JPS61230624A - 円盤状磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

円盤状磁気記録媒体の製造方法

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JPS61230624A
JPS61230624A JP60072213A JP7221385A JPS61230624A JP S61230624 A JPS61230624 A JP S61230624A JP 60072213 A JP60072213 A JP 60072213A JP 7221385 A JP7221385 A JP 7221385A JP S61230624 A JPS61230624 A JP S61230624A
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magnetic
fatty acid
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magnetic recording
disk
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JP60072213A
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Kiyomi Ejiri
清美 江尻
Shigeo Komine
茂雄 小峯
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
を磁場配向処理を行なうことなく製造する方法に関する
[発明の背景] 近年コンピュータ用あるいはワードプロセッサ用の記録
媒体として円盤状の磁気記録媒体が使用されている。
特に最近電子カメラが実用化されるに至り、この記録媒
体として小型の円盤状磁気シートディスクが規格化され
使用されてきている。
円盤状の磁気記録媒体は、基本的には非磁性支持体とそ
の表面に設けられた磁性層とからなり、オーディオテー
プ、ビデオテープなどのテープ状の磁気記録媒体と類似
の層構成を有している。ただし、円盤状の磁気記録媒体
は通常は支持体の両面に磁性層を有する層構成をとって
いる点でテープ状の磁気記録媒体と相違している。しか
しながら、円盤状の磁気記録媒体とテープ状の磁気記録
媒体とは、その形状および層構成において相違するのみ
でなく、その使用の態様が大きく異なるため、それぞれ
に要求される性能に相当な相違がある。
すなわち、円盤状磁気記録媒体は、同一面上を磁気ヘッ
ドが繰返し接触下に走行して情報の再生を行ない、さら
にこのような過酷な使用条件においても記録された情報
の欠落が許容されない点において、テープ状の磁気記録
媒体よりもはるかに優れた走行耐久性が要求される。
また、記録密度は日々高密度化する傾向にあり、この傾
向は円盤状磁気記録媒体においても例外ではない。すな
わち、円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性を更に高度化
することが要求される。
なかで゛も電子カメラ用および転写用の磁気シートディ
スクの場合には従来の銀塩を使用した写真に近い解像力
が要求されることから、その電磁変換特性の高度化が特
に要求され、また記録・再生画像の欠落、すなわちドロ
ップアウトに対する許容度は著しく厳しい。たとえば、
直径約5cmの磁気シートディスクに写真にして50枚
分もの画像情報を記録することが要求されるため、従来
の円盤□状の磁気記録媒体と比較してもさらに高密度の
記録能力が要求される。なお、転写用磁気シートディス
クとは、従来の写真を電気的に解像して磁気信号として
記録させるための磁気シートディスクをいう。
[従来技術およびその問題点] 一般に、円盤状磁気記録媒体は1強磁性粉末と結合剤な
どを含有する磁性塗料を調製して、これを非磁性支持体
上に塗布し、磁場配向処理をしたのち、乾燥させ磁場配
向処理を′行なう工程により製造されている。すなわち
、従来゛の方法は、磁性塗料を支持体上に塗布する際に
磁性層に含有されるが支持体の送り方向(長手方向)に
配向する傾向があるので、電磁変換特性を向上させるた
めに磁性塗料塗布し、ランダム配向あるいは周配向する
処理が施された後に乾燥される。
たとえば、特開昭58−122’623号公報には、保
磁力が約1000Oe以上で、かつBET比表面積が約
25乃至70m’/gの強磁性粉末C強磁性金属粉末)
を用いてランダム配向処理あるいは周配向処理をして得
られる円盤状磁気記録媒体に関する発明が開示されてい
る。
すなわち、”電磁変換特性を向上させるためには同一円
盤状磁気磁気記録媒体における角型比の最大値/最小値
の値(以下、「配向比」と記載する)が0.85以上で
あることが必要であり、従来の製造方法においては配向
比を0.85以上にするためには磁場配向処理が必−で
あった。
しかしながら、ランダム配向処理あるいは周配向処理を
行なうと磁性層の表面が粗□くなり磁気ベッドの磁性層
に対する接触性が悪くなることから電磁変換特性が悪く
なる傾向がある。
このように電磁変換特性を向上される為にランダム配向
処理あるいは周配向処理を行なうことによっても、必ず
しも得られた円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性が全体
として改善されるとはいえない。
特に、電子カメラ用の磁気シートディスクにおいては、
ランダム配向処理などに起因する磁性層の表面性の悪化
による電磁変換特性の低下は、再生画像の特性に大きな
影響を与え、重大な問題となる。
[発明の目的] 本発明は、ランダム配向処理を行なうことなく優れた電
磁変換特性を有すると共に走行耐久性もまた優れた円盤
状磁気記録媒体を製造方法する提供することを特徴とす
る 特に本発明は、電子カメラ用および転写用の磁気シート
ディスクとして好適な電磁変換特性を有すると共に走行
耐久性もまた優れた円盤状磁気記録媒体を製造する方法
を提供する。
[発明の要旨] 本発明は、比表面積35〜65m2/gの強磁性金属粉
末、結合剤、溶剤並びに該強磁性金属粉末に対してそれ
ぞれの含有量が5〜15重量%と0.5〜10重量%に
ある脂肪酸アルキルエステル及び脂肪酸アルコキシエス
テルを含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布した後
、磁場配向処理することなく乾燥することを特徴とする
円盤状磁気記録媒体の製造方法にある。
[発明の効果] 本発明の円盤状磁気記録媒体の製造方法は、ランダム配
向処理を必要としないので、得られる円盤状磁気記録媒
体にはランダム配向処理による磁性層の表面粗度の増加
(すなわち表面の粗面化)が発生せず、このため優れた
電磁変換特性が現われる。また、潤滑剤系として特定量
の脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコキシエステル
とを用いるため走行耐久性も良好となる。
従って本発明の製造方法は特に電子カメラ用および転写
用の磁気シートディスクの製造に好適である。
[発明の詳細な記述] 本発明の円盤状磁気記録媒体の製造方法は、比表面積が
特定の範囲にある強磁性金属粉末並びに特定の配合率の
脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アルコキシエステ
ルを含有する磁性塗料を非磁性支持体に塗布したのち、
ランダム配向あるいは周配向などの磁場配向処理を施す
ことなく、乾燥することを主な特徴とするものである。
即ち、円盤状磁気記録媒体の配向比を0.85以上とし
て電磁変換特性を向上させるためにはランダム配向処理
あるいは周配向処理などの配向処理が不可欠である従来
の方法とは異なり、本発明の製造方法は、磁場配向処理
を行なわずに配向比を上記の値以上にすることができる
方法であり、従って、電磁変換特性が良好となる。
本発明の製造方法の実施に際しては、まず磁性塗料を調
製する。
特定の範囲の比表面積を有する強磁性金属粉末、結合剤
並びに特定量の脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸ア
ルコキシエステルを溶剤と共に混合して磁性塗料を調製
する。
強磁性金属金属粉末は、比表面積が35〜65rn”/
g(好ましくは45〜65m2/g)の範囲内゛のもの
でなければならない。
本発明の磁性塗料の系において、比表面積が35tn’
/gに満たない強磁性金属粉末を使用した場合には、後
述する脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アルコキシ
エステルを含有している場合であっても得られた記録媒
体の配向比が0.85以上にならないので電磁変換特性
が向上しない。
一方65m″/gを越えるものは、磁性塗料中への分散
が困難であり、製造が困難であるなど一般的な使用には
適当でないことが多い。
本発明の磁性塗料の組成における強磁性金属粉末の比表
面積が電磁変換特性に及ぼす影響について説明する。
第1図に本発明の実施例および比較例に示す組成の磁性
塗料を塗布して得られる磁性層の配向比と使用した強磁
性金属粉末の比表面積との関係を示す。
一般に円盤状の形状を有する磁気記録媒体の電磁変換特
性は、磁性層の磁気異方性比が20%以下である場合に
鼻好であることが知られている。
そして、この磁気異方性ル20%以下の円盤状の磁気記
録媒体を製造する為には強磁性金属粉末の配向比が0.
85以上であることが必要となる。
本発明者の検討によると、本発明において特定した潤滑
剤系を使用することにより、強磁性金属粉末の配向をラ
ンダム化できる傾向があることが判明した。ただし、そ
の場合でも強磁性金属粉末の比表面積を変えて、得られ
た円盤状磁気記録媒体の配向比を測定すると第1図に示
すように比表面積が35m2/gのときに配向比が0.
85となる。従って、本発明で使用することができる強
磁性金属粉末の比表面積は35m2/g以上である。
さらに、45m″/g以上の強磁性金属粉末を使用する
ことが好ましいことが明らかである。
このように本発明の製造方法によれば、ランダム配向あ
るいは周配向などの磁場配向処理を行なわなくとも配向
比を0.85以上にすることができ、良好な電磁変換特
性を有する円盤状の磁気記録媒体を製造することができ
る。さらに、磁場配向処理を行なうことなく配向比を1
に近づけることができるので、配向比が同じであれば表
面が平滑であるす2け実質的に電磁変換特性が良好にな
るとの効果もある。
なお、強磁性金属粉末としては、更に抗磁力が一般のは
1000Oe以上、好ましくは1200〜1400Oe
の範囲、飽和磁気モーメントが一般には105 e m
 u / g以上、好ましくは110〜l 55 e 
m u / gの範囲にあるものを使用する。
抗磁力が1000Oeに満たない強磁性金属粉末を使用
した場合には得られた円盤状磁気記録媒体のS/N比が
充分に改善されないことがあり、また、飽和磁気モーメ
ントが105 e m u / Hに満たない強磁性金
属粉末を使用した場合には、得られた円盤状磁気記録媒
体の再生出力が充分に改善されないことがある。
飽和磁気モーメントとは、パイブレイテングeサンプル
・マグネットメータ(VSM)を用いて外部磁場(Hm
)10kHzにて測定したときの測定値である。
強磁性金属粉末の例としては、強磁性金属粉末中の金属
分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも一種類の強、磁性l 金属あるいは合金(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co
、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni −Fe)であ
り、この金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分(
例、A見、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、C
u、Zn、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、
Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi
La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むことのある合
金を挙げることができる。また、上記強磁性金属分が少
量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであって
もよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法は既に公知
であり、本発明で用いる強磁性金属粉末についてもこれ
ら公知の方法に従って製造したものを公知の方法に従っ
て各粒子サイズに分級することにより得ることができる
さらに、強磁性金属粉末の粒子の表面の酸化状態を調整
することによりあるいは合金の組成などを変えることに
より飽和磁気モーメントあるいは抗磁力を変えることが
できる。
強磁性金属粉末の形状にとくに制限はないが、通常は針
状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが
使用される。
磁性塗料は、特定量の脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸
アルコキシエステルとを含有する。
上記の二種類のエステルを組合わせて使用することによ
って強磁性金属粉末の配向比が1に近づき、特に磁場配
向処理することを必要とせずに良好な電磁変換特性を有
する円盤状の磁気記録媒体を製造することができる。さ
らに、この脂肪酸アルキルエステルと脂肪族アルコキシ
エステルとの組合せは潤滑剤とし・C作用して磁性層の
走行耐久性を改善する効果を示す。
すなわち、たとえば、電子カメラ用の磁気シートディス
クにおいては1500万回以上、好ましくは2000万
回以上の走行が可能となる。
脂肪酸アルキルエステルは下記一般式(1)で表わされ
るものが好ましい。
R’−C−0−R2(1) 上式において、R1は炭素数12〜24の飽和または不
飽和アルキル基を、R2は炭素数2〜8の飽和または不
飽和のアルキル基を表わす。なおアルキル基は直鎖、分
岐鎖のいずれでもよい。
一般式(1)の脂肪酸アルキルエステルの具体例として
は、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エライ
ジン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸、アラキド
ン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエン
酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエチルエス
テル、イソプロピルエステル、ブチルエステルおよびイ
ソアミルエステルを挙げることができる。
脂肪族アルコキシエステルは下記一般式(2)で表わさ
れるものが好ましい。
R3−C−0−R’−0−R’  (2)上式において
、R3は炭素数12〜24の飽和または不飽和アルキル
基を、R4は炭素数2〜6の飽和または不飽和アルキル
基を、そしてR5は炭素数2〜8の飽和または不飽和ア
ルキル基を表わす。なおアルキル基は直鎖1分岐鎖のい
ずれでもよい。
一般式(2)の脂肪酸アルコキシエステルの具体例とし
ては、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エラ
イジン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸、アラキ
ドン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエ
ン酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエトキシ
エチルエステル、エトキシイソプロビルエステル、エト
キシブチルエステル、エトキシイソアミルエステル、プ
ロポキシエチルエステル、プロポキシイソプロビルエス
テル、プロポキシブチルエステル、プロポキシイソアミ
ルエステル、ブトキシエチルエステル、ブI・キシイソ
プロピルエステル、ブトキシブチルエステルおよびブト
キシイソアミルエステルを挙げることができる。
本発明において、脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アル
コキシエステルは、それぞれ強磁性金属粉末に対して5
〜15重量%と0.5〜10重量%にて磁性塗料中に投
入される。また、磁性塗料中の脂肪酸アルキルエステル
と脂肪酸アルコキシエステルの含有量は、それぞれ強磁
性金属粉末に対して7〜13重量%と0.5〜5重量%
であることが好ましい。
そして両者の合計の含有率は、強磁性金属粉末に対して
8〜20重量%の範囲であることが好ましい。
なお、走行耐久性を考慮すると磁性塗料中の脂肪酸アル
キルエステルと脂肪酸アルコキシエステルとの配合率は
10:1−10:10の範囲内とすることが好ましい。
なお、潤滑剤として上記の脂肪酸エステルに他の液体潤
滑剤、たとえば脂肪族アルコールなどを併用することも
でき、また固体潤滑剤を併用することもできる。固体潤
滑剤を併用する場合、その含有量は、強磁性金属粉末の
含有量に対して C 0,02〜5重量%の範囲内で適宜選択する。固体潤滑
剤の例としては、カーボンブラック、グラファイトおよ
びタルクを挙げることができる。これらの中でも、優れ
た潤滑作用のみならず、良好な帯電防止作用を示すカー
ボンブラックが好ましい。
固体潤滑剤は平均粒子径が0.015〜0.2pLmの
範囲内にあるものが好適である。
なお、通常の磁性層には、その耐走行性を向上させるた
めに非磁性無機粉末(研磨材ともいう)が添加されてお
り、本発明に製造対象の磁気記録媒体の磁性層において
も非磁性無機粉末の添加は有効である。非磁性無機粉末
の例としては、α−アルミナ、酸化クロム、α−酸化鉄
などが一般的に用いられる。この非磁性無機粉末は強磁
性金属粉末に対して通常は1−15重量%の範囲内で使
用される。
磁性塗料中に含有される結合剤としては、通常磁気記録
媒体の結合剤として使用されている熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂および反応硬化性樹脂等の樹脂を使用すること
ができ、これらの樹脂を単独であるいは混合して使用す
ることができる。
熱可塑性樹脂としては、一般には平均分子量が1万〜2
0万、重合度が約200〜2000程度のものが使用さ
れる。このような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化塩化ビニル/アクリ
ル樹脂、セルロース誘導体、各種の合成ゴム系の熱可塑
性樹脂、ポリウレタン樹脂、ボリフフ化ビニル、ポリア
ミド樹脂、ポリビニルブチレート、スチレン/ブタジェ
ン共重合体およびポリスチレン樹脂などを挙げることが
でき、これらを単独であるいは混合して使用することが
できる。
熱硬化性樹脂または反応硬化性樹脂としては、一般に塗
布液の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗
布後に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量が
ほぼ無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの
樹脂が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程におけ
る加熱により樹脂が軟化または溶解しないものであるこ
とが好ましい。このような樹脂の例としては、フェノー
ル/ホルマリン/ノボラック樹脂、フェノール/ホルマ
リン/レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、
キシレン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
乾性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性アルキ
ッド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤との組合せ、
末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリ
イソシアネートとポリウレタン樹脂との組合わせ、ポリ
イソシアネートプレポリマーと活性水素を有する樹脂の
組合わせを挙げることができ、これらを単独であるいは
混合して使用することができる。結合剤としては、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体およびポリウレタン樹脂を
混合してさらにポリインシアネート化合物などを加えた
ものを用いることが好ましい。
結合剤の添加量は、強磁性金属粉末100重量部に対し
て、一般には10〜100重量部、好ましくは15〜5
0重量部使用される。
混練の際に使用する溶剤は、通常磁性塗料の調製に使用
されているメチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど
の溶剤を使用することができる。
溶剤の使用量は、一般には強磁性金属粉末(重量)に対
して1−10倍(重量)の量である。
混練の方法は、通常磁性塗料の調製に利用されている方
法および装置を使用して行なうことができる。また各成
分の添加順序などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤および帯電防止剤等
の公知の添加剤を併せて使用することもできることは勿
論である。
このようにして調製された磁性塗料は、非磁性支持体上
に塗布される。
磁性塗料は、通常は非磁性支持体の両面に塗布される。
塗布は前記非磁性支持体上に直接行なうことも可能であ
るが、また、接着剤層などを介して非磁性支持体上に塗
布することもできる。
塗布操作は従来の方法により行なうことができる。
非磁性支持体の表面に設けられた磁性層は、乾燥後の厚
さが一般には約0.5〜10ルmの範囲になるように、
好ましくは1.5〜7.0Bmの範囲になるように塗布
される。
非磁性支持体としては、通常使用されているものを用い
ることができる。非磁性支持体を形成する素材の例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリカーボ木−ト、ポリエチレンナフタレート、ポリア
ミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドなどの各種の
合成樹脂からなるフィルム並びにアルミ箔およびステン
レス箔などの金属箔を挙げることができる。
非磁性□支持体の厚さは、一般には10〜80JLm、
好ましくは20〜75ルmである。
本発明の方法においては、非磁性支持体上に塗布された
磁性層は、磁性層中の強磁性金属粉末をランダム配向あ
るいは周配向させる磁場配向処理を行なうことなく乾燥
処理に付される。
乾燥された磁性層の表面に表面平滑化処理を施すことが
好ましい。特にカレンダーロールを用いて表面平滑化処
理を行なうことが好ましい。カレンダロールを使用する
場合には、少なくとも加熱用の金属ロールの温度を、例
えば75℃以上に設定して行なう方法を利用することが
好ましい。
表面平滑化処理などが施された磁気記録媒体は、次にの
円盤状に裁断される。
このようにして製造された円盤状の磁気記録媒体は、磁
性層中の強磁性金属粉末の配向比が0.85以上であり
、従って良好な電磁変換特性を示すと共に磁性層中に脂
肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコシキエステルを含
有するので走行耐久性もまた良好である。特に、電子カ
メラ用の磁気シートディスクとして使用した場合に、良
好な電磁変換特性を有すると共に、1500万回以上(
好ましくは2000万回以上)の走行に耐える優れた走
行耐久性を示す磁気シートディスクを製造することがで
きる。
次に、本発明に実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1〜3、比較例1〜2] 磁 塗料組成 強磁性金属粉末          ioo部(Fe−
Ni合金、Ni約5重量%) (比表面積[5−BET ]  :第1表に示す。)(
保磁力[Hcl  : 1310Oe)(飽和磁気モー
メント: 135 emu/g)塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体    10部ポリウレタン樹脂     
       5部ステアリン酸ブチル       
   10部ステアリン酸ブトキシエチル      
 2部カーボンブラック            1部
(平均粒径:0.IILm) Cr20.粉末           2.5部(平均
粒径:0.3ILm) メチルエチルケトン         150部シクロ
ヘキサノン          150部上記の組成物
をボールミルでlθ時間混合攪拌した後、ポリイソシア
ネート化合物(日本ポリウレタン■製:コロネートL)
7部を加えて更に30分間攪拌して磁性塗料を調製した
。この磁性塗料を乾燥後の磁性層の厚さがそれぞれ4.
0#1.mになるように、厚さ34pmのポリエチレン
テレフタレート支持体(表面粗さくRa):0゜015
ILm)の両面に塗布した。なお、表面粗さくRa)は
、J 第5−B−0601に規定されている方法に従っ
て測定したカットオフ値0.025mmでの測定値であ
る。
塗布後、磁場配向処理を行なうことなく、直ちに乾燥さ
せカレンダー処理を行ない、直径4.7cmのに打抜き
、所定のプラスチックケースに収納して電子カメラ用の
磁気シートディスクを製造した。
得られた磁気シートディスクの角型比を測定して同一デ
ィスク上における角型比の最大値と最小値の比(配向比
=最小値/最大値)を算出した。
結果を第1表に示し、配向比と比表面積との関係を第1
図に示す。
第1表 5−BET      配向比 (m2/g) 実施例1    37     0 、902    
45     0.94 3    55     0.96 比較例1    25     0 、732    
32     0.80 第1図および第1表から比表面積(S−BET )が3
511f/gのときに配向比が0.85となることがわ
かる。そして比表面145m2/gから配向比がほぼ一
定になることがわかる。
[実施例4、比較例31 実施例2で得られた磁気シートディスクの磁性層の表面
粗さくRa)およびS/N比を測定した(実施例4)。
実施例2において、ランダム配向処理を行なった以外は
同様にして磁気シートディスクを製造し、得られた磁気
シートディスクの磁性層の表面粗さくRa)およびS/
N比を測定した(比較例3)。
結果を第2表に示す。
なお、表面粗さくRa)およびS/N比は以下に記載す
る方法により測定した。
表面粗さくRa) 磁気シートディスクの磁性層の表面粗さは三次元粗さ測
定器5E−3AK (商品名:小板研究所■製)を用い
て測定した値の平均値である。
S/N比 試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpm、記録電流40mA、中心記録波長
7 M Hz、変調周波数I M Hzで測定した。な
お、試作用ディスクレコーダの記録用ヘッドにはセンダ
ストを、再生用ヘッドにはフェライトをそれぞれ使用し
、トラック幅60JLmで測定した。
なお、測定値は実施例4の値をOdBとしたときの相対
値である。
第2表 表面粗さく Ra )  S / N比(pLm)  
    (dB) 実施例4   0.012    0 比較例3   0.031   −3.5磁場配向処理
を行なうことにより磁性層の表面の粗さが増大し、S/
N比が高くなることが第2表かられかる。
[実施例5〜6、比較例4〜3] 実施例2において、ステアリン酸ブチルおよびステアリ
ン酸ブトキシエチルの量を第3表に記載した量とした以
外は同様にして磁気シートディスクを製造した。
得られた磁気シートディスクの走行耐久性を以下に記載
する方法で測定した。結果を第3表に記載する。
走行耐久性 試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpmで、同トラック上を走行させ、記録
電流40mA、中心記録波長7 M Hzで、ドロップ
アウト(日本ビクター■製ドロップアウトカウンタVD
−30を使用)が発生するまでの磁気ディスクの走行回
数を求めた。
第3表 BS(部)  BES(部)(万パス)実施例5  1
0    2    3150比較例4   3   
 −    10405   −    3    8
’70註)BSニステアリン酸ブチル BES ニステアリン酸ブトキシエチル上記の結果から
ステアリン酸ブチルとステアリン酸ブトキシエチルの併
用が走行耐久性の向上に有効であることがわかる。。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の潤滑剤系を用い、磁場配向処理を行
なうことなく製造した磁気シートディスクにおける配向
比と、その製造に用いた強磁性金属粉末の比表面積との
関係を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、比表面積35〜65m^2/gの強磁性金属粉末、
    結合剤、溶剤並びに該強磁性金属粉末に対してそれぞれ
    の含有量が5〜15重量%と0.5〜10重量%にある
    脂肪酸アルキルエステル及び脂肪酸アルコキシエステル
    を含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布した後、磁
    場配向処理することなく乾燥することを特徴とする円盤
    状磁気記録媒体の製造方法。 2、脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコキシエステ
    ルの配合比が10:1〜10:10の範囲にあることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の円盤状磁気記録
    媒体の製造方法。 3、脂肪酸アルキルエステルが、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [上式において、R^1は炭素数12〜24の飽和また
    は不飽和アルキル基をそしてR^2は炭素数2〜8の飽
    和または不飽和のアルキル基を表わす]で表わされる化
    合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項もし
    くは第2項記載の円盤状磁気記録媒体の製造方法。 4、脂肪酸アルコキシエステルが、一般式:▲数式、化
    学式、表等があります▼ [上式において、R^3は炭素数12〜24の飽和また
    は不飽和アルキル基を、R^4は炭素数2〜6の飽和ま
    たは不飽和アルキル基を、そしてR^5は炭素数2〜8
    の飽和または不飽和アルキル基を表わす]で表わされる
    化合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項も
    しくは第2項記載の円盤状磁気記録媒体の製造方法。 5、強磁性金属粉末の抗磁力が1000Oe以上であっ
    て、飽和磁気モーメントが105emu/g以上である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の円盤状磁
    気記録媒体の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01171117A (ja) * 1987-12-25 1989-07-06 Konica Corp 磁気記録媒体の製造方法
JPH01171118A (ja) * 1987-12-25 1989-07-06 Konica Corp 磁気記録媒体の製造方法
JPH04195722A (ja) * 1990-11-26 1992-07-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気ディスク

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