JPH0763377B2 - 耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体 - Google Patents

耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体

Info

Publication number
JPH0763377B2
JPH0763377B2 JP4262974A JP26297492A JPH0763377B2 JP H0763377 B2 JPH0763377 B2 JP H0763377B2 JP 4262974 A JP4262974 A JP 4262974A JP 26297492 A JP26297492 A JP 26297492A JP H0763377 B2 JPH0763377 B2 JP H0763377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkaline protease
bacillus subtilis
heat
strain
protease gene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4262974A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0678778A (ja
Inventor
昭彦 増井
信明 藤原
忠行 今中
勉 堅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSAKAPREFECTURAL GOVERNMENT
Japan Chemical Engineering and Machinery Co Ltd
Original Assignee
OSAKAPREFECTURAL GOVERNMENT
Japan Chemical Engineering and Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSAKAPREFECTURAL GOVERNMENT, Japan Chemical Engineering and Machinery Co Ltd filed Critical OSAKAPREFECTURAL GOVERNMENT
Priority to JP4262974A priority Critical patent/JPH0763377B2/ja
Publication of JPH0678778A publication Critical patent/JPH0678778A/ja
Publication of JPH0763377B2 publication Critical patent/JPH0763377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱アルカリプロテア
ーゼ遺伝子、この耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子を組
込んで得られる組換え体プラスミドpABT17、この組換え
体プラスミドpABT17から切出される耐熱アルカリプロテ
アーゼ遺伝子を含むDNA断片を連結して得られる枯草
菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラス
ミドベクターpABTts14を形質転換して得られる形質転換
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリプロテアーゼは、タンパク質の
ペプチド結合を特異的に加水分解する酵素であり、食
品,繊維,皮革等の工業において広く利用されている。
また、このアルカリプロテアーゼは、アルカリ性におい
て酵素活性を発揮し、好アルカリ性微生物により生産さ
れることが知られている。
【0003】前述された好アルカリ性微生物から生産さ
れるアルカリプロテアーゼとして、例えば特公昭62-319
11号公報に記載されているアルカリプロテアーゼNF−
1が知られている。このアルカリプロテアーゼNF−1
はタンパク質のうちの特にゼラチンを良く分解するため
に、例えば特開昭62-160451 号公報に記載されているよ
うに写真フィルムから銀を回収するために用いられてい
る。このアルカリプロテアーゼNF−1を用いる銀の回
収においては、従来の中性微生物により生産されるアル
カリプロテアーゼを用いる銀の回収よりもはるかに高い
回収率で銀を回収することができ、しかもそのアルカリ
プロテアーゼNF−1を繰り返し使用することができ
る。
【0004】このアルカリプロテアーゼNF−1のゼラ
チン分解能はそのゼラチン分解反応における反応温度が
高いほど高くなることが判明している。したがって、前
記写真フィルムからの銀の回収の際、温度を高くすれば
アルカリプロテアーゼNF−1の銀の回収力は上昇す
る。
【0005】しかしながら、アルカリプロテアーゼNF
−1は高温域においては熱安定性に欠けてその活性が低
下するために、反応温度域が制限されるという問題点が
ある。言い換えれば、このアルカリプロテアーゼNF−
1は、例えばpH10で10分間の処理では、50℃までは安定
であり、60℃で50%の残存活性があり、65℃では完全に
失活するという問題点がある。
【0006】この問題点を解決するために本発明者らは
特願平3-262094号において、耐熱性に優れかつ高温域に
おいても高いタンパク質分解能を有する耐熱アルカリプ
ロテアーゼを提案している。なお、この耐熱アルカリプ
ロテアーゼは、次の特性を有するものである。分子量:
約30000 、水溶液の紫外線吸収スペクトル:275 〜280n
m に極大吸収、吸光係数(E1%,1cm,280nm ):7.
1 、水に可溶、メチルアルコール,エチルアルコール,
アセトンおよびエーテルに不溶、カゼインを基質にした
場合の至適pH:12〜13、2.5mM カルシウムイオン存在下
において40℃,1時間保温した場合にpH5〜12では安定
である。また、カゼインを基質にした場合の至適温度は
10mMカルシウムイオン存在下において85℃であり、pH10
で10分間の処理では60℃までは安定であり、80℃では50
%の残存活性があり、90℃では完全に失活する。さら
に、カルシウムイオンで安定化され、パラクロロマーキ
ュリック安息香酸またはエチレンジアミン四酢酸では失
活せず、ジイソプロピルクロロホスフェートでは失活
し、比活性は4080U/mgである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述さ
れた耐熱アルカリプロテアーゼは、アルカリプロテアー
ゼNF−1に比べて比活性に劣るために、同量のタンパ
ク質を分解するにその耐熱アルカリプロテアーゼを多量
に必要とするという問題点がある。なお、前記アルカリ
プロテアーゼNF−1の比活性は9000U/mgである。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを目的として、耐熱アルカリプロテアーゼの生産性が
向上される耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体
プラスミドpABT17,枯草菌プラスミドベクターpABTts14
およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転
換体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、バチルス
属に属する微生物により生産される耐熱アルカリプロテ
アーゼの遺伝情報をコードする耐熱アルカリプロテアー
ゼ遺伝子が組込まれた組換え体プラスミドから切出され
る耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子を含むDNA断片を
連結して得られる枯草菌プラスミドベクターを形質転換
させ、この形質転換体を培養することにより前記耐熱ア
ルカリプロテアーゼの生産性を向上させることができる
ことを見出した。
【0010】こうして、本発明による耐熱アルカリプロ
テアーゼ遺伝子は、下記の配列表の塩基配列で表される
ことを特徴とするものである。
【配列表3】
【0011】前記耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子は、
バチルス属(Bacillus sp.)に属する微生物より生産さ
れる耐熱アルカリプロテアーゼの遺伝情報をコードし得
る。また、前記バチルス属に属する微生物は、Bacillus
sp. B18-1株(微工研菌寄No.12563)であり得る。
【0012】なお、前記耐熱アルカリプロテアーゼの特
性は、次の通りであり得る。 (a)分子量:約30000 (SDS−ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動法により測定)、 (b)水溶液の紫外線吸収スペクトル:極大吸収は275
〜280nm 、 (c)吸光係数(E1%,1cm,280nm ):7.1 、 (d)溶解性:水に可溶、メチルアルコール,エチルア
ルコール,アセトンおよびエーテルに不溶、 (e)カゼインを基質にした場合の至適pH:12〜13、 (f)pH安定性:2.5mM カルシウムイオン存在下におい
て、40℃,1時間保温した場合、pH5〜12で安定、 (g)カゼインを基質にした場合の至適温度:10mMカル
シウムイオン存在下において85℃、 (h)熱安定性:pH10で10分間の処理では60℃までは安
定であり、80℃では50%の残存活性があり、90℃では完
全に失活、 (i)安定化および阻害:カルシウムイオンで安定化さ
れ、PCMB(パラクロロマーキュリック安息香酸)ま
たはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)では失活せ
ず、DEP(ジイソプロピルクロロホスフェート)では
失活、 (j)比活性:4080U/mg。
【0013】一方、本発明による組換え体プラスミドpA
BT17は、前述の塩基配列で表される耐熱アルカリプロテ
アーゼ遺伝子を大腸菌プラスミドpBR322に組込んで得ら
れることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明による枯草菌プラスミドベク
ターpABTts14は、前記組換え体プラスミドpABT17から切
出される耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子を含むDNA
断片を枯草菌の発現ベクターpISAts412 に図1に示され
る制限開裂地図で連結して得られることを特徴とするも
のである。
【0015】さらに、本発明による形質転換体は、前記
枯草菌プラスミドベクターpABTts14をアルカリプロテア
ーゼおよび/または中性プロテアーゼの欠損株を宿主と
して形質転換して得られることを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】本発明における耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝
子の供与体を、例えばバチルス属(Bacillus sp.)に属
する微生物から単離精製する。このバチルス属に属する
微生物としては、例えばBacillus sp. B18-1株(微工研
菌寄No.12563)を用い、このBacillus sp. B18-1株は19
92年4月2日の日本農芸化学会大会において本発明者ら
により”Bacillus sp. B18' 由来の耐熱・耐アルカリ性
プロテアーゼ遺伝子のクローニングと塩基配列の解析”
においてBacillus sp. B18' と発表された菌株である。
この菌株(Bacillus sp. B18-1株)から染色体DNAを
抽出し、この抽出された染色体DNAを用いて染色体D
NAジーンライブラリーを作製する。次に、この染色体
DNAジーンライブラリーからの耐熱アルカリプロテア
ーゼ遺伝子のクローニングを行う。次いで、この耐熱ア
ルカリプロテアーゼ遺伝子を大腸菌プラスミドに組込ん
で組換え体プラスミドを得、この組換え体プラスミドか
ら切出される耐熱アルカリプロテアーゼを含むDNA断
片を枯草菌の発現ベクターに連結して枯草菌プラスミド
ベクターを得る。最後に、この枯草菌プラスミドベクタ
ーをアルカリプロテアーゼおよび/または中性プロテア
ーゼの欠損株を宿主として形質転換させて形質転換体を
得る。
【0017】
【実施例】次に、本発明による形質転換体の作製の具体
的な一実施例について図面を参照しつつ説明する。な
お、図1は、本発明による形質転換体である枯草菌にお
けるベクタープラスミドの作製図である。
【0018】・染色体DNAジーンライブラリーの作製 まず、Bacillus sp.B18-1 株の染色体DNAを、次のよ
うに調整する。Bacillus sp. B18-1株を、100ml L培地
(トリプトン,イーストエキストラクトおよびNaCl
を含む培地)を含む500ml 容フラスコ内で一夜、37℃で
培養した後、遠心分離する。この遠心分離により得られ
た固形分を10mlのTE緩衝液(トリス(50mM)−EDTA
(50mM);pH8.0 )で洗浄した後、3mlのしょ糖( 15%)
−トリス(50mM,pH8.0)−EDTA(50mM)−リゾチーム(5
mg/ml)に懸濁して、37℃で30min 放置する。この後、3
mlの1%ザルコシル−トリス(50mM,pH8.0)−EDTA(5
0mM)を添加して混合する。次いで、5.4gのCsClと
0.3mlのエチジウムブロマイド液(10mg/ml) とを加えた
後、超遠心機で遠心分離する。この超遠心機による遠心
分離終了後、DNA区分を注射器で抜き取り、この抜き
取ったDNA区分に対してn−ブタノールで3回抽出を
繰り返して前記エチジウムブロマイドをそのDNA区分
から除去する。このエチジウムブロマイドが除去された
DNA区分(以下、染色体DNAと表記する。)をトリ
ス(10mM,pH7.5)−EDTA(0.1mM) 中で透析して4℃で
保存する。次に、この得られた染色体DNAを制限酵素
Hind III(以下、Hind IIIと表記する。)で分解してフ
ェノール処理したものと、例えば大腸菌プラスミドpBR3
22を同様にHind IIIで分解してフェノール処理したもの
(前記分解された染色体DNAと同じ接着末端を有す
る。)とをT4リガーゼにより連結してプラスミドを得
る。このプラスミドを例えば大腸菌(E.coli)JM109 に
トランスフェクションすることにより染色体DNAジー
ンライブラリーを作製する。
【0019】・染色体DNAジーンライブラリーからの
Bacillus sp. B18-1株由来の耐熱アルカリプロテアーゼ
遺伝子のクローニング 前記染色体DNAジーンライブラリーに保存された大腸
菌のコロニー形成後、コロニーハイブリダイゼーション
により耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子を含むクローン
の選択を行う。この一連の操作は常法( Molecular Clo
ning, Cold Spring Harbor Laboratory (1982))による
ものであって、コロニーハイブリダイゼーションに用い
られるプローブは、次の塩基配列を持つ合成DNAオリ
ゴマー(26mer) を32Pにより放射能識別したものであ
る。 5'CC(G/A/T/C)TGGGG(G/A/T/C)A T(A/T/C)TC(G/A/T/C)TT(T/C)AT 20 (A/T/C)AA(T/C)AC3' 26 なお、この合成DNAオリゴマーは、前記Bacillus sp.
B18-1株より精製された耐熱アルカリプロテアーゼのN
末端アミノ酸配列(日本農芸化学会誌、66〔3〕(平成
4年3月5日)p.262 社団法人日本農芸化学会)に基づ
いて作製されたものである(前記配列表参照)。このよ
うにして、約1000個のコロニーからプローブにハイブリ
ダイゼーションする1個のクローンを選択する。
【0020】ここで、この選択されたクローン中に挿入
されているBacillus sp. B18-1株由来の染色体DNAは
耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子のN末端を含んでいた
がC末端を含んでいないことが確認されたために、更に
前記クローン中に挿入されている染色体DNAを用いて
プローブを作製して、同様にコロニーハイブリダイゼー
ションを行った。このようにして、耐熱アルカリプロテ
アーゼ遺伝子のクローニングを行い、大腸菌プラスミド
pBR322に耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子が挿入された
組換え体プラスミドpABT17を得る。
【0021】・耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子の枯草
菌ベクターへの導入と枯草菌への形質転換 組換え体プラスミドpABT17から制限酵素EcoRI と制限酵
素DraIとにより切出される耐熱アルカリプロテアーゼ遺
伝子が含まれる1.4kb のDNA断片をブランティング処
理する。このブランティング処理されたDNA断片を例
えば枯草菌の発現ベクターpISAts412 にT4DNリガー
ゼを用いて連結することにより枯草菌プラスミドベクタ
ーpABTts14を得る。この枯草菌プラスミドベクターpABT
ts14の枯草菌への形質転換は、宿主としてアルカリプロ
テアーゼおよび中性プロテアーゼ両欠損株であるバチル
ス ズブチリス(Bacillus subtilis )DB104 株(Jour
nal of Bacteriology, 160〔 442〕,(1984) )と、中性
プロテアーゼの欠損株であるバチルス ズブチリスMT-2
株(Journal of Bacteriology, 154〔831-837 〕,(198
3) )とを用いてスピザイゼンの方法(Journal of Bact
eriology,81〔741-746 〕,(1961) )により行った。こ
の形質転換体を25μg/mlテトラサイクリンとガゼインと
を含む寒天プレートに塗布し、37℃で一夜培養し、ハロ
ーを形成するコロニーを取得する。
【0022】・耐熱アルカリプロテアーゼの枯草菌にお
ける生産 枯草菌プラスミドベクターpABTts14を保持するバチルス
ズブチリスDB104 株およびバチルス ズブチリスMT-2
株それぞれを、25μg/mlテトラサイクリンを含むL培地
において培養し、元株であるBacillus sp. B18-1株と耐
熱アルカリプロテアーゼの生産性の比較を行った。この
結果、全蛋白量あたりのプロテアーゼ活性は、元株が
0.9ユニットであったのに対して、バチルス ズブチリ
スDB104 株が 5.5ユニット、バチルス ズブチリスMT-2
株が 3.5ユニットであり、生産性の増大が見られた。な
お、プロテアーゼ活性の測定は Amoryの方法(Journal
of Bacteriology, 169〔324-333 〕,(1987) )に基づい
て行ったものであり、 440nmにおける 0.1の吸収の増加
を酵素活性の1ユニットとして表示する。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、耐熱性に
優れるとともに高温域においても高いタンパク質分解能
を有する耐熱アルカリプロテアーゼの生産性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる枯草菌におけるベク
タープラスミドの作製図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/21 C12R 1:07) (C12N 9/54 C12R 1:07) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:07) C12R 1:07) (72)発明者 堅田 勉 大阪府大阪市淀川区加島4丁目6番23号 日本化学機械製造株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の塩基配列で表されることを特徴と
    する耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子。 【配列表1】
  2. 【請求項2】 当該耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子
    は、バチルス属(Bacillus sp.)に属する微生物により
    生産される耐熱アルカリプロテアーゼの遺伝情報をコー
    ドすることを特徴とする請求項1に記載の耐熱アルカリ
    プロテアーゼ遺伝子。
  3. 【請求項3】 前記バチルス属に属する微生物は、Baci
    llus sp. B18-1株(微工研菌寄No.12563)であることを
    特徴とする請求項2に記載の耐熱アルカリプロテアーゼ
    遺伝子。
  4. 【請求項4】 前記耐熱アルカリプロテアーゼは、下記
    の特性を有することを特徴とする請求項2または3に記
    載の耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子。 (a)分子量:約30000 (SDS−ポリアクリルアミド
    ゲル電気泳動法により測定)、 (b)水溶液の紫外線吸収スペクトル:極大吸収は275
    〜280nm 、 (c)吸光係数(E1%,1cm,280nm ):7.1 、 (d)溶解性:水に可溶、メチルアルコール,エチルア
    ルコール,アセトンおよびエーテルに不溶、 (e)カゼインを基質にした場合の至適pH:12〜13、 (f)pH安定性:2.5mM カルシウムイオン存在下におい
    て、40℃,1時間保温した場合、pH5〜12で安定、 (g)カゼインを基質にした場合の至適温度:10mMカル
    シウムイオン存在下において85℃、 (h)熱安定性:pH10で10分間の処理では60℃までは安
    定であり、80℃では50%の残存活性があり、90℃では完
    全に失活、 (i)安定化および阻害:カルシウムイオンで安定化さ
    れ、PCMB(パラクロロマーキュリック安息香酸)ま
    たはEDTA(エチレンジアミン四酢酸)では失活せ
    ず、DEP(ジイソプロピルクロロホスフェート)では
    失活、 (j)比活性:4080U/mg。
  5. 【請求項5】 下記の塩基配列で表される耐熱アルカリ
    プロテアーゼ遺伝子を大腸菌プラスミドpBR322に組込ん
    で得られることを特徴とする組換え体プラスミドpABT1
    7。 【配列表2】
  6. 【請求項6】 組換え体プラスミドpABT17から切出され
    る耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子を含むDNA断片を
    枯草菌の発現ベクターpISAts412 に、下記で示される制
    限開裂地図で連結して得られることを特徴とする枯草菌
    プラスミドベクターpABTts14。 【表1】
  7. 【請求項7】 枯草菌プラスミドベクターpABTts14をア
    ルカリプロテアーゼおよび/または中性プロテアーゼの
    欠損株を宿主として形質転換して得られることを特徴と
    する形質転換体。
  8. 【請求項8】 前記アルカリプロテアーゼおよび中性プ
    ロテアーゼの両欠損株の宿主として、バチルス ズブチ
    リスDB104 株を用いることを特徴とする請求項7に記載
    の形質転換体。
  9. 【請求項9】 前記中性プロテアーゼの欠損株の宿主と
    して、バチルス ズブチリスMT-2株を用いることを特徴
    とする請求項7に記載の形質転換体。
JP4262974A 1992-09-03 1992-09-03 耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体 Expired - Fee Related JPH0763377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4262974A JPH0763377B2 (ja) 1992-09-03 1992-09-03 耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4262974A JPH0763377B2 (ja) 1992-09-03 1992-09-03 耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0678778A JPH0678778A (ja) 1994-03-22
JPH0763377B2 true JPH0763377B2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=17383140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4262974A Expired - Fee Related JPH0763377B2 (ja) 1992-09-03 1992-09-03 耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0763377B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DK6488D0 (da) * 1988-01-07 1988-01-07 Novo Industri As Enzymer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0678778A (ja) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Härtlein et al. Transport of hemolysin by Escherichia coli
Tian et al. A New Plasmid-Encoded Proteic Killer Gene System: Cloning, Sequencing, and AnalyzinghigLocus of Plasmid Rts1
JP4571604B2 (ja) トリペプチジルアミノペプチダーゼ
JPH05227951A (ja) L−フェニルアラニル−tRNAシンテターゼ変異体、その製造法および非タンパク質誘発性アミノ酸のペプチドまたはタンパク質へのインビボでの組込みのためのその使用
JPH07278195A (ja) 組み換えg−csf
HU205386B (en) Process for expressing cloned lysostaphin gene and for producing dna fragment containing the gene, expression vector and transformed host cell
Wong et al. Use of the Bacillus subtilis subtilisin signal peptide for efficient secretion of TEM beta-lactamase during growth
JPH04166085A (ja) 新規プロテアーゼ
US5705379A (en) Nucleotide sequences encoding a thermostable alkaline protease
CA2138948A1 (en) Molecular cloning of the genes responsible for collagenase production from clostridium histolyticum
Cascón et al. Cloning, characterization, and insertional inactivation of a major extracellular serine protease gene with elastolytic activity from Aeromonas hydrophila
JP2546979B2 (ja) 組換えd−ヒダントイナーゼ、その生産方法および使用
JP2001510037A (ja) グラム陽性微生物からのプロテアーゼ
US6897041B1 (en) Expression of recombinant mature lysostaphin
Chen et al. Cloning, Characterization, and Expression of the Nitric Oxide-Generating Nitrite Reductase and of the Blue Copper Protein Genes ofAchromobacter cycloclastes
Kim et al. Identification of a sequence motif that confers SecB dependence on a SecB-independent secretory protein in vivo
JPH0763377B2 (ja) 耐熱アルカリプロテアーゼ遺伝子、組換え体プラスミドpABT17、枯草菌プラスミドベクターpABTts14およびその枯草菌プラスミドベクターpABTts14の形質転換体
JP2890168B2 (ja) 新規アミノペプチダーゼ
JPH03219880A (ja) 細菌コラゲナーゼ遺伝子
Reid et al. Industrial applications of a cloned neutral protease gene in Bacillus subtilis
JPS6091984A (ja) 新規プラスミドベクタ−
JP2009118782A (ja) 新規なコラーゲン分解酵素とその利用
JP3373249B2 (ja) 熱ショック蛋白質遺伝子および熱ショック蛋白質の製造方法
Maeda et al. Nucleotide sequence of the neutral protease gene (nprL) from Lactobacillus sp. and characterization of the enzyme
JP2000262292A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees