JPH076022U - 軌道専用自転車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 災害時に路線を点検するとき軽量で一人で簡
単にレール上を走行できることを目的としたものであ
る。 【構成】 レール３，３ａに搭載して走行する鍔付案内
車２，２ａを軽材料からなる横杆１ａと縦杆１ｂを複数
組合せて構成した枠体１に配し、更に枠体１の案内車
２，２ａを載せた一方側のレール３上に、前記前後の案
内車２，２ａの間に自転車Ａの前後輪４，４ａを走行可
能に位置させ、更に、この自転車Ａの前後輪４，４ａ側
を、一端を前記案内車２及び２ａ側の横杆１ａ，１ａに
連結した連結片８，９の他端側を前後輪４，４ａと共に
自転車Ａのフレーム７のホーク７ａ，７ｂに取付け固定
し、更に自転車Ａのフレーム７には、一端を枠体１の横
杆１ａに摺嵌して固定する摺動部材５に取付けた支え杆
６の他端を取付けて自転車Ａをレール３上を枠体１の案
内車２，２ａに案内されて走行できるようにした構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は軌道における災害時の線路の巡回等で使用する軌道専用自転車に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

軌道において緊急事故の発生例えば地震等災害時には安全を確認するため路線 に沿って点検を行っているが、駅間が離れている場合徒歩では時間がかかる。そ のため従来では、軌道を走る車輪を前後両端に配した車台上にエンジンを搭載し 、このエンジンを前記前輪の車軸に設けたスプロケットに連繋させ、更に、車台 上には人力で駆動するスプロケットを設け、このスプロケットを後輪軸に設けた スプロケットにチエンを介して連繋し、人力とエンジン駆動を併用した自動自転 車がしられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の自動自転車は複数人が搭乗し、しかもエンジンを搭載するため車台 は頑丈にできており軽量とならない。

【０００４】 従って一人で簡単に走行できる軽量化の自転車が望まれている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案前記要望に対処するため創案したもので、レールに搭載して走行する案 内車を、軽材料からなる横杆と縦杆を組合せて構成した枠体の前後横杆に軸支し て配すると共に、この案内車を載せた一方側のレール上には、前記後部案内車と 前部案内車の間に自転車の前後輪を走行可能に位置させ、更に、この自転車の前 後輪側を、一端を前記案内車の横杆に連結した連結片の他端側を前後輪と共に自 転車フレームホークに取付け固定し、更に自転車のフレームには、一端を枠体側 に取付けた支え杆の他端を取付けて自転車を調整可能にして支えるようにした軌 道専用自転車を提供するものである。

【０００６】

【作用】

レール３，３ａ上に枠体１に配した案内車２，２ａを搭載し、更に、枠体１の 案内車２，２ａ間の一方側のレール３上に前後輪４，４ａを位置させた自転車Ａ を支え杆６を介して枠体１で支えるようにして調整した後、横杆１ａに摺嵌した 摺動部材５を固定し、更に、自転車Ａは連結片８，９及び９，９を介して横杆１ ａ，１ａに連結し、この自転車Ａと巡回者が乗ってペタル１２を踏むことで車輪 ４，４ａはレール３上を走行すると、連結片８，８及び９，９と支え杆６で一体 となった枠体１は案内車２，２ａで案内されて自転車Ａと共に走行することがで きる。この場合自転車Ａが一方に偏って不安定となれば枠体１の他端側は重錘１ ３をおくことでバランスされる。

【０００７】

【実施例】

図は軌道専用自転車の一実施例を示したもので、以下図に基づいて具体的に説 明する。

【０００８】 １はジュラルミン合金等軽材料からなる枠体で、この枠体１は前後の横杆１ａ と複数の縦杆１ｂによって組合せて構成されている。

【０００９】 枠体１の前記前後の横杆１ａ，１ａの各両端には、鍔付案内車２，２ａを軸支 して配し、この案内車２，２ａがレール３，３ａ上を走るようにしている。

【００１０】 前記枠体１の前後横杆１ａ，１ａの案内車２，２ａを載せた一方のレール３上 には、前記横杆１ａ，１ａに配した案内車２，２ａ間に普通一般に用いているブ レーキ付き自転車Ａの前後車輪４，４ａを載せて走行可能に位置させ、しかも自 転車Ａは、前記枠体１の後部側横杆１ａに摺嵌して固定できる摺動部材５に一端 を取付けた支え杆６の他端を自転車Ａのフレーム７に取付けて走行できる状態に して調整して支えている。

【００１１】 また自転車Ａのフレーム７の前ホーク７ａとバックホーク７ｂには、前記一端 側案内車２及び２ａを間に挾んで横杆１ａ，１ａに夫々一端を取付けた連結片８ ，８及び９，９の各他端を車輪４，４ａと共にホーク７ａ，７ｂに固定して自転 車Ａを案内するようにして枠体１と自転車Ａを一体状態で連結してある。

【００１２】 図中１０はハンドル、１１はサドル、１２ハペタル、１３はバランス重錘を示 している。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は前記構成であって、自転車を支える枠体を複数本の軽量ジュラルミン 合金等軽い材料を用いて組合せて構成し、更に自転車は前記枠体と支え杆によっ て支えられて安定させてあるため自転車は直接レールを走行することができるた め軽量化でき、また災害時等の点検にも一人にて簡単に走行して行うことができ る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による軌道専用自転車の一実施例を示し
た正面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】図１の側面図である。

【符号の説明】 １ 枠体 １ａ 横杆 １ｂ 縦杆 ２，２ａ 案内車 ３，３ａ レール ４，４ａ 車輪 ５ 摺動部材 ６ 支え杆 ７ フレーム ７ａ 前ホーク ７ｂ バックホーク ８，９ 連結片 １０ ハンドル １１ サドル １２ ペタル １３ 重錘 Ａ 自転車

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 軽材料による横杆と縦杆を複数組合せて
   構成した枠体の前記前後横杆の両端にはレールに沿って
   走行する鍔付案内車を配し、更にこの枠体を搭載した一
   方のレール上に、前記前後の案内車の間に自転車の前後
   輪を走行可能に位置させると共に、この前後輪側を一端
   を前後横杆に連結して取付けた連結片の他端を自転車フ
   レームの前ホークとバックホークに前後輪と軸により一
   体に固定し、更に自転車のフレームには一端を枠体側に
   取付けた支え杆の他端を自転車を調整可能にして支える
   事を特徴とした軌道専用自転車。