JPH0761188B2 - スピーカ用ホーン - Google Patents
スピーカ用ホーンInfo
- Publication number
- JPH0761188B2 JPH0761188B2 JP4197576A JP19757692A JPH0761188B2 JP H0761188 B2 JPH0761188 B2 JP H0761188B2 JP 4197576 A JP4197576 A JP 4197576A JP 19757692 A JP19757692 A JP 19757692A JP H0761188 B2 JPH0761188 B2 JP H0761188B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- horn
- lead
- synthetic resin
- specific gravity
- loss coefficient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカ用ホーンに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】スピーカ用ホーンは、通常、木、アルミ
ニウム、合成樹脂等により形成される。
ニウム、合成樹脂等により形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、木を使用
した場合には、量産性が悪いという問題があった。又、
アルミニウムを使用した場合には、損失係数が小さく、
ホーンの振動の減衰に時間がかかるので、独特の残響音
(所謂、ホーン固有の鳴き)が生じるという問題があっ
た。又、合成樹脂を使用した場合には、比重が小さいた
め、振動し易く、忠実度の高い再生音が得られないとい
う問題があった。
した場合には、量産性が悪いという問題があった。又、
アルミニウムを使用した場合には、損失係数が小さく、
ホーンの振動の減衰に時間がかかるので、独特の残響音
(所謂、ホーン固有の鳴き)が生じるという問題があっ
た。又、合成樹脂を使用した場合には、比重が小さいた
め、振動し易く、忠実度の高い再生音が得られないとい
う問題があった。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解決し、独
特の残響音(ホーン固有の鳴き)を抑制でき、忠実度の
高い再生音を得ることができると共に、量産性も良いス
ピーカ用ホーンを提供することである。
特の残響音(ホーン固有の鳴き)を抑制でき、忠実度の
高い再生音を得ることができると共に、量産性も良いス
ピーカ用ホーンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の特徴とするところは、合成樹脂に、コイル
状の線とされた鉛が混入されて成る点にある。尚、合成
樹脂が、85重量%のエポキシ樹脂とされ、鉛が15重
量%とされると共に、鉛の線の直径が0.1〜1mmと
されることもある。
に、本発明の特徴とするところは、合成樹脂に、コイル
状の線とされた鉛が混入されて成る点にある。尚、合成
樹脂が、85重量%のエポキシ樹脂とされ、鉛が15重
量%とされると共に、鉛の線の直径が0.1〜1mmと
されることもある。
【0006】
【作用】ホーンが、損失係数が大きい合成樹脂に、損失
係数が比較的大きい鉛が混入されて成るものとされてい
るので、ホーン全体の損失係数を大とでき、ホーンの振
動の減衰時間を短縮できる。又、鉛がコイル状であるの
で、比重の大きい鉛を、ホーンの表面と平行な方向のみ
ならず、厚さ方向にも容易に略均一に混入できる。従っ
て、ホーンの比重を全体的に略均一に大とできて、ホー
ンの振動を全体的に抑制できる。更に、鉛が線で、適度
に太いと共に、適度に強度があるので、取り扱いが容易
である。従って、鉛をコイル状に容易に加工できると共
に、ホーンのインサート成形時に、鉛を所定の箇所に容
易に配設できる。
係数が比較的大きい鉛が混入されて成るものとされてい
るので、ホーン全体の損失係数を大とでき、ホーンの振
動の減衰時間を短縮できる。又、鉛がコイル状であるの
で、比重の大きい鉛を、ホーンの表面と平行な方向のみ
ならず、厚さ方向にも容易に略均一に混入できる。従っ
て、ホーンの比重を全体的に略均一に大とできて、ホー
ンの振動を全体的に抑制できる。更に、鉛が線で、適度
に太いと共に、適度に強度があるので、取り扱いが容易
である。従って、鉛をコイル状に容易に加工できると共
に、ホーンのインサート成形時に、鉛を所定の箇所に容
易に配設できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、本発明のスピーカ用ホーンを示し、ホー
ン1は、合成樹脂2に、コイル状の線とされた鉛3が混
入されて成るものとされている。実施例では、合成樹脂
2として、熱硬化性樹脂である85重量%のエポキシ樹
脂が使用され、鉛が15重量%とされると共に、鉛の線
の直径が0.1〜1mmとされている。尚、エポキシ樹
脂の比重は1.2、損失係数tanδは0.04、鉛の
比重は11.3、損失係数tanδは0.006であ
る。
する。図1は、本発明のスピーカ用ホーンを示し、ホー
ン1は、合成樹脂2に、コイル状の線とされた鉛3が混
入されて成るものとされている。実施例では、合成樹脂
2として、熱硬化性樹脂である85重量%のエポキシ樹
脂が使用され、鉛が15重量%とされると共に、鉛の線
の直径が0.1〜1mmとされている。尚、エポキシ樹
脂の比重は1.2、損失係数tanδは0.04、鉛の
比重は11.3、損失係数tanδは0.006であ
る。
【0008】上記のように、ホーン1が、損失係数が大
きい合成樹脂2に、損失係数が比較的大きい鉛3が混入
されて成るものとされているので、ホーン1全体の損失
係数を大とでき、ホーン1の振動の減衰時間を短縮でき
て、独特の残響音(ホーン固有の鳴き)を抑制できる。
又、鉛3がコイル状であるので、比重の大きい鉛3を、
ホーン1の表面と平行な方向のみならず、厚さ方向にも
容易に略均一に混入できる。従って、ホーン1の比重を
全体的に略均一に大とできて、ホーン1の振動を全体的
に抑制でき、忠実度のきわめて高い再生音を得ることが
できる。更に、鉛3が線で、適度に太いと共に、適度に
強度があるので、取り扱いが容易である。従って、鉛3
をコイル状に容易に加工できると共に、ホーン1のイン
サート成形時に、鉛3を所定の箇所に容易に配設でき、
鉛3が略均一に混入したホーン1を容易に成形できて、
その量産性を良くできる。
きい合成樹脂2に、損失係数が比較的大きい鉛3が混入
されて成るものとされているので、ホーン1全体の損失
係数を大とでき、ホーン1の振動の減衰時間を短縮でき
て、独特の残響音(ホーン固有の鳴き)を抑制できる。
又、鉛3がコイル状であるので、比重の大きい鉛3を、
ホーン1の表面と平行な方向のみならず、厚さ方向にも
容易に略均一に混入できる。従って、ホーン1の比重を
全体的に略均一に大とできて、ホーン1の振動を全体的
に抑制でき、忠実度のきわめて高い再生音を得ることが
できる。更に、鉛3が線で、適度に太いと共に、適度に
強度があるので、取り扱いが容易である。従って、鉛3
をコイル状に容易に加工できると共に、ホーン1のイン
サート成形時に、鉛3を所定の箇所に容易に配設でき、
鉛3が略均一に混入したホーン1を容易に成形できて、
その量産性を良くできる。
【0009】次に、高調波歪特性について、従来例と本
発明例とで実験を行った。尚、従来例としては、アルミ
ニウム製のホーンを使用した。尚、アルミニウムの比重
は2.7、損失係数tanδは0.002である。又、
本発明例としては、85重量%のエポキシ樹脂と、15
重量%で且つ線径が1mmの鉛とから成るホーンを使用
した。図2(1)は従来例の実験結果、図2(2)は本
発明例の実験結果であり、又、図において、実線M1は
2次高調波歪、一点鎖線M2は3次高調波歪を示す。図
から明白なように、従来例に比較して、本発明例の方
が、2次高調波歪及び3次高調波歪のいずれも(特に、
音質に大きく影響を与える3次高調波歪)が減少して、
より忠実度の高い再生音を得られることが分かる。
発明例とで実験を行った。尚、従来例としては、アルミ
ニウム製のホーンを使用した。尚、アルミニウムの比重
は2.7、損失係数tanδは0.002である。又、
本発明例としては、85重量%のエポキシ樹脂と、15
重量%で且つ線径が1mmの鉛とから成るホーンを使用
した。図2(1)は従来例の実験結果、図2(2)は本
発明例の実験結果であり、又、図において、実線M1は
2次高調波歪、一点鎖線M2は3次高調波歪を示す。図
から明白なように、従来例に比較して、本発明例の方
が、2次高調波歪及び3次高調波歪のいずれも(特に、
音質に大きく影響を与える3次高調波歪)が減少して、
より忠実度の高い再生音を得られることが分かる。
【0010】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ホーンが、損失係数が大きい合成樹脂に、損失係数が比
較的大きい鉛が混入されて成るものとされているので、
ホーン全体の損失係数を大とでき、ホーンの振動の減衰
時間を短縮できて、独特の残響音(ホーン固有の鳴き)
を抑制できる。又、鉛がコイル状であるので、比重の大
きい鉛を、ホーンの表面と平行な方向のみならず、厚さ
方向にも容易に略均一に混入できる。従って、ホーンの
比重を全体的に略均一に大とできて、ホーンの振動を全
体的に抑制でき、忠実度のきわめて高い再生音を得るこ
とができる。更に、鉛が線で、適度に太いと共に、適度
に強度があるので、取り扱いが容易である。従って、鉛
をコイル状に容易に加工できると共に、ホーンのインサ
ート成形時に、鉛を所定の箇所に容易に配設でき、鉛が
略均一に混入したホーンを容易に成形できて、その量産
性を良くできる。
ホーンが、損失係数が大きい合成樹脂に、損失係数が比
較的大きい鉛が混入されて成るものとされているので、
ホーン全体の損失係数を大とでき、ホーンの振動の減衰
時間を短縮できて、独特の残響音(ホーン固有の鳴き)
を抑制できる。又、鉛がコイル状であるので、比重の大
きい鉛を、ホーンの表面と平行な方向のみならず、厚さ
方向にも容易に略均一に混入できる。従って、ホーンの
比重を全体的に略均一に大とできて、ホーンの振動を全
体的に抑制でき、忠実度のきわめて高い再生音を得るこ
とができる。更に、鉛が線で、適度に太いと共に、適度
に強度があるので、取り扱いが容易である。従って、鉛
をコイル状に容易に加工できると共に、ホーンのインサ
ート成形時に、鉛を所定の箇所に容易に配設でき、鉛が
略均一に混入したホーンを容易に成形できて、その量産
性を良くできる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】高調波歪特性についての実験結果を示すグラフ
である。
である。
1…スピーカ用ホーン。
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂に、コイル状の線とされた鉛が
混入されて成ることを特徴とするスピーカ用ホーン。 - 【請求項2】合成樹脂が、85重量%のエポキシ樹脂と
され、鉛が15重量%とされると共に、鉛の線の直径が
0.1〜1mmとされた請求項1記載のスピーカ用ホー
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197576A JPH0761188B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | スピーカ用ホーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197576A JPH0761188B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | スピーカ用ホーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622387A JPH0622387A (ja) | 1994-01-28 |
JPH0761188B2 true JPH0761188B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=16376797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4197576A Expired - Lifetime JPH0761188B2 (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | スピーカ用ホーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761188B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008048503A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Toshiba Kyaria Kk | インバータモジュール |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5846627U (ja) * | 1981-09-24 | 1983-03-29 | 栃木富士産業株式会社 | ハブ・クラッチ |
JPS609297A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-18 | Onkyo Corp | スピ−カ−用ホ−ン |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP4197576A patent/JPH0761188B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0622387A (ja) | 1994-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20030215109A1 (en) | Loudspeaker | |
US20060182307A1 (en) | Speaker diaphragm, speaker unit and speaker apparatus | |
JPH0761188B2 (ja) | スピーカ用ホーン | |
US4624338A (en) | Loudspeaker enclosure for a vibrating diaphragm loudspeaker | |
US5878149A (en) | Loudspeaker having a yoke, magnet, cylindrical throat, and spacer plate configuration | |
US3961797A (en) | Phonograph pickup cartridge stylus rod | |
JPS63119084A (ja) | カセツトハ−フ | |
US4108510A (en) | Record player cabinet | |
US2922849A (en) | Compound electric speaker | |
JP2629353B2 (ja) | スピーカ | |
JPS636956Y2 (ja) | ||
US6532644B1 (en) | Method of making a piezoelectric speaker with a unitary body comprising a base section and dome shaped vibrating section | |
JPS6311809Y2 (ja) | ||
JPS581820Y2 (ja) | ピアノ巻線弦 | |
JPH07303297A (ja) | スピーカー用音響改善部材及びそれを使用したダイナミックコーンスピーカー及びスピーカー | |
JPH0698394A (ja) | スピーカ用振動部品の製造方法 | |
JPS62224196A (ja) | スピ−カ | |
JPH0635588Y2 (ja) | スピーカーボックスの構造 | |
JPS61123393A (ja) | スピ−カ | |
CN2252382Y (zh) | 磁导式钢琴拾音器 | |
US1748996A (en) | Loud-speaker | |
JPH0514311Y2 (ja) | ||
JP2966512B2 (ja) | スピーカの製造方法 | |
JP2808878B2 (ja) | スピーカシステム | |
JPS58139593A (ja) | 音響機器用キヤビネツト |