JPH0762171A - エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法 - Google Patents
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法Info
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- JPH0762171A JPH0762171A JP21138193A JP21138193A JPH0762171A JP H0762171 A JPH0762171 A JP H0762171A JP 21138193 A JP21138193 A JP 21138193A JP 21138193 A JP21138193 A JP 21138193A JP H0762171 A JPH0762171 A JP H0762171A
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- JP
- Japan
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- olefin
- ethylene
- diene copolymer
- copolymer rubber
- rubber composition
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共
重合体ゴムをA練工程及びB練工程に付すエチレン−α
−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造
方法において、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム100重量部あたり0.05〜2.2重
量部の硫黄を添加してA練工程を実施することを特徴と
するエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体
ゴム組成物の製造方法。 【効果】 優れた表面肌を有するエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物を得ることがで
きる。
重合体ゴムをA練工程及びB練工程に付すエチレン−α
−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造
方法において、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム100重量部あたり0.05〜2.2重
量部の硫黄を添加してA練工程を実施することを特徴と
するエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体
ゴム組成物の製造方法。 【効果】 優れた表面肌を有するエチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物を得ることがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−α−オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法に関
するものである。更に詳しくは、本発明は、優れた表面
肌を有するエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共
重合体ゴム組成物を得ることができる製造方法に関する
ものである。
ィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法に関
するものである。更に詳しくは、本発明は、優れた表面
肌を有するエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共
重合体ゴム組成物を得ることができる製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】エチレン−プロピレン−非共役ジエンゴ
ム(EPDM)に代表されるエチレン−α−オレフィン
−非共役ジエン共重合体ゴムは、耐熱老化性、耐オゾン
性、耐極性溶媒性などに優れ、その特徴を利用して自動
車、建材、各種工業用品などの分野において、広範に使
用されている。特に断熱スポンジ、プロテクタースポン
ジ、シール用スポンジ、防振又は防音用スポンジなどの
スポンジへの用途、ラジエータホースなどのホース類へ
の用途並びにウエザーストリップへの用途は、エチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムの重要な
用途である。かかる製品は、引張強度、圧縮永久歪など
で代表されるゴム物性のほかに、外観が優れることも重
要である。すなわち、混練加工時のゴム組成物において
いわゆるブツの発生がなく、かつ最終ゴム製品としての
加硫ゴム組成物においてブツ及びブルームの発生がない
ことが要求される。しかしながら、従来の製造方法によ
り得られるエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共
重合体ゴム組成物は、かかる要求に照らすとき、必ずし
も十分であるとは言いがたいものであった。
ム(EPDM)に代表されるエチレン−α−オレフィン
−非共役ジエン共重合体ゴムは、耐熱老化性、耐オゾン
性、耐極性溶媒性などに優れ、その特徴を利用して自動
車、建材、各種工業用品などの分野において、広範に使
用されている。特に断熱スポンジ、プロテクタースポン
ジ、シール用スポンジ、防振又は防音用スポンジなどの
スポンジへの用途、ラジエータホースなどのホース類へ
の用途並びにウエザーストリップへの用途は、エチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムの重要な
用途である。かかる製品は、引張強度、圧縮永久歪など
で代表されるゴム物性のほかに、外観が優れることも重
要である。すなわち、混練加工時のゴム組成物において
いわゆるブツの発生がなく、かつ最終ゴム製品としての
加硫ゴム組成物においてブツ及びブルームの発生がない
ことが要求される。しかしながら、従来の製造方法によ
り得られるエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共
重合体ゴム組成物は、かかる要求に照らすとき、必ずし
も十分であるとは言いがたいものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明が解決しようとする課題は、優れた表面肌を有する
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
組成物を得ることができるエチレン−α−オレフィン−
非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法を提供する
点に存する。
発明が解決しようとする課題は、優れた表面肌を有する
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
組成物を得ることができるエチレン−α−オレフィン−
非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法を提供する
点に存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、エ
チレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを
A練工程及びB練工程に付すエチレン−α−オレフィン
−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法におい
て、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体
ゴム100重量部あたり0.05〜2.2重量部の硫黄
を添加してA練工程を実施することを特徴とするエチレ
ン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物
の製造方法に係るものである。
チレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを
A練工程及びB練工程に付すエチレン−α−オレフィン
−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法におい
て、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体
ゴム100重量部あたり0.05〜2.2重量部の硫黄
を添加してA練工程を実施することを特徴とするエチレ
ン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物
の製造方法に係るものである。
【0005】以下、詳細に説明する。本発明のエチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体におけるα−
オレフィンとしては、たとえばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセンなどがあげられ、な
かでもプロピレンが好ましい。
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体におけるα−
オレフィンとしては、たとえばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン、1−デセンなどがあげられ、な
かでもプロピレンが好ましい。
【0006】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体における非共役ジエンとしては、たとえば1・
4−ヘキサジエン、1・6−オクタジエン、2−メチル
−1・5−ヘキサジエン、6−メチル−1・5−ヘプタ
ジエン、7−メチル−1・6−オクタジエンのような鎖
状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタ
ジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノル
ボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メ
チレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2
−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニ
ル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエン;2・
3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチ
リデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2
−プロペニル−2・2−ノルボルナジエン、1・3・7
−オクタトリエン、1・4・9−デカトリエンのような
トリエンがあげられ、なかでもジシクロペンタジエン及
び5−エチリデン−2−ノルボルネンが好ましい。これ
ら非共役ジエンは、一種又は二種以上を混合して用いる
ことができる。
共重合体における非共役ジエンとしては、たとえば1・
4−ヘキサジエン、1・6−オクタジエン、2−メチル
−1・5−ヘキサジエン、6−メチル−1・5−ヘプタ
ジエン、7−メチル−1・6−オクタジエンのような鎖
状非共役ジエン;シクロヘキサジエン、ジシクロペンタ
ジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノル
ボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メ
チレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2
−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニ
ル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエン;2・
3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチ
リデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボルネン、2
−プロペニル−2・2−ノルボルナジエン、1・3・7
−オクタトリエン、1・4・9−デカトリエンのような
トリエンがあげられ、なかでもジシクロペンタジエン及
び5−エチリデン−2−ノルボルネンが好ましい。これ
ら非共役ジエンは、一種又は二種以上を混合して用いる
ことができる。
【0007】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体におけるエチレン/α−オレフィンの重量比
は、通常45/55〜85/15、好ましくは50/5
0〜70/30である。エチレンの割合が過少であると
引張強度が劣ることがあり、一方エチレンの割合が過多
であると耐寒性が劣ることがある。
共重合体におけるエチレン/α−オレフィンの重量比
は、通常45/55〜85/15、好ましくは50/5
0〜70/30である。エチレンの割合が過少であると
引張強度が劣ることがあり、一方エチレンの割合が過多
であると耐寒性が劣ることがある。
【0008】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体における非共役ジエンの量は、ヨウ素価で通常
5〜40、好ましくは6〜25である。非共役ジエンの
量が過少であると加硫速度が遅いため、長時間加硫が必
要となり、よって生産性が劣り、一方非共役ジエンの量
が過多であると耐熱性に劣る。
共重合体における非共役ジエンの量は、ヨウ素価で通常
5〜40、好ましくは6〜25である。非共役ジエンの
量が過少であると加硫速度が遅いため、長時間加硫が必
要となり、よって生産性が劣り、一方非共役ジエンの量
が過多であると耐熱性に劣る。
【0009】エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン
共重合体は、70℃キシレン溶媒中の極限粘度〔η〕が
通常0.8〜4.0、好ましくは1.2〜3.5であ
る。該極限粘度が過小であると引張強度が劣ることがあ
り、一方該極限粘度が過大であると混練加工性が劣るこ
とがある。
共重合体は、70℃キシレン溶媒中の極限粘度〔η〕が
通常0.8〜4.0、好ましくは1.2〜3.5であ
る。該極限粘度が過小であると引張強度が劣ることがあ
り、一方該極限粘度が過大であると混練加工性が劣るこ
とがある。
【0010】なお、エチレン−α−オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴムとしては、油展ゴムを用いてもよ
い。
ジエン共重合体ゴムとしては、油展ゴムを用いてもよ
い。
【0011】本発明においては、上記のエチレン−α−
オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをA練工程及び
B練工程に付し、その際エチレン−α−オレフィン−非
共役ジエン共重合体ゴム100重量部あたり0.05〜
2.2重量部の硫黄を添加してA練工程を実施する必要
がある。
オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムをA練工程及び
B練工程に付し、その際エチレン−α−オレフィン−非
共役ジエン共重合体ゴム100重量部あたり0.05〜
2.2重量部の硫黄を添加してA練工程を実施する必要
がある。
【0012】A練工程とは、ゴム工業界で常用されてい
る用語であり、生ゴムに対してステアリン酸、亜鉛華な
どの離型剤又は活性剤;カーボンなどの補強材、プロセ
スオイルなどの軟化剤;などの各種の添加剤を添加して
混練する工程である。また、B練工程とは、A練工程に
より得られたA練工程後のゴム組成物に対し、硫黄、有
機過酸化物などの架橋剤;加硫促進剤;必要に応じて発
泡剤;などを添加しながら混練する工程である。すなわ
ち、従来の方法においては、架橋剤である硫黄はB練工
程において添加されていた。かかる状況の下、本発明者
らは、従来の方法とは異なり、A練工程において特定量
の硫黄を添加することにより、得られるゴム組成物の表
面肌が著しく改良されるという知見を得、本発明に到達
したものである。
る用語であり、生ゴムに対してステアリン酸、亜鉛華な
どの離型剤又は活性剤;カーボンなどの補強材、プロセ
スオイルなどの軟化剤;などの各種の添加剤を添加して
混練する工程である。また、B練工程とは、A練工程に
より得られたA練工程後のゴム組成物に対し、硫黄、有
機過酸化物などの架橋剤;加硫促進剤;必要に応じて発
泡剤;などを添加しながら混練する工程である。すなわ
ち、従来の方法においては、架橋剤である硫黄はB練工
程において添加されていた。かかる状況の下、本発明者
らは、従来の方法とは異なり、A練工程において特定量
の硫黄を添加することにより、得られるゴム組成物の表
面肌が著しく改良されるという知見を得、本発明に到達
したものである。
【0013】A練工程において添加される硫黄の量は、
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
100重量部あたり0.05〜2.2重量部、好ましく
は0.10〜1.0重量部である。A練工程において硫
黄を添加しない場合、及び添加してもその量が過少な場
合はブツが発生し、ゴム組成物の表面肌を改良すること
ができない。一方、硫黄の量が過多な場合はブルームが
発生し、やはりゴム組成物の表面肌を改良することがで
きない。なお、本発明以外のA練工程の実施方法には、
上記以外に特に制限はなく、密閉式混練機、オープンロ
ールなどを用い、上記の各種添加剤を添加し、通常10
0〜210℃の温度において、2〜8分間混練すること
により行われる。
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
100重量部あたり0.05〜2.2重量部、好ましく
は0.10〜1.0重量部である。A練工程において硫
黄を添加しない場合、及び添加してもその量が過少な場
合はブツが発生し、ゴム組成物の表面肌を改良すること
ができない。一方、硫黄の量が過多な場合はブルームが
発生し、やはりゴム組成物の表面肌を改良することがで
きない。なお、本発明以外のA練工程の実施方法には、
上記以外に特に制限はなく、密閉式混練機、オープンロ
ールなどを用い、上記の各種添加剤を添加し、通常10
0〜210℃の温度において、2〜8分間混練すること
により行われる。
【0014】本発明においては、B練工程は特に制限は
なく、通常の方法を用いることができる。なお、B練工
程においては硫黄、有機過酸化物などの架橋剤が用いら
れるが、A練工程において添加する硫黄の量とB練工程
において添加する硫黄の合計量が、エチレン−α−オレ
フィン−非共役ジエン共重合体ゴム100重量部あたり
通常0.3〜2.2重量部、好ましくは0.5〜2.0
重量部となるように設定する。該合計量が過少な場合は
引張強度が劣ることがあり、一方該合計量が過多な場合
はブルームが発生することがある。B練工程は密閉式混
練機、オープンロールなどを用い、通常60〜130℃
の温度において、2〜15分間混練することにより行わ
れる。
なく、通常の方法を用いることができる。なお、B練工
程においては硫黄、有機過酸化物などの架橋剤が用いら
れるが、A練工程において添加する硫黄の量とB練工程
において添加する硫黄の合計量が、エチレン−α−オレ
フィン−非共役ジエン共重合体ゴム100重量部あたり
通常0.3〜2.2重量部、好ましくは0.5〜2.0
重量部となるように設定する。該合計量が過少な場合は
引張強度が劣ることがあり、一方該合計量が過多な場合
はブルームが発生することがある。B練工程は密閉式混
練機、オープンロールなどを用い、通常60〜130℃
の温度において、2〜15分間混練することにより行わ
れる。
【0015】本発明のゴム組成物は、最終的には加硫し
た加硫ゴム組成物として用いられる。加硫は通常120
℃以上、好ましくは150〜220℃の温度で約1〜3
0分間で行われ、プレス加硫、スチーム加硫、射出成形
加硫など、いずれも適用できる。
た加硫ゴム組成物として用いられる。加硫は通常120
℃以上、好ましくは150〜220℃の温度で約1〜3
0分間で行われ、プレス加硫、スチーム加硫、射出成形
加硫など、いずれも適用できる。
【0016】
【実施例】次に実施例及び比較例をもって、本発明を説
明する。 実施例1〜6及び比較例1〜3 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
としてエチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン共重合体ゴム(住友化学社製、エチレン/プ
ロピレン重量比=60/40、ヨウ素価=22、70℃
キシレン溶媒中の極限粘度〔η〕=2.1、パラフィン
オイル20phrを含有する油展ゴム)100重量部
(該量はパラフィンオイルを除外した量である。)、表
1又は2に示した量の硫黄、カーボンブラック(東海カ
ーボン社製 シーストSO)120重量部、プロセスオ
イル(出光興産社製 PW380)55重量部、亜鉛華
5重量部及びステアリン酸1重量部からなる配合により
A練工程(BB−II型混練機使用、120℃、5分
間)を行い、A練工程後のゴム組成物を得た。次に、該
ゴム組成物に表1又は2に示した量の硫黄及び加硫促進
剤(住友化学社製、Soxinol BZ 2重量部、
Soxinol TT 0.5重量部、Soxinol
TRA 0.5重量部、Soxinol M 1重量
部)を添加しつつ混練し、B練工程(オープンロール使
用、40℃、10分間)を行った。3mm厚にシート出
ししたB練工程後のゴム組成物の表面肌を評価した。更
に、B練工程後のゴム組成物を160℃×20分間プレ
ス加硫し、ブルームについての評価を行なった。条件及
び結果を表1及び2に示した。
明する。 実施例1〜6及び比較例1〜3 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム
としてエチレン−プロピレン−5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン共重合体ゴム(住友化学社製、エチレン/プ
ロピレン重量比=60/40、ヨウ素価=22、70℃
キシレン溶媒中の極限粘度〔η〕=2.1、パラフィン
オイル20phrを含有する油展ゴム)100重量部
(該量はパラフィンオイルを除外した量である。)、表
1又は2に示した量の硫黄、カーボンブラック(東海カ
ーボン社製 シーストSO)120重量部、プロセスオ
イル(出光興産社製 PW380)55重量部、亜鉛華
5重量部及びステアリン酸1重量部からなる配合により
A練工程(BB−II型混練機使用、120℃、5分
間)を行い、A練工程後のゴム組成物を得た。次に、該
ゴム組成物に表1又は2に示した量の硫黄及び加硫促進
剤(住友化学社製、Soxinol BZ 2重量部、
Soxinol TT 0.5重量部、Soxinol
TRA 0.5重量部、Soxinol M 1重量
部)を添加しつつ混練し、B練工程(オープンロール使
用、40℃、10分間)を行った。3mm厚にシート出
ししたB練工程後のゴム組成物の表面肌を評価した。更
に、B練工程後のゴム組成物を160℃×20分間プレ
ス加硫し、ブルームについての評価を行なった。条件及
び結果を表1及び2に示した。
【0017】結果から次のことがわかる。本発明による
すべての実施例のゴム組成物は、優れた表面肌を有して
いる。一方、A練工程時に硫黄を用いなかった比較例1
及び硫黄を用いたものの、その量が過少な比較例2はブ
ツが発生している。また、A練工程時の用いた硫黄量が
過多な比較例3はブルームが発生している。
すべての実施例のゴム組成物は、優れた表面肌を有して
いる。一方、A練工程時に硫黄を用いなかった比較例1
及び硫黄を用いたものの、その量が過少な比較例2はブ
ツが発生している。また、A練工程時の用いた硫黄量が
過多な比較例3はブルームが発生している。
【0018】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実 施 例 1 2 3 4 5 6 硫黄量(重量部) A練工程時 0.07 0.10 0.20 0.50 1.00 2.00 B練工程時 1.43 1.40 1.30 1.00 0.50 0 評価(表面肌) *1 B練後のブツ(肌) △ 〇 〇 〇 〇 〇 加硫物のブルーム 〇 〇 〇 〇 〇 〇 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0019】
【表2】
【0020】*1 評価(表面肌) B練時のブツ:B練後のシート上のゴム組成物の表面の
ブツの有無。〇(なし)、△(多少あり)及び×(多
い)で表した。 加硫物のブルーム:加硫物のブルームの有無。〇(な
し)及び×(あり)で表した。
ブツの有無。〇(なし)、△(多少あり)及び×(多
い)で表した。 加硫物のブルーム:加硫物のブルームの有無。〇(な
し)及び×(あり)で表した。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、優
れた表面肌を有するエチレン−α−オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴム組成物を得ることができるエチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の
製造方法を提供することができた。
れた表面肌を有するエチレン−α−オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴム組成物を得ることができるエチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の
製造方法を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼田 永一 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴムをA練工程及びB練工程に付すエチレン
−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の
製造方法において、エチレン−α−オレフィン−非共役
ジエン共重合体ゴム100重量部あたり0.05〜2.
2重量部の硫黄を添加してA練工程を実施することを特
徴とするエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重
合体ゴム組成物の製造方法。 - 【請求項2】 エチレン−α−オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴムの70℃キシレン溶媒中の極限粘度
〔η〕が1.2〜4.0であり、かつヨウ素価が5〜4
0である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 非共役ジエンが5−エチリデン−2−ノ
ルボルネン及び/又はジシクロペンタジエンである請求
項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21138193A JPH0762171A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21138193A JPH0762171A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762171A true JPH0762171A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16605026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21138193A Pending JPH0762171A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762171A (ja) |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21138193A patent/JPH0762171A/ja active Pending
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