JPH076237U - 香料包含帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な時に必要な量だけ香料の香りを発散さ
せることができ、香料を有効に使用することができる香
料包含帽子を提供する。 【構成】 布製帽子のうち手揉み可能な柔らかい部分１
が、繊維４に香料内包のマイクロカプセル３が付着され
た布ｍで構成されている。したがって、香料包含帽子Ａ
は、布ｍを手揉みするだけで容易に必要量のマイクロカ
プセル３をつぶすことができるため、必要な時に必要な
量だけの香料の香りを自由に発散させることができ、香
料を有効に使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、香料包含帽子に関する。さらに詳しくは、香料の香りを楽しんだり 、汗の臭いを消す場合等に着用する香料包含帽子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、香料の香りがする帽子としては、たとえば、香料を混入した紙材に よって形成された帽子体をヘルメット内に装着したヘルメット用補助帽子（実開 平１−136137号公報参照）やひさしの下面の内、着用者の顔面と対向する部分に 香料を備えた帽子（実開平３−22021 号公報参照）などが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、前記従来のヘルメット用補助帽子やひさしの下面部分に香料を備え た帽子についてはつぎのような問題があった。 実開平１−136137号公報記載のヘルメット用補助帽子の場合は、帽子体をい ったんヘルメット内に装着すると、香料がなくなるまで香りが発散するが、ヘル メット着用時間が短い場合には香料が無駄になり経済的ではない。 実開平３−22021 号公報記載のひさしの下面部分に香料を備えた帽子の場合 は、常時香料の香りが発散しているが、香りの発散は着用時以外は必要がないた め、香料が無駄になる。 上記いずれの帽子についても、香料の香りの度合いを調整することができな い。すなわち、必要な時に必要な量だけの香りを発散させることができないため 、場合によっては周囲の人々に不快感を与えることもある。 本考案は、かかる事情に鑑み、必要な時に必要な量だけ香料の香りを発散させ ることができ、香料を有効に使用することができる香料包含帽子を提供すること を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案の香料包含帽子は、布製帽子のうち手揉み可能な柔らかい部分が、繊維 に香料内包のマイクロカプセルが付着された布で構成されていることを特徴とす る。 本考案にいう布製帽子のうち手揉み可能部分とは、手で揉むことができる程度 の柔らかい布で形成された部分をいい、主として頭部を被う部分が該当するが、 たとえば、柔らかい布等で形成されたつばを備えた帽子であれば、頭部を被う部 分とつば部分の布が該当する。したがって、帽子の形状等には制限されない。

【０００５】

【作用】

本考案の香料包含帽子は、手揉み可能な柔らかい部分が、香料内包のマイクロ カプセルが付着された布で構成されているため、布を手揉みするだけで必要量の マイクロカプセルを容易につぶすことができる。

【０００６】

【実施例】

つぎに、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、本考案の第１実施例であるブルトン型の香料包含帽子Ａの斜視図、図 ２は、繊維４に香料内包のマイクロカプセル３が付着された布ｍの電子顕微鏡に よる拡大図を示している。 この香料包含帽子Ａは、手揉み可能な柔らかい部分（山の部分）１と硬いつば ２から構成されており、手揉み可能な柔らかい部分１には香料内包のマイクロカ プセル３が付着された布ｍが使用されている。

【０００７】 香料内包のマイクロカプセル３は、その内部に香料を包み込んだ約10ミクロン の微小な容器である。 そして、図２に示すように、無数のマイクロカプセル３が繊維４にのり付けさ れて、一定量の香りが閉じ込められた布ｍが形成されている。なお、マイクロカ プセル３の大きさは、内包させる香りの量に応じて自在に設定することができる 。 マイクロカプセル３に内包しうる香りの種類としては、レモン・ローズ・ヒノ キ・ラベンダー・ジャスミン・グリーンフローラル・ストロベリー等があり、本 実施例では「ヒノキの香り」を使用したが、好みに応じて自在に選択することが できる。 また、マイクロカプセル３は、通常の保管状態であれば、１〜２年程度は香り を内包することができ、マイクロカプセル３を付着した布ｍの家庭内での洗濯は ３〜５回可能である。

【０００８】 さらにマイクロカプセル３を付着しうる布ｍは、手揉み可能な柔らかい布であ れば、とくに制限なくどのような布でも使用できる。なお、安全性については、 通常の布と何ら異なることはない。 そして、香料包含帽子Ａを着用する場合において、帽子Ａから香りを発散させ たいときは、手揉み可能な柔らかい部分１を手で揉んだり、摩擦する等により必 要な量のマイクロカプセル３を潰せばよい。

【０００９】 以上のように、本考案の香料包含帽子Ａを使用すれば、つぎのような効果をう ることができる。 香りを楽しみたい時には、帽子の手揉み可能な柔らかい部分１を手で揉むと 香りが発散する。 手で揉んだり、摩擦しない限りマイクロカプセル３は潰れないため、不要な ときに香りが発散することはないので、香料を有効に使用することができる。 香りの種類を変えることにより、種々の香りを楽しむことができ、また、帽 子Ａを着用する時期、着用して行く場所に応じた香りを選択することができる。 約10ミクロンの大きさのマイクロカプセル３が無数に繊維４にのり付けされ ているため、複数回着用できると共に、着用毎に一定の香りを維持することがで きる。 汗の臭いなどを消すことができる。 なお、本実施例はブルトン型の帽子についてのものであるが、手揉み可能な柔 らかい部分１を有する帽子であれば帽子の種類、形状等には制限されず、どのよ うなものも本考案に含まれる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の香料包含帽子は、容易に必要量のマイクロカプセルをつぶすことがで きるため、必要な時に必要な量だけの香料の香りを自由に発散させることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかわる香料包含帽子の斜
視図である。

【図２】繊維に香料内包のマイクロカプセルが付着され
た布の電子顕微鏡による拡大図である。

【符号の説明】

Ａ 香料包含帽子 ｍ 布 １ 手揉み可能な柔らかい部分 ３ マイクロカ
プセル ４ 繊維

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】布製帽子のうち手揉み可能な柔らかい部分
   が、繊維に香料内包のマイクロカプセルが付着された布
   で構成されていることを特徴とする香料包含帽子。