JPH0760145A - 微粉砕機 - Google Patents

微粉砕機

Info

Publication number
JPH0760145A
JPH0760145A JP21654193A JP21654193A JPH0760145A JP H0760145 A JPH0760145 A JP H0760145A JP 21654193 A JP21654193 A JP 21654193A JP 21654193 A JP21654193 A JP 21654193A JP H0760145 A JPH0760145 A JP H0760145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulverizing
opening
crushing
drum
support shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21654193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3318402B2 (ja
Inventor
Hisao Yano
久雄 矢野
Junji Iwashita
淳二 岩下
Kenichi Nakamura
賢一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP21654193A priority Critical patent/JP3318402B2/ja
Publication of JPH0760145A publication Critical patent/JPH0760145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3318402B2 publication Critical patent/JP3318402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】中央部が筒状で、両端部を錐状とした粉砕筒1
の先端部を開放口15とし、この粉砕筒1を斜め向きに
設置して微粉砕機を構成する。 【効果】上部の開放口15より常時ガスを放出させられ
るため、ガス発生物質の混合や粉砕を容易に、効率良く
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス等の粉末
原料を混合、粉砕するための微粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスの製造工程において、原料
粉末を所定粒径まで粉砕し、各種添加物を混合すること
が行われるが、この混合粉砕工程には従来からボールミ
ル、チューブミル、コンパウンドミル等が使用されてい
る。これらの粉砕機は、セラミック原料とともに粉砕媒
体である多数のボールを投入し、回転させることによっ
てボールの衝撃でセラミック原料を粉砕するものであ
り、粉砕能力の大きな微粉砕機として多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの粉
砕機は粉砕筒を密閉した状態で粉砕を行うため、混合、
粉砕中に発生するガス成分を粉砕筒から自然に排気する
ことができないという問題点があった。
【0004】特にアンモニアや水素等の可燃性ガスが発
生する場合には、爆発限界以下に濃度を常時抑えるため
には、粉砕混合の途中で粉砕機を止めて定期的にガス抜
き操作を行う必要があるなど、作業効率の悪いものであ
った。
【0005】また、本出願人は、角柱型の粉砕筒を用い
た粉砕機を既に提案している(特公平4−24108号
公報参照)が、この粉砕機も粉砕筒を水平に保持して回
転させるため、ガス抜き機能は持っていなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、中央部
が筒状で、両端部を錐状とした粉砕筒の片側端部を開放
口とし、この粉砕筒を斜め向きに設置して、上部の開放
口より常時ガスを放出させるようにしたものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図によって説明す
る。
【0008】図1に示すように、本発明の微粉砕機は、
支持台3に対して上下方向に回転自在に取り付けられた
支持軸2の先端に粉砕筒1を備えてなるものである。そ
してこの支持軸2に取り付けられた回転円板4をモータ
5で回転させることにより、粉砕筒1および支持軸2の
水平面に対する傾きを−50〜90°の範囲内で自由に
角度調整できるようになっている。
【0009】また、詳細の構造は示していないが、粉砕
筒1は支持軸2の中心軸の回りに回転できるように構成
されている。
【0010】さらに、粉砕筒1のみの形状を図2に示す
ように、この粉砕筒1は、中央角筒部11とこれに連続
する奥側角錐部12および先端側角錐部13を備え、奥
側端部14は閉じているが、先端部は開放口15となっ
ている。また、図面には示していないが、粉砕筒1の内
部にゴム、樹脂、セラミックス等の内張りを備えても良
い。
【0011】そして、本発明の微粉砕機を利用する場合
は、まず図3に示すように、粉砕筒1の開放口15が真
上を向くように、支持軸2の水平面に対する角度θ1
90°として、この粉砕筒1の内部に原料粉末や粉砕媒
体等を投入する。
【0012】その後、図4に示すように、粉砕筒1の開
放口15が上側を向いた状態で、支持軸2を水平面に対
して角度θ1 で斜めに保持し、この状態で粉砕筒1を支
持軸2の回りに回転させて原料粉末の微粉砕を行う。
【0013】このとき、粉砕筒1に開放口15が存在す
るため、粉砕を行いながら、発生するガスを開放口15
から自然に排気することができ、効率良く混合、粉砕工
程を行うことができる。なお、開放口15より排気され
る発生ガスについては、ダクト等で吸引して室外に排気
処理されるようになっている。
【0014】また、粉砕筒1が角筒及び角錐からなるた
め、粉砕時のボール等の対流を大きくし、粉砕効率を高
くできる。このとき、最も粉砕効率に寄与する面は中央
角筒部11、奥側角錐部12、奥側端部14であり、特
に中央角筒部11と奥側端部14がそれぞれ水平面に対
する角度θ2 、θ3 が大きく影響する。
【0015】そして、上記角度θ2 、θ3 は、それぞれ
40〜50°の範囲とすることが好ましい。これは、角
度θ2 、θ3 が40°よりも小さいと内部の対流が小さ
くなって粉砕効率が低くなるためであり、一方角度
θ2 、θ3 が50°よりも大きいと粉砕筒内の粉砕に有
効な容量が減少し、一度に粉砕できる量が少なくなるた
めである。なお、微粉砕機の構造上、 θ2 =θ1 θ3 =90°−θ1 であるため、角度θ2 、θ3 を上記範囲内にするために
は、θ1 を40〜50°の範囲内とすれば良い。
【0016】また、図4の状態で使用する場合、奥側角
錐面12が底面となるが、この部分が長すぎると粉砕効
率が低くなるため、奥側角錐面12の長さは中央角筒部
11及び先端側角錐部13の長さより短くしてある。
【0017】一方、発生したガスを自然に放出するため
には、先端側角錐部13の上部が水平面に対する角度θ
4 が0°より大きくなければならない。即ち、図3に示
す状態で角度θ4 が水平以下では、発生したガスの一部
が粉砕筒1内に閉じ込められる恐れが生じる。
【0018】また、開放口15の口径は、大き過ぎると
粉砕物が外部に飛び出るため、ガス放出とのバランスを
つかんだ口径とすることは云うまでもない。
【0019】そして、粉砕終了後は、図5に示すように
支持軸2を回転させて粉砕筒1を下向きにすれば、内部
の粉砕物を容易に取り出すことができる。
【0020】なお、上記実施例では粉砕筒1として角筒
および角錐形状のものを示したが、粉砕筒1の形状はこ
れに限らず、例えば中央が円筒状で両端が円錐状となっ
たものであっても良い。また、本発明の微粉砕機は、セ
ラミック原料の混合粉砕に限らず、各種粉末の微粉砕に
用いられることは言うまでもない。
【0021】実験例1 窒化珪素粉末と焼結助材及び水と窒化珪素ボールを、そ
れぞれの比率を重量比約100:12:70:250で
粉砕筒1に投入し、粉砕する実験を行った。このとき、
窒化珪素の粉砕には、 Si3 4 +6H2 O → 3SiO2 +4NH3 の化学反応でアンモニアガスが発生する。
【0022】粉砕時における粉砕筒1の水平面に対する
角度θ1 を55°、45°、10°の三通りに変化さ
せ、それぞれ開放口15は開放状態とし、20rpmで
回転させた時の、粉砕時間と窒化珪素の平均粒径および
粉砕筒1内部のアンモニア濃度を測定した。結果は表1
に示す通りである。また、それぞれ120時間粉砕した
後、そのままの状態で放置した時の経過時間とアンモニ
ア濃度を測定したところ、表2に示す通りであった。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】この結果より、θ1 が55°の場合とθ1
が10°の場合は、120時間の粉砕で平均粒径1.3
〜1.5μmまでしか粉砕できなかったが、θ1 が45
°の場合は、120時間の粉砕で平均粒径1.0μmと
目標とする粒径まで粉砕することができた。
【0026】これは、図4における中央角筒部11の角
度θ2 と奥側端部14の角度θ3 が問題である。つま
り、θ1 =55°の場合はθ3 =35°になり、θ1
10°の場合はθ2 =10°になって、いずれも角度が
好ましい範囲よりも小さくなるため粉砕効率が低くなる
のに対し、θ1 =45°の場合はθ2 =θ3 =45°に
なって粉砕効率が高くなるためである。
【0027】一方、アンモニア濃度については、粉砕混
合中は粉砕筒1内のスラリーの激しい動きによって、開
放口15より粉砕筒1外へ強制排気されることが確認さ
れた。しかし、表2に示すように粉砕筒1の静止状態で
は、ガスの逃げ場がないため、θ1 =10°では粉砕筒
1内にガスが暫時蓄積するのに対し、θ1 =55°やθ
1 =45°では排気されて減少する事が確認された。
【0028】また、アンモニアの爆発限界は通常160
000〜250000ppmであるが、θ1 =45°の
状態であれば、常時ガス放出されており、アンモニア濃
度に対しても安全にしかも目標とする平均粒径1μmも
得られることが確認された。
【0029】なお、粉砕効率については、粉砕筒1の回
転数、粉砕ボールの比率や大きさ等を調整することによ
ってさらに改善することが可能であるが、それに伴うガ
スの発生が多大になるため、許容濃度に対する安全面の
配慮が大切である。
【0030】
【発明の効果】このように本発明によれば、中央部が筒
状で、両端部を錐状とした粉砕筒の先端部を開放口と
し、この粉砕筒を斜め向きに設置して微粉砕機を構成
し、上部の開放口より常時ガスを放出させるようにした
ことによって、ガス発生物質の混合や粉砕を容易に、効
率良く行うことができる。
【0031】しかも粉砕筒の角度を可変にすることによ
り、混合粉砕作業を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粉砕機において粉砕筒を水平方向に
向けた状態の側面図である。
【図2】(A)は本発明の微粉砕機に用いる粉砕筒の正
面図、(B)は(A)中のX−X線断面図である。
【図3】本発明の微粉砕機において粉砕筒を真上に向け
た状態の側面図である。
【図4】本発明の微粉砕機の使用状態を示す側面図であ
る。
【図5】本発明の微粉砕機の粉砕筒を下向きにした状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
1:粉砕筒 2:支持軸 3:支持台 4:回転円板 5:モータ 11:中央角筒部 12:奥側角錐部 13:先端側角錐部 14:奥側端部 15:開放口 θ1 :水平面に対する支持軸2の角度 θ2 :水平面に対する中央角筒部11の角度 θ3 :水平面に対する奥側端部14の角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央部が筒状で、両端部を錐状とした粉砕
    筒の先端部を開放口とし、該開放口が上向きとなるよう
    に粉砕筒を設置してなる微粉砕機。
JP21654193A 1993-08-31 1993-08-31 微粉砕機 Expired - Fee Related JP3318402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21654193A JP3318402B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 微粉砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21654193A JP3318402B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 微粉砕機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0760145A true JPH0760145A (ja) 1995-03-07
JP3318402B2 JP3318402B2 (ja) 2002-08-26

Family

ID=16690060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21654193A Expired - Fee Related JP3318402B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 微粉砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3318402B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073153A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Ube Ind Ltd 焼却灰の処理方法
JP2003080106A (ja) * 2001-09-11 2003-03-18 Ube Ind Ltd 焼却灰の処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073153A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Ube Ind Ltd 焼却灰の処理方法
JP2003080106A (ja) * 2001-09-11 2003-03-18 Ube Ind Ltd 焼却灰の処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3318402B2 (ja) 2002-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5451006B2 (ja) 媒体攪拌型粉体処理装置
JP6982467B2 (ja) 粉体処理装置
US9555416B2 (en) Jet mill
EP2228133A1 (en) Grinding device of vertical grinder
JP3174694B2 (ja) 横型ミルによる粉砕方法
JPH05253509A (ja) 流通式媒体攪拌超微粉砕機
JPH0760145A (ja) 微粉砕機
JP3154692B2 (ja) 微粉砕装置
JP2008093534A (ja) バッチ式振動ミル
JPH05117722A (ja) アルミ顔料の製造方法
JP2003191161A (ja) 骨材研磨装置
JP2001205123A (ja) セラミック粉末の粉砕方法
JP2004330072A (ja) 乾式粉砕装置
CN218531100U (zh) 一种适用规格尺寸广泛的粉碎机
JP3319502B2 (ja) セラミック造粒粉体の製造方法
KR19980048154A (ko) 연속형 건식 어트리션 밀(Attrition Mill)
KR20200005041A (ko) 액상소석회용 습식분쇄기
JP3172320B2 (ja) 活性金属粉末の粉砕・分級装置
JP4288649B2 (ja) 竪型粉砕機
JPH0618580Y2 (ja) 固体粒子の表面改質装置に用いる回転盤
JPH0244853Y2 (ja)
JP2815083B2 (ja) 竪型粉砕機
JPH0146178B2 (ja)
JPS62129155A (ja) 遠心流動粉砕装置
JPH0739774A (ja) 粉砕機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees