JPH0521087Y2 - - Google Patents
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- JPH0521087Y2 JPH0521087Y2 JP1986020164U JP2016486U JPH0521087Y2 JP H0521087 Y2 JPH0521087 Y2 JP H0521087Y2 JP 1986020164 U JP1986020164 U JP 1986020164U JP 2016486 U JP2016486 U JP 2016486U JP H0521087 Y2 JPH0521087 Y2 JP H0521087Y2
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Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、複写機およびPPC方式のプリンタ
における定着ローラーまたは加圧ローラー等から
用紙を分離する耐熱性に優れた用紙分離爪に関す
るものである。
における定着ローラーまたは加圧ローラー等から
用紙を分離する耐熱性に優れた用紙分離爪に関す
るものである。
(従来の技術)
従来、複写機やレーザープリンタ、液晶プリン
タ等のPPC方式のプリンタに用いる用紙分離爪
としては、印刷用トナーの付着防止性があり離型
性の良好なポリフツ化エチレンからなる成形品が
一般に広く用いられている。
タ等のPPC方式のプリンタに用いる用紙分離爪
としては、印刷用トナーの付着防止性があり離型
性の良好なポリフツ化エチレンからなる成形品が
一般に広く用いられている。
しかし、最近の複写機や上記プリンタにおいて
はヒートロール温度を高くし、オフセツト性を良
くすることが行なわれ、このヒートロール温度が
例えば200℃以上になると、ポリフツ化エチレン
による分離爪はロールに接する先端部が徐々に
“へたり”現象を呈し、その分離機能の低下が著
しく、頻繁に交換せざるを得なくなるという問題
が指摘されている。
はヒートロール温度を高くし、オフセツト性を良
くすることが行なわれ、このヒートロール温度が
例えば200℃以上になると、ポリフツ化エチレン
による分離爪はロールに接する先端部が徐々に
“へたり”現象を呈し、その分離機能の低下が著
しく、頻繁に交換せざるを得なくなるという問題
が指摘されている。
耐熱性と離型性を同時に満たす目的で創意され
た手段としては、実公昭54−18921号公報に記載
された発明がある。該発明は、芳香族ポリエステ
ル、酸イミド、ポリイミド等の耐熱性樹脂の表面
に離型性の優れたポリ4フツ化エチレンを被覆し
て用紙分離爪としたものである。
た手段としては、実公昭54−18921号公報に記載
された発明がある。該発明は、芳香族ポリエステ
ル、酸イミド、ポリイミド等の耐熱性樹脂の表面
に離型性の優れたポリ4フツ化エチレンを被覆し
て用紙分離爪としたものである。
しかし、該発明に係る用紙分離爪は耐久性が満
足できる程のものではなく、本出願人はこれを解
決することを目的として、ポリアミドイミド樹脂
を所定形状に成形した成形品を熱処理し、しかる
後に表面をフツ素系樹脂で焼き付け被覆加工する
技術を先に出願している(特開昭57−111569号公
報)。
足できる程のものではなく、本出願人はこれを解
決することを目的として、ポリアミドイミド樹脂
を所定形状に成形した成形品を熱処理し、しかる
後に表面をフツ素系樹脂で焼き付け被覆加工する
技術を先に出願している(特開昭57−111569号公
報)。
(本考案が解決しようとする問題点)
上記の改良された用紙分離爪は、耐久性に優
れ、ある程度初期の目的を達成することができた
が、トナー付着防止性が未だ若干不十分であり、
このために複写機等の用紙が用紙分離爪に接触し
て通過する際にトナーが不用意に用紙から剥離し
たり用紙に転写されたりして複写物を汚損してし
まう可能性があつた。
れ、ある程度初期の目的を達成することができた
が、トナー付着防止性が未だ若干不十分であり、
このために複写機等の用紙が用紙分離爪に接触し
て通過する際にトナーが不用意に用紙から剥離し
たり用紙に転写されたりして複写物を汚損してし
まう可能性があつた。
この現象は用紙分離爪にコーテイングするフツ
素系樹脂の塗料中に配合した接着剤成分がトナー
を付着することに起因している。これを改良する
ために接着剤成分を減らした場合には、トナー付
着防止性能は向上するものの、ローラー、および
用紙の擦過のためにコーテイング層が摩滅し易く
なり、用紙分離爪の使用可能寿命が大幅に低下し
てしまう欠点が生じた。また、従来はこのように
フツ素系樹脂はコーテイングにより付与されてい
たため、その膜厚は高々100μ程度に制限され、
摩滅に対する耐久力には元来から限度があつたの
である。
素系樹脂の塗料中に配合した接着剤成分がトナー
を付着することに起因している。これを改良する
ために接着剤成分を減らした場合には、トナー付
着防止性能は向上するものの、ローラー、および
用紙の擦過のためにコーテイング層が摩滅し易く
なり、用紙分離爪の使用可能寿命が大幅に低下し
てしまう欠点が生じた。また、従来はこのように
フツ素系樹脂はコーテイングにより付与されてい
たため、その膜厚は高々100μ程度に制限され、
摩滅に対する耐久力には元来から限度があつたの
である。
本考案は、上記に述べた従来の用紙分離爪の欠
点を克服すべく鋭意検討・研究した結果、耐熱性
に優れ、しかも離型性およびトナー付着防止性が
あり、用紙分離爪上を用紙がジヤミング等を起さ
ずスムーズに移動し、複写物に汚損を与えること
のない長寿命の用紙分離爪を提供するものであ
る。
点を克服すべく鋭意検討・研究した結果、耐熱性
に優れ、しかも離型性およびトナー付着防止性が
あり、用紙分離爪上を用紙がジヤミング等を起さ
ずスムーズに移動し、複写物に汚損を与えること
のない長寿命の用紙分離爪を提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段)
すなわち、本考案はローラに接する先端部が耐
熱性樹脂よりなる分離爪本体と該分離爪本体の先
端部以外の上部がフツ素樹脂またはシリコーン系
樹脂よりなり且つ厚みが100μ以上有する分離爪
上部材から一体的に構成されていることを特徴と
する用紙分離爪を提供することによつて上記諸問
題を解決することを目的としている。
熱性樹脂よりなる分離爪本体と該分離爪本体の先
端部以外の上部がフツ素樹脂またはシリコーン系
樹脂よりなり且つ厚みが100μ以上有する分離爪
上部材から一体的に構成されていることを特徴と
する用紙分離爪を提供することによつて上記諸問
題を解決することを目的としている。
本考案の分離爪本体に使用する耐熱性樹脂と
は、従来の改良された分離爪にも使用されている
ポリアミドイミド、ポリフエニレンサルフアイ
ド、ポリエステルイミド、ポリエーテルエーテル
ケトン等を単独、または他の素材を配合したもの
からなる樹脂であるが、特に限定されるものでは
ない。
は、従来の改良された分離爪にも使用されている
ポリアミドイミド、ポリフエニレンサルフアイ
ド、ポリエステルイミド、ポリエーテルエーテル
ケトン等を単独、または他の素材を配合したもの
からなる樹脂であるが、特に限定されるものでは
ない。
以上にあげた耐熱性樹脂のうち、特にポリアミ
ドイミド樹脂は耐熱変形性および耐熱劣化性に優
れるため実用上好ましい。
ドイミド樹脂は耐熱変形性および耐熱劣化性に優
れるため実用上好ましい。
分離爪本体の形状は、分離爪本体が最終的な用
紙分離爪の大半またはその一部を構成するもので
あり、複写機等の仕様や分離爪の使用箇所によつ
て各種のものを制作することができ、特に限定さ
れるものではない。
紙分離爪の大半またはその一部を構成するもので
あり、複写機等の仕様や分離爪の使用箇所によつ
て各種のものを制作することができ、特に限定さ
れるものではない。
分離爪上部材の形状については、分離爪本体と
組合せた場合に一体的になることが用紙のスムー
ズな通過のために必要であるとともに、摩滅防止
のために肉厚を100μ以上とすることが必要であ
る。すなわち、用紙の擦過等によつて分離爪上部
材がある程度摩滅しても、厚みが100μ以上であ
ることによりトナー付着やジヤミング等が生ずる
ことがなく、分離爪上部を用紙がスムーズに移動
するようになり、使用可能寿命の長い耐久性の優
れた用紙分離爪となる。
組合せた場合に一体的になることが用紙のスムー
ズな通過のために必要であるとともに、摩滅防止
のために肉厚を100μ以上とすることが必要であ
る。すなわち、用紙の擦過等によつて分離爪上部
材がある程度摩滅しても、厚みが100μ以上であ
ることによりトナー付着やジヤミング等が生ずる
ことがなく、分離爪上部を用紙がスムーズに移動
するようになり、使用可能寿命の長い耐久性の優
れた用紙分離爪となる。
本考案におけるフツ素系樹脂とは、例えばポリ
4フツ化エチレン、ポリ4フツ化エチレン6フツ
化プロピレン共重合体、ポリ3フツ化塩化エチレ
ン、フツ化ビニリデン3フツ化塩化エチレン共重
合体等である。このうち特にポリ4フツ化エチレ
ンが離型性がよい点で好ましい。
4フツ化エチレン、ポリ4フツ化エチレン6フツ
化プロピレン共重合体、ポリ3フツ化塩化エチレ
ン、フツ化ビニリデン3フツ化塩化エチレン共重
合体等である。このうち特にポリ4フツ化エチレ
ンが離型性がよい点で好ましい。
本考案においては、上記フツ素系樹脂の代りに
やはり離型性に優れたシリコーン系樹脂を分離爪
上部材の素材として使用できる。シリコーン系樹
脂はフツ素系樹脂と比較してやや強度は劣るが耐
熱劣化性に優れた特徴がある。
やはり離型性に優れたシリコーン系樹脂を分離爪
上部材の素材として使用できる。シリコーン系樹
脂はフツ素系樹脂と比較してやや強度は劣るが耐
熱劣化性に優れた特徴がある。
上記の分離爪本体と分離爪上部材とを一体的に
構成する手段としては、形状の工夫による嵌合・
嵌着によるか、または両者の内どちらか一方を成
形してから、それを金型の一部に装着し、他樹脂
を充填して一体化するインサート成形による方
法、あるいは接着剤を使用する方法等があげられ
る。
構成する手段としては、形状の工夫による嵌合・
嵌着によるか、または両者の内どちらか一方を成
形してから、それを金型の一部に装着し、他樹脂
を充填して一体化するインサート成形による方
法、あるいは接着剤を使用する方法等があげられ
る。
(作用)
本考案に係る用紙分離爪では、分離爪本体を、
高温においても耐久性のある耐熱性樹脂によつて
形成し、その上部の用紙が接触する分離爪上部材
を用紙の離型性およびトナー付着防止性に優れた
肉厚のフツ素系樹脂またはシリコーン系樹脂で形
成して、これら両者を一体的に構成している。従
つて、本考案においては、分離爪上部材の厚味を
従来のコーテインによる膜厚に比較してはるかに
大きくすることが可能且つ自由であるため、それ
だけ耐久性を向上させることができ、さらに前述
した接着剤の添加による弊害も防止することがで
きる。
高温においても耐久性のある耐熱性樹脂によつて
形成し、その上部の用紙が接触する分離爪上部材
を用紙の離型性およびトナー付着防止性に優れた
肉厚のフツ素系樹脂またはシリコーン系樹脂で形
成して、これら両者を一体的に構成している。従
つて、本考案においては、分離爪上部材の厚味を
従来のコーテインによる膜厚に比較してはるかに
大きくすることが可能且つ自由であるため、それ
だけ耐久性を向上させることができ、さらに前述
した接着剤の添加による弊害も防止することがで
きる。
(実施例)
以下、本考案を図の実施例に従つて説明する。
実施例 1
第1図は本考案に係る用紙分離爪の一実施例を
示す正面図、第2図はその側面図である。
示す正面図、第2図はその側面図である。
第1図において、本考案に係る用紙分離爪1
は、切削加工または射出成形によつて得られたポ
リアミドイミド製分離爪本体2、および用紙がそ
の上を接触通過するポリ4フツ化エチレン製分離
爪上部材3により構成されている。
は、切削加工または射出成形によつて得られたポ
リアミドイミド製分離爪本体2、および用紙がそ
の上を接触通過するポリ4フツ化エチレン製分離
爪上部材3により構成されている。
高温のローラーに接触する用紙分離爪1の先端
部4は、特に耐熱性を要するので分離爪本体2側
に形成されている。
部4は、特に耐熱性を要するので分離爪本体2側
に形成されている。
本実施例においては分離爪本体2側に、断面形
状がほぼ円形の分離爪上部材3を嵌め込むための
溝5が設けられ、分離爪本体2と分離爪上部材3
とは圧入・嵌合により堅く一体化されている。な
お、6は用紙分離爪1が、所定の軸に対して回動
するための軸孔を示している。
状がほぼ円形の分離爪上部材3を嵌め込むための
溝5が設けられ、分離爪本体2と分離爪上部材3
とは圧入・嵌合により堅く一体化されている。な
お、6は用紙分離爪1が、所定の軸に対して回動
するための軸孔を示している。
実施例 2
第3図は本考案の他の実施例を示す正面図であ
り、本実施例では分離爪本体2と分離爪上部材3
をさらに強固に一体化させ、両者が分離すること
のないように分離爪上部材3に先端が太くなつた
アンカー部7、およびずれ防止のためのストツパ
ー部8を形成し、分離爪本体2側には、アンカー
部7を貫通固定させる貫通孔9を形成している。
り、本実施例では分離爪本体2と分離爪上部材3
をさらに強固に一体化させ、両者が分離すること
のないように分離爪上部材3に先端が太くなつた
アンカー部7、およびずれ防止のためのストツパ
ー部8を形成し、分離爪本体2側には、アンカー
部7を貫通固定させる貫通孔9を形成している。
(考案の効果)
以上詳述した様に、本考案に係る用紙分離爪
は、耐熱性および用紙の離型性・トナー付着防止
性に優れ、耐久性に富み、複写機またはプリンタ
に用いた場合に、用紙に汚れを与えずスムーズな
用紙の搬送を可能にすることができる。
は、耐熱性および用紙の離型性・トナー付着防止
性に優れ、耐久性に富み、複写機またはプリンタ
に用いた場合に、用紙に汚れを与えずスムーズな
用紙の搬送を可能にすることができる。
第1図は、本考案に係る一実施例の正面図、第
2図はその側面図、第3図は他の実施例の正面図
を示している。 1……用紙分離爪、2……分離爪本体、3……
分離爪上部材、4……用紙分離爪の先端部、5…
…嵌合用溝、6……軸孔、7……アンカー部、8
……ストツパー部、9……貫通孔。
2図はその側面図、第3図は他の実施例の正面図
を示している。 1……用紙分離爪、2……分離爪本体、3……
分離爪上部材、4……用紙分離爪の先端部、5…
…嵌合用溝、6……軸孔、7……アンカー部、8
……ストツパー部、9……貫通孔。
Claims (1)
- ローラに接する先端部が耐熱性樹脂よりなる分
離爪本体と該分離爪本体の先端部以外の上部がフ
ツ素樹脂またはシリコーン系樹脂よりなり且つ厚
みが100μ以上有する分離爪上部材とが一体的に
構成されていることを特徴とする用紙分離爪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986020164U JPH0521087Y2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986020164U JPH0521087Y2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62132572U JPS62132572U (ja) | 1987-08-21 |
JPH0521087Y2 true JPH0521087Y2 (ja) | 1993-05-31 |
Family
ID=30815419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986020164U Expired - Lifetime JPH0521087Y2 (ja) | 1986-02-17 | 1986-02-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0521087Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0725152B2 (ja) * | 1986-04-03 | 1995-03-22 | キヤノン株式会社 | 搬送用樹脂部材及びその製造方法 |
JP5635278B2 (ja) * | 2010-02-10 | 2014-12-03 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56132369A (en) * | 1980-03-21 | 1981-10-16 | Canon Inc | Fixing device |
-
1986
- 1986-02-17 JP JP1986020164U patent/JPH0521087Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56132369A (en) * | 1980-03-21 | 1981-10-16 | Canon Inc | Fixing device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62132572U (ja) | 1987-08-21 |
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