JPH0761549A - コンベヤベルトの接続部構造 - Google Patents

コンベヤベルトの接続部構造

Info

Publication number
JPH0761549A
JPH0761549A JP23916993A JP23916993A JPH0761549A JP H0761549 A JPH0761549 A JP H0761549A JP 23916993 A JP23916993 A JP 23916993A JP 23916993 A JP23916993 A JP 23916993A JP H0761549 A JPH0761549 A JP H0761549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canvas
conveyor belt
belt
connecting portion
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23916993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2676006B2 (ja
Inventor
Masaharu Tsunoda
正治 角田
Masaaki Asazuma
正昭 浅妻
Koji Katsura
浩司 桂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuboshi Belting Ltd filed Critical Mitsuboshi Belting Ltd
Priority to JP5239169A priority Critical patent/JP2676006B2/ja
Publication of JPH0761549A publication Critical patent/JPH0761549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2676006B2 publication Critical patent/JP2676006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚の帆布を積層した芯体帆布の両面を弾
性カバー層にて積層被覆してなるコンベヤベルトにあっ
て、ベルト屈曲時に発生する帆布、特に表面側に位置す
る帆布の起き上り剥離に原因するベルトの損傷劣化を抑
制すること。 【構成】 弾性カバー層(4)(5)にて上下両面を被
覆された複数層の芯体帆布(2)をもって構成されたコ
ンベヤベルト(1)にあって、最上層および/または最
下層の帆布(2A)(2B)の、その間に5〜10mm
の間隙(8)を残してなる突き合せ接続部における帆布
端部の少なくとも一方に鋸歯形(7)を形成し、該鋸歯
の一つは幅20mm以下の基部における幅(W)と長さ
即ち奥行(L)の比が1:2から1:8の範囲に設定さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンベヤベルトの接続
部構造に関し、より詳しくは、ベルト内部に埋設される
抗張体として帆布製芯体を用いたコンベヤベルトの接続
部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンベヤベルトは一般に、オープンエン
ドに製造され、備え付け機械に合致するよう工場内で、
あるいは作業現場でベルトのエンドレス化のためのジョ
イント作業が実施される。
【0003】特に、抗張体として複数枚の芯体帆布を埋
設し、該帆布層の上下両面を熱可塑性樹脂あるいはゴム
製の弾性カバー層にて積層被覆したコンベヤベルトにお
ける無端化のためのジョイント手段は多々あり、例えば
ベルト帆布芯体の接続部の形状はベルトの長手方向と直
交するベルト幅方向に一致する最短直線型、ベルトの長
手方向に対し所定の交叉角を保有するバイヤス直線型、
あるいはベルト長手方向に一個の大形V字形を呈する切
り込型からなる帆布接続先端部の突き合せ構造がその代
表的なものである。
【0004】前記帆布芯体の突き合せ構造を発展せしめ
て、即ち該突き合せ接続部の一段の強靱さを求めて、図
7にその一例を示すように、コンベヤベルト(31)に
は複数枚の芯体帆布群(32)が埋設され、これら芯体
帆布(32)の上下両面は、熱可塑性樹脂またはゴム製
の弾性カバー層(34)(35)をもって積層状に被覆
されており、この芯体帆布(32)としてはポリエステ
ル、芳香族ポリアミドなどの合成繊維、さらに綿、麻、
などの天然繊維からなる低伸度高強力な織布が用いられ
ている。
【0005】そして、複数枚の芯体帆布(32)毎の各
突き合せ接続部はベルトの周方向にその接続部を僅かづ
つ位置的にづらして、帆布接続個所における脆弱部の局
部的集中を排除している。
【0006】また最上層および最下層の各芯体帆布の突
き合せ接続部表面には必要に応じ、芯体帆布(32)よ
り薄手で柔軟性に富む当て帆布片(44)(44)が配
され、ベルト接続部における芯体帆布の起き上りの抑
止、延いては弾性カバー層(34)の破損の軽減阻止を
図っている。なお芯体帆布(32)の接続部は当帆布片
(44)を介して未加硫カバー(45)(45)が充
填、加硫され、この加硫作業によりコンベヤベルトの接
続部は強固に一体連結される。
【0007】また、さらに各芯体帆布(32)の突き合
せ接続部には図8の芯体帆布の一部平面図をもって公知
例Iに示すように、帆布接続端部の先端間に5〜10m
m程度の間隙(38)を意図的に残し、ベルトのプーリ
上における屈曲時の帆布接続端部の同時の起き上りに伴
う弾性カバー層(34)(35)の剥離、亀裂の発生を
極力阻止している。
【0008】あるいは、図9の芯体帆布接続部の拡大側
面図をもって、公知例IIに示すように、芯体帆布(3
2)の突き合せ接続部における帆布両端部に帆布(3
2)全幅に亘り、研磨手段などにより、共に下向きテー
パー端面(55)(55)を形成し、両下向きテーパー
端面(55)(55)間に5〜10mmの間隙(56)
を残して接続し、芯体帆布のベルト屈曲時の起き上り力
を抑止し、これにてベルトカバー層の剥離、亀裂などの
発生を防止している。
【0009】また、図10の芯体帆布の一部拡大平面図
をもって、公知例III に示すように、各芯体帆布(3
2)の突き合せ接続先端部分にベルト長手方向に一致す
るスリット(68)群を芯体帆布(2)の全幅に亘って
設け、これにより芯体帆布の端部に短冊形(67)を形
成し、該接続部分の柔軟化を図り、ベルト屈曲時の剛性
の大きい帆布の無理な起き上り現象を抑止し、延いては
ベルトカバー層の剥離、亀裂などの発生を抑止してい
る。なお、図7より図10に例示するベルトの芯体帆布
接続両端部の各間隙部にはゴム状弾性接着処理層が充填
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】芯体帆布を埋設したコ
ンベヤベルトのプーリ上でのベルト屈曲時に、主として
発生する剛性の大きい埋設帆布の起き上りの発生を抑制
するための前記各種提案にあって、図7より図10に示
す帆布芯体の接続端部間に5〜10mmの間隙を保つこ
とは、帆布接続両端部の完全当接によって発生する強力
なる起き上り力を半減せしめる効果は確かに認められる
も、かなりの肉厚を有し、かつその柔軟性にとぼしく剛
性に富む高強力低伸度の芯体帆布自体に十分なる起き上
り抑制効果を期待すること自体かなり無理なものがあ
る。
【0011】また、図9に示す高強力低伸度の芯体帆布
の接続両端部にそれぞれ対応する下向きテーパー(5
5)(55)部を研磨手段などにて形成せしめることに
より、該端部にかなりの柔軟性を付与せしめる点にて
は、かなり効果は期待できるも、反面テーパー状研磨部
分にあっては、帆布とゴムあるいは合成樹脂からなる弾
性カバー層との接着処理層、例えばRFL処理あるいは
接着ゴム処理も一体の研磨によって削り取られるため、
該部における接着性能が大きく低下する欠点となってあ
らわれる。
【0012】芯体帆布の接続部にては、ベルトに負荷さ
れた力が各帆布間にある接着層の剪断力により相隣り合
う帆布に力が伝えられるのであって、接着力に欠けある
いは接着力の弱い界面では帆布と接着層間に遊びが生
じ、これにより弾性カバー層の破損が促進されることと
なる。
【0013】また図10に示すベルト長手方向にのびる
スリット(68)群を芯体帆布端部に設け、該部に短冊
形(67)を形成することにより芯体帆布の起き上り力
はかなり改善されるも、スリット幅によっては隣接する
短冊形(57)を形作っている帯片自体をも併って起き
上り、確実なる帆布の起き上りを抑止することは期待で
きなかった。
【0014】前記、従来の各種芯体帆布の無端化のため
の接続手段には、それぞれに一長一短がある。この発明
は前記各種芯体帆布の接続手段が保有する有効的手段を
多面的に取り入れながら、強靱なコンベヤベルトの接続
部構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るコンベヤベルトの接続部構造はつぎ
のような構成を採用している。この発明に係るコンベヤ
ベルトは複数層からなる芯体帆布を抗張体として用い、
その上下両面に弾性カバー層を積層被覆している。コン
ベヤベルト無端化のための両端接続部における芯体帆布
の最上層および最下層中、このうち少なくとも一層の芯
体帆布の突き合せ端部の少なくとも一方端部は鋸歯形に
形成され、この鋸歯形の鋸歯の一つは幅20mm以下の
基部において、ベルト幅方向の幅(W)とベルト長手方
向の鋸歯の長さ、即ち奥行き(L)の比が1:2から
1:8の範囲に設定されている。
【0016】そして鋸歯形の芯体端部と芯体の他端部間
にはベルト真横幅方向に対し16°〜25°のバイアス
角度θが設定されており、かつ両端部間には5〜10m
mの間隙が残されていることを特徴とする。
【0017】
【実施例】つぎに、この発明に係るコンベヤベルトの接
続部構造の具体的実施例を図面を用いて説明する。 (実施例:I)(図1および図2参照) 図1はこの発明に係るコンベヤベルトの接続部における
ジョイント過程を示す斜視図である。コンベヤベルト
(1)には複数枚、例えば四枚の芯体帆布(2)が各帆
布間に極く薄手のゴム状弾性の接着処理層(3)を介し
て埋設され、この芯体帆布(2)としては、ポリエステ
ル,ナイロン,ビニロン,芳香族ポリアミドなどの合成
繊維、綿,麻,レーヨンなどの天然繊維からなる低伸度
高強力な織布が用いられている。
【0018】そして、芯体帆布(2)の上下両面はウレ
タン,PVC,フッ素樹脂,PE,PPなどの熱可塑性
樹脂、またはNR,SBR,IR,BRなどのゴム材か
らなる弾性カバー層(4)(5)をもって積層状に被覆
されている。なお前記接着処理層(3)はこの弾性カバ
ー層(4)(5)と同一材にて構成されている。
【0019】前記、芯体帆布(2)毎の接続部は、ベル
ト周方向にて、僅かづつ位置的にづらして接続され、芯
体帆布の接続個所における懸念される脆弱個所の分散化
が図られている。そして、四枚の芯体帆布(2)の無端
化のための突き合せ状の接続部はベルトの真横方向に対
し16°から25°のバイアス角度θを保って接続され
ており、これにて帆布の接続領域の拡大を図り、芯体帆
布の起き上りを抑制している。
【0020】複数の芯体帆布(2)のうち、最上層と最
下層に位置する帆布(2A)(2B)のうち、少なくと
も一層の帆布の接続部における突き合せ各端部のうち、
一方は鋸歯形(7)を呈し、接続される鋸歯形一端部と
接続部の他端部間には5〜10mmの間隙(8)を残し
て接続されている。なお、この鋸歯形(7)端部を形成
する鋸歯の一つは幅20mm以下の基部におけるベルト
幅方向に相当する幅(W)、およびベルト長手方向に相
当する長さ、即ち奥行き(L)の比は1:2から1:8
の範囲に設定されている。
【0021】一方芯体帆布(2)の接続部における他方
の端部は芯体帆布(2)を構成するベルト幅方向に配設
織製された横糸のみを除去されて、接続部端部にベルト
長手方向に一致する奥行き約5mm程度の縦糸のみにて
構成されるモップ形(10)が形成され、前記鋸歯形
(7)端部とこのモップ形(10)端部は前述のとおり
16°から25°のバイアス角度(θ)を保ち、かつそ
の間に5〜10mmの間隙(8)を保っている。
【0022】そして接続される一端部を鋸歯形(7)に
形成された最上層(2A)および/または最下層(2
B)の芯体帆布を除く、あるいは最上層または最下層の
いずれか一方の芯体帆布を含む芯体帆布を構成する他の
帆布の接続両端部は、前述の従来の技術の欄にて、既述
した公知例:IよりIII にて記述した形状を呈し、その
接続両端部間に5〜10mmの間隙(8)を残した突き
合せ手段が採用されている。
【0023】(実施例:2)(図3参照) この発明は芯体帆布(2)のうち、最上層および最下層
(2A)(2B)の帆布、あるいはこれらのいずれか一
方の帆布層の接続部の端部の一方には前述した鋸歯形
(7)を、端部の他方には、ベルト長手方向にのびるス
リット(12)群を帆布全幅に亘って設けた所定幅の短
冊形(11)を呈し、これら鋸歯形(7)端部および短
冊形(11)端部は、その間に5〜10mmの間隙
(8)を残し、かつ両接続端部は16°〜25°のバイ
アス角度(θ)を保って接続されている。
【0024】(実施例:3)(図4参照) この発明は芯体帆布(2)のうち最上層および最下層の
両帆布(2A)(2B)、あるいはこれらいずれか一方
の帆布層の接続部の端部の一方には前述した鋸歯形
(7)を、端部の他方には、帆布端部を単にバイアスカ
ットした表面に接着処理層を付着せしめた帆布無処理の
バイアスカット形(13)が形成され、これら鋸歯形
(7)端部およびバイアスカット形(13)端部はその
間に5〜10mmの間隙(8)を残し、かつ両接続端部
は16°〜25°のバイアス角度(θ)を保って接続さ
れている。
【0025】(実施例:4)(図5参照) この発明は芯体帆布(2)のうち最上層および/または
最下層の帆布(2A)(2B)の接続部における両端部
を共に前述した鋸歯形(7)(7)となし、突き合せ鋸
歯形(7)(7)間に5〜10mmの間隙(8)を残
し、かつ両接続端部は16°〜25°のバイアス角度
(θ)を保って接続されている。
【0026】以上各実施例にあっては、図1にその詳細
を示すように芯体帆布(2)の最上層(2A)および最
下層(2B)の帆布の突き合せ接続部は薄手の柔軟性に
富む当て帆布片(14)が貼着され、さらに未加硫カバ
ー部材(15)が、未加硫コーチングシート(16)
(16)を介して、ベルト接続切欠部に充填され、未加
硫カバー部材(15)およびコーチングシート(16)
の加硫作業によりコンベヤベルト接続部は強固に一体連
続される。
【0027】なお、この発明において、芯体帆布の最上
層(2A)および/または最下層(2B)の接続部に形
成された鋸歯形(7)の一つの鋸歯の基部幅20mm以
下にあって、V字形の鋸歯片の基部幅(W):奥行
(L)の比は1:2から1:8の範囲に設定されている
も、この折、W:Lの比が1:2未満にあっては各鋸歯
の先端角度が大きすぎ、帆布先端の起き上り抵抗が大き
すぎ剥離しやすいものとなる。反対にその比が1:9以
上では帆布先端の起き上り抵抗は小さく、その耐剥離性
は良好なものとはなるも、接続部における鋸歯形(7)
が長くなりすぎ、その処理が難しく、作業性の上で問題
となる。そして、この鋸歯部(7)を帆布の接続端部に
形成した帆布は積層帆布中、最上層(2A)および最下
層(2B)の双方またはいずれか一方に限定したのは、
専らその作業性の簡易化のためである。
【0028】つぎに、この発明に係る前述の実施例I、
即ち芯体帆布(2)中、最上層および最下層の帆布を含
んで四枚の帆布のうち最上層と最下層の帆布の接続部の
一端部を鋸歯形とし、他端部をモップ形(10)とな
し、かつ鋸歯の一つの基部の幅が5mm、長さ即ち奥行
が30mm、即ち幅(W)と奥行(L)の比を1:6と
し、鋸歯形端部とモップ形端部の間に10mmの間隙を
残した接続部を有するコンベヤベルトとまた従来の技術
の欄中にて、既述した即ち芯体帆布の接続部端部を無処
理の状態とし、その先端間に10mmの間隙を残した接
続部を有する公知例Iのコンベヤベルト、また芯体帆布
の両端部を全幅に亘り、下向きテーパー状に研磨し、こ
れらテーパー部間に10mmの間隙を残した接続部を有
する公知例IIのコンベヤベルト、さらに芯体帆布の端部
にベルト長手方向に一致するスリット群をもって形成さ
れた短冊形端部同志をその間に10mmの間隙を残して
接続せしめた接続部を有する公知例III のコンベヤベル
トの、これら四つの実例を用いて、これら各コンベヤベ
ルトの接続部における強靱性の比較実験を実施した。
【0029】上記、比較実験に用いる装置は、図6にそ
の具体例を示すように、プーリ径300mmのヘッドプ
ーリ(21)と同径のテールプーリ(22)およびベン
ドプーリ(23)の組合せからなり、これに2個の小径
のベンドプーリ(24)(24)を配し、前記四種類の
周長5mのコンベヤベルトを順次懸架し、ベルト速度1
50m/min、かつプーリーファクター60の状況下
にて、走行試験を行い、ベルト接合部に亀裂が発生する
までの屈曲回数を測定し、その折のトラブル発生の位置
と現象を表1にまとめた。
【0030】なお、通常、屈曲による芯体帆布の起き上
りの影響を極力小さくするために、プーリ径とベルト芯
体帆布の総厚みの比、所謂プーリファクターを80%作
用張力以上で100〜120、60%〜80%作用張力
で80〜100、60%作用張力以下で60〜70とす
るのが通例である。
【0031】
【表1】 以上の走行試験の結果より、この発明を実施したコンベ
ヤベルト(実施例I)は、従来の多用されているコンベ
ヤベルト(公知例I,II,III )より、その接続部の強
靱性において、少なくとも2倍以上の耐久力があること
が確認された。
【0032】
【発明の効果】この発明に係るコンベヤベルトはベルト
の無端化のための接続部における突き合せ状の埋設芯体
帆布の少なくとも一端部にベルト長手方向に相当する奥
行きの深い鋸歯形を特に形成することにより、ベルト接
続端部における帆布の柔軟性が高まり、ベルト屈曲時に
派生する帆布、特に積層帆布層のうち表面側に位置する
帆布の起き上り、剥離現象を抑止することができ、延い
てはコンベヤベルトの接続個所における弾性カバー層を
含む亀裂、剥離、切断の発生を抑止し、ベルトの耐久性
の増大に貢献することができた。
【0033】また、突き合せ状の芯体帆布の接続部にお
ける帆布両端部間に5〜10mmのごく僅かな間隙を意
図的に残すことによる接続部の帆布の不測の起き上り現
象は間隙部の存在により分断、吸収され、また該間隙部
には十分量の弾性接着ゴム層を介在せしめることにより
他端の帆布の起き上りの伴昇現象を確実に阻止でき、結
果において、ベルト接続部の脆弱化を阻止する大きい力
を発揮することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したコンベヤベルトの接続部に
おけるジョイント過程を示す斜視図である。
【図2】図1の芯体帆布接続部の一部拡大斜視図であ
る。
【図3】他の実施例を示す図2に相当する図である。
【図4】さらに他の実施例を示す図2に相当する図であ
る。
【図5】さらにまた他の実施例を示す図2に相当する図
である。
【図6】コンベヤベルトの接続部の耐久性を調べるため
の装置の概略正面図である。
【図7】従来のコンベヤベルトの接続部におけるジョイ
ント過程を示す斜視図である。
【図8】図7におけるベルト接続部の一部の平面図であ
る。
【図9】他の実施例を示す従来のコンベヤベルトの一層
の芯体帆布接続部の側面図である。
【図10】他の実施例を示す従来のコンベヤベルト接続
部の一部の平面図である。
【符号の説明】
1 コンベヤベルト 2 芯体帆布 2A 最上層帆布 2B 最下層帆布 4 弾性カバー層 5 弾性カバー層 7 鋸歯形 8 間隙 10 モップ形 11 短冊形 12 スリット 13 バイアスカット形 W 鋸歯の基部の幅 L 鋸歯の奥行 θ 帆布両端部の突き合せバイアス角度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数層からなる芯体帆布の上下両面を弾
    性カバー層にて積層被覆したコンベヤベルトにあって、
    該ベルトの無端化のための両端接続部における芯体帆布
    の最上層および最下層中、このうち少なくとも一層の芯
    体帆布の突き合せ端部のうち、少なくとも一方端部は鋸
    歯形に形成され、この鋸歯形の鋸歯の一つは幅20mm
    以下の基部におけるベルト幅方向の幅(W)とベルト長
    手方向の奥行き(L)の比が1:2から1:8の範囲に
    設定されているコンベヤベルトの接続部構造。
  2. 【請求項2】 芯体帆布の接続部における一方の鋸歯形
    端部と他方の端部間はベルト真横幅方向に対するバイア
    ス角度は16°〜25°の範囲にあり、かつ両端部間に
    は5〜10mmの間隙が残されている請求項1のコンベ
    ヤベルトの接続部構造。
  3. 【請求項3】 突き合せ芯体帆布の接続部両端部のうち
    一方は鋸歯形に、他方は芯体帆布を構成するベルト幅方
    向に位置する横糸のみを除去し、ベルト長さ方向に約5
    mmの縦糸片よりなるモップ形にそれぞれ形成されてい
    る請求項1または2のコンベヤベルトの接続部の構造。
  4. 【請求項4】 突き合せ芯体帆布の接続部両端部のうち
    一方は鋸歯形に、他方はベルト長手方向にのびるスリッ
    ト群を帆布全幅に亘って設けた所定幅の短冊形にそれぞ
    れ形成されている請求項1または2のコンベヤベルトの
    接続部の構造。
  5. 【請求項5】 突き合せ芯体帆布の接続部両端部のうち
    一方は鋸歯形に、他方は芯体帆布の表面にゴムまたは合
    成樹脂製の弾性接着層を被着せしめたままのバイアスカ
    ット形にそれぞれ形成されている請求項1または2のコ
    ンベヤベルトの接続部の構造。
  6. 【請求項6】 突き合せ芯体帆布の接続部の両端は共に
    鋸歯形に形成されている請求項1または2のコンベヤベ
    ルトの接続部の構造。
JP5239169A 1993-08-30 1993-08-30 コンベヤベルトの接続部構造 Expired - Fee Related JP2676006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5239169A JP2676006B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 コンベヤベルトの接続部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5239169A JP2676006B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 コンベヤベルトの接続部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0761549A true JPH0761549A (ja) 1995-03-07
JP2676006B2 JP2676006B2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=17040761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5239169A Expired - Fee Related JP2676006B2 (ja) 1993-08-30 1993-08-30 コンベヤベルトの接続部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2676006B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161326A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベアの移動手摺、及びその製造方法
WO2010010824A1 (ja) * 2008-07-22 2010-01-28 株式会社ブリヂストン コンベアベルト及びコンベアベルトのリキャップ方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4542440B2 (ja) * 2005-01-27 2010-09-15 ニッタ株式会社 搬送ベルト

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0484212U (ja) * 1990-11-28 1992-07-22
JPH04277112A (ja) * 1991-03-05 1992-10-02 Bando Chem Ind Ltd コンベヤベルトとその接合方法
JPH051714U (ja) * 1991-06-21 1993-01-14 三ツ星ベルト株式会社 コンベヤベルト接合部の構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0484212U (ja) * 1990-11-28 1992-07-22
JPH04277112A (ja) * 1991-03-05 1992-10-02 Bando Chem Ind Ltd コンベヤベルトとその接合方法
JPH051714U (ja) * 1991-06-21 1993-01-14 三ツ星ベルト株式会社 コンベヤベルト接合部の構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009161326A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベアの移動手摺、及びその製造方法
WO2010010824A1 (ja) * 2008-07-22 2010-01-28 株式会社ブリヂストン コンベアベルト及びコンベアベルトのリキャップ方法
JP2010023996A (ja) * 2008-07-22 2010-02-04 Bridgestone Corp コンベアベルト及びコンベアベルトのリキャップ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2676006B2 (ja) 1997-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2558070Y2 (ja) Vリブドベルト
US4305713A (en) Endless power transmission belt
JP2007511710A (ja) 縦長形状体のための継ぎ構造
JPH0727181A (ja) Vリブドベルト及びvリブドベルト用グラインダーホイ ール
JP2011133029A (ja) 平ベルト
US4299587A (en) V-Belt
JPH0531012B2 (ja)
US6827660B2 (en) Endless power transmission belt
EP0138466B1 (en) Toothed belt
JP2504422Y2 (ja) 動力伝動用vベルト
JP2676006B2 (ja) コンベヤベルトの接続部構造
JP3745963B2 (ja) 動力伝動用ベルトとその製造方法
US4106613A (en) Conveyor belts
JP2516423B2 (ja) コンベヤベルト
JPH05272593A (ja) 工業用ベルト
JP2848516B2 (ja) Vリブドベルト
JPH07243483A (ja) 伝動ベルト
JPH0110514Y2 (ja)
JPH0620936U (ja) 伝動用vベルト
JPH10274290A (ja) 動力伝動用ベルト
JP2003171006A (ja) 食品裁断兼用搬送ベルト
JPH0239659B2 (ja)
JPS627876Y2 (ja)
JP2503691Y2 (ja) ダブルvリブドベルト
JPS5824036Y2 (ja) 多リブベルト

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees