JP2629353B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP2629353B2
JP2629353B2 JP11474289A JP11474289A JP2629353B2 JP 2629353 B2 JP2629353 B2 JP 2629353B2 JP 11474289 A JP11474289 A JP 11474289A JP 11474289 A JP11474289 A JP 11474289A JP 2629353 B2 JP2629353 B2 JP 2629353B2
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清 山岸
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ハイファイ,車載等の他多くの分野で用い
られる音楽再生用のスピーカに関するものである。
従来の技術 従来、スピーカを構成する磁気回路において、底部プ
レートのセンターポールに貫通孔を開孔する技術があ
る。第3図にこの例を示す。
ここで、31は底部プレート、32はマグネット、33は上
部プレート、34はフレーム、35は振動板、36はボイスコ
イル、37はサスペンション、38はサブコーン、39は底部
プレート31のセンターポール31aの貫通孔である。
上記貫通孔39は、センターポール31aとボイスコイル3
6、及びサブコーン38(またはダストキャップ)に囲ま
れた空気の空気を抜き、スピーカ振巾時の機械抵抗を減
らしてQ0を増加させるものである。
第4図は他の従来例である。ここで、31〜39までは第
4図と同じであり、40はダストキャップ、41は貫通孔39
の底部に装着するアダプターで貫通孔39より小さな内径
を持ち、使用場所に合わせて内径を変更することで、Q0
の量を調整するものである。
発明が解決しようとする課題 以上の従来例により、貫通孔無しに比べて最低共振周
波数F0での振巾が増加すると同時に、中低音のこもり感
が減って明瞭度の高い音質になる。しかしながら上記の
技術によってQ0を上げることは、即ち低音の制動を弱め
ることになり、音質的には締まり不足で力強さがないと
いった傾向も発生して、音作りにおいては一長一短であ
った。
本発明は、上記従来の音質改善における問題点を解決
するもので、低音の締まりと力強さを保ちながら中低音
のこもり感を減らして、明瞭度の高い音質のスピーカを
提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、磁気回路を構成
する底部プレートのセンターポールに、センターポール
の径方向面積の0.1%以下の面積を持つ貫通孔を設けた
構成とするものである。
作用 上記手段によれば、空気流量の多い最低共振周波数F0
では貫通孔の機械抵抗は非常に大きいためQ0は変化せ
ず、空気流量の少ない中低音以上の周波数においての
み、貫通孔による空気流通効果が現れて振動板の動きが
スムーズになり、音質改善効果を持つものである。
実施例 第1図に本発明の第1の実施例におけるスピーカの断
面図を示す。ここで、1は底部プレート、2はマグネッ
ト、3は上部プレート、4はフレーム、5は振動板、6
はボイスコイル、7はサスペンション、8はサブコー
ン、9は底部プレート1のセンターポール1aの貫通孔で
あり、センターポール1aの径方向断面積の0.1%以下の
開孔面積を持つ。10は貫通孔9の末端に設けた凹みであ
り、スピーカ組立時のセンターガイドになると同時に、
底部プレート1の底面が何かに接触した場合貫通孔9へ
の異物侵入を防ぐ効果もある。
上記貫通孔9そのものは従来から公知の技術である
が、本発明は以下の点において、特徴を持つものであ
る。
(1) 従来技術の開孔の目的が、機械抵抗の低下によ
るQ0の増加(又は、コントロール)であることに対し、
本発明は、開孔しても機械抵抗及びQ0を変化させないも
のである。
(2) センターポール1aの貫通孔9により機械抵抗、
及びQ0を多少とも増加またはコントロールさせるために
は、後述するように、センターポール1aの面積の0.2%
以上の開孔面積が必要であるが、本発明による貫通孔9
は0.1%以下の面積である。なお、従来例において貫通
孔面積は通常センターポール面積の2%〜20%である。
第2図と第1表は、センターポールの貫通孔面積と機
械抵抗の関係を示す実験データである。
これは、φ25mmのセンターポールを持つ磁気回路に、
面積の異なる貫通孔を開孔し、これにボイスコイル,サ
スペンション,及びボイスコイルの上端に直結するダス
トキャップを結合して、インパルス入力により機械抵抗
を測定したものである。第2図のデータより貫通孔の面
積がセンターポール面積の0.2%までは開孔しても機械
抵抗の変化は無く、0.2%を越えたあたりから徐々に減
少しだすことが分かる。従ってQ0も同様に0.2%までは
変化せず、従来の技術においては開孔による目的が達成
されないことになる。
第1図の実施例の場合は、センターポール径φ26mm、
貫通孔長さ15mmに対し、開孔径φ0.8mm(面積比0.10
%)より小径となるあたりから本発明に於音質改善効果
が現れ始め、開孔径φ0.3mm(面積比0.014%)にて、音
質上最適点を得た。
なお本発明の効果を得るには、貫通孔長さは最低10mm
程度は必要であり、また貫通孔の一部だけを絞ったり貫
通孔にテーパを付けてはならず、加工方法には注意が必
要である。
第3図は本発明の第2の実施例におけるスピーカの断
面図である。
ここで、1〜10までは第1図の実施例と同じであり、
11は底部プレート1のセンターポール1aに挿入された樹
脂成形品、12は樹脂成形品11にインサートモールドされ
たパイプである。第2の実施例によれば、パイプ12の内
径の面積を、底部プレート1のセンターポール面積の0.
1%以下とすることで、目標とする貫通孔を実現できる
ため、工法、精度の面で、大変有利となるものである。
なお、樹脂成形品11は使用されるスピーカの温度上昇を
考慮した材質とし、パイプ12は内径寸法の変化や鉄粉等
異物発生のない材質であることが必要である。
発明の効果 以上のように本発明は、スピーカの磁気回路を構成す
るセンターポールに、センターポール径方向面積の0.1
%以下の面積を持つ貫通孔を設けた構成とすることで、
次のような効果を得る。
(1) センターポールに貫通孔を開孔しても、スピー
カの機械抵抗、及びQ0に変化がない。
(2) 上記の結果最低共振周波数F0では低音の制動力
が変わらず、最低共振周波数F0より上の振巾の小さな周
波数においてのみ貫通孔による空気流通効果が現れて、
振動板の動きがスムーズとなり音質改善効果を持つ。即
ち、低音の締まりと力強さを保ちながら中低音のこもり
感を減らして、明瞭度の高い音質を実現できる。
(3) さらに実施例に述べたように、本発明はその実
施において特殊なものを必要とせず、実現性,量産性が
高く、製品として非常に大きな不可価値を付けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例におけるスピーカの断面
図、第2図は同貫通孔の大きさと機械抵抗の関係を示す
特性図、第3図は本発明の第2の実施例におけるスピー
カの断面図、第4図は従来例におけるスピーカの断面
図、第5図は他の従来例におけるスピーカの断面図であ
る。 1……底部プレート、1a……センターポール、2……マ
グネット、3……上部プレート、4……フレーム、5…
…振動板、6……ボイスコイル、7……サスペンショ
ン、8……サブコーン、9……貫通孔、10……凹み、11
……樹脂成形品、12……パイプ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームに固定された磁気回路にボイスコ
    イルを挿入し、外周部をフレームに固定したサスペンシ
    ョンと振動板を上記ボイスコイルに順次結合し、上記磁
    気回路を構成する底部プレートのセンターポールに、セ
    ンターポールの径方向面積の0.1%以下の面積を持つ貫
    通孔を有して成るスピーカ。
JP11474289A 1989-05-08 1989-05-08 スピーカ Expired - Lifetime JP2629353B2 (ja)

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US10034112B2 (en) * 2014-07-25 2018-07-24 Skullcandy, Inc. Mass port plug for customizing headphone drivers, and related methods
US9357291B2 (en) 2014-08-21 2016-05-31 Skullcandy, Inc. Mass ports for tuning frequency responses

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