JPH07120598A - 放射線画像変換パネル - Google Patents
放射線画像変換パネルInfo
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- JPH07120598A JPH07120598A JP26247393A JP26247393A JPH07120598A JP H07120598 A JPH07120598 A JP H07120598A JP 26247393 A JP26247393 A JP 26247393A JP 26247393 A JP26247393 A JP 26247393A JP H07120598 A JPH07120598 A JP H07120598A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、放射線画像を蓄積記録し励起光の照
射に応じて蓄積記録された放射線画像を担持する輝尽発
光光を放出する放射線画像変換パネルに関し、スペーサ
と保護膜又は支持体との間の剥離を抑制して耐久性を向
上させた放射線画像変換パネルを提供する。 【構成】スペーサ１６と支持体１４の線膨張率の差、及
びスペーサ１６と保護膜１２の線膨張率の差を３×１０
-6／℃以下とした。
射に応じて蓄積記録された放射線画像を担持する輝尽発
光光を放出する放射線画像変換パネルに関し、スペーサ
と保護膜又は支持体との間の剥離を抑制して耐久性を向
上させた放射線画像変換パネルを提供する。 【構成】スペーサ１６と支持体１４の線膨張率の差、及
びスペーサ１６と保護膜１２の線膨張率の差を３×１０
-6／℃以下とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、輝尽性蛍光体を用いた
放射線画像変換パネルに関する。
放射線画像変換パネルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、Ｘ線画像等の放射線画像が、
病気診断用等に多く用いられている。Ｘ線画像を例にと
ると、被写体にＸ線を照射し、この被写体を透過したＸ
線を蛍光体層（蛍光スクリーン）に照射してこのＸ線を
可視光に変換し、この可視光を銀塩フィルムに照射して
潜像を形成し、これを現像してＸ線画像を得、このＸ線
画像が病気診断等に用いられている。
病気診断用等に多く用いられている。Ｘ線画像を例にと
ると、被写体にＸ線を照射し、この被写体を透過したＸ
線を蛍光体層（蛍光スクリーン）に照射してこのＸ線を
可視光に変換し、この可視光を銀塩フィルムに照射して
潜像を形成し、これを現像してＸ線画像を得、このＸ線
画像が病気診断等に用いられている。
【０００３】また上記銀塩フィルムを用いるシステムに
代わり、蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を用いるシステ
ムが利用され始めている。この輝尽性蛍光体を用いるシ
ステムでは、被写体に照射されるＸ線量が、従来のＸ線
フィルム（スクリーン・フィルム）の１／２〜１／２０
であるにもかかわらず、コントラストの良い画像が得ら
れる。この輝尽性蛍光体を用いるシステムとは、例えば
プラスチックシート（支持体）と、このプラスチックシ
ートの一面に積層された、輝尽性蛍光体を結着剤に分散
させてなる輝尽性蛍光体層と、この輝尽性蛍光体層の上
に配置された、透明で薄いプラスチックフィルムからな
る保護膜を備えた放射線画像変換パネル（シートを含
む）を用い、この放射線画像変換パネルに被写体を透過
したＸ線を照射してＸ線画像を蓄積記録し、その後この
放射線画像変換パネルに励起光を走査し、蓄積記録され
た画像情報を輝尽発光光として光検出器で検出して再生
画像を得るシステムである（特開昭５５−１２４２９号
公報参照）。
代わり、蓄積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を用いるシステ
ムが利用され始めている。この輝尽性蛍光体を用いるシ
ステムでは、被写体に照射されるＸ線量が、従来のＸ線
フィルム（スクリーン・フィルム）の１／２〜１／２０
であるにもかかわらず、コントラストの良い画像が得ら
れる。この輝尽性蛍光体を用いるシステムとは、例えば
プラスチックシート（支持体）と、このプラスチックシ
ートの一面に積層された、輝尽性蛍光体を結着剤に分散
させてなる輝尽性蛍光体層と、この輝尽性蛍光体層の上
に配置された、透明で薄いプラスチックフィルムからな
る保護膜を備えた放射線画像変換パネル（シートを含
む）を用い、この放射線画像変換パネルに被写体を透過
したＸ線を照射してＸ線画像を蓄積記録し、その後この
放射線画像変換パネルに励起光を走査し、蓄積記録され
た画像情報を輝尽発光光として光検出器で検出して再生
画像を得るシステムである（特開昭５５−１２４２９号
公報参照）。
【０００４】上記システムにおいて使用される放射線画
像変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起光
の走査によって蓄積エネルギーを放出するため、励起光
の走査後、再度放射線画像の蓄積を行うことができ、繰
り返し使用ができる。そこでこの放射線画像変換パネル
では、得られる画像の高画質化が望まれるのは当然のこ
とであるが、さらに長期間あるいは多数回の繰り返しの
使用に耐える耐久性が要求される。
像変換パネルは、放射線画像情報を蓄積した後、励起光
の走査によって蓄積エネルギーを放出するため、励起光
の走査後、再度放射線画像の蓄積を行うことができ、繰
り返し使用ができる。そこでこの放射線画像変換パネル
では、得られる画像の高画質化が望まれるのは当然のこ
とであるが、さらに長期間あるいは多数回の繰り返しの
使用に耐える耐久性が要求される。
【０００５】この要求を満たすために、無機物からなる
保護膜及び支持体の間に輝尽性蛍光体層を挟み、保護膜
及び支持体の周縁部にスペーサを挟んで接着して内部に
乾燥ガスを封入することにより、輝尽性蛍光体層の耐久
性を向上させた放射線画像変換パネルが提案されている
（特開平１−３１６６９７号公報参照）。ところが、放
射線画像変換パネルの使用環境の温度変化により、スペ
ーサと保護膜又は支持体との間の一部に剥離が生じ、輝
尽性蛍光体層が封入された内部に水分が侵入し、輝尽性
蛍光体層がこの水分を吸収し耐久性が低下することがあ
る。そこで、保護膜と支持体の線膨張率の差を規定し、
使用環境の温度変化による剥離を防止して耐久性を向上
させた放射線画像変換パネルが提案されている（特開平
１−３１６６９８号公報参照）。
保護膜及び支持体の間に輝尽性蛍光体層を挟み、保護膜
及び支持体の周縁部にスペーサを挟んで接着して内部に
乾燥ガスを封入することにより、輝尽性蛍光体層の耐久
性を向上させた放射線画像変換パネルが提案されている
（特開平１−３１６６９７号公報参照）。ところが、放
射線画像変換パネルの使用環境の温度変化により、スペ
ーサと保護膜又は支持体との間の一部に剥離が生じ、輝
尽性蛍光体層が封入された内部に水分が侵入し、輝尽性
蛍光体層がこの水分を吸収し耐久性が低下することがあ
る。そこで、保護膜と支持体の線膨張率の差を規定し、
使用環境の温度変化による剥離を防止して耐久性を向上
させた放射線画像変換パネルが提案されている（特開平
１−３１６６９８号公報参照）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記放射線画
像変換パネルでは、保護膜とスペーサ、及び支持体とス
ペーサがそれぞれ直接接着されており、このため、スペ
ーサの線膨張率も保護膜や支持体に近い値でないと、ス
ペーサと保護膜又は支持体との間に剥離が生じる可能性
が高い。特に、吸湿性の高い輝尽性蛍光体を用いた放射
線画像変換パネルでは、剥離が発生すると感度が著しく
低下する。
像変換パネルでは、保護膜とスペーサ、及び支持体とス
ペーサがそれぞれ直接接着されており、このため、スペ
ーサの線膨張率も保護膜や支持体に近い値でないと、ス
ペーサと保護膜又は支持体との間に剥離が生じる可能性
が高い。特に、吸湿性の高い輝尽性蛍光体を用いた放射
線画像変換パネルでは、剥離が発生すると感度が著しく
低下する。
【０００７】本発明は、上記事情に鑑み、スペーサと保
護膜又は支持体との間の剥離を抑制して耐久性を向上さ
せた放射線画像変換パネルを提供することを目的とす
る。
護膜又は支持体との間の剥離を抑制して耐久性を向上さ
せた放射線画像変換パネルを提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の放射線画像変換パネルは、板状の支持体と、
該支持体の上面に該上面の周縁部を残して積層された輝
尽性蛍光体層と、前記支持体の上に前記輝尽性蛍光体層
を挟んで配置された、該輝尽性蛍光体層の周縁を越えて
広がる保護膜と、前記支持体の周縁部及び前記保護膜の
周縁部の間に挟まれて前記支持体及び前記保護膜に接着
された、前記輝尽性蛍光体層の側面を取り巻いて、前記
支持体及び前記保護膜とともに該輝尽性蛍光体層を密封
するスペーサとを備えた放射線画像変換パネルにおい
て、前記スペーサと前記支持体の線膨張率の差及び前記
スペーサと前記保護膜の線膨張率の差が３×１０-6／℃
以下であることを特徴とするものである。
の本発明の放射線画像変換パネルは、板状の支持体と、
該支持体の上面に該上面の周縁部を残して積層された輝
尽性蛍光体層と、前記支持体の上に前記輝尽性蛍光体層
を挟んで配置された、該輝尽性蛍光体層の周縁を越えて
広がる保護膜と、前記支持体の周縁部及び前記保護膜の
周縁部の間に挟まれて前記支持体及び前記保護膜に接着
された、前記輝尽性蛍光体層の側面を取り巻いて、前記
支持体及び前記保護膜とともに該輝尽性蛍光体層を密封
するスペーサとを備えた放射線画像変換パネルにおい
て、前記スペーサと前記支持体の線膨張率の差及び前記
スペーサと前記保護膜の線膨張率の差が３×１０-6／℃
以下であることを特徴とするものである。
【０００９】ここで、支持体及び／又は保護膜をガラス
で作製することが好ましい。また、支持体とスペーサ、
及び／又は保護膜とスペーサをシランカップリング剤で
接着面を処理した後、接着することが好ましい。
で作製することが好ましい。また、支持体とスペーサ、
及び／又は保護膜とスペーサをシランカップリング剤で
接着面を処理した後、接着することが好ましい。
【００１０】
【作用】本発明の放射線画像変換パネルでは、スペーサ
と支持体の線膨張率の差、及びスペーサと保護膜の線膨
張率の差が３×１０-6／℃以下であるため、放射線画像
変換パネルの使用環境の温度が変化しても、これらの膨
張、収縮の割合には大差が無く、スペーサと保護膜又は
支持体との間に剥離が生じることを抑制できる。この結
果、輝尽性蛍光体層が封入された内部に水分が侵入しこ
の輝尽性蛍光体層が水分を吸収することを防止でき、放
射線画像変換パネルの耐久性が向上する。
と支持体の線膨張率の差、及びスペーサと保護膜の線膨
張率の差が３×１０-6／℃以下であるため、放射線画像
変換パネルの使用環境の温度が変化しても、これらの膨
張、収縮の割合には大差が無く、スペーサと保護膜又は
支持体との間に剥離が生じることを抑制できる。この結
果、輝尽性蛍光体層が封入された内部に水分が侵入しこ
の輝尽性蛍光体層が水分を吸収することを防止でき、放
射線画像変換パネルの耐久性が向上する。
【００１１】ここで、支持体及び／又は保護膜を透明な
ガラスで作製した場合は、輝尽性蛍光体層から放出され
た輝尽発光光がこのガラスを透過するため、この輝尽発
光光を効率良く読み取ることができる。また、ガラス等
の無機物は、そのままでは有機物でできている接着剤と
うまく接合しないので、支持体とスペーサ、及び／又は
保護膜とスペーサを、無機物と有機物との双方と接合し
得るシランカップリング剤で接着面を処理した後、接着
した場合は、これらの間の接着力が大きくなるため、ス
ペーサと保護膜又は支持体との間に剥離が生じることを
一層抑制でき放射線画像変換パネルの耐久性を一層向上
させることができる。
ガラスで作製した場合は、輝尽性蛍光体層から放出され
た輝尽発光光がこのガラスを透過するため、この輝尽発
光光を効率良く読み取ることができる。また、ガラス等
の無機物は、そのままでは有機物でできている接着剤と
うまく接合しないので、支持体とスペーサ、及び／又は
保護膜とスペーサを、無機物と有機物との双方と接合し
得るシランカップリング剤で接着面を処理した後、接着
した場合は、これらの間の接着力が大きくなるため、ス
ペーサと保護膜又は支持体との間に剥離が生じることを
一層抑制でき放射線画像変換パネルの耐久性を一層向上
させることができる。
【００１２】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の放射線画像変
換パネルを説明する。図１は、本発明の放射線画像変換
パネルの構成例を示した断面図である。また、図２、図
３に示す構成の放射線画像変換パネルも、以下に示す図
１の放射線画像変換パネルと同じ方法で作製した。
換パネルを説明する。図１は、本発明の放射線画像変換
パネルの構成例を示した断面図である。また、図２、図
３に示す構成の放射線画像変換パネルも、以下に示す図
１の放射線画像変換パネルと同じ方法で作製した。
【００１３】［実施例１］保護膜１２としてソーダライ
ムガラス板（長さ４８０ｍｍ×幅４０５ｍｍ×厚さ１．
１ｍｍ）、支持体１４としてソーダライムガラス板（長
さ４８０×幅４０５×厚さ１．１ｍｍ）、輝尽性蛍光体
として粒径５μｍのＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を用いた。
ムガラス板（長さ４８０ｍｍ×幅４０５ｍｍ×厚さ１．
１ｍｍ）、支持体１４としてソーダライムガラス板（長
さ４８０×幅４０５×厚さ１．１ｍｍ）、輝尽性蛍光体
として粒径５μｍのＢａＢｒ2 ：Ｅｕ2+を用いた。
【００１４】輝尽性蛍光体３００ｇ、結着剤３ｇ、トル
エン３０ｇ、及びメチルエチルケトン２０ｇをプロペラ
ミキサにより１０時間混合して塗布液を製造した。塗布
液を脱泡したのちドクターブレード法で支持体１４の上
に３００μｍの厚さに塗布して輝尽性蛍光体層１８を積
層した。その後、保護膜１２の周囲に厚さ０．５５ｍ
ｍ、幅１５ｍｍのソーダライムガラス製のスペーサ１６
をエポキシ樹脂（スタイキャスト１２６４、グレースジ
ャパン株式会社製）で接着した。さらに、この保護膜１
２をスペーサ１６を介して、温度３０℃、湿度１０％以
下の環境で支持体１４に接着した。エポキシ樹脂が硬化
後、温度をゆっくりと室温まで下げ、放射線画像変換パ
ネル１０を作製した。
エン３０ｇ、及びメチルエチルケトン２０ｇをプロペラ
ミキサにより１０時間混合して塗布液を製造した。塗布
液を脱泡したのちドクターブレード法で支持体１４の上
に３００μｍの厚さに塗布して輝尽性蛍光体層１８を積
層した。その後、保護膜１２の周囲に厚さ０．５５ｍ
ｍ、幅１５ｍｍのソーダライムガラス製のスペーサ１６
をエポキシ樹脂（スタイキャスト１２６４、グレースジ
ャパン株式会社製）で接着した。さらに、この保護膜１
２をスペーサ１６を介して、温度３０℃、湿度１０％以
下の環境で支持体１４に接着した。エポキシ樹脂が硬化
後、温度をゆっくりと室温まで下げ、放射線画像変換パ
ネル１０を作製した。
【００１５】［実施例２］輝尽性蛍光体層１８が積層さ
れた支持体１４の面の全面、この面と対向する保護膜１
２の面の周縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保
護膜１２に接触するスペーサ１６の接触面にシランカッ
プリング剤（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ
４０３；キシレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加し
たもの）を塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用
いた点以外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パ
ネル１０を作製した。
れた支持体１４の面の全面、この面と対向する保護膜１
２の面の周縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保
護膜１２に接触するスペーサ１６の接触面にシランカッ
プリング剤（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ
４０３；キシレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加し
たもの）を塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用
いた点以外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パ
ネル１０を作製した。
【００１６】［実施例３］支持体１４、スペーサ１６、
及び保護膜１２としてアルミノホウケイ酸ガラスを用い
た点以外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネ
ル１０を作製した。 ［実施例４］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例３と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
及び保護膜１２としてアルミノホウケイ酸ガラスを用い
た点以外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネ
ル１０を作製した。 ［実施例４］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例３と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
【００１７】［実施例５］保護膜１２及びスペーサ１６
としてアルミノホウケイ酸ガラス、支持体１４としてバ
リウムホウケイ酸ガラスを用いた点以外は、実施例１と
同じにして放射線画像変換パネル１０を作製した。 ［実施例６］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例５と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
としてアルミノホウケイ酸ガラス、支持体１４としてバ
リウムホウケイ酸ガラスを用いた点以外は、実施例１と
同じにして放射線画像変換パネル１０を作製した。 ［実施例６］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例５と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
【００１８】［実施例７］保護膜１２としてアルミノホ
ウケイ酸ガラス、スペーサ１６及び支持体１４としてバ
リウムホウケイ酸ガラスを用いた点以外は、実施例１と
同じにして放射線画像変換パネル１０を作製した。 ［実施例８］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例７と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
ウケイ酸ガラス、スペーサ１６及び支持体１４としてバ
リウムホウケイ酸ガラスを用いた点以外は、実施例１と
同じにして放射線画像変換パネル１０を作製した。 ［実施例８］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例７と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
【００１９】［実施例９］保護膜１２としてソーダライ
ムガラス、スペーサ１６としてホウケイ酸ガラス、支持
体１４としてバリウムホウケイ酸ガラスを用いた点以外
は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。 ［実施例１０］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体
１４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周
縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に
接触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例９と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
ムガラス、スペーサ１６としてホウケイ酸ガラス、支持
体１４としてバリウムホウケイ酸ガラスを用いた点以外
は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。 ［実施例１０］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体
１４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周
縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に
接触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例９と同じにして放射線画像変換パネル１０を
作製した。
【００２０】［実施例１１］保護膜１２としてバリウム
ホウケイ酸ガラス、スペーサ１６としてホウケイ酸ガラ
ス、支持体１４としてソーダライムガラスを用いた点以
外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。 ［実施例１２］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体
１４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周
縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に
接触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例１１と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。
ホウケイ酸ガラス、スペーサ１６としてホウケイ酸ガラ
ス、支持体１４としてソーダライムガラスを用いた点以
外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。 ［実施例１２］輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体
１４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周
縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に
接触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例１１と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。
【００２１】［実施例１３］保護膜１２及び支持体１４
としてソーダライムガラス、スペーサ１６として石英ガ
ラスを用い、輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例１２と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。
としてソーダライムガラス、スペーサ１６として石英ガ
ラスを用い、輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体１
４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周縁
部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に接
触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例１２と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。
【００２２】［実施例１４］保護膜１２及び支持体１４
としてソーダライムガラス、スペーサ１６としてアルミ
ニウムを用い、輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体
１４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周
縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に
接触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例１１と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。
としてソーダライムガラス、スペーサ１６としてアルミ
ニウムを用い、輝尽性蛍光体層１８が積層された支持体
１４の面の全面、この面と対向する保護膜１２の面の周
縁部の幅２ｃｍの範囲、及び支持体１４と保護膜１２に
接触するスペーサ１６の接触面にシランカップリング剤
（信越化学工業株式会社製、商品名：ＫＢＭ４０３；キ
シレン９０ｗｔ％、及び酢酸１ｗｔ％添加したもの）を
塗布し、１１０℃で２０分乾燥したものを用いた点以外
は、実施例１１と同じにして放射線画像変換パネル１０
を作製した。
【００２３】［比較例１］保護膜及び支持体としてソー
ダライムガラス、スペーサとして石英ガラスを用いた点
以外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネルを
作製した。 ［比較例２］保護膜及び支持体としてにソーダライムガ
ラス、スペーサとしてアルミニウムを用いた点以外は、
実施例１と同じにして放射線画像変換パネルを作製し
た。
ダライムガラス、スペーサとして石英ガラスを用いた点
以外は、実施例１と同じにして放射線画像変換パネルを
作製した。 ［比較例２］保護膜及び支持体としてにソーダライムガ
ラス、スペーサとしてアルミニウムを用いた点以外は、
実施例１と同じにして放射線画像変換パネルを作製し
た。
【００２４】以上のようにして作製した各実施例、各比
較例の放射線画像変換パネルに、熱サイクル試験（環境
試験方法ＪＩＳ−Ｃ００２８、最低温度−１０℃、最高
温度６５℃）を１５０サイクル行い、スペーサと保護膜
又は支持体との間の剥離の状態を調べた。この結果を表
１に示す。
較例の放射線画像変換パネルに、熱サイクル試験（環境
試験方法ＪＩＳ−Ｃ００２８、最低温度−１０℃、最高
温度６５℃）を１５０サイクル行い、スペーサと保護膜
又は支持体との間の剥離の状態を調べた。この結果を表
１に示す。
【００２５】
【表１】
【００２６】表１の各実施例から分かるように、スペー
サと支持体の線膨張率の差及びスペーサと保護膜の線膨
張率の差が３×１０-6／℃以下であると、放射線画像変
換パネルは５０サイクル以上の耐久性を有する。また、
比較例から分かるように、線膨張率の差が８×１０-6／
℃以上であると、放射線画像変換パネルは１０サイクル
で剥離した。しかし、シランカップリング剤を上述のよ
うにして使用すると、耐久性が向上し、３０〜４０サイ
クルの耐久性となった。
サと支持体の線膨張率の差及びスペーサと保護膜の線膨
張率の差が３×１０-6／℃以下であると、放射線画像変
換パネルは５０サイクル以上の耐久性を有する。また、
比較例から分かるように、線膨張率の差が８×１０-6／
℃以上であると、放射線画像変換パネルは１０サイクル
で剥離した。しかし、シランカップリング剤を上述のよ
うにして使用すると、耐久性が向上し、３０〜４０サイ
クルの耐久性となった。
【００２７】以上の結果、スペーサと支持体の線膨張率
の差及びスペーサと保護膜の線膨張率の差が３×１０-6
／℃以下であると耐久性が向上するが、シランカップリ
ング剤を用いて支持体とスペーサ、保護膜とスペーサを
接着すると、一層耐久性が向上することが判明した。ま
た、図２に示されるように、支持体と保護膜を図１の放
射線画像変換パネルの逆にした構造でも上記と同様な結
果が得られた。また、図３に示されるように、スペーサ
の厚さと蛍光体層の厚さをほぼ同じにした構造でも上記
と同様な結果が得られた。
の差及びスペーサと保護膜の線膨張率の差が３×１０-6
／℃以下であると耐久性が向上するが、シランカップリ
ング剤を用いて支持体とスペーサ、保護膜とスペーサを
接着すると、一層耐久性が向上することが判明した。ま
た、図２に示されるように、支持体と保護膜を図１の放
射線画像変換パネルの逆にした構造でも上記と同様な結
果が得られた。また、図３に示されるように、スペーサ
の厚さと蛍光体層の厚さをほぼ同じにした構造でも上記
と同様な結果が得られた。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように本発明の放射線画像
変換パネルでは、スペーサと支持体の線膨張率の差及び
スペーサと保護膜の線膨張率の差が３×１０-6／℃以下
であるため、従来に比べ耐久性が向上する。また、シラ
ンカップリング剤を用いて支持体とスペーサ、保護膜と
スペーサを接着すると、一層耐久性が向上する。
変換パネルでは、スペーサと支持体の線膨張率の差及び
スペーサと保護膜の線膨張率の差が３×１０-6／℃以下
であるため、従来に比べ耐久性が向上する。また、シラ
ンカップリング剤を用いて支持体とスペーサ、保護膜と
スペーサを接着すると、一層耐久性が向上する。
【図１】本発明の放射線画像変換パネルの一実施例の構
成を示した断面図である。
成を示した断面図である。
【図２】本発明の放射線画像変換パネルの他の構成例を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図３】本発明の放射線画像変換パネルのさらに他の構
成例を示した断面図である。
成例を示した断面図である。
１０，２０，３０ 放射線画像変換パネル １１ 密封空間 １２ 保護膜 １４ 支持体 １６ スペーサ １８ 輝尽性蛍光体層
Claims (3)
- 【請求項１】 板状の支持体と、該支持体の上面に該上
面の周縁部を残して積層された輝尽性蛍光体層と、前記
支持体の上に前記輝尽性蛍光体層を挟んで配置された、
該輝尽性蛍光体層の周縁を越えて広がる保護膜と、前記
支持体の周縁部及び前記保護膜の周縁部の間に挟まれて
前記支持体及び前記保護膜に接着された、前記輝尽性蛍
光体層の側面を取り巻いて、前記支持体及び前記保護膜
とともに該輝尽性蛍光体層を密封するスペーサとを備え
た放射線画像変換パネルにおいて、 前記スペーサと前記支持体の線膨張率の差及び前記スペ
ーサと前記保護膜の線膨張率の差が３×１０-6／℃以下
であることを特徴とする放射線画像変換パネル。 - 【請求項２】 前記支持体及び／又は前記保護膜が、透
明なガラスからなることを特徴とする請求項１記載の放
射線画像変換パネル。 - 【請求項３】 前記支持体と前記スペーサ、及び／又は
前記保護膜と前記スペーサが、シランカップリング剤に
より接着面が表面処理され、接着剤により接着されてな
ることを特徴とする請求項１記載の放射線画像変換パネ
ル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26247393A JPH07120598A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 放射線画像変換パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26247393A JPH07120598A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 放射線画像変換パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07120598A true JPH07120598A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17376276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26247393A Withdrawn JPH07120598A (ja) | 1993-10-20 | 1993-10-20 | 放射線画像変換パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07120598A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006098239A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線像変換パネル |
| JP2012083186A (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-26 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | シンチレータパネル、及びそれを用いた放射線像検出装置 |
-
1993
- 1993-10-20 JP JP26247393A patent/JPH07120598A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006098239A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線像変換パネル |
| JP2012083186A (ja) * | 2010-10-12 | 2012-04-26 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | シンチレータパネル、及びそれを用いた放射線像検出装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001226 |