JPH0760645B2 - 偏向ヨ−ク - Google Patents
偏向ヨ−クInfo
- Publication number
- JPH0760645B2 JPH0760645B2 JP62096582A JP9658287A JPH0760645B2 JP H0760645 B2 JPH0760645 B2 JP H0760645B2 JP 62096582 A JP62096582 A JP 62096582A JP 9658287 A JP9658287 A JP 9658287A JP H0760645 B2 JPH0760645 B2 JP H0760645B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- winding groove
- winding
- vertical
- horizontal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン受像機やOA機器用のディスプレイ
に用いるブラウン管用の偏向ヨークに関するものであ
る。
に用いるブラウン管用の偏向ヨークに関するものであ
る。
従来の技術 従来のモノクロームブラウン管,デルタ型カラーブラウ
ン管用ステータ巻偏向ヨークは、斉一水平,垂直偏向磁
界を得るため第3図の従来例に示すように、全周に渡っ
て均等な幅の巻線溝8を設けたボビン7に、第4図の断
面図に示すベンドアップ部巻線溝9と巻線溝8へ絶縁皮
膜銅線を第5図に示すように数分割に分けて1組巻線す
る。斉一偏向磁界を得るためには巻線分布はコサイン分
布にする必要があり、第5図の最内周コイル12,中間部
コイル11,最外周コイル10の巻線数はそれぞれ異なり最
外周コイル10が最も多い。
ン管用ステータ巻偏向ヨークは、斉一水平,垂直偏向磁
界を得るため第3図の従来例に示すように、全周に渡っ
て均等な幅の巻線溝8を設けたボビン7に、第4図の断
面図に示すベンドアップ部巻線溝9と巻線溝8へ絶縁皮
膜銅線を第5図に示すように数分割に分けて1組巻線す
る。斉一偏向磁界を得るためには巻線分布はコサイン分
布にする必要があり、第5図の最内周コイル12,中間部
コイル11,最外周コイル10の巻線数はそれぞれ異なり最
外周コイル10が最も多い。
なお第5図は第4図におけるA−A′断面図で、かつ巻
線をした状態を示したものである。第4図の9はベンド
アップ巻線溝で水平コイル用と垂直コイル用を分離した
例である。第5図の13は偏向コイルベンドアップ部であ
る。なおこの図面は片方のコイル(水平)のみを巻線し
た図である。他方のコイル(垂直)は同様にかつ90度回
転した位置に巻線される。
線をした状態を示したものである。第4図の9はベンド
アップ巻線溝で水平コイル用と垂直コイル用を分離した
例である。第5図の13は偏向コイルベンドアップ部であ
る。なおこの図面は片方のコイル(水平)のみを巻線し
た図である。他方のコイル(垂直)は同様にかつ90度回
転した位置に巻線される。
発明が解決しようとする問題点 しかしこのような均等溝を有するステータ巻偏向ヨーク
では、偏向磁界を斉一磁界にするために水平コイル,垂
直コイル共に巻線分布を略コサイン分布とする。よって
それぞれ水平コイル,垂直コイルの各々の両端の巻数、
すなわち第5図の10のコイルの巻数が他の溝のコイル1
1,12の巻数よりも多くなる。巻線溝に対する最大巻数は
この巻線溝の断面積によって決まりこの断面積以上には
巻線できない。換言すれば他の巻線溝の巻線は少なく巻
線溝断面積に対する巻線効率が下がることになる。よっ
て偏向ヨークのボビン7の内径とかフェライトコアを同
一寸法のままで巻線効率を上げることができず、偏向コ
イルのインダクタンスL,抵抗Rの比(L/R)を大きくす
ることに限界があった。一般に知られているように消費
電力はL/Rによって左右されるため、高能率の偏向ヨー
クを提供するのに限界があった。
では、偏向磁界を斉一磁界にするために水平コイル,垂
直コイル共に巻線分布を略コサイン分布とする。よって
それぞれ水平コイル,垂直コイルの各々の両端の巻数、
すなわち第5図の10のコイルの巻数が他の溝のコイル1
1,12の巻数よりも多くなる。巻線溝に対する最大巻数は
この巻線溝の断面積によって決まりこの断面積以上には
巻線できない。換言すれば他の巻線溝の巻線は少なく巻
線溝断面積に対する巻線効率が下がることになる。よっ
て偏向ヨークのボビン7の内径とかフェライトコアを同
一寸法のままで巻線効率を上げることができず、偏向コ
イルのインダクタンスL,抵抗Rの比(L/R)を大きくす
ることに限界があった。一般に知られているように消費
電力はL/Rによって左右されるため、高能率の偏向ヨー
クを提供するのに限界があった。
そこで本発明は、同一寸法形状のままで巻線効率を上げ
てL/Rを大きくし、偏向ヨークの能率を改善するもので
ある。
てL/Rを大きくし、偏向ヨークの能率を改善するもので
ある。
問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決する本発明の技術的手段は、ラ
ッパ状のボビンの水平コイル,垂直コイル用の巻線溝幅
を斉一磁界を得るためのコサイン分布に近似した幅に従
って変える構成としたものである。
ッパ状のボビンの水平コイル,垂直コイル用の巻線溝幅
を斉一磁界を得るためのコサイン分布に近似した幅に従
って変える構成としたものである。
作 用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち、水平コイル,垂直コイルのコサイン巻線分布
に対応して巻線用溝幅を変えているため、どの巻線溝の
巻線効率共に最大となる。よって得られるL/Rも最大と
なって偏向ヨークの能率が最大となり消費電力が最小に
なる。
に対応して巻線用溝幅を変えているため、どの巻線溝の
巻線効率共に最大となる。よって得られるL/Rも最大と
なって偏向ヨークの能率が最大となり消費電力が最小に
なる。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとずいて説明す
る。第2図に示すラッパ状の偏向ヨーク用のボビン1の
A−A′断面の1/4部分を示した図が第1図である。第
1図において水平コイル用巻溝3と垂直コイル用巻溝4
を円周上に交互に有するボビン1があり、その外周にフ
ェライトコア2が装着されている。水平コイル用巻溝3
には水平コイル5が巻線され、垂直コイル用巻溝4には
垂直コイル6が巻線されており、第1図において水平コ
イル5は垂直軸と対称に片側のコイルが巻線され、垂直
コイル6は水平軸と対称に片側のコイルが巻線される。
さらに各々水平,垂直コイルが中心点に対して180度回
転対称になるように巻線されて一対の水平コイル5、一
対の垂直コイル6が互いに90度回転した位置関係になる
ように巻線されて偏向ヨークを形成する。
る。第2図に示すラッパ状の偏向ヨーク用のボビン1の
A−A′断面の1/4部分を示した図が第1図である。第
1図において水平コイル用巻溝3と垂直コイル用巻溝4
を円周上に交互に有するボビン1があり、その外周にフ
ェライトコア2が装着されている。水平コイル用巻溝3
には水平コイル5が巻線され、垂直コイル用巻溝4には
垂直コイル6が巻線されており、第1図において水平コ
イル5は垂直軸と対称に片側のコイルが巻線され、垂直
コイル6は水平軸と対称に片側のコイルが巻線される。
さらに各々水平,垂直コイルが中心点に対して180度回
転対称になるように巻線されて一対の水平コイル5、一
対の垂直コイル6が互いに90度回転した位置関係になる
ように巻線されて偏向ヨークを形成する。
ここで水平軸より左回りに角度θを取り、水平コイル用
巻溝3の幅に相当する角度をθHi、垂直コイル用巻溝4
の幅に相当する角度をθViとする。かつθHi+θVi=θ
iとする。
巻溝3の幅に相当する角度をθHi、垂直コイル用巻溝4
の幅に相当する角度をθViとする。かつθHi+θVi=θ
iとする。
さらにθ1,θ2,…θi……を(cosΣθi+sinΣθi)
0゜<θ<90゜に対する様に比例配分しつつθHiとθVi
をcosΣθiとsinΣθiに従って比例配分する。
0゜<θ<90゜に対する様に比例配分しつつθHiとθVi
をcosΣθiとsinΣθiに従って比例配分する。
このように水平コイル用巻線溝3と垂直コイル用巻線溝
4の各々の幅を決定すると、斉一偏向磁界を得るための
水平コイル5,垂直コイル6の巻線は各々の巻線溝にちょ
うど一杯になるように巻線することによって得られる。
4の各々の幅を決定すると、斉一偏向磁界を得るための
水平コイル5,垂直コイル6の巻線は各々の巻線溝にちょ
うど一杯になるように巻線することによって得られる。
すなわち、この時各巻線溝の巻線効率は最大となる。
これによって偏向コイルのインダクタンスLと抵抗Rの
比L/Rが最大となり、偏向ヨークの効率は最大となる。
比L/Rが最大となり、偏向ヨークの効率は最大となる。
発明の効果 以上のように本発明は水平コイル,垂直コイルを同一ラ
ッパ状曲面に巻線するステータ巻偏向ヨークにおいて最
大の巻線効率が得られ、この結果偏向効率が最大となる
ため偏向ヨークの電力損失を最小にすることができる。
ッパ状曲面に巻線するステータ巻偏向ヨークにおいて最
大の巻線効率が得られ、この結果偏向効率が最大となる
ため偏向ヨークの電力損失を最小にすることができる。
また、従来と同一効率の偏向ヨークを提供する場合はよ
り小形,軽量にすることができるなどの利点をもち、工
業的価値の大なるものである。
り小形,軽量にすることができるなどの利点をもち、工
業的価値の大なるものである。
第1図は本発明の偏向コイルの一実施例を示す第2図に
おけるA−A′断面でかつ1/4部分の断面図、第2図は
同斜視図、第3図は従来の偏向ヨークに用いるボビンの
上面図、第4図は同ボビンの縦断面図、第5図は従来の
巻線図の概念図で第4図のA−A′断面図を示す。 1……ボビン、2……フェライトコア、3……水平コイ
ル巻線溝、4……垂直コイル巻線溝、5……水平コイ
ル、6……垂直コイル。
おけるA−A′断面でかつ1/4部分の断面図、第2図は
同斜視図、第3図は従来の偏向ヨークに用いるボビンの
上面図、第4図は同ボビンの縦断面図、第5図は従来の
巻線図の概念図で第4図のA−A′断面図を示す。 1……ボビン、2……フェライトコア、3……水平コイ
ル巻線溝、4……垂直コイル巻線溝、5……水平コイ
ル、6……垂直コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 顕人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 弘瀬 正ヨ里 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−45515(JP,A) 実開 昭53−116220(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】ラッパ状のボビンの内周面に放射状の巻線
溝を有し、巻線溝に絶縁皮膜銅線を巻線し、ラッパ状ボ
ビンの外周面にフェライト磁性体を装着し、上記巻線溝
の水平偏向コイルの巻線溝及び垂直偏向コイルの巻線溝
を交互に同一内周面に配し、かつ巻線溝の幅を各々の水
平偏向コイル,垂直偏向コイルに対して略コサイン分布
を成すように変えて不均等幅にした偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62096582A JPH0760645B2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | 偏向ヨ−ク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62096582A JPH0760645B2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | 偏向ヨ−ク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63261656A JPS63261656A (ja) | 1988-10-28 |
JPH0760645B2 true JPH0760645B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=14168941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62096582A Expired - Fee Related JPH0760645B2 (ja) | 1987-04-20 | 1987-04-20 | 偏向ヨ−ク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0760645B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3808568A (en) * | 1973-07-27 | 1974-04-30 | Display Co Inc | Stator yoke |
JPS5924117Y2 (ja) * | 1977-02-23 | 1984-07-17 | 電気音響株式会社 | 偏向ヨ−ク装置 |
-
1987
- 1987-04-20 JP JP62096582A patent/JPH0760645B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63261656A (ja) | 1988-10-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |