JPS61230624A - 円盤状磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
円盤状磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPS61230624A JPS61230624A JP60072213A JP7221385A JPS61230624A JP S61230624 A JPS61230624 A JP S61230624A JP 60072213 A JP60072213 A JP 60072213A JP 7221385 A JP7221385 A JP 7221385A JP S61230624 A JPS61230624 A JP S61230624A
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- magnetic
- fatty acid
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- magnetic recording
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- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の分野]
本発明は、非磁性支持体と磁性層よりなる磁気記録媒体
を磁場配向処理を行なうことなく製造する方法に関する
。
を磁場配向処理を行なうことなく製造する方法に関する
。
[発明の背景]
近年コンピュータ用あるいはワードプロセッサ用の記録
媒体として円盤状の磁気記録媒体が使用されている。
媒体として円盤状の磁気記録媒体が使用されている。
特に最近電子カメラが実用化されるに至り、この記録媒
体として小型の円盤状磁気シートディスクが規格化され
使用されてきている。
体として小型の円盤状磁気シートディスクが規格化され
使用されてきている。
円盤状の磁気記録媒体は、基本的には非磁性支持体とそ
の表面に設けられた磁性層とからなり、オーディオテー
プ、ビデオテープなどのテープ状の磁気記録媒体と類似
の層構成を有している。ただし、円盤状の磁気記録媒体
は通常は支持体の両面に磁性層を有する層構成をとって
いる点でテープ状の磁気記録媒体と相違している。しか
しながら、円盤状の磁気記録媒体とテープ状の磁気記録
媒体とは、その形状および層構成において相違するのみ
でなく、その使用の態様が大きく異なるため、それぞれ
に要求される性能に相当な相違がある。
の表面に設けられた磁性層とからなり、オーディオテー
プ、ビデオテープなどのテープ状の磁気記録媒体と類似
の層構成を有している。ただし、円盤状の磁気記録媒体
は通常は支持体の両面に磁性層を有する層構成をとって
いる点でテープ状の磁気記録媒体と相違している。しか
しながら、円盤状の磁気記録媒体とテープ状の磁気記録
媒体とは、その形状および層構成において相違するのみ
でなく、その使用の態様が大きく異なるため、それぞれ
に要求される性能に相当な相違がある。
すなわち、円盤状磁気記録媒体は、同一面上を磁気ヘッ
ドが繰返し接触下に走行して情報の再生を行ない、さら
にこのような過酷な使用条件においても記録された情報
の欠落が許容されない点において、テープ状の磁気記録
媒体よりもはるかに優れた走行耐久性が要求される。
ドが繰返し接触下に走行して情報の再生を行ない、さら
にこのような過酷な使用条件においても記録された情報
の欠落が許容されない点において、テープ状の磁気記録
媒体よりもはるかに優れた走行耐久性が要求される。
また、記録密度は日々高密度化する傾向にあり、この傾
向は円盤状磁気記録媒体においても例外ではない。すな
わち、円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性を更に高度化
することが要求される。
向は円盤状磁気記録媒体においても例外ではない。すな
わち、円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性を更に高度化
することが要求される。
なかで゛も電子カメラ用および転写用の磁気シートディ
スクの場合には従来の銀塩を使用した写真に近い解像力
が要求されることから、その電磁変換特性の高度化が特
に要求され、また記録・再生画像の欠落、すなわちドロ
ップアウトに対する許容度は著しく厳しい。たとえば、
直径約5cmの磁気シートディスクに写真にして50枚
分もの画像情報を記録することが要求されるため、従来
の円盤□状の磁気記録媒体と比較してもさらに高密度の
記録能力が要求される。なお、転写用磁気シートディス
クとは、従来の写真を電気的に解像して磁気信号として
記録させるための磁気シートディスクをいう。
スクの場合には従来の銀塩を使用した写真に近い解像力
が要求されることから、その電磁変換特性の高度化が特
に要求され、また記録・再生画像の欠落、すなわちドロ
ップアウトに対する許容度は著しく厳しい。たとえば、
直径約5cmの磁気シートディスクに写真にして50枚
分もの画像情報を記録することが要求されるため、従来
の円盤□状の磁気記録媒体と比較してもさらに高密度の
記録能力が要求される。なお、転写用磁気シートディス
クとは、従来の写真を電気的に解像して磁気信号として
記録させるための磁気シートディスクをいう。
[従来技術およびその問題点]
一般に、円盤状磁気記録媒体は1強磁性粉末と結合剤な
どを含有する磁性塗料を調製して、これを非磁性支持体
上に塗布し、磁場配向処理をしたのち、乾燥させ磁場配
向処理を′行なう工程により製造されている。すなわち
、従来゛の方法は、磁性塗料を支持体上に塗布する際に
磁性層に含有されるが支持体の送り方向(長手方向)に
配向する傾向があるので、電磁変換特性を向上させるた
めに磁性塗料塗布し、ランダム配向あるいは周配向する
処理が施された後に乾燥される。
どを含有する磁性塗料を調製して、これを非磁性支持体
上に塗布し、磁場配向処理をしたのち、乾燥させ磁場配
向処理を′行なう工程により製造されている。すなわち
、従来゛の方法は、磁性塗料を支持体上に塗布する際に
磁性層に含有されるが支持体の送り方向(長手方向)に
配向する傾向があるので、電磁変換特性を向上させるた
めに磁性塗料塗布し、ランダム配向あるいは周配向する
処理が施された後に乾燥される。
たとえば、特開昭58−122’623号公報には、保
磁力が約1000Oe以上で、かつBET比表面積が約
25乃至70m’/gの強磁性粉末C強磁性金属粉末)
を用いてランダム配向処理あるいは周配向処理をして得
られる円盤状磁気記録媒体に関する発明が開示されてい
る。
磁力が約1000Oe以上で、かつBET比表面積が約
25乃至70m’/gの強磁性粉末C強磁性金属粉末)
を用いてランダム配向処理あるいは周配向処理をして得
られる円盤状磁気記録媒体に関する発明が開示されてい
る。
すなわち、”電磁変換特性を向上させるためには同一円
盤状磁気磁気記録媒体における角型比の最大値/最小値
の値(以下、「配向比」と記載する)が0.85以上で
あることが必要であり、従来の製造方法においては配向
比を0.85以上にするためには磁場配向処理が必−で
あった。
盤状磁気磁気記録媒体における角型比の最大値/最小値
の値(以下、「配向比」と記載する)が0.85以上で
あることが必要であり、従来の製造方法においては配向
比を0.85以上にするためには磁場配向処理が必−で
あった。
しかしながら、ランダム配向処理あるいは周配向処理を
行なうと磁性層の表面が粗□くなり磁気ベッドの磁性層
に対する接触性が悪くなることから電磁変換特性が悪く
なる傾向がある。
行なうと磁性層の表面が粗□くなり磁気ベッドの磁性層
に対する接触性が悪くなることから電磁変換特性が悪く
なる傾向がある。
このように電磁変換特性を向上される為にランダム配向
処理あるいは周配向処理を行なうことによっても、必ず
しも得られた円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性が全体
として改善されるとはいえない。
処理あるいは周配向処理を行なうことによっても、必ず
しも得られた円盤状磁気記録媒体の電磁変換特性が全体
として改善されるとはいえない。
特に、電子カメラ用の磁気シートディスクにおいては、
ランダム配向処理などに起因する磁性層の表面性の悪化
による電磁変換特性の低下は、再生画像の特性に大きな
影響を与え、重大な問題となる。
ランダム配向処理などに起因する磁性層の表面性の悪化
による電磁変換特性の低下は、再生画像の特性に大きな
影響を与え、重大な問題となる。
[発明の目的]
本発明は、ランダム配向処理を行なうことなく優れた電
磁変換特性を有すると共に走行耐久性もまた優れた円盤
状磁気記録媒体を製造方法する提供することを特徴とす
る 特に本発明は、電子カメラ用および転写用の磁気シート
ディスクとして好適な電磁変換特性を有すると共に走行
耐久性もまた優れた円盤状磁気記録媒体を製造する方法
を提供する。
磁変換特性を有すると共に走行耐久性もまた優れた円盤
状磁気記録媒体を製造方法する提供することを特徴とす
る 特に本発明は、電子カメラ用および転写用の磁気シート
ディスクとして好適な電磁変換特性を有すると共に走行
耐久性もまた優れた円盤状磁気記録媒体を製造する方法
を提供する。
[発明の要旨]
本発明は、比表面積35〜65m2/gの強磁性金属粉
末、結合剤、溶剤並びに該強磁性金属粉末に対してそれ
ぞれの含有量が5〜15重量%と0.5〜10重量%に
ある脂肪酸アルキルエステル及び脂肪酸アルコキシエス
テルを含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布した後
、磁場配向処理することなく乾燥することを特徴とする
円盤状磁気記録媒体の製造方法にある。
末、結合剤、溶剤並びに該強磁性金属粉末に対してそれ
ぞれの含有量が5〜15重量%と0.5〜10重量%に
ある脂肪酸アルキルエステル及び脂肪酸アルコキシエス
テルを含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布した後
、磁場配向処理することなく乾燥することを特徴とする
円盤状磁気記録媒体の製造方法にある。
[発明の効果]
本発明の円盤状磁気記録媒体の製造方法は、ランダム配
向処理を必要としないので、得られる円盤状磁気記録媒
体にはランダム配向処理による磁性層の表面粗度の増加
(すなわち表面の粗面化)が発生せず、このため優れた
電磁変換特性が現われる。また、潤滑剤系として特定量
の脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコキシエステル
とを用いるため走行耐久性も良好となる。
向処理を必要としないので、得られる円盤状磁気記録媒
体にはランダム配向処理による磁性層の表面粗度の増加
(すなわち表面の粗面化)が発生せず、このため優れた
電磁変換特性が現われる。また、潤滑剤系として特定量
の脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコキシエステル
とを用いるため走行耐久性も良好となる。
従って本発明の製造方法は特に電子カメラ用および転写
用の磁気シートディスクの製造に好適である。
用の磁気シートディスクの製造に好適である。
[発明の詳細な記述]
本発明の円盤状磁気記録媒体の製造方法は、比表面積が
特定の範囲にある強磁性金属粉末並びに特定の配合率の
脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アルコキシエステ
ルを含有する磁性塗料を非磁性支持体に塗布したのち、
ランダム配向あるいは周配向などの磁場配向処理を施す
ことなく、乾燥することを主な特徴とするものである。
特定の範囲にある強磁性金属粉末並びに特定の配合率の
脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アルコキシエステ
ルを含有する磁性塗料を非磁性支持体に塗布したのち、
ランダム配向あるいは周配向などの磁場配向処理を施す
ことなく、乾燥することを主な特徴とするものである。
即ち、円盤状磁気記録媒体の配向比を0.85以上とし
て電磁変換特性を向上させるためにはランダム配向処理
あるいは周配向処理などの配向処理が不可欠である従来
の方法とは異なり、本発明の製造方法は、磁場配向処理
を行なわずに配向比を上記の値以上にすることができる
方法であり、従って、電磁変換特性が良好となる。
て電磁変換特性を向上させるためにはランダム配向処理
あるいは周配向処理などの配向処理が不可欠である従来
の方法とは異なり、本発明の製造方法は、磁場配向処理
を行なわずに配向比を上記の値以上にすることができる
方法であり、従って、電磁変換特性が良好となる。
本発明の製造方法の実施に際しては、まず磁性塗料を調
製する。
製する。
特定の範囲の比表面積を有する強磁性金属粉末、結合剤
並びに特定量の脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸ア
ルコキシエステルを溶剤と共に混合して磁性塗料を調製
する。
並びに特定量の脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸ア
ルコキシエステルを溶剤と共に混合して磁性塗料を調製
する。
強磁性金属金属粉末は、比表面積が35〜65rn”/
g(好ましくは45〜65m2/g)の範囲内゛のもの
でなければならない。
g(好ましくは45〜65m2/g)の範囲内゛のもの
でなければならない。
本発明の磁性塗料の系において、比表面積が35tn’
/gに満たない強磁性金属粉末を使用した場合には、後
述する脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アルコキシ
エステルを含有している場合であっても得られた記録媒
体の配向比が0.85以上にならないので電磁変換特性
が向上しない。
/gに満たない強磁性金属粉末を使用した場合には、後
述する脂肪酸アルキルエステルおよび脂肪酸アルコキシ
エステルを含有している場合であっても得られた記録媒
体の配向比が0.85以上にならないので電磁変換特性
が向上しない。
一方65m″/gを越えるものは、磁性塗料中への分散
が困難であり、製造が困難であるなど一般的な使用には
適当でないことが多い。
が困難であり、製造が困難であるなど一般的な使用には
適当でないことが多い。
本発明の磁性塗料の組成における強磁性金属粉末の比表
面積が電磁変換特性に及ぼす影響について説明する。
面積が電磁変換特性に及ぼす影響について説明する。
第1図に本発明の実施例および比較例に示す組成の磁性
塗料を塗布して得られる磁性層の配向比と使用した強磁
性金属粉末の比表面積との関係を示す。
塗料を塗布して得られる磁性層の配向比と使用した強磁
性金属粉末の比表面積との関係を示す。
一般に円盤状の形状を有する磁気記録媒体の電磁変換特
性は、磁性層の磁気異方性比が20%以下である場合に
鼻好であることが知られている。
性は、磁性層の磁気異方性比が20%以下である場合に
鼻好であることが知られている。
そして、この磁気異方性ル20%以下の円盤状の磁気記
録媒体を製造する為には強磁性金属粉末の配向比が0.
85以上であることが必要となる。
録媒体を製造する為には強磁性金属粉末の配向比が0.
85以上であることが必要となる。
本発明者の検討によると、本発明において特定した潤滑
剤系を使用することにより、強磁性金属粉末の配向をラ
ンダム化できる傾向があることが判明した。ただし、そ
の場合でも強磁性金属粉末の比表面積を変えて、得られ
た円盤状磁気記録媒体の配向比を測定すると第1図に示
すように比表面積が35m2/gのときに配向比が0.
85となる。従って、本発明で使用することができる強
磁性金属粉末の比表面積は35m2/g以上である。
剤系を使用することにより、強磁性金属粉末の配向をラ
ンダム化できる傾向があることが判明した。ただし、そ
の場合でも強磁性金属粉末の比表面積を変えて、得られ
た円盤状磁気記録媒体の配向比を測定すると第1図に示
すように比表面積が35m2/gのときに配向比が0.
85となる。従って、本発明で使用することができる強
磁性金属粉末の比表面積は35m2/g以上である。
さらに、45m″/g以上の強磁性金属粉末を使用する
ことが好ましいことが明らかである。
ことが好ましいことが明らかである。
このように本発明の製造方法によれば、ランダム配向あ
るいは周配向などの磁場配向処理を行なわなくとも配向
比を0.85以上にすることができ、良好な電磁変換特
性を有する円盤状の磁気記録媒体を製造することができ
る。さらに、磁場配向処理を行なうことなく配向比を1
に近づけることができるので、配向比が同じであれば表
面が平滑であるす2け実質的に電磁変換特性が良好にな
るとの効果もある。
るいは周配向などの磁場配向処理を行なわなくとも配向
比を0.85以上にすることができ、良好な電磁変換特
性を有する円盤状の磁気記録媒体を製造することができ
る。さらに、磁場配向処理を行なうことなく配向比を1
に近づけることができるので、配向比が同じであれば表
面が平滑であるす2け実質的に電磁変換特性が良好にな
るとの効果もある。
なお、強磁性金属粉末としては、更に抗磁力が一般のは
1000Oe以上、好ましくは1200〜1400Oe
の範囲、飽和磁気モーメントが一般には105 e m
u / g以上、好ましくは110〜l 55 e
m u / gの範囲にあるものを使用する。
1000Oe以上、好ましくは1200〜1400Oe
の範囲、飽和磁気モーメントが一般には105 e m
u / g以上、好ましくは110〜l 55 e
m u / gの範囲にあるものを使用する。
抗磁力が1000Oeに満たない強磁性金属粉末を使用
した場合には得られた円盤状磁気記録媒体のS/N比が
充分に改善されないことがあり、また、飽和磁気モーメ
ントが105 e m u / Hに満たない強磁性金
属粉末を使用した場合には、得られた円盤状磁気記録媒
体の再生出力が充分に改善されないことがある。
した場合には得られた円盤状磁気記録媒体のS/N比が
充分に改善されないことがあり、また、飽和磁気モーメ
ントが105 e m u / Hに満たない強磁性金
属粉末を使用した場合には、得られた円盤状磁気記録媒
体の再生出力が充分に改善されないことがある。
飽和磁気モーメントとは、パイブレイテングeサンプル
・マグネットメータ(VSM)を用いて外部磁場(Hm
)10kHzにて測定したときの測定値である。
・マグネットメータ(VSM)を用いて外部磁場(Hm
)10kHzにて測定したときの測定値である。
強磁性金属粉末の例としては、強磁性金属粉末中の金属
分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも一種類の強、磁性l 金属あるいは合金(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co
、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni −Fe)であ
り、この金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分(
例、A見、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、C
u、Zn、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、
Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi
。
分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも一種類の強、磁性l 金属あるいは合金(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co
、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni −Fe)であ
り、この金属分の20重量%以下の範囲内で他の成分(
例、A見、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、C
u、Zn、Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、
Te、Ba、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi
。
La、Ce、Pr、Nd、B、P)を含むことのある合
金を挙げることができる。また、上記強磁性金属分が少
量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであって
もよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法は既に公知
であり、本発明で用いる強磁性金属粉末についてもこれ
ら公知の方法に従って製造したものを公知の方法に従っ
て各粒子サイズに分級することにより得ることができる
。
金を挙げることができる。また、上記強磁性金属分が少
量の水、水酸化物または酸化物を含むものなどであって
もよい。これらの強磁性金属粉末の製造方法は既に公知
であり、本発明で用いる強磁性金属粉末についてもこれ
ら公知の方法に従って製造したものを公知の方法に従っ
て各粒子サイズに分級することにより得ることができる
。
さらに、強磁性金属粉末の粒子の表面の酸化状態を調整
することによりあるいは合金の組成などを変えることに
より飽和磁気モーメントあるいは抗磁力を変えることが
できる。
することによりあるいは合金の組成などを変えることに
より飽和磁気モーメントあるいは抗磁力を変えることが
できる。
強磁性金属粉末の形状にとくに制限はないが、通常は針
状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが
使用される。
状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状のものなどが
使用される。
磁性塗料は、特定量の脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸
アルコキシエステルとを含有する。
アルコキシエステルとを含有する。
上記の二種類のエステルを組合わせて使用することによ
って強磁性金属粉末の配向比が1に近づき、特に磁場配
向処理することを必要とせずに良好な電磁変換特性を有
する円盤状の磁気記録媒体を製造することができる。さ
らに、この脂肪酸アルキルエステルと脂肪族アルコキシ
エステルとの組合せは潤滑剤とし・C作用して磁性層の
走行耐久性を改善する効果を示す。
って強磁性金属粉末の配向比が1に近づき、特に磁場配
向処理することを必要とせずに良好な電磁変換特性を有
する円盤状の磁気記録媒体を製造することができる。さ
らに、この脂肪酸アルキルエステルと脂肪族アルコキシ
エステルとの組合せは潤滑剤とし・C作用して磁性層の
走行耐久性を改善する効果を示す。
すなわち、たとえば、電子カメラ用の磁気シートディス
クにおいては1500万回以上、好ましくは2000万
回以上の走行が可能となる。
クにおいては1500万回以上、好ましくは2000万
回以上の走行が可能となる。
脂肪酸アルキルエステルは下記一般式(1)で表わされ
るものが好ましい。
るものが好ましい。
R’−C−0−R2(1)
上式において、R1は炭素数12〜24の飽和または不
飽和アルキル基を、R2は炭素数2〜8の飽和または不
飽和のアルキル基を表わす。なおアルキル基は直鎖、分
岐鎖のいずれでもよい。
飽和アルキル基を、R2は炭素数2〜8の飽和または不
飽和のアルキル基を表わす。なおアルキル基は直鎖、分
岐鎖のいずれでもよい。
一般式(1)の脂肪酸アルキルエステルの具体例として
は、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エライ
ジン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸、アラキド
ン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエン
酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエチルエス
テル、イソプロピルエステル、ブチルエステルおよびイ
ソアミルエステルを挙げることができる。
は、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パ
ルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エライ
ジン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸、アラキド
ン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエン
酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエチルエス
テル、イソプロピルエステル、ブチルエステルおよびイ
ソアミルエステルを挙げることができる。
脂肪族アルコキシエステルは下記一般式(2)で表わさ
れるものが好ましい。
れるものが好ましい。
R3−C−0−R’−0−R’ (2)上式において
、R3は炭素数12〜24の飽和または不飽和アルキル
基を、R4は炭素数2〜6の飽和または不飽和アルキル
基を、そしてR5は炭素数2〜8の飽和または不飽和ア
ルキル基を表わす。なおアルキル基は直鎖1分岐鎖のい
ずれでもよい。
、R3は炭素数12〜24の飽和または不飽和アルキル
基を、R4は炭素数2〜6の飽和または不飽和アルキル
基を、そしてR5は炭素数2〜8の飽和または不飽和ア
ルキル基を表わす。なおアルキル基は直鎖1分岐鎖のい
ずれでもよい。
一般式(2)の脂肪酸アルコキシエステルの具体例とし
ては、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エラ
イジン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸、アラキ
ドン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエ
ン酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエトキシ
エチルエステル、エトキシイソプロビルエステル、エト
キシブチルエステル、エトキシイソアミルエステル、プ
ロポキシエチルエステル、プロポキシイソプロビルエス
テル、プロポキシブチルエステル、プロポキシイソアミ
ルエステル、ブトキシエチルエステル、ブI・キシイソ
プロピルエステル、ブトキシブチルエステルおよびブト
キシイソアミルエステルを挙げることができる。
ては、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、
パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデ
カン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、エラ
イジン酸、オレイン酸、リノール酸、リルン酸、アラキ
ドン酸、エルカ酸、セトレイン酸およびドコサヘキサエ
ン酸などの飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエトキシ
エチルエステル、エトキシイソプロビルエステル、エト
キシブチルエステル、エトキシイソアミルエステル、プ
ロポキシエチルエステル、プロポキシイソプロビルエス
テル、プロポキシブチルエステル、プロポキシイソアミ
ルエステル、ブトキシエチルエステル、ブI・キシイソ
プロピルエステル、ブトキシブチルエステルおよびブト
キシイソアミルエステルを挙げることができる。
本発明において、脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アル
コキシエステルは、それぞれ強磁性金属粉末に対して5
〜15重量%と0.5〜10重量%にて磁性塗料中に投
入される。また、磁性塗料中の脂肪酸アルキルエステル
と脂肪酸アルコキシエステルの含有量は、それぞれ強磁
性金属粉末に対して7〜13重量%と0.5〜5重量%
であることが好ましい。
コキシエステルは、それぞれ強磁性金属粉末に対して5
〜15重量%と0.5〜10重量%にて磁性塗料中に投
入される。また、磁性塗料中の脂肪酸アルキルエステル
と脂肪酸アルコキシエステルの含有量は、それぞれ強磁
性金属粉末に対して7〜13重量%と0.5〜5重量%
であることが好ましい。
そして両者の合計の含有率は、強磁性金属粉末に対して
8〜20重量%の範囲であることが好ましい。
8〜20重量%の範囲であることが好ましい。
なお、走行耐久性を考慮すると磁性塗料中の脂肪酸アル
キルエステルと脂肪酸アルコキシエステルとの配合率は
10:1−10:10の範囲内とすることが好ましい。
キルエステルと脂肪酸アルコキシエステルとの配合率は
10:1−10:10の範囲内とすることが好ましい。
なお、潤滑剤として上記の脂肪酸エステルに他の液体潤
滑剤、たとえば脂肪族アルコールなどを併用することも
でき、また固体潤滑剤を併用することもできる。固体潤
滑剤を併用する場合、その含有量は、強磁性金属粉末の
含有量に対して C 0,02〜5重量%の範囲内で適宜選択する。固体潤滑
剤の例としては、カーボンブラック、グラファイトおよ
びタルクを挙げることができる。これらの中でも、優れ
た潤滑作用のみならず、良好な帯電防止作用を示すカー
ボンブラックが好ましい。
滑剤、たとえば脂肪族アルコールなどを併用することも
でき、また固体潤滑剤を併用することもできる。固体潤
滑剤を併用する場合、その含有量は、強磁性金属粉末の
含有量に対して C 0,02〜5重量%の範囲内で適宜選択する。固体潤滑
剤の例としては、カーボンブラック、グラファイトおよ
びタルクを挙げることができる。これらの中でも、優れ
た潤滑作用のみならず、良好な帯電防止作用を示すカー
ボンブラックが好ましい。
固体潤滑剤は平均粒子径が0.015〜0.2pLmの
範囲内にあるものが好適である。
範囲内にあるものが好適である。
なお、通常の磁性層には、その耐走行性を向上させるた
めに非磁性無機粉末(研磨材ともいう)が添加されてお
り、本発明に製造対象の磁気記録媒体の磁性層において
も非磁性無機粉末の添加は有効である。非磁性無機粉末
の例としては、α−アルミナ、酸化クロム、α−酸化鉄
などが一般的に用いられる。この非磁性無機粉末は強磁
性金属粉末に対して通常は1−15重量%の範囲内で使
用される。
めに非磁性無機粉末(研磨材ともいう)が添加されてお
り、本発明に製造対象の磁気記録媒体の磁性層において
も非磁性無機粉末の添加は有効である。非磁性無機粉末
の例としては、α−アルミナ、酸化クロム、α−酸化鉄
などが一般的に用いられる。この非磁性無機粉末は強磁
性金属粉末に対して通常は1−15重量%の範囲内で使
用される。
磁性塗料中に含有される結合剤としては、通常磁気記録
媒体の結合剤として使用されている熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂および反応硬化性樹脂等の樹脂を使用すること
ができ、これらの樹脂を単独であるいは混合して使用す
ることができる。
媒体の結合剤として使用されている熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂および反応硬化性樹脂等の樹脂を使用すること
ができ、これらの樹脂を単独であるいは混合して使用す
ることができる。
熱可塑性樹脂としては、一般には平均分子量が1万〜2
0万、重合度が約200〜2000程度のものが使用さ
れる。このような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化塩化ビニル/アクリ
ル樹脂、セルロース誘導体、各種の合成ゴム系の熱可塑
性樹脂、ポリウレタン樹脂、ボリフフ化ビニル、ポリア
ミド樹脂、ポリビニルブチレート、スチレン/ブタジェ
ン共重合体およびポリスチレン樹脂などを挙げることが
でき、これらを単独であるいは混合して使用することが
できる。
0万、重合度が約200〜2000程度のものが使用さ
れる。このような熱可塑性樹脂の例としては、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化塩化ビニル/アクリ
ル樹脂、セルロース誘導体、各種の合成ゴム系の熱可塑
性樹脂、ポリウレタン樹脂、ボリフフ化ビニル、ポリア
ミド樹脂、ポリビニルブチレート、スチレン/ブタジェ
ン共重合体およびポリスチレン樹脂などを挙げることが
でき、これらを単独であるいは混合して使用することが
できる。
熱硬化性樹脂または反応硬化性樹脂としては、一般に塗
布液の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗
布後に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量が
ほぼ無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの
樹脂が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程におけ
る加熱により樹脂が軟化または溶解しないものであるこ
とが好ましい。このような樹脂の例としては、フェノー
ル/ホルマリン/ノボラック樹脂、フェノール/ホルマ
リン/レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、
キシレン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
乾性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性アルキ
ッド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤との組合せ、
末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリ
イソシアネートとポリウレタン樹脂との組合わせ、ポリ
イソシアネートプレポリマーと活性水素を有する樹脂の
組合わせを挙げることができ、これらを単独であるいは
混合して使用することができる。結合剤としては、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体およびポリウレタン樹脂を
混合してさらにポリインシアネート化合物などを加えた
ものを用いることが好ましい。
布液の状態で平均分子量が20万以下の樹脂であり、塗
布後に、縮合反応あるいは付加反応などにより分子量が
ほぼ無限大になる樹脂が使用される。ただし、これらの
樹脂が加熱硬化樹脂である場合、硬化に至る過程におけ
る加熱により樹脂が軟化または溶解しないものであるこ
とが好ましい。このような樹脂の例としては、フェノー
ル/ホルマリン/ノボラック樹脂、フェノール/ホルマ
リン/レゾール樹脂、フェノール/フルフラール樹脂、
キシレン/ホルマリン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、
乾性油変性アルキッド樹脂、フェノール樹脂変性アルキ
ッド樹脂、マレイン酸樹脂変性アルキッド樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂と硬化剤との組合せ、
末端イソシアネートポリエーテル湿気硬化型樹脂、ポリ
イソシアネートとポリウレタン樹脂との組合わせ、ポリ
イソシアネートプレポリマーと活性水素を有する樹脂の
組合わせを挙げることができ、これらを単独であるいは
混合して使用することができる。結合剤としては、塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体およびポリウレタン樹脂を
混合してさらにポリインシアネート化合物などを加えた
ものを用いることが好ましい。
結合剤の添加量は、強磁性金属粉末100重量部に対し
て、一般には10〜100重量部、好ましくは15〜5
0重量部使用される。
て、一般には10〜100重量部、好ましくは15〜5
0重量部使用される。
混練の際に使用する溶剤は、通常磁性塗料の調製に使用
されているメチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど
の溶剤を使用することができる。
されているメチルエチルケトン、シクロヘキサノンなど
の溶剤を使用することができる。
溶剤の使用量は、一般には強磁性金属粉末(重量)に対
して1−10倍(重量)の量である。
して1−10倍(重量)の量である。
混練の方法は、通常磁性塗料の調製に利用されている方
法および装置を使用して行なうことができる。また各成
分の添加順序などは適宜設定することができる。
法および装置を使用して行なうことができる。また各成
分の添加順序などは適宜設定することができる。
磁性塗料を調製する際には、分散剤および帯電防止剤等
の公知の添加剤を併せて使用することもできることは勿
論である。
の公知の添加剤を併せて使用することもできることは勿
論である。
このようにして調製された磁性塗料は、非磁性支持体上
に塗布される。
に塗布される。
磁性塗料は、通常は非磁性支持体の両面に塗布される。
塗布は前記非磁性支持体上に直接行なうことも可能であ
るが、また、接着剤層などを介して非磁性支持体上に塗
布することもできる。
るが、また、接着剤層などを介して非磁性支持体上に塗
布することもできる。
塗布操作は従来の方法により行なうことができる。
非磁性支持体の表面に設けられた磁性層は、乾燥後の厚
さが一般には約0.5〜10ルmの範囲になるように、
好ましくは1.5〜7.0Bmの範囲になるように塗布
される。
さが一般には約0.5〜10ルmの範囲になるように、
好ましくは1.5〜7.0Bmの範囲になるように塗布
される。
非磁性支持体としては、通常使用されているものを用い
ることができる。非磁性支持体を形成する素材の例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリカーボ木−ト、ポリエチレンナフタレート、ポリア
ミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドなどの各種の
合成樹脂からなるフィルム並びにアルミ箔およびステン
レス箔などの金属箔を挙げることができる。
ることができる。非磁性支持体を形成する素材の例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリカーボ木−ト、ポリエチレンナフタレート、ポリア
ミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドなどの各種の
合成樹脂からなるフィルム並びにアルミ箔およびステン
レス箔などの金属箔を挙げることができる。
非磁性□支持体の厚さは、一般には10〜80JLm、
好ましくは20〜75ルmである。
好ましくは20〜75ルmである。
本発明の方法においては、非磁性支持体上に塗布された
磁性層は、磁性層中の強磁性金属粉末をランダム配向あ
るいは周配向させる磁場配向処理を行なうことなく乾燥
処理に付される。
磁性層は、磁性層中の強磁性金属粉末をランダム配向あ
るいは周配向させる磁場配向処理を行なうことなく乾燥
処理に付される。
乾燥された磁性層の表面に表面平滑化処理を施すことが
好ましい。特にカレンダーロールを用いて表面平滑化処
理を行なうことが好ましい。カレンダロールを使用する
場合には、少なくとも加熱用の金属ロールの温度を、例
えば75℃以上に設定して行なう方法を利用することが
好ましい。
好ましい。特にカレンダーロールを用いて表面平滑化処
理を行なうことが好ましい。カレンダロールを使用する
場合には、少なくとも加熱用の金属ロールの温度を、例
えば75℃以上に設定して行なう方法を利用することが
好ましい。
表面平滑化処理などが施された磁気記録媒体は、次にの
円盤状に裁断される。
円盤状に裁断される。
このようにして製造された円盤状の磁気記録媒体は、磁
性層中の強磁性金属粉末の配向比が0.85以上であり
、従って良好な電磁変換特性を示すと共に磁性層中に脂
肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコシキエステルを含
有するので走行耐久性もまた良好である。特に、電子カ
メラ用の磁気シートディスクとして使用した場合に、良
好な電磁変換特性を有すると共に、1500万回以上(
好ましくは2000万回以上)の走行に耐える優れた走
行耐久性を示す磁気シートディスクを製造することがで
きる。
性層中の強磁性金属粉末の配向比が0.85以上であり
、従って良好な電磁変換特性を示すと共に磁性層中に脂
肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコシキエステルを含
有するので走行耐久性もまた良好である。特に、電子カ
メラ用の磁気シートディスクとして使用した場合に、良
好な電磁変換特性を有すると共に、1500万回以上(
好ましくは2000万回以上)の走行に耐える優れた走
行耐久性を示す磁気シートディスクを製造することがで
きる。
次に、本発明に実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[実施例1〜3、比較例1〜2]
磁 塗料組成
強磁性金属粉末 ioo部(Fe−
Ni合金、Ni約5重量%) (比表面積[5−BET ] :第1表に示す。)(
保磁力[Hcl : 1310Oe)(飽和磁気モー
メント: 135 emu/g)塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体 10部ポリウレタン樹脂
5部ステアリン酸ブチル
10部ステアリン酸ブトキシエチル
2部カーボンブラック 1部
(平均粒径:0.IILm) Cr20.粉末 2.5部(平均
粒径:0.3ILm) メチルエチルケトン 150部シクロ
ヘキサノン 150部上記の組成物
をボールミルでlθ時間混合攪拌した後、ポリイソシア
ネート化合物(日本ポリウレタン■製:コロネートL)
7部を加えて更に30分間攪拌して磁性塗料を調製した
。この磁性塗料を乾燥後の磁性層の厚さがそれぞれ4.
0#1.mになるように、厚さ34pmのポリエチレン
テレフタレート支持体(表面粗さくRa):0゜015
ILm)の両面に塗布した。なお、表面粗さくRa)は
、J 第5−B−0601に規定されている方法に従っ
て測定したカットオフ値0.025mmでの測定値であ
る。
Ni合金、Ni約5重量%) (比表面積[5−BET ] :第1表に示す。)(
保磁力[Hcl : 1310Oe)(飽和磁気モー
メント: 135 emu/g)塩化ビニル/酢酸ビニ
ル共重合体 10部ポリウレタン樹脂
5部ステアリン酸ブチル
10部ステアリン酸ブトキシエチル
2部カーボンブラック 1部
(平均粒径:0.IILm) Cr20.粉末 2.5部(平均
粒径:0.3ILm) メチルエチルケトン 150部シクロ
ヘキサノン 150部上記の組成物
をボールミルでlθ時間混合攪拌した後、ポリイソシア
ネート化合物(日本ポリウレタン■製:コロネートL)
7部を加えて更に30分間攪拌して磁性塗料を調製した
。この磁性塗料を乾燥後の磁性層の厚さがそれぞれ4.
0#1.mになるように、厚さ34pmのポリエチレン
テレフタレート支持体(表面粗さくRa):0゜015
ILm)の両面に塗布した。なお、表面粗さくRa)は
、J 第5−B−0601に規定されている方法に従っ
て測定したカットオフ値0.025mmでの測定値であ
る。
塗布後、磁場配向処理を行なうことなく、直ちに乾燥さ
せカレンダー処理を行ない、直径4.7cmのに打抜き
、所定のプラスチックケースに収納して電子カメラ用の
磁気シートディスクを製造した。
せカレンダー処理を行ない、直径4.7cmのに打抜き
、所定のプラスチックケースに収納して電子カメラ用の
磁気シートディスクを製造した。
得られた磁気シートディスクの角型比を測定して同一デ
ィスク上における角型比の最大値と最小値の比(配向比
=最小値/最大値)を算出した。
ィスク上における角型比の最大値と最小値の比(配向比
=最小値/最大値)を算出した。
結果を第1表に示し、配向比と比表面積との関係を第1
図に示す。
図に示す。
第1表
5−BET 配向比
(m2/g)
実施例1 37 0 、902
45 0.94 3 55 0.96 比較例1 25 0 、732
32 0.80 第1図および第1表から比表面積(S−BET )が3
511f/gのときに配向比が0.85となることがわ
かる。そして比表面145m2/gから配向比がほぼ一
定になることがわかる。
45 0.94 3 55 0.96 比較例1 25 0 、732
32 0.80 第1図および第1表から比表面積(S−BET )が3
511f/gのときに配向比が0.85となることがわ
かる。そして比表面145m2/gから配向比がほぼ一
定になることがわかる。
[実施例4、比較例31
実施例2で得られた磁気シートディスクの磁性層の表面
粗さくRa)およびS/N比を測定した(実施例4)。
粗さくRa)およびS/N比を測定した(実施例4)。
実施例2において、ランダム配向処理を行なった以外は
同様にして磁気シートディスクを製造し、得られた磁気
シートディスクの磁性層の表面粗さくRa)およびS/
N比を測定した(比較例3)。
同様にして磁気シートディスクを製造し、得られた磁気
シートディスクの磁性層の表面粗さくRa)およびS/
N比を測定した(比較例3)。
結果を第2表に示す。
なお、表面粗さくRa)およびS/N比は以下に記載す
る方法により測定した。
る方法により測定した。
表面粗さくRa)
磁気シートディスクの磁性層の表面粗さは三次元粗さ測
定器5E−3AK (商品名:小板研究所■製)を用い
て測定した値の平均値である。
定器5E−3AK (商品名:小板研究所■製)を用い
て測定した値の平均値である。
S/N比
試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpm、記録電流40mA、中心記録波長
7 M Hz、変調周波数I M Hzで測定した。な
お、試作用ディスクレコーダの記録用ヘッドにはセンダ
ストを、再生用ヘッドにはフェライトをそれぞれ使用し
、トラック幅60JLmで測定した。
速度3600rpm、記録電流40mA、中心記録波長
7 M Hz、変調周波数I M Hzで測定した。な
お、試作用ディスクレコーダの記録用ヘッドにはセンダ
ストを、再生用ヘッドにはフェライトをそれぞれ使用し
、トラック幅60JLmで測定した。
なお、測定値は実施例4の値をOdBとしたときの相対
値である。
値である。
第2表
表面粗さく Ra ) S / N比(pLm)
(dB) 実施例4 0.012 0 比較例3 0.031 −3.5磁場配向処理
を行なうことにより磁性層の表面の粗さが増大し、S/
N比が高くなることが第2表かられかる。
(dB) 実施例4 0.012 0 比較例3 0.031 −3.5磁場配向処理
を行なうことにより磁性層の表面の粗さが増大し、S/
N比が高くなることが第2表かられかる。
[実施例5〜6、比較例4〜3]
実施例2において、ステアリン酸ブチルおよびステアリ
ン酸ブトキシエチルの量を第3表に記載した量とした以
外は同様にして磁気シートディスクを製造した。
ン酸ブトキシエチルの量を第3表に記載した量とした以
外は同様にして磁気シートディスクを製造した。
得られた磁気シートディスクの走行耐久性を以下に記載
する方法で測定した。結果を第3表に記載する。
する方法で測定した。結果を第3表に記載する。
走行耐久性
試作用ディスクレコーダに磁気ディスクを組込み、回転
速度3600rpmで、同トラック上を走行させ、記録
電流40mA、中心記録波長7 M Hzで、ドロップ
アウト(日本ビクター■製ドロップアウトカウンタVD
−30を使用)が発生するまでの磁気ディスクの走行回
数を求めた。
速度3600rpmで、同トラック上を走行させ、記録
電流40mA、中心記録波長7 M Hzで、ドロップ
アウト(日本ビクター■製ドロップアウトカウンタVD
−30を使用)が発生するまでの磁気ディスクの走行回
数を求めた。
第3表
BS(部) BES(部)(万パス)実施例5 1
0 2 3150比較例4 3
− 10405 − 3 8
’70註)BSニステアリン酸ブチル BES ニステアリン酸ブトキシエチル上記の結果から
ステアリン酸ブチルとステアリン酸ブトキシエチルの併
用が走行耐久性の向上に有効であることがわかる。。
0 2 3150比較例4 3
− 10405 − 3 8
’70註)BSニステアリン酸ブチル BES ニステアリン酸ブトキシエチル上記の結果から
ステアリン酸ブチルとステアリン酸ブトキシエチルの併
用が走行耐久性の向上に有効であることがわかる。。
第1図は、本発明の潤滑剤系を用い、磁場配向処理を行
なうことなく製造した磁気シートディスクにおける配向
比と、その製造に用いた強磁性金属粉末の比表面積との
関係を示す図である。
なうことなく製造した磁気シートディスクにおける配向
比と、その製造に用いた強磁性金属粉末の比表面積との
関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、比表面積35〜65m^2/gの強磁性金属粉末、
結合剤、溶剤並びに該強磁性金属粉末に対してそれぞれ
の含有量が5〜15重量%と0.5〜10重量%にある
脂肪酸アルキルエステル及び脂肪酸アルコキシエステル
を含有する磁性塗料を非磁性支持体上に塗布した後、磁
場配向処理することなく乾燥することを特徴とする円盤
状磁気記録媒体の製造方法。 2、脂肪酸アルキルエステルと脂肪酸アルコキシエステ
ルの配合比が10:1〜10:10の範囲にあることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の円盤状磁気記録
媒体の製造方法。 3、脂肪酸アルキルエステルが、一般式: ▲数式、化学式、表等があります▼ [上式において、R^1は炭素数12〜24の飽和また
は不飽和アルキル基をそしてR^2は炭素数2〜8の飽
和または不飽和のアルキル基を表わす]で表わされる化
合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項もし
くは第2項記載の円盤状磁気記録媒体の製造方法。 4、脂肪酸アルコキシエステルが、一般式:▲数式、化
学式、表等があります▼ [上式において、R^3は炭素数12〜24の飽和また
は不飽和アルキル基を、R^4は炭素数2〜6の飽和ま
たは不飽和アルキル基を、そしてR^5は炭素数2〜8
の飽和または不飽和アルキル基を表わす]で表わされる
化合物であることを特徴とする特許請求の範囲第1項も
しくは第2項記載の円盤状磁気記録媒体の製造方法。 5、強磁性金属粉末の抗磁力が1000Oe以上であっ
て、飽和磁気モーメントが105emu/g以上である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の円盤状磁
気記録媒体の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60072213A JPS61230624A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 円盤状磁気記録媒体の製造方法 |
US06/848,168 US4652500A (en) | 1985-04-04 | 1986-04-04 | Magnetic recording medium |
DE3611296A DE3611296C2 (de) | 1985-04-04 | 1986-04-04 | Magnetisches Aufzeichnungsmedium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60072213A JPS61230624A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 円盤状磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61230624A true JPS61230624A (ja) | 1986-10-14 |
Family
ID=13482738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60072213A Pending JPS61230624A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 円盤状磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61230624A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01171118A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-06 | Konica Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
JPH01171117A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-06 | Konica Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
JPH04195722A (ja) * | 1990-11-26 | 1992-07-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気ディスク |
-
1985
- 1985-04-04 JP JP60072213A patent/JPS61230624A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01171118A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-06 | Konica Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
JPH01171117A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-06 | Konica Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
JPH04195722A (ja) * | 1990-11-26 | 1992-07-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気ディスク |
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