JPH11300825A - 樹脂フィルムのインフレーション成形法 - Google Patents

樹脂フィルムのインフレーション成形法

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JPH11300825A
JPH11300825A JP10772298A JP10772298A JPH11300825A JP H11300825 A JPH11300825 A JP H11300825A JP 10772298 A JP10772298 A JP 10772298A JP 10772298 A JP10772298 A JP 10772298A JP H11300825 A JPH11300825 A JP H11300825A
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Michihiro Sawada
道宏 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質樹脂であっても、皺のない高品質の樹脂
フィルムが得られるインフレーション成形法を提供す
る。 【解決手段】 溶融樹脂が環状ダイ12から円筒状に押し
出されて成形されたバブル14を一対の安定手段15で扁平
にし、一対の引取りピンチロール16で引き取るようにし
たインフレーション成形法であって、前記安定手段15
が、複数の金属ロール21を平面状に並列することにより
構成されたものであり、前記安定手段15の温度を、非晶
性樹脂の場合には(ガラス転移温度−20)℃〜(ガラス
転移温度+20)℃に制御し、結晶性樹脂の場合には(軟
化温度−10)℃〜(軟化温度+10)℃に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルムのイ
ンフレーション成形法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】包装用フ
ィルム、工業用フィルム等に関して、印刷の仕上がりの
向上、製品品質の向上、価格の引下げ、等が求められて
いる。フィルムの製膜法として、従来インフレーション
成形法が広く採用されているが、Tダイ法と比較して、
低コストであるという長所がある反面、特にポリスチレ
ン等の硬質樹脂の場合には皺が入りやすくて品質面で劣
る、という問題点があった。
【0003】従来、硬質樹脂のフィルムを成形する方法
及び装置として、次のような技術が提案されている。特
開昭51-71363号公報によれば、ニップロールでのフィル
ム温度を45℃〜樹脂組成物の軟化温度とすることによ
り、折り皺がなく、平滑なフィルムが得られるという熱
可塑性樹脂フィルムの製造方法が提案されている。しか
し、樹脂組成物の軟化温度が65℃以上の場合、低温度側
の限界値付近の設定温度(例えば45℃)では、皺を取る
効果が小さくなる。
【0004】また、特開昭60-201926号公報によれば、
耐熱性、可撓性のある保温帯をバブルに直接巻き付ける
ことにより、小皺や歪曲のないフィルムが得られるとい
うインフレーション成形方法が提案されている。この方
法の場合、保温帯によりフィルムの表面に傷が付いた
り、ごみが付着する虞れがある。
【0005】特開昭60-259430号公報によれば、インフ
レーション成形する際、引取りロールに導入直前の筒状
ポリスチレン系フィルムの温度を50〜95℃に制御するこ
とにより、皺の発生を防止できるという筒状ポリスチレ
ン系フィルムの製造方法が提案されている。この方法で
は、筒状ポリスチレン系フィルムを遠赤外線ヒータ、熱
風等により前記温度に制御することになっているが、加
熱されたとしても、安定板に接触した瞬間に冷えてしま
い、前記温度に維持することが困難である。
【0006】そこで、本発明は、硬質樹脂であっても、
皺のない高品質の樹脂フィルムが得られるインフレーシ
ョン成形法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、引
張り弾性率が2000MPa以上の硬質樹脂を使用し、この溶
融樹脂が環状ダイから円筒状に押し出されて成形された
バブルを一対の安定手段で扁平にし、一対の引取りピン
チロールで引き取るようにしたインフレーション成形法
であって、前記安定手段が、複数の金属ロールを平面状
に並列することにより構成されたものであり、前記安定
手段の温度を、非晶性樹脂の場合には(ガラス転移温度
−20)℃〜(ガラス転移温度+20)℃に制御し、結晶性
樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜(軟化温度+10)
℃に制御することを特徴とする。
【0008】前記ロールの金属材料としては、熱伝導性
の良好な材料を選び、例えばアルミニウムが好ましい。
前記金属ロールの個数は任意であるが、安定板の場合と
同様のガイド作用を有するのに必要な本数であればよ
い。前記安定手段の温度制御方法としては、任意の構成
を採用でき、例えば下記の構成がある。電気ヒータで加
熱する場合、ロールの内部にヒータを埋め込んでおき、
このヒータでロールを直接加熱する。または、ロールの
背面にヒータを設置しておき、放射伝熱、対流伝熱によ
りロールを加熱してもよい。
【0009】また、油、水、蒸気、熱風等を熱媒体とし
て使用してロールを加熱することもできる。誘導発熱を
利用したジャケットロールでもよい。前記安定手段の温
度を前記温度範囲とするのは、前記下限より低いと、バ
ブル(フィルム)に加わる熱量が不足してフィルムの柔
軟化が不充分となり、フィルムの皺防止効果が劣る。ま
た、前記上限より高いと、フィルムに加わる熱量が過剰
となり、フィルム表面(特に、バブルの内面)の軟化度
が過大となってブロッキングが発生しやすくなる。
【0010】本発明によれば、バブルを熱容量の大きな
金属ロールに直接接触させて熱伝達を行うため、金属ロ
ールに触れる部分のフィルム温度は瞬時に金属ロールと
同じ温度に達する。これにより、金属ロールの温度の制
御精度とほぼ同じ精度でフィルム温度を制御することが
可能になる。これにより、硬質樹脂であっても、皺のな
い高品質の樹脂フィルムが得られるようになる。
【0011】本発明の第2発明に係る樹脂フィルムのイ
ンフレーション成形法は、第1発明において、前記一対
の安定手段内の雰囲気の温度を、非晶性樹脂の場合には
(ガラス転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度+20)℃
に制御し、結晶性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜
(軟化温度+10)℃に制御することを特徴とする。前記
安定手段内の雰囲気の温度は、管理したいフィルム温度
に設定する。前記安定手段内の温度制御は、例えば温
度制御風の供給、遠赤外線のヒータ又はランプの使用
によって行うことができる。
【0012】前記温度制御風の供給の場合、安定手段
の周囲に、フィルムの通る部分を除いて、断熱材等より
なる断熱壁を設けて保温機能を持たせておき、温度制御
した空気をバブルと安定手段との空間に供給して温度制
御を行う。この方法は、温度制御性の点で優れている。
前記遠赤外線のヒータ又はランプの使用の場合、と
同様の構成による保温機能を持たせておき、バブルと安
定手段との空間に存在する空気をヒータ又はランプで加
熱して温度制御する。なお、フィルム表面の温度を精度
良く測定できる装置を使用するのであれば、直接フィル
ムを加熱制御してもよい。
【0013】バブルは、センター部から安定手段に触れ
始め、バブルの端部に向かって順に触れてゆく。端部は
最後に触れるため、温度制御効果が不足して皺が発生す
る虞れもある。端部に発生した皺は、トリミングによっ
てとり除くこともできるが、製品幅を大きくしたり、リ
サイクル量を小さくしたい場合、などでは、本発明によ
り安定手段内の雰囲気温度も制御することにより、バブ
ルの端部における皺の発生も抑制できるようになる。
【0014】また、バブルの周囲の温度を制御すること
により、装置の運転の際、雰囲気温度の変化の外乱要因
を抑えて品質の安定を図ることができる。なお、空気に
よる熱伝達では、効率が劣り、高速運転での熱量不足が
懸念されるが、フィルムは最終的に温度制御された金属
ロールと接触するため、目的とする温度に達する。
【0015】本発明の第3発明に係る樹脂フィルムのイ
ンフレーション成形法は、第1発明において、前記一対
の引取りピンチロールの温度を、非晶性樹脂の場合には
(ガラス転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度+20)℃
に制御し、結晶性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜
(軟化温度+10)℃に制御することを特徴とする。前記
引取りピンチロールの温度制御は、第1発明の安定手段
の温度制御と同じ方法で行うことができる。前記安定手
段の温度制御に加えて、前記引取りピンチロールの温度
制御もすることにより、皺のないより高品質の樹脂フィ
ルムが得られるようになる。
【0016】本発明の第4発明に係る樹脂フィルムのイ
ンフレーション成形法は、第1発明において、前記一対
の安定手段内の雰囲気の温度と前記一対の引取りピンチ
ロールの温度を、非晶性樹脂の場合には(ガラス転移温
度−20)℃〜(ガラス転移温度+20)℃に制御し、結晶
性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜(軟化温度+1
0)℃に制御することを特徴とする。
【0017】本発明により、金属ロールの温度、安定手
段内の雰囲気温度及び引取りピンチロールの温度の3者
を、制御すべきフィルム温度と同じ温度に設定すること
ができ、最も好ましい温度制御の形態となる。また、前
記3者の温度設定が同一でよいことは、運転管理上、設
定間違いがなくなる、という操作上のメリットもある。
【0018】本発明の第5発明に係る樹脂フィルムのイ
ンフレーション成形法は、第1〜第4発明のいずれかに
おいて、前記樹脂は、ポリスチレン系樹脂であることを
特徴とする。前記ポリスチレン系樹脂は、スチレンの単
独重合体、スチレンの共重合体、これらのゴム等による
変性物であり、これらの化合物を単独で又は2種以上を
混合して使用できる。
【0019】前記スチレンと共重合する単量体として
は、α−メチルスチレン、クロロスチレン、等のスチレ
ン誘導体、アクリロニトリル等のシアン化ビニル化合
物、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタ
クリル酸エステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル等のアクリル酸エステル、等の使用が好ましい。この
ポリスチレン系樹脂中には、潤滑剤、安定剤、難燃剤、
帯電防止剤、充填剤、等を添加してもよい。本発明によ
れば、ポリスチレン系樹脂のような硬質樹脂であって
も、皺のない高品質の樹脂フィルムが得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の一実施形
態に係る樹脂フィルム17のインフレーション成形法を説
明する。図1に示すように、この成形法において使用す
る装置は、押出し機11と、この押出し機11に取り付けら
れた環状ダイ12と、この環状ダイ12の上に設けられた冷
却用エアーリング13と、バブル14を折り畳むための安定
手段15と、一対の引取りピンチロール16と、フィルム17
の巻取りロール18とを備えて構成されている。前記環状
ダイ12の中央には、エアー24の供給装置(図示せず)と
接続されたパイプ19が設けられている。
【0021】前記安定手段15は、3本の金属ロール21が
長手方向を揃えて平面状に並列したものであり、これら
の3本のロール21がバブル14を挟んで一方側と他方側に
それぞれ配置されて構成されている。これらの金属ロー
ル21は、アルミニウムよりなり、内部にヒータが埋め込
まれている。前記安定手段15の周囲には、フィルム17の
通る部分を除いて、断熱材よりなる断熱壁22が設けられ
ている。また、この断熱壁22の内部に熱風を供給する熱
風供給手段(図示せず)が設けられている。
【0022】前記引取りピンチロール16も前記金属ロー
ル21と同様の加熱構造を有するものである。前記引取り
ピンチロール21と巻取りロール18との間には、ガイドロ
ール23、及び扁平フィルム17の両端部をスリットするス
リッタ(図示せず)が設けられている。
【0023】上記装置を使用して次のように樹脂フィル
ム17のインフレーション成形を行う。先ず、金属ロール
21の温度、安定手段15内の雰囲気温度及び引取りピンチ
ロール16の温度のうちの少なくとも1つを、制御すべき
フィルム17の温度と同じ温度に設定しておく。
【0024】原料樹脂を押出し機11に投入して溶融混練
し、環状ダイ12から溶融樹脂を円筒状に押し出しながら
バブル14に成形する。そして、このバブル14の内部にエ
アー24を注入して所定径に膨張させながら、このバブル
14を冷却用エアーリング13からのエアー24で冷却する。
次に、このバブル14を前記金属ロール21よりなる安定手
段15内に導入して扁平なフィルム17にし、引き続き、こ
のフィルム17を前記引取りピンチロール16を通して引き
取り、両端部をスリットした後、前記巻取りロール18で
巻き取る。
【0025】
【実施例】[実施例1]上記実施形態において、具体的
条件を下記の通りとした。 原料樹脂…ポリスチレン(出光石油化学株式会社製):
85重量%、スチレン−ブタジエンブロック共重合体(旭
化成工業株式会社製):10重量%、ハイインパクトポリ
スチレン(出光石油化学株式会社製):5重量%の混合
物(Tg:100℃)。 環状ダイの口径…75mm。 環状ダイから押し出された樹脂の温度…190℃。 冷却用エアーリングの口径…160mm。 バブル径…350mm。 金属ロールの温度…100℃。
【0026】上記条件の下、引取りピンチロールから出
たフィルムは、端部に多少小皺があったが、両端部をス
リットして厚さ30μm、幅470mmのフィルムを得た。得ら
れたフィルムは、皺がなく平滑で、品質良好であった。
また、フィルムの引張り弾性率を測定したところ、MD
が2500MPa、TDが2400MPaと良好であった。
【0027】[実施例2]本実施例の場合、実施例1と
同様の条件としたが、金属ロールに加えて、安定手段内
の雰囲気の温度も100℃に制御した。本条件の下、引取
りピンチロールから出たフィルムの両端をスリットして
厚さ30μm、幅470mmのフィルムを得た。得られたフィル
ムは、皺がなく平滑で、品質良好であった。
【0028】[実施例3]本実施例の場合、実施例1と
同様の条件としたが、金属ロールの温度を120℃に制御
した。本条件の下、引取りピンチロールから出たフィル
ムの両端をスリットして厚さ30μm、幅470mmのフィルム
を得た。得られたフィルムは、皺がなく平滑で、品質良
好であった。
【0029】[実施例4、5]実施例4の場合、実施例
1と同様の条件としたが、金属ロールに加えて、引取り
ピンチロールの温度も100℃に制御した。実施例5の場
合、実施例1と同様の条件としたが、金属ロールに加え
て、安定手段内の雰囲気の温度及び引取りピンチロール
の温度も100℃に制御した。本条件の下、引取りピンチ
ロールから出たフィルムの両端をスリットして厚さ30μ
m、幅470mmのフィルムを得た。得られた各実施例のフィ
ルムは、皺がなく平滑で、品質良好であった。
【0030】[比較例1]本比較例の場合、実施例1と
同様の条件としたが、金属ロール、安定手段内の雰囲気
及び引取りピンチロールの温度制御はいずれも行わなか
った。得られたフィルムは、金属ロール等の温度制御を
行わなかったため、折れ皺が多くて使用に耐えないもの
であり、商品価値を有していなかった。
【0031】[比較例2]本比較例の場合、実施例1と
同様の条件としたが、金属ロールのみ温度制御し、70℃
とした。得られたフィルムは、金属ロールの制御温度が
70℃であり、(Tg-20)=80℃より低かったため、折れ
皺が多くて使用に耐えないものであり、商品価値を有し
ていなかった。
【0032】[比較例3]本比較例の場合、実施例1と
同様の条件としたが、金属ロールのみ温度制御し、130
℃とした。得られたフィルムは、引取りピンチロールか
ら出たフィルムの端部において小皺はなかったが、金属
ロールの制御温度が130℃であり、(Tg+20)=120℃よ
り高かったため、両端部をスリットしてフィルムを2枚
に分ける際に剥離抵抗があってスムーズに剥がれず、フ
ィルムにかかるテンションの変動が生じやすかった。ま
た、フィルムの衝撃強度が低下していた。
【0033】[特性の評価]上記実施例及び比較例に係
るフィルムについて、外観、ブロッキング状態及び衝撃
強度を評価した。それらの結果を表1に示す。 前記外観の評価基準は、下記の通りである。 ◎:引取りピンチロールから出たフィルムに皺が全くな
い。 ○:引取りピンチロールから出たフィルムは、両端部に
小皺があったが、スリットには支障がなく、スリット後
の製品には皺が全くない。 ×:スリット後の製品にも皺が見られる。
【0034】前記ブロッキング状態の評価基準は、下記
の通りである。 ○:重なった2枚のフィルムを分ける際に剥離抵抗がな
い。 ×:重なった2枚のフィルムを分ける際に剥離抵抗があ
る。 前記衝撃強度の評価基準は、下記の通りである。 ○:保温(金属ロール等によるフィルム温度の制御)に
よる衝撃強度の低下率が20%未満である。 ×:保温による衝撃強度の低下率が20%以上である。
【0035】
【表1】
【0036】表1より、実施例に係るフィルムは、金属
ロール、安定手段内の雰囲気、及び引取りピンチロール
の温度の少なくとも1つを、前記所定の温度範囲内に制
御して得られたものであるため、外観、ブロッキング状
態及び衝撃強度について問題がないことがわかる。一
方、比較例に係るフィルムは、金属ロール等の制御を行
わなかったり、制御温度が前記所定の温度範囲から外れ
ていたため、外観、ブロッキング状態及び衝撃強度の少
なくとも1つについて問題があった。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るインフレーション成形法に
よれば、硬質樹脂であっても、皺のない高品質の樹脂フ
ィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインフレーション成
形法において使用する装置の概略図である。
【符号の説明】
11 押出し機 12 環状ダイ 14 バブル 15 安定手段 16 引取りピンチロール 21 金属ロール 22 断熱壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張り弾性率が2000MPa以上の硬質樹脂
    を使用し、この溶融樹脂が環状ダイから円筒状に押し出
    されて成形されたバブルを一対の安定手段で扁平にし、
    一対の引取りピンチロールで引き取るようにしたインフ
    レーション成形法であって、 前記安定手段が、複数の金属ロールを平面状に並列する
    ことにより構成されたものであり、 前記安定手段の温度を、非晶性樹脂の場合には(ガラス
    転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度+20)℃に制御
    し、 結晶性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜(軟化温度
    +10)℃に制御することを特徴とする樹脂フィルムのイ
    ンフレーション成形法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の樹脂フィルムのインフ
    レーション成形法において、 前記一対の安定手段内の雰囲気の温度を、非晶性樹脂の
    場合には(ガラス転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度
    +20)℃に制御し、 結晶性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜(軟化温度
    +10)℃に制御することを特徴とする樹脂フィルムのイ
    ンフレーション成形法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の樹脂フィルムのインフ
    レーション成形法において、 前記一対の引取りピンチロールの温度を、非晶性樹脂の
    場合には(ガラス転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度
    +20)℃に制御し、 結晶性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜(軟化温度
    +10)℃に制御することを特徴とする樹脂フィルムのイ
    ンフレーション成形法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の樹脂フィルムのインフ
    レーション成形法において、 前記一対の安定手段内の雰囲気の温度と前記一対の引取
    りピンチロールの温度を、非晶性樹脂の場合には(ガラ
    ス転移温度−20)℃〜(ガラス転移温度+20)℃に制御
    し、 結晶性樹脂の場合には(軟化温度−10)℃〜(軟化温度
    +10)℃に制御することを特徴とする樹脂フィルムのイ
    ンフレーション成形法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂フ
    ィルムのインフレーション成形法において、 前記樹脂は、ポリスチレン系樹脂であることを特徴とす
    る樹脂フィルムのインフレーション成形法。
JP10772298A 1998-04-17 1998-04-17 樹脂フィルムのインフレーション成形法 Withdrawn JPH11300825A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100704091B1 (ko) * 2003-09-17 2007-04-05 닛토덴코 가부시키가이샤 인플레이션 압출 성형 방법, 이를 위한 압출 성형 장치 및점착 시트의 제조 방법
JP2021070260A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 住友重機械工業株式会社 インフレーション成形装置

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