JPH076265Y2 - 開閉式屋根を支承する台車 - Google Patents

開閉式屋根を支承する台車

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JPH076265Y2
JPH076265Y2 JP14771589U JP14771589U JPH076265Y2 JP H076265 Y2 JPH076265 Y2 JP H076265Y2 JP 14771589 U JP14771589 U JP 14771589U JP 14771589 U JP14771589 U JP 14771589U JP H076265 Y2 JPH076265 Y2 JP H076265Y2
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guide rail
trolley
arm
roof
roller
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JP14771589U
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三郎 加藤
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Nippon Steel Corp
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば開閉式屋根を有する建築構造物(テ
ニスコート、野球場等)において開閉式屋根を支承する
台車の位置保持および浮き上がり防止に関する。
(従来の技術) 従来の開閉式屋根を支承する台車の位置保持は、台車に
装着された位置保持装置の進退自在な位置保持用ロッド
がそれと対向する軌道側の位置保持プレートの孔に位置
決めされ、嵌め込まれることによって行われている。す
なわち、第8図に示すようにロッドガイド25に案内され
て進退を行うロッド26は、一端をロッド進退装置28とピ
ン27にて係合されて進退自在に構成される。ロッド進退
装置28は台車フレーム4に取り付けられる保持装置フレ
ーム24に取り付けられている。保持プレート29はロッド
26が遊嵌されるための孔30を有し、所定の停止位置に予
め取り付けられている。第8図(a)はロッド26が保持
プレート29の孔30に嵌め込まれ位置保持がなされた状態
を、第8図(b)はロッド26が引き込まれて位置保持が
解除された状態を示す。なお、進退自在な位置保持用ロ
ッドが軌道側に、そして保持プレートが台車側に設置さ
れる場合もあり、いずれの方式を採用するかはその都度
決定される。
開閉式屋根を支承する台車は風、地震等により屋根等の
上部構造物に大きな水平方向の力が作用する可能性があ
るが、通常、位置保持用ロッドでこの水平力を負担する
ように設計される。また、上部構造物が大規模の場合、
この水平力が大きく一組の位置保持装置のみでは寸法が
大きくなり過ぎて実際的でないため、位置保持装置は複
数にされる。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、一般に開閉式屋根を支承する台車は、そ
の支持する開閉式屋根の構造に応じて複数の車輪(たと
えば4個)を有する単位台車を屋根構造を介して接続し
て構成されるため、複数の異なった単位台車に設置され
た位置保持装置全てが等しく水平力を分担するように精
度良く配置することは実際上かなり困難である。
また、軌道側に相手を必要とする従来の方式では、開閉
式屋根を支承する台車が移動中(屋根開閉中)に風、地
震等により上部構造物に大きな水平方向の力を受けて危
険を感じ、運転を中止し途中で停止しても任意位置での
位置保持ができない。
以上のように、従来の構造では定位置においても複数の
位置保持装置全てを等しく有効に作用させることが困難
であるばかりでなく、任意位置での位置保持ができない
ため地震等で緊急停止しても台車(屋根)が流れる等の
問題があり、防災上極めて危険であった。
また、たとえば開閉式屋根の安全装置に関しては特開昭
63−151736号公報、特開昭63−114736号公報記載のもの
がある。しかしながら、いずれも台車の走行レールのレ
ベルが屋根楮の移動方向に湾曲・傾斜している、すなわ
ち屋根構造の自重成分が常時一方の移動方向にのみ作用
している場合において、屋根構造の自重を吊り上げるメ
タルロープ等の牽引部材が破断したときにバネの反発力
によるセルフロック装置の作用によって屋根構造の落下
を防止することを目的として構成されているので、台車
の走行レールのレベルが屋根構造の移動方向に一定であ
り、かつ前後いずれの方向からも風荷重等を受ける可能
性があり、正常な運転状態における停止時に使用するこ
とを意図する場合には採用できない。
次に台車の浮き上がり防止方法であるが、従来の開閉式
屋根を支承する台車の浮き上がり防止は、第7図に示す
ように台車に取り付けられた上案内ローラー22の上方向
変位を上案内レール23およびレールを取り付ける上案内
レールフレーム5等によって規制することによりなされ
ていた。しかしながら、上案内レール23および上案内レ
ールフレーム5等を台車の移動する範囲全体に設置する
ことは、設備が大掛かりとなって建設費用が高いばかり
でなく、台車の移動する範囲全体に設置された上案内レ
ール23および上案内レールフレーム5等が支障となって
台車の整備が難しくなる。
また、台車の浮き上がり防止のため案内ローラーを走行
車輪の下側に配置する方法(例えは特開平1−154924号
公報)等も実施されているが、制動装置等を含む各種装
置を個別に装備するための台車構造が複雑化し、整備が
困難化する等の問題があった。
本考案は、開閉式屋根を支承する台車が任意位置で停止
した場合、その位置で地震等による水平力に対して位置
保持を可能とし、かつ複数の全ての位置保持装置を等し
く有効に作用させることが可能である位置保持装置と、
移動時・停止時いずれの時にも有効であり、かつ移動時
に使用しても作用に伴うショックや抵抗を生ずることが
ない浮き上がり防止装置とを兼ね備えた台車を提供す
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は、走行レール上を移動可能に構成され、かつ走
行方向と直角方向の変位を案内ローラーにて規制された
開閉式屋根を支承する台車において、台車の走行方向と
直角方向に開閉自在の一対以上のアームを具備し、各ア
ームには走行方向に平行に設けられた案内レールに押し
付けられるシュー、常時案内レールの下側に位置するよ
うに配置された回転自在のローラーおよびアームの開閉
駆動装置を備えたことを特徴とする開閉式屋根を支承す
る台車である。
(作用) 一対以上、すなわち台車を構成する複数の単位台車の一
台以上に取り付けられ、かつ開閉自在に構成されたアー
ムは、案内レールと対向する位置に案内レールと接触し
て位置保持を行なうシューと、その先端部分に台車が浮
き上がろうとしたときに案内レールと接触して浮き上が
りを阻止するローラーとを有する。アームは台車の走行
方向と直角方向に開閉を行い、台車の走行中は閉じてシ
ューの部分は案内レールから離れているが、ローラーは
案内レールの下側に位置している。台車が停止したなら
ばアーム開閉装置によってアームを開き、シューを予め
決められている力で案内レールに強く押し付ける。する
と、押し付ける力の大きさに比例してシューと案内レー
ルとの間に台車の移動を妨げる摩擦力が発生し、台車の
位置保持の作用をするので、シューを摩擦係数の大きい
材質で形成すれば確実な保持効果を得ることができる。
また、各単位台車においてアームは開閉装置によって案
内レールに接触するまで開かれ均一にレールに当たるの
で、複数の単位台車に取り付けられても均一なかつ確実
な効果を得ることができる。
台車が位置保持状態または解除状態にかかわらず浮き上
がろうとしたときには、アーム先端のローラーが案内レ
ールの下面に接触するので確実な保持効果を得ることが
できるばかりでなく、ローラーがガイドローラーの役割
を果たすので接触に伴うショックや抵抗が発生しない。
したがって、屋根構造の設計においてこのようなショッ
ク、抵抗を考慮する必要がないので製作費用の低減がは
かれる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を説明する。
通常、開閉式屋根の開閉装置は、第6図(a)、(b)
に示すように建築構造物である屋根1を複数(図では左
右各4台)の単位台車Aにより支持・移動する。
単位台車Aの断面図を第5図(b)に示す。走行レール
18に沿って移動する単位台車Aは4個の走行車輪17を有
し、各走行車輪は台車フレーム4に組み込まれた2組の
軸受に支持された軸に取り付けられている。台車フレー
ム4に一体として取り付けられたローラー軸サポート36
に下向きに装着された下案内ローラー軸19の先端には下
案内ローラー20が回転自在に装着されており、2本の対
向して設けられた下案内レール11に適正な隙間を保って
案内される。下案内ローラー20は単位台車Aの走行方向
に直角方向の力が屋根1から支柱2、継手3を介して単
位台車Aに作用したときに、走行車輪17が走行レール18
から逸脱しないように台車フレーム4を案内する。
単位台車Aの前後には第5図(a)に示すように位置保
持・浮き上がり防止装置Bが設けられている。第1〜3
図には一対のアーム8a、8bを使用した例を示す。
第1図は位置保持装置が動作状態、第2図は位置保持装
置が解除状態、第3図は浮き上がり防止装置が動作状態
の例を示し、2本対向して設けられた下案内レール11を
台車の位置保持・浮き上がり防止に利用する。位置保持
・浮き上がり防止装置Bは、単位台車Aの台車フレーム
4の前後端に各々取り付けられたサポートフレーム35に
一体的に設けられたサポート15に、アームピン9をもっ
て揺動可能に軸着されている。一対のアーム8a、8bの他
端にはそれぞれ下案内レール11に押し当てるためのシュ
ー10、ローラー33、およびアーム開閉装置13をピン12お
よびピン14で軸着するためのブラケット31およびブラケ
ット32が取り付けられている。
第1図に示すようにアーム開閉装置13が伸長し、アーム
8a、8bを押すと各アームはアームピン9を中心として旋
回し、各アームに取り付けられたシュー10が下案内レー
ル1に向かって移動し、2個のシュー10のうちいずれか
一方のシューが先に下案内レール11に接触する。すると
アーム開閉装置13の変位はまだ下案内レール11に接触し
ていないシューに集中し、そのアームが下案内レール11
に到達するまでアームの旋回を継続させ、両方のアーム
8a、8bを下案内レール11に接触させる。両方のアーム8
a、8bが各々下案内レール11との接触を完了してもさら
にアーム開閉装置13は両アームに力を加え、所定の押し
付け力にする。このようにして、両アームのシュー10は
充分に強い力で下案内レール11に押し付けられ、単位台
車Aの位置保持に必要な摩擦力を発生させる。
台車が浮き上がろうとしたときには第3図(a)に示す
ようにローラー33が下案内レール11に当たるので、基礎
6に埋設された構造材34に取り付けられた案内レール11
は台車の浮き上がりを阻止する。
ストッパー16は、解除時に浮き上がりが発生したときに
ローラー33が正しく下案内レール11と接触できるように
アームの後退ストロークを制限する。ローラー33の下案
内レール11と接触する面には第3図(b)に示すように
クラウニングを施して、片当たりが生じないようにする
とよい。
2本の案内レールのレベルが異なっている場合の実施例
を第4図(a)、(b)に示す。この場合には一対のア
ーム8a、8bを左右に分割して取り付け、各々のアーム8
a、8b各別にアーム開閉装置を取り付けている。第4図
に示すように走行レールが一本の場合には、左右の案内
レール39、40のレベル差に応じて左右のシューを対向す
るレールに押し付ける力によるモーメントが発生するた
め、上方、左右方向の案内ローラー22、37、38でモーメ
ントを負担する必要がある。
(考案の効果) 本考案は、台車の走行を案内する下案内レールに単位台
車に設けられた位置保持装置のシューを押し付けて摩擦
力によって、台車を拘束するので、任意位置で使用する
ことができ、かつ従来使用された保持プレートのような
相手を必要としないので位置保持装置を使用するための
位置合わせ作業がなくなり、運転が簡単になる。また、
アームの先端のローラーによって台車の浮き上がりを規
制できるので任意位置で使用することができ、上案内ロ
ーラー、レール、レールフレーム等が不要となるので、
構造が簡単となり、建設費用も少なくて済む等、大きな
効果が得られる。また、浮き上がりの規制をローラーで
行うので、走行中に浮き上がりが発生してローラーと案
内レールとが接触しても、ローラーが回転するため台車
の走行に悪影響を与えるショックが生ずることがない。
したがって、屋根構造の強度にこのようなショックを考
慮する必要がなくなるため経済設計ができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の実施例の詳細を示す図、 第4図は2本の案内レールのレベルが異なる実施例を示
す図、 第5図は本考案に係る台車の例を示す図、 第6図は従来の浮き上がり防止対策を備えた屋根構造体
および移動装置を示す図、 第7図は従来の浮き上がり防止対策を示す図、 第8図は従来の位置保持装置を示す図である。 1…屋根、2…支柱、3…継手、4…台車フレーム、5
…上案内レールフレーム、6…基礎、7…イベント空
間、8、8a、8b…アーム、9…アームピン、10…シュ
ー、11…下案内レール、12…ピン、13…アーム開閉装
置、14…ピン、15…サポート、16…ストッパー、17…走
行車輪、18…走行レール、19…下案内ローラー軸、20…
下案内ローラー、21…上案内ローラー架台、22…上案内
ローラー、23…上案内レール、24…保持装置フレーム、
25…ロッドガイド、26…ロッド、27…ピン、28…ロッド
進退装置、29…保持プレート、30…孔、31、32…ブラケ
ット、33…ローラー、34…構造材、35…サポートフレー
ム、36…ローラー軸サポート、37…左案内ローラー、38
…右案内ローラー、39…左案内レール、40…右案内レー
ル、A…単位台車、B…位置保持・浮き上がり防止装
置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行レール上を移動可能に構成され、かつ
    走行方向と直角方向の変位を案内ローラーにて規制され
    た開閉式屋根を支承する台車において、台車の走行方向
    と直角方向に開閉自在の一対以上のアームを具備し、各
    アームには走行方向に平行に設けられた案内レールに押
    し付けられるシュー、常時案内レールの下側に位置する
    ように配置された回転自在のローラーおよびアームの開
    閉駆動装置を備えたことを特徴とする開閉式屋根を支承
    する台車。
JP14771589U 1989-12-25 1989-12-25 開閉式屋根を支承する台車 Expired - Lifetime JPH076265Y2 (ja)

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