JPH0763900A - 放射線画像変換パネル - Google Patents
放射線画像変換パネルInfo
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- JPH0763900A JPH0763900A JP21651193A JP21651193A JPH0763900A JP H0763900 A JPH0763900 A JP H0763900A JP 21651193 A JP21651193 A JP 21651193A JP 21651193 A JP21651193 A JP 21651193A JP H0763900 A JPH0763900 A JP H0763900A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stimulable phosphor
- image conversion
- conversion panel
- radiation image
- coupling agent
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、放射線画像を蓄積記録し励起光の照
射に応じて蓄積記録された放射線画像を担持する輝尽発
光光を放出する放射線画像変換パネルに関し、輝尽性蛍
光体を均一に分散させる分散性に優れる共に耐久性にも
優れた放射線画像変換パネルを提供する。 【構成】輝尽性蛍光体層１８にアルミニウム系カップリ
ング剤を含有させた。
射に応じて蓄積記録された放射線画像を担持する輝尽発
光光を放出する放射線画像変換パネルに関し、輝尽性蛍
光体を均一に分散させる分散性に優れる共に耐久性にも
優れた放射線画像変換パネルを提供する。 【構成】輝尽性蛍光体層１８にアルミニウム系カップリ
ング剤を含有させた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、輝尽性蛍光体を用いた
放射線画像変換パネルに関する。
放射線画像変換パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、Ｘ線画像等の放射線画像が、
病気診断用等に多く用いられている。Ｘ線画像を例にと
ると、被写体にＸ線を照射し、この被写体を透過したＸ
線を蛍光体層（蛍光スクリーン）に照射することにより
このＸ線を可視光に変換し、この可視光を銀塩フィルム
に照射して潜像を形成し、これを現像することによりＸ
線画像を得、このＸ線画像が病気診断等に用いられてい
る。
病気診断用等に多く用いられている。Ｘ線画像を例にと
ると、被写体にＸ線を照射し、この被写体を透過したＸ
線を蛍光体層（蛍光スクリーン）に照射することにより
このＸ線を可視光に変換し、この可視光を銀塩フィルム
に照射して潜像を形成し、これを現像することによりＸ
線画像を得、このＸ線画像が病気診断等に用いられてい
る。
【０００３】また上記銀塩フィルムを用いるシステムに
代わり、蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を用いるシステ
ムが利用され始めている。この輝尽性蛍光体を用いるシ
ステムでは、被写体に照射されるＸ線量が、従来のＸ線
フィルム（スクリーン・フィルム）の１／２〜１／２０
であるにもかかわらず、コントラストの良い画像が得ら
れる。この輝尽性蛍光体を用いるシステムとは、例えば
プラスチックシート（支持体）と、このプラスチックシ
ートの一面に形成された、輝尽性蛍光体を結着剤に分散
させてなる輝尽性蛍光体層と、この輝尽性蛍光体層の上
に形成された、透明で薄いプラスチックフィルムからな
る保護膜を備えた放射線画像変換パネル（シートを含
む）を用い、この放射線画像変換パネルに被写体を透過
したＸ線を照射してこの放射線画像変換パネルにＸ線画
像を蓄積記録し、その後このＸ線画像を光電的に読み取
って画像情報を得、この画像情報に画像処理を施すこと
により再生画像を得るシステムであり、このシステムの
基本的な方式としては、米国特許公報第３，８５９，５
２７号に記載されている。
代わり、蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を用いるシステ
ムが利用され始めている。この輝尽性蛍光体を用いるシ
ステムでは、被写体に照射されるＸ線量が、従来のＸ線
フィルム（スクリーン・フィルム）の１／２〜１／２０
であるにもかかわらず、コントラストの良い画像が得ら
れる。この輝尽性蛍光体を用いるシステムとは、例えば
プラスチックシート（支持体）と、このプラスチックシ
ートの一面に形成された、輝尽性蛍光体を結着剤に分散
させてなる輝尽性蛍光体層と、この輝尽性蛍光体層の上
に形成された、透明で薄いプラスチックフィルムからな
る保護膜を備えた放射線画像変換パネル（シートを含
む）を用い、この放射線画像変換パネルに被写体を透過
したＸ線を照射してこの放射線画像変換パネルにＸ線画
像を蓄積記録し、その後このＸ線画像を光電的に読み取
って画像情報を得、この画像情報に画像処理を施すこと
により再生画像を得るシステムであり、このシステムの
基本的な方式としては、米国特許公報第３，８５９，５
２７号に記載されている。
【０００４】上記システムにおいて使用される放射線画
像変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起光
の走査によって蓄積エネルギーを放出するため、励起光
の走査後、再度放射線画像の蓄積を行うことができ、繰
り返し使用ができる。そこでこの放射線画像変換パネル
では、得られる画像の高画質化が望まれるのは当然のこ
とであるが、さらに長期間あるいは多数回の繰り返しの
使用に耐える耐久性が要求される。この要求を満たすた
めにシランカップリング剤を輝尽性蛍光体層中に添加し
て耐久性を向上させた放射線画像変換パネルが提案され
ている（特開昭６２−２０９３９８号参照）。
像変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起光
の走査によって蓄積エネルギーを放出するため、励起光
の走査後、再度放射線画像の蓄積を行うことができ、繰
り返し使用ができる。そこでこの放射線画像変換パネル
では、得られる画像の高画質化が望まれるのは当然のこ
とであるが、さらに長期間あるいは多数回の繰り返しの
使用に耐える耐久性が要求される。この要求を満たすた
めにシランカップリング剤を輝尽性蛍光体層中に添加し
て耐久性を向上させた放射線画像変換パネルが提案され
ている（特開昭６２−２０９３９８号参照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のシラ
ンカップリング剤は輝尽性蛍光体を均一に分散させると
いう点では十分とはいえないため、輝尽性蛍光体層の厚
さにむらが生じ、この結果、輝尽性蛍光体層の構造に起
因するノイズが発生するという問題がある。本発明は、
上記事情に鑑み、輝尽性蛍光体が均一に分散された輝尽
性蛍光体層を有すると共に耐久性に優れた放射線画像変
換パネルを提供することを目的とする。
ンカップリング剤は輝尽性蛍光体を均一に分散させると
いう点では十分とはいえないため、輝尽性蛍光体層の厚
さにむらが生じ、この結果、輝尽性蛍光体層の構造に起
因するノイズが発生するという問題がある。本発明は、
上記事情に鑑み、輝尽性蛍光体が均一に分散された輝尽
性蛍光体層を有すると共に耐久性に優れた放射線画像変
換パネルを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の放射線画像変換パネルは、輝尽性蛍光体と該
輝尽性蛍光体を結着するための結着剤を含有する輝尽性
蛍光体層を備えた放射線画像変換パネルにおいて、前記
輝尽性蛍光体層が、アルミニウム系カップリング剤を含
有することを特徴とするものである。
の本発明の放射線画像変換パネルは、輝尽性蛍光体と該
輝尽性蛍光体を結着するための結着剤を含有する輝尽性
蛍光体層を備えた放射線画像変換パネルにおいて、前記
輝尽性蛍光体層が、アルミニウム系カップリング剤を含
有することを特徴とするものである。
【０００７】ここで、前記輝尽性蛍光体層の上にアルミ
ニウム系カップリング剤を含有するアルミニウム系カッ
プリング層を形成し、このアルミニウム系カップリング
層を挟んで前記輝尽性蛍光体層の上に、前記輝尽性蛍光
体層を保護するための保護膜を形成することが好まし
い。
ニウム系カップリング剤を含有するアルミニウム系カッ
プリング層を形成し、このアルミニウム系カップリング
層を挟んで前記輝尽性蛍光体層の上に、前記輝尽性蛍光
体層を保護するための保護膜を形成することが好まし
い。
【０００８】
【作用】アルミニウム系カップリング剤は、無機物であ
る輝尽性蛍光体と有機物である結着剤との間の親和性を
増加させる効果があるため、輝尽性蛍光体を結着剤中に
均一に分散させることができる。この結果、輝尽性蛍光
体層の厚さむらを低減させて輝尽性蛍光体層の構造に起
因するノイズの発生を抑え、優れた画質の画像を得るこ
とができる放射線画像変換パネルとなる。
る輝尽性蛍光体と有機物である結着剤との間の親和性を
増加させる効果があるため、輝尽性蛍光体を結着剤中に
均一に分散させることができる。この結果、輝尽性蛍光
体層の厚さむらを低減させて輝尽性蛍光体層の構造に起
因するノイズの発生を抑え、優れた画質の画像を得るこ
とができる放射線画像変換パネルとなる。
【０００９】ここで、輝尽性蛍光体層の上にアルミニウ
ム系カップリング剤からなるアルミニウム系カップリン
グ層を形成し、このアルミニウム系カップリング層を挟
んで輝尽性蛍光体層の上に保護膜を形成した場合は、ア
ルミニウム系カップリング層が保護膜と輝尽性蛍光体層
を強固に接着するため、耐久性が一層優れた放射線画像
変換パネルとなる。
ム系カップリング剤からなるアルミニウム系カップリン
グ層を形成し、このアルミニウム系カップリング層を挟
んで輝尽性蛍光体層の上に保護膜を形成した場合は、ア
ルミニウム系カップリング層が保護膜と輝尽性蛍光体層
を強固に接着するため、耐久性が一層優れた放射線画像
変換パネルとなる。
【００１０】また、アルミニウム系カップリング剤は、
必要に応じてヘキサン、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤に薄め
て使用される。
必要に応じてヘキサン、トルエン、キシレン、酢酸エチ
ル、メチルエチルケトン、アセトン等の有機溶剤に薄め
て使用される。
【００１１】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の放射線画像変
換パネルを比較例と共に説明する。図１、図２、図３
は、本発明の放射線画像変換パネルの各構成例を示した
断面図、図４、図５は比較例の放射線画像変換パネルの
各構成例を示した断面図である。
換パネルを比較例と共に説明する。図１、図２、図３
は、本発明の放射線画像変換パネルの各構成例を示した
断面図、図４、図５は比較例の放射線画像変換パネルの
各構成例を示した断面図である。
【００１２】〔実施例１〕保護膜１２として厚さ０．５
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。輝尽性蛍光体３００ｇに、アルミニウム系カッ
プリング剤（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ；メチリエチル
ケント９０ｗｔ％添加）を３０ｇ混合し、５０℃で乾燥
させた。
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。輝尽性蛍光体３００ｇに、アルミニウム系カッ
プリング剤（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ；メチリエチル
ケント９０ｗｔ％添加）を３０ｇ混合し、５０℃で乾燥
させた。
【００１３】このアルミニウム系カップリング剤が混合
された輝尽性蛍光体３００ｇ、バインダ３ｇ、トルエン
３０ｇ、及び、メチルエチルケトン２０ｇをプロペラミ
キサで１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、ドクター
ブレード法で保護膜１２の上に３００μｍの厚さに塗布
して輝尽性蛍光体層１８を形成した。支持体１４の周囲
に厚さ０．５ｍｍのガラス製のスペーサ１６をエポキシ
樹脂で接着し、このスペーサ１６を介して支持体１４と
保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、これにより図１に
示される放射線画像変換パネル１０を構成した。
された輝尽性蛍光体３００ｇ、バインダ３ｇ、トルエン
３０ｇ、及び、メチルエチルケトン２０ｇをプロペラミ
キサで１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、ドクター
ブレード法で保護膜１２の上に３００μｍの厚さに塗布
して輝尽性蛍光体層１８を形成した。支持体１４の周囲
に厚さ０．５ｍｍのガラス製のスペーサ１６をエポキシ
樹脂で接着し、このスペーサ１６を介して支持体１４と
保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、これにより図１に
示される放射線画像変換パネル１０を構成した。
【００１４】〔実施例２〕保護膜１２として厚さ０．５
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。バインダ３ｇ、トルエン３０ｇ、メチルエチル
ケトン２０ｇ、及び、アルミニウム系カップリング剤
（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ）０．３ｇを混合し、これ
に輝尽性蛍光体３００ｇを添加した後、プロペラミキサ
ーにより１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、ドクタ
ーブレード法で保護膜１２の上に３００μｍの厚さに塗
布して輝尽性蛍光体層２２を形成した。支持体１４の周
囲に厚さ０．５ｍｍのガラス製スペーサ１６をエポキシ
樹脂で接着し、このスペーサ１６を介して支持体１４と
保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、これにより図２に
示される放射線画像変換パネル２０を構成した。
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。バインダ３ｇ、トルエン３０ｇ、メチルエチル
ケトン２０ｇ、及び、アルミニウム系カップリング剤
（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ）０．３ｇを混合し、これ
に輝尽性蛍光体３００ｇを添加した後、プロペラミキサ
ーにより１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、ドクタ
ーブレード法で保護膜１２の上に３００μｍの厚さに塗
布して輝尽性蛍光体層２２を形成した。支持体１４の周
囲に厚さ０．５ｍｍのガラス製スペーサ１６をエポキシ
樹脂で接着し、このスペーサ１６を介して支持体１４と
保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、これにより図２に
示される放射線画像変換パネル２０を構成した。
【００１５】〔実施例３〕保護膜１２として厚さ０．５
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。輝尽性蛍光体３００ｇに、アルミニウム系カッ
プリング剤（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ；メチリエチル
ケント９０ｗｔ％添加）を３０ｇ混合し、５０℃で乾燥
させた。また、保護膜１２の表面のうちの輝尽性蛍光体
層３２を形成する表面に、アルミニウム系カップリング
剤（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ；メチリエチルケント９
０ｗｔ％添加）を塗布し、５０℃で乾燥させ、このアル
ミニウム系カップリング剤からなる層３２を形成した。
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。輝尽性蛍光体３００ｇに、アルミニウム系カッ
プリング剤（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ；メチリエチル
ケント９０ｗｔ％添加）を３０ｇ混合し、５０℃で乾燥
させた。また、保護膜１２の表面のうちの輝尽性蛍光体
層３２を形成する表面に、アルミニウム系カップリング
剤（味の素株式会社，ＡＬ−Ｍ；メチリエチルケント９
０ｗｔ％添加）を塗布し、５０℃で乾燥させ、このアル
ミニウム系カップリング剤からなる層３２を形成した。
【００１６】上記アルミニウム系カップリング剤が混合
された輝尽性蛍光体３００ｇ、バインダ３ｇ、トルエン
３０ｇ、及び、メチルエチルケトン２０ｇをプロペラミ
キサーにより１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、ド
クターブレード法で保護膜１２の上の層３２の上に３０
０μｍの厚さに塗布して輝尽性蛍光体層３２を形成し
た。支持体の周囲に厚さ０．５ｍｍのガラス製スペーサ
１６をエポキシ樹脂で接着し、このスペーサ１６を介し
て支持体１４と保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、こ
れにより図３に示される放射線画像変換パネル３０を構
成した。
された輝尽性蛍光体３００ｇ、バインダ３ｇ、トルエン
３０ｇ、及び、メチルエチルケトン２０ｇをプロペラミ
キサーにより１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、ド
クターブレード法で保護膜１２の上の層３２の上に３０
０μｍの厚さに塗布して輝尽性蛍光体層３２を形成し
た。支持体の周囲に厚さ０．５ｍｍのガラス製スペーサ
１６をエポキシ樹脂で接着し、このスペーサ１６を介し
て支持体１４と保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、こ
れにより図３に示される放射線画像変換パネル３０を構
成した。
【００１７】〔比較例１〕保護膜１２として厚さ０．５
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。輝尽性蛍光体３００ｇ、バインダ３ｇ、トルエ
ン３０ｇ、及び、メチルエチルケトン２０ｇをプロペラ
ミキサーにより１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、
ドクターブレード法で、保護膜１２の上に３００μｍの
厚さに塗布して輝尽性蛍光体層４２を形成した。支持体
の周囲に厚さ０．５ｍｍのガラス製スペーサ１６をエポ
キシ樹脂で接着し、このスペーサ１６を介して支持体１
４と保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、これにより図
４に示される放射線画像変換パネル４０を構成した。
５ｍｍのガラス板、支持体１４として厚さ１．１ｍｍの
ガラス板、輝尽性蛍光体として、ＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を
用いた。輝尽性蛍光体３００ｇ、バインダ３ｇ、トルエ
ン３０ｇ、及び、メチルエチルケトン２０ｇをプロペラ
ミキサーにより１０時間混合し、塗布液を脱泡した後、
ドクターブレード法で、保護膜１２の上に３００μｍの
厚さに塗布して輝尽性蛍光体層４２を形成した。支持体
の周囲に厚さ０．５ｍｍのガラス製スペーサ１６をエポ
キシ樹脂で接着し、このスペーサ１６を介して支持体１
４と保護膜１２をエポキシ樹脂で接着し、これにより図
４に示される放射線画像変換パネル４０を構成した。
【００１８】〔比較例２〕実施例２で用いたアルミニウ
ム系カップリング剤に代えてシランカップリング剤（信
越化学工業株式会社，ＫＢＭ４０３）を添加した以外は
実施例２と同様であり、図４に示される、輝尽性蛍光体
層５２を備えた放射線画像変換パネル５０を構成した。
ム系カップリング剤に代えてシランカップリング剤（信
越化学工業株式会社，ＫＢＭ４０３）を添加した以外は
実施例２と同様であり、図４に示される、輝尽性蛍光体
層５２を備えた放射線画像変換パネル５０を構成した。
【００１９】ここで、保護膜１２等のエポキシ接着面の
剥離を防止するために、上記の各実施例、各比較例の保
護膜１２、支持体１４、及び、スペーサ１６の接着面に
シランカップリング剤（信越化学工業株式会社，ＫＢＭ
４０３；キシレン９０ｗｔ％添加）を塗布し、１１０℃
で乾燥した。以上の各実施例、各比較例の放射線画像変
換パネルの輝尽性蛍光体層の耐久性を調べるために熱サ
イクル試験（環境試験方法ＪＩＳ−Ｃ００２８，−１０
℃領域を含む）を行った。その結果を表１に示す。
剥離を防止するために、上記の各実施例、各比較例の保
護膜１２、支持体１４、及び、スペーサ１６の接着面に
シランカップリング剤（信越化学工業株式会社，ＫＢＭ
４０３；キシレン９０ｗｔ％添加）を塗布し、１１０℃
で乾燥した。以上の各実施例、各比較例の放射線画像変
換パネルの輝尽性蛍光体層の耐久性を調べるために熱サ
イクル試験（環境試験方法ＪＩＳ−Ｃ００２８，−１０
℃領域を含む）を行った。その結果を表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】上記表１に示されるように、アルミニウム
系カップリング剤を用いた放射線画像変換パネルでは、
従来の放射線画像変換パネルに比べ輝尽性蛍光体層の耐
久性が向上した。また、以上の各実施例、各比較例の放
射線画像変換パネルの輝尽性蛍光体層の構造的信号ノイ
ズを測定した。各放射線画像変換パネルに１３０ｍＲの
Ｘ線を均一に照射し、７８０ｎｍの半導体レーザ（ビー
ム直径１００μｍ、走査速度３０ｍ／ｓ）で走査し、得
られた輝尽発光光を光検出器（４００ｎｍ付近の光だけ
を透過させるフィルタ付き光電子像倍管）を用いて電気
信号に変換した。この電気信号の強度の平均値（Ｓ）
と、この平均値からずれる信号（ノイズ）を２乗平均の
平方根値（Ｎ）として、２０×ｌｏｇ10Ｓ／Ｎ（ｄＢ）
から粒状性を求めた。その結果を表２に示す。
系カップリング剤を用いた放射線画像変換パネルでは、
従来の放射線画像変換パネルに比べ輝尽性蛍光体層の耐
久性が向上した。また、以上の各実施例、各比較例の放
射線画像変換パネルの輝尽性蛍光体層の構造的信号ノイ
ズを測定した。各放射線画像変換パネルに１３０ｍＲの
Ｘ線を均一に照射し、７８０ｎｍの半導体レーザ（ビー
ム直径１００μｍ、走査速度３０ｍ／ｓ）で走査し、得
られた輝尽発光光を光検出器（４００ｎｍ付近の光だけ
を透過させるフィルタ付き光電子像倍管）を用いて電気
信号に変換した。この電気信号の強度の平均値（Ｓ）
と、この平均値からずれる信号（ノイズ）を２乗平均の
平方根値（Ｎ）として、２０×ｌｏｇ10Ｓ／Ｎ（ｄＢ）
から粒状性を求めた。その結果を表２に示す。
【００２２】
【表２】
【００２３】上記表２に示されるように、アルミニウム
系カップリング剤を含有した輝尽性蛍光体層はシランカ
ップリング剤を含有した輝尽性蛍光体層に比べ粒状性が
良いことが判明し、これにより、アルミニウム系カップ
リング剤はシランカップリング剤に比べ輝尽性蛍光体を
均一に分散させることが確認された。
系カップリング剤を含有した輝尽性蛍光体層はシランカ
ップリング剤を含有した輝尽性蛍光体層に比べ粒状性が
良いことが判明し、これにより、アルミニウム系カップ
リング剤はシランカップリング剤に比べ輝尽性蛍光体を
均一に分散させることが確認された。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射線画像
変換パネルでは、輝尽性蛍光体層がアルミニウム系カッ
プリング剤を含有するものであるため、輝尽性蛍光体が
均一に分散され、厚さむらが減少して輝尽性蛍光体層の
構造に起因するノイズが低減すると共に耐久性が向上す
る。
変換パネルでは、輝尽性蛍光体層がアルミニウム系カッ
プリング剤を含有するものであるため、輝尽性蛍光体が
均一に分散され、厚さむらが減少して輝尽性蛍光体層の
構造に起因するノイズが低減すると共に耐久性が向上す
る。
【図１】本発明の放射線画像変換パネルの実施例１の構
成を示した断面図である。
成を示した断面図である。
【図２】本発明の放射線画像変換パネルの実施例２の構
成を示した断面図である。
成を示した断面図である。
【図３】本発明の放射線画像変換パネルの実施例３の構
成を示した断面図である。
成を示した断面図である。
【図４】比較例１の放射線画像変換パネルの構成を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図５】比較例２の放射線画像変換パネルの構成を示し
た断面図である。
た断面図である。
１０，２０，３０，４０，５０ 放射線画像変換パネル １１ 密封空間 １２ 保護膜 １４ 支持体 １６ スペーサ １８，２２，３２，４２，５２ 輝尽性蛍光体層
Claims (2)
- 【請求項１】 輝尽性蛍光体と該輝尽性蛍光体を結着す
るための結着剤を含有する輝尽性蛍光体層を備えた放射
線画像変換パネルにおいて、 前記輝尽性蛍光体層が、アルミニウム系カップリング剤
を含有することを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 【請求項２】 前記輝尽性蛍光体層の上に形成された、
アルミニウム系カップリング剤を含有するアルミニウム
系カップリング層と、 該アルミニウム系カップリング層を挟んで前記輝尽性蛍
光体層の上に形成された、前記輝尽性蛍光体層を保護す
るための保護膜とを備えたことを特徴とする請求項１記
載の放射線画像変換パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21651193A JPH0763900A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 放射線画像変換パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21651193A JPH0763900A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 放射線画像変換パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0763900A true JPH0763900A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16689582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21651193A Withdrawn JPH0763900A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 放射線画像変換パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0763900A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1138742A2 (en) * | 2000-03-29 | 2001-10-04 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing light-emitting phosphor |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP21651193A patent/JPH0763900A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1138742A2 (en) * | 2000-03-29 | 2001-10-04 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing light-emitting phosphor |
| EP1138742A3 (en) * | 2000-03-29 | 2003-07-09 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing light-emitting phosphor |
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