような構造は、
樹脂枠の肉厚を十分確保することができる場合は問題な
いが、画面周囲の額縁と呼ばれる部分の幅を狭くするこ
とが必須となり、樹脂の肉厚を薄くする必要がある場合
は、十分な強度を確保することができなくなる。特に、
画面サイズが１０インチ程度を超えて大型化すると、枠
の強度増加が必要となる。

【０００４】図８に示す内枠フランジ部１０３ａの厚さ
は、０．５ｍｍ程度の薄さに設定されており、反射シー
トの一端１０４ａをこのフランジ部１０３ａに貼付した
構造とした場合は、フランジ部分の強度不足に起因する
変形によって、反射シート１０４と導光板１０１の間に
部分的な隙間が形成されやすくなる。そのため、光源１
０２の光が導光板１０１と反射シート１０４の間に形成
された隙間部分から漏れ出しやすくなり、この漏れ出し
た光が表示画面における不要な輝線の発生やコントラス
ト低下の要因になりやすい。このような問題は、画面サ
イズが１０インチ以下の中小の装置では発生しにくい
が、画面サイズが１０インチを超える大型の装置におい
ては、頻繁に発生しやすくなる。

【０００５】また、線状光源１０２は、装置の薄型化と
大画面化の要求に伴って、その管径を小さくするととも
に、長尺化する必要が有り、外部から加わる力に対して
壊れ易くなっている。

【０００６】そこで本発明は、上記の点を考慮し、バッ
クライトからの光漏れを防止して表示品位の良好な液晶
表示装置を提供することを課題の１つとする。また、大
画面化、狭額縁化に対応した液晶表示装置を提供するこ
とを課題の１つとする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、液晶セルと、この液晶セルの下方に配置された導光
板と、この導光板を填め込む凹みを有するとともに前記
液晶セルと前記導光板を支える内枠と、前記導光板の側
面に沿って配置した線状光源とを備えたバックライト式
の液晶表示装置において、前記内枠を樹脂枠と金属枠を
組合わせた構造としたことを特徴とする。

【０００８】また、本発明の液晶表示装置は、導光板の
側面に光源を配置したエッジライト式のバックライト装
置と、このバックライト装置の上に内枠と前面枠によっ
て位置決めして配置した液晶セルを備える液晶表示装置
において、前記内枠を樹脂枠と金属枠を組合わせた構造
とするとともに、前記金属枠部分に沿って前記光源を配
置したたことを特徴とする。

【０００９】また、本発明の液晶表示装置は、導光板の
側面に線状光源を配置したエッジライト式のバックライ
ト装置と、このバックライト装置の上に内枠と前面枠間
に位置決め配置される液晶セルを備える液晶表示装置に
おいて、前記バックライト装置は、前記線状光源の両端
を保持するとともに線状光源の周囲を囲むランプハウス
を前記側面を挟み込むように前記導光板に装着して備
え、前記内枠は、少なくとも前記ランプハウスを配置す
る部分に金属枠を備え、この金属枠の凹部分に前記ラン
プハウスを位置決め配置したことを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施例について図面
を参照して説明する。図１は、本発明の液晶表示装置１
の１実施例を示す要部断面図である。図において、２は
ガラス等の透光性の基板間に液晶を封入した液晶セル
で、対角線の長さが１０インチを超える大型で平坦な平
板形状としている。３はこの液晶セル２の下方に配置し
た導光板で、アクリルなどの透光性のある樹脂を、前記
セルと同程度の面積を有する平板形状として用いてい
る。液晶セル２と導光板３の間には、必要に応じて光拡
散シートなどの光学部材４を適当数配置することができ
る。

【００１１】導光板３の１つの側面３ｂには、導光板３
の上下の面３ａ，３ｃを挟み込むように金属製のランプ
ハウス５を装着している。このランプハウス５は、厚み
が０．２ｍｍ程度の１枚の板金を折り曲げ加工して上面
５ａとそれよりも幅広の下面５ｃとそれらを連結する１
つの側面５ｂを形成することにより、長尺の四角筒の一
側面が開放されたような形状とし、その長さは、導光板
の１側面３ｂの長さよりも若干長い長さにしている。ラ
ンプハウス５の両端には、図2に示すように線状光源６
の両端部６ａ，６ａを保持するための保持部５ｄ、５ｄ
が一体に形成されている。

【００１２】このランプハウス５は、線状光源６を保持
した後に、前記開放面から導光板３の一端を挿入するこ
とにより、導光板３に装着される。ここで、ランプハウ
ス５の初期形状は、上下の面５ａ，５ｃの間隔が開放面
側で若干狭くなるように形成されているので、その間隔
を広げるようにして導光板３を挿入することにより、上
下の面５ａ，５ｃが元に戻ろうとする復元力によって導
光板３に確実に装着される。このように、線状光源６を
内部に備えたランプハウス５を導光板３に装着すること
によって、バックライト装置が完成するが、導光板３の
一側面３ｂに剛性の有るランプハウス５を装着すること
により、導光板上面３ａとランプハウス上面５ａの密着
性が線状光源６の長手方向に沿って良好になり、線状光
源６の光漏出しを確実に防止することができる。

【００１３】尚、ランプハウス５の内面には、反射光率
を高めるためのメッキ処理や、塗装処理を施しておくの
が良い。

【００１４】７は、線状光源６をランプハウス５によっ
て一体化した導光板３と液晶セル２とを支持するための
内枠で、図３に示すように、樹脂製の枠部分８と金属製
の枠部分９とで構成し、両者をネジ等を用いて着脱自在
に連結して構成される。金属枠９は、厚さが０．２mm程
度の板金を加工して側面９ａと底面９ｂを形成し、断面
が略Ｌ字形状としている。金属枠９の側面９ａは、断面
を略Ｓ字状として前記ランプハウス５を挿入する凹みと
線状光源６の配線６ｃを収納する凹みを反対方向に形成
している。金属枠９の側面９ａには、後述する金属製の
前面枠１０を係止するための係止片９ｃを所定間隔で配
置している。金属枠９の底面９ｂは、液晶セル２や導光
板３を保持するために、ランプハウス5の下面５ａより
も若干長く形成されている。

【００１５】樹脂枠８は、前記導光版３の厚みよりも若
干厚く形成され、中央に前記導光板３を収納して支持す
るための収納部（凹み）８ａを形成している。樹脂枠８
の底面には、軽量化を図るための開口８ｂが適宜形成さ
れている。樹脂枠８の周囲には、液晶セル２を位置決め
して支持するためのリブ８ｃが適宜形成されている。

【００１６】次に、液晶表示装置１の組み立て手順につ
いて、図1から図5を参照して説明する。まず、ランプハ
ウス５の両端５ｄに線状光源６の両端６ａを保持して線
状光源６を内蔵したランプハウス５を準備し、それを導
光板３の１側面３ｂに着脱自在に装着することによっ
て、図２に示すようなエッジライト式のバックライト装
置を組み立てる。ここで、線状光源６の一方のリード線
６ａは、ランプハウス５の側面５ｂに形成された凹み部
分に収容しておく。

【００１７】次に、図３に分解状態を示す内枠７をビス
等を用いて連結組み立てして一体化する。組み立てられ
た内枠７に、図２に示すバックライト装置を組み込んで
図４に示すようなユニットを形成する。このバックライ
ト装置の装着は、まず始めに導光板３に装着したランプ
ハウス５を内枠７の金属枠９部分に装着するようにして
行われる。

【００１８】バックライト装置を組み込んだ内枠７の上
面に液晶セル２を配置した後、その上方から前面枠１０
を装着することにより図５に示すように液晶表示装置１
が完成する。ここで、前面枠１０の側面には、内枠７の
側面に形成した係止片８ｄ、９ｃを係止するための係止
孔が適宜形成されているので、これらの係止によって前
面枠１０に対して内枠７が固定される結果、前面枠１０
と内枠７の間に液晶セル２と導光板３が確実に支持され
ることになる。

【００１９】次に、本発明の他の実施例について、図
６、図７を参照して説明する。上記の実施例は、線状光
源６を装着した金属製のランプハウス５を導光板３の１
側面３ｂに装着して両者を一体化し、これを内枠７に組
み込む構成としたが、この実施例は、前記ランプハウス
５と金属枠９を兼用した点を特徴としている。

【００２０】上記実施例と共通する点の説明は省略し、
相違点を中心に説明する。内枠７を構成する金属枠１１
として、図7に平面図を示すように両端に線状光源６の
保持部１１ｄを備えるとともに、図６に断面図を示すよ
うに、２段構成の上面１１ａと、上面１１aよりも面積
が広い底面１１ｃと、両者を接続する側面１１ｂを備え
た板金製の枠を用いている。そして、この金属枠１１を
図３に示す金属枠９と交換して用て内枠７が形成され
る。内枠７に導光板３を装着する際は、金属枠１１の開
放側面を広げるようして導光板３の一側面３ｂが金属枠
１１に挿入されることにより、図６に示すような液晶表
示装置１が完成する。ここで、導光板３の１側面３ｂ近
傍の上面は、剛性が有り平面強度を保持し易い金属枠の
上面１１ａで覆われるので、薄くするとたわみ易い樹脂
枠で覆われる場合に比べて導光板３との間に生じる隙間
を削減することができる。また、同一の剛性を持たせる
場合は、樹脂枠に比べて金属製の枠１１を用いることに
より枠部分の厚さを薄くすることができる。

【００２１】導光板３に装着される金属枠１１の内部に
は、線状光源６の光の反射効率を高めるために、従来と
同様のフレキシブル性のある反射シート１２を、線状光
源との間に一定の間隔を保って装着することもできる。

【００２２】上記各実施例に記載のように、軽量化に適
し、任意形状の加工が容易な樹脂枠８と強度確保が容易
で薄型化に適した金属枠８，１１を用いて内枠７を構成
することにより、装置の薄型化と強度維持を図ることが
できる。特に、長尺化と細径化が進んで壊れ易くなった
線状光源６に沿って金属製の枠５，１１を配置している
ので、線状光源６の保護を確実に行うことができる。

【００２３】尚、上記の各実施例において、液晶セル２
の側面と対面する金属枠８、１１の側面部分に、液晶セ
ル２の位置決めを確実にするための両面接着剤等の弾性
固定部材１３を設けることもできる。この固定部材１３
は、同一厚みの樹脂に比べて平坦性を高められる金属枠
に貼付するので、樹脂枠に貼付する場合に比べて貼付位
置のたわみや変形の影響を受け難くすることができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶表示装
置は、液晶セルと導光板を支持する内枠として、樹脂枠
と金属枠を組み合わせた枠を用いるので、装置の重量増
加を抑制しつつ強度増加を図ることができる。特に、線
状光源に沿って金属製の枠を用いるので、バックライト
からの光漏れを防止して表示品位を高めるとともに、光
源の保護を図ることができる。その結果、大画面化、狭
額縁化に対応した液晶表示装置を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の要部断面図である。

【図２】同実施例のバックライト装置の平面図である。

【図３】同実施例の内枠の分解平面図である。

【図４】同実施例のバックライト装置を内枠で支持した
状態の平面図である。

【図５】同実施例の平面図である。

【図６】本発明の他の一実施例の要部断面図である。

【図７】他の実施例の要部（金属枠）を示す平面図であ
る。

【図８】従来例の要部断面図である。

【符号の説明】

１ 液晶表示装置 ２ 液晶セル ３ 導光板 ５ ランプハウス ６ 光源 ７ 内枠 ８ 樹脂枠 ９ 金属枠 １０ 前面枠 １１ 金属枠

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶セルと、この液晶セルの下方に配置
   された導光板と、この導光板を填め込む凹みを有すると
   ともに前記液晶セルと前記導光板を支える内枠と、前記
   導光板の側面に沿って配置した線状光源とを備えたバッ
   クライト式の液晶表示装置において、前記内枠を樹脂枠
   と金属枠を組合わせた構造としたことを特徴とする液晶
   表示装置。
2. 【請求項２】 導光板の側面に光源を配置したエッジラ
   イト式のバックライト装置と、このバックライト装置の
   上に内枠と前面枠によって位置決めして配置した液晶セ
   ルを備える液晶表示装置において、前記内枠を樹脂枠と
   金属枠を組合わせた構造とするとともに、前記金属枠部
   分に沿って前記光源を配置したたことを特徴とする液晶
   表示装置。
3. 【請求項３】 導光板の側面に線状光源を配置したエッ
   ジライト式のバックライト装置と、このバックライト装
   置の上に内枠と前面枠間に位置決め配置される液晶セル
   を備える液晶表示装置において、前記バックライト装置
   は、前記線状光源の両端を保持するとともに線状光源の
   周囲を囲むランプハウスを前記側面を挟み込むように前
   記導光板に装着して備え、前記内枠は、少なくとも前記
   ランプハウスを配置する部分に金属枠を備え、この金属
   枠の凹部分に前記ランプハウスを位置決め配置したこと
   を特徴とする液晶表示装置。