JPS581820Y2 - ピアノ巻線弦 - Google Patents
ピアノ巻線弦Info
- Publication number
- JPS581820Y2 JPS581820Y2 JP13395177U JP13395177U JPS581820Y2 JP S581820 Y2 JPS581820 Y2 JP S581820Y2 JP 13395177 U JP13395177 U JP 13395177U JP 13395177 U JP13395177 U JP 13395177U JP S581820 Y2 JPS581820 Y2 JP S581820Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- wire
- piano
- wound
- windings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Stringed Musical Instruments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、巻線の状態を安定に保持し得るようにする
ばかりか、高調波成分の減衰特性等の音色改善も効果的
にはかり得るようにするピアノ巻線弦に関する。
ばかりか、高調波成分の減衰特性等の音色改善も効果的
にはかり得るようにするピアノ巻線弦に関する。
ピアノの弦は、通常鋼鉄線材の単体を基本として構成さ
れるものであるが、低音域において使用される弦にあっ
ては、弦長に制限が生ずる等のため、線材の単位質量を
増加させるように巻線弦が使用される。
れるものであるが、低音域において使用される弦にあっ
ては、弦長に制限が生ずる等のため、線材の単位質量を
増加させるように巻線弦が使用される。
すなわち、鋼鉄等のピアノ芯線の外周に、他の金属線を
巻き付け、単位長当りの重量を増すことによって、制限
される長さによ?て所定の低音を発する振動が発生され
るようにするものである。
巻き付け、単位長当りの重量を増すことによって、制限
される長さによ?て所定の低音を発する振動が発生され
るようにするものである。
そして、このような巻線弦にあっても、さらに単位長当
りの重量を増し、低音用として1丈用するために、ピア
ノ芯線に対して2重さらに多重にした巻線を施すことも
行なわれている。
りの重量を増し、低音用として1丈用するために、ピア
ノ芯線に対して2重さらに多重にした巻線を施すことも
行なわれている。
このような多重の巻線弦の場合、巻線に使用される線材
の径を、巻層に対応して異ならせ、効果的に巻き付は状
態が設定されるようにするものであるが、その巻線の材
質は、例えば軟銅線等の同じ材質で構成しているのであ
る。
の径を、巻層に対応して異ならせ、効果的に巻き付は状
態が設定されるようにするものであるが、その巻線の材
質は、例えば軟銅線等の同じ材質で構成しているのであ
る。
しかし、このような巻線弦では、巻線の材質が等しいも
のであるため、巻線相互の密着性を充分に向上させるこ
とが困難であり、雑音要素の少ない良質の振動音を得る
ことが困難である。
のであるため、巻線相互の密着性を充分に向上させるこ
とが困難であり、雑音要素の少ない良質の振動音を得る
ことが困難である。
また、巻線中における剛性分布は均一化するものである
ため、例えば高調波成分の減衰条件等が特定化され、音
量、音色等の改善をはかることが困難である。
ため、例えば高調波成分の減衰条件等が特定化され、音
量、音色等の改善をはかることが困難である。
この考案は上記のような点に鑑みなされたもので、本線
相互の密着性をさらに良好にして音質の向上をはかると
共に、音量、音色の改善をも行ない得るようにするピア
ノ巻線弦を提供しようとするもので、ピアノ芯線に巻か
れる第1および第2の巻線の材質を異ならせるようにし
たものである。
相互の密着性をさらに良好にして音質の向上をはかると
共に、音量、音色の改善をも行ない得るようにするピア
ノ巻線弦を提供しようとするもので、ピアノ芯線に巻か
れる第1および第2の巻線の材質を異ならせるようにし
たものである。
以下図面にもとすきこの考案の一実施例を説明する。
第1図において11はピアノ芯線(ミュージックワイヤ
)であり、その外周に第1の巻線12が密着巻きにより
形成されている。
)であり、その外周に第1の巻線12が密着巻きにより
形成されている。
この第1の巻線12は、例えば防錆処理を施した軟鉄線
で構成される。
で構成される。
そして、この第1の巻線12の外周にさらに密着巻きに
して軟銅線でなる第2の巻線13を施すもので、この場
合第1の巻線120線径より第2の巻線130線径をや
X大きくするように設定してなる。
して軟銅線でなる第2の巻線13を施すもので、この場
合第1の巻線120線径より第2の巻線130線径をや
X大きくするように設定してなる。
すなわち、このように構成される巻線弦によると、芯線
11に巻き付けられる第1および第2の巻線12,13
0材質が、軟鉄および軟鋼と異なり、相互に材質の軟度
が異なるため、強い力で巻き付けることにより相互に変
形によって効果的にかみ合い、その密着性が非常に良好
な状態となる。
11に巻き付けられる第1および第2の巻線12,13
0材質が、軟鉄および軟鋼と異なり、相互に材質の軟度
が異なるため、強い力で巻き付けることにより相互に変
形によって効果的にかみ合い、その密着性が非常に良好
な状態となる。
このため、この弦に振動が起生された時に、不要な雑音
成分を生ずる要素がなくなり、良質の振動音、すなわち
ピアノ演奏音が得られるようになる。
成分を生ずる要素がなくなり、良質の振動音、すなわち
ピアノ演奏音が得られるようになる。
昔た、このような巻線弦の断面を見ると、中心からの層
により単位質量が異なり、剛性に変化をもたせることが
できる。
により単位質量が異なり、剛性に変化をもたせることが
できる。
このため、振動損失すなわち高調波成分の減衰条件が変
化され、演奏音の音量、音質の変化、改善を容易にはか
れるようになるものである。
化され、演奏音の音量、音質の変化、改善を容易にはか
れるようになるものである。
ここで、上記実施例では第1の巻線12を軟鉄線、第2
の巻線13を軟銅線で構成するように説明したが、これ
は種々改変してもよいものであり、また第1および第2
の巻線12,13の線径を、第2図に示すように同径の
ものとしてもよい。
の巻線13を軟銅線で構成するように説明したが、これ
は種々改変してもよいものであり、また第1および第2
の巻線12,13の線径を、第2図に示すように同径の
ものとしてもよい。
この第2図に示した実施例の場合、第1の巻線12を軟
銅線で構成し、第2の巻線13を例えば軟鉄線に銅メッ
キを施した比重および剛性大の材質で構成すると効果的
である。
銅線で構成し、第2の巻線13を例えば軟鉄線に銅メッ
キを施した比重および剛性大の材質で構成すると効果的
である。
その他、第3図に示すように第1の巻線12を線径の小
さい線材でスペース巻きに構成し、そのスペース上に第
2の巻線13を巻き付けるようにしてもよ<、筐た第1
および第2の巻線を同径の線材で構成し、第1の線材の
みをスペース巻きにするようにしてもよい。
さい線材でスペース巻きに構成し、そのスペース上に第
2の巻線13を巻き付けるようにしてもよ<、筐た第1
および第2の巻線を同径の線材で構成し、第1の線材の
みをスペース巻きにするようにしてもよい。
以上のようにこの考案によれば、2重巻き以上にした巻
線弦において、巻線相互の密着性を非常に良好とすると
共に、振動損失を種々に変えることができ、効果的なピ
アノ弦を構成できるようになるものである。
線弦において、巻線相互の密着性を非常に良好とすると
共に、振動損失を種々に変えることができ、効果的なピ
アノ弦を構成できるようになるものである。
第1図はこの考案の一実施例に係る巻線弦を一部取り出
して示した断面図、第2図および第3図はそれぞれこの
考案の他の実施例を示す断面図である。 11・・・・・・ピアノ芯線、12・・・・・・第1の
巻線、13・・・・・・第2の巻線。
して示した断面図、第2図および第3図はそれぞれこの
考案の他の実施例を示す断面図である。 11・・・・・・ピアノ芯線、12・・・・・・第1の
巻線、13・・・・・・第2の巻線。
Claims (1)
- ピアノ芯線の外周に、少なくとも2重にして第1および
第2の巻線を施してなり、上記第1および第2の巻線の
材質を異ならせるようにしてなるピアノ巻線弦。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13395177U JPS581820Y2 (ja) | 1977-10-05 | 1977-10-05 | ピアノ巻線弦 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13395177U JPS581820Y2 (ja) | 1977-10-05 | 1977-10-05 | ピアノ巻線弦 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5459824U JPS5459824U (ja) | 1979-04-25 |
JPS581820Y2 true JPS581820Y2 (ja) | 1983-01-13 |
Family
ID=29102888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13395177U Expired JPS581820Y2 (ja) | 1977-10-05 | 1977-10-05 | ピアノ巻線弦 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS581820Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3016723A1 (de) * | 1980-04-30 | 1982-02-04 | Maxima Manufacturing Co KG, 8192 Geretsried | Besaitung fuer musik-zupfinstrumente |
-
1977
- 1977-10-05 JP JP13395177U patent/JPS581820Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5459824U (ja) | 1979-04-25 |
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