JPH0760286B2 - 定着ロール用用紙分離爪 - Google Patents

定着ロール用用紙分離爪

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JPH0760286B2
JPH0760286B2 JP61220761A JP22076186A JPH0760286B2 JP H0760286 B2 JPH0760286 B2 JP H0760286B2 JP 61220761 A JP61220761 A JP 61220761A JP 22076186 A JP22076186 A JP 22076186A JP H0760286 B2 JPH0760286 B2 JP H0760286B2
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separating
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はトナー像転写式環式静電複写機(以下PPCと略
称する)及びレーザープリンター、液晶プリンター等の
PPC方式のプリンターに用いる定着ロール用用紙分離爪
であり、特に高温の定着ロール用用紙分離爪に関する。
<従来の技術> 従来よりPPC分離爪は形状が複雑であり、低コストを実
現するために合成重合体の射出成形品が多く使用されて
いる。しかし、通常用いられている合成重合体の射出成
形品を適用すると様々な問題を生ずるため、近年、材料
的な改良が試みられている。例えば感光ドラム用分離爪
に関しては、実公昭54−35086号公報に記載の如く、該
分離爪と感光ドラムとの接触摩擦によって生ずる帯電に
よるコピー画像への悪影響を防止するために、該分離爪
の材質が限定されている。一方、特開昭54−97042号公
報では、定着ロール用分離爪に関しては、トナー付着防
止のためにテフロンを含有した分離爪が、また、特開昭
57−111569号公報あるいは特開昭56−13269号公報では
表面を弗素含有重合体で被覆した分離爪が開示されてい
る。
<発明が解決しようとする問題点> 昨今、複写機の性能向上、すなわち、複写速度を高める
こと又は予熱待機時間の短縮などにおいて、定着ロール
の温度がより高温になる。従来、定着ロール用分離爪に
は高温に耐えられる合成重合体としてポリアミドイミド
(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリ
エーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PE
I)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)等の射出成形品
が用いられるが、前述の高速化、高温化によって、次の
点が問題となっている。
つまり、高温下で定着ロールにバネなどでおさえられて
いる分離爪が変形し、紙詰りにより排紙が不能になるば
かりか、定着ロールを傷つけるという問題である。
更に、吸水率が大きな材料、例えば、PAI、PESにより作
成した分離爪は高温多湿の時期に吸水率が高まり、その
状態で定着ロールに接触しているため、急な温度上昇に
より合成樹脂製分離爪内部の水分が膨張して分離爪の表
面に突起物、いわゆる“フクレ”を生じ、排紙能力を著
しく低下させるばかりか、更には定着ロールを傷つける
という問題もある。
また、複写速度の高速化により分離爪と紙との衝突する
スピードが高くなるため、分離爪の先端が変型、欠けを
生じやすくなるという問題もあり、分離爪に対して靭性
が要求されている。
分離爪先端が高温で変形すること、ないしはフクレを生
ずることを防止する手段としては、耐熱重合体に無機充
填物を配合して強化することが行なわれている。代表的
な例は耐熱重合体にガラス繊維もしくはチタン酸カリウ
ムウィスカーを10〜50重量%配合したものである。かか
る無機充填物の配合によって耐熱性は向上するが、配合
した充填物が合成重合体の表面に露呈するため平滑性に
乏しく、このため定着ロールを傷つけるという重大な欠
点を有している。また、無機充填物によって配合された
先端は靭性に欠けるため、分離爪と定着ロール又は通過
する爪との衝突により分離爪の先端が欠け、耐久性に劣
っている。
本発明は高温、高速の定着ロールに用いて変形、フク
レ、欠けなど生じない分離爪を提供することを目的とす
る。
<問題点を解決するための手段> すなわち、本発明は全芳香族サーモトロピック液晶ポリ
エステル樹脂で形成された定着ロール用用紙分離爪であ
る。
本発明でいう全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステ
ル樹脂としては、例えばp−オキシ安息香酸と4,4′−
ジヒドロキシジフェニル及びテレフタル酸から成るポリ
エステル等が挙げられる。
中でも米ダートコ社の“ザイダー(XYDAR)”、セラニ
ーズ社“ベクトラ(VECTRA)”などが好ましい。
本発明の用紙分離爪の製造方法には特に制限はないが、
上記全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂を
射出成形加工するのが好ましい。
上記全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂
は、繊維状の結晶組織が流動方向に配向して自己補強さ
れるという特徴があり、特に高温において自己補強効果
が優れているので分離爪の熱変形、欠けなど極めて生じ
にくく、吸水率も低いので(0.01%以下)高温における
熱フクレも生じにくい。
この全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂の
配向効果という特徴を最大限に生かし、高温多湿変形
性、靭性を向上させるための最も好ましい方法は、射出
成形加工に際して、ゲート(湯口)を分離爪先端から最
も離れた場所近くに配置し、射出による流動を分離爪の
先端に向けて行なうことである。
全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂は耐薬
品性にも優れているためトナーの付着が少ないことも利
点の一つで、従来弗素含有重合体で被覆されるのが普通
であるが、本発明の分離爪には特に該被覆をしなくても
トナーの付着はほとんど生じない。
しかし、トナーの種類によっては該被覆をし、トナー付
着防止効果をさらに強化してもよい。
以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明の分離爪の断面図であり、1は全芳香サ
ーモトロピック液晶ポリエステル樹脂からなる分離爪で
ある。
第2図はPPCの定着ロール装置である。複写紙4は定着
ロール2、加圧ロール3により加熱定着されて送り出さ
れる。複写紙4の排紙側において定着ロール2に分離爪
1を対接し、定着ロール2から剥離された複写紙4は分
離爪1に接触しながら進行することになる。高温の定着
ロール2に接触する分離爪1が高温において強度、剛性
の低い材料で作成されると、分離爪1の先端に熱変形が
生じるため定着ロール2に傷を発生させ、その使用寿命
を短くするばかりでなく、排紙能力も低下する。ところ
が本発明の分離爪1では、高温での負荷を自己配置層で
受けるため、爪先端の変形は無く、鋭角を保持し続ける
ことが可能となり、定着ロール2に傷を発生させること
が無く、しかも排紙能力も優れたものとなる。
<実施例> 以下、実施例により、本発明を具体的に説明する。
実施例1 全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂(ダー
トコ社”ザイダー(XYDAR)"SRT−300)を射出成形して
第1図の分離爪1を得た。分離爪の先端幅は2mmであっ
た。この分離爪の先端に10gの接圧を加えながら300℃の
ロールに1時間対接させたが、分離爪先端には変形が生
じなかった。
実施例2 全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステメ樹脂(ダー
トコ社”ザイダー(XYDAR)"SRT−500)を射出成形して
実施例1と同形状の分離爪1を得た。この分離爪の先端
に10gの接圧を加えながら300℃のロールに1時間対接さ
せたが、やはり分離爪の先端には熱変形が生じなかっ
た。
比較例1 実施例1と同様にポリアミドイミド樹脂(東レ社"TI"−
5013樹脂)を射出成形して分離爪を得た。
この分離爪の先端に10gの接圧を加えながら280℃のロー
ルに1時間対接させたたころ、分離爪先端には140μm
という大きな変形が生じた。
実施例3 実施例1あるいは2で得た“ザイダー(XYDAR)”の分
離爪を80℃、90%RHの環境下に4日間放置したところ、
両者とも吸水により0.1%の重量増加がみられた。さら
に300℃のヒーターブロックに1分間分離爪を上設させ
たが、両者共分離爪先端には変形が認められなかった。
実施例4 全生芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂(セ
ラニーズ社“ベクトラ(VECTRA)"A−625)を射出成形
して実施例1と同形状の分離爪を得た。実施例3と同様
に80℃、90%RHの環境下に4日間放置したところ、0.06
%の重量増加がみられた。さらに260℃のヒーターブロ
ックに1分間分離爪基部を上設させたが、分離爪先端に
は変形が認められなかった。
比較例2 比較例1で得たTI−5013樹脂の分離爪を実施例3と同様
に80℃、90%RHの環境下に4日間放置したところ、2.5
%の重量増加があった。さらに230℃のヒーターブロッ
クに1分間分離爪を上設させたところ、分離爪先端には
65μmのフクレが認められた。
<発明の効果> 以上述べた通り、本発明の分離爪は全芳香族サーモトロ
ピック液晶ポリエステル樹脂という材料を採用したた
め、従来の温度ではフクレや曲がり等の変形、あるいは
欠けが生じない。従って使用寿命が延長したり、従来よ
り定着ロールを高温に設計することが可能になり、予熱
待機時間の短縮、あるいは複写速度の高速化が実現でき
る。
また、本発明の分離爪では弗素樹脂のコーティングが不
要となり、弗素含有樹脂の摩耗という問題が無いため、
分離爪の使用寿命を延長することが可能であるという付
随した効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の用紙分離爪の断面図であり、第2図は
PPCの定着ロール装置の断面図である。 1……分離爪基部、2……定着ロール 3……加圧ロール、4……複写紙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステ
    ル樹脂で形成された定着ロール用用紙分離爪。
JP61220761A 1986-09-18 1986-09-18 定着ロール用用紙分離爪 Expired - Fee Related JPH0760286B2 (ja)

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JP9197634A Division JP2828097B2 (ja) 1997-07-23 1997-07-23 定着ロール用用紙分離爪

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