JPH0762084A - 硬化性組成物の製造法 - Google Patents

硬化性組成物の製造法

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JPH0762084A
JPH0762084A JP23251793A JP23251793A JPH0762084A JP H0762084 A JPH0762084 A JP H0762084A JP 23251793 A JP23251793 A JP 23251793A JP 23251793 A JP23251793 A JP 23251793A JP H0762084 A JPH0762084 A JP H0762084A
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JP
Japan
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group
polyether
polymerizable unsaturated
containing monomer
reactive silyl
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Application number
JP23251793A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Takao Doi
孝夫 土居
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】分子量17000のポリオキシプロピレンジオ
ール中で、分子内にエポキシ基を有する重合性不飽和モ
ノマーと他のモノマーを重合した。次いで未反応モノマ
ーを留去し、引き続きこれにイソシアネートプロピルメ
チルジメトキシシランを加え、ウレタン化反応を行いポ
リエーテルの両末端の水酸基をメチルジメトキシシリル
基に変換し、硬化性組成物を得た。 【効果】優れた機械物性、接着性を有した硬化性組成物
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改質された硬化性組成物
の製造法に関し、特に著しく優れた機械物性や接着性を
有しかつ作業性に優れた硬化性組成物の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】分子内に少なくとも1つの反応性シリル
基を有するポリエーテル化合物は、硬化物がゴム弾性を
有するという特徴を生かし被覆組成物・密封組成物など
の用途に用いられているが、一般的には硬化物の強度や
接着性が不充分であり、実用上問題がある。
【0003】例えばこれを接着剤として用いた場合に
は、せん断接着強度が不充分であるという問題が生じ、
これを防水剤として用いた場合には皮膜の強度が不充分
であるという問題が生じる。しかし、これらの問題を解
決するために硬化物の強度を向上させようとすると、一
般的に硬化物が硬く脆いものとなり、充分な破断伸度が
得られなくなる。また、組成によっては、粘度が著しく
高くなり実用上問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のごと
き欠点を解決し、優れた機械物性、接着性を有し、かつ
作業性に優れた硬化性組成物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は 反応性シリル
基を導入しうる官能基を有するポリエーテル中におい
て、重合性不飽和基含有モノマーの重合体を得た後、該
ポリエーテルに反応性シリル基を導入することによって
得られる硬化性組成物において、重合性不飽和基含有モ
ノマーの少なくとも1部に、分子内に少なくとも1つの
エポキシ基を有する重合性不飽和基含有モノマーを使用
することによって、優れた機械物性、接着性を有し、か
つ作業性に優れた硬化性組成物が得られることを見いだ
したことに基づきなされたものである。すなわち本発明
は下記組成物の製造法である。
【0006】反応性シリル基を導入しうる官能基を有す
るポリエーテル(a)中において、分子内に少なくとも
1つのエポキシ基を有する重合性不飽和基含有モノマー
(b)を単独で重合または他の重合性不飽和基含有モノ
マー(c)と共重合することによって重合体を得た後、
該ポリエーテルに反応性シリル基を導入することを特徴
とする、硬化性組成物の製造法。
【0007】本発明において使用される、反応性シリル
基を導入しうる官能基を有するポリエーテル(a)は、
触媒の存在下少なくとも1個の水酸基を有するヒドロキ
シ化合物などの開始剤にアルキレンオキシドなどのモノ
エポキシドなどを反応させて製造される水酸基末端のも
の、該水酸基を変性して得られるポリエーテル、あるい
はその他の方法によって選ばれるポリエーテルが好まし
い。
【0008】触媒としては、アルカリ金属触媒、複合金
属シアン化物錯体触媒、金属ポルフィリンなどが挙げら
れるが、高分子量ポリエーテルを得るためには複合金属
シアン化物錯体触媒が好ましい。官能基数は2以上が好
ましく、特に、2または3が好ましい。
【0009】モノエポキシドとしては、特に炭素数3以
上のアルキレンオキシドが好ましい。さらに好ましく
は、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、
2,3−ブチレンオキシド、エピクロロヒドリンなどの
炭素数3〜4のアルキレンオキシドが好ましい。それら
単独あるいはそれらの2種以上またはそれらとスチレン
オキシド、グリシジルエーテル、グリシジルエステルな
どの他のモノエポキシドを併用して使用することができ
る。
【0010】2種以上のアルキレンオキシドの使用ある
いはアルキレンオキシドと他のモノエポキシドの使用の
場合は、それらを混合して付加しまたは順次付加し、ラ
ンダム重合鎖やブロック重合鎖を形成することができ
る。最も好ましいモノエポキシドはプロピレンオキシド
単独である。
【0011】特に好ましい、反応性シリル基を導入しう
る官能基を有するポリエーテルはポリオキシプロピレン
ジオール、ポリオキシプロピレントリオールあるいはそ
の末端変性物である。末端変性物としては例えば、下記
(I)の方法に用いるような、アリル末端ポリオキシプ
ロピレンモノオールなどのオレフィン末端のポリエーテ
ルなどが挙げられる。
【0012】反応性シリル基とは、シラノール基や加水
分解性シリル基のごとく、湿分や硬化剤等により縮合、
反応をおこしポリエーテルの高分子量化を促進しうるも
のであり、下記一般式(1)により示される。 X3-m −Si(R1 m)−・・・(1) (式中R1 は1価の炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基、Xは水酸基または、ハロゲン基、アルコキシ基、
アシロキシ基、アミド基、アミノ基、アミノキシ基、ケ
トキシメート基、等の加水分解性基、mは0、1または
2。)
【0013】一般式(1)で表される反応性シリル基は
シリル基含有ポリエーテル全末端基中で平均して50%
以上、好ましくは70%以上含有することが好ましい。
【0014】一般式(1)で表される反応性シリル基の
ポリエーテルへの導入の方法は特には限定されないが、
例えば以下の方法で導入することができる。
【0015】(I)末端にオレフィン基を有するポリエ
ーテルの末端オレフィン基と一般式(2)で示されるヒ
ドロシリコン化合物を反応させる方法。 X3-m −Si(R1 m)H ・・・(2) (式中R1 、Xおよびmは前記と同様。)
【0016】ここでオレフィン基を導入する方法として
は、オレフィン基および官能基を有する化合物をポリエ
ーテルの末端水酸基に反応させて、エーテル結合、エス
テル結合、ウレタン結合、カーボネート結合などにより
結合させる方法、あるいはポリエーテルを製造する際に
モノエポキシドとしてアルキレンオキシドとアリルグリ
シジルエーテルなどのオレフィン基含有エポキシ化合物
を使用して共重合させることにより側鎖にオレフィン基
を導入する方法などが挙げられる。
【0017】(II)ポリエーテル末端水酸基と一般式
(3)で示されるような、分子中に少なくとも1つ好ま
しくはただ1つのイソシアネート基と少なくとも1つの
加水分解性シリル基を有する特定の有機珪素化合物をポ
リオキシアルキレン化合物の末端水酸基と反応させる方
法。 X3-m −Si(R1 m)−R2 −NCO ・・・(3) (式中R1 、Xおよびmは前記と同様。R2 は2価の炭
化水素基またはハロゲン化炭化水素基。)
【0018】具体的な有機珪素化合物としては、下記の
化合物を示しうる。 (C25 O)3 Si(CH23 NCO (CH3 O)3 Si(CH23 NCO (CH3 O)2 (CH3 )Si(CH23 NCO (CH3 O)3 SiNCO (CH3 O)2 Si(NCO)2
【0019】(ロ)末端不飽和基含有イソシアネート化
合物や、末端不飽和基含有ハロゲン化合物をポリオキシ
アルキレン化合物の末端水酸基と反応させて得られる末
端不飽和基あるいはイニシエータに起因するポリオキシ
アルキレン化合物の末端不飽和基と一般式(2)で示さ
れるヒドロシリコン化合物をVIII属遷移金属の存在下で
反応せしめる。
【0020】X3-m −Si(R1 m)H・・・(2) (式中R1 、Xおよびmは前記と同様。)
【0021】具体的には末端不飽和基含有イソシアネー
ト化合物としてアリルイソシアネート、末端不飽和基含
有ハロゲン化合物としてアリルクロリドを例示しうる。
また上記以外にも特開平5−194678号公報に記載
の方法等も挙げられる。
【0022】このようにして得られる、本発明に用いる
ポリエ−テル(a)の分子量は100〜50,000が
好ましい。
【0023】分子内に少なくとも1つのエポキシ基を有
する重合性不飽和基含有モノマー(b)としては、1−
ビニルシクロヘキサン−3,4−エポキシド、ブタジエ
ンモノオキシド、などの不飽和炭化水素オキシド;ビニ
ルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテルなど
の不飽和グリシジルエーテル類;グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、クロトン酸グリシジ
ル、桂皮酸グリシジル、ビニル安息香酸グリシジル、な
どの不飽和モノカルボン酸のグリシジルエステル類;不
飽和ジカルボン酸のモノアルキルモノグリシジルエステ
ル類もしくはジグリシジルエステル類等が挙げられる。
これらのモノマーのうちではグリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレートが好ましく、グリシジルメタ
クリレートが特に好ましい。
【0024】本発明においては上記重合性不飽和基含有
モノマーとともに他の重合性不飽和基含有モノマー
(c)を併用することができる。重合性不飽和基含有モ
ノマー(c)は一般式(4)で示される重合性不飽和基
含有モノマーの単独または2種以上の混合物である。 CH2 =CR34 ・・・(4) (式中R3 は水素原子、ハロゲン原子または1価の炭化
水素基。R4 は水素原子、ハロゲン原子、1価の炭化水
素基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ニト
リル基、アルケニル基、アシルオキシ基、アミド基また
はピリジル基。)
【0025】一般式(4)で示される重合性不飽和基含
有モノマーとしては、スチレンやα−メチルスチレン等
のスチレン系モノマー、アクリル酸あるいはそれらのエ
ステルやアクリルアミド等のアクリル系モノマー、アク
リロニトリル、2,4−ジシアノブテン−1等のシアノ
基含有モノマー、酢酸ビニル等のビニルエステル系モノ
マー、イソプレン、ブタジエン、その他のジエン系モノ
マー、およびこれら以外のオレフィン、不飽和エステル
類、ハロゲン化オレフィン、ビニルエーテルなどがあ
る。
【0026】また、必要に応じて一般式(5)で示され
るシリコン化合物も本発明における重合性不飽和基含有
モノマー(c)として用いることができる。
【0027】Y3-n −SiR5 n6 ・・・(5) (式中R5 は1価の炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基。Yは水酸基、ハロゲン基、アルコキシ基、アシロ
キシ基、アミド基、アミノ基、アミノキシ基またはケト
キシメート基、等の加水分解性基。R6 は重合性不飽和
基を有する有機残基。nは0、1または2。)
【0028】一般式(5)で示されるシリコン化合物と
しては具体的には化1の化合物等が例示される。
【0029】
【化1】CH2 =C(CH3 )COO(CH23 Si
(CH3 )(OCH32 CH2 =C(CH3 )Si(CH3 )(OCH32
【0030】これらの重合性不飽和基含有モノマー
(c)は、必要に応じて適宜選択しうるが、主成分とし
てアクリロニトリルなどのシアノ基含有モノマー、スチ
レンなどのスチレン系モノマーを用いた場合には、特に
優れた機械物性を発現しうるので好ましい。
【0031】分子内に少なくとも1つのエポキシ基を有
する重合性不飽和基含有モノマー(b)と他の重合性不
飽和基含有モノマー(c)との総量は特に限定するもの
ではないが、分子内に少なくとも1つの反応性シリル基
を含有するポリエーテル(c)100重量部に対し0.
1〜100重量部の範囲で使用するのが、作業性などの
点から好ましい。
【0032】重合性不飽和基含有モノマーの重合は、具
体的にはポリエーテル(a)にラジカル発生性の重合開
始剤、重合性不飽和基含有モノマーを添加し撹拌下加熱
する方法が適用しうる。添加方法は特に限定されず、ポ
リエーテル(a)、重合開始剤、重合性不飽和基含有モ
ノマーを一括混合する方法、ポリエーテル(a)中に重
合開始剤と重合性不飽和基含有モノマーを滴下する方法
等を適宜用いうる。
【0033】重合時には溶剤を用いてもよい。溶剤は、
重合に用いる不飽和基含有モノマーの種類に応じて適宜
選択しうる。該溶剤は重合後、完全に留去してもまた必
要に応じて1部を残存させてもよい。重合に用いる重合
開始剤はラジカル発生剤に限定されるものではなく重合
性不飽和基含有モノマーを重合しうる各種化合物を使用
でき、また場合によっては重合開始剤を用いることなく
放射線や熱によって重合できる。重合開始剤としては、
例えばパーオキシド系、アゾ系、あるいはレドックス系
の重合開始剤や金属化合物触媒などがある。具体的によ
く使用される重合開始剤としては、例えばアゾビスイソ
ブチロニトリル、ベンゾイルパーオキシド、t−アルキ
ルパーオキシエステル、アセチルパーオキシド、ジイソ
プロピルパーオキシカーボネートなどがある。
【0034】また重合性不飽和基含有モノマーの重合時
に、重合性不飽和基を有するポリエーテル(d)を共存
させることによって優れた保存安定性を確保しうる。重
合性不飽和基を有するポリエーテル(d)とは、1分子
中1個以上の重合性不飽和基を有し、主鎖が実質的にポ
リエーテル鎖からなる重合体である。この場合の重合性
不飽和基としては、例えば下記に示すような基が挙げら
れる。これらの重合性不飽和基は、ポリエーテルの末端
または側鎖に存在しうる。なお、下記において、φはフ
ェニレン基を示す。
【0035】−OCH2 CH=CH2 −OC(CH3 )=CH2 −OCH2 CH2 CH=CH2 −OCOCH2 CH=CH2 −OCOCH=CH2 −OCOC(CH3 )=CH2 −OCH2 −φ−CH=CH2
【0036】重合性不飽和基を有するポリエーテル
(d)の製造法としては、モノエポキシドを開環付加重
合させて得られる水酸基末端ポリエーテルの末端水酸基
を重合性不飽和基に変換する方法、重合性不飽和基を含
有する活性水素含有化合物にモノエポキシドを開環付加
重合させる方法、あるいはモノエポキシドを開環付加重
合する際に、アリルグリシジルエーテルなどの重合性不
飽和基含有モノエポキシドを共重合することにより、側
鎖または末端に重合性不飽和基を導入する方法などが挙
げられる。具体的な方法としては、本発明者らがさきに
提案した方法(特開平3−72527)等が挙げられ
る。
【0037】重合性不飽和基を有するポリエーテル
(d)は、分子中に重合性不飽和基とともに反応性シリ
ル基を有するポリエーテルでもよい。この場合には特に
機械物性に優れた硬化物が得られる。前記反応性シリル
基とは、シラノール基や加水分解性シリル基のごとく、
湿分や硬化剤等により縮合、反応をおこすものであり、
一般式(6)により示される。
【0038】Z3-P −SiR7 P−・・・(6) (式中R7 は1価の炭化水素基またはハロゲン化炭化水
素基。Zは水酸基、ハロゲン基、アルコキシ基、アシロ
キシ基、アミド基、アミノ基、アミノキシ基またはケト
キシメート基、等の加水分解性基。pは0、1または
2。)
【0039】このような分子中に重合性不飽和基ととも
に反応性シリル基を有するポリエーテルは、例えばアリ
ル基末端ポリエーテルの末端アリル基の一部と一般式
(7)で示されるヒドロシリコン化合物をVIII族遷移金
属の存在下で反応させることにより製造できるが特にこ
れに限定するものではない。
【0040】Z3-P −SiR7 PH・・・(7) (式中R7 、Zおよびpは前記と同様。)
【0041】重合性不飽和基含有モノマーの重合体は反
応性シリル基を導入しうる官能基を有するポリエーテル
(a)中に均一に分散せしめることが、硬化性組成物の
低粘度化や硬化物性の点で好ましいが、モノマーの組成
やポリエーテル(a)の添加量によっては重合性不飽和
基含有モノマーの重合体の一部または全部が系中に均一
に溶解する場合も充分に効果を発揮する。
【0042】重合性不飽和基含有モノマーの重合後、先
に示した方法によりポリエーテル(a)に反応性シリル
基を導入することによって目的とする硬化性組成物を得
ることができる。
【0043】本発明の硬化性組成物を硬化させるに際し
ては反応性シリル基の硬化反応を促進する硬化促進触媒
を使用してもよい。硬化促進触媒としては、アルキルチ
タン酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、ビスマストリス−2
−エチルヘキソエート、オクチル酸スズおよびジブチル
スズジラウレートのごときカルボン酸の金属塩、ジブチ
ルアミン−2−エチルヘキソエート等のごときアミン
塩、並びに他の酸性触媒および塩基性触媒を使用しう
る。
【0044】本発明の組成物には、必要ならばさらに補
強剤、充填剤、可塑剤、タレ止め剤密着剤などを含ませ
てもよい。補強剤としてはカーボンブラック、微粉末シ
リカなどが、充填剤としては炭酸カルシウム、タルク、
クレイ、シリカなどが、可塑剤としてはジオクチルフタ
レート、ジブチルフタレート、ジオクチルアジペート、
塩素化パラフィンおよび石油系可塑剤などが、顔料には
酸化鉄、酸化クロム、酸化チタンなどの無機顔料および
フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどの
有機顔料が、タレ止め剤として有機酸処理炭酸カルシウ
ム、水添ひまし油、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、微粉末シリカなどが、密着剤としてはアミノ
基含有シラン化合物、エポキシ基含有シラン化合物等が
挙げられる。
【0045】本発明の硬化性組成物は、シーリング剤、
防水剤、接着剤、コーティング剤などに使用しうるが、
特に硬化物自体の充分な強度や高い接着性が要求される
用途に好適である。
【0046】
【実施例】
[製造例1]ジエチレングリコールを開始剤として亜鉛
ヘキサシアノコバルテート触媒にてプロピレンオキシド
の重合を行い、平均分子量17000のポリエーテル化
合物Aを得た。
【0047】[製造例2]製造例1で得られたポリエー
テル化合物Aにアリルクロリドを加えて末端の水酸基を
アリル基に変換し、末端アリル基含有ポリエーテル化合
物Bを得た。
【0048】[製造例3]製造例2で得られた末端アリ
ル基含有ポリエーテル化合物Bにメチルジメトキシシラ
ンを白金触媒の存在下に反応させて50%のアリル基を
メチルジメトキシシリル基に変換し、反応性シリル基を
有するポリエーテル化合物Cを得た。
【0049】[製造例4]グリセリンを開始剤としてK
OH触媒にてプロピレンオキシドの重合を行い、平均分
子量5,000のポリエーテル化合物Dを得た。
【0050】[製造例5]製造例2で得られた末端アリ
ル基含有ポリエーテル化合物Bにメチルジメトキシシラ
ンを白金触媒の存在下に反応させて100%のアリル基
をメチルジメトキシシリル基に変換し、反応性シリル基
を有するポリエーテル化合物Eを得た。
【0051】[実施例1]製造例1で得られたポリエー
テル化合物A100gを4ツ口フラスコに入れ、100
℃に保ちながら、グリシジルメタクリレート21g、ア
クリロニトリル9g、アゾビスイソブチロニトリル0.
2gの混合物を窒素雰囲気下で撹はんしながら2時間か
けて滴下した。その後同温度で0.5時間撹はんを続け
た。反応終了後、未反応モノマーを110℃、0.1m
mHgで2時間加熱減圧脱気にて留去した。引き続きこ
れにイソシアネートプロピルメチルジメトキシシランを
加え、ウレタン化反応を行いポリエーテル化合物Aの両
末端の水酸基をメチルジメトキシシリル基に変換し、硬
化性組成物Fを得た。
【0052】[実施例2]製造例1で得られたポリエー
テル化合物A100g、製造例2で得られたポリエーテ
ル化合物B10gを4ツ口フラスコに入れ、100℃に
保ちながら、グリシジルメタクリレート21g、アクリ
ロニトリル9g、アゾビスイソブチロニトリル0.2g
の混合物を窒素雰囲気下で撹はんしながら2時間かけて
滴下した。その後同温度で0.5時間撹はんを続けた。
反応終了後、未反応モノマーを110℃、0.1mmH
gで2時間加熱減圧脱気にて留去した。引き続きこれに
イソシアネートプロピルメチルジメトキシシランを加
え、ウレタン化反応を行いポリエーテル化合物Aの両末
端の水酸基をメチルジメトキシシリル基に変換し、硬化
性組成物Gを得た。
【0053】[実施例3]実施例1においてポリエーテ
ル化合物Aの代わりに製造例4で得られたポリエーテル
化合物Dを用いた以外は実施例1と同様な方法にて硬化
性組成物Hを得た。
【0054】[実施例4]製造例2で得られたポリエー
テル化合物B100gを4ツ口フラスコに入れ、100
℃に保ちながら、グリシジルメタクリレート21g、ア
クリロニトリル9g、アゾビスイソブチロニトリル0.
2gの混合物を窒素雰囲気下で撹はんしながら2時間か
けて滴下した。その後同温度で0.5時間撹はんを続け
た。反応終了後、未反応モノマーを110℃、0.1m
mHgで2時間加熱減圧脱気にて留去した。ついでポリ
エーテル化合物Bの残存アリル基にメチルジメトキシシ
ランを白金触媒の存在下に反応させてメチルジメトキシ
シリル基に変換し、硬化性組成物Iを得た。
【0055】[実施例5]実施例4においてポリエーテ
ル化合物Bの代わりに製造例3で得られたポリエーテル
化合物Cを用いた以外は実施例4と同様な方法にて硬化
性組成物Jを得た。
【0056】[比較例1]製造例1で得られたポリエー
テル化合物A100gを4ツ口フラスコに入れ、100
℃に保ちながら、スチレン21g、アクリロニトリル9
g、アゾビスイソブチロニトリル0.2gの混合物を窒
素雰囲気下で撹はんしながら2時間かけて滴下した。そ
の後同温度で0.5時間撹はんを続けた。反応終了後、
未反応モノマーを110℃、0.1mmHgで2時間加
熱減圧脱気にて留去した。引き続きこれにイソシアネー
トプロピルメチルジメトキシシランを加え、ウレタン化
反応を行いポリエーテル化合物Aの両末端の水酸基をメ
チルジメトキシシリル基に変換し、硬化性組成物Kを得
た。
【0057】[比較例2]製造例2で得られたポリエー
テル化合物B100gを4ツ口フラスコに入れ、100
℃に保ちながら、スチレン21g、アクリロニトリル9
g、アゾビスイソブチロニトリル0.2gの混合物を窒
素雰囲気下で撹はんしながら2時間かけて滴下した。そ
の後同温度で0.5時間撹はんを続けた。反応終了後、
未反応モノマーを110℃、0.1mmHgで2時間加
熱減圧脱気にて留去した。ついでポリエーテル化合物B
の残存アリル基にメチルジメトキシシランを白金触媒の
存在下に反応させてメチルジメトキシシリル基に変換
し、硬化性組成物Lを得た。
【0058】上記実施例1〜4および比較例1、2で得
られた硬化性組成物に、硬化触媒としてジブチルスズジ
ラウレートを加え、2mm厚のシートを作成し20℃で
7日、更に50℃で7日硬化養生後に物性の測定を行っ
た。その結果を表1に示した。また、実施例1〜4およ
び比較例1、2で得られた硬化性組成物にジブチルスズ
ジラウレートとアミノシランを加え、アルミ(JIS
H4000 A1050P)に対する引張剪断強度を測
定した。その結果も表1に示す。また比較例3として製
造例5で得られたポリエーテル化合物Eの物性値と引張
剪断強度も表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】以上示したように、反応性シリル基に変
換しうるポリエーテル(a)中において、分子内に少な
くとも1つのエポキシ基を有する重合性不飽和基含有モ
ノマー(b)を単独または他の重合性不飽和基含有モノ
マー(c)と共重合することによって重合体を得た後、
該ポリエーテルに反応性シリル基を導入することによっ
て優れた機械物性、接着性を有した硬化性組成物を製造
し得ることが本発明によって明らかとなった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応性シリル基を導入しうる官能基を有す
    るポリエーテル(a)中において、分子内に少なくとも
    1つのエポキシ基を有する重合性不飽和基含有モノマー
    (b)を単独で重合または他の重合性不飽和基含有モノ
    マー(c)と共重合することによって重合体を得た後、
    該ポリエーテルに反応性シリル基を導入することを特徴
    とする、硬化性組成物の製造法。
  2. 【請求項2】反応性シリル基を導入しうる官能基を有す
    るポリエーテル(a)中において、重合性不飽和基を有
    するポリエーテル(d)の存在下、分子内に少なくとも
    1つのエポキシ基を有する重合性不飽和基含有モノマー
    (b)を単独で重合または他の重合性不飽和基含有モノ
    マー(c)と共重合することによって重合体を得た後、
    該ポリエーテルに反応性シリル基を導入することを特徴
    とする請求項1の製造法。
  3. 【請求項3】ポリエーテル(d)が、分子内に重合性不
    飽和基とともに反応性シリル基を有するポリエーテルで
    ある、請求項2の製造法。
  4. 【請求項4】ポリエーテル(d)が、分子末端にアリル
    基を有するポリエーテルである、請求項2の製造法。
  5. 【請求項5】分子内に少なくとも1つのエポキシ基を有
    する重合性不飽和基含有モノマー(b)が、グリシジル
    アクリレートおよびグルシジルメタクリレートからなる
    群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1の製造
    法。
  6. 【請求項6】ポリエーテル(a)の分子量が、100〜
    50000である、請求項1の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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