JPH0760534A - スリッター - Google Patents

スリッター

Info

Publication number
JPH0760534A
JPH0760534A JP23729393A JP23729393A JPH0760534A JP H0760534 A JPH0760534 A JP H0760534A JP 23729393 A JP23729393 A JP 23729393A JP 23729393 A JP23729393 A JP 23729393A JP H0760534 A JPH0760534 A JP H0760534A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter blade
slitter
lower cutter
spacer
blades
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23729393A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sato
光一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP23729393A priority Critical patent/JPH0760534A/ja
Publication of JPH0760534A publication Critical patent/JPH0760534A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)
  • Shearing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属条を切り割りして複数の金属ストリップ
を形成する際に、金属ストリップの両端に同方向の端部
変形部分を有するように切り割してその巻取りを安定し
て行うことができ、また金属ストリップの寸法精度を向
上する。 【構成】 隣り合う薄肉円板状の上部カッター刃14を
相応する下部カッター刃14’に対して交互に逆向きに
咬み合うように配列し、上部カッター刃14を下部カッ
ター刃14’のスペーサ18’の咬み合わせ代18’a
内で下部カッター刃14’と咬み合わせて金属条の切り
割り部分の両端で同方向の剪断力が働くようにする。ま
た、上部カッター刃14は、環状コイルスプリング3
4、36により相応する下部カッター刃14’に弾性的
に押し付けて両カッター刃14、14’の間のクリアラ
ンスに偏りが生じることがないように切り割して寸法精
度の高い金属ストリップを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幅広の金属製または非
金属製ストリップを幅狭の複数の金属ストリップに切り
割するスリッターの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスリッターは、図6及
び図9に示すように、1対のスタンドに支持された上下
のアーバ12、12’と、これらの上下のアーバ12、
12’にそれぞれ取付けられ相互に咬み合う上下のカッ
ター刃14、14’とから成っている。この種のスリッ
ターにおいて、上下のカッター刃14、14’の咬み合
せに関して種々の方式のものがある。
【0003】1つの従来技術のスリッター10において
は、図6に示すように、厚肉円板状の各上部カッター刃
14は、スペーサ16、16’により所定の間隔t1
(図7参照)とこの間隔t1 より若干狭い間隔t2 (図
7参照)の順に交互に間隔をあけて配置され、一方、各
上部カッター刃14に相応する厚肉円板状の各下部カッ
ター刃14’は、スペーサ18、18’により相応する
上部カッター刃14の間隔t1 、t2 とは逆の間隔t2
(図7参照)、t1 (図7参照)の順に交互に間隔をあ
けて配置されている(例えば特開昭52−96477号
公報参照)。従って、この従来技術においては、各上部
カッター刃14のエッジは、相応する下部カッター刃1
4’のエッジに左右交互に逆向きに咬み合うように配置
されていることになる。図6において、符号42、44
は、切り割りすべき金属条をカッター刃14、14’の
間に安定して供給するためのライナーを示す。
【0004】また、他の従来技術のスリッター10にお
いて、図9及び図10に示すように、薄肉円板状の上部
カッター刃14は、上部スペーサ16を介して等間隔に
配置され、またこの上部カッター刃14に相応する厚肉
円板状の下部カッター刃14’は、薄肉円板状の上部カ
ッター刃14が入り込んで下部カッター刃14’に咬み
合う咬み合い代18aを有する下部スペーサ18を介し
て等間隔に配置されている。上部カッター刃14を保持
する上部アーバ12は、下部カッター刃14’を保持す
る下部アーバ12’に対して軸線方向に変位することが
できるように支持されていて上部カッター刃14のエッ
ジを咬み合い代18a内で変位して下部カッター刃1
4’に確実に咬み合うようにしている。尚、この図7及
び図8に示す従来技術においては、上部カッター刃14
の下部カッター刃14’への当りを安定して行うため、
上部カッター刃14を図示しない弾性手段により下部カ
ッター刃14’へ弾性的に押し付けることが行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6及び図7に示す従
来技術のスリッター10によって図8に示すように金属
条1を切り割りすると、この金属条1を切り割りして形
成される金属ストリップ2の両端には同方向に剪断力が
働くため、同図(B)に示すように、金属ストリップ2
の両端で同方向に変形して同方向に突出するバリ2aや
このバリを補完するような面取り状へこみ2bが生じる
ので、この金属ストリップ2を巻取る場合に、このバリ
2aが巻取り姿勢を悪化させることはない。
【0006】しかし、図6及び図7の従来技術では、上
下の各カッター刃14、14’間の間隔t1 、t2 (図
7参照)は、スペーサ16、16’、18、18’によ
り決定されるため、これらのスペーサの寸法精度によっ
ては上下のカッター刃14、14’が咬み合った時に、
上部カッター刃14と下部カッター刃14’との間のク
リアランスに偏りが生じ、金属ストリップ2のバリ2a
が大きくなり、設定値と異なる幅の金属ストリップ2を
形成するおそれがある。また、ライナーの寸法精度や、
巻取張力によって、設定値より広い幅寸法の金属ストリ
ップとなるおそれがある。このため、この図6及び図7
に示す従来技術では、製品の寸法精度が低い欠点があっ
た。
【0007】一方、図9及び図10に示す従来技術のス
リッター10によって図11に示すように金属条1を切
り割すると、上部カッター刃14を軸線方向に変位させ
て下部カッター刃14’の側面に接触させているため、
図11(A)に示すように、上下のカッター刃14、1
4’間のクリアランスに偏りが生じることは比較的少な
いが、図11(B)に示すように、金属条1を切り割し
て形成される金属ストリップ2の両端が逆方向に変形し
てバリ2aやへこみ2bが逆方向に生じる。
【0008】このように、バリ2aやへこみ2bが金属
ストリップ2の両端で異なる方向に生ずると、この金属
ストリップ2を巻取った場合に、上向きの微小なバリ2
a等により、左右の巻取肉厚に差が生じ(図5の直線B
参照)、金属ストリップ2の巻硬さに左右で差が生じて
金属ストリップ2の巻取姿がその直径方向にずれて巻き
反りが生じ、巻取姿が悪化する。
【0009】これを防止するために、金属ストリップ2
をガイド部材等によって位置矯正しつつ巻取ると、金属
ストリップ2がガイド部材に強く接触して金属ストリッ
プのエッジが傷付き、製品を傷める欠点があった。カッ
ター刃が摩耗すると、金属ストリップ2に大きなバリ2
aが発生するので、金属ストリップに巻き反りを生じな
いようにするためには、カッター刃が大きく摩耗しない
うちに頻繁に交換する必要が生ずるため、作業性が低く
なる。
【0010】このように、図6及び図7に示す従来技術
のスリッターも図9及び図10に示す従来技術のスリッ
ターも、金属ストリップを安定して巻取ることができ
て、しかも、金属条を高い寸法精度で切り割りするとい
う所期の目的を達成することができなかった。
【0011】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、金
属条を切り割りして同方向の端部変形部分を有する金属
ストリップを形成してその巻取りを安定して行うことが
できると共に寸法精度の高い金属ストリップを製造する
ことができるスリッターを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、1対のスタンドに回転自在に支持された上下の
アーバと、これらの上下のアーバにそれぞれ取付けられ
た複数対の円板状の上下カッター刃とを備えたスリッタ
ーにおいて、上部カッター刃はそれぞれ弾性変形し易い
薄板刃から成り、且つ隣り合う上部カッター刃のエッジ
は、相応する下部カッター刃のエッジに対して交互に逆
向きに咬み合うように配列されていることを特徴とする
スリッターを提供するものである。
【0013】本発明の第2の課題解決手段は、第1の課
題解決手段によるスリッターであって、隣り合う下部カ
ッター刃の間には相応する上部カッター刃用の咬み合わ
せ代を有するスペーサが配置され、前記各上部カッター
刃は相応する下部カッター刃のスペーサの咬み合わせ代
内で下部ヵッター刃に咬み合わせられ、且つ上部カッタ
ー刃はそのエッジを相応する下部カッター刃に押し付け
る弾性押付け手段を有することを特徴とするスリッター
を提供するものである。
【0014】本発明の第3の課題解決手段は、第2の課
題解決手段によるスリッターであって、弾性押付け手段
は、上下のカッター刃を咬み合わせる前に上部カッター
刃を相応する下部カッター刃から弾性に抗して離反して
下部カッター刃のスペーサの咬み合わせ代に挿入するの
を容易にするように上部カッター刃と相応するスペーサ
との間に一時的に挿入されるライナーを更に備えている
ことを特徴とするスリッターを提供するものである。
【0015】
【作用】このように、隣り合う薄肉円板状の上部カッタ
ー刃のエッジを相応する下部カッター刃のエッジに対し
て交互の逆向きに咬み合わせるように配列し、この薄肉
円板状の上部カッター刃を下部カッター刃のスペーサの
咬み合わせ代内で下部カッター刃と咬み合わせると、切
り割りされるべき金属条の切り割り部分の両端で同方向
の剪断力が働くため、バリ等が同方向に生ずる。従っ
て、このようにして形成された金属ストリップは、巻取
肉厚に差が生じることなく安定して巻取られる。
【0016】特に、この上部カッター刃を弾性押付け手
段により相応する下部カッター刃に押し付けると、上部
カッター刃と下部カッター刃との間のクリアランスに偏
りが生じることなく、寸法精度の高い金属ストリップを
製造することができる。
【0017】また、このように上下のカッター刃を相互
に咬み合わせる際に、上部カッターをライナーによって
下部カッター刃から弾性に抗して一時的に離反すると、
上部カッター刃を下部カッター刃に容易に咬み合わせる
ことができ、従って上下のカッター刃の咬み合い面を交
互に逆向きにしても上部カッター刃を下部カッター刃に
弾性的に容易に押し付けることができ、スリッターの刃
のセット及び刃の交換を容易に行なうことができる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1は本発明に係るスリッター10を示し、この
スリッター10は、図示しない1対のスタンドに回転自
在に支持された上下のアーバ12、12’にそれぞれ取
付けられた複数の上下のカッター刃14、14’を備え
ている。
【0019】上部カッター刃14は、それぞれ弾性変形
し易い薄板カッター刃から成り、また下部カッター刃1
4’は厚肉カッター刃から成り、これらのカッター刃1
4、14’は、それぞれ隣り合うカッター刃14と14
の間及び14’と14’との間にスペーサ16、16’
及び18、18’を介在させて上下のアーバ12、1
2’に取付けられている。
【0020】また、隣り合う上部カッター刃14のエッ
ジ14aは、相応する下部カッター刃14’のエッジ1
4’aに対して交互に逆向きに咬み合って配列されるよ
うに、スペーサ16、16’及び18、18’の寸法が
定められている。このため、隣り合う上部カッター刃1
4の間の一方のスペーサ16は幅寸法t16を有し、また
次の隣り合う上部カッター刃14の間の他方のスペーサ
16’の幅寸法t16'はt16よりも小さな寸法を有す
る。更に、隣り合う下部カッターは14’の間の一方の
スペーサ18は、上部スペーサ16’の幅寸法t16'
近い幅寸法t18を有し、次の隣り合う下部カッターは1
4’の間の他方のスペーサ18’は、上部スペーサ16
の幅寸法t16に近い幅寸法t18' を有する。
【0021】幅広の一方の上部スペーサ16は、大小2
つ割のスペーサ部分20、22から成り、幅狭の他方の
上部スペーサ16’は、スペーサ部分22に係合し上部
カッター刃14のホルダを兼ねた左右のスペーサ部分2
4、26とその間に配置された押え用中間スペーサ部分
28とから成っている。左右のホルダ兼スペーサ部分2
4、26は、上部カッター刃14を保持する切欠き段部
24a、26aをそれぞれ有し、また一方のホルダ兼ス
ペーサ部分26は、上部アーバ12の外周に係合する短
いスリーブ部分27を有する。隣り合うスリーブ部分2
7の間にはスリーブ30が配置され、スペーサ部分2
0、22、24及び28は、スリーブ部分27及びスリ
ーブ30の上に嵌合して取付けられている。スペーサ部
分26、20及び22は、ねじ等の締付け手段によって
相互に締付けて固定されている。
【0022】幅狭の一方の下部スペーサ18は、幅広の
上部スペーサ16に対応して配置され、また幅広の他方
のスペーサ18’は、幅狭の上部スペーサ16’に対応
して配置され、この幅広の他方のスペーサ18’は、そ
の両端に上部カッター刃14のエッジ14aが入って下
部カッター刃14’のエッジ14’aにかみ合うように
入り込む切り欠き状の咬み合わせ代18’aを有する。
【0023】本発明のスリッター10は、上部カッター
刃14のエッジ14aを相応する下部カッター刃14’
のエッジ14’aに押し付ける弾性押付け手段32を更
に備えている。この弾性押付け手段32は、図2及び図
3に示すように、ホルダ兼スペーサ部分24、26の外
周傾斜切欠き面24b、26bにそれぞれ係合する環状
コイルスプリング34、36から成っている。
【0024】図示の実施例では、押付け用スペーサ部分
28は、ホルダ兼スペーサ部分24をスペーサ部分22
に押付けるようにこの押付け用スペーサ部分28の外周
傾斜切欠き面28aに係合する環状コイルスプリング3
8を有し、この環状コイルスプリング38によって幅広
間隔で相対する隣り合う上部カッター刃14が相互に保
持されている。
【0025】本発明のスリッター10は、図3に示すよ
うに、上下のカッター刃14、14’を咬み合わせる前
に、上部カッター刃14を相応する下部カッター刃1
4’から弾性押付け手段32の弾性に抗して離反して下
部カッター刃14’のスペーサ18’の咬み合わせ代1
8’aに挿入するのを容易にするように、上部カッター
刃14と相対するスペーサ部分20、22との間で相応
するホルダ兼スペーサ部分24、26の切欠き段部24
a、26a内に一時的に挿入されるライナー40を更に
備えている。
【0026】次に、本発明のスリッター10の使用状態
をのべると、スリッター10を新たに組立て又はカッタ
ー刃14、14’を交換した後、上アーバ12を下降し
て上下のカッター刃14、14’を咬み合わせる際に、
図2に示すように、上部カッター刃14と相対するスペ
ーサ部分20、22との間で相応するホルダ兼スペーサ
部分24、26の切欠き段部24a、26a内にライナ
ー40を差し込んで幅広間隔の相対するカッター刃14
を押し広げる。このようにして、上部カッター刃14が
下部カッター刃14’のスペーサ18’の咬み合わせ代
18’aに挿入された後、ライナー40を抜いて図1に
示すように弾性押付け手段32の環状コイルスプリング
34、36によって上部カッター刃14を適正なクリア
ランスで下部カッター刃14’に咬み合わせる。
【0027】このようにして、スリッター10のカッタ
ー刃14、14’を咬み合わせた後、切り割すべき金属
条をスリッター10のカッター刃14、14’に通し、
アーバ12、12’を図示しない駆動機構によって回転
駆動しつつ金属条を送り込む。既にのべたように、隣り
合う薄肉円板状の上部カッター刃14のエッジ14a
は、相応する下部カッター刃14’のエッジ14’aに
対して交互に逆向きになるように配列されているので、
切り割りすべき金属条の切り割り部分の両端で同方向の
剪断力が働くため、バリ等の変形が同方向に生ずる。従
って、このようにして形成された金属ストリップは、巻
取肉厚に差が生じることなく安定して巻取られる。
【0028】また、この場合、上部カッター刃14は、
弾性押付け手段32によって適正なクリアランスを介し
て下部カッター刃14’に咬み合わせられているので、
金属条は高い寸法精度で切り割され、高い品質の金属ス
トリップを製造することができる。
【0029】上部カッター刃14が下部カッター刃1
4’に適正なクリアランスで押し付けられている際の環
状コイルスプリング34、36の移動量に対する押し付
け力の特性が図4に示されている。同図において曲線A
は、線径(直径)が0.5mmでコイル径(直径)が5
mmの環状コイルスプリングを用いた場合、また曲線B
は線径(直径)が0.6mmでコイル径(直径)が4m
mの環状コイルスプリングを用いた場合を示し、これら
の特性曲線から、適正な押し付け力が得られることが解
る。
【0030】また、本発明のスリッターによって切り割
され巻取られた金属ストリップの巻取状態の左右の外径
差Aと、図9及び図10に示す従来技術のスリッターに
よって切り割され巻取られた金属ストリップの巻取状態
の左右の外径差Bとが図5に示されている。この図5か
ら解るように、本発明のスリッターによれば、巻数が増
加しても巻取状態の左右の外径差が従来技術に比べて著
しく小さい。従って、巻取られた製品(金属ストリッ
プ)を傷めることがなく、その品質が低下することがな
い。
【0031】尚、スペーサ18、18’は、通常は鋼等
の金属から作られるが、切り割すべき材料が銅の鈍し材
のように軟質材である場合には、スペーサ18、18’
が金属製であると、材料の表面が傷つき易いので、この
場合にはスペーサ18、18’を硬度が70〜80程度
のネオプレンゴム等で形成するのが好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、隣り合
う薄肉円板状の上部カッター刃のエッジを相応する下部
カッター刃のエッジに対して交互に逆向きに咬み合うよ
うに配列し、この薄肉円板状の上部カッター刃を下部カ
ッター刃のスペーサの咬み合わせ代内で下部カッター刃
と咬み合わせるので、切り割りされるべき金属条の切り
割り部分の両端で同方向の剪断力が働くため、バリ等の
変形が同方向に生じ、従ってこのようにして形成された
金属ストリップは、巻取肉厚に差が生じることなく安定
して巻取られる。
【0033】特に、本発明の第2の課題解決手段のよう
に、この上部カッター刃が弾性押付け手段により相応す
る下部カッター刃に押し付けられると、上部カッター刃
と下部カッター刃との間のクリアランスに偏りが生じる
ことなく、寸法精度の高い金属ストリップを製造するこ
とができる。
【0034】また、本発明の第3の課題解決手段のよう
に、上下のカッター刃を相互に咬み合わせる際に、上部
カッターをライナーによって下部カッター刃から弾性に
抗して一時的に離反すると、上部カッター刃を下部カッ
ター刃に容易に咬み合わせることができ、従って上下の
カッター刃の咬み合い面を交互に逆向きにしても上部カ
ッター刃を下部カッター刃に弾性的に容易に押し付ける
ことができ、スリッターの刃のセット及び刃の交換を容
易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリッターの要部の正断面図であ
る。
【図2】図1のスリッターの幅狭間隔の隣り合うカッタ
ー刃の上下咬み合わせ前の拡大正断面図である。
【図3】図2と同様であるが、カッター刃の上下咬み合
わせ時の拡大正断面図である。
【図4】本発明のスリッターの上下のカッター刃の咬み
合わせ時の刃の押し付け特性を示す線図である。
【図5】本発明のスリッターと図9及び図10の従来技
術のスリッターによって切り割され巻取られた金属スト
リップの巻取状態の左右巻取外径差を示す線図である。
【図6】1つの従来技術のスリッターの要部の正断面図
である。
【図7】図6のスリッターの要部拡大正断面図である。
【図8】図6及び図7のスリッターによって金属条が切
り割される際の状態を示し、同図(A)は上下のカッタ
ー刃が切断している状態の拡大断面図、同図(B)この
ようにして切り割されて形成された金属ストリップの横
断面図である。
【図9】他の従来技術のスリッターの要部の正断面図で
ある。
【図10】図9のスリッターの要部拡大正断面図であ
る。
【図11】図9及び図11のスリッターによって金属条
が切り割される際の状態を示し、同図(A)は上下のカ
ッター刃が切断している状態の拡大断面図、同図(B)
このようにして切り割されて形成された金属ストリップ
の横断面図である。
【符号の説明】
1 金属条 2 金属ストリップ 2a バリ 2b へこみ 10 スリッター 12 上部アーバ 12’ 下部アーバ 14 上部カッター刃 14a エッジ 14’ 下部カッター刃 14’a エッジ 16 上部スペーサ 16’ 上部スペーサ 18 下部スペーサ 18’ 下部スペーサ 18’a 咬み合わせ代 20 スペーサ部分 22 スペーサ部分 24 ホルダ兼用スペーサ部分 24a 切欠き段部 26 ホルダ兼用スペーサ部分 26a 切欠き段部 27 スリーブ部分 28 スペーサ部分 28a 外周傾斜切欠き面 30 スリーブ 32 弾性押付け手段 34 環状コイルスプリング 36 環状コイルスプリング 38 環状コイルスプリング 40 ライナー 42 ライナー 44 ライナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のスタンドに回転自在に支持された
    上下のアーバと、前記上下のアーバにそれぞれ取付けら
    れた複数対の上下の円板状カッター刃とを備えたスリッ
    ターにおいて、前記上部カッター刃はそれぞれ弾性変形
    し易い薄板刃から成り、且つ隣り合う上部カッター刃の
    エッジは、相応する下部カッター刃のエッジに対して交
    互に逆向きに咬み合うように配列されていることを特徴
    とするスリッター。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスリッターであって、
    前記隣り合う下部カッター刃の間には相応する上部カッ
    ター刃用の咬み合わせ代を有するスペーサが配置され、
    前記各上部カッター刃は相応する下部カッター刃のスペ
    ーサの咬み合わせ代内で下部ヵッター刃に咬み合わせら
    れ、且つ前記上部カッター刃はそのエッジを相応する下
    部カッター刃に押し付ける弾性押し付け手段を有するこ
    とを特徴とするスリッター。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスリッターであって、
    前記弾性押付け手段は、前記上下のカッター刃を咬み合
    わせる前に前記上部カッター刃を相応する下部カッター
    刃から弾性に抗して離反して前記下部カッター刃のスペ
    ーサの咬み合わせ代に挿入するのを容易にするように前
    記上部カッター刃と相応するスペーサとの間に一時的に
    挿入されるライナーを更に備えていることを特徴とする
    スリッター。
JP23729393A 1993-08-31 1993-08-31 スリッター Pending JPH0760534A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23729393A JPH0760534A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 スリッター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23729393A JPH0760534A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 スリッター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0760534A true JPH0760534A (ja) 1995-03-07

Family

ID=17013229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23729393A Pending JPH0760534A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 スリッター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0760534A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011212773A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujifilm Corp 被裁断物の裁断装置及びインクジェット用紙の製造装置。
DE102015005559A1 (de) * 2015-04-29 2016-11-03 Jörg von Seggern Maschinenbau GmbH Schneidevorrichtung mit zumindest zwei Obermessern zum Herausschneiden eines Streifens einer Folie

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011212773A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujifilm Corp 被裁断物の裁断装置及びインクジェット用紙の製造装置。
DE102015005559A1 (de) * 2015-04-29 2016-11-03 Jörg von Seggern Maschinenbau GmbH Schneidevorrichtung mit zumindest zwei Obermessern zum Herausschneiden eines Streifens einer Folie
DE102015005559B4 (de) 2015-04-29 2023-07-27 Jörg von Seggern Maschinenbau GmbH Schneidevorrichtung mit zumindest zwei Obermessern zum Herausschneiden eines Streifens einer Folie

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1566248B1 (en) Paper cutter
JPH08300293A (ja) スリッタのシート受け装置
US3894461A (en) Apparatus for the longitudinal cutting of narrow strips
US9764398B2 (en) Helical blade cutter
US4643058A (en) Floating gang rotary slitting device and method
US4440359A (en) Cassette roller guide
JPH0760534A (ja) スリッター
JPS6344514B2 (ja)
US4275631A (en) Slitting apparatus
JP3451449B2 (ja) スリッター装置および上下丸刃のクリアランス調整方法
JP4611495B2 (ja) 丸刃式切断装置
JPH08318494A (ja) スリッター
JPH10225818A (ja) スリッターカッター部の材料押さえ方法及び材料押さえ装置
JP4235927B2 (ja) ペーパーカッター用丸刃の製造方法及び丸刃ユニット
JPH0724225Y2 (ja) スリッター
JPH08108393A (ja) 丸刃スリッターの皿ばね及びその切断方法
JP3875565B2 (ja) 金属製薄板ドラムの切断方法
US2176517A (en) Film sprocket
JP5135900B2 (ja) 巻き芯押さえ治具、巻取り装置及びスリッタ装置
JP2005177888A (ja) スペーサおよびそれを用いたスリッタの刃替え方法
JPH0737595U (ja) スリッター
JP2727711B2 (ja) 平板状チェーン体
JPH0441018A (ja) スリッタの巻取装置
JP2006021312A (ja) 薄帯状材料のスリット加工方法及び装置
JP2002239630A (ja) 形状フリー曲げ機