JPH0760589A - マシニングセンタ用パレットマガジン - Google Patents

マシニングセンタ用パレットマガジン

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JPH0760589A
JPH0760589A JP21280193A JP21280193A JPH0760589A JP H0760589 A JPH0760589 A JP H0760589A JP 21280193 A JP21280193 A JP 21280193A JP 21280193 A JP21280193 A JP 21280193A JP H0760589 A JPH0760589 A JP H0760589A
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pallet
arm member
magazine
work
machining center
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JP21280193A
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Tetsuji Okada
哲二 岡田
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Okuma Corp
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Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ安価な構造の回転式2面パレットマ
ガジンによりパレット交換及びワーク交換を能率よく実
施する。 【構成】 パレットがワーク取付面を垂直にして交換さ
れる横型マシニングセンタにおいて、アーム部材9をパ
レットPの交換方向と平行な駆動軸8で180゜往復回
動する。アーム部材9に一対のパレット支持台12,1
3を設け、これらをパレット交換位置Aとワーク交換位
置Bとに交互に旋回配置する。アーム部材9の内部に太
陽歯車15,16、中間歯車17,19、遊星歯車1
8,20からなる差動歯車機構を設ける。アーム部材9
に連動し、上側で旋回するパレット支持台12を外向き
に、下側で旋回するパレット支持台13は内向きにそれ
ぞれ姿勢変更し、ワーク取付面Paをパレット交換位置
Aで垂直に、ワーク交換位置Bでは水平に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マシニングセンタに
装備されるパレットマガジン、詳しくは、パレットがワ
ーク取付面を垂直にして交換される横型マシニングセン
タ用の回転式2面パレットマガジンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】横型マシニングセンタにおいては、通
常、パレットが垂直状態で交換され、ワークはパレット
の水平状態で交換される。このため、複数のパレットを
保持可能な多面パレットマガジンの場合、パレットを垂
直位置及び水平位置に別動作で割り出す必要があって交
換時間が長くかかる。
【0003】そこで、従来、特公平1−52139号公
報には、図5に示すような4面パレットマガジンが提案
されている。このパレットマガジン31は、横型マシニ
ングセンタ1の側方において主軸2と平行な軸線の周り
で回転可能に設けられ、外周に4枚のパレットPを支持
し、これらを90゜毎に順次割り出して、ワーク取付面
Paが垂直なパレットP1をマシニングセンタ1側のパ
レットPと交換し、これと同時に、ワーク取付面Paが
水平なパレットP2上でワーク交換をできるように構成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のパレ
ットマガジンによると、4面にパレットの搬出入をガイ
ドする機構やパレットを旋回可能に支持する機構等がそ
れぞれ必要になり、構造が複雑化して高価になるという
問題点があった。また、4枚のパレットを順次使用する
場合に限って1割出動作でパレット交換及びワーク交換
を実施できるが、例えば次に180゜離れた位置のパレ
ットを使用する場合には、そのパレットの割出動作とは
別にワーク交換のための割出動作が必要になり、交換能
率が低下するという不都合もあった。
【0005】そこで、この発明の課題は、簡単かつ安価
な構造でパレット交換及びワーク交換を能率よく実施で
きる新規なマシニングセンタ用パレットマガジンを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明のパレットマガジンは、パレットがワー
ク取付面を垂直にして交換されるマシニングセンタにお
いて、パレットの交換方向と平行な軸線の周りで180
゜往復回動されるアーム部材と、アーム部材の回動に伴
いパレット交換位置とワーク交換位置とに交互に旋回配
置される一対のパレット支持台と、ワーク取付面がパレ
ット交換位置で垂直にワーク交換位置では水平となるよ
うに各パレット支持台の姿勢をアーム部材に連動して変
更する差動歯車機構とから構成される。
【0007】また、この発明のパレットマガジンにおい
ては、前記差動歯車機構が、アーム部材の回動中心より
上側で旋回するパレット支持台を外向きに姿勢変更し、
アーム部材の回動中心より下側で旋回するパレット支持
台を内向きに姿勢変更するように構成される。
【0008】
【作用】上記構成のパレットマガジンにおいては、パレ
ット交換位置にある一方のパレット支持台に加工済パレ
ットが搬入されると、アーム部材が180゜回動され、
そのパレット支持台がワーク交換位置に配置されるとと
もに、ワーク交換位置にあった他方のパレット支持台が
パレット交換位置に配置される。このとき、差動歯車機
構によって、各パレット支持台の姿勢が変更され、ワー
ク交換位置のパレットはワーク取付面が水平に、パレッ
ト交換位置のパレットはワーク取付面が垂直に保持され
る。そして、パレット交換位置の未加工パレットが搬出
され、それと同時に、ワーク交換位置のパレット上でワ
ーク交換が行われる。従って、簡単かつ安価な構造の2
面パレットマガジンにより、アーム部材を180゜割り
出すだけの1動作で、パレット交換及びワーク交換を能
率よく実施できる。
【0009】特に、この発明の差動歯車機構によれば、
アーム部材の回動中心より下側で旋回するパレット支持
台が内向きに姿勢変更されるので、下側のパレット支持
台の通過領域を縮小して、パレットマガジンより下方の
スペースを有効利用することができる。また、アーム部
材の回動中心より上側で旋回するパレット支持台は外向
きに姿勢変更されるため、上下のパレット支持台が旋回
途中に干渉するおそれもない。
【0010】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1において、1は横型マシニン
グセンタの全体を示し、2は主軸、3は工具交換アー
ム、4は支持軸であり、この支持軸4にパレットPがワ
ーク取付面Paを垂直にして着脱自在に支持されてい
る。5はパレットチェンジャー、6はガイド、7はパレ
ットマガジンであり、パレットチェンジャー5によりガ
イド6を介しパレットPがワーク取付面Paを垂直にし
た状態で支持軸4とパレットマガジン7との間で交換さ
れる。
【0011】図2〜図4に示すように、パレットマガジ
ン7はパレットPの交換方向と平行でかつ水平な駆動軸
8を備えている。駆動軸8にはアーム部材9が中央にて
固定され、モータ(図示略)により水平位置から180
゜往復回動可能に構成されている。
【0012】アーム部材9の両端部には、駆動軸8と平
行な従動軸10,11を介し第1パレット支持台12及
び第2パレット支持台13が回動可能に支持され、各パ
レット支持台12,13上にパレットP1,P2が着脱
及び回転可能に支持されている。そして、アーム部材9
の回動に伴い、第1パレット支持台12はアーム部材9
の回動中心つまり駆動軸8より上側で、第2パレット支
持台13は駆動軸8より下側で、それぞれパレット交換
位置Aとワーク交換位置Bとに交互に旋回配置されるよ
うになっている。
【0013】アーム部材9の内部において、駆動軸8に
は第1太陽歯車15及び第2太陽歯車16が固定されて
いる。第1太陽歯車15は中間歯車17を介し従動軸1
0上の第1遊星歯車18に噛合され、第2太陽歯車16
は中間歯車19を介し従動軸11上の第2遊星歯車20
に噛合されている。そして、各歯車15〜20により本
実施例における差動歯車機構が構成され、アーム部材9
に連動して、第1パレット支持台12を外向きに第2パ
レット支持台13は内向きにそれぞれ姿勢変更して、ワ
ーク取付面Paをパレット交換位置Aで垂直にワーク交
換位置Bでは水平に保持できるようになっている。
【0014】なお、本実施例においては、太陽歯車1
5,16及び遊星歯車18,20の歯数比が以下のよう
に設定されている。 第1太陽歯車15の歯数:第1遊星歯車18の歯数=
1:2 第2太陽歯車16の歯数:第2遊星歯車20の歯数=
3:2
【0015】次に、上記のように構成されたパレットマ
ガジン7において、図2に示すように、パレット交換位
置Aにある第1パレット支持台12に加工済パレットP
1が搬入されると、アーム部材9が反時計方向へ180
゜回動される。アーム部材9の回動途中では、図3に示
すように、太陽歯車15,16の周囲で遊星歯車18,
20が回転され、第1パレット支持台12が駆動軸8の
上側で外向に回動され、第2パレット支持台13は駆動
軸8の下側で内向に回動される。
【0016】そして、図4に示すように、第1パレット
支持台12は90゜姿勢を変更したのちにワーク交換位
置Bに配置され、パレットP1のワーク取付面Paが水
平に保持される。また、第2パレット支持台13は90
゜姿勢を変更したのちにパレット交換位置Aに配置さ
れ、パレットP2のワーク取付面Paが垂直に保持され
る。この状態で、パレット交換位置Aの未加工パレット
P2が搬出され、それと同時に、ワーク交換位置Bのパ
レットP1上でワーク交換が行われる。次のパレット交
換に際しては、アーム部材9が図4の時計方向へ180
゜回動され、各パレット支持台12,13が図2に示す
姿勢に変更される。
【0017】従って、本実施例のパレットマガジン7に
よれば、アーム部材9を180゜割り出すだけの1動作
で、パレット交換及びワーク交換を能率よく実施するこ
とができる。しかも、パレット支持台12,13の数を
最小の2台に削減でき、装置全体を簡単かつ安価に構成
することができる。特に、駆動軸8より下側で旋回する
第2パレット支持台13が内向きに姿勢変更されるの
で、このパレット支持台13の通過領域を縮小して、パ
レットマガジン7より下方のスペースを有効利用するこ
とができる。また、駆動軸8より上側で旋回する第1パ
レット支持台12は外向きに姿勢変更されるため、上下
のパレット支持台12,13が旋回途中に干渉するおそ
れもない。
【0018】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能
である。
【0019】
【発明の効果】以上に詳述したように、請求項1の発明
によれば、一対のパレット支持台の姿勢を変更して、ワ
ーク取付面をパレット交換位置で垂直にワーク交換位置
では水平となるように構成したので、簡単かつ安価な構
造でパレット交換及びワーク交換を能率よく実施できる
という優れた効果を奏する。
【0020】請求項2の発明によれば、上側で旋回する
パレット支持台を外向きに、下側で旋回するパレット支
持台は内向きにそれぞれ姿勢変更するように構成したの
で、パレットマガジンより下方のスペースを有効利用で
きるとともに、各パレット支持台の旋回途中における干
渉を確実に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のパレットマガジンを示
す横型マシニングセンタの斜視図である。
【図2】図1のパレットマガジンを拡大して示す正面図
である。
【図3】パレットマガジンをアーム部材の回動途中で示
す正面図である。
【図4】パレットマガジンをアーム部材の180゜回動
状態で示す正面図である。
【図5】従来のパレットマガジンを示す横型マシニング
センタの斜視図である。
【符号の説明】
1・・横型マシニングセンタ、7・・パレットマガジ
ン、8・・駆動軸、9・・アーム部材、12,13・・
パレット支持台、15,16・・太陽歯車、17,19
・・中間歯車、18,20・・遊星歯車、A・・パレッ
ト交換位置、B・・ワーク交換位置、P・・パレット、
Pa・・ワーク取付面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレットがワーク取付面を垂直にして交
    換されるマシニングセンタにおいて、パレットの交換方
    向と平行な軸線の周りで180゜往復回動されるアーム
    部材と、アーム部材の回動に伴いパレット交換位置とワ
    ーク交換位置とに交互に旋回配置される一対のパレット
    支持台と、ワーク取付面がパレット交換位置で垂直にワ
    ーク交換位置では水平となるように各パレット支持台の
    姿勢をアーム部材に連動して変更する差動歯車機構とを
    備えることを特徴とするマシニングセンタ用パレットマ
    ガジン。
  2. 【請求項2】 前記差動歯車機構は、アーム部材の回動
    中心より上側で旋回するパレット支持台を外向きに姿勢
    変更し、アーム部材の回動中心より下側で旋回するパレ
    ット支持台を内向きに姿勢変更するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のマシニングセンタ用
    パレットマガジン。
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