JPH0760378B2 - 文章読み上げ装置 - Google Patents

文章読み上げ装置

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JPH0760378B2
JPH0760378B2 JP61313534A JP31353486A JPH0760378B2 JP H0760378 B2 JPH0760378 B2 JP H0760378B2 JP 61313534 A JP61313534 A JP 61313534A JP 31353486 A JP31353486 A JP 31353486A JP H0760378 B2 JPH0760378 B2 JP H0760378B2
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ふかみ 神山
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Fujitsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 単語の表記とその読み,アクセント,文法等を格納した
単語辞書を備え,入力される表記文字列について該単語
辞書を検索して単語を同定して読み列を生成し,該生成
された読み列に基づいて音声出力をする文章読み上げ装
置において,ことわざ,慣用句等を含んだ文章を正しく
かつ滑らかに読み上げることができ,読み上げの品質と
聞き取りの了解度とを向上させることを目的とし, 前記単語辞書とは別に設けられた,ことわざ,慣用句等
の表記とその読み,韻律,文法等を格納した韻律付辞書
と,入力される表記文字列について前記単語辞書および
韻律付辞書を検索して該表記文字列の構成候補を選出す
る辞書検索部と,前記辞書検索部によって選出された候
補から最適な読み列となる候補を同定する単語同定部
と,前記単語同定部によって前記単語辞書に格納された
表記が候補として同定された場合には,該単語辞書に格
納されている文法情報から該表記の韻律情報を生成し,
前記韻律付辞書に格納された表記が候補として同定され
た場合には,該単語辞書に格納されている韻律情報を適
用する韻律情報生成部と,前記単語同定部で同定された
読み列と前記韻律情報生成部で求められた韻律情報に基
づき音声を出力する音声出力部とを有するように構成す
る。
〔産業上の利用分野〕
本発明は,表記された文章を入力して読み上げ出力を行
う文章読み上げ装置に関するものであり,特にことわ
ざ,慣用句等を滑らかに読み上げること及び複数の読み
を持つ単語の読みを1つに決めることができる文章読み
上げ装置に関する。
〔従来の技術〕
日本語の形で表記された文章を文字入力し,その正しい
読みを音声出力する文章読み上げ装置は,文書の確認や
校正,機械翻訳,文書メールの読み上げ,データベース
検索の出力,読書機等の多くの用途において有用なもの
として,最近注目されている。
第3図は,従来の文章読み上げ装置の基本的な構成を示
したものである。
第3図において,31は文章入力部,32は文章解析部,33は
辞書検索部,34は単語同定部,35は読み列格納部,36は音
声出力部,37は単語辞書である。
次に,各部の動作を説明する。
文章入力部31は,キーボード等を用いて文章を入力する
部分である。
文章解析部32は,辞書検索部33及び単語同定部34から成
り,入力された文章を解析する。
辞書検索部33は,単語辞書37を検索して,入力された文
章から候補単語をピックアップする。
単語同定部34は,ピックアップされた候補単語から最適
な単語の組み合わせを選択する。
読み列格納部35は,単語同定部34で選択された最適な単
語の組み合わせから読み列を生成し,格納する。
音声出力部36は,読み列格納部35に格納された読み列か
ら音声合成を行って,音声を出力する。
単語辞書37には,単語の表記とその読み,アクセント,
文法等が格納されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ことわざは,古くから伝わって,世間で広く使われてい
る,教訓や風刺を含んだ文句であり,慣用句は,2語以上
の単語が結合されて,全体が或る固定した意味を表すも
のである。ことわざ,慣用句等では,文法は,口語文法
だけでなく,文語文法が使われることもある。このた
め,従来のように口語を基礎とした単語辞書では,単語
同定に失敗するという問題があった。
そこで,ことわざや慣用句を長い1単語として,単語辞
書に読みを持たせることが考えられるが,この場合に
は,単語同定はうまくいっても,韻律(文章としての抑
揚,調子,イントネーション)や呼気(発声上の区切
り)等の面で,そのことわざや慣用句に叶った滑らかな
読み上げができないという問題が生じる。また,従来の
文章読み上げ装置では,特に強制的に読みをふるという
ことはしていないため,同字異音語の読みは,単語同定
の結果に左右され,あるところで「A」といった読みを
別のところでは「B」と読み,まちまちの読み上げとな
ってしまうという問題があった。
さらに,単語がコンマなどで区切られ,前後関係,文法
では判断がつかない場合,辞書への格納順や頻度などを
判断材料とした読みがふられることになり,作業者が意
図した読みになるとは限らないという問題もあった。
本発明は,上記の問題点を解決して,ことわざ,慣用句
等を含んだ文章を正しくかつ滑らかに読み上げることが
でき,読み上げの品質と聞き取りの了解度とを向上させ
ることのできる,文章読み上げ装置を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために,本発明に係る文章読み上
げ装置は,次のように構成する。
単語の表記とその読み,アクセント,文法等を格納した
単語辞書を備え,入力される表記文字列について該単語
辞書を検索して単語を同定して読み列を生成し,該生成
された読み列に基づいて音声出力をする文章読み上げ装
置において,前記単語辞書とは別に設けられた,ことわ
ざ,慣用句等の表記とその読み,韻律,文法等を格納し
た韻律付辞書と,入力される表記文字列について前記単
語辞書および韻律付辞書を検索して該表記文字列の構成
候補を選出する辞書検索部と,前記辞書検索部によって
選出された候補から最適な読み列となる候補を同定する
単語同定部と,前記単語同定部によって前記単語辞書に
格納された表記が候補として同定された場合には,該単
語辞書に格納されている文法情報から該表記の韻律情報
を生成し,前記韻律付辞書に格納された表記が候補とし
て同定された場合には,該単語辞書に格納されている韻
律情報を適用する韻律情報生成部と,前記単語同定部で
同定された読み列と前記韻律情報生成部で求められた韻
律情報に基づき音声を出力する音声出力部とを有するよ
うに構成する。
第1図は,本発明の基本構成を示す図である。第1図に
おいて,1は文章入力部,2は文章解析部,3は辞書検索部,4
は単語同定部,5は読み列格納部,6は韻律情報生成部,7は
音声出力部,8は単語辞書,9は韻律付辞書である。
文章入力部1は,キーボード等を用いて文章を入力する
部分である。
文章解析部2は,辞書検索部3及び単語同定部4から成
り,入力された文章を解析する。
辞書検索部3は,単語辞書8及び韻律付辞書9を検索し
て,入力された文章から候補単語をピックアップする。
単語同定部4は,ピックアップされた候補単語から最適
な単語の組み合わせを選択する。
読み列格納部5は,単語同定部4で選択された最適な単
語の組み合わせから読み列を生成し,格納する。
韻律情報生成部6は,韻律付辞書9に基づいて,ことわ
ざ,慣用句等に韻律情報を付与する。
音声出力部7は,読み列格納部5に格納された読み列に
韻律情報生成部6により,ことわざ,慣用句等に韻律情
報を付与した後,音声合成を行って,音声を出力する。
単語辞書8には,単語の表記とその読み,アクセント,
文法,発音指定等が格納されている。
韻律付辞書9には,ことわざ,慣用句等の表記とその読
み,韻律,文法等が格納されている。
〔作用〕
表記された文章は,文章入力部1から入力される。
入力された文章は,辞書検索部3において,単語辞書8
及び韻律付辞書9を検索して,すべての候補単語がピッ
クアップされる。
ピックアップされた候補単語の中から,単語同定部4に
おいて,最適な単語の組み合わせが選択され,「米」の
ように「コメ」「ベー」「ヨネ」と複数の読みが存在す
る場合には、単語辞書8中の発音指定欄を参照して,例
えば「米」は「ベー」と読むというフラグを見て読みを
決定し,読みが一意に決まる他の単語のよみと共に読み
列格納部5に格納される。
読み列格納部5に格納された読み列は,音声出力部7へ
送られるが,文章中に,ことわざ,慣用句等があり,韻
律付辞書9を参照した場合には,その単語の韻律情報を
韻律付辞書9から韻律情報生成部6へ送り,韻律情報が
付与される。
音声出力部7へ送られた読み列は,合成音声に変換さ
れ,スピーカー等から音声出力される。
〔実施例〕
第2図は,本発明の1実施例構成を示す図である。
第2図において,1は文章入力部,3は辞書検索部,4は単語
同定部,5は読み列格納部,6は韻律情報生成部,7は音声出
力部,8は単語辞書,9は韻律付辞書,10は発音指定部であ
る。
文章入力部1から入力された文が,例えば「それは過ぎ
たるは及ばざるが如しだよ。」であるとする。
辞書検索部3では,単語辞書8及び韻律付辞書9を検索
する。この例の場合,『過ぎたるは及ばざるが如し』
は,ことわざとして韻律付辞書9に登録されているた
め,この部分は韻律付辞書9からピックアップされる。
その他の部分は,単語辞書8からピックアップされる。
このようにして単語辞書8及び韻律付辞書9からすべて
の単語候補がピックアップされ,単語同定部4におい
て,最適な単語列が選択される。
読み列格納部5には,確定した単語列に従った読み列,
この例の場合では,「ソレワスギタルワオヨバザルガゴ
トシダヨ」が格納される。
韻律情報生成部6では,単語辞書8の文法情報等から韻
律を生成すると共に,ことわざ『スギタルワオヨバザル
ガゴトシ』の部分は,韻律付辞書9の韻律情報をそのま
ま用い,両者を結合して文の韻律情報とする。
音声出力部7では,読み列と韻律情報とに基づき,音声
合成を行い,スピーカー等から音声出力する。
さらに,この実施例では,単語辞書8に登録された単語
に発音指定情報を持たせ,その指定に従って複数の読み
を持つ同音異字語の読みを決めている。
入力された文章と原稿との違いを見つける校正におい
て,従来,読み手と聞き手の2人がかりで行っていた作
業を,読み手の作業を文章読み上げ装置が代行すること
により,2人の校正作業を1人ですることができ,省力化
に貢献するものと考えられる。その際,入力マス,原稿
ミス等の誤りを発見できるように読み上げることが重要
となる。同音異字語の場合,文章のあちこちで異なった
読みを与えては,大変聞きづらく,また聞き手が混乱
し,「この読みの時には,この表記」という対応づけ
が,聞いただけではわからなくなる。
例えば,文章入力部1から入力された文が「米では深刻
な〜」であるとする。この場合,単語同定の結果「米」
「では」「深刻」「な」……となり,文法的接続関係だ
けでは,「米」の読みは,『コメ』なのか『ベー』なの
か『ヨネ』なのか判別できない。
そこで,1つの単語に読みが複数ある場合,採用された読
みが,いたずらに変動しないように,単語辞書8に発音
指定欄を設け,この発音指定に従って複数の読みを持つ
同音異字語の読みを決めるようにする。
発音指定部10は,発音指定規則を備え,単語辞書8の発
音指定欄の内容に基づいて複数の読みの中から1つの読
みを選択する論理処理を実行する。例えば,第2図に示
したように,発音指定欄の発音指定1については「記号
等に囲われた時又は次の単語が助詞等1語単語の場合,
フラグ1の読みを与える」,発音指定2については「複
合語を構成しており,前後がひらがななら訓,その他は
音とし,優先度は番号で与える」のような発音指定規則
を対応させ,読みを決定する処理を行う。
上記の例の場合,「米」は,発音指定1に該当するか
ら,「米」の読みは,『ベー』と決定される。
決定された読み列は,読み列格納部5へ送られて格納さ
れる。上記の例の場合には,「ベーデワシンコクナ〜」
が格納されることになる。
格納された読み列は,音声出力部7へ送られ,文法情報
等と共に音声合成され,スピーカー等から音声出力され
る。
〔発明の効果〕
本発明では,ことわざ,慣用句等の表記とその読み及び
韻律等を登録した辞書を通常の単語辞書と並列に設けて
いるため,ことわざ,慣用句等を含んだ文章を正しくか
つ滑らかに読み上げることができ,読み上げの品質と聞
き取りの了解度とを向上させることができる。
また,単語辞書に発音指定部を設け,同音異字語の読み
を決定することにより,読みがいたずらに変動しない読
み上げを可能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示す図,第2図は本発明の
1実施例構成を示す図,第3図は従来例を示す図であ
る。 第1図及び第2図において, 1:文章入力部 2:文章解析部 3:辞書検索部 4:単語同定部 5:読み列格納部 6:韻律情報生成部 7:音声出力部 8:単語辞書 9:韻律付辞書 10:発音指定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単語の表記とその読み,アクセント,文法
    等を格納した単語辞書(8)を備え,入力される表記文
    字列について該単語辞書(8)を検索して単語を同定し
    て読み列を生成し,該生成された読み列に基づいて音声
    出力をする文章読み上げ装置において, 前記単語辞書(8)とは別に設けられた,ことわざ,慣
    用句等の表記とその読み,韻律,文法等を格納した韻律
    付辞書(9)と, 入力される表記文字列について前記単語辞書(8)およ
    び韻律付辞書(9)を検索して該表記文字列の構成候補
    を選出する辞書検索部(3)と, 前記辞書検索部(3)によって選出された候補から最適
    な読み列となる候補を同定する単語同定部(4)と, 前記単語同定部(4)によって前記単語辞書(8)に格
    納された表記が候補として同定された場合には,該単語
    辞書(8)に格納されている文法情報から該表記の韻律
    情報を生成し,前記韻律付辞書(9)に格納された表記
    が候補として同定された場合には,該単語辞書(8)に
    格納されている韻律情報を適用する韻律情報生成部
    (6)と, 前記単語同定部(4)で同定された読み列と前記韻律情
    報生成部(6)で求められた韻律情報に基づき音声を出
    力する音声出力部(7) とを有することを特徴とする文章読み上げ装置。
  2. 【請求項2】前記単語辞書(8)に格納された単語につ
    いて,複数の読みが存在するものに対しては同字異音語
    の読みを決定するための発音指定情報を付与し, 該発音指定情報に基づき,前記単語同定部(4)によっ
    て同定された候補に対する読みを決定する発音指定部
    (10) を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    文章読み上げ装置。
JP61313534A 1986-12-27 1986-12-27 文章読み上げ装置 Expired - Lifetime JPH0760378B2 (ja)

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JP61313534A JPH0760378B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 文章読み上げ装置

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JP61313534A JPH0760378B2 (ja) 1986-12-27 1986-12-27 文章読み上げ装置

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JPS63165925A JPS63165925A (ja) 1988-07-09
JPH0760378B2 true JPH0760378B2 (ja) 1995-06-28

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ID=18042471

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02184897A (ja) * 1989-01-10 1990-07-19 Fujitsu Ltd 文章読み上げ装置
JPH02244095A (ja) * 1989-01-20 1990-09-28 Fujitsu Ltd 文章読み上げ装置
US8165879B2 (en) 2007-01-11 2012-04-24 Casio Computer Co., Ltd. Voice output device and voice output program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60216394A (ja) * 1984-04-12 1985-10-29 株式会社東芝 音声合成方式

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JPS63165925A (ja) 1988-07-09

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