JPH0762902B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0762902B2
JPH0762902B2 JP60072212A JP7221285A JPH0762902B2 JP H0762902 B2 JPH0762902 B2 JP H0762902B2 JP 60072212 A JP60072212 A JP 60072212A JP 7221285 A JP7221285 A JP 7221285A JP H0762902 B2 JPH0762902 B2 JP H0762902B2
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清美 江尻
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
の改良に関する。
[発明の背景] 近年コンピュータ用あるいはワードプロセッサ用の記録
媒体として円盤状の磁気記録媒体が使用されている。
特に最近電子カメラが実用化されるに至り、この記録媒
体として小型の円盤状磁気シートディスクが規格化され
使用されてきている。
円盤状の磁気記録媒体は、基本的には非磁性支持体とそ
の表面に設けられた磁性層とからなり、オーディオテー
プ、ビデオテープなどのテープ状の磁気記録媒体と類似
の層構成を有している。ただし、円盤状の磁気記録媒体
は通常は支持体の両面に磁性層を有する層構成をとって
いる点でテープ状の磁気記録媒体と相違している。しか
しながら、円盤状の磁気記録媒体とテープ状の磁気記録
媒体とは、その形状および層構成において相違するのみ
でなく、その使用の態様が大きく異なるため、それぞれ
に要求される性能に相当な相違がある。
すなわち、円盤状磁気記録媒体は、同一面上を磁気ヘッ
ドが繰返し接触下に走行して情報の記録再生を行ない、
さらにこのような過酷な使用条件においても記録された
情報の欠落が許容されない点において、テープ状の磁気
記録媒体よりもはるかに優れた走行耐久性が要求され
る。
また、記録密度は日々高密度化する傾向にあり、この傾
向は円盤状磁気記録媒体においても例外ではない。すな
わち、円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性を更に高度化
することが要求される。
なかでも電子カメラ用の磁気シートディスクの場合には
従来の銀塩を使用した写真に近い解像力が要求されるこ
とから、その電磁変換特性の高度化が特に要求され、ま
た記録・再生画像の欠落、すなわちドロップアウトに対
する許容度は著しく厳しい。たとえば、直径約5cmの磁
気シートディスクに写真にして50枚分もの画像情報を記
録することが要求されるため、従来の円盤状の磁気記録
媒体と比較してもさらに高密度の記録能力が要求され
る。
[従来技術およびその問題点] 円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性の改善策として、特
開昭58−122623号公報には、保磁力が約1000Oe以上で、
かつBET比表面積が約25乃至70m2/gの強磁性粉末(強磁
性金属粉末)を用いる発明が開示されている。
磁気記録媒体の強磁性粉末として強磁性金属粉末は、優
れた電磁変換特性を示すため、好ましいものであるが、
一方では、硬度が低く、ヘッドとの接触下の走行によっ
て容易に摩耗しやすいとの欠点がある。
特に電子カメラ用の磁気シートディスクは、通常3600rp
m程度の高速度で回転しながら同一周回が磁気ヘッドと
接触し続けるとの過酷な条件で使用されるにもかかわら
ず、最低1500万回の走行に耐えるだけの走行耐久性が要
求され、そして、この条件下でドロップアウトが全く許
容されないとの従来の磁気記録媒体からは到底想像し得
ない特性が要求される。
[発明の目的] 本発明は、電磁変換特性と走行耐久性(耐摩擦性)の両
者が共に優れた円盤状もしくはテープ状の磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
特に本発明は、電子カメラ用の磁気シートディスクとし
て好適な電磁変換特性および走行耐久性を有する円盤状
磁気記録媒体を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、該支持体上に設けられた無
機非磁性粉末と比表面積35〜65m2/gの範囲にある強磁性
金属粉末とを含有する磁性層よりなる磁気記録媒体にお
いて、該磁性層が下記一般式(1)で表わされる脂肪酸
アルキルエステルと下記一般式(2)で表わされる脂肪
酸アルコキシアルキルエステルとを含有し、それぞれの
含有量が強磁性金属粉末に対して5〜15重量%そして0.
5〜10重量%であることを特徴とする磁気記録媒体。
[式(1)において、R1は炭素数12〜24の飽和または不
飽和アルキル基を、R2は炭素数2〜8の飽和アルキル基
を表わす;なお、アルキル基は直鎖、分岐鎖のいずれで
もよい] [式(2)において、R3は炭素数12〜24の飽和または不
飽和アルキル基を、R4は炭素数2〜6の飽和アルキレン
基を、そしてR5は炭素数2〜8の飽和アルキル基を表わ
す;なお、アルキル基は直鎖、分岐鎖のいずれでもよ
い]。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、特定の強磁性金属粉末と特定
の潤滑剤系が組合せ用いられたことによって、電磁変換
特性と走行耐久性(耐摩擦性)との両者について共に優
れた性能を示す。
特に本発明の磁気記録媒体は、電子カメラの磁気シート
ディスクなどの円盤型磁気記録媒体としての用途に好適
な走行耐久性と電磁変換特性を示すが、オーディオテー
プ、ビデオテープなどのテープ状の磁気記録媒体として
も有効に利用することができる。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、強磁性金属
粉末を含有する磁性層がこの非磁性支持体の表面に設け
られた基本構造を有するものである。
非磁性支持体としては、通常使用されているものを用い
ることができる。非磁性支持体を形成する素材の例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリア
ミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドなどの各種の
合成樹脂からなるフィルム並びにアルミ箔およびステン
レス箔などの金属箔を挙げることができる。
非磁性支持体の厚さは円盤状磁気記録媒体においては、
一般に12〜80μm、好ましくは20〜75μmであり、テー
プ状磁気記録媒体においては、一般に3〜50μm、好ま
しくは5〜30μmである。
本発明の磁気記録媒体は、上述したような非磁性支持体
上に特定の強磁性金属粉末を含む磁性層が設けられたも
のである。磁性層は、円盤状磁気記録媒体においては、
通常は非磁性支持体の両面に設けられている。テープ状
磁気記録媒体においては、磁性層は通常は非磁性支持体
の片面に設けられており、他の面にはバック層が設けら
れることもある。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有される強磁性金属
粉末は、その比表面積(S BET)が35〜65m2/gの範囲に
あるものである。
強磁性金属粉末の比表面積が35m2/gに満たない場合には
得られる磁気記録媒体の電磁変換特性が充分に向上せ
ず、また65m2/gを越える場合には磁性層の走行耐久性が
低下する。
強磁性金属粉末の例としては、強磁性金属粉末中の金属
分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%以上
が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金(例、F
e、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe)で
あり、この金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分
(例、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、Y、
Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、Au、H
g、Pb、Bi、La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むことのあ
る合金を挙げることができる。また、上記強磁性金属分
が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであ
ってもよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法は既に
公知であり、本発明で用いる強磁性金属粉末についても
これら公知の方法に従って製造したものを公知の方法に
従って強磁性金属粉末の粒子の表面の酸化状態を調整す
ることによりあるいは合金の組成を変えることにより磁
気モーメントを調整し、さらに粒子サイズにより分級す
ることにより得ることができる。
強磁性金属粉末を使用する場合に、その形状にとくに制
限はないが通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状およ
び板状のものなどが使用される。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には非磁性無機粉末が含
まれるが、この非磁性無機粉末はモース硬度6以上の非
磁性無機粉末であることが好ましく、強磁性金属粉末の
含有量に対して1〜15重量%(特に1〜10重量%)含ま
れていることが好ましい。
モース硬度6以上の非磁性無機粉末の例としては、酸化
クロム(Cr2O3)、α−アルミナ、およびα−酸化鉄(F
e2O3)を挙げることができる。特に本発明では酸化クロ
ムあるいはα−アルミナなどのモース硬度8以上の非磁
性無機粉末を使用することが好ましい。
非磁性無機粉末は、0.2〜0.8μmの範囲の平均粒子径を
有するものあることが好ましく、0.3〜0.5μmの範囲の
平均粒子径を有するものであることが特に好ましい。
本発明の磁気記録媒体の磁性層では、その潤滑剤系とし
て特定量の前記一般式(1)の脂肪酸アルキルエステル
と前記一般式(2)の脂肪酸アルコキシアルキルエステ
ルとを組合せ使用する。
この脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコキシアルキ
ルエステルは強磁性金属粉末を用いる磁性層中に添加さ
れて潤滑剤として作用して磁性層の耐摩耗性を改善する
効果を示す。
一般式(1)の脂肪酸アルキルエステルの具体例として
は、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エライ
ジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキ
ドン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエ
ン酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエチルエ
ステル、イソプロピルエステル、ブチルエステルおよび
イソアミルエステルを挙げることができる。
一般式(2)の脂肪酸アルコキシアルキルエテルの具体
例としては、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシ
ル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、
ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン
酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキドン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコ
サヘキサエン酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸
のエトキシエチルエステル、エトキシイソプロピルエス
テル、エトキシブチルエステル、エトキシイソアミルエ
ステル、プロポキシエチルエステル、プロポキシイソプ
ロピルエステル、プロポキシブチルエステル、プロポキ
シイソアミルエステル、ブトキシエチルエステル、ブト
キシイソプロピルエステル、ブトキシブチルエステルお
よびブトキシイソアミルエステルを挙げることができ
る。
本発明において、脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アル
コキシアルキルエステルは、それぞれ強磁性金属粉末に
対して5〜15重量%と0.5〜10重量%にて磁性層中に導
入される。また、磁性層中の脂肪酸アルキルエステルと
脂肪酸アルコキシアルキルエステルの含有量は、それぞ
れ強磁性金属粉末に対して7〜13重量%と0.5〜5重量
%であることが好ましい。
なお、磁性層中の脂肪酸アルキルエステルの含有量は脂
肪酸アルコキシアルキルエステルの含有量よりも多いこ
とが好ましく、特に脂肪酸アルキルエステルの含有量が
脂肪酸アルコキシアルキルエステルの含有量の2倍以上
であるが好ましい。
なお上記の脂肪酸エステルに他の液体潤滑剤、たとえば
脂肪族アルコールなどを併用することもでき、また固体
潤滑剤を併用することもできる。
固体潤滑剤を併用する場合、その含有量は、強磁性金属
粉末の含有量に対して0.02〜5重量%の範囲内で適宜選
択する。カーボンブラックを含有するものであることが
好ましい。固体潤滑剤の例としては、カーボンブラッ
ク、グラファイトおよびタルクを挙げることができる。
これらの中でも、優れた潤滑作用のみならず、良好な帯
電防止作用を示すカーボンブラックが好ましい。
固体潤滑剤は平均粒子径が0.015〜0.2μmの範囲にある
ものが好適である。
上記の強磁性金属粉末、非磁性無機粉末、脂肪酸アルキ
ルエステル、および脂肪酸アルコキシアルキルエステル
は、以下に示すような結合剤中に分散されて磁性層を形
成する。
磁性層の形成用の結合剤としては、通常磁気記録媒体の
結合剤として使用されている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂および反応硬化性樹脂等の樹脂を使用することがで
き、これらの樹脂を単独であるいは混合して使用するこ
とができる。
熱可塑性樹脂としては、一般には平均分子量が1万〜20
万、重合度が約200〜2000程度のものが使用される。こ
のような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニル/酢酸
ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル/アクリル樹脂、セル
ロース誘導体、各種の合成ゴム系の熱可塑性樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリアミド樹脂、ポ
リビニルブチレート、スチレン/ブタジエン共重合体お
よびポリスチレン樹脂などを挙げることができ、これら
を単独であるいは混合して使用することができる。
熱硬化性樹脂または反応硬化性樹脂としては、一般に塗
布液の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗布
後に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量がほ
ぼ無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの樹
脂が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程における
加熱により樹脂が軟化または溶解しないものであること
が好ましい。このような樹脂の例としては、フェノール
/ホルマリン/ノボラック樹脂、フェノール/ホルマリ
ン/レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、キ
シレン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾
性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性アルキッ
ド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤との組合せ、末
端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリイ
ソシアネートとポリウレタン樹脂との組合わせ、ポリイ
ソシアネートプレポリマーと活性水素を有する樹脂の組
合わせを挙げることができ、これらを単独であるいは混
合して使用することができる。結合剤としては、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体およびポリウレタン樹脂を混
合してさらにポリイソシアネート化合物などを加えたも
のを用いることが好ましい。
結合剤の使用量は、強磁性金属粉末100重量部に対し
て、一般には10〜100重量部、好ましくは15〜50重量部
使用される。
次に本発明の磁気記録媒体を製造する方法について説明
する。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の製造に際しては、強磁
性金属粉末、非磁性無機粉末、脂肪酸アルキルエステ
ル、脂肪酸アルコキシアルキルエステル、および結合剤
を通常は溶剤と共に混練し磁性塗料とする。
混練の際に使用する溶剤は、通常磁性塗料の調製に使用
されているメチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど
の溶剤を使用することができる。
混練の方法は、通常磁性塗料の調製に利用されている方
法および装置を使用して行なうことができる。また各成
分の添加順序などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤および帯電防止剤等
の公知の添加剤を併せて使用することもできることは勿
論である。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体の表面に塗布される。塗布は前記非磁性支持体上に
直接行なうことも可能であるが、また、接着剤層などを
介して非磁性支持体上に塗布することもできる。
塗布操作は従来の方法法により行なうことができる。
非磁性支持体の表面に設けられた磁性層は、乾燥後の厚
さが一般には約0.5〜10μmの範囲になるように、好ま
しくは1.5〜7.0μmの範囲になるように塗布される。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は、通常、磁性層中
の強磁性金属粉末をランダム配向させる処理した後、あ
るいは配向処理を施さずに乾燥される。また必要により
表面平滑化処理を施す。表面平滑化処理などが施された
磁気記録媒体は、次にの形状に裁断される。
次に、本発明に実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1〜3、比較例1〜2] 磁性塗料組成 強磁性金属粉末 100部 (Fe−Ni合金、Ni約5重量%) (比表面積[S−BET]:第1表に示す。) (保磁力[Hc]:1250Oe) 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 10部 (日信化学株式会社製:商品名MPR−TM) ポリエステルポリウレタン樹脂 5部 (大日本インキ化学工業株式会社製:商品名クリスボン
7209) カーボンブラック 2部 (平均粒径:0.1μm) 粒状Cr2O3 2.5部 (平均粒径:0.3μm) ステアリン酸イソアミル 10部 ステアリン酸ブトキシエチル 1.5部 メチルエチルケトン 150部 シクロヘキサノン 150部 上記の組成物をボールミルで10時間混合撹拌した後、ポ
リイソシアネート化合物(日本ポリウレタン(株)製:
コロネートL)7部を加えて更に30分間撹拌して磁性塗
料を調製した。この磁性塗料を乾燥後の磁性層の厚さが
それぞれ3.0μmになるように、厚さ34μmのポリエチ
レンテレフタレート支持体の両面に塗布した。
塗布後、乾燥およびカレンダー処理を行ない、直径5cm
に打抜き、所定のプラスチックケースに収納して電子カ
メラ用の磁気シートディスクを製造した。
この磁気ディスクの磁気特性のうち最大残留磁束密度
(Br)は、2000Gであった。磁気異方性比およびC/N比は
下記の方法で測定した。測定機として試作用ディスクレ
コーダを用い、記録用ヘッドにはセンダストを、再生用
ヘッドにはフェライトをそれぞれ使用し、トラック幅60
μmで測定した。
磁気異方性比 試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpmで、同一トラック上を走行させ、記録電流4
0mA、中心記録波長4MHzの再生出力を求め、次式により
磁気異方性比を求めた。
C/N比 試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpm、記録電流40mA、中心記録波長7MHZ、変調
周波数1MHzで測定した。
連続走行耐久性 試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpmで、同トラック上を走行させ、記録電流40m
A、中心記録波長7MHZで、ドロップアウト(日本ビクタ
ー(株)製ドロップアウトカウンタVD−3Dを使用)が発
生するまでの磁気ディスクの連続走行回数を求めた。
結果を第1表に示した。これによれば、比表面積[S−
BET]が30(m2/g)では、耐久性は良好であるが磁気異
方性およびC/Nに劣り、一方比表面積が68(m2/g)で
は、逆に磁気異方性およびC/Nは優れているが耐久性に
劣っている。
[実施例4〜6] 強磁性金属粉末として比表面積[S−BET]47m2/gのFe
−Ni合金(Ni約5重量%)を使用し、第2表に示す量
(部)のステアリン酸イソアミルにステアリン酸ブトキ
シエチルを1.5部混合した以外は、実施例1と同様にし
て磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ30μmのポ
リエチレンテレフタレート支持体上に塗布し、乾燥後、
カレンダー処理を行ない、円盤状に打ち抜いて磁気ディ
スクとした。この磁気ディスクの連続走行耐久性につい
て、実施例1と同様にして測定を行なった。
結果を第2表および第1図に示した。
[比較例3〜6] 第2表に示す量(部)のステアリン酸イソアミルを使用
し、脂肪酸アルコキシエステルを使用しなかった以外は
実施例4〜6と同様にして、厚さ30μmのポリエチレン
テレフタレート支持体上に磁性層を設け、乾燥後、カレ
ンダー処理を行ない、円盤状に打ち抜いて磁気ディスク
とした。
この磁気ディスクの連続走行耐久性について、実施例1
と同様にして測定した。
結果を第2表および第1図に示した。
第2表の実施例2のデータは前記のものを転載したもの
である。
上記の結果および第1図からステアリン酸イソアミルと
ステアリン酸ブトキシエチルの併用が走行耐久性の向上
に有効であることがわかる。
[実施例7〜9] 強磁性金属粉末として比表面積[S−BET]47(m2/g)
のFe−Ni合金(Ni約5重量%)を使用し、第3表に示す
量(部)のステアリン酸ブトキシエチルにステアリン酸
イソアミル5重量部を混合して使用した以外は、実施例
1と同様にして、厚さ30μmのポリエチレンテレフタレ
ート支持体上に磁性層を設け、乾燥後、カレンダー処理
を行ない、円盤状に打ち抜いて磁気ディスクとした。
この磁気ディスクの連続走行耐久性について、実施例1
と同様にして測定した。
結果を第3表および第2図に示した。
[比較例7〜9] 第3表に示す量(部)のステアリン酸ブトキシエチルを
使用し、脂肪酸アルキルエステルを使用しなかった以外
は実施例7〜9と同様にして、厚さ30μmのポリエチレ
ンテレフタレート支持体上に磁性層を設け、乾燥後、カ
レンダー処理を行ない、円盤状に打ち抜いて磁気ディス
クとした。
この磁気ディスクの連続走行耐久性について、実施例1
と同様にして測定した。
結果を第3表および第2図に示した。
上記の結果および第2図からステアリン酸イソアミルと
ステアリン酸ブトキシエチルの併用が走行耐久性の向上
に有効であることがわかる。
[実施例10〜13、比較例10〜11] 強磁性金属粉末として比表面積[S−BET]47m2/gのFe
−Ni合金(Ni約5重量%)を使用し、第4表に示す量
(部)の割合でステアリン酸イソアミル(IS)とスエア
リン酸ブトキシエチル(BS)を混合して、その合計量を
11.5部とした以外は実施例1と同様にして、厚さ30μm
のポリエチレンテレフタレート支持体上に磁性層を設
け、乾燥後、カレンダー処理を行ない、円盤状に打ち抜
いて磁気ディスクとした。
この磁気ディスクの連続走行耐久性について、実施例1
と同様にして測定した。
結果を第4表に示した。
上記の結果からステアリン酸イソアミルとステアリン酸
ブトキシエチルの併用がそれぞれ特定の範囲の量を用い
た場合に走行耐久性の向上に有効であることがわかる。
[実施例14] 強磁性金属粉末として比表面積[S−BET]45m2/gのFe
−Ni合金(Ni約5重量%)を使用した以外は、実施例1
と同様にして磁性塗料を調製して、これを乾燥後の磁性
層の厚さが3.0μmになるように厚さ10μmのポリエチ
レンテレフタレート支持体上に塗布した。
塗布後、磁性塗料が未乾燥の状態で磁場配向処理を行な
い、さらに乾燥後、カレンダー処理を行ない、1/2イン
チ幅にスリットしてVHS型ビデオテープを製造した。
東芝(株)製ビデオテープレコーダV−500Dにフェライ
トヘッドを使用して、通常の走行速度の半分の速度で、
得られたビデオテープを繰り返し走行させ、フェライト
ヘッドに目詰まりが発生するまでのテープの走行回数
(所謂、「目詰まり走行回数」)を測定したところ、20
0回の走行によっても目詰まりが発生しないことが確認
された。
なお東芝(株)製ビデオテープレコーダV−500Dにフェ
ライトヘッドを使用して、通常の走行速度の半分の速度
で、得られたビデオテープを繰り返し走行させたときの
記録波長1μmの再生出力は5dBであった。この再生出
力は、富士写真フイルム(株)製スーパーHG−T−120
の再生出力を0dBとしたときの相対値である。
また日本ビクター(株)製ドロップアウトカウンタVD−
3Dを用いて一分間当りの15μsのドロップアウト数を計
測したところ4個であり、実用性の高いビデオテープで
あることが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図のそれぞれは、実施例と比較例の各
磁気ディスクの走行耐久性結果を示す図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体と、該支持体上に設けられた
    無機非磁性粉末と比表面積35〜65m2/gの範囲にある強磁
    性金属粉末とを含有する磁性層よりなる磁気記録媒体に
    おいて、該磁性層が下記一般式(1)で表わされる脂肪
    酸アルキルエステルと下記一般式(2)で表わされる脂
    肪酸アルコキシアルキルエステルとを含有し、それぞれ
    の含有量が強磁性金属粉末に対して5〜15重量%そして
    0.5〜10重量%であることを特徴とする磁気記録媒体。 [式(1)において、R1は炭素数12〜24の飽和または不
    飽和アルキル基を、R2は炭素数2〜8の飽和アルキル基
    を表わす] [式(2)において、R3は炭素数12〜24の飽和または不
    飽和アルキル基を、R4は炭素数2〜6の飽和アルキレン
    基を、そしてR5は炭素数2〜8の飽和アルキル基を表わ
    す]。
  2. 【請求項2】磁性層中の脂肪酸アルキルエステルと脂肪
    酸アルコキシアルキルエステルの含有量が強磁性金属粉
    末に対して7〜13重量%と0.5〜5重量%である特許請
    求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】磁性層中の脂肪酸アルキルエステルの含有
    量が脂肪酸アルコキシアルキルエステルの含有量よりも
    多い特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】磁性層中の脂肪酸アルキルエステルの含有
    量が脂肪酸アルコキシアルキルエステルの含有量の2倍
    以上である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】脂肪酸アルキルエステルがステアリン酸イ
    ソアミルである特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】脂肪酸アルコキシアルキルエステルがステ
    アリン酸ブトキシエチルである特許請求の範囲第1項記
    載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】無機非磁性粉末が、酸化クロム、α−アル
    ミナおよびα−酸化鉄からなる群より選ばれる少なくと
    も一種類の無機物質の非磁性粉末である特許請求の範囲
    第1項記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】磁気記録媒体が円盤状である特許請求の範
    囲第1項乃至第7項のいずれかの項記載の磁気記録媒
    体。
  9. 【請求項9】磁気記録媒体がテープ状である特許請求の
    範囲第1項乃至第7項のいずれかの項記載の磁気記録媒
    体。
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