JPH076205B2 - マンホールの防水工法 - Google Patents

マンホールの防水工法

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JPH076205B2
JPH076205B2 JP2418679A JP41867990A JPH076205B2 JP H076205 B2 JPH076205 B2 JP H076205B2 JP 2418679 A JP2418679 A JP 2418679A JP 41867990 A JP41867990 A JP 41867990A JP H076205 B2 JPH076205 B2 JP H076205B2
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JP
Japan
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waterproof material
manhole
water
tubular
waterproof
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JP2418679A
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JPH0610367A (ja
Inventor
康雄 宮崎
明 神出
良太 宇賀
Original Assignee
株式会社大阪防水建設社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマンホールの防水工法に
関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】本出願人は先に第11〜14
図に概略的に示すマンホールの防水工法を提案した(例
えば特開昭64−43623号工法参照)。この防水工
法によれば、防水材として第11〜12図に示すよう
に、施工対象のマンホール(a)の内面全面に密着被覆
できるような寸法の容筒形に予め成形されていて、上記
マンホール(a)よりも小口径となるように変形加工さ
れた硬質乃至半硬質の熱可塑性合成樹脂製防水材
(1′)を用い、該防水材(1′)を変形加工状態のも
とに上記マンホール(a)内に挿入(第13図参照)し
た後、内部よりの加熱加圧で元の容筒形状に膨脹復元さ
せマンホール(a)の内面全面に被着(第14図参照)
することにより、防水処理を施し得るようになってい
る。この防水工法によれば施工性の改善と防水性能の向
上を計り得るが、次の点で尚満足すべきものでなかっ
た。 施工の間、マンホール(a)内への下水の流れ込みを
防止する必要があるので、第15図に示すように例えば
バイパス(e)を通じて水替えを行なわなければなら
ず、面倒であり、コスト高の原因となる。 マンホール(a)の底部を構成しているインバート部
の通水溝(第11〜15図では省略されている)に容筒
型防水材(1′)の底部をフィットさせることがむずか
しい。
【0003】本発明はこのような問題点を一掃すること
を目的としてなされたものである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、防水材とし
て、施工対象のマンホールの内面全面に密着被覆できる
ような寸法の容筒形状に予め成形されていて、上記マン
ホールより小口径となるように変形加工された硬質乃至
半硬質の熱可塑性合成樹脂製防水材を用い、該防水材を
変形加工状態のもとに上記マンホール内に挿入した後、
内部より加熱加圧して元の形状に膨脹復元させてマンホ
ール内面に被覆する防水工法に於て、変形加工防水材の
マンホールへの挿入工程前に、 マンホールの底部を構成しているインバート部の上面
を、その通水溝にフィットする凹溝部を有する底防水材
により被覆する工程及び 上記底防水材の凹溝部内に、該凹溝部に収まるよう
な寸法、形状の導水管を設置して、下水の通水路を形成
する工程とを含み、之等工程及びを経て、上記防水
工法の適用でマンホール内全面を容筒型防水材で被覆
し、次に容筒型防水材の胴部を残したままで底部の切断
除去と、この切断除去部を作業口とする導水管の撤去と
を行なった後、容筒型防水材と底防水材とを、後者防水
材の周縁部で接着又は溶着手段の適用で一体化すること
を特徴とするマンホールの防水工法に係る。
【0005】
【実施例】以下に本発明工法の一実施状況を添付図面に
もとづき説明すると次の通りである。
【0006】本発明工法の実施に際しては、施工対象の
マンホール(a)内への下水の流れ込みを防止するため
に、上流側の下水管(b)の口部に遮水バッグ(d)
が設置される。この遮水は一時的なもので、いずれ通水
状態に戻す必要があるので、遮水バッグ(d)として
は、破裂させるか又はエアを抜くことで実質的に遮水性
を消失するような構成のものが適当であり、例えば高弾
性、高抗張力のゴム製のものが用いられる。下流側の下
水管(b)の遮水は、図では省略されているが、上流
側と同様の手段で行なえばよい。このように下水管(b
),(b)からの水の流れこみを防止した後に、マ
ンホール(a)内、特に底部の清掃が行われる。以上で
予備的作業を終える。
【0007】次いで、第1〜2図に示すように本工事が
開始され、マンホール(a)の底部を構成しているイン
バート部(c)の上面全面が底防水材(2)により被覆
される。この被覆状態に於ては、底防水材(2)の凹溝
部(21)がインバート部(c)の通水溝(c)にフ
ィットしている。
【0008】底防水材(2)は下記容筒型防水材(1)
とともに、硬質乃至半硬質の熱可塑性合成樹脂例えば塩
化ビニル樹脂から成形され、成形時に、インバート部
(c)の上面に対応する寸法と、通水溝(c)にフィ
ットする凹溝部(21)とが与えられている。
【0009】図示のようにマンホール(a)の上部が上
方へ漸進的に口径を減じている場合は、底防水材(2)
の現寸法下でのマンホール(a)内への挿入は困難とな
る。而してこのような場合は、挿入前に、底防水材
(2)が凹溝部(21)に沿い好ましくは加熱軟化状態
のもとに2つ折りされ、その後折れ線を縦向きにしてマ
ンホール(a)内に挿入され、挿入後に、好ましくは加
熱軟化状態のもとに元の形状に戻され、同時に第2図に
示すように凹溝部(21)が通水溝(c)内にフィッ
トされる。尚防水工事後に於ける底防水材(2)下面内
方への水の浸入を防止するために、底防水材(2)をイ
ンバート部(c)上面に接着固定しておくことが好まし
い。接着剤としては、例えばエポキシ樹脂系のものを適
用できる。
【0010】次に上記底防水材(2)の凹溝部(21)
内に、該凹溝部(21)内に収まるような寸法、形状の
導水管(3)が設置される。
【0011】この設置状況が第3〜4図に示され、導水
管(3)は、上記凹溝部(21)の全長に亘って嵌り込
んでいる断面半円形の中央部(31)と、中央部(3
1)の両端から外方へ延出して、最寄りの下水管
(b)(b)内に挿入された、断面円形の両端部
(32)(32)とから構成され、両端部(32)(3
2)と下水管(b)(b)との間には、遮水バッグ
(d)を適宜破壊し又はエア抜きするための小さな作業
空間(4)が形成されている。
【0012】導水管(3)を設置した後は、上記作業空
間(4)より棒状物(図示せず)を差し込み遮水バッグ
(d)を破裂させるか又はエア抜きを行なうことで嵩小
(d)(第6図参照)となし、通水状態に戻し、その
後空間(4)内に詰め物(5)(第6図参照)を施し、
導水管(3)を固定する。
【0013】下水間(b)内の水位は通常は極く低く
且つ流量も左程多くないので、防水工事中に水位が凹溝
部(21)の上端レベルを超える危険性はないのが、雨
期や降雨時など水位が比較的高く且つ流量も多い場合
は、詰め物(5)を施した部分の空間(4)からマンホ
ール(a)内に水が流入する危険性を生ずる。従ってこ
のような場合は、詰め物(5)等を利用して空間(4)
をシールするか、又は第5図に示すように、導水管
(3)の両端部(32)(32)にエアバッグ(33)
(33)を装備し、このエアバッグ(33)(33)の
膨脹で、空間(4)をシールするようにすればよい。
【0014】導水管(3)の設置により、上流側の下水
管(b)と下流側の下水管(b2)とを該導水管
(3)を介し、通水状態に接続した後に、第11〜14
図に示す従来法の適用で、マンホール(a)内に容筒型
防水材(1)からなる防水膜が形成される。この防水膜
の形成は従来法に従い行えばよく、形成後に於ては、上
記防水材(1)の底部(11)は、第6〜7図に示すよ
うな、底防水材(2)と、凹溝部(21)を除き、略々
密着している。
【0015】次いで第8図に示すように、容筒型防水材
(1)の底部(11)と下水管(b)(b)への閉
鎖部(12)(第7図参照)とが縁部(111)を除い
て、切断除去されると共に、この切断除去部(112)
を作業口として、導水管(3)がその付属部材例えば第
4図では詰め物(5)及び遮水バッグ(d)、また第5
図ではエア抜きにより収縮したエアバッグ(33)(3
3)と共に抜き出し回収される。回収を容易とするため
に、導水管(3)は折曲可能なゴム製のものが適当であ
る。導水管(3)の撤去後は、底防水材(2)の凹溝部
(21)が通水溝として機能し、以後も通水状態をその
まま保持できる。
【0016】次に容筒型防水材(1)の底部の縁部(1
11)が底防水材(2)の上面の周縁部に溶着または接
着剤(図示せず)の適用で接着一体化される。この一体
化で容筒型防水材(1)は第9〜10図に示すように再
び底付きとなり、従来工法と変らない防水性能が得られ
る。
【0017】容筒型防水材(1)の背面側には、その加
熱収縮で薄い隙間(6)が生ずるが、この隙間(6)
は、例えばエポキシ樹脂系などの裏込め剤を用いて裏込
めすることにより消去できる。
【0018】
【効果】本発明工法によれば、上流側の下水管(b
と下流側の下水管(b)とを通水状態に保持する通水
路を確保した状態で防水工事を行い得るので、従来工法
に見られるような水替えのためのバイパスの設置は不要
となり、施工性を改善できる。更に容筒型防水剤でマン
ホールの防水工事を行う前に、底防水材で予めインバー
ト部上面に被覆を施しておくので、底防水材の凹溝部を
インバート部の通水溝にうまくフィットさせることがで
き、施工後に於ては、凹溝部を通水溝として安定確実に
機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法に於ける底防水材の取付け工程の状
況を概略的に示す縦断面図である。
【図2】横断面図である。
【図3】導水管の設置工程の状況を概略的に示す縦断面
図である。
【図4】同横断面図である。
【図5】第3図の変形例を示す縦断面図である。
【図6】容筒型防水材による防水膜の形成状況を概略的
に示す縦断面図である。
【図7】同横断面図である
【図8】容筒型防水材の底部の切断除去状況を概略的に
示す説明図である。
【図9】防水工事終了時の状況を概略的に示す縦断面図
である。
【図10】同横断面図である。
【図11】従来工法を工程順に示す概略説明図である。
【図12】従来工法を工程順に示す概略説明図である。
【図13】従来工法を工程順に示す概略説明図である。
【図14】従来工法を工程順に示す概略説明図である。
【図15】同バイパスラインの設置状況を概略的にす示
す説明図である。
【符号の説明】
(1) 容筒型防水材 (2) 底防水材 (3) 導入管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防水材として、施工対象のマンホールの内
    面全面に密着被覆できるような寸法の容筒形状に予め成
    形されていて、上記マンホールより小口径となるように
    変形加工された硬質乃至半硬質の熱可塑性合成樹脂製防
    水材を用い、該防水材を変形加工状態のもとに上記マン
    ホール内に挿入した後、内部より加熱加圧して元の形状
    に膨脹復元させてマンホール内面に被覆する防水工法に
    於て、変形加工防水材のマンホールへの挿入工程前に、 マンホールの底部を構成しているインバート部の上面
    を、その通水溝にフィットする凹溝部を有する底防水材
    により被覆する工程及び 上記底防水材の凹溝部内に、該凹溝部に収まるよう
    な寸法、形状の導水管を設置して、下水の通水路を形成
    する工程とを含み、之等工程及びを経て、上記防水
    工法の適用でマンホール内全面を容筒型防水材で被覆
    し、次に容筒型防水材の胴部を残したままで底部の切断
    除去と、この切断除去部を作業口とする導水管の撤去と
    を行なった後、容筒型防水材と底防水材とを、後者防水
    材の周縁部で接着又は溶着手段の適用で一体化すること
    を特徴とするマンホールの防水工法。
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JP5739781B2 (ja) * 2011-03-07 2015-06-24 積水化学工業株式会社 公共枡更生部材および公共枡更生方法
DE102012102433B4 (de) * 2012-03-22 2014-01-16 Peter Eschenbrenner Verfahren und Vorrichtung zum Sanieren eines Kanalschachtes

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