JPH0763799B2 - 発熱性ネックダウンコア―の製造方法 - Google Patents

発熱性ネックダウンコア―の製造方法

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JPH0763799B2
JPH0763799B2 JP2244827A JP24482790A JPH0763799B2 JP H0763799 B2 JPH0763799 B2 JP H0763799B2 JP 2244827 A JP2244827 A JP 2244827A JP 24482790 A JP24482790 A JP 24482790A JP H0763799 B2 JPH0763799 B2 JP H0763799B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は発熱性ネックダウンコアーの製造方法に関する
ものである。
(従来の技術) 従来からネックダウンコアーは鋳物の押湯の下方に使用
して押湯の切断工程を減少するために広く使用されてき
た。しかし、一般にネックダウンコアーの孔の面積(絞
り率)は押湯の径の面積の約15%が標準とされていた。
しかし、鋳鋼鋳物の場合、小口径の押湯ではこの程度の
絞り率でもハンマーで切断できることもあるが、200mm
以上の径の押湯になると、不可能である。
一般にネックダウンコアーはシエルコアー又は湯砂コア
ーを用いることが知られているが、断熱材を用いたネッ
クダウンコアーにおいて絞り率を4%にしてハンマーで
容易に切断できたという実例もある。
しかし、ネックダウンコアーの材料として断熱材を使用
した場合、ネックダウンコアーが押し上げられて変形す
るため、120mm程度までの小口径の押湯には使用できる
こともあるが、120mmを越える200mm以上の大口径の押湯
に使用することはできない。ネックダウンコアーの変
形、即ち鋳物の変形、ネックダウンコアーの破損、耐熱
性の低下などのために、鋳鋼工場ではネックの絞り率を
10%以下にしたネックダウンコアーは全く使用されてい
ないのが現状である。
このような事情から、大口径の押湯の切断はガスカット
した後、押湯の切断部表面をガウジングで滑らかに加工
してからグラインダで仕上げる方法が行われている。
即ち、従来は大口径の押湯の切断には次のような煩雑な
工程が必要であった。
(1)押湯をガス切断する。
(2)ガス切断部をガウジングにより表面加工する。
(3)グラインダにより表面仕上げする。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は大口径の押湯の場合に、前記の如き煩雑な工程
を必要とすることなしに押湯切断を容易にするために、
絞り率2〜10%のネックを有する発熱性ネックダウンコ
アーの製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の要旨とするところは、アルミニウム粉末、酸化
鉄及び耐火物粉末からなる混合物に、結合剤としてアル
カリレゾール型フェノール樹脂の水溶液を添加してネッ
クの絞り率2〜10%のネックダウンコアーを成形し、前
記アルミニウム粉末と前記樹脂水溶液との発熱反応によ
り水分を蒸発硬化せしめることを特徴とする発熱性ネッ
クダウンコアーの製造方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
ネックダウンコアーの組成物として発熱材を使用するこ
とは知られているが、発熱材は燃焼時に多量のガスを発
生し、又接した鋳物の肌を荒らすため、これを直接鋳物
に使用することは問題がある。この解決策として鋳物に
接する側には鋳物砂、押湯に接する側には発熱材という
二重構造の発熱性ネックダウンコアーが使用されたとい
う報告はある。
しかし、発熱材は一般に結合剤として水ガラスやノボラ
ック型又はレゾール型フェノール樹脂を使用して成形す
るため以下の如き問題がある。
水ガラスを使用すると崩壊性が悪いため、ネックの絞り
率10%以下のネックダウンコアーを使用した場合、ネッ
クダウンコアーを取り除くために余計な工程を必要とす
る。
そこで、崩壊性を良くするために、有機性結合剤として
ノボラック型又はレゾール型フェノール樹脂を使用する
場合、成形品の強度を出すため樹脂の使用量を10%程度
使用する必要があるが、使用時に樹脂から発生するガス
量が多く、ネックダウンコアーとして使用すると、鋳物
にガス欠陥が多く発生するという問題がある。
本発明は、アルミニウム粉末、酸化鉄および骨材として
ジルコンサンド、珪砂の如き耐火物粉末からなる混合物
に、結合剤としてアルカリレゾール型フェノール樹脂の
水溶液を使用することにより、前記した従来の問題点の
ないネックの絞り率2〜10%のネックダウンコアーを開
発した。
即ち、本発明では、ネックダウンコアーの組成として以
下の如き配慮をした。
(1)アルミニウム粉末を発熱剤として使用する。
(2)ネックダウンコアーから発生するガス量を少なくす
るためにガス発生の著しい硝酸カリや硝酸ソーダなどの
酸化剤を使用せず、ガス発生のない酸化鉄を使用する。
(3)結合剤としてアルカリレゾール型フェノール樹脂の
水溶液を使用する。
(4)骨材として、耐火物粉末、例えばジルコンサンド、
珪砂、アルミナ等を用いる。
前記の組成とすることにより、ネックダウンコアーに成
形後に、直ちにアルミウム粉末とアルカリレゾール型フ
ェノール樹脂の水溶液との発熱反応が起こり、この発熱
により水分が除去され、硬化させることができるので、
特に乾燥炉による水分除去を必要とせず、また硬化材と
して一般に使用されている有機酸エステルを特に添加す
る必要がない。
本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1 アルミニウム粉末 20% 酸化鉄 10% ジルコンサンド 70% からなる原料混合物に、アルカリレゾール型フェノール
樹脂の水溶液6%を加えてネックの絞り率2.7%のネッ
クダウンコアーを成形した。原料混合物中のアルミニウ
ム粉末とアルカリレゾール型フェノール樹脂の水溶液と
の発熱反応により、成形体の水分が蒸発し、硬化したネ
ックダウンコアー成形体を得ることができた。
かくして得られたネックダウンコアーをハイマンガン鋳
鋼鋳物の押湯のネックダウンコアーとして使用した。
鋳造後、押湯はシエイクアウト中に自ら切断した。ネッ
クダウンコアーに接した鋳物の肌は、ガス欠陥、ひけ欠
陥が全くなく美麗であった。
グラインダによって押湯切断部表面を研磨したが、その
面積は従来の押湯面積に対して2.7%であったので、グ
ラインダ工程を著しく短縮することができた。
実施例2 アルミニウム粉末 20% 酸化鉄 6% ジルコンサンド 35% 硅砂 24% アルミナ粉末 15% からなる原料混合物に、アルカリレゾール型フェノール
樹脂の水溶液7%を加えてネックの絞り率3.0%のネッ
クダウンコアーを成形して、ハイマンガン鋳鋼鋳物用の
鋳型の押湯のネックダウンコアーに使用した。
使用結果は実施例1の場合と同様な結果が得られた。
(発明の効果) 本発明によって得られたネックダウンコアーは、使用に
際してガス発生が殆どなく、従って鋳物の肌にガス欠陥
が生ぜず歩留りが向上し、成形にあたって乾燥炉を必要
としないので製造工程が簡潔となり製品を安価に提供で
き、さらに最も重要な特徴は、大口径の押湯の場合に
も、ネックの絞り率を2〜10%まで下げた本発明による
ネックダウンコアーを使用することができるのでシエイ
クアウト中に切断される程度に押湯の切断が容易にな
り、押湯破断作業が著しく容易になるという効果が奏さ
れる。
特に従来、大口径の押湯の場合には、ネックの絞り率が
約15%程度であるため、押湯の切断には、1)ガスによ
るガス切断、2)ガウジングによる押湯切断部表面の加
工、3)グラインダによる表面加工、の三つの工程が必
要であったが、本発明に従った発熱性ネックダウンコア
ーを使用することにより、押湯の切断が容易になり、押
湯切断後はグラインダ仕上げのみで事足り、仕上げ工数
を大幅に短縮することができるので、本発明の産業上の
有用性は極めて大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム粉末、酸化鉄及び耐火物粉末
    からなる混合物に、結合剤としてアルカリレゾール型フ
    ェノール樹脂の水溶液を添加してネックの絞り率2〜10
    %のネックダウンコアーを成形し、前記アルミニウム粉
    末と前記樹脂水溶液との発熱反応により水分を蒸発硬化
    せしめることを特徴とする発熱性ネックダウンコアーの
    製造方法。
JP2244827A 1990-09-14 1990-09-14 発熱性ネックダウンコア―の製造方法 Expired - Fee Related JPH0763799B2 (ja)

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