JPH0764070A - 液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示素子及び投射型液晶表示装置Info
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- JPH0764070A JPH0764070A JP5211993A JP21199393A JPH0764070A JP H0764070 A JPH0764070 A JP H0764070A JP 5211993 A JP5211993 A JP 5211993A JP 21199393 A JP21199393 A JP 21199393A JP H0764070 A JPH0764070 A JP H0764070A
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Abstract
より駆動を行う液晶表示素子に於いて、光出射界面から
の反射光による光リーク電流の発生を防止する。又この
液晶表示素子を投射型液晶表示装置に適用し、投射画像
の画質向上を図る。 【構成】液晶表示素子17の第1の電極基板27の光出
射界面に出射側偏光板48を粘着させ更に出射側偏光板
48の光出射界面に反射防止層50を設ける。これによ
り各光出射界面での反射光を防止し、多結晶シリコンT
FT36への下側からの光入射を防止し、光リーク電流
の発生を防止する。従ってこの液晶表示素子17を使用
することにより高密度高精細、高機能の投射型液晶表示
装置10による投射画像の画質を向上する。
Description
コプラナー型薄膜トランジスタ(以下コプラナ−型TF
Tと称する。)により駆動される液晶表示素子を用い、
拡大投射画像を得る液晶表示素子及び投射型液晶表示装
置に関する。
クトップパーソナルコンピュータ等パーソナルOA機器
の表示装置の様に、液晶表示素子を用いた液晶表示装置
の画面をそのまま直視する直視型液晶表示装置と共に、
液晶表示素子により変調された光をスクリーンに拡大投
射する事により、ハイビジョン対応の大画面を容易に得
る事が出来る投射型液晶表示装置の実用化が図られてい
る。
TN(Twisted Nematic)型、STN
(Super Twisted Nematic)型、
SBE(Super Twisted birefri
ngence effect)型、GH(Guest
Host)型、DS(Dynamic Scatter
ing)型等、多くの型の液晶を使用した液晶表示素子
が用いられるが、中でも電界効果型のTN型、STN型
あるいはSBE型の液晶表示素子が一般的に使用されて
いる。
もネマティック液晶のねじれ配向による光の旋光性を利
用した動作原理に基づいて表示を行うもので、液晶のね
じれによる配列変化を可視化するための偏光板を必要と
するものであり、例えば特開昭60−107020号公
報等に開示されている。
ハイビジョンテレビ対応の大型画面を達成するために、
画像の高密度高精細及び高速性等の高機能を要求される
事から、薄膜トランジスタ(以下TFTと称する。)を
用いたアクティブマトリクス型の液晶表示素子の開発が
進められている。
面を達成する投射型液晶表示装置に使用する液晶表示素
子にあっては、電子移動度がより高く、画素サイズを縮
小するために素子の小型化が可能であり、光感度が低
く、更には駆動回路をモノリシック形成出来るという点
からアモルファスシリコンTFTに代わり多結晶シリコ
ンTFTの使用が要求されている。
の多結晶シリコン膜の形成工程上、アモルファスシリコ
ンを成膜後、固相成長法により大粒径化することから、
アモルファスシリコンによる初期膜厚が薄いと大粒径化
が難しく、このため膜厚自信を厚くする必要がある上
に、TFTを形成するに際しては、ゲート絶縁層を多結
晶シリコン膜の熱酸化膜で形成したり、ゲート電極を形
成後に層間絶縁層を形成してからソース電極或いはドレ
イン電極のコンタクトホールを形成しなければならず、
層間絶縁層を設ける事無くソース電極、ドレイン電極の
コンタクトを連続成膜出来るアモルファスシリコンTF
Tの膜厚が50〜500[オングストローム]と薄いの
に比し、最終膜厚が500〜1500[オングストロー
ム]と厚くなるという問題を有していた。
上置のコプラナー型であるため下からの入射光に対する
光感度が高く、下側からの反射光により光リーク電流を
発生するという問題を有してた。
は、光散乱型のアクティブマトリックス光変調素子に於
いて、アクティブマトリクス基板に反射防止膜を形成し
能動素子への反射光の入射を防止する旨が開示されてい
る。
あっては、偏光板を必要とし、しかも投射型液晶表示装
置にあっては特に入射光の輝度が高い事から、液晶表示
素子の空冷能力の増大を図り温度上昇を防止するため、
図3に示す様に偏光板1を液晶セル2から離して配置し
ており、上記公知例の様に液晶セルの光出射界面2aで
の反射を防止しても更に偏光板1の表面1a及び裏面1
bに於いて反射光3を生じる事となる。そしてこれ等反
射光が、多結晶シリコンTFTの下部から直接入射する
ために光リーク電流が発生し、クロストークやシューデ
ィングを生じ、コントラスト比が低下し画質が著しく劣
化されるという問題を依然として有していた。
を設けないとすると基板の光出射界面にあっては、垂直
界面反射だけでも4%程度、偏光板の表面及び裏面での
垂直界面反射も夫々の出射光に対して4〜5%程度生じ
る事となる。そして実際には光源の高輝度化により10
0万〜200万[lx]の光が照射されるとすると、前
面偏光板で輝度が40%程度に低減され、次に液晶表示
素子の開口率が40%であるとすると、輝度は液晶セル
中で更に40%低減されても出射基板界面での出射輝度
が15万〜30万[lx]と非常に明るく、その基板及
び偏光板の光出射界面での反射光も大きなものとなり多
結晶シリコンTFTへの悪影響が著しいものとなる。
於いて高密度高精細、高機能を得るためのコプラナー型
TFTによるアクティブマトリクス型の液晶表示素子の
うち電界効果型の液晶を使用するものにあっては、偏光
板表面及び裏面からの反射光の下からの入射によりTF
Tが光リーク電流を生じ、クロストークやシェーディン
グを生じ画像のコントラストを低下させ、特に高輝度の
光源を有する投射型液晶表示装置にあっては反射光によ
る光リーク電流が増大され、画質が著しく低下されると
いう問題を生じていた。
で、コプラナー型TFTの下側からの光入射を確実に防
止することにより、光リーク電流を生じる事なく、シェ
ーディングが無くコントラスト比の高い良質の画像を得
る事ができる液晶表示素子及び投射型液晶表示装置を提
供する事を目的とする。
するために、二次元マトリクス状に形成される画素電極
及びこの画素電極毎に設けられるコプラナー型薄膜トラ
ンジスタを有する第1の電極基板と、対向電極を有する
第2の電極基板と、前記第1の電極基板及び前記第2の
電極基板の間に封入される液晶とを具備する液晶表示素
子において、前記第1の電極基板の光出射界面に貼着さ
れる偏光板と、この偏光板の光出射界面に形成される反
射防止層とを設けるものである。
源と、二次元マトリクス状に形成される画素電極及びこ
の画素電極毎に設けられるコプラナー型薄膜トランジス
タを有する第1の電極基板及び、対向電極を有する第2
の電極基板の間に液晶を封入して成り前記光源からの光
を光変調する液晶表示素子と、この液晶表示素子より出
射される前記光源からの光を投射するスクリーンとを具
備する投射型液晶表示装置に於いて、前記第1の電極基
板の光出射界面に貼着される偏光板と、この偏光板の光
出射界面に形成される反射防止層とを設けるものであ
る。
述の偏光板として高耐熱性材質を用いるものである。
に偏光板を粘着し、更に偏光板の光出射界面に反射防止
層を形成する事により、偏光板での反射光の発生を防止
し、コプラナー型TFTの下側からの光入射を防止する
事により、光リーク電流の発生を確実に防止し、シェー
ディングが無くコントラストの良い良質の画像を得るも
のである。
照して説明する。図1は投射型液晶表示装置10の概略
構成図であり、背面に反射鏡11を有する光源12、赤
色光及び緑色光を反射し他は透過する第1のダイクロイ
ックミラー13、緑色光のみを反射し他は透過する第2
のダイクロイックミラー14、第1の全反射ミラー1
6、各ダイクロイックミラー13、14及び第1の全反
射ミラー16からの青色光、緑色光、赤色光を夫々光変
調する第1乃至第3の液晶表示素子17a〜17c、第
2の全反射ミラー18、緑色光を反射し他は透過する第
3のダイクロイックミラー20、青色光及び緑色光を反
射し他は透過する第4のダイクロイックミラー21、第
4のダイクロイックミラー21からの光をスクリーン2
2に投射するための投射レンズ24、集光レンズ23を
具備している。
て詳述する。27は第1の電極基板であり、石英基板2
7a上に二次元マトリクス状にソース電極及びドレイン
電極となる多結晶シリコン28を形成し、ゲート絶縁膜
である多結晶シリコンの熱酸化膜30を介し多結晶シリ
コンからなるゲート31を形成し、酸化シリコンからな
る第1の層間絶縁層32を形成し、ソース線33、ドレ
イン線34を設け、コプラナー型の多結晶シリコンTF
T36を形成する。更に37は酸化シリコンからなる第
2の層間絶縁層、38はITO(Indium Tin
Oxide)膜からなる透明の画素電極であり、ドレ
イン線34に接続されている。又40は第1の配向膜で
ある。
板42上にITO膜からなる透明の対向電極43が設け
られ、第1の電極基板27上の多結晶シリコンTFT3
6と対向される位置にはゲート31への上からの光入射
を防止する遮光膜44が設けられている。又46は第2
の配向膜である。
基板41の間にはTN型の液晶47が封入されている。
18Pからなるヨウ素系の高耐熱性の出射側偏光板48
であり、その光出射界面には、多層の誘電体膜からなる
反射防止層50が形成され、粘着材により石英基板27
aに貼り付けられている。尚、石英基板27aと出射側
偏光板48及び粘着材による粘着層51との屈折率差は
0.1以下とされている。又、52は、第2の電極基板
41から離間して設けられる前面偏光板である。
て説明する。光源12及び背面の反射鏡11からの白色
光のうち、赤色光及び緑色光が第1のダイクロイックミ
ラー13で反射され、次いで緑色光が第2のダイクロイ
ックミラー14で反射される事により白色光は、青色
光、緑色光、赤色光の3色に分離され、各色毎に第1乃
至第3の液晶表示素子17a〜17cを透過し、画像の
各色毎の成分に応じて光変調される。
により青色光及び緑色光が合成され、更に第4のダイク
ロイックミラー21により赤色光も合成され、変調白色
光とされる。そしてこの変調白色光は、投射レンズ24
を介してスクリーン22に拡大投射される。
ける各色毎の光変調時、前面偏光板52を経て第2の電
極基板41側より各色の光12aが入射され、多結晶シ
リコンTFT36位置にあっては遮光膜44によりゲー
ト31への光入射が防止されるが、それ以外の位置にあ
っては、前面偏光板52及び第2の電極基板41への入
射時に反射を生じるものの、液晶47に光が入射され、
液晶47により光変調が行われ、第1の電極基板27を
経て出射側偏光板48より出射される。但し出射側偏光
板48の光出射界面に、反射防止層50が形成されてい
る事から、変調光12bの出射時に光出射界面で反射光
を生じることがなく、多結晶シリコンTFT36下部に
反射光が入射される事が無い。
粘着層51を介し石英基板27aに貼り付けられてお
り、この界面に於ける石英基板27、粘着層51、出射
側偏光板48の屈折率差が非常に小さいので、液晶47
を透過する間に変調された光がこの粘着層51を挾む界
面を通過する際、反射光を生じる事が無く、光反射界面
は出射側偏光板48の光出射界面のみとなる。しかもこ
の光出射界面には反射防止層50が形成されており、光
出射時に反射光を生じる事がなく多結晶シリコンTFT
36下部への光入射を防止出来、光リーク電流が発生さ
れないので、クロストークやシューディングが低減さ
れ、画像のコントラスト比を向上出来る。
る投射型液晶表示装置10に於いて、石英基板27に出
射側偏光板48が貼り付けられると共に、反射防止層5
0を有する液晶表示素子17を用いる事により、液晶表
示素子17からの出射輝度が高いにもかかわらず、粘着
層51及び出射側偏光板48の光出射界面のいずれにお
いても反射光を生じる事がなく、多結晶シリコンTFT
36への下側からの光入射が無い。従って、多結晶シリ
コンTFT36が光リーク電流を生じることがなく、高
密度高精細、高機能を得られると共に、クロストークや
シューティングが低減され、コントラスト比の高い良好
な投射画像を得られる。
めに、液晶表示装置の透過率は5%程度向上し、スクリ
ーン輝度も向上する。
事から、投射型液晶表示装置10に於いてより輝度の高
い光源の使用が可能となり、投射画像の明るさを保持出
来、画質が向上される。
液晶表示装置10による投射画像を測定したところコン
トラスト比は200:1と極めて高い結果が得られた。
なく、その趣旨を変えない範囲での変更は可能であっ
て、例えば偏光板の材質等任意であるが、光源の高輝度
化に従いより高耐熱性である事が要求される事から、染
料系の偏光板を用いて耐熱性を向上させる事がより好ま
しい。
おかつ反射防止機能を有するものであれば良い。又、液
晶もSTN型等であっても良いし、更にコプラナー型で
あれば、半導体材料は単結晶シリコンを用いても良い
し、コプラナー型TFTへの上方からの光入射を防止す
るための遮光膜は、第1の電極基板側に設ける等しても
良い。
界効果型の液晶を用い、コプラナー型TFTにより駆動
される液晶表示素子に於いて、光出射界面に反射防止層
を有する偏光板を第1の電極基板の光出射界面に粘着す
ることにより、偏光板を使用するにもかかわらず、液晶
を透過する光の反射界面を偏光板の光出射界面のみとす
ることが出来、しかも反射防止層を設ける事により、偏
光板の光出射界面にあっても、反射光を生じる事がな
く、コプラナー型TFTの下側からの光入射を完全に防
止出来、光リーク電流を生じる事が無くクロストークや
シェーディングを防止出来、コントラスト比の良い良質
の画像を得られる。
が要求される反射型液晶表示装置に適用すれば、第1の
電極基板から高輝度の光が出射されても、第1の電極基
板及び偏光板のいずれの出射界面に於いても又、偏光板
の入射界面に於いても反射光を生じることがなく、コプ
ラナー型TFTの下側からの光入射による光リーク電流
を確実に防止出来、高密度高精細且つ高機能を損なう事
無く投射画像のシェーディングを無くすと共にコントラ
スト比を向上出来、ハイビジョンテレビ対応の投射型液
晶表示装置の実用化が可能となる。
分、液晶表示装置の透過率が向上するという効果も有す
る。このため、本発明の光リーク低減とは目的は異なる
が、入射側偏光板の両面に反射防止膜を形成したものを
用いると、更に透過率は向上する。
概略構成図である。
概略説明図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 二次元マトリクス状に形成される画素電
極及びこの画素電極毎に設けられるコプラナー型薄膜ト
ランジスタを有する第1の電極基板と、対向電極を有す
る第2の電極基板と、前記第1の電極基板及び前記第2
の電極基板の間に封入される液晶とを具備する液晶表示
素子において、前記第1の電極基板の光出射界面に貼着
される偏光板と、この偏光板の光出射界面に形成される
反射防止層とを具備する事を特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項2】 偏光板が高耐熱性材質からなる事を特徴
とする請求項1に記載の液晶表示素子。 - 【請求項3】 光源と、二次元マトリクス状に形成され
る画素電極及びこの画素電極毎に設けられるコプラナー
型薄膜トランジスタを有する第1の電極基板及び、対向
電極を有する第2の電極基板の間に液晶を封入して成り
前記光源からの光を光変調する液晶表示素子と、この液
晶表示素子より出射される前記光源からの光を投射する
スクリーンとを具備する投射型液晶表示装置に於いて、
前記第1の電極基板の光出射界面に貼着される偏光板
と、この偏光板の光出射界面に形成される反射防止層と
を具備する事を特徴とする投射型液晶表示装置。 - 【請求項4】 偏光板が高耐熱性材質からなる事を特徴
とする請求項3に記載の投射型液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211993A JPH0764070A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211993A JPH0764070A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0764070A true JPH0764070A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16615126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5211993A Pending JPH0764070A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 液晶表示素子及び投射型液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0764070A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6633349B2 (en) | 2000-02-04 | 2003-10-14 | Nec Corporation | Projection type liquid crystal display unit |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP5211993A patent/JPH0764070A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6633349B2 (en) | 2000-02-04 | 2003-10-14 | Nec Corporation | Projection type liquid crystal display unit |
US6924851B2 (en) | 2000-02-04 | 2005-08-02 | Nec Corporation | Projection type liquid crystal display unit |
US7602449B2 (en) | 2000-02-04 | 2009-10-13 | Nec Lcd Technologies, Ltd. | Projection type liquid crystal display unit with reflected incident light |
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Legal Events
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