JPH07632U - サイロ支持脚切断用治工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設の飼料サイロ等の支持脚に重量検出器を
取付けるとき、この支持脚に取付けて重量検出器が取付
けられる箇所を切りとることができる可搬式の簡単な治
工具を提供することを目的とする。 【構成】 複数本の支持脚２１を有するサイロ２０等に
おいて、その支持脚２１の中間に重量検出器２２を設置
するため、コの字形の剛体部３と上下の固定金具４ａ、
４ｂとで支持脚２１の切断部の上下を固定し、重量検出
器２２の高さ寸法にわたって切断する電動鋸が上記剛体
部３に取り付けられるようにしたことを特徴とするサイ
ロ支持脚切断用固定治具２。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、飼料サイロ等の支持脚に重量検出器を取付けるときの治工具に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の飼料サイロに重量検出器を取付ける方法或いは重量検出器を取 付けた飼料サイロに関しては、特公平３−６７５８０に開示されている。この公 報は飼料サイロ用スケールとして複数本の支持脚で支持されたサイロの支持脚の 一つの下端あるいは中間部を荷重検出ユニットの大きさにわたって切断除去して 、この除去された部分に荷重検出ユニットを組付け、他の支持脚も順次同様に施 工することが記されたものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記公報にはサイロの支持脚を１本ずつ順に切断してロードセルを取 付ける事が記されているが、この方法を実施しようとする場合、現実の実施態様 には種々の問題点が生じる。例えば既存サイロの支持脚の一部を切断するのであ るから、該支持脚の切断方法については作業性に困難を伴うことがしばしばおこ る。また切断直後の支持脚の強度についても必要十分な対策が必要になる。そこ で本考案は、支持脚の中間部をロードセルの高さ寸法に合わせて切り取るのに極 めて便利な治工具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決しようとするための手段】

この考案は上述のような問題点を解決するための具体的な手段であり、サイロ の支持脚において、上部と下部に固定部を持ち、それらを継ぐ剛体部に上下に移 動可能な滑動部を設け、該滑動部に移動量を示す測長部を設け、更に上記滑動部 には左右に移動可能な滑動部を設け、該滑動部上に支持脚を切断し得る電動鋸を 着脱可能に設け、サイロを支持する複数本の支持脚の中間に上記上部と下部の固 定部を固着し重量検出器が嵌め込まれる高さ寸法を切り取り、保持し得ることを 特徴とするサイロ支持脚切断用治工具である。

【０００５】

【作用】

このような構成のサイロ支持脚切断用治工具は、上記上部と下部の固定部と概 ねコの字形状をした剛体であってサイロ支持脚を挟み付けるように保持できる二 つ割形状になっている。サイロを支持する複数本の支持脚のうち重量検出器（例 えばロードセル）を取付けようとする位置に保持される。次に電動鋸を左右に移 動できる滑動部に固定し、切断所定位置に電動鋸刃が当接するよう上下方向に移 動可能な滑動部を手動で調節する。そして電動鋸を駆動しながら手動で左右に移 動可能な滑動部を移動させて電動鋸刃に切り込み力を与えながら切断していく。 始めの一箇所が切断完了すると、左右方向に移動可能な滑動部を手動にて元の位 置、即ち切断直前の位置に戻す。次に上下方向に移動可能な滑動部にて、重量検 出器が挿入可能な寸法だけ測長部の目盛りを見ながら手動で所定位置まで移動さ せ、再び電動鋸を駆動して同様に切断する。この時、切り取り部は下側から先に 切断し、次に上側を切断することが望ましい。先ず一本の支持脚が切断し、切り 取られると次の支持脚を切断するために左右に移動可能な滑動部より電動鋸を取 り外し、次に切断しようとする支持脚に予め取り付けておいた固定治具の左右滑 動部に取付け前回の切断時と同様の作業を行うものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１、図２に示す。図２は飼料サイロの支持脚に本考案とな る固定治具とロードセルが取付けられた状態を示す図である。この図において、 ２０は飼料サイロで複数の支持脚２１によって支えられている。１は本考案にな る治工具で、上記支持脚２１のうちロードセル２２を取付けたい支持脚の中間部 に固定され、その治工具に付属した電動鋸ユニットによってロードセルの高さ寸 法に相当する寸法Ｈが切り取られ、上記ロードセル２２が取付けられている。な おロードセルを取付けようとする支持脚は、例えば全支持脚数が４本のときは、 ４本全部か又はいずれか一辺の２本となる。又全支持脚が３本のときは、その全 部の本数となるか又はいずれか２本となる。実際にロードセルを取付けるときは 、取付対象の支持脚２１全部に治工具１のうち固定治具２を取付け、電動鋸ユニ ットを上記固定治具２の１つに取付け、鋸刃１６にてＨ寸法が切り取られる。同 様にロードセル２２が取付けられる支持脚全部に電動鋸ユニットを移動しながら Ｈ寸法が全て切り取られる。その後ロードセル２２が取付けられた後、上記治工 具１又は固定治具２が支持脚２１から取り外されて完了する。

【０００７】 図１は本考案になる治工具の詳細図である。この図において、治工具１は固定 治具２と電動鋸ユニット６とにより構成され、上記固定治具２は、コの字形の剛 体部３と、この剛体部の上下２ヶ所に締付ネジ５によって飼料サイロの支持脚２ １に固定される固定金具４ａ、４ｂによって構成されている。又電動鋸ユニット ６は固定治具２の剛体部３に締付ねじ１７によって固定されるベース７と、この ベース上を上下に滑動する上下滑動部８と、これ等ベースと上下滑動部に取付け られ滑動距離が計測できる長さ目盛尺９と指針１０からなる測長部と、この上下 滑動部を滑動させるねじとハンドルからなる手動上下駆動装置１１と、上記上下 滑動部８上にあって左右に滑動する左右滑動部１２と、この左右滑動部を滑動さ せるねじとハンドルからなる手動左右駆動装置１３と、鋸刃を前後に駆動する駆 動装置１４と電動機１５と、鋸刃１６からなる電動鋸によって構成されている。 この電動鋸ユニットにより、前述した支持脚２１にロードセル２２を取付けるた めに支持脚のＨ寸法を切り取るには、先ず例えば切り取られる箇所の下側の位置 に鋸刃１６を位置決めした後、鋸刃を駆動しながら手動左右駆動装置１３で左右 滑動部１２を滑動させて支持脚の下部を切断する。次に手動上下駆動装置１１で 上下滑動部８を長さ計で測定しながらＨ寸法を上に滑動させた後上記と同様に支 持脚の上部を切断する。なお左右駆動装置１３を手動としたが、電動としてもよ い。

【０００８】

【考案の効果】

本考案によれば、既設の飼料サイロ等の支持脚に重量検出器を取付けるとき、 サイロをクレーンで吊り上げるか又は支持脚に替わる支持棒を仮設する必要もな く、簡単にこの治工具を取付けて重量検出器が取付けられる箇所の支持脚を切り 取ることができるという効果がある。

【提出日】平成６年８月１９日

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】

【課題を解決するための手段】この考案は上述のような問題点を解決するための
具体的な手段であり、複数本の支持脚を有するサイロ等において、その支持脚の
中間に重量検出器を設置するため、上部と下部に固定部を持ち、それらを継ぐ剛
体部と上下の固定金具とで支持脚の切断部の上下を固定し、上記剛体部に電動鋸
が取り付けられるようにしたことを特徴とするサイロ支持脚切断用固定治具であ
り、更にこの固定治具の剛体部に上下に移動可能な滑動部を設け、該滑動部に移
動量を示す測長部を設け、更に上記滑動部には左右に移動可能な滑動部を設け、
該滑動部上に支持脚を切断し得る電動鋸を着脱可能に設け、サイロを支持する複
数本の支持脚の中間に上記上部と下部の固定部を固着し重量検出器が嵌め込まれ
る高さ寸法を切り取り、保持し得ることを特徴とするサイロ支持脚切断用治工具
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案になる治工具の詳細図の正面図Ａ、側
面図Ｂ及びＸ−Ｘ視図Ｃである。

【図２】飼料サイロの支持脚に本考案になる固定治具と
ロードセルが取付けられた状態を示す正面図ＡとＸ−Ｘ
視図Ｂである。

【符号の説明】

１ 治工具 ２ 固定治具 ３ 剛体部 ４ａ、４ｂ 固定金具 ５ 締付ネジ ６ 電動鋸ユニット ７ 上下滑動部のベース ８ 上下滑動部 ９ 長さ目盛尺 １０ 指針 １１ 手動上下駆動装置 １２ 左右滑動部 １３ 手動左右駆動装置 １４ 鋸刃駆動装置 １５ 電動機 １６ 鋸刃 １７ 締付ネジ ２０ 飼料サイロ ２１ 支持脚 ２２ ロードセル

【手続補正書】

【提出日】平成６年８月１９日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部と下部に固定部を持ち、それらを継
   ぐ剛体部に上下に移動可能な滑動部を設け、該滑動部に
   移動量を示す測長部を設け、更に上記滑動部に左右に移
   動可能な滑動部を設け、該滑動部上に支持脚を切断し得
   る電動鋸を取付け、サイロ等を支持する複数本の支持脚
   の中間に上記上部と下部の固定部を固着し、重量検出器
   が嵌め込まれる高さ寸法を上記電動鋸で切り取る間保持
   し得ることを特徴とするサイロ支持脚切断用治工具。