JPH076128Y2 - 緩衝材 - Google Patents
緩衝材Info
- Publication number
- JPH076128Y2 JPH076128Y2 JP1988106443U JP10644388U JPH076128Y2 JP H076128 Y2 JPH076128 Y2 JP H076128Y2 JP 1988106443 U JP1988106443 U JP 1988106443U JP 10644388 U JP10644388 U JP 10644388U JP H076128 Y2 JPH076128 Y2 JP H076128Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protrusion
- root
- tip
- cushioning material
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Buffer Packaging (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、プラスチック製緩衝材に関するものである。
[従来の技術] 従来より、陶器その他の衝撃に弱い物品を箱に緩衝包装
する場合の緩衝材として発泡樹脂を物品の形状に合わせ
て成形したものに物品を嵌め込むようにして収納するこ
とが行われていた。
する場合の緩衝材として発泡樹脂を物品の形状に合わせ
て成形したものに物品を嵌め込むようにして収納するこ
とが行われていた。
しかし、この方法で物品を収納する場合、物品毎に緩衝
材の成形を変化させる必要があり、金型が多数必要とな
る欠点があった。
材の成形を変化させる必要があり、金型が多数必要とな
る欠点があった。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は、物品の形が変化しても同一の形状の緩衝材に
より緩衝包装できるものを提供することを目的とするも
のである [課題を解決するための手段] 本考案者らは、プラスチックシートの上に突起部を多数
設け、これに物品を当てて押し潰した場合、各変形度に
応じて、反作用力として物品を支える力が作用し、物品
の形状のままに該突起部の先端が陥没する点に着目し
て、さらにこの効果が有効に作用する構造を見いだして
本考案を完成した。
より緩衝包装できるものを提供することを目的とするも
のである [課題を解決するための手段] 本考案者らは、プラスチックシートの上に突起部を多数
設け、これに物品を当てて押し潰した場合、各変形度に
応じて、反作用力として物品を支える力が作用し、物品
の形状のままに該突起部の先端が陥没する点に着目し
て、さらにこの効果が有効に作用する構造を見いだして
本考案を完成した。
本考案は、プラスチックシートに、該シートと連続一体
的な中空円錐状の突起部を一定間隔毎に多数設け、該突
起部は、先端部に近付くほど次第に直径が小さくなり、
突起物品の高さは、該突起部の根元の直径の1.5〜3.5倍
であり、各突起部の先端と先端の間隔は突起部の根元の
直径の1〜2倍であり、かつ中空円錐状突起部の先端部
及び根元の肉厚を大きく、突起部の中間部の肉厚を薄く
し、該中間部の最低肉厚を突起部の最先端及び根元の肉
厚の平気値の30〜80%である緩衝材を提供するものであ
る。
的な中空円錐状の突起部を一定間隔毎に多数設け、該突
起部は、先端部に近付くほど次第に直径が小さくなり、
突起物品の高さは、該突起部の根元の直径の1.5〜3.5倍
であり、各突起部の先端と先端の間隔は突起部の根元の
直径の1〜2倍であり、かつ中空円錐状突起部の先端部
及び根元の肉厚を大きく、突起部の中間部の肉厚を薄く
し、該中間部の最低肉厚を突起部の最先端及び根元の肉
厚の平気値の30〜80%である緩衝材を提供するものであ
る。
本考案は原材料として用いるプラスチックシートの厚さ
0.1〜1mmのプラスチックシートを使用することができ
る。
0.1〜1mmのプラスチックシートを使用することができ
る。
材質としては、熱可塑性樹脂が好ましく、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル酸系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などが特に好適であ
る。
ン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、塩化ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリル酸系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などが特に好適であ
る。
また、これらの樹脂同士をブレンドしたり、発泡シート
にしたりして使用することができる。
にしたりして使用することができる。
無機充填剤を添加した組成物も好適に使用することがで
きる。
きる。
本考案のプラスチックシートは、硬質であっても軟質で
あってもよく物品の形状及び重さによって適宜選択する
ことができる。
あってもよく物品の形状及び重さによって適宜選択する
ことができる。
本考案緩衝材に設ける突起部は先端に近付くに従って、
直径が小さくなる。これは物品を収納した場合に突起部
が陥没しやすいようにするためである。直径が同一であ
ると突起部は折れ曲がるだけで本考案の場合のように突
起の先端が突起部の根元に陥没しない。突起部の円錐形
状の垂直側面の傾斜は5〜20℃の範囲が望ましい。この
傾斜が大きすぎると、突起部が用意に陥没して保持力が
弱くなり、傾斜が少ないと陥没するのに抵抗が強すぎて
包装することができなくなる。
直径が小さくなる。これは物品を収納した場合に突起部
が陥没しやすいようにするためである。直径が同一であ
ると突起部は折れ曲がるだけで本考案の場合のように突
起の先端が突起部の根元に陥没しない。突起部の円錐形
状の垂直側面の傾斜は5〜20℃の範囲が望ましい。この
傾斜が大きすぎると、突起部が用意に陥没して保持力が
弱くなり、傾斜が少ないと陥没するのに抵抗が強すぎて
包装することができなくなる。
また、本考案緩衝材の突起部は高さが根元の直径の1.5
〜3.5倍、好ましくは、2〜3倍である。
〜3.5倍、好ましくは、2〜3倍である。
この比率が1.5倍未満では、収納物品の厚さの変化に対
応して突起部が変化する幅がせまく緩衝効果が悪くな
る。該比率が3.5倍を越えると、使用の際に、突起部が
折れやすくなり収納物品が固定されにくくなる。
応して突起部が変化する幅がせまく緩衝効果が悪くな
る。該比率が3.5倍を越えると、使用の際に、突起部が
折れやすくなり収納物品が固定されにくくなる。
また、本考案緩衝材において多数設けた突起部は、例え
ば、基盤の目状又はハニカム状に配列するのが望まし
い。
ば、基盤の目状又はハニカム状に配列するのが望まし
い。
この場合、突起部の間隔は、設突起部の根元の直径の2
倍以下である必要がある。
倍以下である必要がある。
この間隔が2倍を越えると、突起の先端にかかる力が横
から利き、突起部が折れたり物品の固定が緩むおそれが
ある。
から利き、突起部が折れたり物品の固定が緩むおそれが
ある。
また、突起部は原材料のプラスチックシートから真空成
形又は圧空成形により成形するが、このときに成形条件
を選定して、突起部の中間の厚さを突起部先端の厚さ及
び突起部根元の厚さより薄くするのが非常に望ましい。
具体的には、突起部の中間の最低厚さの値が、先端の中
央部の厚さと突起部の根元の厚さとの平均値の20〜80
%、好ましくは、40〜70%の厚さを有するのが望まし
い。本考案の緩衝材は、この中間部分の変形のざくつ反
作用又はこの変形の弾力で物品を支持している。
形又は圧空成形により成形するが、このときに成形条件
を選定して、突起部の中間の厚さを突起部先端の厚さ及
び突起部根元の厚さより薄くするのが非常に望ましい。
具体的には、突起部の中間の最低厚さの値が、先端の中
央部の厚さと突起部の根元の厚さとの平均値の20〜80
%、好ましくは、40〜70%の厚さを有するのが望まし
い。本考案の緩衝材は、この中間部分の変形のざくつ反
作用又はこの変形の弾力で物品を支持している。
このような厚さ配分を有する突起部の先端を押し潰す
と、中間の薄い肉厚部分が皺となって、円滑に陥没し、
押し潰されたのち、根元の肉厚部で力を支えて、しっか
りと物品を固定する。
と、中間の薄い肉厚部分が皺となって、円滑に陥没し、
押し潰されたのち、根元の肉厚部で力を支えて、しっか
りと物品を固定する。
また、先端部の肉厚部分を厚くすると、相当の固さを有
しており、使用の際に元の丸みのある形状を保持して、
包装物品を固定するのに貢献している。
しており、使用の際に元の丸みのある形状を保持して、
包装物品を固定するのに貢献している。
本考案を実施例の図面によりさらに詳細に説明する。
第1図は、本考案の緩衝材の実施例の側面図であり、ポ
リプロピレン樹脂に20重量%のタルクを充填した組成物
のシートにより聖三したものであり、第2図に示すよう
に根元で直径15mmの円錐状突起部1が0.3mmの厚さのプ
ラスチックシート2の上に多数配列されていて、第3図
の断面図で示すように、該円錐状突起部1は中空であ
り、プラスチックシート2と一体的に連続した構造であ
る。
リプロピレン樹脂に20重量%のタルクを充填した組成物
のシートにより聖三したものであり、第2図に示すよう
に根元で直径15mmの円錐状突起部1が0.3mmの厚さのプ
ラスチックシート2の上に多数配列されていて、第3図
の断面図で示すように、該円錐状突起部1は中空であ
り、プラスチックシート2と一体的に連続した構造であ
る。
突起部の先端1と突起部り根元4の厚さはプラスチック
シートの厚さの約70%であり、突起部の中間部5の最低
厚さは、同じく40%である。
シートの厚さの約70%であり、突起部の中間部5の最低
厚さは、同じく40%である。
そのため、突起部1の上から押し潰すと、中間部5が潰
れるが根元4はそのままの形状を維持して物品を支える
役割を果たす。
れるが根元4はそのままの形状を維持して物品を支える
役割を果たす。
突起部の円錐状の側面の角度は15度であり、これによ
り、上から押し潰したときに、突起部1が折れずに、中
間部5が根元4に陥没する形になる。
り、上から押し潰したときに、突起部1が折れずに、中
間部5が根元4に陥没する形になる。
第2図によれば、本実施例の突起部1の先端同士の間隔
は18mmであり、突起部の根元の直径の1.2倍になってい
る。
は18mmであり、突起部の根元の直径の1.2倍になってい
る。
突起部1の高さは30mmであり、根元4の直径の2倍であ
る。
る。
本実施例の緩衝材を使用する場合は、図に示した緩衝剤
を2枚の間に、物品、例えば、瓶などを挟み、上下から
押し付けると、瓶の形状に応じて緩衝材の突起部が押し
潰され、瓶の形の空間が形成される。
を2枚の間に、物品、例えば、瓶などを挟み、上下から
押し付けると、瓶の形状に応じて緩衝材の突起部が押し
潰され、瓶の形の空間が形成される。
このようにして組み合わせてセットしたものを箱に入れ
て包装すれば、衝撃に強い緩衝包装をすることができ
る。
て包装すれば、衝撃に強い緩衝包装をすることができ
る。
そして瓶は、押し潰された多数の突起部の先端で支えら
れて宙に浮いて包装されるので衝撃を受けても物品が破
損することはない。
れて宙に浮いて包装されるので衝撃を受けても物品が破
損することはない。
[考案の効果] 本考案の緩衝材は、収納すべき物品の形状が変わっても
同一の緩衝材により包装できるので便利であり、宙に浮
いた構造により保持されるので衝撃効果も良好である。
同一の緩衝材により包装できるので便利であり、宙に浮
いた構造により保持されるので衝撃効果も良好である。
第1図は本校案の一実施例の緩衝材の側面図であり、第
2図は、その平面図であり、第3図は同じく断面図であ
る。 図中の符号は、1;突起部、2;プラスチックシート、3;突
起部の先端、4;突起部の根本部、5;突起部の中間部であ
る。
2図は、その平面図であり、第3図は同じく断面図であ
る。 図中の符号は、1;突起部、2;プラスチックシート、3;突
起部の先端、4;突起部の根本部、5;突起部の中間部であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】プラスチックシートに、該シートと連続一
体的な中空円錐状の突起部を一定間隔毎に多数設け、該
突起部は、先端部に近付くほど次第に直径が小さくな
り、突起物品の高さは、該突起部の根元の直径の1.5〜
3.5倍であり、各突起部の先端と先端の間隔は突起部の
根元の直径の1〜2倍であり、かつ中空円錐状突起部の
先端部及び根元の肉厚を大きくし、突起部の中間部の肉
厚を薄くし、該中間部の最低肉厚を突起部の最先端及び
根元の肉厚の平均値の30〜80%である緩衝材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988106443U JPH076128Y2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 緩衝材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988106443U JPH076128Y2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 緩衝材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0228479U JPH0228479U (ja) | 1990-02-23 |
JPH076128Y2 true JPH076128Y2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=31339962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988106443U Expired - Lifetime JPH076128Y2 (ja) | 1988-08-11 | 1988-08-11 | 緩衝材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076128Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4663280B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2011-04-06 | 川上産業株式会社 | 片面に針状突起を有する立体構造物の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5983781U (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-06 | 株式会社東芝 | 保護部材 |
JPS6299555U (ja) * | 1985-12-13 | 1987-06-25 |
-
1988
- 1988-08-11 JP JP1988106443U patent/JPH076128Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0228479U (ja) | 1990-02-23 |
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