JPH0761682B2 - ポリアリレ−トフイルムの製造方法 - Google Patents

ポリアリレ−トフイルムの製造方法

Info

Publication number
JPH0761682B2
JPH0761682B2 JP21467087A JP21467087A JPH0761682B2 JP H0761682 B2 JPH0761682 B2 JP H0761682B2 JP 21467087 A JP21467087 A JP 21467087A JP 21467087 A JP21467087 A JP 21467087A JP H0761682 B2 JPH0761682 B2 JP H0761682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
temperature
polyarylate
wrinkles
flattening device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP21467087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6456530A (en
Inventor
和夫 近藤
覚志 丸山
健二 立石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Kogyo KK
Original Assignee
Okura Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Kogyo KK filed Critical Okura Kogyo KK
Priority to JP21467087A priority Critical patent/JPH0761682B2/ja
Publication of JPS6456530A publication Critical patent/JPS6456530A/ja
Publication of JPH0761682B2 publication Critical patent/JPH0761682B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はインフレーション法におけるポリアリレートフ
イルムの製造方法に関するものである。
近年プラスチックフィルムの使用用途は広がり、それと
共にプラスチックフィルムに要望される性能も高くなっ
ている。中でも耐熱性を要望するニーズは強く、フレキ
シブルプリント回路基板、ICキャリアテープ、LED表示
板、絶縁材料等の分野では特に強く望まれている。ポリ
アリレートフイルムは耐熱温度が184℃と変性芳香族ポ
リエーテル(127℃)、ポリカーボネート(145℃)等の
フイルムに比較して著しく高く、これら用途に最適なフ
イルムといえる。
(従来技術) しかしながらポリアリレートフイルムは硬い樹脂である
為通常のインフレーション法で製造しようとすれば、フ
イルムに皺が発生しやすく十分満足できるフイルムは得
られていないといっても過言ではない。
一般に熱可塑性合成樹脂フイルムの製造方法としては押
出機から樹脂をシート状に押し出し、これをロールによ
り冷却し製造するいわゆるキヤスト法や、押出機から樹
脂を管状に押し出し、これを空気圧によりバブルを形成
しながら製造するインフレーション法が知られている。
前者は装置が大型で場所を必要とし且つ装置が高価な為
製品コストが高くなり、又ロールにより縦方向にのみ引
き伸ばされる為縦横強度等のフイルム物性が不均一とな
る欠点を有している。
一方後者は少ない設備投資で製品コストの低い縦横強度
等のバランスのとれたフイルムの製造が可能であり、ロ
スの発生も所定巾に合わせて取幅を調節できる為比較的
少なくてすみ、工業的に有利な点を有している。
しかし先に述べたようにポリアリレートフイルムは硬い
為に公知のインフレーション法をそのまま行ったのでは
偏平化装置により筒状フイルムからフラット状フイルム
に偏平化し、一対の引取ロールに導入する時に偏平化装
置部で円筒状フイルムから偏平状フイルムに変形させる
過程でフイルムに皺が発生し、この為平滑なフイルムが
得られないという商品として致命的な問題があった。
又一般にポリエチレンフイルム等のような柔かいフイル
ムの場合には皺が入ったフイルムも再度伸ばし巻き直し
を行うとフイルムの皺跡は消えるものであるが、ポリア
リレートフイルムのような硬いフイルムは一度発生した
皺の跡はその後巻き直しを行っても消えないので、フイ
ルムの商品価値は著しく低下する。
偏平化装置では一般に内圧のかかった円筒状フイルムを
押しつぶして偏平化する為、フイルムに皺、特に両端部
での皺が発生しやすく、従来より偏平化装置を工夫し、
偏平化装置のフイルムとの接触部に回転ロール等を用い
てフイルムに働く力を少なくしたり、あるいは両端部に
更に案内板等を当て、滑らかにフイルムがピンチロール
に導入されるようにする等の工夫をしているが、フイル
ムの生産速度を速くしたり、ブローアップ比(バブル径
/ダイス径)を大きくすると、チューブの揺れ等により
円筒状フイルムからフラット状フイルムに変形する時に
皺が発生しやすく完全な解決策となっていないのが現状
である。
(発明の目的) 本発明者らはこれらの情況に鑑み、縦横機械的性質が均
等でフイルム表面の平滑性が良く、更にフイルム表面に
皺がなく、外観の良好なポリアリレートフイルムをイン
フレーション法により効率よく生産する方法を提供しよ
うとするものである。
(発明の構成) 本発明者らは、フイルムの硬さと温度との関係に注目
し、鋭意研究した結果特定範囲の温度にフイルムを保持
し、しかもフイルムの中央部と端部に温度差を設けた場
合にはインフレーション法においても平滑性の良好なポ
リアリレートフイルムを皺の発生無しに製造できること
を見い出し、本発明の方法に到達した。
即ち本発明はポリアリレート樹脂を環状ダイスより溶融
押出し、加圧気体によりバブル形成後偏平化装置により
偏平化し、引き続き一対のピンチロールに導入するイン
フレーション法において、ブローアップ比が、0.8〜2.5
倍であり、且つ偏平化装置とピンチロール間を通過する
ポリアリレートフイルムの温度が140℃〜190℃の範囲
で、且つフイルムの中央部を端部に比較し10℃〜30℃高
温度にすることを特徴とするポリアリレートフイルムの
製造方法である。
本発明者らは縦横機械的性質が均等で、フイルム表面の
平滑性が良く、更にフイルム表面に皺がなく、外観の良
好なフイルムを効率よく生産する為の諸条件について試
験を行った。その結果を第1表、第2表に示す。
一般にインフレーション法ではブローアップ比が小さい
ほど偏平化装置により円筒状フイルムからフラット状フ
イルムに偏平化する時に皺の発生は少なくなる。しかし
ながら得られるフイルムの縦横の機械的性質が不均一と
なる欠点が生じる。引張強度の横/縦の比率は1.0が理
想的な均等品といえるが、一般に使用するフイルム物性
としては0.7〜1.3は必要といわれる。第1表に示したよ
うに均等な機械的性質のフイルムを得る為のブロー比
(バブル径/ダイス径)は0.8以上必要である。又ブロ
ー比3.0倍の場合はフイルム表面に皺が発生し、外観良
好なフイルムが得られなかった。これらよりブローアッ
プ比は0.8〜2.5倍が適当である。
一方偏平化装置とピンチロール間を通過するポリアリレ
ートフイルムの温度が120℃より低い時、ブローアップ
比0.8でフイルム表面に皺が発生し、195℃より高い時は
偏平化装置内でフイルムが切断し、生産が中断する欠点
が生じた。ブローアップ比が大きいほどフイルム温度を
高く、即ちフイルムを柔かくする必要があるが、フイル
ム温度が高くなり過ぎるとフイルムが伸びやすく著しい
場合はフイルムが切断し、生産が中断することになる。
偏平化装置とピンチロール間を通過するフイルムの温度
を130℃〜190℃に保ち、ブローアップ比0.8〜2.5倍で生
産したフイルムは縦横機械的性質が均等したフイルム表
面に皺のない外観良好なフイルムが得られたが、一部の
フイルムに於て、フイルム中央部が垂れた状態であり、
フイルムの平滑性は不良であった。フイルムの平滑性は
他の基材と貼り合わせる時に大きく影響するものであ
り、平滑性が悪いと接着剤の均一な塗布ができなかった
り、貼り合わせた時に皺が発生したりする欠点が生じ
る。
本発明者らはこの欠点改良の為に種々研究した結果、第
2表に示した如くフイルム中央部と端部に温度差をつけ
ると平滑性良好なフイルムが得られることを見い出し
た。
本発明でいうフイルム中央部、端部とは円筒状バブルを
偏平化し、2枚状化したフイルムをロール方向に小分割
したとき、端から全幅の1/4〜1/6部分を端部と称し、残
りの部分を中央部と称した。又加熱の温度状態は第1図
に示す連続した曲線の温度分布を持ったものを示し、本
発明では加熱温度としてその中の最高温度と最低温度を
表わす。
フイルムの平滑性は一定長さのフイルム両端を固定し、
フイルムに単位長さ(幅方向)当たり均当な荷重をかけ
た後基準面とフイルムとの間隔を幅方向に測定し、差が
ないものほど平滑性が良いと判定する。
幅方向に温度差をつけない時、偏平化装置の影響により
フイルム中央部にたるみが生じたが本発明の方法はこの
たるみ部のフイルム温度を高くすることによりフイルム
を部分的に収縮させ、フイルムの平滑性を改良するもの
である。
ブローアップ比が大きくなるほど幅方向フイルムの温度
差は大きくする必要があるが、大きくしすぎるとフイル
ムの収縮が起こりすぎて中央がつっぱり、逆に端部が垂
れる欠点が生じた。これらよりフイルムの中央部と端部
との温度差は10℃〜30℃が適当であり、更に平滑性が良
好で皺のないフイルムが得られる、偏平化装置とピンチ
ロール間を通過するフイルムの温度は第1表、第2表よ
り、140℃〜190℃の範囲が適当である。
偏平化装置とピンチロール間を通過するポリアリレート
フイルムの温度を140℃〜190℃の範囲で、旦つ中央部を
端部に比較し10℃〜30℃、高温度にする方法としてはダ
イスとピンチロール間に赤外線ヒーター、熱風等を利用
した加熱装置を設ける方法、あるいは偏平化装置に上記
加熱帯を設ける方法等がある。
又本発明に用いたポリアリレートフイルムは次 で表わされる反復単位を有する重合体よりなるものであ
り、このポリアリレートフイルムには潤滑剤、安定剤、
難然剤、帯電防止剤、無機、有機の充填剤等を加えても
よい。
(発明の効果) 本発明の如くポリアリレート樹脂をブローアップ比0.8
〜2.5倍のバブルに形成し、偏平化装置とピンチロール
間を通過さすフイルムの温度を140℃〜190℃の範囲で、
旦つ中央部を端部に比較し10℃〜30℃高温度にすること
により初めて縦横機械的性質が均等で、フイルム表面の
平滑性が良く、更にフイルム表面に皺がなく、外観の良
好なポリアリレートフイルムが得られた。
(実施例) 次に本発明の実施例について説明するが、本発明は下記
の実施例に限定されるものではないことは勿論である。
実施例1 ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製)を口径180mm
φの環状ダイスより330℃の樹脂温度で押出し、ダイス
面上に取り付けた口径350mmφの冷却用エアリングによ
り冷却しつつ、バブル内に気体を導入し、バブル径360m
mφまで膨張させた。このまま従来の製造方法のように
偏平化装置とピンチロール間に導入した場合はフイルム
表面に皺が多数発生し、フイルム外観の悪いものであっ
た。
これに比し本実施例の製造方法に於ては、先ずバブル径
360mmφまで膨張させたフイルムをインフラスタインヒ
ーターと熱風を利用した加熱装置に導くが、この加熱装
置は幅方向に加熱調節可能になっており、この装置の温
度調整機能によりフイルムの中央部を180℃、両端部を1
60℃に保持することができる。
次いでこのフイルムを該装置に近接して設けられた偏平
化装置とピンチロール間に導入した。さらに、ピンチロ
ール通過後、フイルムの両端をスリットし、巻き取り装
置により厚み25μ、巾500mmのフイルムを巻き取った。
巻き取られたフイルムは縦横機械的性質が均等で、フイ
ルム表面の平滑性が良く、更にフイルム表面に皺がなく
外観の良好なフイルムであった。
比較例1 ポリアリレート樹脂(ユニチカ(株)製)を口径180mm
φの環状ダイスより330℃樹脂温度で押出し、ダイス面
上に取り付けた口径350mmφの冷却用エアリングにより
冷却しつつ、バブル内に気体を導入し、バブル径360mm
φまで膨張させインフラスタインヒーターと熱風を利用
した加熱装置に導いた。この加熱装置は幅方向に加熱調
節可能になっており、この装置の温度調節機能により中
央部、両端部共に180℃に保持されたフイルムを、この
装置に近接して設けられた偏平化装置とピンチロール間
に導入した。ピンチロール通過後両端をスリットし、巻
き取り装置により厚み25μ、巾500mmのフイルムを巻き
取った。
巻き取られたフイルムは縦横機械的性質が均等でフイル
ム表面に皺はなく、外観良好なフイルムであったがフイ
ルム中央部が垂れた平滑性の良くないフイルムであっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、フイルムの中央部と端部における温度分布を
示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアリレート樹脂を環状ダイスより溶融
    押出し、加圧気体によりバブル形成後偏平化装置により
    偏平化し、引き続き一対のピンチロールに導入するイン
    フレーション法において、ブローアップ比が0.8〜2.5倍
    であり、且つ偏平化装置とピンチロール間を通過するポ
    リアリレートフイルムの最高温度が140℃〜190℃の範囲
    で、且つフイルムの中央部を端部に比較し10℃〜30℃高
    温度にすることを特徴とするポリアリレートフイルムの
    製造方法。
JP21467087A 1987-08-27 1987-08-27 ポリアリレ−トフイルムの製造方法 Expired - Lifetime JPH0761682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21467087A JPH0761682B2 (ja) 1987-08-27 1987-08-27 ポリアリレ−トフイルムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21467087A JPH0761682B2 (ja) 1987-08-27 1987-08-27 ポリアリレ−トフイルムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6456530A JPS6456530A (en) 1989-03-03
JPH0761682B2 true JPH0761682B2 (ja) 1995-07-05

Family

ID=16659625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21467087A Expired - Lifetime JPH0761682B2 (ja) 1987-08-27 1987-08-27 ポリアリレ−トフイルムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0761682B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5158637A (en) * 1989-09-20 1992-10-27 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Method of and an apparatus for thermally processing crystalline thermoplastic resin film

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6456530A (en) 1989-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3985849A (en) Preparation of biaxially oriented polyvinyl alcohol film
JP2007076313A (ja) 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法
JPH0761682B2 (ja) ポリアリレ−トフイルムの製造方法
KR101324838B1 (ko) 2축 연신 필름의 제조 방법 및 2축 연신 필름 제조 장치
JP2690143B2 (ja) 筒状ポリカーボネート樹脂フイルムの製造方法
JP2942847B2 (ja) 液晶性ポリマーフィルムの製造装置とそれを用いた液晶性ポリマーフィルムの製造方法
JP4902158B2 (ja) 延伸ナイロンフィルム、及びその製造方法
JP5232075B2 (ja) 延伸熱可塑性樹脂シートの製造方法
US3340122A (en) Method of producing laminated thermoplastic film
JP4264313B2 (ja) インフレーションフィルムの製造方法
JP2009226779A (ja) 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法
JP2000094509A (ja) 樹脂製線材の製造方法
JPH07106601B2 (ja) ポリエ−テルサルホンフイルムの製造方法
JP5096991B2 (ja) 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法
JP3756836B2 (ja) 液晶ポリマーフィルムの製造方法
JP3792889B2 (ja) フィルムのインフレーション成形法とその装置
JPH03128225A (ja) 二軸延伸ナイロン66フィルムの製造方法
JPH03176122A (ja) 波状フィルムの製造方法
JP4689849B2 (ja) インフレーションフィルム成形法とその装置
KR0140295B1 (ko) 이축 배향 폴리에스테르 필름의 제조방법
JPH07186253A (ja) インフレーションフィルム成形装置およびフィルム成形方法
JPS60217134A (ja) チユ−ブ状同時2軸延伸ポリエ−テル・エ−テル・ケトンフイルムの製造方法
JPH11300825A (ja) 樹脂フィルムのインフレーション成形法
JPWO2016031701A1 (ja) 光学シートの製造装置及び製造方法
JP3238742B2 (ja) シボ付きシートの製造方法および装置